JP3025242U - 埋込式発光装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 横断歩道手前で特に弱視歩行者の為に止ま
れ、進めの警告指示を見えやすく明瞭に指示できること
を目的とする。 【解決手段】 横断歩道手前に埋め込む自発光装置にお
いて２個の表示窓部内に多数のＬＥＤ素子を進め、止ま
れのパターンに構成し、不要な余白を黒くマスキングし
て明るい鮮明さと表示位置の双方から視認・認識性を高
めた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は横断歩道に於いて信号の標示に加えて歩行者に注意を喚起する埋込式 発光装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

横断歩道の外側線（線は現在はない所が多い）にそって埋設され、走行する車 両に横断歩道の存在を認識させる発光式の横断歩道標示鋲や、横断歩道の始点部 に埋設して横断しようとする通行者に止まれ、進めの警告をする発光式の標示装 置も最近設置されるようになってきた。本考案者はこの後者の改良に係わるもの である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

横断歩道通行者用の発光装置は、遠方より視認を要する車両用の発光装置と異 なり発光部が側面より水平方向へ光を投射するかたちでなく、上面で標示を見せ ることになる。この際、歩行者用発光装置は夜間は当然として周囲の明るい昼間 に於いても歩行者に明瞭に視認されなければならない。というのは歩行者に弱視 者、色覚の乏しい人もいるからである。本考案者はこの昼間に於いても明瞭に見 えることと色覚の乏しい人などにも充分視認させることができるよう工夫したも のである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

本考案は商用電源を使用し、路面表面と平面になるように埋設した自発光装置 の表面を向かって右と左の２箇所に分けて表示窓とする。表示窓の片方の内部に ↑印型に青色の高輝度ＬＥＤを１０数個から数１０個をもって構成し、他方を× 印型に赤色１０数個から数１０個のＬＥＤをもって構成する。そして表示窓の↑ と×型以外の余白部に黒マスクをして点灯時の表示図柄をきわだたせる。

【０００５】

【作用】

本考案自発光装置は横断歩道の歩道縁石部、又はその手前に埋設設置するので 、装置本体上面の周囲にすべり防止を考慮することは当然であるが、前述のよう に多量の高輝度ＬＥＤを密集構成し黒マスキングしたため夜間はもちろん昼間に おいても明瞭に警告表示が認識できることになる。従来品の例として一つの表示 窓で止まれと進めを表示するものではパターンも明瞭に認識しにくいが、本考案 は↑印と×印を左右に分離して表示しているので、弱視者が横断しようとすると き、例えば左側が点灯しているように見えれば↑×のパターンが認識できなくて も進めを表示しているのだということを認識し得、逆の側が点灯すれば止まれを 表示しているんだと判断し得るのである。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図１は本装置の平面図であり、左に↑印、右に×印のパターンが透明な表示窓で あり、その直下の内部に青のＬＥＤが↑印状に赤のＬＥＤが×印状に配列構成さ れている。この↑印及び×印以外の部分は黒くマスキングされているので点灯時 は図柄の表示が鮮明となる。

【０００７】 この自発光装置は横断歩道の信号機と連動し、進め、止まれを表示窓に点灯表 示し、同一パターンで点滅することでより明確に警告表示するのである。横断中 、又は、停止中はゆっくりと点滅し、進めの信号が止まれに変わりそうになると 点滅が早まって変化の予告をするように点滅間隔調整リレー回路を入れておく。 この信号との連動は有線でも無線発受信によるものであってもよい。

【０００８】 本発光装置のＬＥＤ素子の代わりに光ファイバー端末を↑×のパターンに配列 構成することによって同様の鮮明な発光警告効果を得ることもできる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は上記のように構成されているので以下のような効果を発揮する。 横断歩道を渡ろうとして歩道端に立った歩行者は目の前で点滅する発光装置を見 て横断して良いか悪いかを反射的に判断し、又信号が変わりそうなときは、その 判断をただちにできるので警告効果が大きい。また、弱視者にとっては発光の位 置により難なく進め、止まれの判断をすることができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例発光装置の平面図

【図２】同装置の断面図

【図３】同装置の設置使用例

【符号の説明】

１−１…表示窓（↑用）、１−２表示窓（×用）、２…
すべり止め付外枠 ３…ＬＥＤ発光素子、４…電源・制御回路部、５…表示
窓部取外し用ボルト

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体上面に透明な表示窓２個を有し、そ
   れぞれの内部に↑及び×印のパターンを光輝度ＬＥＤに
   よって構成し、ＬＥＤパターン部以外の部分を黒くマス
   キングし、横断歩道の信号機に連動して、進めの時には
   青色の↑が点灯または点滅し、止まれの時は赤色の×が
   点灯又は点滅して歩道者に路面から警告指示標示する埋
   込式発光装置。
2. 【請求項２】 請求項１の発光装置に於いてＬＥＤによ
   る↑と×のパターンを光ファイバー端末によって構成し
   たことを特徴とする埋込式発光装置。