JP3024715U - フィルムカートリッジとインデックスプリントシートの保管ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像済みのネガフィルムが入っているカート
リッジと該ネガフィルムに撮影された複数のポジ画像が
プリントされたインデックスプリントシートを一目で内
容が把握出来、又逆さにしても落下しにくい保管ケース
を提供する。 【構成】 保管ケース本体８に形成されたフィルムカー
トリッジ収納部の凹部９にフィルムカートリッジを固定
するために弾性の突起部10をカートリッジ巻き軸方向に
左右２カ所設ける。又、インデックスプリントシートを
収納する収納袋11毎に位置を変えて突辺14があり、該突
辺に対応して保管ケース本体の端部に指が挿入出来る程
度の切り欠き部15を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、現像済みのネガフィルムが入ったカートリッジと、このネガフィル ムに撮影された複数のポジ画像が縮小されて１枚の記録シートにプリントされた インデックスプリントシートを収納する保管するケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近では、撮影状況等を記録できる磁気情報記録帯を設けたネガフィルムが検 討されている。該磁気情報記録帯が設けてあるので、従来のネガフィルムより豊 富な情報処理が可能となり、コンピュータの組み込まれた自動写真プリンターや フィルム画像入力装置等においてコンピュータ処理が行われる。そのため、ネガ フィルムを使用する機器等には、ネガフィルムを切断せずに取り扱うようにした ものが種々検討されており、これに伴ってネガフィルムをフィルムカートリッジ 内にロール状に収納してＤＰＥ取扱店から顧客に返却することが提案されている 。

【０００３】 また、ネガフィルムをフィルムカートリッジに収納した場合、顧客は焼増しプ リントを注文する際に、ネガフィルムで確認することが出来ないための対策とし て、インデックスプリントシートがフィルムカートリッジと共に返却することを 検討している。前記インデックスプリントシートには、１本のネガフィルムに撮 影された複数のポジ画像が縮小されて１枚の記録シートに撮影順でプリントされ ており、全てのポジ画像が一目で分かるようになっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、カートリッジとインデックスプリントシートとを返却した場合 、カートリッジと該カートリッジに対応したインデックスプリントシートとの対 応付けが困難となり、後で焼増しプリントを行おうとしたときに対応するカート リッジが探し難いという難点がある。この解決手段として特開平７−２４４３６ ７号公報にカートリッジとインデックスプリントシートを対応付けてブック型の 収納ケースが提案されているが、カートリッジが収納部から落ちやすいことと、 インデックスプリントシートの検索に不便であるという欠点がある。 本考案は、このような前記欠点を解決するために、カートリッジ収納部からカ ートリッジが落ちにくく、所望のインデックスプリントシートを容易に捜し出せ るカートリッジとインデックスプリントシートの保管ケースを提供することを目 的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、現像済みの長尺状ネガフィルムを巻き込んだ複数のカートリッジを 収納する収納部と該カートリッジに対応し、前記ネガフィルムに撮影された複数 のポジ画像が縮小されて記録シートに所定順にプリントされたインデックスプリ ントシートを収納する複数のインデックスプリントシート収納袋を重ね合わせて 設けた箱状の保管ケースに於いて、前記カートリッジを収納する収納部にカート リッジを固定するために弾性の突起部をカートリッジのフィルム巻き軸の方向に 左右２カ所設け、前記複数のインデックスプリントシート収納袋の一辺は保管ケ ース本体に綴じ込み、綴じ込まれた反対の端部には複数の収納袋毎に位置を変え て突辺を設け、前記突辺に対応させて保管ケース本体の端部に複数の切欠き部を 設けたことを特徴としている。

【０００６】

【作用】

本考案では、保管ケース本体に形成されたカートリッジ収納部の凹部にカート リッジを固定するために弾性の突起部をカートリッジのフィルム巻き軸の方向に 左右２カ所設けてあるので保管ケースが裏側に返されても、カートリッジ左右の 孔に突起部が嵌入されてカートリッジは落ちることはない。一方、インデックス プリントシートを収納する収納袋毎に位置を変えて突辺を設けてあるので、該突 辺に対応するカートリッジの整理番号又は名称を記載して置けば、一目で全ての 整理番号又は名称を見ることが出来、所望のインデックスプリントシートを容易 に捜し出すことができる。 また、本考案では、インデックスプリントシートを収納する収納袋毎に位置を 変えて設けてある突辺に対応させて、保管ケース本体の端部に指が挿入出来る程 度の切欠き部を設けてあるので簡単に所望のインデックスプリントシートを取り 出すことができる。

【０００７】

【実施例】

以下添付図面に従って本考案に係わるカートリッジとインデックスプリントシ ートの保管ケースの実施例について説明する。 図１はネガフィルムに撮影された複数のポジ画像が縮小されて記録シートに撮 影順にプリントされたインデックスプリントシートの平面図である。前記インデ ックスプリントシート１には、１本のネガフィルムに撮影された複数のポジ画像 ２、２…が所定のサイズに縮小されて普通紙、又は印画紙の記録シート３にプリ ントされている。インデックスプリントシート１の縁部には、フィルムカートリ ッジと同一のＩＤ番号４がプリント時に予め印字されている。

【０００８】 図２はフィルムカートリッジを説明する斜視図である。フィルムカートリッジ ５の表面には、ラベル６が接着される。このラベル６にはネフィルムカートリッ ジ５に装着されたネガフィルムのＩＳＯレンジ、ネガ枚数、及び該フィルムカー トリッジ５のＩＤ番号７等が印刷されている。このＩＤ番号７は、インデックス プリントシート１側のＩＤ番号４と同一の符号が付けられている。

【０００９】 図３、図４は、本考案に係わる保管ケースの一実施例を説明する斜視図であ る。保管ケース本体８にはカートリッジ５を横置きにして収納可能な形状に形成 された５×２個の凹部からなるカートリッジ収納部９、９…が形成されている。 このカートリッジ収納部９は、フィルムカートリッジ５の全体が収納可能な大き さに形成されている。また、収納部９の凹部にはカートリッジを固定するために 弾性の突起部10、10をカートリッジのフィルム巻き軸の方向に左右２カ所設けて ある。

【００１０】 カートリッジ収納部９や突起部10はプラスチック等の弾性体で形成され、フィ ルムカートリッジ５が収納部９の凹部に嵌入されて挟圧保持されるが、カートリ ッジ５の左右にあるフィルム巻き軸の孔16が収納部９の凹部にある突起部10に嵌 合されて、裏側に返してもカートリッジ５は落ちにくい。 また、保管ケース本体８にはインデックスプリントシート１を収納する複数の 透明な収納袋11、11…がブック状に綴じられ、該綴じ込まれた反対の端辺には複 数の収納袋毎に位置を変えて突辺12、12…が設けてある。

【００１１】 前記各フィルムカートリッジ収納部９、９…の上面部とインデックスプリント シートの収納袋の突辺12、12にはフィルムカートリッジ５のＩＤ番号７に対応す る整理番号（Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇ、Ｈ、Ｉ、Ｊ）が印字されたシール13 、13…及び14、14 …が貼られている。シール13、13及び14、14…は整理番号の 他に余白があり、筆記具で自由文を記載出来、撮影内容やタイトル等のメモ書き するのに便利である。

【００１２】 前記の如く構成されたカートリッジとインデックスプリントシートの保管ケー スに於いて、フィルムカートリッジ５とインデックスプリントシート１の収納時 には、１本目のフィルムカートリッジ５を整理番号「Ａ」のシール13の貼られた 収納部９に収納すると、該フィルムカートリッジ５に対応するインデックスプリ ントシール１を前記収納部９の整理番号「Ａ」と同一の整理番号「Ａ」のシール 14の貼られた突辺12に該当する収納袋11に収納する。このように、２本目以降の フィルムカートリッジ５、５…を整理番号「Ｂ」〜「Ｊ」の収納部９、９…に各 々収納し、これらのフィルムカートリッジ５、５…に対応するインデックスプリ ントシート１、１…を前記収納部９、９…の整理番号「Ｂ」〜「Ｊ」と同一の整 理番号「Ｂ」〜「Ｊ」のシールの貼られた突辺12に該当する収納袋９、９…に収 納する。そして、必要に応じてシール14に撮影内容やタイトルのメモを記載して おく。

【００１３】 次に、焼増しプリントを注文する際には、最初にインデックスプリントシート １を捜し出すのであるが、インデックスプリントシート１は収納袋毎に位置を変 えて設けてある突辺12に記載された撮影内容やタイトルで検索し、検索した収納 袋を保管ケース本体の端部に指が挿入できる程度の切欠き部15が設けてあるので 簡単に所望のインデックスプリントシートを取り出すことが出来る。該インデッ クスプリントシート１の整理番号と同一の整理番号の収納部９のカートリッジ５ を取り出し、ＤＰＥ取次店に注文する。

【００１４】 顧客は、プリント時に予め印字されたインデックスプリントシート１のＩＤ番 号４とカートリッジ５のＩＤ番号７の照合によって必要なインデックスプリント シート１に対応するカートリッジ５を探し出すことが出来るが、通常これらのＩ Ｄ番号はスペ−ス上の制約から小さい文字で印刷されているので、関連付けの作 業は困難であり、本実施例によれば充分に大きな整理番号シール13、14によって 簡単に必要なインデックスプリントシート１に対応するフィルムカートリッジ５ を探し出すことが出来る。 整理番号シール13、14には整理番号の他、撮影内容やタイトル等が書かれてい るので、保管整理や必要なコマを検索する人にとっては判りやすい。

【００１５】

【考案の効果】

本考案では、保管ケース本体に形成されたカートリッジ収納部の凹部にカート リッジを固定するために弾性の突起部をカートリッジのフィルム巻き軸方向に左 右２カ所設けてあるので保管ケースが裏側に返されても、カートリッジ左右のフ ィルム巻き軸の孔に突起部が嵌合されているのでカートリッジは落ちにくい。ま た、インデックスプリントシートを収納する収納袋毎に位置を変えて突辺があり 、該突辺に対応するカートリッジの整理番号の他撮影内容やタイトルも記載され てあるので、一目で全ての内容が把握出来ね所望のインデックスプリントシート を容易に探し出すことができる。更に、整理番号と撮影内容やタイトル記載され た突辺に対応させて、保管ケース本体の端部に指が挿入できる程度の切欠き部を 設けてあるので簡単に所望のインデックスプリントシートを取り出すことが出来 る。

【図面の簡単な説明】

【図１】インデックスプリントシートを説明する平面図
である。

【図２】フィルムカートリッジを説明する斜視図であ
る。

【図３】本考案の一実施例であるフィルムカートリッジ
とインデックスプリントシートを収納する保管ケースを
説明する斜視図である。

【図４】本考案の一実施例であるフィルムカートリッジ
とインデックスプリントシートを収納する保管ケースを
説明する斜視図である。

【符号の説明】

１ インデックスプリントシート ２ ポジ画像 ３ 記録シート ４ ＩＤ番号 ５ フィルムカートリッジ ６ ラベル ７ ＩＤ番号 ８ 保管ケース本体 ９ 収納部 10 突起部 11 収納袋 12 突辺 13 シール 14 シール 15 切欠き部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 現像済みの長尺状ネガフィルムを巻き込
   んだ複数のカートリッジを収納する収納部と該カートリ
   ッジに対応し、前記ネガフィルムに撮影された複数のポ
   ジ画像が縮小されて記録シートに所定順にプリントされ
   たインデックスプリントシートを収納する複数のインデ
   ックスプリントシート収納袋を重ね合わせて設けた箱状
   の保管ケースに於いて、前記カートリッジを収納する収
   納部にカートリッジを固定するために弾性の突起部をカ
   ートリッジのフィルム巻き軸の方向に左右２カ所設け、
   前記複数のインデックスプリントシート収納袋の一辺は
   保管ケース本体に綴じ込み、綴じ込まれた反対の端部に
   は複数の収納袋毎に位置を変えて突辺を設け、前記突辺
   に対応させて保管ケース本体の端部に複数の切欠き部を
   設けたことを特徴とするフィルムカートリッジとインデ
   ックスプリントシートの保管ケース。