JP3023231U - 携帯電話の収納用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯電話を収容したケースを正確に携帯で
き、しかもケースを外すことなくダイアル、通話及び充
電を行うことができる携帯用ケースを提供する。 【構成】 上面を開口した縦長の箱状体の基端部に電話
機の下端部を所定長さだけ挿入して係止する筒状の係止
部を形成したケース本体と、ケース本体の底板上端部に
連続させたＴ字状の押さえベルトとの組合せとし、且
つ、筒状の係止部の端面には充電用コンセントの挿入孔
を形成する。 【効果】 電話機の離脱防止効果にすぐれ、しかも、ケ
ースに収容したまま電池の充電が行える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電話機、特に携帯電話を収納して携行するためのケースに関するもの である。

【０００２】

【従来技術】

上面を開口した縦長の箱状ケースに、携帯電話を収容し、収容された携帯電話 がケースから離脱しないよう離脱防止機構を付与した電話器の携帯用ケースは例 えば実公平６−４６１０８号公報等によって公知である。

【０００３】 上記公報記載の携帯用ケースは、上面を開口した縦長の箱状ケースの下端部に 携帯電話機の下端部を少しだけ嵌合させる係止部を設けて電話機下端部の離脱を 防止し、ケース上端にはＴ字状に形成した固定用の押さえバンドを取付け、ケー スに収容した電話機の上端部を前記押さえバンドによって固定する構造となって いる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記公報記載のケースの場合、Ｔ字状に形成された押さえバンド の両端部が、ケース本体の両側面に係止するよう構成されているため、押さえバ ンドの一方の腕部の係止を開放すると、他方の腕部が簡単にめくれて抑止力を失 い、ケース内の電話機が簡単にケースから離脱する危険があった。

【０００５】 またケースに収容された電話機の電池に対し、そのままの状態で充電できない ため、充電時にはケースから電話機を取り外さなければならないという不便さが 指摘されている。

【０００６】

【考案の目的】

本考案は上記の問題点を解決しようとするものであり、電話機に対する保持力 に優れており、また、ケースに収容したままで電話機の電池に対する充電作業を 行えるよう構成した携帯電話の収納用ケースを提供せんとするものである。

【０００７】

【考案の要点】

本考案は、上面を開口した縦長の箱状に形成するとともに、基端部に電話機の 下端部を所定長さだけ挿入して係止する筒状の係止部を形成したケース本体と、 ケース本体の底板上端部に連続させたＴ字状の押さえベルトとの組合せによって 構成してなり、前記Ｔ字状の押さえベルトは、ケース本体に収容される電話機の 頭部を横切る寸法と合致する長さの頭部押さえを連続させ、更にその上方に、横 方向に向けて巻き付け用腕板を張り出し形成し、巻き付け用腕板の両端部はケー ス本体の底板上端部に形成した係止具に着脱自在に係止してなる携帯電話の収納 用ケースを考案の要点としている。

【０００８】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００９】 図１から図４は本考案の第１の実施例を示し、図５及び図６は本考案の第２の 実施例を示している。

【００１０】 本考案のケースは、上面を開口した縦長の箱状に形成するとともに、基端部に 電話機の下端部を所定長さだけ挿入して係止する筒状の係止部11を形成したケー ス本体１と、ケース本体１の底板12上端部に連続させたＴ字状の押さえベルト２ との組合せによって構成している。

【００１１】 ケース本体１は、携帯電話機Ａの外径寸法に合致する大きさとして形成してい る。

【００１２】 Ｔ字状の押さえベルト２は、ケース本体１に収容される電話機Ａの頭部寸法に 合致する長さの頭部押さえ21を連続させ、更にその上方に、横方向に向けて巻き 付け用腕板22，22を張り出し形成するものであり、頭部押さえ21と巻き付け用腕 板22，22との全体がＴ字状体を形成している。

【００１３】 巻き付け用腕板22，22の裏面には面ファスナー等からなる係止具23，23が縫着 されており、ケース本体１の底板12上端部に縫着された他方の面状ファスナーか らなる係止部24に係止できるようにしている。

【００１４】 なお、巻き付け用腕板22とケース本体１の底板12との係止手段は図示例示の係 止構造に限定されるものではなく、例えば底板12面に係止ホック（図示しない） 等を取付け、腕板22の両端部には前記係止ホックが係合できる係止構造（図示し ない）を取付けることも可能である。

【００１５】 ３は筒状に形成した係止部11の端面に形成した充電用コンセントの挿入孔であ りケース本体１に収容した携帯電話機Ａの下端部にコンセントを挿入することに より携帯電話機をケースから取り外すことなく充電できるようにしている。

【００１６】 ４はケース本体１の底板12面に取付けた携帯用チャックであり、使用者のベル ト或いは鞄類に取付けた嵌挿具41を、前記携帯用チャック４の中央部に縦長に形 成した嵌挿溝42に嵌合させることにより簡単に一体化して携帯できるよう図って いる。

【００１７】 ５はケース本体１の開口部を覆うよう開閉自在に取付けた蓋板であり、ケース 本体１の一方の側壁に側縁部を開閉自在に取付け、他方の側縁の中央部に突出形 成した係止舌片51に面状ファスナー52を取付け、係止舌片51が当接する他方の側 壁には前記面状ファスナーが係合する面状ファスナー53を取付けて電話機のダイ アル部分を保護できるよう構成している。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は上記のように、ケース本体１を、上面を開口した縦長の箱状に形成す るとともに、基端部に電話機の基端部を所定長さだけ挿入して係止する筒状係止 部11を形成したので、携帯電話機Ａの下端部を正確に保持することが可能となり 濫に離脱することを防止できる。

【００１９】 またケース本体１の上端部には底板12の上端部に、全体形状がＴ字状となるよ う頭部押さえ21と巻き付け用腕板22，22を連続させてＴ字状の押さえベルト２を 形成し、巻き付け用腕板22，22の裏面に形成した面状ファスナーからなる係止具 23，23を底板上面に形成した面状ファスナーからなる係止部24に係止保持するよ う構成したので筒状係止部11と相いまって正確な保持効果を発揮できる。

【００２０】 特に本考案は、Ｔ字状の押さえベルト２を、電話機Ａの頭部寸法に合致する長 さの頭部押さえ21と、その上方に、横方向に向けて巻き付け用腕板22，22を張り 出し形成した構造とし、巻き付け用腕板22，22はケース本体１の底板12上端部に 形成した面状ファスナー24などからなる係止部24に係止できる長さとして構成し 実公平６−４６１０８号公報により公知である係止構造のようにケース側面で係 止しないので、一方の巻き付け用腕板22が開放された場合でもケース本体一内の 電話機Ａが離脱することがなくなり強固な保持力を維持できる優れた効果を発揮 できる。

【００２１】 また本考案のケースは、ケース本体１の下端部に形成した筒状の係止部11の端 面に充電用コンセントの挿入孔３を形成したので、ケース１に収容された電話機 はケースから取り外すことなく簡単に充電を行うことが可能となり、従来の携帯 用ケースでは期待することのできない優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 Ｔ字状の押さえベルトを開放した状態で示す
斜視図

【図２】 Ｔ字状の押さえベルトを開放した状態を裏面
側から見た斜視図

【図３】 使用状態を示す斜視図

【図４】 図３の背面図

【図５】 第２の実施例を示すケースの斜視図

【図６】 図５のケースの蓋板を開放して示す斜視図

【図７】 携帯用チャックを示す斜視図

【符号の説明】

Ａ 携帯電話機 １ ケース本体 11 筒状係止部 12 底板 ２ 押さえベルト 21 頭部押さえ 22 巻き付け用腕板 23 係止具 24 係止具 ３ コンセントの挿入孔 ４ 携帯用チャック 41 嵌挿具 42 嵌挿溝 ５ 蓋板 51 係止舌片 52 面状ファスナー 53 面状ファスナー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上面を開口した縦長の箱状に形成するとと
   もに、基端部に電話機の下端部を所定長さだけ挿入して
   係止する筒状の係止部を形成したケース本体と、ケース
   本体の底板上端部に連続させたＴ字状の押さえベルトと
   の組合せによって構成してなり、前記Ｔ字状の押さえベ
   ルトは、ケース本体に収容される電話機の頭部を横切る
   寸法と合致する長さの頭部押さえを連続させ、更にその
   上方に、横方向に向けて巻き付け用腕板を張り出し形成
   し、巻き付け用腕板の両端部はケース本体の底板上端部
   に形成した係止具に着脱自在に係止してなる携帯電話の
   収納用ケース。
2. 【請求項２】筒状の係止部の端面に、充電用コンセント
   の挿入孔を形成した請求項１記載の携帯電話の収納用ケ
   ース。