JP3025871B2 - 生シラスの処理方法 - Google Patents

生シラスの処理方法

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JP3025871B2
JP3025871B2 JP8238713A JP23871396A JP3025871B2 JP 3025871 B2 JP3025871 B2 JP 3025871B2 JP 8238713 A JP8238713 A JP 8238713A JP 23871396 A JP23871396 A JP 23871396A JP 3025871 B2 JP3025871 B2 JP 3025871B2
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shirasu
water
ozone
conveyor
heated
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裕之 澤
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Iwatani Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、水揚げされたシラスを
処理する方法に関し、特にシラスの殺菌方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水揚げしたシラスは分散水槽から
一定量づづ掬い揚げ、この掬い揚げたシラスを搬送中に
真水でシャワー水洗し、水洗したシラスを流水式釜内で
90〜100℃で煮沸処理し、釜から上げたシラスをコ
ンベアで移送しながら気流を作用させて乾燥させてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に大腸菌は、70
℃以上の温度で処理することにより殺菌することができ
るが、食中毒の原因となるボツリヌス菌は低温下や空気
中など菌が増殖しにくい環境におかれると芽胞を形成し
て、100℃以下の温度では死滅せず、耐熱性を保有す
ることが知られている。このため、水揚げした生シラス
中に耐熱芽胞菌が存在すると、流水式釜での煮沸処理で
は耐熱芽胞菌を殺菌することができないという問題があ
った。
【0004】本発明は、このような点に着目して提案さ
れたもので、従来のシラスの処理設備に大きな改変を加
えることなく、耐熱芽胞菌をも殺菌することができるシ
ラスの処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、水洗、煮沸、乾燥の手順をとるシラスの
処理方法において、水洗時に生シラスをオゾン水でシャ
ワー水洗し、この洗浄後の生シラスを流水式釜に投入し
て加熱処理するようにしたことを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明では、生シラスにオゾン水を作用させた
後に流水式釜に投入して加熱処理するようにしているの
で、オゾンが耐熱芽胞菌の芽胞表面を傷付けることにな
るから、耐熱芽胞菌の耐熱性が著しく低下して、100
℃程度の加熱で殺菌処理を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図面は、シラスの処理系を示し、
図中符号(1)は分散水槽、(2)は流水式釜、(3)は乾燥
装置であり、分散水槽(1)には分散しているシラスを一
定量づつ取り出して流水式釜(2)に投入するバケットコ
ンベア(4)が配置してあり、流水式釜(2)には加熱処理
したシラスを一定量づつ取り出して乾燥装置(3)の搬入
コンベア(5)に供給するバケットコンベア(6)が配置し
てある。
【0008】乾燥装置(3)はその内部を高温乾燥室(7)
と低温乾燥室(8)とに区分して形成してある。高温乾燥
室(7)には搬入コンベア(5)と中間コンベア(9)とが上
下に配置してあり、低温乾燥室(8)には搬出コンベア(1
0)が配置してある。なお、搬入コンベア(5)、中間コン
ベア(9)及び搬出コンベア(10)はそれぞれメッシュベル
トで形成してある。
【0009】高温乾燥室(7)内における中間コンベア
(9)の下側には、加温風噴出パイプ(11)が配置してあ
り、この加温風噴出パイプ(11)には加温風供給路(12)が
接続してある。加温風供給路(12)には流れ方向上流側か
らフィルター(13)、ブロワー(14)、ヒータ(15)が介装し
てあり、フィルター(13)を介して吸引した外気をヒータ
(15)で加熱して、高温乾燥室(7)内で中間コンベア(10)
及び搬入コンベア(5)に対して噴出させている。
【0010】低温乾燥室(8)内における搬出コンベア(1
0)の下側には、低温風噴出パイプ(16)が配置してあり、
この低温風噴出パイプ(16)には低温風供給路(17)が接続
してある。低温風供給路(17)には、流れ方向上流側か
ら、除菌フィルター(18)、空気除湿器(19)、ブロワー(2
0)が介装してあり、除菌フィルター(18)を通して取り込
んだ除湿空気を低温乾燥室(8)内で搬出コンベア(10)の
下側から噴出するようにしてある。そして、ブロワー(2
0)よりも下流側(低温風噴出パイプ側)にオゾンガスの注
入路(21)が接続してある。このオゾンガス注入路(21)の
一端部は酸素ボンベ等の原料酸素貯溜容器(22)に接続し
てあり、オゾンガス注入路(21)中にオゾン発生器(23)が
介装してある。
【0011】分散水槽(1)と流水式釜(2)との間に配置
したバケットコンベア(4)の搬送下手側部分には、バケ
ットコンベア(4)で搬送されているシラスにオゾン水を
シャワーリングするオゾン水シャワーノズル(24)が配置
してある。このオゾン水シャワーノズル(24)に接続され
ているオゾン水供給路(25)は、水槽(26)と送水ポンプ(2
7)とが介装してあり、この水槽(26)内にオゾン発生器(2
8)で発生させたオゾンガスを噴出させてオゾンガスを水
槽(26)内の水に溶解させるようにしてある。図中符号(2
9)はオゾン水供給路(25)のオゾン発生器(28)に供給する
酸素の貯溜容器である。
【0012】上述の構成からなるシラスの処理装置で
は、分散水槽(1)で水洗した後のシラスに対してオゾン
水をシャワーリングすることになるから、オゾン水中の
オゾンの作用でシラス中の耐熱芽胞菌の芽胞表面を傷つ
ける。そして、このオゾンの作用で表面が傷付いた耐熱
芽胞菌を有するシラスが流水式釜(2)に投入される。流
水式釜(2)内では100℃程度で加熱処理されるから、
大腸菌等の一般生菌はもちろん、表面を傷つけられた耐
熱芽胞菌も死滅することになる。
【0013】流水式釜(2)で加熱処理されたシラスは、
バケットコンベア(6)で流水式釜(2)から釜揚げされ、
乾燥装置(3)に供給される。乾燥装置(3)ではシラスは
メッシュベルトで構成された搬入ベルト(5)、中間ベル
ト(9)に乗って移動する間に加温風にさらされて乾燥
し、メッシュベルトで構成された搬出ベルト(10)に乗っ
て移動する間に除湿空気にさらされて乾燥する。このと
き、除湿空気とともにオゾンガスが乾燥装置(3)内に供
給されることから、乾燥装置(3)内での菌繁殖を抑制
し、乾燥装置(3)内で繁殖した菌が製品シラスに付着す
るのを防ぐとともに、製品シラス中の殺菌効果も期待で
きる。
【0014】上記実施例では、分散水槽から掬い揚げた
シラスにオゾン水をシャワーリングして生シラスを洗浄
するようにしているが、分散水槽内にオゾン水を供給し
て分散水槽内で生シラスを洗浄するようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明では、流水式釜に投入する生シラ
スにオゾン水を作用させて洗浄するようにしていること
から、生シラスに付着している耐熱芽胞菌の表面をオゾ
ンで傷つけることになるから、処理温度が100℃程度
の流水式釜での加熱処理で耐熱芽胞菌を殺菌することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シラスの処理系を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…分散水槽、2…流水式釜、3…乾燥装置、7…高温
乾燥室、8…低温乾燥室、11…加温風噴出パイプ、16…
低温風噴出パイプ、24…オゾン水シャワーノズル、28…
オゾン発生器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/325 A23B 4/03

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生のシラスを水洗する水洗工程と、水洗
    したシラスを流水式釜で煮沸する加熱工程と、加熱後の
    釜揚げしたシラスを通風乾燥する乾燥工程からなる生シ
    ラスの処理方法において、 水洗時の洗浄水としてオゾン水を使用し、オゾン水で洗
    浄した生シラスを流水式釜に投入して加熱処理するよう
    にしたことを特徴とする生シラスの処理方法。
JP8238713A 1996-09-10 1996-09-10 生シラスの処理方法 Expired - Lifetime JP3025871B2 (ja)

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