JP3023330B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP3023330B2
JP3023330B2 JP9152516A JP15251697A JP3023330B2 JP 3023330 B2 JP3023330 B2 JP 3023330B2 JP 9152516 A JP9152516 A JP 9152516A JP 15251697 A JP15251697 A JP 15251697A JP 3023330 B2 JP3023330 B2 JP 3023330B2
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B41/00Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates
    • H10B41/10Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates characterised by the top-view layout
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的に記憶内容を消去し、かつ書換え
ることができるROMはEEPROM(エレクトリカリ
ー・イレーサブル・プログラマブルROM)として知ら
れている。このEEPROMは、紫外線消去型のEPR
OMと比べ、ボード上に実装した状態で電気信号により
データの消去を行なうことができる。このため、EEP
ROMは、各種制御用やメモリカードとして多く用いら
れている。
【0003】図15はこのEEPROM中の代表的なメ
モリセルの素子構造を示す断面図であり、図16はその
等価回路図である。図15において、例えばP型の基板
80上にはN型拡散領域91,92及び93が設けられ
ている。基板80上の拡散領域91,92間には、絶縁
酸化膜94を介して、第1層目の多結晶シリコン層から
形成された浮遊ゲート電極95が設けられている。この
浮遊ゲート電極95は、上記絶縁酸化膜94の薄膜部9
4Aを介して、上記N型拡散領域92と重なっている。
上記浮遊ゲート電極95上には、絶縁酸化膜96を介し
て、第2層目の多結晶シリコン層から形成されたゲート
電極97が設けられている。また、基板80上の拡散領
域92,93間には、絶縁酸化膜98を介して第1層目
の多結晶シリコン層から形成されたゲート電極99が設
けられている。
【0004】この図15のメモリセルは2つのトランジ
スタ1,2を有する。即ち、1つは、N型拡散領域91
をソース、N型拡散領域92をドレイン、浮遊ゲート電
極95を浮遊ゲート、ゲート電極97を制御ゲートとす
る不揮発性メモリ素子としての浮遊ゲートトランジスタ
2である。他の1つは、N型拡散領域92をソース、N
型拡散領域93をドレイン、ゲート電極99をゲートと
するエンハンスメント型の選択トランジスタ1である。
これらのトランジスタ1,2は直列に接続されている。
そして、図16の等価回路に示されるように、トランジ
スタ1のドレイン及びゲートはデータ線DL及びワード
線WLとして使用される。浮遊ゲートトランジスタ2の
浮遊ゲート及び制御ゲートは浮遊ゲートFG及び制御ゲ
ートCGとして、ソースはソースSとしてそれぞれ使用
される。なお、この図15のメモリセルは1ビットのデ
ータを記憶する1ビットデータ記憶ユニット(記憶体)
を構成している。
【0005】 第 1 表 動作モード VWLCGS DLFG 浮遊ゲートの状態 消 去 H H 0V 0V H ドレインから浮遊 (“1”) ゲートへ電子注入 書き込み H 0V H H L 浮遊ゲートからド (“0”) レインへ電子放出 書き込み H 0V H 0V L 電子の移動はない (“1”) 読み出し 5V 0V 0V 1V − −
【0006】第1表は上記図16の等価回路で示される
メモリセルの動作モードを示すものである。このメモリ
セルでは、消去、“0”書き込み、“1”書き込
み、 読み出しの4つの動作モードがある。以下、これらの
動作モードについて説明する。
【0007】消去モード ワード線WL及び制御ゲートCGが選択状態となり、電
位VWL,VCGとしてそれぞれ高電位H(例えば20V)
が印加され、データ線DLには0Vが印加される。この
とき、浮遊ゲートFGの電位VFGは制御ゲートCGとの
間の容量結合により、高電位H(例えば12V程度)に
なる。また、選択トランジスタ1がオンしており、浮遊
ゲートトランジスタ2のドレイン電位が0Vになってい
るので、図11中の薄膜部94Aを介して、ファウラー
・ノルトハイム(Fowler- Noldheim)のトンネル効果に
より、浮遊ゲートトランジスタ2のドレインから浮遊ゲ
ートFGに電子が注入される。この動作をデータ消去動
作と称する。消去後のデータを“1”レベルとする。
【0008】,データ“0”,“1”の書き込みモ
ード 両モードとも、ワード線WLの電位VWLは高電位Hに、
制御ゲートCGの電位VCGは0Vに、ソースSの電位V
S は高電位H(例えば5V)にされる。さらに、“0”
書き込みモードのときには、データ線DLの電位VDL
高電位H(データ入力“0”)にされる。浮遊ゲートF
Gは、制御ゲートCGとの容量結合により、低電位Lと
なる。この場合にはファウラー・ノルトハイムのトンネ
ル効果により、前記薄膜部94Aを介して、浮遊ゲート
トランジスタ2の浮遊ゲートFGからドレインに電子が
放出される。この動作をデータ“0”の書き込み動作と
称している。
【0009】他方、“1”書込みモードのときには、デ
ータ線DLの電位VDLを0V(データ入力“1”)とす
る。一方、浮遊ゲートFGは制御ゲートCGと電位差が
ほとんどなく、0Vになる。この場合には電子の移動が
ない。よって、もし以前に浮遊ゲートFGに電子が注入
されて、データ“1”となっている場合には、その状態
を保つ。この動作をデータ“1”の書き込み動作と称し
ている。
【0010】データの読み出しモード ワード線WLの電位VWLを5Vにし、データ線DLの電
位VDLを約1V程度にし、制御ゲートCGの電位VCG
0Vにする。これにより、浮遊ゲートFG中への蓄積電
荷の種類(電子もしくは正孔)に応じて、浮遊ゲートト
ランジスタ2のオン、オフが決定される。例えば、浮遊
ゲートFGに電子が蓄積されている状態(記憶データが
“0”レベル)では、浮遊ゲートトランジスタ2はオフ
状態になる。このときセル電流は流れない。他方、浮遊
ゲートFGに正孔が蓄積されている状態(記憶データが
“1”レベル)では、浮遊ゲートトランジスタ2はオン
状態になり、セル電流が流れる。このようなデータ読み
出しは、セル電流の有無に応じて動作するセンスアンプ
回路で行われる。
【0011】上記のような浮遊ゲートトランジスタを用
いたメモリセルでは、データ消去を行なわない限り、一
度書き込まれたデータは理想的には半永久的に保持され
る。ところが、実際のメモリセルでは、データの消去も
しくは書き込みを行なった後は時間の経過に伴って浮遊
ゲート内の電荷が放出され、記憶されたデータが消失す
る。特に絶縁酸化膜等に欠陥があるセルでは電荷消失が
著しい。場合によっては、使用時に不良となることもあ
る。
【0012】一般に、記憶データの保持特性を評価する
手法として、高温状態にして不良発生の時間を加速する
方法がある。これを高温放置テストと称している。図1
7は、この高温放置テストを300℃で行なった際の、
浮遊ゲートトランジスタの閾値電圧(VTH)の変化を示
す特性曲線図である。初期状態における閾値電圧は破線
で示すように約1Vである。
【0013】先ず、浮遊ゲートから電子が放出され、
“0”レベルのデータを記憶している場合について述べ
る。このときには、その浮遊ゲートトランジスタの閾値
電圧は実質的に負の値、例えば−5Vとなる。このた
め、制御ゲートの電位が0Vでも電流が流れる。
【0014】次に、浮遊ゲートに電子が注入され、
“1”レベルのデータを記憶している場合について述べ
る。その浮遊ゲートトランジスタの閾値電圧は、実質的
に高い値、例えば+10Vとなる。
【0015】データの読み出し時には制御ゲート電位は
0Vに設定される。そして、メモリセルに記憶されたデ
ータが“0”であるか、あるいは“1”であるかの判定
は、センスアンプ回路の動作点、すなわち感知電位を、
メモリセルに適当な電流が流れるように設定することに
より行われる。この感知電位は図中の一点鎖線で示され
るように約−1Vに設定される。
【0016】図17において、“1”データのセルで
は、時間経過と共に浮遊ゲート内の電子が放出される。
これにより、その閾値電圧は時間経過と共に低下して、
初期の閾値電圧である1Vに近付いていく。他方、
“0”データのセルでは、時間経過と共に浮遊ゲート内
に電子が注入される。これにより、その閾値電圧は時間
経過と共に上昇して1Vに近付いていく。その途中の時
刻tN に、センスアンプ回路の感知電位である−1Vを
通過する。
【0017】図18は、“0”レベルデータを記憶して
いるメモリセルの、高温放置テスト時のセル電流(I c
ell )の変化を示す。時間の経過に伴ってセル電流が減
少する。電流値センスアンプ回路における感知レベル電
流IS 以下になると、センスアンプ回路は、本来は
“0”レベルであったデータを“1”と誤判定する。こ
のように誤ってデータが検出されるおそれがあるのは、
“0”レベルデータを記憶しているメモリセルのみであ
る。そして、この誤ったデータが検出される時刻をtN
とする。この時刻tN に達するまでの時間は、正常なメ
モリセルの場合には十分に長く、実使用上問題はない。
ところが、欠陥のあるメモリセルでは時刻tN に至るま
での時間が小さい。そのため、製品の使用中に不良を起
こすこともある。特に、消去、書き込みを頻繁に繰返し
て行なうと絶縁酸化膜が著しく劣化し、不良が発生し易
くなる。
【0018】図19は、前記図16の等価回路で示され
るメモリセルを使用してセルアレイを構成した、従来の
代表的なEEPROMの回路図である。各メモリセルM
C−11〜MC−mnの浮遊ゲートトランジスタ2の制
御ゲートは、制御ゲート選択トランジスタ6を介して、
列デコーダ5−1〜5−nで選択される制御ゲート選択
線CGL1〜CGLnに接続されている。また、同一の
メモリセルにおける上記制御ゲート選択トランジスタ6
のゲートと選択トランジスタ1のゲートとは共に、行デ
コーダ4で選択される行線WL1〜WLmの1つに接続
されている。各メモリセル内の選択トランジスタ1のド
レインは列線DL1〜DLnに接続されている。上記列
線DL1〜DLnは、それぞれ、列選択トランジスタ7
を介してバス線8に接続されている。トランジスタ7の
ゲートは列選択線CL1〜DLnを介して列デコーダ5
に接続されている。上記バス線8には、データ入力回路
9及びセンスアンプ回路10が接続されている。データ
入力回路9は、外部から入力される書き込み用データ信
号Dinに応じて、“0”もしくは“1”レベルのデータ
を出力する。センスアンプ回路10は、選択されたメモ
リセルMC中の記憶データのレベルを、“0”又は
“1”として検出する。その検出時に、センスアンプ回
路10は、データ読み出しに必要なバイアス電圧をデー
タ線DLに加える。つまり、センスアンプ回路10はバ
イアス回路を含む。
【0019】そして、上記センスアンプ回路10での検
出データは、データ出力回路12に入力される。読み出
しデータはこのデータ出力回路12から外部に出力され
る。
【0020】このような構成のEEPROMでは、前記
のような欠陥等による、ランダムなビット性のセル不良
が発生する確率は、64Kビット規模の記憶容量の装置
で103 回程度の消去、書き込みを行なった場合におい
て、およそ0.1%〜0.2%位と多い。このため、実
用上の用途が限られてしまうという欠点があった。
【0021】図20は上記の不良率を大幅に改善した従
来のEEPROMの一例の回路図である。前記のよう
に、メモリセルの不良は、“0”レベルのデータを記憶
しているものにつてのみランダムに発生する。このた
め、図20のEEPROMでは、同一のデータを2つの
メモリセルに記憶しておく。そして、一方のメモリセル
の“0”データが不良となっても、他方の“0”データ
が正常であれば、正常なデータが読み出されるようにし
ている。
【0022】すなわち、このEEPROMは次のように
構成される。2個の直列回路3A,3Bで、1つのデー
タを記憶する1ビット分のメモリセル(1ビットデータ
記憶体)MCを構成する。直列回路3A,3Bは、選択
トランジスタ1A,1Bと浮遊ゲートトランジスタ2
A,2Bとを有する。メモリセル内の選択トランジスタ
1A,1Bのドレインは列線DLiA,DLiB(i=
1〜n)にそれぞれ接続されている。上記列線DLi
A,DLiBは列選択トランジスタ7A,7Bを介して
バス線8A,8Bに接続されている。上記バス線8A,
8Bは共に同一のデータ入力回路9に接続され、かつそ
れぞれセンスアンプ回路10A,10Bに接続されてい
る。両センスアンプ回路10A,10Bの出力はアンド
論理回路11に入力される。この論理回路11の出力は
データ出力回路12に入力されている。
【0023】このような構成のEEPROMでは、1個
のメモリセルの選択時には、その中の2個の直列回路3
A,3Bが同時に選択される。このため、正常動作の可
能性が高まる。即ち、いずれか一方の直列回路が“0”
不良となったとする。これにより、センスアンプ回路1
0A,10Bのどちらか一方の出力が“1”レベルにな
る。しかしながら他方の出力が正常な“0”レベルにな
っているとする。このときには、論理回路11の出力は
“0”レベルとなる。これにより、正常な動作が行なわ
れることになる。
【0024】前記のようなランダムな不良の通常のメモ
リセルとしての2個の直列回路3A,3Bに同時に発生
する確立は非常に小さい。このため、このような2つの
直列回路を設ける方式では、不良発生率を図19のもの
よりも2〜3桁改善できる。これにより、高信頼性のE
EPROMを実現することができる。
【0025】しかしながら、2個の直列回路で1ビット
のデータを記憶するため、記憶容量は通常の1/2とな
る。そのため、大容量化は困難である。また、センスア
ンプや周辺回路等も複雑となる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
不揮発性半導体記憶装置には、高信頼性が得られず、高
信頼性を得ようとすると1ビット分のメモリセルが大き
くなり、大容量化に向かないという問題があった。
【0027】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、高信頼性の得られる不揮
発性半導体記憶装置を、大容量化可能な構成を有するも
のとして提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の不揮発性
半導体記憶装置は、浮遊ゲートと制御ゲートを有する第
1および第2の不揮発性メモリセルと、前記第1および
第2の不揮発性メモリセルのドレイン端子にそれぞれ一
端が接続される第1および第2の選択トランジスタと、
前記第1および第2の選択トランジスタの他端とが接続
されてなる第1のノードと、前記第1のノードと接続さ
れるデータ線と、前記第1および第2の選択トランジス
タのゲートと接続されるワード線とを具備し、前記不揮
発性メモリセルは、半導体基板の表面にチャネル領域を
挟んで形成されたドレイン拡散層及びソース拡散層と、
そのチャネル領域上方のソース側拡散層側に形成される
第1の導電層よりなる浮遊ゲートと、第2の導電層より
なる制御ゲートより形成され、前記選択トランジスタ
は、前記チャネル領域上方のドレイン側拡散層側に形成
される第3の導電層より形成され、前記不揮発性メモリ
セルと前記選択トランジスタとの間には拡散層が形成さ
れないようにしたものとして構成される。本発明の第2
の不揮発性半導体記憶装置は、前記第1の装置におい
て、前記選択トランジスタにおける前記第3の導電層に
よる前記選択ゲートは、その一部が、前記不揮発性メモ
リセルにおける前記第2の導電層による前記選択ゲート
の上方にはオーバーラップする、オーバーラップ部分と
なっているものとして構成される。
【0029】本発明の第3の不揮発性半導体記憶装置
は、浮遊ゲートトランジスタから構成した行列状に並ん
だ複数の不揮発性メモリセルと、各行に沿って並んだ複
数の前記メモリセルをそれぞれ活性化するための複数の
ワード線と、前記メモリセルとの間でデータを送受する
複数のデータ線と、前記データ線を選択する列デコーダ
と、前記ワード線を選択する行デコーダと、を有し、前
記各メモリセルに直列に、それぞれ、前記ワード線の対
応するものでオン、オフさせられる選択トランジスタが
接続されて直列ユニットを構成しており、行方向に並ぶ
これらの直列ユニットの一対が順次互いにそれぞれ並列
に接続されてデータ記憶体を構成しており、各列方向に
並ぶ複数の前記データ記憶体における前記一対の選択ト
ランジスタ側がそれらに対応する各1本の前記データ線
に接続され、前記複数のデータ記憶体における前記一対
のメモリセル側がそれぞれ共通ソースとして一括して互
いに接続されており、前記メモリセルは、半導体基板の
表面にチャネル領域を挟んで形成されたドレイン側拡散
層及びソース側拡散層と、そのチャネル領域上方のうち
のソース側拡散層寄りに形成した第1多結晶シリコン層
による浮遊ゲート及び第2多結晶シリコン層による制御
ゲートとにより構成され、前記選択トランジスタは、前
記チャネル領域上方のうちのドレイン側拡散層寄りに第
3多結晶シリコン層による選択ゲートを形成することに
より構成され、前記メモリセルと前記選択トランジスタ
との間には拡散層が形成されないようにしたものとして
構成される。
【0030】本発明の第4の不揮発性半導体記憶装置
は、前記第3の装置において、前記選択トランジスタに
おける前記第3多結晶シリコン層による前記選択ゲート
は、その一部が、前記メモリセルにおける前記第2多結
晶シリコン層による前記選択ゲートの上方にオーバーラ
ップする、オーバーラップ部分となっているものとして
構成される。
【0031】本発明の第5の不揮発性半導体記憶装置
は、不揮発性メモリセルとしての行列状に並んだ複数の
浮遊ゲートトランジスタと、前記メモリセルとの間でデ
ータを送受する複数のデータ線と、前記メモリセルの各
行方向に並ぶものをそれぞれ選択する複数のワード線
と、前記データ線を選択する列デコーダと、前記ワード
線を選択する行デコーダと、を有し、行方向に並ぶ隣り
合う一対の前記メモリセルの一端同士が順次互いにそれ
ぞれ接続されてセルのペアを作っており、これらの各ペ
アは、それぞれ、前記ワード線の対応するものによって
オン、オフさせられる選択トランジスタを介して前記デ
ータ線に直列に接続されてデータ記憶体を作っており、
前記各データ記憶体における前記一対のメモリセルのチ
ャネルの長さの方向がデータ線に平行ではなく互いにあ
る角度をなすものとなし、これによって2つのメモリセ
ルのそれぞれのチャネルを横切る方向にそれらの上方向
に形成されるゲート同士がワード線方向に一致せずに横
並びしないようにして、2つのメモリセルのワード線を
近づけ得るものに構成し、且つ2つのメモリセルのソー
スを互いに独立なものとして共通接続しないようにした
ものとして構成される。
【0032】メモリセルと選択トランジスタとを直接隣
り合うように構成して、両者間に拡散層が存しないよう
にすれば、より小形化が図られる。
【0033】1ビットデータ記憶体中の2つのメモリセ
ルは、マトリクス状に配列されたメモリセルのうちの行
方向に並ぶ2つのものあるいは列方向に並ぶ2つのもの
を採用することができる。前者の場合においては、隣り
合う2つのメモリセル間を分離するフィールド部分を設
けることなく、ある拡散層を隣り合う一方のメモリセル
のドレインとして用いると共に、他方のメモリセルのソ
ースとして用いることができる。これにより、行方向の
寸法がより小形化される。
【0034】1ビットデータ記憶体が2つのメモリセル
で構成される第1の部分と1つのメモリセルで構成され
る第2の部分とを作ることにより、セル面積のむやみな
増大を防ぎつつ、高信頼性を得ることが可能となる。こ
の場合において、第1及び第2の部分を同一メモリセル
アレイ内に存するものとして両者でビット線を共通にす
ることもできる。また、両者を異なるメモリセルアレイ
に存するものとすれば、両者のビット線は当然別々のも
のとなる。
【0035】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の実施例が得られる
までの経過について述べる。
【0036】図21(a),(b)は、各メモリセルを
より微細化可能なものとした、本発明者の考えたEEP
ROMの一部(1つのセル、1ビットデータ記憶体)を
示す。図21(a)は、実際の配列状態を示す平面図で
ある。ここにおいて、一点鎖線a,b,c,dで囲まれ
た部分が1つのメモリセルを示す。図21(b)は、同
図(a)のA−A線断面図である。図21が図15と異
なる点は、図21では浮遊ゲートトランジスタ2の絶縁
酸化膜94を約100Aの薄膜とし、さらに図21では
トンネル電流を流す図15の薄膜部94Aを省略した点
にある。図21(a),(b)において、図15と同様
の部分には図15と同一符号を付している。
【0037】このような構成にしたので、浮遊ゲートト
ランジスタ2の厚さ方向の寸法を大幅に小さくすること
ができる。しかしながら、横方向の寸法は、図21
(a)からわかるように、コンタクト部90によって決
められる。すなわち、コンタクト90の寸法l1 、コン
タクトとドレインn+ 拡散層90との余裕l2 および隣
接するドレインn+ 拡散層との分離用フィールド部の寸
法l3 でセルの大きさが決められる。これらの寸法は決
められた製造プロセスにおいては決められている。この
ため、上記各寸法を任意に小さくするのは事実上困難で
ある。よって、図17のメモリセルを2つ用いて、前記
の高信頼性不揮発性半導体メモリ(1ビットデータ記憶
体)を構成しようとすると、やはり、チップが大きくな
ってしまい、大容量化は困難と考えられる。
【0038】図1(a)は、図21をふまえてなされた
ものである。図1(a)が図21(a)と異なるところ
は、トランジスタ1A,2Aを有するセルおよびトラン
ジスタ1B,2Bを有するセルの2つのNAND構成の
セルに対して、1つのコンタクト90を共通に形成した
点にある。その等価回路を図1(c)に示す。このよう
にコンタクト90を1つとすると、メモリセルの横方向
の寸法は、コンタクト部90では決まらず、浮遊ゲート
95の幅w1 と浮遊ゲート95,95間の距離w2 とに
よって決まる。すなわち、浮遊ゲート95の最小加工基
準によってセルの横方向寸法が決まるので、装置全体の
寸法は大幅に小さくなる。実際のメモリセルでの大きさ
を比較すると、図21に示されるメモリセルを2つ用い
て構成した場合にくらべて、図1の鎖線a,b,c,d
で囲まれたメモリセル(1ビットデータ記憶体)の面積
は約70%に縮小される。図1(a)のA−A線断面図
は、同図(b)に示される。
【0039】次に、この図1のメモリセルの動作を説明
する。
【0040】図1(c)の等価回路において、消去およ
び書き込み動作は図16のメモリセルと同様に行なわれ
る。読み出しモードのときは、ワード線WLを5V、デ
ータ線DLを約1V、制御ゲートCGを0Vにする。も
し、メモリセルにデータ“1”が記憶されているとす
る。すなわち、2つのトランジスタ2A,2Bの浮遊ゲ
ート95,95にそれぞれ電子が注入されており、これ
らのトランジスタ2A,2Bのしきい値が10Vになっ
ているとする。すると、読み出し時に2つのトランジス
タ2A,2Bには共に電流が流れない。
【0041】又、データ“0”が記憶されているとす
る。すなわち、2つのトランジスタ2A,2Bの浮遊ゲ
ート95,95に正孔が注入されていれば、浮遊ゲート
トランジスタ2A,2Bのしきい値は例えば−5Vとな
る。これにより、読み出し時に2つのトランジスタ2
A,2Bは共にオンし、データ線DLを通してトランジ
スタ1A,2A;1B,2Bに電流が流れる。
【0042】今、一方のトランジスタ2Aの酸化膜94
等に欠陥があって浮遊ゲート95内の正孔は負の電荷が
放出されてしまうとする。このとき、記憶データが
“1”であれば、浮遊ゲート95からは電子が放出さ
れ、トランジスタ2Aのしきい値は初期値である1Vと
なる。しかしながら、制御ゲートCGが0Vであるた
め、トランジスタ2Aはオフ状態を保つ。このため誤動
作は起こらない。逆に、記憶データが“0”であれば、
浮遊ゲート95からは正孔が放出され、やはりしきい値
は−5Vから1Vに変わり、トランジスタ2Aはオフと
なる。しかしながら、他方の正常なトランジスタ2Bの
しきい値はあい変わらず−5Vである。このため、この
トランジスタ2Bを介してデータ線DLに電流が流れる
ので、誤動作は起こらない。
【0043】以上のように、たとえ2つのトランジスタ
のうちの一方、例えばトランジスタ2Aが不良となって
も、他のトランジスタ2Bが正常であれば、メモリセル
全体としては正常動作を行なう。
【0044】図2は1ビットタイプのものについて回路
構成図を示したが、多ビットタイプに構成することもで
きる。図3は、4ビットタイプのものを示し、図2の破
線で囲んだ部分に相当する部分を示す。このように構成
することにより、4ビットデータの入出力が行われる。
【0045】図4には本発明に関連する別の装置例を示
す。図4(a)は、図1(a)の破線a,b,c,dで
囲まれた部分に相当する部分(1ビットデータ記憶体)
を示す。図4が図1と異なる点は、選択ゲートトランジ
スタ1を1つとした点にある。このような構成にする
と、図4(a)に示すように、データ線DLにつながる
N型拡散層領域93の面積を小さくすることができる。
これにより、拡散層93の寄生容量を小さくして、デー
タ線DLの充放電を速くして、高速動作を達成できる。
図4(a)の場合のメモリセルサイズは、図1(a)の
ものと同じとなる。図4(b)は、同図(a)のA−A
線断面図である。図4(c)は同図(a)の等価回路で
あり、図5はEEPROMの回路構成図である。
【0046】図6は、本発明の実施例である。この実施
例は、微細化に好適な例を示す。図6の実施例が図4の
例と異なる点は、2つの浮遊ゲートトランジスタ2A,
2Bのソースを分離して、ソースSA ,SB とした点に
ある。2つのソースSA ,SB のソース配線(Al)は
図面のレイアウト上2本となる。しかしながら、ソース
A ,SB を同一のソース線に接続しても良い。このよ
うな図3の構成にすると、メモリセルサイズは、図21
のものにくらべて、63%になり、大幅に小さくでき
る。
【0047】図8(a)、(b)には、本発明の実施例
を示す。この例は、第3層目の多結晶シリコン層を用い
ることによりさらにメモリセルサイズの小形化を可能と
したものである。即ち、特に同図(b)からわかるよう
に、第1層目の多結晶シリコンにより浮遊ゲート95を
形成し、第2層目の多結晶シリコンにより制御ゲート9
7を形成する。この後、絶縁膜102を形成し、その後
ワード線となる選択ゲート103を第3層目の多結晶シ
リコンで形成する。このような構成にすることにより、
図21における浮遊ゲートトランジスタ2と選択トラン
ジスタ1の間の拡散層92をなくすことができる。この
拡散層92をなくすことができる分、セルサイズをより
小さくできる。即ち、メモリセルサイズを図21のもの
にくらべて、56%とできる。さらに、図8(b)から
わかるように、浮遊ゲート95とコントロールゲート9
7の間にN層96Aを設けて、絶縁膜をO−N−O(Ox
ide-Nitride-Oxide )の3層構造としている。このよう
な3層構造にすることにより、2つのゲート95、97
間の絶縁膜を薄膜化しても、絶縁耐圧を高く設定でき
る。図8(a)の等価回路は、同図(c)に示される。
【0048】図7は、図8の変形例を、図8(b)と同
一断面で示す。図8(b)において、浮遊ゲート95
は、制御ゲート97の形成時に、そのゲート97の成形
に続けてゲート97をマスクにしてエッチングされ、ゲ
ート97とほぼ同一寸法に形成される。この後第3層目
の選択ゲート103を形成すると、選択ゲート103と
浮遊ゲート95とが直接的に対向するため、場合によっ
ては、浮遊ゲート95と選択ゲート103との間の耐圧
が悪くなることが懸念される。図7はこれを改善したも
のである。先ず浮遊ゲート95を形成しておき、その後
制御ゲート97をこの浮遊ゲート95を十分に覆うよう
に形成する。図中、91A,92AはN型の拡散層であ
り、拡散層91、93よりは多少濃度がうすくても良
い。このような構成にすると、浮遊ゲート95は完全に
O−N−Oの絶縁膜に覆われることになる。これによ
り、浮遊ゲート95と選択ゲート103との耐圧が向上
し、信頼性も向上する。
【0049】以上に説明した不良モードは、浮遊ゲート
95と半導体基板80との間の絶縁酸化膜等の劣化、欠
陥が原因の電流リークにより浮遊ゲート中の電荷が消失
してしまうモードである。しかしながら、劣化がひどい
場合には、W/E(ライト/リード)をくり返すことに
より、完全に破壊してしまうこともある。この完全破壊
時には、浮遊ゲート95とドレイン92が完全にショー
トしてしまう。これにより、浮遊ゲート95の電位は制
御ゲート97の電位によらず、ドレイン92の電位と等
しくなる。このような不良が生じても、読み出し時のド
レイン92の電圧を1V以下に設定しておけば本発明の
効果には変わりがない。即ち、破壊したセルの初期しき
い値は1Vである。このため、読み出し時のドレイン電
圧を1V以下にしておけば、破壊したセルは読み出し時
常にオフした状態となる。このため、本発明のメモリセ
ルの効果が発揮できる。
【0050】図9は、1ビットデータ記憶体を1トラン
ジスタで構成でき、且つ微細化に適する装置例(EEP
ROM)の一部を示す。この図9のものは、図21にお
ける選択トランジスタ1を省略したものと同等で、トラ
ンジスタとしては浮遊ゲートトランジスタ2のみを有す
る。図9(b)は同図(a)のA−A線断面図、同図
(c)は同図(a)の等価回路である。
【0051】次にこれらの動作を説明する。
【0052】書き込み時には、ドレインDに高電圧(例
えば7V)、ソースSに0V、制御ゲートCGに高電圧
(例えば12V)を印加する。これにより、ホットエレ
クトロン効果により電子が発生する。それらの電子が浮
遊ゲートに注入される。これによりこのトランジスタの
しきい値は正の方向へシフトし、例えば8Vとなる。
【0053】消去時には、ドレインDを浮遊状態にし、
制御ゲートCGを低電位(例えば0V)、ソースSに高
電圧(例えば12V)を印加する。このようにすると、
ファウラー・ノルトハイムのトンネル効果により、浮遊
ゲート中の電子がソースSに放出される。これにより、
このトランジスタのしきい値は負の方向へシフトする。
この場合において、消去し過ぎるとしきい値が負となっ
てしまう。このため、適度なところで消去を止める必要
がある。通常は、消去後のしきい値を0〜5Vの間に設
定する。好ましくは、1〜2V位にする。通常、このタ
イプのメモリでは、ソースを共通に接続するので、複数
のメモリセルが一括消去される。
【0054】読み出し時には、ドレインDに約1V、ソ
ースSに0V、制御ゲートCGに5Vを印加する。この
とき、セルが書き込み状態にあればこのトランジスタは
オフして電流は流れない。一方、セルが消去状態であれ
ば、オンして電流が流れる。これをセンスアンプにより
感知して記憶データを読み出す。
【0055】このようなメモリセルは微細化に好適であ
るものの、消去時には複数のメモリセル(場合によって
はチップのすべてのメモリセル)を一括して消去し、そ
のしきい値を一定の値に制御する必要がある。しかる
に、消去時に酸化膜中をトンネル電流が流れると、酸化
膜中の欠陥等に電子がトラップされ、書き込み、消去
(W/E)をくり返すことにより、消去特性が劣化する
という不良が生じてくる。このような不良は偶発的にあ
る確率で起こることが多い。例えばW/Eを1万回程度
行った初期の段階では、1Mビットメモリの場合1〜数
ビット位が消去不良を起こす。
【0056】図10は、図9(a)〜(c)のセルを用
いて、消去不良を改善したEEPROMの全体を示す。
この例では、各1ビットを、破線40からわかるよう
に、2つのメモリセル30A,30Bで構成するように
している。このようにすると、偶発的に一方のメモリセ
ルが消去不良を起こしても、他方のメモリセルが正常に
消去される。このため、チップ全体を一括消去する際に
も、全メモリセルが均一に消去される。この図10の例
では、共通ソースVS*は全セル共通に設けている。し
かしながら、このメモリセルアレイを複数のブロックに
分割し、各々のブロックに共通ソースを設けてブロック
毎に消去を行なっても良い。
【0057】図11は、図10の具体例としての平面パ
ターン図を示し、同図(a)の部分7bに対応する。図
11と図10とにおいて同一の部材には同一の符号を付
している。また、図11のabcdは、図9のabcd
に対応する。
【0058】図12には、図10を変形した装置例を示
す。
【0059】この装置例では、メモリセルアレイを、ワ
ード線WL1〜WLkにつながる第1の部分と、ワード
線WL(k+1)〜WLmにつながる第2の部分に分け
ている。ワード線WL1〜WLkを選択する第1の行デ
コーダ32−1と、ワード線WL(k+1)〜WLmを
選択する第2の行デコーダ32−2を別々に設けてい
る。そして、第1の部分においては、図10の例と同様
に、1ビットデータ記憶体を2つのセルで構成して高信
頼性のメモリ領域としている。第2の部分は、1ビット
データ記憶体を1つのセルで構成した通常のメモリ領域
である。このような構成は、特にW/Eの高信頼を要求
される領域にのみ2セル/ビット構成を適用したものと
いえる。このため、信頼性を高めつつチップ面積の増加
を最小限に押えることができる。
【0060】この例では、共通ソースをVS*1とVS
*2とに分離したが、これらを共通としても良い。さら
に、この例では、データ線は共通とした。しかしなが
ら、メモリセルとして、例えば図1〜図6,図8に示し
たメモリセルを用いる場合には、第1の部分と第2の部
分のメモリセルの横方向のピッチが互いに異なる。この
ため、アレイを第1及び第2の部分で完全に分離し、そ
れぞれに行デコーダと列デコーダを別々に設けても良
い。
【0061】図13にはさらに別の例を示す。図13で
は、行方向に並ぶメモリセルを左右にすべて接続し、破
線40に示すように、左右にとなり合った1対のメモリ
セルを1ビットデータ記憶体とする。
【0062】即ち、図13において、行方向に並ぶメモ
リセルを順次直列に接続している。即ち、あるメモリセ
ル30−1のドレインDとその左側のメモリセル30−
2のドレインDを接続し、あるメモリセル30−1のソ
ースSとその右側のメモリセル30−3のソースSとを
接続している。つまり、ある隣り合う2つのメモリセル
についてみれば、あるセルのドレインと他のセルのドレ
インとが互いに接続され、他の隣り合う2つのメモリセ
ルについてみればあるセルのソースと他のセルのソース
とが互いに接続されている。そして、各メモリセルのド
レインDにはデータ線DL1〜DLnが接続され、ソー
スSには共通ソースS*1〜S*(n+1)が接続され
ている。これらの共通ソースS*1〜S*(n+1)は
さらに共通ソースVS*に接続されている。これによ
り、同図に破線40で囲んで例示するように、左右1対
のメモリセル30−1,30−2が1ビットのメモリセ
ルを構成する。
【0063】図13の例の実際のレイアウトの一例を図
14(a)〜(c)に示す。特に、同図(b)からわか
るように、ワード線方向にはソースSとドレインDの拡
散層が交互に設けられている。これらの拡散層は隣接す
る2つのトランジスタについて共用される。即ち、例え
ば、メモリセル30−1,30−2について着目すれ
ば、これらの間に存するドレインD1は、上記2つのメ
モリセル30−1,30−2のドレインD,Dとして共
用される。また、メモリセル30−1,30−3の間に
存するソースS1は、これらの2つのメモリセルのソー
スS,Sとして共用される。つまり、各メモリセル間に
は分離用のフィールド酸化膜は必要なく、現に存しな
い。このため、ワード線方向の微細化が達成される。
【0064】特に、図14(a)からわかるように、デ
ータ線DL1,DL2,…及び共通ソース(ソース配
線)S*1,S*2,…が図において上下方向にAl配
線によって形成されている。これらのデータ線及びソー
ス配線は、所定の間隔でコンタクト90,90,…によ
って拡散層(ソース、ドレイン)に接続されている。コ
ンタクトの間隔は、ドイレンあるいはソースの拡散層の
抵抗が特性に影響を及ぼさない程度にする。
【0065】以上に説明した各例は、そのほとんどが1
ビットタイプのものである。しかしながら、図3のよう
に多ビットタイプのものとできるのは当然である。
【0066】図1〜図6では、セルの選択トランジスタ
1,1A,1Bのゲートは第2層目の導電層(例えばポ
リシリコン)で構成された例を示したが、例えば、浮遊
ゲートを形成している第1層目の導電層(例えばポリシ
リコン)と第2層目の導電層との2層構造とし、この1
層目と2層目の導電層の間の絶縁膜をエッチングしてシ
ョートして構成しても良い。このようにすれば、浮遊ゲ
ートトランジスタ2を形成するのと同じ工程で選択トラ
ンジスタ1,1A,1Bが形成できるので、加工マージ
ンが向上する。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、メモリセルと選択トラ
ンジスタの間に拡散層を作らないようにしたので、この
分だけセルサイズを小さくすることができる。実際に
は、メモリセルと選択トランジスタの組の両側にソース
/ドレインとしての拡散層を形成するには、メモリセル
の浮遊ゲート、制御ゲート、さらに選択トランジスタの
選択ゲートを作った後にイオン打込み等によって作る
が、選択ゲートにオーバーラップ部分を設けてメモリセ
ルに重なるようにしたので、選択ゲートがすれても、2
つのトランジスタ間に隙間が出来ることはなく、2つの
トランジスタ間に拡散層が形成されない構造のものを提
供できる。
【0068】さらに、本発明によれば、1本のワード線
を分岐させ、分岐させた各ワード線でそれぞれメモリセ
ルを選択するようにしたので、ポリシリコンで作られる
ゆえに一般的に断線等のおそれの考えられるワード線の
一方の欠陥があっても、それを他方のワード線でカバー
することが可能であり、製品の歩留りを上げることがで
きる。
【0069】さらに、本発明によれば、1ビットデータ
記憶体を、高信頼性の要求される部分のみ1ビット/2
セルとして、その要求の低い部分については1ビット/
1セルとでき、これにより製品全体としての信頼性を高
めつつ不用意に製品全体が大形化するのを防ぐことがで
きる。
【0070】さらに、本発明によれば、ワード線方向に
並ぶメモリセル間のアインレーションをなくすようにし
たので、製品全体を小形化できる。
【0071】さらに、本発明によれば、あるワード線に
並ぶメモリセルにおける共通ドレイン及び共通ソース
を、それと隣り合うワード線に並ぶメモリセルの共通ド
レイン及び共通ソースを、それと隣り合うコード線に並
ぶメモリセルの共通ドレイン及び共通ソースを、データ
線方向に走る各1本の拡散層でそれぞれ一体化するよう
にしたので、共通ドレインからデータをデータ線に取り
出すコンタクトを共通ドレイン毎のものから、所定数の
共通ドレイン毎のものにして、コンタクト数を減らし、
小形化することができる。
【0072】さらに、本発明によれば、1ビットデータ
記憶体としての2つのメモリセルの向きを、ワード線に
沿った真横に平行に並んだものではなく、データ線に対
して多少角度をつけて、2つのメモリセルのチャネルが
平行にならず、それらのゲートが一直線上に横並びしな
いようにしたので、2つのメモリセルの間隔を狭めて、
製品を小形化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関連する装置例の部分平面パターン
図、そのA−A線断面図、その等価回路図。
【図2】その1ビットタイプの全体回路図。
【図3】その4ビットタイプの全体回路図。
【図4】別の装置例の部分平面パターン図、A−A線断
面図、その等価回路図。
【図5】その全体回路図。
【図6】本発明の部分平面パターン図及びその等価回路
図。
【図7】別の装置例の部分断面図。
【図8】別の実施例の部分平面パターン図、そのA−A
線断面図及びその等価回路図。
【図9】別の装置例の部分平面パターン図、そのA−A
線断面図及びその等価回路図。
【図10】別の例の全体回路図。
【図11】その平面パターン図。
【図12】別の例の全体回路図。
【図13】別の例の全体回路図。
【図14】図9に基づいて構成した実際の装置の一部の
平面パターン図、A−A線断面図及びB−B線断面図。
【図15】従来例のメモリセルの断面図。
【図16】その等価回路図。
【図17】その特性図。
【図18】その特性図。
【図19】従来の装置の全体回路図。
【図20】従来の装置の異なる例の全体回路図。
【図21】本発明者の創作に係るメモリセルの平面パタ
ーン図及びそのA−A線断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/792 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 G11C 16/04 G11C 16/06 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浮遊ゲートと制御ゲートを有する第1およ
    び第2の不揮発性メモリセルと、 前記第1および第2の不揮発性メモリセルのドレイン端
    子にそれぞれ一端が接続される第1および第2の選択ト
    ランジスタと、 前記第1および第2の選択トランジスタの他端が接続さ
    れるデータ線と、 前記第1および第2の不揮発性メモリセルの他端が接続
    されるソースと、 前記第1および第2の選択トランジスタのゲートと接続
    されるワード線とを具備し、 前記不揮発性メモリセルは、半導体基板の表面にチャネ
    ル領域を挟んで形成されたドレイン拡散層及びソース拡
    散層と、そのチャネル領域上方のソース側拡散層側に形
    成される第1の導電層よりなる浮遊ゲートと、第2の導
    電層よりなる制御ゲートより形成され、前記選択トラン
    ジスタは、前記チャネル領域上方のドレイン側拡散層側
    に形成される第3の導電層より形成され、前記不揮発性
    メモリセルと前記選択トランジスタとの間には拡散層が
    形成されないようにしたことを特徴とする不揮発性半導
    体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記選択トランジスタにおける前記第3の
    導電層による前記選択ゲートは、その一部が、前記不揮
    発性メモリセルにおける前記第2の導電層による前記選
    択ゲートの上方にはオーバーラップする、オーバーラッ
    プ部分となっている、請求項1記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  3. 【請求項3】浮遊ゲートトランジスタから構成した行列
    状に並んだ複数の不揮発性メモリセルと、 各行に沿って並んだ複数の前記メモリセルをそれぞれ活
    性化するための複数のワード線と、 前記メモリセルとの間でデータを送受する複数のデータ
    線と、 前記データ線を選択する列デコーダと、 前記ワード線を選択する行デコーダと、 を有し、 前記各メモリセルに直列に、それぞれ、前記ワード線の
    対応するものでオン、オフさせられる選択トランジスタ
    が接続されて直列ユニットを構成しており、行方向に並
    ぶこれらの直列ユニットの一対が順次互いにそれぞれ並
    列に接続されてデータ記憶体を構成しており、 各列方向に並ぶ複数の前記データ記憶体における前記一
    対の選択トランジスタ側がそれらに対応する各1本の前
    記データ線に接続され、前記複数のデータ記憶体におけ
    る前記一対のメモリセル側がそれぞれ共通ソースとして
    一括して互いに接続されており、 前記メモリセルは、半導体基板の表面にチャネル領域を
    挟んで形成されたドレイン側拡散層及びソース側拡散層
    と、そのチャネル領域上方のうちのソース側拡散層寄り
    に形成した第1多結晶シリコン層による浮遊ゲート及び
    第2多結晶シリコン層による制御ゲートとにより構成さ
    れ、 前記選択トランジスタは、前記チャネル領域上方のうち
    のドレイン側拡散層寄りに第3多結晶シリコン層による
    選択ゲートを形成することにより構成され、前記メモリ
    セルと前記選択トランジスタとの間には拡散層が形成さ
    れないようにした、 不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記選択トランジスタにおける前記第3多
    結晶シリコン層による前記選択ゲートは、その一部が、
    前記メモリセルにおける前記第2多結晶シリコン層によ
    る前記選択ゲートの上方にオーバーラップする、オーバ
    ーラップ部分となっている、請求項の不揮発性半導体
    記憶装置。
  5. 【請求項5】不揮発性メモリセルとしての行列状に並ん
    だ複数の浮遊ゲートトランジスタと、 前記メモリセルとの間でデータを送受する複数のデータ
    線と、 前記メモリセルの各行方向に並ぶものをそれぞれ選択す
    る複数のワード線と、 前記データ線を選択する列デコーダと、 前記ワード線を選択する行デコーダと、 を有し、 行方向に並ぶ隣り合う一対の前記メモリセルの一端同士
    が順次互いにそれぞれ接続されてセルのペアを作ってお
    り、これらの各ペアは、それぞれ、前記ワード線の対応
    するものによってオン、オフさせられる選択トランジス
    タを介して前記データ線に直列に接続されてデータ記憶
    体を作っており、 前記各データ記憶体における前記一対のメモリセルのチ
    ャネルの長さの方向がデータ線に平行ではなく互いにあ
    る角度をなすものとなし、これによって2つのメモリセ
    ルのそれぞれのチャネルを横切る方向にそれらの上方向
    に形成されるゲート同士がワード線方向に一致せずに横
    並びしないようにして、2つのメモリセルのワード線を
    近づけ得るものに構成し、且つ2つのメモリセルのソー
    スを互いに独立なものとして共通接続しないようにし
    た、 不揮発性半導体記憶装置。
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