JP3025243U - 埋込み式発光装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】横断歩道を渡ろうとする歩行者で向側の歩行者
用信号を確認しにくい弱視者でも横断歩道手前で「進
め」「止まれ」を確認して渡りはじめられるようにす
る。 【解決手段】横断歩道手前に長方形の表示窓をもった筐
体を一又は複数個埋設し、その内部に赤、青の多数のＬ
ＥＤを直線に配列させ、すすめの時は青を、止まれのと
きは赤の発光をさせることにより、横断歩道手前に大勢
の歩行者がいてもその信号が見えるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 本考案は横断歩道において信号の標示に加えて歩行者に注意を喚起する。又車 両運転者にも一層信号の警告効果を補強するための埋込み式発光装置に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

横断歩道の外側線に当たる部分に沿って埋設され、走行する車両運転者に横断 歩道の存在を認識させる発光式の横断歩道標示鋲や、横断歩道の始点部に埋設し て横断しようとする通行者に止まれ、進めの指示警告する発光式の標示鋲も最近 設置されるようになってきた。本考案はこれらの発光式鋲の改良に関するもので ある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

横断歩道を渡ろうとする歩行者が弱視者であると横断歩道用歩行者向け信号が 確認できないことが報告されている。本考案はこの問題を解決するために、歩行 者が横断歩道を渡ろうとする手前に止まれ、進めの信号パターンを埋込み表示す る先願「埋込式発光装置」を考案した。これは弱視者が自分の足元に於いて信号 の指示する内容を視認できるように、表示パターンの昼夜間を通じての発光の強 さ・明るさも勿論のこと、発光窓の位置の変化によって信号の進め止まれの指示 を視認させようとするものである。

【０００４】 この考案は解決しようとした問題点を解消させることができたが、大都市の一 度に多勢の歩行者が横断歩道を渡ろうとするようなところでは、弱視者の前に少 し歩行者がたまって前から二列目あたりに立つと足元の発光装置の表示信号が人 影にかくれて見えなくなってしまうことが明らかとなった。

【０００５】 またこれを解決しようとこの装置をいくつか並べると、発光窓の位置の変化に よる識別がまぎらわしくなることも指摘された。

【０００６】 本考案はこれらの点を解決し、同時に車両運転者に対する施設としても使用で きるようにしたものである。

【０００７】

【問題を解決するための手段】

本考案は３０センチメートル以上５０〜６０センチメートル程度の長尺の長方 形状の筐体の発光表示窓のなかに「進め」の信号となる青色のＬＥＤ発光素子と 「止まれ」の信号となる赤色のＬＥＤ発光素子を各々一列又は複数列設置し、横 断歩道の手前に本装置を直列埋込み設置し、同時に横断歩道信号と同調して車両 に対して信号が赤となった場合は本発光装置は青色に一列あるいは複数列発光し 、信号が青になると本装置は赤色を発光し、歩行者に「止まれ」を指示する。（ 横断歩道の歩行者用信号と同じ色を発光することになる。）

【０００８】 本装置の発光は注意を喚起するため点滅するが、歩行者に対する「進め」の信 号がまもなく「止まれ」の赤色に変わりそうになると点滅間隔を短くまたたくよ うにして横断歩道に踏み出そうとする歩行者に警告表示するようにする。

【０００９】 本装置を歩行者に対して設置するのと同時に、車両運転者に対しては横断歩道 の外側線沿いに車両の進入側に直列設置して、車両向け信号が青の時は青を、赤 の時は赤を発光させて歩行者用の発光色と反対に点滅させて特に夜間に横断歩道 の存在を明示することもできる。

【００１０】

【実施例】

以下に実施例について図面を参照して説明する。 図一は一実施側の平面図である。図２はそれを側面からみた断面図である。 ５０センチメートル程度以上の長方形筐体１の上面を透明合成樹脂製表示窓とし てその内部に赤色の高性能ＬＥＤ３−１同じく青色のＬＥＤ３−２を複数列に多 数設置し、これをコントロール部７に於いて横断歩道用信号機と同調させて既述 のように発光させる。信号機とは直接信号を受けるよう結線してもよいが信号機 側に無線発信装置をつけ、コントロール部に受信装置を取り付け反応させてもよ い。

【００１１】 本装置を横断歩道手前に複数個一列に直列に接続して埋込み設置し、状況によ って図３のように車両用として横断歩道外側線沿いに設置してもよい。

【００１２】 また本装置は細長い線上に発光するので、変形交差点例えば斜めに横断歩道が ついている場合など、横断歩道や縁石の位置関係などの線形を表示することがで きる。

【００１３】

【考案の効果】

考案は以上のように構成されているので横断歩道を利用する歩行者にとって弱 視者の不便をも解消し、有効な警告効果をあげると同時に、車両運転者に対して も特に夜間は遠方から横断歩道の存在と線形を明瞭に認識させることができ、事 故防止に役立つものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本装置の平面図である。

【図２】図１の断面図である。

【図３】本装置を設置した例を示す参考見取り図であ
る。

【符号の説明】

１…本装置筐体、２…発光表示窓、３−１・３−２…赤
色ＬＥＤ・青色ＬＥＤ，４…接続ケーブル、５…装置と
装置の接続部、６…防水コネクター、７…コントロール
部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】３０センチ以上の長さを有する長方形筐体
   の表面に発光窓を設け、その内部に一列又は多重列に青
   と赤のＬＥＤを配列し、これを横断歩道手前に１個ない
   し数個埋込み設置し、横断歩道用信号と連動して歩行者
   に進めの時は長い線上の黄色のＬＥＤ、止まれの時は赤
   色のＬＥＤが点滅して警告表示する埋込み式発光装置。
2. 【請求項２】請求項１の発光装置においてＬＥＤ発光素
   子を光ファイバー端末をもって置き換えた埋込み式発光
   装置。