JP3023222U - 植物の株育成装置 - Google Patents

植物の株育成装置

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JP3023222U
JP3023222U JP1995003535U JP353595U JP3023222U JP 3023222 U JP3023222 U JP 3023222U JP 1995003535 U JP1995003535 U JP 1995003535U JP 353595 U JP353595 U JP 353595U JP 3023222 U JP3023222 U JP 3023222U
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JP
Japan
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saucer
soil
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JP1995003535U
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English (en)
Inventor
正弘 鈴木
章 小山
光雄 山口
治信 梅原
俊孝 岩本
Original Assignee
正弘 鈴木
章 小山
光雄 山口
治信 梅原
俊孝 岩本
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 苺等の子株を、きわめて簡単に、確実に育成
するようにしたことにある。 【構成】 上端が開口して下部に水抜き孔22,23を
形成した筒状容器体2の開口上端部に、外縁から中央に
向かって緩く下り傾斜する受皿部3を設け、前記受皿部
3の外縁には、雄部31を有する第1の連結片32と、
前記雄部31が嵌入することができる雌部33を有する
第2の連結片34とを設けてなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば苺の株を成育させるために使用する植物の株育成装置に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
周知の様に、苺を栽培するには、3月中旬頃にビニールハウス内若しくは屋外 に高さ30〜50センチメートル、幅が2〜3メートル程度で、上面が平坦状の 長尺な畝を立て、その上面に苗取り専用の親株を30〜50センチメートル程度 の間隔で植えつける。この親株は、5月下旬頃から蔓が伸び、蔓の途中に小さな 葉と根からなる子株が多数出来るので、この子株を畝の土壌表面に接触させて成 育させる。そして、子株がある程度成育したら、子株間の蔓を切断するとともに 子株の根を掘り起こし、予め準備した仮植え床の畝に縦横20センチメートル程 度の間隔で仮植えし、子株が充分に成育して苗となる9月下旬頃に、苗を仮植え 床から抜き取ってビニールハウスの畝の本田に植え付け、実らせる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来では、苗取り用の親株から出る子株を前記の方法で育苗しているので、仮 植え床の場所を確保しなければならないし、しかも蔓を切断して子株を掘り起こ し、子株を仮植えする手間等、多大な労力を要することになる。また、土壌中に は無数の雑菌、微生物が繁殖しているので、雑菌等が子株に侵入して腐敗させた り枯らすことにもなる。 したがって、きわめて簡単に、しかも小面積で無数の子株を管理、育苗するこ とができ、しかも子株が安定して成育することができる株の育成装置が要望され ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記した従来からの欠点を解消し、また従来からの要望に対応するた めに提案されたもので、上端が開口して下部に水抜き孔を形成した筒状容器体の 開口上端部に、平面視で四辺形で外縁から中央に向かって緩く下り傾斜する浅い 皿枠状の受皿部を設け、前記受皿部の外縁には、雄部を有する第1の連結片と、 前記雄部が嵌入することができる雌部を有する第2の連結片とを設け、前記四辺 形の受皿部の隣り合う2辺が第1の連結片で、隣り合う他の2辺が第2の連結片 である植物の株育成装置であって、第1の連結片は、第2の連結片に対し、第2 の連結片の肉厚分だけ下側に位置し、また、隣り合う第1の連結片の間の隅部、 及び隣り合う第2の連結片の間の隅部に、夫々第1の予備連結片、第2の予備連 結片を設けた構成である。
【0005】
【作用】
親株の蔓が伸びて子株が形成されると、土壌や培土を充填した筒状容器体を子 株の下側にあてがって子株を土壌等に接触させ、子株がある程度成育すると、蔓 を切断するとともに子株を上面に植え付けた容器体を連結して並列させ、自立さ せて育苗、管理するのである。
【0006】
【実施例】
以下に本考案を図面の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0007】 図1から図4は本考案の株育成装置1の実施例を示すもので、前記株育成装置 1は、筒状容器体2と、前記筒状容器体2の上端に一体に設けられた受皿部3と を有する。
【0008】 前記容器体2は上端が開口し、上端から下方に向って次第に縮径する緩傾斜状 円筒体で、下方には底面に向かう急傾斜状筒部21が設けられている。
【0009】 そして、前記容器体2の底面部には、第1の水抜き孔22が開設され、また側 面部の下端には縦長なスリット状の第2の水抜き孔23が周方向に並列するよう に複数開設されている。
【0010】 前記した受皿部3は、外縁から中央に向って緩く下り傾斜する浅い皿枠状で、 傾斜下端の中央部に通孔が形成されて、前記通孔の内周縁が前記容器体2の上端 開口部の外周縁と一体になっている。したがって、容器体2の上端からは受皿部 3が、緩く斜め上方に向って延在する状態に設けられ、容器体2の受皿部3は合 成樹脂で一体に成型するのである。
【0011】 前記受皿部3は、平面視で四辺形状で、図面の実施例では正方形であるが、長 方形、若しくはその他の四辺形状でもよい。そして、受皿部3の外縁には、雄部 31を有する第1の連結片32と、前記雄部31が嵌入することができる雌部3 3を有する第2の連結片34とを有し、四辺形の四つの外縁のうち、隣り合う2 辺に第1の連結片32が、他の隣り合う2辺に第2の連結片34が設けられてい る。また、前記第1の連結片32は、前記第2の連結片34に対し、第2の連結 片34の肉厚分だけ下側に位置している。
【0012】 図面の実施例では、各第1の連結片32の雄部31は高さが低い円柱状の突起 部で左右に2個突設してあり、各第2の連結片34の雌部33は前記雄部31が 下から嵌入することができる左右2個の小孔である。
【0013】 また、隣り合う第1の連結片32の間の隅部には、第1の連結片32の肉厚分 だけ低くなっている第1の予備連結片35を設けるとともに、隣り合う第2の連 結片34の間の隅部には、第2の連結片34の肉厚分だけ低くなっている第2の 予備連結片36を設け、各第1の予備連結片35、第2の予備連結片36には仮 連結用小孔37を開設する。
【0014】 そして、図面の実施例によれば、受皿部3の傾斜下端部であって、容器体2の 上端開口部の径方向に対向する位置に、保持材の支持孔38,38を開設し、容 器体2の上端開口部を径方向に横切るようにして、金属線、細い棒材等からなる 保持材41を、弾力性により円弧状にして橋渡すことができる。
【0015】 本考案の株育成装置1は前記した構成であって、多数の容器体2を、第1の連 結片32と第2の連結片34とが同一位置になる様に配置して直立させ、隣り合 う一方の容器体2の第1の連結片32を下側に、他方の容器体2の第2の連結片 34を上側にし、雄部31を雌部33に下から嵌入することにより、前後左右に 何個でも列状に、面状に連結することができる。そして、前記株育成装置1の連 結状態は、第1の連結片32が第2の連結片34より肉厚分だけ低いので、列状 の株育成装置1はすべて同一高さになる。
【0016】 また、育成装置1の前記した連結状態では、第1の連結片32の隅部に設けて ある第1の予備連結片35と、斜めに隣り合う育成装置1の第2の連結片34の 隅部に設けてある第2の予備連結片36とが上下に重なって各仮連結用小孔37 が一致するので、一致する上下の仮連結用小孔37に、例えば細い棒材を上から 挿通すると、斜めに隣り合う株育成装置1同志を強固に連結固定することができ る。
【0017】 本考案の株育成装置1を例えば苺の苗用の育成装置として使用するには、親株 から蔓が地表面に沿って伸び、子株が発生したら、容器体2の内部に土壌や培土 を充填した株育成装置1の下方一部を畝の土壌に埋設して直立させ、蔓の子株を 株育成装置1の土壌の上面に接触させる。したがって、株育成装置1は、多数本 の蔓の各子株毎に設けるのである。 この状態において、図4で示すように、株育成装置1の土壌の上面に蔓を接触 させた状態で、支持孔38,38間に円弧状に保持材41を橋渡して蔓を保持す ると、風雨等の自然状況によって蔓や子株が株育成装置1の上面から外れたり離 れることがなく、子株は確実に株育成装置1の内部の土壌表面に接触して育成す ることができる。
【0018】 各蔓の子株を前記のように各株育成装置1の土壌や培土に接触させ、この子株 の根がある程度土壌中に這って葉もある程度育成したら、蔓を切断して子株を植 え付けた各株育成装置1を畝の土壌から引き抜き、前記の様に隣り合う株育成装 置1の第1の連結片32と第2の連結片34とにより容器体2を前後左右に連結 するとともに、第1の予備連結片35と第2の予備連結片36とを上下に重合し て棒材等を小孔37に挿通して止着し、列状、面状に連結する。
【0019】 この状態では、各株育成装置1の容器体2が脚になるので、地表面に安定する ことになり、また各株育成装置1の子株は容器体2の内部の土壌に植え付けられ ているので、充分に成育することができる。
【0020】 また、各株育成装置1の内部の子株の育苗管理において、水、消毒液、肥料等 を上から散布すると、株育成装置1の受皿部3が水等を受け止めて傾斜により容 器体2の土壌に導くので、子株の育成に水等を有効に利用することができる。し かも、育成装置1の下面がビニール床等で閉塞されても、上から散布される水等 が第2の水抜き孔23から抜けるので、子株の根が腐食することがない。
【0021】 子株が充分に育成して定植可能な状態な苗になったら、株育成装置1から土壌 ごと引き抜き、ビニールハウスに形成されている畝に形成した縦穴に上から挿入 して移植し、苗を成長させる。前記縦穴は、容器体2の寸法と略同一の寸法で、 畝に30センチメートル程度の間隔で形成してあるので、株育成装置1から抜い た根を土壌や培土とともに縦穴に挿入し、わずかに目土を詰めるだけで成育した 苗を畝に沿って並列状に移植することができる。そして、畝に縦穴を形成するに は、空の容器体2を畝の表面にあてがって内部に押し込み、引き抜くだけでよい から極めて簡単で、しかも、育成装置1から抜き取った形状そのものの縦穴を形 成することができる。
【0022】 前記した畝の株を、育苗管理しながら成育すると、開花して実が成り、実を摘 み取ることができる。
【0023】 図9は本考案の他の実施例で、雄部31に縦方向の割り溝部31’を形成して 2分割すると、雄部31に弾性が作用するので雌部33に下から嵌入しやすく、 しかも雌部33の径を雄部31と外径とほとんど同一にすると、雌部33と雄部 31との嵌入が強固になるし、育成装置1を多数連結した状態で搬送したり植え 付け作業することができる。 以上本考案を図面の実施例に基づいて説明したが、本考案は前記実施例に限定 されず、実用新案登録請求の範囲に記載の構成であればどのようにでも実施する ことができる。
【0024】
【考案の効果】
以上要するに、本考案は、上端が開口して下部に水抜き孔を形成した筒状容器 体の開口上端部に、平面視で四辺形で外縁から中央に向かって緩く下り傾斜する 浅い皿枠状の受皿部を設け、前記受皿部の外縁には、雄部を有する第1の連結片 と、前記雄部が嵌入することができる雌部を有する第2の連結片とを設け、前記 四辺形の受皿部の隣り合う2辺が第1の連結片で、隣り合う他の2辺が第2の連 結片である構成である。
【0025】 したがって、子株を育苗管理しながら成育させる場合、各子株を植え付けた筒 状容器体を連結させるので、従来より小面積の場所に無数の子株を育成すること ができる。しかも、育苗管理する過程で、子株が土壌から離れないし、肥料や水 を有効に子株に導くことができ、また育成した苗を畝に移植する場合も、畝に形 成した縦穴に苗を土壌ごと挿入するだけであるからきわめて簡単で作業効率も著 しく良好となる。更に、子株が発育する根は縦方向の筒状容器体の内部であるか ら直線状となり、植え傷みがないばかりでなく短時間で植え替えることができ、 実用的価値の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す正面図である。
【図2】本考案の実施例を示す平面図である。
【図3】図2のA〜A線断面図である。
【図4】内部に土壌を入れた場合の図2のB〜B線の一
部の断面図である。
【図5】複数の株育成装置を分解した斜視図である。
【図6】複数の株育成装置を連結した状態の正面図であ
る。
【図7】複数の株育成装置を連結した状態の平面図であ
る。
【図8】畝に株育成装置を一部埋め込んだ状態の斜視図
である。
【図9】本考案の他の実施例を示す一部拡大斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 株育成装置1 2 容器体2 3 受皿部3 21 急傾斜状筒部 22 第1の水抜き孔 23 第2の水抜き孔 31 雄部 32 第1の連結片 33 雌部 34 第2の連結片 35 第1の予備連結片 36 第2の予備連結片 37 仮連結用小孔 38 支持孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)実用新案権者 595039380 岩本 俊孝 静岡県田方郡韮山町韮山山木336 (72)考案者 鈴木 正弘 静岡県田方郡韮山町韮山土手和田196 (72)考案者 小山 章 静岡県田方郡韮山町奈古谷1607 (72)考案者 山口 光雄 静岡県田方郡韮山町南条8 (72)考案者 梅原 治信 静岡県田方郡韮山町韮山多田743 (72)考案者 岩本 俊孝 静岡県田方郡韮山町韮山山木336

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端が開口して下部に水抜き孔を形成し
    た筒状容器体の開口上端部に、平面視で四辺形で外縁か
    ら中央に向かって緩く下り傾斜する浅い皿枠状の受皿部
    を設け、前記受皿部の外縁には、雄部を有する第1の連
    結片と、前記雄部が嵌入することができる雌部を有する
    第2の連結片とを設け、前記四辺形の受皿部の隣り合う
    2辺が第1の連結片で、隣り合う他の2辺が第2の連結
    片である植物の株育成装置。
JP1995003535U 1995-02-23 1995-02-23 植物の株育成装置 Expired - Lifetime JP3023222U (ja)

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