JP3023332U - 複式簿記対応日計表 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】この考案は、日計表に借方３の欄と貸方１２
の欄並びに合計１３の欄及び集計１４の欄を設けた複式
簿記対応日計表に関するものである。 【構 成】番号１、摘要２、借方３、現金入金４、現金
出金５、掛売上６、掛仕入７、支払手形８、予備（空
白）９、当座預金支出１０、科目１１、貸方１２、合計
１３、及び集計１４の各欄を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、日計表に借方３の欄と貸方１２の欄を設けた複式簿記対応日 計表に関するものである。

【００２】

【従来の技術】

従来、日計表は単にその日の取引を記録し、各種帳簿を作成したり、振替 伝票に記入するための基礎資料にすぎず、日計表から直接総勘定元帳へ転記 する複式簿記的機能を有していなかった。

【００３】

【考案が解決しようとする課題点】

本案は、その欠点を除くため日計表に振替の機能を導入し、また同じ勘定 科目の集計を簡単に算出できるようにして、日計表から直接総勘定元帳に転 記することができるようにしたものである。

【００４】

【課題を解決するための手段】

その解決手段を図面に従って説明すれば、 （イ）従来の日計表に設けられた勘定科目の欄のほか、借方３の欄、貸方１２ の欄を設けて個別転記の機能を持たせ、 （ロ）振替機能をもつ合計１３の欄を設け、この欄の借方３と貸方１２には対 応する勘定科目を記載しておき、 （ハ）現金入金４、現金出金５及び当座預金支出１０の各欄のうち、それぞれ 同じ勘定科目の金額を合計して総勘定元帳へ転記するための集計１４の欄 を設け、この欄の借方３と貸方１２には対応する勘定科目を記載しておく

【００５】

【効 果】

本案は以上のような構成であるから、これを使用すれば振替伝票や仕訳帳を 使用しなくても直接総勘定元帳へ転記することができる。

【００６】

【実 用 例】

なお、本案の実用に当たって、次のようなことができる。 （イ）現金入金４の欄と貸方１２の欄に同じ色（例えば赤色）を施し、また現 金出金５の欄及び当座預金支出１０の欄と借方３の欄に同じ色（例えば青 色）を施しておけば、赤色のものは総勘定元帳の貸方に、また青色のもの は総勘定元帳の借方に転記することがよく分かり、自然に複式簿記の仕組 みが習得できる。 （ロ）用意された勘定科目でないものが出現した場合は、予備（空白）９の欄 を使用するが、本案をもっと大判にして行数や桁数、勘定科目を増やせば どのような企業にも適用可能である。 （ハ）本案を機械による読み取りが出来るような用紙や色彩にすれば、電算機 会計にも使用できる。 （ニ）本案一定枚数を一冊とし、表紙に財務諸表の様式と作成方法を記載して おけば、複式簿記に従って記帳から決算まで出来るので、税務当局の調査 があっても、紛争の回避が期待できる。 （ホ）現金入金４、現金出金５、当座預金１０の各欄の総合計と残高を記入す る箇所を設ければ、金銭出納帳と銀行帳の機能も有することとなる。

【００７】

【考案の効果】

（イ）所得税の青色申告特別控除（平成７年度現在３５万円）をうけるために は、平成１０年度分から複式簿記が適用条件となるが、本案を使用すれば 誰でも自然に複式簿記による帳簿の作成が出来るので、節税と共に複式簿 記習得の効果が生じる。 （ロ）これまで使用してきた振替伝票や仕訳帳等を使用しなくてもよくなるの で、帳簿作成時間が大幅に短縮され、人件費節減の効果が生じる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の全体図

【符号の説明】

１・番号 ２・摘要 ３・借方
４・現金入金 ５・現金出金 ６・掛売上 ７・掛仕入
８・支払手形 ９・予備（空白）１０・当座預金支出 １１・科目
１２・貸方 １３・合計 １４・集計

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】日計表に借方３の欄と貸方１２の欄を設け
   た複式簿記対応日計表。
2. 【請求項２】総勘定元帳へ一括して転記するための合計
   １３の欄を設け、この欄の借方３と貸方１２には対応す
   る勘定科目を記載した請求項１の複式簿記対応日計表。
3. 【請求項３】現金入金４、現金出金５及び当座預金支出
   １０の各欄に記入されたもののうちの同じ勘定科目を合
   計して総勘定元帳へ転記するため、集計１４の欄を設
   け、この欄の借方３と貸方１２には対応する勘定科目を
   記載した請求項１の複式簿記対応日計表。