JP3023723B2 - パイ生地の製造法 - Google Patents

パイ生地の製造法

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三千人 峯松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパイ生地の製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、パイ生地は小麦粉、食塩、糖類、
卵、乳製品等の原材料に水を加えて常圧下で混捏した
後、60分間から90分間程度低温度下でのねかしを行
ない、次いで油脂のロールインを行なった後、折込・圧
延を繰返して生地層と油脂層が交互に多層となるように
し、これを所望の形状に成形した後焼成するという工程
で製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】斯かる従来法に於て、
混捏後の生地をねかすことなく直ちに油脂のロールイン
を行なうと、圧延の際生地が伸展しにくく表面が切れや
すくなり、その結果焼成後ボリュームの小さい製品しか
得られない。そのため、ねかし工程はパイ生地の製造に
於て必須であった。
【0004】而して、従来は斯かるねかし工程の故にパ
イ生地の製造に時間がかかり、連続生産は不可能なのが
実状であった。
【0005】そこで、本発明者は斯かる実状に於て、ね
かし工程を必要としないパイ生地の製造法を開発すべく
種々研究を重ねた結果、原材料と水の混捏を減圧下で行
なうか、又は原材料と水の混捏を常圧下で行なった後得
られた生地を減圧下に放置すれば、ねかし工程を採らず
に直ちに油脂のロールインを行なって折込・圧延を繰返
しても生地の伸展性は非常に良好で、焼成後のボリュー
ムは小さくならず、また適宜ねかし工程を採った場合に
は、従来より高品質の製品が得られることを見い出し、
本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は原材
料に水を加えて減圧下で混捏することを特徴とするパイ
生地の製造法、及び原材料に水を加えて常圧下で混捏し
た後、得られた生地を減圧下に放置することを特徴とす
るパイ生地の製造法である。
【0007】本発明に用いられるパイ生地の原材料とし
ては、小麦粉、食塩、油脂、糖類、卵、乳製品等、一般
にパイ生地に使用されるものが挙げられる。
【0008】本発明に於ける減圧条件としては、減圧下
混捏、減圧下放置の何れの場合も大気圧より低ければそ
の如何を問わないが、大気圧(760mmHg)から300
mmHg以上、特に600mmHg以上減圧することが好ましい
(以下これを減圧度と称し、単に−300mmHg、−60
0mmHg等と表現する)。
【0009】原材料と水を減圧下混捏する場合は混捏工
程全体を当該減圧下で行なっても良いが、常圧下で予備
混捏(1分間程度)をした後、減圧混捏を行なうのが好
ましい。
【0010】また、常圧下で混捏した生地を減圧下放置
する場合、その放置時間は生地量や減圧度により適宜選
定されるが、通常30秒間〜数分間とするのが良い結果
を与える。
【0011】本発明に於ては生地をねかすことなく直ち
に油脂のロールインを行なうことができるが、このロー
ルインは常法に従って実施される。また、ねかし工程を
経てロールインを行なう場合でも当該ねかし時間は従来
と同程度か短かくてもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明方法によりねかし工程を経ること
なく製造されたパイ生地を用い、常法に従い成形、焼成
すれば、ねかし工程を経た従来品と同様のボリュームの
ある製品が得られる。従って、本発明によればねかし工
程が不要なため、パイ生地の連続生産が可能となり、生
産性を頗る向上せしめることができる。
【0013】また、本発明に於て更にねかし工程を経て
油脂のロールインを行なったパイ生地を用いた場合に
は、従来品に比しより優れた品質の製品が得られる。
【0014】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に説明する。
【0015】実施例1 下記配合・工程によりパイ生地を作成し、次いで成形・
焼成を行ないパイを製造した。配合 薄力粉 100(重量部) 食 塩 1.8 バター 5 水 53 ロールインバター 75工程 混捏 試験用真空ミキサーMS−3(トーキョ
ーメンキ製)を用い、ロールインバターを除く全原料を
1分間混捏した後、−600mmHgの減圧下で2分間混捏
を行なった。 捏上げ温度 26℃ ねかし時間 0分 折込・圧延 生地を圧延後、ロールインバターを該生
地で包み込み圧延し、次いで三折後圧延の操作を2回、
四折後圧延の操作を2回行ない、最終生地の厚さを4mm
に圧延した。 成形 8cm×8cmの正方形にカットした。 焼成 12分間(220℃)
【0016】比較例1 混捏を常圧下で3分間行なった以外は実施例1と同様に
してパイを製造した。
【0017】実施例2 下記配合を用いた以外は実施例1と同様にしてパイを製
造した。配合 強力粉 100(重量部) 食 塩 1.8 バター 5 水 53 ロールインバター 95
【0018】比較例2 混捏を常圧下で3分間行なった以外は実施例2と同様に
してパイを製造した。
【0019】実施例3 下記配合を用いた以外は実施例1と同様にしてパイを製
造した。配合 中力粉 100(重量部) 食 塩 1.8 バター 5 水 53 ロールインバター 65
【0020】比較例3 混捏を常圧下で3分間行なった以外は実施例3と同様に
してパイを製造した。
【0021】試験例1 実施例1〜3及び比較例1〜3で得られた各パイの品質
評価を表1の評価基準表に基づいて行なった結果は表2
の通りであった。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】試験例2 減圧度を表3記載の各条件に変えた以外は実施例3と同
様にして得られた各パイの品質評価を試験例1と同様に
して行なった。その結果は表3の通りであった。
【0025】
【表3】
【0026】実施例4 混捏後90分間のねかし時間を採った以外は実施例3と
同様にしてパイを製造した。
【0027】比較例4 混捏後90分間のねかし時間を採った以外は比較例3と
同様にしてパイを製造した(従来法)。
【0028】試験例3 実施例4及び比較例4で得られた各パイの品質評価を試
験例1と同様にして行なった。その結果は表4の通りで
あった。尚、表4にはねかし工程の存在しない実施例3
及び比較例3の品質評価結果も対照として併記した。
【0029】
【表4】
【0030】実施例5 混捏後の生地を直ちに−700mmHgの減圧条件下2分間
放置した以外は比較例1と同様にしてパイを製造した。
【0031】試験例5 減圧下での放置時間を表5記載の各条件に変えた以外は
実施例5と同様にして得られた各パイ及び実施例5で得
られたパイの品質評価を試験例1と同様にして行なっ
た。その結果は表5の通りであった。
【0032】
【表5】

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原材料に水を加えて減圧下で混捏するこ
    とを特徴とするパイ生地の製造法。
  2. 【請求項2】 原材料に水を加えて常圧下で混捏した
    後、得られた生地を減圧下に放置することを特徴とする
    パイ生地の製造法。
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JP5084711B2 (ja) * 2008-12-19 2012-11-28 江崎グリコ株式会社 棒状焼菓子及びその製造方法
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