JP3023505U - 軟質シート材の形状保持構造 - Google Patents

軟質シート材の形状保持構造

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JP3023505U
JP3023505U JP1995011659U JP1165995U JP3023505U JP 3023505 U JP3023505 U JP 3023505U JP 1995011659 U JP1995011659 U JP 1995011659U JP 1165995 U JP1165995 U JP 1165995U JP 3023505 U JP3023505 U JP 3023505U
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純三 鰐部
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】形状保持部材などを一切使用することなく、軟
質シート材に設ける切欠部そのものの形状の工夫のみに
よって、この切欠部の周縁の三次元形状を保持させるこ
とである。 【解決手段】周縁の耐変形力が小さくなっている切欠部
1 の特定部分のみを、軟質シート材を切り欠かずにそ
のまま部分的に残してシート残部4を形成し、これによ
り軟質シート材における切欠部H1 の周縁の三次元形状
を保持させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自動車用フロアーマットなどのように、軟質シート材を三次元形状 にして使用する際に、該シート材に設けられている切欠部の周縁の形状が本来の 形状に対して変形されるのを防止するための軟質シート材の形状保持構造に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
軟質シート材を三次元形状にして使用する場合において、このシート材にスリ ットなどの切欠部を設けざるを得ないことがあり、この場合には、シート材その ものの剛性が極めて低いために、切欠部の周辺に立体形状が急激に変化する部分 が存すると、この切欠部の周縁が波打状に変形され、この部分の外観が著しく害 されることがある。
【0003】 例えば、図1に示されるように、自動車の前部の運転席と助手席とに亘ってフ ロアー面に敷かれるフロアーマットM1 の場合には、そのほぼ中央部にコンソー ルボックスBを設置するための切欠部(開口部)が設けられる。この切欠部は、 平面状の部分から傾斜状の部分に亘って形成されて、平面視においてほぼ方形状 をしており、使用状態において前後方向に沿う一方の周縁部には、運転席の部分 と接続する深い凹部3が形成されて、この部分の立体形状が急激に変化している 。このため、図8に示されるように、この切欠部H’を、コンソールボックスB の形状に対応させて平面視において方形状に形成すると、図10に示されるよう に、切欠部H”の全周縁に所定の張力が作用して、他の部分と連続した平面、或 いは曲面を保持しているのが理想であるが、現実には、切欠部H’の周縁におけ る前記凹部3に近い部分の耐変形力が極めて小さいために、図8に示されるよう に、平面状の部分に設けられた切欠部H’の前端縁E1 と、凹部3に近い側の側 端縁E2 の周縁が波打って、その三次元形状が崩されてしまう。この状態で、切 欠部H’の部分にコンソールボックスB1 を設置すると、図9に示されるように 、ボックスB1 の下端部とフロアーマットM1 との間に隙間11が生じて、この 部分の外観が著しく害される。
【0004】 このような不具合を防止して、フロアーマットの切欠部の周縁の三次元形状を 保持させるために、このマットの裏面における切欠部の周縁部分に形状保持部材 を取付ける場合もあるが、これのみでは十分に変形を防止することができないと 共に、形状保持部材の取付けのための作業工数が増えて、コストアップを招来し 、望ましい対策とは言えない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、形状保持部材などの他の部材を一切使用することなく、軟質シート 材に設ける切欠部そのものの形状の工夫のみによって、この切欠部の周縁の三次 元形状を保持させることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するための本考案は、軟質シート材を三次元形状にして使用す る際に、該シート材に設けられている切欠部の周縁の形状が本来の形状に対して 変形されるのを防止するための軟質シート材の形状保持構造であって、周縁の耐 変形力が小さくなっている切欠部の特定部分のみを、シート材を切り欠かずにそ のまま部分的に残してシート残部を形成することにより、該切欠部の周縁の三次 元形状を保持せしめるようにしたことを特徴としている。
【0007】 切欠部におけるシート材を残して形成されたシート残部の端縁には引張力が作 用して、この部分を突っ張らせるため、この引張力は、切欠部の立体形状を保持 するように作用する。これにより、切欠部の形状の工夫のみによって、この切欠 部の三次元形状が保持される。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、実施例を挙げて、本考案を更に詳細に説明する。図1は、コンソールボ ックスB1 の設置部に切欠部H1 が設けられた自動車用フロアーマットM1 の斜 視図であり、図2は、同じく切欠部H1 の部分の拡大図である。このフロアーマ ットM1 は、中央部1と、その両側部2との3部分に分割されていて、これらの 後端部を除く部分は、いずれもほぼ平面状に形成され、この平面状に形成された 部分の中央部1と両側部2との間には、深い凹部3が形成されて、立体形状が急 激に変化していると共に、中央部1及び両側部2の後端部は、いずれも他の部分 に対して傾斜した三次元形状となって使用される。また、フロアーマットM1 の 中央部1の平面状部分の幅は、ほぼ同一であるが、傾斜状部分の幅は、上端に向 かうに従って漸次広くなっている。なお、フロアーマットM1 における前輪位置 に対応する部分は、凸状にわん曲された三次元形状となっている。
【0009】 コンソールボックスB1 を設置するための切欠部H1 は、フロアーマットM1 の中央部における運転席側に寄った部分に設けられ、平面状の部分から傾斜状の 部分に亘って形成される。このため、「従来の技術」の項目で説明したように、 フロアーマットM1 に設けられた切欠部H1 のうち前記凹部3に近い部分の耐変 形力が小さいために、その周縁部が波打状となってしまうので、本考案では、周 縁部が波打状になり易い切欠部H1 の前端縁E1 と、これに接続する凹部3の側 の側端縁E2 とが残されるようにして、軟質シート材を切り欠かずにそのまま部 分的に残してある(この部分は、シート残部4として図2に示されている)。
【0010】 このようにして、周縁の耐変形力が小さくなっている切欠部H1 の特定部分の みにシート残部4を設けると、このシート残部4の端縁4aに引張力Fが作用し て、この部分の三次元形状が保持される。この結果、切欠部H1 の周縁部が本来 の形状を保持して、その全体的な三次元形状が保持されることになり、図3及び 図4に示されるように、この切欠部H1 にコンソールボックスB1 を設置した場 合には、その下端面と切欠部H1 の全周縁とが隙間を生ずることなく合致する。
【0011】 図5ないし図7に、本考案の別の実施例が示されている。このフロアーマット M2 の後半部の傾斜状部分は、コンソールボックスB2 の形状に対応させてあっ て、上記フロアーマットM1 のそれと異なって曲面状となっている。このため、 フロアーマットM2 の中央部1の平面部からその後方の曲面部にかけて設けられ る切欠部H2 は、平面視において方形状をしている。そして、上記フロアーマッ トM1 と全く同様にして、周縁が波打状になり易い切欠部H2 の前端縁E1 と、 これに接続する凹部3の側の側端縁E2 とが残されるようにして、軟質シート材 を切り欠かずにそのまま部分的に残してシート残部4を設け、これにより切欠 部H2 の全体の三次元形状を保持している。なお、側端縁E2 に接続して曲線状 となっている曲線状端縁E3 の周縁は、凹部3との間に所定の距離があるために 殆ど変形されずに、本来の三次元形状を保持している。
【0012】 なお、上記した各実施例は、いずれも本考案を自動車用フロアーマットに実施 した例であるが、軟質シート材を三次元形状にして使用する場合において、この 軟質シート材に設けられている切欠部の周縁の形状が本来形状に対して変形され てしまう場合には、いかなる用途の軟質シート材に対しても本考案を実施するこ とができる。
【0013】
【考案の効果】
本考案は、軟質シート材を三次元形状にして使用する際に、該軟質シート材に 設けられている切欠部の周縁の形状が本来の形状に対して変形されるのを防止す るための軟質シート材の形状保持構造であって、周縁の耐変形力が小さくなって いる切欠部の特定部分のみを、シート材を切り欠かずにそのまま部分的に残して シート残部を形成してあるので、切欠部におけるシート材を残した部分の端縁に は引張力が作用して、この部分を突っ張らせるため、この引張力は、切欠部の立 体形状を保持するように作用する。これにより、形状保持部材などを一切使用せ ずに、軟質シート材に設けられる切欠部の形状の工夫のみによって、この切欠部 の三次元形状が保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンソールボックスB1 の設置部に切欠部H1
が設けられた自動車用フロアーマットM1 の斜視図であ
る。
【図2】同じく切欠部H1 の部分の拡大図である。
【図3】切欠部H1 にコンソールボックスB1 を設置し
た状態の自動車用フロアーマットM1 の斜視図である。
【図4】同じくコンソールボックスB1 の部分の拡大図
である。
【図5】コンソールボックスB2 の設置部に切欠部H2
が設けられた自動車用フロアーマットM2 の斜視図であ
る。
【図6】同じく切欠部H2 の部分の拡大図である。
【図7】切欠部H2 にコンソールボックスB2 を設置し
た状態の自動車用フロアーマットM2 の斜視図である。
【図8】自動車用フロアーマットM1 に設けられる従来
形状の切欠部H’を示す斜視図である。
【図9】自動車用フロアーマットM1 の従来形状の切欠
部H’の部分にコンソールボックスB1 を設置した状態
の斜視図である。
【図10】自動車用フロアーマットM1 に設けられる理
想形状の切欠部H”を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,2 :コンソールボックス H1,2 :切欠部 M1,2 :自動車用フロアーマット 3:凹部 4:シート残部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質シート材を三次元形状にして使用す
    る際に、該シート材に設けられている切欠部の周縁の形
    状が本来の形状に対して変形されるのを防止するための
    軟質シート材の形状保持構造であって、 周縁の耐変形力が小さくなっている切欠部の特定部分の
    みを、シート材を切り欠かずにそのまま部分的に残して
    シート残部を形成することにより、該切欠部の周縁の三
    次元形状を保持せしめるようにしたことを特徴とする軟
    質シート材の形状保持構造。
  2. 【請求項2】 切欠部におけるシート材をそのまま残す
    部分は、該切欠部の周囲の立体形状が急激に変化する部
    分に近接していることを特徴とする請求項1に記載の軟
    質シート材の形状保持構造。
  3. 【請求項3】 切欠部は方形状をしていて、そのコーナ
    ー部を三角形状にして残すことを特徴とする請求項1に
    記載の軟質シート材の形状保持構造。
  4. 【請求項4】 軟質シート材は、自動車の前部の運転席
    と助手席とに亘ってフロアー面に敷かれる自動車用フロ
    アーマットであることを特徴とする請求項1に記載の軟
    質シート材の形状保持構造。
JP1995011659U 1995-10-05 1995-10-05 軟質シート材の形状保持構造 Expired - Lifetime JP3023505U (ja)

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