JP3025840U - シート引き出しカット箱 - Google Patents

シート引き出しカット箱

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JP3025840U
JP3025840U JP1995007221U JP722195U JP3025840U JP 3025840 U JP3025840 U JP 3025840U JP 1995007221 U JP1995007221 U JP 1995007221U JP 722195 U JP722195 U JP 722195U JP 3025840 U JP3025840 U JP 3025840U
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兼孝 久場
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ラップシートやアルミホイルなどのようなシー
ト状体を、その収納箱から引き出してカットするシート
引き出しカット箱に関し、取り扱い操作が簡便で、しか
もカッタ刃でけがをする危険が無く、かつ資源の有効利
用に適したシート引き出しカット箱を実現することを目
的とする。 【構成】箱本体11に対し回動して開閉する蓋板部5に
対し直角の外板部5bを有し、該蓋板部5と外板部5b
との間のスリット12に、下端にカッタ刃13cを有す
るカッタ板13を挿通し、該カッタ板13の上端に設け
た操作部(13a)と蓋板部5との間に弾発手段14を
設け、カット操作時以外は、カッタ刃13cが外板部5
bより外側に出ないような構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ラップシートやアルミホイルなどのようなシート状体を、その収納 箱から引き出してカットするシート引き出しカット箱に関する。以下、本明細書 において、包装などのためのラップやアルミホイルなどを総称して「シート」と 呼ぶ。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来のシート引き出しカット箱の斜視図であり、(1)は箱蓋を開け た状態、(2)はシートのカット動作時の状態である。このシート引き出しカッ ト箱は、縦断面がほぼ正方形の箱本体1の中にラップやアルミホイルなどのシー トロール2を内蔵してあり、シートロール2の挿入用の開口3が、上側に設けて ある。この開口3の片方の縁4と連続して開閉蓋5がついており、開閉蓋5の付 け根部4とは反対側の開口縁6にカッタ刃7がついている。
【0003】この装置において、いま内部のシートロール2からシートを引き出 して使用する場合は、シートロール2の先端を手で引出し、被包装物体に被せた 状態で、開閉蓋5を閉じる。この状態で、(2)図のように、引き出されたシー ト2bをカッタ刃7に引っかけるようにして、引っ張ると、カットされる。
【0004】ところが、この装置の場合、カッタ刃7が開口縁6についているた め、カット後に、シートロール2の先端が、箱本体1の中に引っ込み、しかも内 部のシートロール2と密着してしまう。そのために、次に使用する場合は、その 都度開閉蓋5をあけて、シートロール2の先端を引き剥がしてから、引き出す、 という面倒な操作が必要となる。
【0005】図11はこの不便を解消したもので、(1)は開閉蓋5を開けた状 態、(2)はシートのカット動作時の状態である。この装置は、開閉蓋5が、そ の蓋部5aから直角に延長したカバー5bを有しており、このカバー部5bの先 端縁にカッタ刃7がついている。
【0006】この装置においては、内部のシートロール2の先端を外側に引き出 すと、箱本体1の正面側の側壁1aにシリコーンゴムなどの粘着剤8が貼ってあ るため、シート先端2aは常に、この粘着剤8に接着され、箱本体内に引き込ま れるのを防止できる。
【0007】カット操作時には、(1)のように、開閉蓋5を開いて、シート先 端2aを粘着剤8から剥がした状態で、所要の長さだけシート先端2aを引き出 した後、(2)のように、開閉蓋5を閉じた状態で、カッタ刃7にシートの根元 側を当てて引っ張ると、カットされる。その後、カバー部5bの親指マーク部9 を押して、シート先端2aを粘着剤8に押しつけて、接着する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
このように、開閉蓋5のカバー部5b先端にカッタ刃7を付けると、カバー部 5bの幅Wと同等の長さだけ、シート先端2aが箱本体1の縁6より外側に残る ので、図10の構造のように、シート先端がシートロール2に接着するといった 問題は解消される。しかも、シート先端2aが粘着剤8に接着されるので、シー ト先端2aが箱本体内に巻き込まれるといった問題もない。
【0009】しかしながら、シートを使用するたびに、開閉蓋5をあけてシート 先端2aを粘着剤8から剥がし、かつ使用量だけシートロール2から引き出して から、開閉蓋5を閉じ、カット操作する必要がある。そのため、使用の都度、開 閉蓋5を開け閉めしなければならず、操作が不便である。
【0010】しかも、カッタ刃7がカバー部5bの先端に付いているため、開閉 蓋5の開け閉めの際に、カッタ刃7で指をけがする危険があり、特に不慣れな子 供たちには向かない。
【0011】また、次の使用に備えて、シート先端2aを常に箱縁6より外側に 残すために、粘着剤8に接着させるが、次に使用するときは、開閉蓋5をあけて 、シート先端2aを粘着剤8から引き剥がすという、特別の操作が必要であり、 全体として取り扱い操作は複雑かつ不便になる。
【0012】さらに、これまでのシート引き出しカット箱は、中のシートロール を使い終えたら、シート引き出しカット箱を廃棄するようになっているが、金属 製のカッタの付いたまま紙製のシート引き出しカット箱を捨てるのは、ごみの分 別収集を進めている自治体では、金属と紙が混在することになり、分別収集に支 障を来すことになる。また、シート引き出しカット箱を使い捨てするのは、資源 の有効利用を訴えている昨今では、その趣旨に反することになる。
【0013】本考案の技術的課題は、このような問題に着目し、取り扱い操作が 簡便で、しかもカッタ刃でけがをする危険が無く、かつ資源の有効利用に適した シート引き出しカット箱を実現することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、シート状体をロール状に巻回してなるシートロール2を内 蔵する箱本体11に、シートロール2を挿入する開口3を開けてある。そして、 該開口3のシートロール軸心と平行方向の一縁4を支点にして回動し、該開口3 を開閉する蓋板部5と、該蓋板部5の先端からほぼ直角に設けた外板部5bとを 有している。
【0015】また、該蓋板部5と外板部5bとの間の角部にあけたスリット12 に、カッタ板13を挿通し、該カッタ板13の外板部5b先端側にカッタ刃13 cを形成してある。該カッタ板13のカッタ刃13cとは反対側の部分に操作部 (13a)を設け、該操作部(13a)が蓋板部5から離れる方向の弾力を与え る弾発手段14を設け、カット操作時以外は、カッタ刃13cが外板部5bより 外側に出ないように構成してある。
【0016】請求項2の考案は、請求項1のカッタ板13のカッタ刃13cとは 反対側の部分を、蓋板部5の上側にほぼ直角に曲げて、箱本体11より幅の狭い 操作板13aとし、該操作板13aと蓋板部5との間に、弾発手段14を介在さ せた構成になっている。
【0017】請求項3の考案は、請求項1または2の外板部5bまたはカッタ板 13に、カッタ板13の往復動方向に長いガイドスリット18、18sを形成し 、該ガイドスリット18、18sに入るスライド部材19、19sを、前記のカ ッタ板13または外板部5bに取り付けてなる構成になっている。
【0018】請求項4の考案は、請求項1、2または3に記載の操作板13aの 両端に、該操作板13aの面に対し直角の脇板15a1、15a2を設け、両脇板15a1、 15a2が前記の箱本体11の両端側壁11c、11dの外面に被さるように構成し てある。
【0019】請求項5の考案は、箱本体とカッタ側を完全に分離できる構造であ る。すなわち、シート状体をロール状に巻回してなるシートロール2を内蔵する 箱本体11に、シートロール2を挿入する開口3を開け、該箱本体11の前後左 右の側壁に被さる蓋箱22を設けて、該蓋箱22の天井部22eとロール軸芯と 平行方向の正面側壁22aとの間にあけたスリット24にカッタ板13を挿通し てある。
【0020】そして、該カッタ板13の正面側壁22a下端側にカッタ刃13c を形成し、該カッタ板13のカッタ刃13cとは反対側の部分に操作部(13a )を設け、該操作部(13a)が天井部22eから離れる方向の弾力を与える弾 発手段14を設け、カット操作時以外は、カッタ刃13cが前記の正面側壁22 aより外側に出ないような構成になっている。
【0021】請求項6の考案は、請求項5記載のカッタ板13のカッタ刃13c とは反対側の部分を、天井部22eの上側にほぼ直角に曲げて、操作板13aと し、しかも該操作板13aの端部から、蓋箱22の左右端面の側壁22c、22d と背部の側壁22bを囲むガイド壁13e、13f、13dを設けてある。そして 、該操作板13aと天井部22eとの間に、弾発手段14を介在させてある。
【0022】
【作用】
請求項1のように、回動して開閉する蓋板部5の先端とほぼ直角に外板部5b を設け、該蓋板部5と外板部5bとの間の角部にあけたスリット12に、カッタ 板13を挿通して、該カッタ板13のカッタ刃13cとは反対側に設けた操作部 (13a)を、弾発手段14の弾力に抗して押すことで、カッタ刃13cを外板 部5bから突出させてシートをカットする構成にすると、カット操作時以外は、 カッタ刃13cが外板部5bより内側に引っ込めることができ、カッタ刃13c でけがをするのを防止できる。
【0023】また、カッタ刃13cがそのストロークLだけ、外板部5bから突 き出してシートカットするため、カット後に常に長さLだけのシート先端2aが 露出するので、次の使用に際して使用量だけ引き出す操作が簡単になり、従来の ように箱蓋を開け閉めしたり、粘着剤に押しつけたり、引き剥がしたりなどの特 別かつ煩雑な操作が不必要となる。
【0024】このように、操作が簡便なため、シートを大量にかつ繰り返し使用 する場合に特に有効であり、このシート引き出しカット箱が1個あれば、市販の シート引き出しカット箱から中身のシートロール2を取り出して、詰め替え式に 使用できる。
【0025】請求項2のように、カッタ板13のカッタ刃13cとは反対側の部 分をほぼ直角に曲げて、箱本体11より幅の狭い操作板13aを形成し、この操 作板13aと蓋板部5との間に、弾発手段14を介在させたことにより、構造を 簡素化でき、また操作力が直接にカッタ板13に加わるので、カッタ板13の動 作が安定かつ円滑になる。
【0026】請求項3のように、外板部5bまたはカッタ板13にガイドスリッ ト18、18sを形成し、その中に入るスライド部材19、19sを設けたこと により、カッタ板13の動きが一定方向にガイドされるため、カッタ動作が円滑 になる。
【0027】請求項4のように、操作板13aの両端に直角に設けた脇板15a1、 15a2が、箱本体11の両端側壁11c、11dの外面に被さる構成としたことに よっても、ガイド機能が得られ、カッタ板13の動作が円滑になる。
【0028】請求項5のように、シートロール2を内蔵する箱本体11の前後左右 の側壁に被さる蓋箱22を設けて、該蓋箱22の天井部22eと正面側壁22aと の間にあけたスリット24にカッタ板13を挿通し、弾発手段14の弾力に抗し て操作部13aを押圧操作することによっても、カッタ動作が可能となるなど、 請求項1〜4と同様な作用が得られる。
【0029】しかも、このように箱本体11に対しカッタ側の箱蓋21を着脱す る構造にすると、請求項1〜4のような回動式のものと違って、カッタのついた 箱蓋が勝手に開いたり、中のシートロール2が跳び出したりすることはない。
【0030】請求項6のように、カッタ板13の上端をほぼ直角に曲げてなる操 作板13aの端部から、蓋箱22の左右端面の側壁22c、22dと背部の側壁22b を囲むガイド壁13e、13f、13dを設けたことにより、カッタ板13を動 作させたときのガイドとして機能するため、カッタ操作が円滑に行なえる。
【0031】
【実施例】
次に本考案によるシート引き出しカット箱が実際上どのように具体化されるか を実施例で説明する。本考案によるシート引き出しカット箱は、箱蓋側が図1な いし図7のように回動する構造と、図8、図9のように着脱する構造の2種類が ある。
【0032】図1は箱蓋が回動する構造のシート引き出しカット箱の全容を例示 する斜視図、図2は回動式箱蓋を開いた状態の斜視図である。箱本体11は、シ ート状体をロール状に巻回してなるシートロール2を内蔵するもので、前後の側 壁11a、11bと左右端側壁11c、11dと底壁11eからなり、シートロ ール2を挿入する開口3を有している。
【0033】5は蓋板部であり、開口3のシートロール軸心と平行方向の一縁4 を介して一体に連結しており、この一縁4を支点にして回動可能となっている。 そして、この蓋板部5の先端に対し、ほぼ直角に固定した外板部5bを有し、こ の外板部5bと蓋板部5との固定を確実にするために、両端が袖板20a、20 bで連結されている。
【0034】外板部5bと蓋板部5との間の角部には、スリット12を形成して 、その中にカッタ板13を挿通してある。なお、該カッタ板13は、外板部5b の先端側にカッタ刃13cを有している。カッタ刃13cは、例えば鋸刃状のも の等が適しているが、これに限定されない。
【0035】カッタ板13のカッタ刃13cとは反対側の部分を、直角に折り曲 げることで操作部13aを設け、該操作部13aと蓋板部5との間に、例えばス ポンジなどの弾発手段14を接着固定しておくことで、操作部13aが蓋板部5 から離れる方向の弾力を与えている。
【0036】次にこのシート引き出しカット箱の使用方法を説明する。図3は使 用方法を順次示す斜視図、図4は同じく使用方法を順次示す縦断面図である。ま ず、図2のように、蓋板部5を開けて、箱本体11中にシートロール2を内蔵し 、シート先端部2aを外側に一部引き出して、露出させた状態で、蓋板部5を閉 じて、図1や、図3(1)、図4(1)の状態にしておく。
【0037】この状態では、スポンジ14は圧縮されておらず、その結果、カッ タ刃13cは外板部5bから露出しておらず、けがなどの危険はない。すなわち 、スポンジ14を圧縮しない状態においては、カッタ刃13cが外板部5bから 露出しないように、スポンジ14のサイズが設定されている。
【0038】シートの使用に際しては、蓋板部5を閉じた状態において、シート 先端2aをつかんでシートロール2から必要量だけ引き出す。カットするには、 図3(2)、図4(2)のように、引き出したシート2bを、矢印a1 のように 、カッタ板13に対し10〜60°の方向に引っ張った状態で、操作部13aを 蓋板部5の方向に押すと、スポンジ14が圧縮されると共に、カッタ刃13cが スライドして突き出し、シート2bの引っ張り力と相まって、シートが切断され る。
【0039】こうしてシートがカットされた後に、操作部13aの押圧力を解除 すると、図3(3)、図4(3)のように、スポンジ14の復元力によって、カ ッタ板13および操作部13aが一体となって、元の位置に移動し、最終的には 図3(1)、図4(1)のように完全に元に戻る。
【0040】このようにして、シートをカットし、カッタ板13も元に戻った後 は、外板部5bの先端から長さLだけ、シート先端2aが残る。また、箱本体1 1の前側壁11aとカッタ板13との間の狭い隙間に、シート先端2aとシート ロール2との間のシート面が接触するため、その接触抵抗力がブレーキとなって 、シート先端2a側がシートロール2側に巻き取られるのを防いでいる。
【0041】また、その結果、常時長さLだけのシート先端2aが外板部5bと 前側壁11aとの間から露出しているので、次に使用するときは、この露出して いるシート先端2aを手に持って引っ張り出すことができる。
【0042】図5はスポンジ14の部分が外から見えないように、3方を蛇腹1 5a、15b、15cで囲った実施例である。なお、この図の(1)はカッタ刃 13c側から見た斜視図、(2)はその反対側から見た斜視図である。
【0043】蛇腹15a、15b、15cを、バネ性に富んだ材料で構成するこ とにより、弾発手段として機能させることもでき、この場合は、内部のスポンジ 14は省いてもよい。
【0044】図6は、カッタ板13の往復動作を円滑にするために、ガイド機構 を設けた実施例である。図6(1)の実施例では、外板部5bに、カッタ板13 の往復動方向に長いスリット18をあけてある。一方、カッタ板13には、前記 スリット18に入ってスライドするスライド部材19が固定してある。このスラ イド部材19の頭の部分は、スリット18の外側において、スリット18の幅よ り大きくなっていて、スリット18から抜けないようになっている。
【0045】この構造において、操作部13aを押したり、放したりした場合、 カッタ板13に固定されたスライド部材19がスリット18にガイドされてスラ イドするため、カッタ板13が円滑にかつ一定の方向に往復動することになり、 往復動作が円滑に行なわれる。その結果、カッタ操作が楽になる。
【0046】図6(1)の実施例とは逆に、図6(2)のように、カッタ板13 に、スリット18に代わるスリット18sを形成し、スライド部材19sは外板 部5bに固定すると、固定のスライド部材19sに対しスリット18s側がガイ ドされて往復動するので、カッタ操作が楽になる。
【0047】図7はガイド機構の別の実施例であり、カッタ板13の上端の操作 部13aの両端から直角に曲がった脇板13a1、13a2を設け、両脇板13a1、 13a2が、前記の箱本体11の両端側壁11c、11dの外面に被さるようにして ある。この実施例の場合は、両側の脇板13a1と13a2との間に、箱本体11の 両端側壁11c、11dが挟まれた恰好になるため、カッタ板13を往復動させ ると、ガイドとして機能し、前記ガイドスリットと同様に動作が円滑になる。
【0048】図8、図9は、箱蓋側が箱本体に対し着脱する構造の実施例であり 、図8は使用可能な状態、図9は箱本体と箱蓋側とを分離した状態の図である。 両図に例示するように、シートロール2を内蔵する箱本体11に、シートロール 2を挿入する開口3を有している点は、前記の実施例と同じであるが、この箱本 体11と箱蓋21側とは完全に分離しており、箱蓋21側を箱本体11に対し着 脱できる。
【0049】箱蓋21側は、蓋箱22とカッタ機構23からなっている。蓋箱2 2は、箱を逆さにした構造になっていて、箱本体11の前後左右に被さる前後左 右の側壁部22a、22b、22c、22dと天井部22eとを有している。
【0050】蓋箱22の天井部22eと前側壁22aとの間の角部に、スリット 24をあけて、カッタ板13を挿通してある。そして、カッタ板13のカッタ刃 13cと反対側の部分を、直角に折り曲げることで操作部13aを設け、該操作 部13aと天井部22eとの間に、スポンジなどの弾発手段14を接着固定して ある点は、図1〜図7の実施例と同様である。
【0051】ただし、図示例では、図6におけるガイドスリット18と同様なガ イド機能をもたせるために、蓋箱22の前後左右の側壁を包むように側壁を有し ている。すなわち、蓋箱22の前面にはカッタ板13が有るので、背面側のガイ ド側壁13dと左右のガイド側壁13e、13fを設けてある。
【0052】その結果、カッタ操作に際して、操作部13aを押してカッタ板1 3を下降させたとき、あるいは操作力を開放して、カッタ板13が上昇するとき に、カッタ板13と背面の側壁13dおよび左右の側壁13e、13fとで蓋箱 22の前後左右の側壁部22a、22b、22c、22dを囲む状態となるため 、ガイドとして機能し、カッタ板13が円滑に往復動できる。
【0053】なお、この実施例の場合は、図9のように、箱本体11中にアルミ ホイルや合成樹脂製シートからなるラップなどのロール2を挿入し、シート先端 2aを箱本体11の前壁11aから外に引き出した状態において、箱蓋21側の 蓋箱22を被せるだけでよく、その後のカッタ操作は図1〜図7の実施例と基本 的に変わりない。
【0054】以上の各実施例において、各部の材料は、市販のシート引き出しカ ット箱のような厚紙を用いてもよく、合成樹脂製の板を用いて構成してもよい。 また、カッタ板13のカッタ刃13cの形状などは任意である。
【0055】そのほか、例えば弾発手段14は、スポンジのほかに、コイルスプ リングや板ばね、ゴムなども利用できる。また、操作部は、直角に折り曲げた操 作板13aのほか、P字状などに曲げてもよく、また親指を当てることのできる 別体の部材を固定したりすることによっても実現できる。
【0056】あるいは、図6(2)のように、操作板13aの先端を下側に折り 曲げてストッパー13sにすると、カッタ板13の押し下げ時にストッパー13 sの下端が箱蓋部5に突き当たって、それ以上下降できないので、カッタ板13 のストロークSすなわち、シート先端2aの残り長さLを一定に維持できる。
【0057】本考案のシート引き出しカット箱の使い方としては、箱本体11の 中にシートロール2を内蔵した状態で販売してもよいが、市販のシート引き出し カット箱の中身のシートロールを取り出して、詰め替えて使用することもできる 。あるいは将来、シートロールのみが市販されるようになると、シートロールの みを購入して来て、詰め替えできるので、資源の有効利用やごみの分別収集にも 貢献できる。
【考案の効果】
請求項1のように、回動して開閉する蓋板部5とほぼ直角に設けた外板部5b と該蓋板部5との間にスリット12をあけて、カッタ板13を挿通し、弾発手段 14の弾力に抗してカッタ板13を押すことで、カッタ刃13cを外板部5bか ら突出させてシートをカットする構成にすると、カット操作時以外は、カッタ刃 13cが外板部5bより内側に引っ込んでいるため、カッタ刃13cでけがをす るのを防止できる。
【0058】請求項2のように、カッタ板13の上端をほぼ直角に曲げて、箱本 体11より幅の狭い操作板13aを形成し、この操作板13aと蓋板部5との間 に、弾発手段14を設けたことにより、構造を簡素化でき、また操作力が直接に カッタ板13に加わるので、カッタ板13の動作が安定かつ円滑になる。
【0059】請求項3のように、外板部5bまたはカッタ板13に形成したガイ ドスリット18、18sとその中に入るスライド部材19、19sとによって、 カッタ板13の動きが一定方向にガイドされ、カッタ動作が円滑になる。
【0060】請求項4のように、操作板13aの両端に直角に設けた脇板15a1、 15a2が、箱本体11の両端側壁11c、11bd被さる構造によっても、ガイド 機能が得られ、カッタ板13の動作が円滑になる。
【0061】請求項5のように、シートロール2を内蔵する箱本体11に対し、カ ッタ側の蓋箱22を着脱し、かつ蓋箱22の天井部22eと正面側壁22aとの間に あけたスリット24にカッタ板13を挿通する構造によっても、カッタ操作が可 能であり、カッタ刃13cが露出して、けがをする危険もないなど、請求項1〜 4と同様な効果を奏する。しかも、このように箱本体11に対しカッタ側の箱蓋2 1を着脱する構造にすると、カッタのついた箱蓋が勝手に開いて、中のシートロ ール2が跳び出したりすることはない。
【0062】請求項6のように、カッタ板13上端とほぼ直角の操作板13aの 端部から、蓋箱22の左右端面と背部を囲むガイド壁13e、13f、13dを設 けたことにより、カッタ板13の動きが一定方向にガイドされるため、カッタ操 作が円滑に行なえる。
【0063】これらのほかに、本考案を総合すると、カッタ板13が上下動して シートをカットするため、カッタ板13のストロークSに対応する長さLだけ、 シート先端2aが常に箱の外に露出していることになる。したがって、使用の都 度、箱蓋を開け閉めしたり、粘着剤から着脱したりなどの特別かつ煩雑な操作を 必要としないで、シート先端2aをつかんで引き出すことができ、操作性が格段 と向上するため、繰り返し大量にシートを使用する場合に特に有効である。
【0064】しかも、このシート引き出しカット箱が1個あれば、将来実現が予 想される市販のシートロールのみを購入して来て、詰め替え式に使用できる。し たがって、金属製のカッタと紙箱とが一体となった従来のシート引き出しカット 箱を廃棄することにより、ごみの分別収集に支障を来すといった問題が解消され 、資源の有効利用にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】箱蓋が回動する構造のシート引き出しカット箱
の全容を例示する斜視図である。
【図2】図1のシート引き出しカット箱の回動式箱蓋を
開いた状態の斜視図である。
【図3】図1、図2のシート引き出しカット箱の使用方
法を順次示す斜視図である。
【図4】図1、図2のシート引き出しカット箱の使用方
法を順次示す縦断面図である。
【図5】スポンジの3方を蛇腹で囲った実施例の斜視図
である。
【図6】スリット式のガイド機構を設けた実施例であ
る。
【図7】スリット式以外のガイド機構の実施例である。
【図8】図8、図9は箱蓋側が箱本体に対し着脱する構
造の実施例であり、図8は使用可能な状態である。
【図9】図8における箱本体と箱蓋側とを分離した状態
の斜視図である。
【図10】従来のシート引き出しカット箱の斜視図であ
り、(1)は箱蓋を開けた状態、(2)はシートのカッ
ト動作時の状態である。
【図11】従来の改良型のシート引き出しカット箱の斜
視図で、(1)は開閉蓋を開けた状態、(2)はシート
のカット動作時の状態である。
【符号の説明】
2 シートロール 2a シート先端 2b 必要量だけ引き出したシート 3 開口 5 箱蓋部 5b 外板部 11 箱本体 12 スリット 13 カッタ板 13a 操作部(操作板) 13a1、13a2 脇板 13c カッタ刃 14 弾発手段 15a、15b、15c 蛇腹 18 ガイドスリット 19 ガイド部材 22 蓋箱 22e 蓋箱の天井部(天井板) 24 スリット
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【手続補正書】
【提出日】平成7年11月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状体をロール状に巻回してなるシ
    ートロール2を内蔵する箱本体11に、シートロール2
    を挿入する開口3を開け、 該開口3のシートロール軸心と平行方向の一縁4を支点
    にして回動し、該開口3を開閉する蓋板部5と、 該蓋板部5の先端からほぼ直角に設けた外板部5bとを
    有し、 該蓋板部5と外板部5bとの間の角部にあけたスリット
    12に、カッタ板13を挿通し、該カッタ板13の外板
    部5b先端側にカッタ刃13cを形成し、 該カッタ板13のカッタ刃13cとは反対側の部分に操
    作部(13a)を設け、該操作部(13a)が蓋板部5
    から離れる方向の弾力を与える弾発手段14を設け、 カット操作時以外は、カッタ刃13cが外板部5bより
    外側に出ないように構成したことを特徴とするシート引
    き出しカット箱。
  2. 【請求項2】 前記のカッタ板13のカッタ刃13cと
    は反対側の部分を、蓋板部5の上側にほぼ直角に曲げ
    て、箱本体11より幅の狭い操作板13aとし、該操作
    板13aと蓋板部5との間に、弾発手段14を介在させ
    てなることを特徴とする請求項1記載のシート引き出し
    カット箱。
  3. 【請求項3】 前記の外板部5bまたはカッタ板13
    に、カッタ板13の往復動方向に長いガイドスリット1
    8、18sを形成し、該ガイドスリット18、18sに
    入るスライド部材19、19sを、前記のカッタ板13
    または外板部5bに取り付けてなることを特徴とする請
    求項1または2に記載のシート引き出しカット箱。
  4. 【請求項4】 前記の操作板13aの両端に、該操作板
    13aの面に対し直角の脇板15a1、15a2を設け、両脇板
    15a1、15a2が前記の箱本体11の両端側壁11c、11
    dの外面に被さるように構成したことを特徴とする請求
    項1、2または3に記載のシート引き出しカット箱。
  5. 【請求項5】 シート状体をロール状に巻回してなるシ
    ートロール2を内蔵する箱本体11に、シートロール2
    を挿入する開口3を開け、 該箱本体11の前後左右の側壁に被さる蓋箱22を設け
    て、該蓋箱22の天井部22eとロール軸芯と平行方向
    の正面側壁22aとの間にあけたスリット24にカッタ
    板13を挿通し、 該カッタ板13の正面側壁22a下端側にカッタ刃13
    cを形成し、 該カッタ板13のカッタ刃13cとは反対側の部分に操
    作部(13a)を設け、該操作部(13a)が天井部2
    2eから離れる方向の弾力を与える弾発手段14を設
    け、 カット操作時以外は、カッタ刃13cが前記の正面側壁
    22aより外側に出ないように構成したことを特徴とす
    るシート引き出しカット箱。
  6. 【請求項6】 前記のカッタ板13のカッタ刃13cと
    は反対側の部分を、天井部22eの上側にほぼ直角に曲げ
    て、操作板13aとし、 該操作板13aの端部から、蓋箱22の左右端面の側壁
    22c、22dと背部の側壁22bを囲むガイド壁13
    e、13f、13dを設け、 該操作板13aと天井部22eとの間に、弾発手段14
    を介在させてなることを特徴とする請求項5記載のシー
    ト引き出しカット箱。
JP1995007221U 1995-06-20 1995-06-20 シート引き出しカット箱 Expired - Lifetime JP3025840U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042843A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Okamoto Ind Inc 収納箱用付属装置
JP2011016563A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Masako Tsuchida ラップフィルム収容ケース
JP2014131925A (ja) * 2012-12-05 2014-07-17 Isao Matsumura ラップホルダー

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