JP3023205B2 - 符号化前置フィルタ - Google Patents
符号化前置フィルタInfo
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- JP3023205B2 JP3023205B2 JP3132242A JP13224291A JP3023205B2 JP 3023205 B2 JP3023205 B2 JP 3023205B2 JP 3132242 A JP3132242 A JP 3132242A JP 13224291 A JP13224291 A JP 13224291A JP 3023205 B2 JP3023205 B2 JP 3023205B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は差分符号化、帯域
圧縮などの画像信号の符号化装置に用いられる前置フィ
ルタに関するものである。
圧縮などの画像信号の符号化装置に用いられる前置フィ
ルタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】画像信号の符号化においては、画像に含
まれる特徴・特性に応じて符号化歪みが生じ画質劣化と
なる。ＤＰＣＭ（差動符号化方式）やＨＣＴ（アダマー
ル変換方式）などの波形符号化では、画像信号が低周波
数成分をより多く含むという統計的な性質を用いている
ため、高域成分を多く含むような画像では、符号化歪み
も多く発生する。そこで、符号化器の入力画像信号に固
定的あるいは適応的な帯域制限処理を行うことによっ
て、高域成分を抑圧して符号化するという従来技術があ
る。ここで、固定的な帯域制限では小振幅の高域成分を
も常に抑圧するもので、また、適応的な帯域制限の場合
は、入力信号に含まれる高域成分のレベルを検出して、
高域成分が多く含まれる場合のみ高域成分を抑圧すると
いうものである。
まれる特徴・特性に応じて符号化歪みが生じ画質劣化と
なる。ＤＰＣＭ（差動符号化方式）やＨＣＴ（アダマー
ル変換方式）などの波形符号化では、画像信号が低周波
数成分をより多く含むという統計的な性質を用いている
ため、高域成分を多く含むような画像では、符号化歪み
も多く発生する。そこで、符号化器の入力画像信号に固
定的あるいは適応的な帯域制限処理を行うことによっ
て、高域成分を抑圧して符号化するという従来技術があ
る。ここで、固定的な帯域制限では小振幅の高域成分を
も常に抑圧するもので、また、適応的な帯域制限の場合
は、入力信号に含まれる高域成分のレベルを検出して、
高域成分が多く含まれる場合のみ高域成分を抑圧すると
いうものである。
【０００３】しかしながら、符号化歪みの発生は、単に
高域成分の多少によってのみ影響を受けるわけではな
く、入力信号に含まれる周波数成分をもとに帯域制限を
すると、必要以上に多くの原画像成分を抑圧してしまっ
たり、あるいは符号化歪みの発生を十分に回避できない
という問題があった。そこで、本発明の目的は、符号化
歪みの発生要因をより適切に予め原画像から除去できる
前置フィルタを提供し、原画像に対する修正の量を最小
限にとどめながらも、符号化歪みの発生を低減すると共
に符号化効率を向上させる符号化前置フィルタを提供せ
んとするものである。
高域成分の多少によってのみ影響を受けるわけではな
く、入力信号に含まれる周波数成分をもとに帯域制限を
すると、必要以上に多くの原画像成分を抑圧してしまっ
たり、あるいは符号化歪みの発生を十分に回避できない
という問題があった。そこで、本発明の目的は、符号化
歪みの発生要因をより適切に予め原画像から除去できる
前置フィルタを提供し、原画像に対する修正の量を最小
限にとどめながらも、符号化歪みの発生を低減すると共
に符号化効率を向上させる符号化前置フィルタを提供せ
んとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この自的を達成するた
め、本発明に係る符号化前置フィルタは、符号化装置に
前置され、前記前置フィルタのフィルタ特性の制御手段
が、前記符号化装置と同−の符号化装置およびその逆処
理の復号化装置を具えるとともに、入力画像信号と一旦
エンコードされ再びデコードされた入力信号との差分か
ら符号化誤差を得る符号化誤差検出器を具え、得られた
符号化誤差に応じてフィルタ特性を制御するよう構成し
たことを特徴とするものである。
め、本発明に係る符号化前置フィルタは、符号化装置に
前置され、前記前置フィルタのフィルタ特性の制御手段
が、前記符号化装置と同−の符号化装置およびその逆処
理の復号化装置を具えるとともに、入力画像信号と一旦
エンコードされ再びデコードされた入力信号との差分か
ら符号化誤差を得る符号化誤差検出器を具え、得られた
符号化誤差に応じてフィルタ特性を制御するよう構成し
たことを特徴とするものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照し実施例に
より本発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明の実
施例構成のブロック線図を図１に示す。入力信号から符
号化歪みが発生する箇所を検出しフィルタ特性を制御す
るフィルタ特性制御器１と、検出された符号化歪み発生
箇所に対してのみ入力信号にフィルタ処理を行う適応フ
ィルタ２とから構成される前置フィルタが符号化器３に
前置して置かれる。
より本発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明の実
施例構成のブロック線図を図１に示す。入力信号から符
号化歪みが発生する箇所を検出しフィルタ特性を制御す
るフィルタ特性制御器１と、検出された符号化歪み発生
箇所に対してのみ入力信号にフィルタ処理を行う適応フ
ィルタ２とから構成される前置フィルタが符号化器３に
前置して置かれる。
【０００６】フィルタ特性制御器１に、本線系の符号化
器３および復号化器４と同じ第２の符号化器１１および
復号化器１２を備え、符号化器入力信号と復号化器出力
信号との差分から符号化誤差信号を得て、符号化誤差の
大きさに応じて適応的にフィルタ特性を制御する。符号
化誤差信号を制御信号とすることにより、符号化歪みが
生じる部分を直接的に特定することができる。入力信号
は、フィルタ特性制御器１の第２の符号化器１１に入力
され、続いて符号化器１１の出力は第２の復号化器１２
に入力されて復号化される。遅延回路（ＤＬ）１３を経
た入力信号と復号信号は減算器１４に入力されて符号化
誤差信号が出力される。符号化誤差信号はしきい値回路
（ＴＨ）１５および平滑化回路（ＳＭＴ）１６を経てフ
ィルタ係数決定回路１７でフィルタ特性を与える係数α
が定められる。しきい値回路（ＴＨ）１５と平滑化回路
（ＳＭＴ）１６は、空間的に連続した滑らかなフィルタ
制御を行うためのものである。係数αは、例えば、符号
化誤差の大きさに応じて種々のフィルタ特性を与える係
数値がメモリに格納されており、ルックアップテーブル
方式で選択される。
器３および復号化器４と同じ第２の符号化器１１および
復号化器１２を備え、符号化器入力信号と復号化器出力
信号との差分から符号化誤差信号を得て、符号化誤差の
大きさに応じて適応的にフィルタ特性を制御する。符号
化誤差信号を制御信号とすることにより、符号化歪みが
生じる部分を直接的に特定することができる。入力信号
は、フィルタ特性制御器１の第２の符号化器１１に入力
され、続いて符号化器１１の出力は第２の復号化器１２
に入力されて復号化される。遅延回路（ＤＬ）１３を経
た入力信号と復号信号は減算器１４に入力されて符号化
誤差信号が出力される。符号化誤差信号はしきい値回路
（ＴＨ）１５および平滑化回路（ＳＭＴ）１６を経てフ
ィルタ係数決定回路１７でフィルタ特性を与える係数α
が定められる。しきい値回路（ＴＨ）１５と平滑化回路
（ＳＭＴ）１６は、空間的に連続した滑らかなフィルタ
制御を行うためのものである。係数αは、例えば、符号
化誤差の大きさに応じて種々のフィルタ特性を与える係
数値がメモリに格納されており、ルックアップテーブル
方式で選択される。
【０００７】適応フィルタ２では、入力信号はフィルタ
特性制御器１との時間遅延量調整のための遅延回路（Ｄ
Ｌ）２１を経て低域通過フィルタ（ＬＰＦ）２２で入力
信号の低域成分を取り出すと共に、減算器２４で遅延回
路（ＤＬ）２３を経た入力信号から低域成分を減ずるこ
とによって高域成分を取り出す。高域成分には係数乗算
器２５で係数αが乗算されて高域成分が抑圧され、加算
器２６で再び低域成分と高域成分が加算されて出力さ
れ、符号化器３への入力となる。この構成の場合、係数
αは０≦α≦１であり、α＝０のとき最大の高域抑圧が
なされ、α＝１のときはフィルタはスルーとなる。本実
施例による適応フィルタ２の特性例を図２に示す。
特性制御器１との時間遅延量調整のための遅延回路（Ｄ
Ｌ）２１を経て低域通過フィルタ（ＬＰＦ）２２で入力
信号の低域成分を取り出すと共に、減算器２４で遅延回
路（ＤＬ）２３を経た入力信号から低域成分を減ずるこ
とによって高域成分を取り出す。高域成分には係数乗算
器２５で係数αが乗算されて高域成分が抑圧され、加算
器２６で再び低域成分と高域成分が加算されて出力さ
れ、符号化器３への入力となる。この構成の場合、係数
αは０≦α≦１であり、α＝０のとき最大の高域抑圧が
なされ、α＝１のときはフィルタはスルーとなる。本実
施例による適応フィルタ２の特性例を図２に示す。
【０００８】以上、本発明の実施の形態を一実施例につ
いて説明してきたが、本発明はこれに限定されることな
く、特許請求の範囲に規定された発明の要旨内で各種の
変形変更の可能なことは当業者に自明であろう。
いて説明してきたが、本発明はこれに限定されることな
く、特許請求の範囲に規定された発明の要旨内で各種の
変形変更の可能なことは当業者に自明であろう。
【０００９】
【発明の効果】従来、画像信号の符号化において、符号
化器の前置フィルタで原画象をフィルタリングして符号
化歪みの発生を抑圧しようとする場合、必要以上に多く
の原画像成分を除去してしまったり、あるいは符号化歪
みの発生を十分に回避できないという問題があったが、
本発明の前置フィルタを使用することによって、原画像
に対する修正の量を最小限にとどめながらも、符号化歪
みの発生を低減すると共に符号化効率を向上させること
が可能となった。
化器の前置フィルタで原画象をフィルタリングして符号
化歪みの発生を抑圧しようとする場合、必要以上に多く
の原画像成分を除去してしまったり、あるいは符号化歪
みの発生を十分に回避できないという問題があったが、
本発明の前置フィルタを使用することによって、原画像
に対する修正の量を最小限にとどめながらも、符号化歪
みの発生を低減すると共に符号化効率を向上させること
が可能となった。
【図１】 本発明実施例の構成ブロック線図である。
【図２】 本発明の実施例による適応フィルタの特性例
である。
である。
１ フィルタ特性制御器 ２ 適応フィルタ ３、１１ 符号化器 ４、１２ 復号化器 １３、２１、２３ 遅延回路 １４、２４ 減算器 １５ しきい値回路 １６ 平滑化回路 １７ フィルタ係数決定回路 ２２ 低域通過フィルタ ２５ 乗算器 ２６ 加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊田 純二 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭48−89668（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−176184（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−135998（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−109876（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−200678（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04N 5/14 - 5/217
Claims (1)
- 【請求項１】画像信号を符号化するエンコーダに前置し
て適応的に画像信号特性を制御する前置フィルタにおい
て、前記画像信号をエンコードするのと同一のエンコー
ダおよびそれとは逆処理のデコーダを具えるとともに、
入力画像信号と一旦エンコードされ再びデコードされた
入力信号との差分から符号化誤差を得る符号化誤差検出
器を具え、得られた符号化誤差に応じてフィルタ特性を
制御するよう構成したことを特徴とする符号化前置フィ
ルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3132242A JP3023205B2 (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | 符号化前置フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3132242A JP3023205B2 (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | 符号化前置フィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04334172A JPH04334172A (ja) | 1992-11-20 |
| JP3023205B2 true JP3023205B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=15076693
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3132242A Expired - Fee Related JP3023205B2 (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | 符号化前置フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3023205B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69605106T2 (de) * | 1996-07-09 | 2000-07-20 | St Microelectronics Srl | Schaltung zur Chrominanzübergangsverbesserung in Echtzeitvideoempfang |
| DE10214411A1 (de) * | 2002-03-30 | 2003-10-09 | Bts Media Solutions Gmbh | Schaltung zur Verarbeitung von Videosignalen |
| JP2007306501A (ja) * | 2006-05-15 | 2007-11-22 | Fujifilm Corp | 画像処理方法、画像処理装置、および画像処理プログラム |
| JP5557635B2 (ja) * | 2010-07-21 | 2014-07-23 | Ｈｏｙａ株式会社 | 輪郭強調装置 |
-
1991
- 1991-05-09 JP JP3132242A patent/JP3023205B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04334172A (ja) | 1992-11-20 |
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Legal Events
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