JPH0958149A - フォトアルバム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネガがフィルムロールとして、又はパトロー
ネに保管されている場合でも、ポジとネガを一緒に収納
することができるフォトアルバムの提供。 【解決手段】 フォトアルバムは、前方の表紙フラップ
１０、後方の表紙フラップ１４並びに背１２からなり、
背１２が表紙フラップ１０と後方の表紙フラップ１４と
を結合している。後方の表紙フラップ１４には多数のボ
ール紙シート１６が固定されており、そのボール紙１６
に写真１８等を貼付できる。前方の表紙フラップ１０の
内側にボックスベース２０が接着されており、個々のボ
ックス２２が形成されている。このボックス２２にはフ
ィルムロール又はフィルムパトローネが収容されてい
る。ボックス２０の側壁２４の高さは、フィルムロール
又はフィルムパトローネの直径より大きいか等しいよう
に選択され、フィルムロールは側壁２４の機械的な付勢
力によって保持される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はフォトアルバムに係
り、さらに詳細には、背によって互いに結合された前方
の表紙フラップと後方の表紙フラップとを有し、写真フ
ォルダがいずれかの表紙フラップの内側および／または
背に直接または間接的に固定されているフォトアルバム
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】フォトアルバムは、例えばボール紙上に
接着され、あるいはジャケットに差し込まれた写真また
はポジを収めるために用いられる。しばしば所定のポジ
の複写が形成されるので、対応するネガもポジと一緒に
収めることが望ましい。

【０００３】未露光のフィルムないしは露光されてまだ
現像されていないフィルムは、好ましくはロールに巻い
て、あるいはいわゆるパトローネ内で保管される。現像
後にこのフィルムは通常短い細片に切断されて、然るべ
きジャケットに挿入され、その後ジャケットを同様にフ
ォトアルバムに挿入し、あるいは貼り込むことができ
る。この種のフィルム収納の利点は、写真を再注文する
際に該当するネガまたはスライドを目で見て選択できる
ことにある。もちろん、フィルム細片が損傷され、ある
いは指の跡がついてしまい、それによって焼き付けまた
は引き伸ばしの際に画像品質が減少するという大きな危
険がある。さらに所望のネガを判定し、あるいは見つけ
出すことは特に困難である。というのそれはカラーネガ
を判定することになるからである。特に、大体において
同一の画像内容を有するシリーズ撮影が行われた場合に
は、見つけ出すことは特に煩雑になる。従って写真ラボ
は次第に、ポジの後ろ側にデータと画像番号を刷り込む
ようになって来ている。それによって探す煩わしさは省
かれるが、損傷またはフィルム細片の指の跡を防止する
という問題は解決されていない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、現像後フィル
ムをもはや個々の片に切断せずに、巻き上げてパトロー
ネに巻き込むようになって来ている。すなわち、最終ユ
ーザはもはやフィルム細片を見ることはなく、それに触
れることもないということである。写真を再注文しよう
とする場合には、対応する画像番号を告げる。この方法
はさらに、最近写真ラボがいわゆるインデックスプリン
トを形成することによって容易にされる。インデックス
プリントは、フィルム全体のすべての画像、例えば約４
０までの画像が露光され、またはプリントされている画
像である。画像は小さいが、ポジで存在し、対応する画
像番号を有するので、所望の画像を探し出すことは、オ
リジナルの引き伸ばしがもはや存在していない場合で
も、非常に簡単である。

【０００５】もちろんフィルム細片の収納は困難にな
る。というのはフィルム細片はもはや平坦なパッキング
になってはおらず、嵩張るパトローネかあるいは場所を
とるロールになっているからである。

【０００６】本発明の目的は、ネガがフィルムロールと
して、またはパトローネに保管されている場合でも、ポ
ジとネガを一緒に収納することができるフォトアルバム
を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この課題は、請求項１に
記載のフォトアルバムによって解決される。好ましい実
施形態が従属請求項の対象である。本発明によれば、少
なくとも１つの表紙フラップにフィルムロールまたはフ
ィルムパトローネを収容する収容装置が設けられてい
る。この収容装置によって、フィルムロールまたはフィ
ルムパトローネが表紙フラップに確実に保持される。

【０００８】収容装置は一方または両方の表紙フラップ
の内側および／または外側に設けることができる。好ま
しくは収容装置はもちろん一方の表紙フラップの内側に
取り付けられ、それによってフォトアルバムが閉鎖され
ている場合に保管すべきフィルムロールまたはフィルム
パトローネが保護されている。

【０００９】特に好ましい実施形態によれば、収容装置
はフィルムロールまたはフィルムパトローネを収容する
少なくとも１つのボックスを有するボックスベースであ
る。通常の容量のフォトアルバムの場合には、例えばそ
れによって８つのフィルムロールを保管することができ
る。もちろんボックスの数は決まってはいない。

【００１０】好ましくはボックスの寸法は、この種のボ
ックスに収容されたフィルムロールまたはフィルムパト
ローネが機械的な応力によってその内部に保持されるよ
うに設定される。それによってさらに固定装置を設ける
ことを省くことができる。

【００１１】特に好ましくは、ボックスベースは板紙、
プラスチックまたは金属から切断によって形成される。
その場合に切断の外側の端縁が折り畳まれ、それによっ
て対応する表紙フラップに関して、フィルムロールをボ
ックスベースの面を越えて突出しないようにボックスに
挿入することができる高さのスペースホルダを形成する
ことができる。場合によってはさらに表紙フラップの該
当する壁をフィルムロールまたはフィルムパトローネが
添接する添接底として用いることができる。

【００１２】ボックスベースは、場合によっては打ち抜
き、刻印などで加工される深絞り部品または成型部品と
することができる。

【００１３】さらに好ましくは、１つまたは複数のボッ
クスの側壁を形成する部分が切り込まれて、この部分が
折り返される。その場合には折り返しの重なりによって
所望の機械的応力がもたらされるので、一般に軽いフィ
ルムロールをこの種のボックスへ挿入して、側壁の添接
力によって保持することができる。

【００１４】他の実施形態によれば、１つまたは複数の
ボックスがボックスベースを形成するブロック内に形成
される。

【００１５】このボックスベースは好ましくは発泡材か
ら形成される。この場合にもボックスの寸法は、フィル
ムロールまたはフィルムパトローネが機械的な応力だけ
でその中に保持されるように設定することができる。

【００１６】フィルムロールまたはフィルムパトローネ
をさらに良好に保護するために、１つまたは複数のボッ
クスないしはボックスの少なくとも一部を覆うことがで
きる。

【００１７】そのためにボックスベース上に、ボックス
ないしはボックスの少なくとも一部を覆う箔、例えば自
己接着性の箔を取り付けることができる。

【００１８】他の実施形態においては、収容装置は少な
くとも１つのフィルムロールまたはフィルムパトローネ
を包囲し、閉鎖し、かつ開放することのできるアーチ状
部材を有する。多部材で構成することのできるアーチ部
材は、フィルムロールの回りに設けられて、例えば係止
によって閉鎖される。

【００１９】収容装置は、保管すべきすべてのフィルム
ロールまたはフィルムパトローネを包囲する単一のアー
チ状ワイヤによって形成することもできる。それによっ
て成型部品並びに接着剤部品は不要になる。

【００２０】さらに、収容装置を、特にフィルムロール
を差し込むことのできる、表紙フラップから離れるよう
に屈曲されたピンとすることもできる。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態を説明する。図１に示すフォトアルバムは、大
体において前方の表紙フラップ１０、後方の表紙フラッ
プ１４並びに背１２からなっており、背が前方の表紙フ
ラップ１０と後方の表紙フラップ１４とを結合してい
る。後方の表紙フラップ１４には多数のボール紙シート
１６が固定されており、そのボール紙シート上に写真１
８等を貼り付けることができる。ボール紙シート１６は
本のページのようにしてめくられる。図示の実施形態に
おいてはボール紙シート１６は後方の表紙フラップ１４
とだけ結合されており、従って背１２には固定されてい
ない。前方の表紙フラップ１０の内側にボックスベース
２０が、例えば接着によって取り付けられており、この
ボックスベースは中実の発泡材ブロックからなり、それ
に個々のボックス２２が形成されている。ほぼ同一のボ
ックス２２が８個設けられており、その場合に各ボック
スにフィルムロールまたはフィルムパトローネが収容さ
れている。ボックスベース２０のボックス２２の数は原
則的に任意であって、好ましくはフォトアルバムの容量
に適合される。

【００２２】あるいはまた、ボックスベース２０を板
紙、プラスチックまたは金属を切断することによって形
成することも考えられ、その場合にまず折り畳むことに
よって外形が上述の発泡材ブロックに似た本体が形成さ
れる。その場合にボックスベース２０の側壁２４の高さ
は、フィルムロールまたはフィルムパトローネの直径よ
り大きいか等しいように選択される。ボックス２２はボ
ックスベース２０の切断部内で、さらに側壁２６が切断
されて、内側に折り畳まれるように形成され、その場合
に折り畳みは、このようにして形成されたボックス２２
に挿入されたフィルムロールが側壁２６の機械的な付勢
力によって保持されるようになっている。

【００２３】このようにして形成されたボックスベース
２０が前方の表紙フラップ１０の内側に、ここでも好ま
しくは接着によって、固定されると、前方の表紙フラッ
プ１０の内側がボックス２２の底を形成するので、フィ
ルムロールまたはフィルムパトローネはその位置に確実
に保持される。

【００２４】収容されているフィルムロールまたはフィ
ルムパトローネを環境の影響または抜け落ちから保護す
るために、さらに、必要に応じて開放することのできる
透明な自己接着性の箔をボックスベース２０の上方に設
けることができる。この種の箔は図面にはもちろん図示
されていない。

【００２５】また、ボックスを前方の表紙フラップ１０
の内側へ向けて折り畳むのではなく、前方の表紙フラッ
プから離れるように形成して、それによってボックスベ
ースの切断部の突出する側壁によってボックスを形成す
ることも可能である。

【００２６】すべての実施形態において背１２の幅は、
フォトアルバムを本のようにしてほぼ応力も負荷もかか
らないように閉じることができるように選択されてい
る。

【００２７】図２は本発明によるフォトアルバムの断面
を示すものであって、その場合にフォトアルバムは閉鎖
されている。後方の表紙フラップ１４にはボール紙シー
ト１６が固定されているが、このボール紙シートも背１
２には固定されていない。従って本の背１２は共通の端
縁を中心に後方の表紙フラップ１４に対して自由に揺動
することができる。前方の表紙フラップ１０にはボック
スベース２０が固定されている。図示のようにフォトア
ルバムが閉鎖されている状態においては、ボックスベー
ス２０の側壁は背１２の内側に接しているが、そこに固
定されてはいない。従って前方の表紙フラップ１０も共
通の接続端縁を中心に背１２に対して自由に揺動するこ
とができる。ボックスベース２０は槽状のボックス２０
を有し、その中にフィルムロールないしはフィルムパト
ローネが収容される。ボックス２２が槽状に形成されて
いる場合には、フィルムロールまたはパトローネが、例
えばここでも自己接着性の箔により、粗面の細片、アー
チ状部材などによって、抜け出さないように保護され
る。

【００２８】そして、図３はフォトアルバムの他の実施
形態を示すものであって、ここでは写真フォルダはジャ
ケット３０であって、画像または写真はジャケットの幅
広側または幅狭側の開口部に差し込まれる。その場合に
個々のジャケットは屋根状に重なり合っている。この種
のフォトアルバムは写真シリーズ全体またはすでに説明
したインデックスプリントを保管するのに適している。
ジャケット３０はここでも後方の表紙フラップ１４に固
定されており、８つのボックス２２を有するボックスベ
ース２０は上述のようにして前方の表紙フラップ１０に
固定されている。

【００２９】すべての実施形態において、ボックスベー
ス２０の観察者側にとって、書き込みができるように準
備することができる。それによって焼き付けすべき原画
のフィルムロールの発見が容易になる。そのためにボッ
クスベース２０に例えばコーティングを設け、あるいは
ラベルなどを接着できる領域を形成することができる。

【００３０】上述の説明、図面並びに請求項に開示され
た本発明の特徴は、単独でもあるいは任意に組み合わせ
ても、本発明を実現するために重要なものとなることが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるフォトアルバムの実施形態の斜視
図である。

【図２】本発明によるフォトアルバムの閉鎖した状態の
断面図である。

【図３】本発明によるフォトアルバムの第２の実施形態
の開放された状態における上面図である。

【符号の説明】

１０…前方の表紙フラップ １２…背 １４…後方の表紙フラップ １６…ボール紙シート １８…写真 ２０…ボックスベース ２２…ボックス ２４…ボックスベースの側壁 ２６…ボックスの側壁 ３０…ジャケット

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 背によって互いに結合された前方の表紙
   フラップと後方の表紙フラップとを有し、写真フォルダ
   が表紙フラップの内側および／または背に直接または間
   接的に固定されているフォトアルバムにおいて、 少なくとも一方の表紙フラップ（１０）にフィルムロー
   ルまたはフィルムパトローネを収容する収容装置（２
   ０、２２）が設けられていることを特徴とするフォトア
   ルバム。
2. 【請求項２】 収容装置（２０、２２）が少なくとも１
   つの表紙フラップ（１０、１４）の内側および／または
   外側に設けられていることを特徴とする請求項１に記載
   のフォトアルバム。
3. 【請求項３】 収容装置がフィルムロールまたはフィル
   ムパトローネを収容する少なくとも１つのボックス（２
   ２）を有するボックスベース（２０）であることを特徴
   とする請求項１または２に記載のフォトアルバム。
4. 【請求項４】 各ボックス（２２）の寸法が、挿入され
   たフィルムロールまたはフィルムパトローネが機械的な
   応力によってその内部に保持されるように設定されてい
   ることを特徴とする請求項３に記載のフォトアルバム。
5. 【請求項５】 ボックスベース（２０）が板紙、プラス
   チックまたは金属から切断によって形成され、あるいは
   深絞り部品または成型部品であることを特徴とする請求
   項４に記載のフォトアルバム。
6. 【請求項６】 少なくとも１つのボックス（２２）の側
   壁を形成する部分が切り込まれて、かつこの部分が折り
   返されていることを特徴とする請求項４または５に記載
   のフォトアルバム。
7. 【請求項７】 少なくとも１つのボックス（２２）が、
   ボックスベース（２０）を形成するブロックに形成され
   ていることを特徴とする請求項４に記載のフォトアルバ
   ム。
8. 【請求項８】 ボックスベース（２０）が発泡材から形
   成されていることを特徴とする請求項７に記載のフォト
   アルバム。
9. 【請求項９】 少なくとも１つのボックス（２２）がひ
   とつずつまたは一緒に覆われていることを特徴とする請
   求項３から８までのいずれか１項に記載のフォトアルバ
   ム。
10. 【請求項１０】 ボックスベース（２０）上に、ボック
    スないしはボックスの少なくとも一部を覆う箔が取り付
    けられていることを特徴とする請求項９に記載のフォト
    アルバム。
11. 【請求項１１】 収容装置がフィルムロールまたはフィ
    ルムパトローネの少なくとも一部を包囲し、閉鎖し、か
    つ開放可能な少なくとも１つのアーチ状部材を有するこ
    とを特徴とする請求項１または２に記載のフォトアルバ
    ム。
12. 【請求項１２】 収容装置が、収容すべきすべてのフィ
    ルムロールまたはフィルムパトローネを包囲するアーチ
    状ワイヤから形成されていることを特徴とする請求項１
    または２に記載のフォトアルバム。
13. 【請求項１３】 収容装置が、フィルムロールを差し込
    み可能な、表紙フラップから突出するように屈曲された
    ピンであることを特徴とする請求項１または２に記載の
    フォトアルバム。