JP3022656B2 - 開環メタセシス重合用速度調節剤としての置換アセチレン - Google Patents

開環メタセシス重合用速度調節剤としての置換アセチレン

Info

Publication number
JP3022656B2
JP3022656B2 JP3290375A JP29037591A JP3022656B2 JP 3022656 B2 JP3022656 B2 JP 3022656B2 JP 3290375 A JP3290375 A JP 3290375A JP 29037591 A JP29037591 A JP 29037591A JP 3022656 B2 JP3022656 B2 JP 3022656B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
polymerization
polycyclic
activator
metathesis polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3290375A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04264124A (ja
Inventor
アンドリア・エリザベス・マーテイン
ジヨン・エフ・エル・ニユーポート
Original Assignee
帝人メトン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 帝人メトン株式会社 filed Critical 帝人メトン株式会社
Publication of JPH04264124A publication Critical patent/JPH04264124A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3022656B2 publication Critical patent/JP3022656B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/12Polymerisation in non-solvents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G61/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain of the macromolecule
    • C08G61/02Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes
    • C08G61/04Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aliphatic carbon atoms
    • C08G61/06Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aliphatic carbon atoms prepared by ring-opening of carbocyclic compounds
    • C08G61/08Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aliphatic carbon atoms prepared by ring-opening of carbocyclic compounds of carbocyclic compounds containing one or more carbon-to-carbon double bonds in the ring
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S526/00Synthetic resins or natural rubbers -- part of the class 520 series
    • Y10S526/902Monomer polymerized in bulk in presence of transition metal containing catalyst

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、開環メタセシス触媒系を用いる
ジシクロペンタジエンおよび他の多環式シクロオレフィ
ンの重合における触媒の活性の速度を調節する方法に関
する。
【0002】メタセシス触媒による熱硬化性シクロオレ
フィンポリマーの製造はポリマー技術分野において比較
的最近に発展したものである。Klosiewiczの米国特許第
4,400,340号および同4,520,181号は触媒
を含む第1の流れ(Stream)および触媒活性剤を含む第
2の流れが混合ヘッド(mix head)中で混合されて直ち
に型中に射出され、そこで重合および永久に固定された
形までの成形が同時に起こるものである二流式反応射出
成形技術(two-stream reaction injectionmalding tec
hnique;リム法)によるジシクロペンタジエンおよび他
の同様なシクロオレフィンからのこのようなポリマーの
製造を教示している。
【0003】メタセシス触媒系の存在下で、重合は低い
温度においてでさえ非常に速く起こる。実際に、重合が
非常に速く起こるため、混合された流れが型に運ばれる
前にモノマーが固体状で固定された状態まで重合するこ
とは異常なことではない。この困難性を克服するため
に、Klosiewiczは反応塊が全体として型内に入るまで触
媒の活性を遅らせるために活性剤流れに反応速度調節剤
(reaction rate moderator)を含ませることを教示し
ている。混合から重合が実質的に完了するまでの総時間
はちょうど数秒である。
【0004】架橋性系のメタセシス重合によるバルク成
形を実施するにあたって、2つのパラメーターが非常に
重要である。液体の流れを最初に混合すると、短い誘導
時間が観測され、その後重合が開始し、急速な粘度の上
昇が粘性が高いため物質を型中にポンプで入れることが
できなくなる点まで起こる。この時間の間隔はゲル時間
として知られている。ゲル時間に到達した場合、液体は
すでに型中に存在しなければならない。ゲル時間のすぐ
後に、残りの重合およびバルクの架橋が起こるため非常
に速い温度の上昇が観察される。温度の上昇は175℃
以上まで継続するが、混合して100℃に到達するまで
の時間を任意に重合時間(硬化時間)とみなす。ゲル時
間と硬化時間の時間の幅は望ましくは非常に短かく、そ
の結果成形サイクル時間を経済的に最小に維持すること
ができる。理想的には、ゲル時間と硬化時間の比は1.
0に近づくべきである。
【0005】Klosiewiczにより教示された好ましい態様
においては、メタセシス触媒はタングステンヘキサクロ
ライドであり、そして好ましい触媒活性剤はアルコー
ル、エステル、ケトンまたはニトリルにより調節された
アルキルアルミニウムハライドである。
【0006】タングステンまたはモリブデン触媒はフェ
ノール系化合物を用いてそれを錯化することによって可
溶化され、それにより均一な触媒/DCPD溶液を製造
することができる。その中で触媒が溶解されうるDCP
Dモノマーの早期イオン重合を妨止するために、触媒成
分はそれをキレート化剤またはルイス塩基と反応させる
ことにより安定化される。アセチルアセトン、ジベンゾ
イルメタンおよびアルキルアセトネートのようなキレー
ト化剤またはベンゾニトリルもしくはテトラヒドロフラ
ンのようなルイス塩基は安定剤として使用することがで
きる。キレート化剤、特にアセチルアセトン(2,4−
ペンタンジオン)は好ましい安定剤である。触媒の安定
化はイオン重合を妨止し、何れの活性機構も生じること
なく溶液に殆んど無限の保存寿命を与える。このような
触媒の製造の完全な記載については、米国特許第4,6
96,985号を参照されたい。
【0007】当該技術分野において、フェニルアセチレ
ンをタングステンヘキサクロライドおよび他の安定化さ
れていないメタセシス触媒のための活性剤(時には、助
触媒とも称される)として使用することが知られてい
る。しかしながら、フェニルアセチレンを単独で使用す
ると、それは明らかに安定基を除去することができない
ため、安定化されたタングステンまたはモリブデン触媒
を活性化しないであろう。
【0008】本発明は少なくとも1つの多環式ポリオレ
フィンおよび安定化されたメタセシス重合触媒を含有す
る第1の反応物流れと少なくとも1つの多環式シクロオ
レフィンおよびアルキルアルミニウム触媒活性剤を含有
する第2の反応物流れが合体され、型に運ばれ、そこで
重合および成形がなされる方法において、第1の反応物
流れ中に安定化された触媒1モルあたり0.05〜2モ
ルの量の炭化水素−置換アセチレンを含み、そして該炭
化水素−置換アセチレンは式R1−C≡C−R2(式中、
1はフェニルまたは炭素原子2〜6個のアルキル基で
あり、そしてR2は水素または炭素原子2〜6個のアル
キル基である)を有することを特徴とする、改良された
多環式シクロオレフィンの重合方法である。
【0009】アセチレン化合物はメタセシス触媒活性剤
および活性促進剤であることが知られているため、アル
キルアルミニウム化合物と一緒に用いた場合にこれらが
ちょうど反対に作用する、すなわちアルキルアルミニウ
ム化合物の活性作用を遅らせるということを見い出すこ
とはまったく予想外のことであった。
【0010】本発明の利点の1つは、ゲル時間が、注型
操作に弾力性を付与するような非常に望ましい程度に延
長され、ゲル時間と硬化時間の比は通常の系を用いた場
合に観察されるものよりも1.0により近づくことにあ
る。換言すれば、溶液を混合し、この混合物を型に運ぶ
ための時間をより長くすることができ、しかも混合と重
合の完了との間の時間間隔は増加しない。
【0011】本発明の方法は当該技術分野において、場
合により、ノルボルネン型モノマーと呼ばれる多環式シ
クロオレフィンのバルク重合に応用される。この類のモ
ノマーとしては例えばノルボルネン;置換ノルボルネン
例えばメチルノルボルネンおよびエチリデンノルボルネ
ン;ノルボルナジエン;テトラシクロドデセン;メチル
テトラシクロドデセン;テトラシクロドデカジエン;ジ
シクロペンタジエン;ジヒドロジシクロペンタジエン;
トリシクロペンタジエンおよびこれらの化合物の混合物
が挙げられる。ジシクロペンタジエンをベースとするポ
リマーおよびコポリマーが好ましい。これらの物質は多
数の商業用途が見い出されており、そしてメタセシス反
応において架橋するため反応成形によって製造しなけれ
ばならない。好ましい多環式シクロオレフィン混合物は
少なくとも50%の、好ましくは少なくとも97%のジ
シクロペンタジエンを含有する。
【0012】「安定化されたメタセシス重合触媒」なる
用語はアルキルアルミニウム化合物により活性化された
場合に多環式シクロオレフィンの開環メタセシス重合を
開始させることができ、またはメタセシス触媒活性剤の
存在なしにイオン重合を開始することができるが、化学
的にイオン重合を開始することを妨げる触媒を意味す
る。典型的には、上記したタングステンおよびモリブデ
ンハライドの錯体例えばタングステンヘキサクロライ
ド、タングステンオキシテトラクロライド、モリブデン
ペンタクロライドおよびモリブデンオキシトリクロライ
ドである。
【0013】広範囲のアルキルアルミニウム化合物を第
2の反応物液体流れ中の触媒活性剤として使用すること
ができる。これらにはジアルキルアルミニウムハライ
ド、アルキルアルミニウムジハライドおよびアルミニウ
ムトリアルキルが含まれる。アルキル基が1〜約12個
の炭素原子を有するトリアルキルアルミニウムおよびジ
アルキルアルミニウムハライドが好ましい。トリ−n−
オクチルアルミニウムおよびジオクチルアルミニウムヨ
ーダイドの混合物が好ましい。活性剤は多環式シクロオ
レフィン中に容易に溶解しうる。
【0014】本発明において速度調節剤として使用する
ことのできるアセチレン化合物は式R1−C≡C−R2
炭化水素置換アセチレンである。この式中のR1はフェ
ニルまたは炭素原子2〜6個のアルキル基であることが
でき、一方R2はHまたは炭素原子2〜6個のアルキル
基であることができる。このような化合物の例はフェニ
ルアセチレン、ブチン−1、ペンチン−1、ヘキシン−
1、ヘキシン−2、オクチン−1またはオクチン−2で
ある。アルキル基は直鎖状または分枝鎖であることがで
きる。好ましい化合物はフェニルアセチレン、ヘキシン
−1およびヘキシン−2である。
【0015】本発明において速度調節剤として使用され
るアセチレン化合物はアルミニウムアルキルと反応しう
る。したがって、調節剤は反応系に第3の流れとして、
または触媒流れの成分として加えられなければならな
い。好ましくは、それは、混合時に最少数の流れを合体
しながら系を操作することが経済的に好ましいため、触
媒流れの1成分として加えられるであろう。
【0016】アセチレン化合物は最良の結果を得るには
比較的低い濃度で触媒流れに加えられる。触媒中、タン
グステンまたはモリブデン1モルあたりアセチレン化合
物0.05〜2モルの比が好ましく、そしてより好まし
くは0.05〜0.25モルである。
【0017】残留のモノマー含量を減少するため、少量
の活性ハロゲン化合物例えばトリクロロメチルトルエ
ン、ジクロロジフェニルメタン、エチルトリクロロアセ
テートまたは塩化イソフタロイルあるいは酸無水物例え
ば無水安息香酸を加えることができる。
【0018】添加剤として使用される補強剤または充填
剤はポリマーの曲げ弾性率を改良することができる。こ
れらにはガラス繊維、マイカ、カーボンブラック、ウォ
ラストナイトなどが含まれる。成形品の特性を改良する
または維持する別の添加剤、例えば顔料、光安定剤、難
燃剤および高分子改質剤もまた含まれうる。
【0019】成形ポリマーは典型的には抗酸化剤を含有
する。好ましくはフェノール系またはアミン抗酸化剤が
溶液にあらかじめ加えられる。抗酸化剤の例としては、
2,6−t−ブチル−p−クレゾール、N,N−ジフェニ
ル−p−フェニレンジアミンおよびテトラキス〔メチレ
ン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシシンナメ
ート〕−メタンが挙げられる。
【0020】これらの添加剤は溶液が重合した後は加え
ることができないため、最初の溶液に加えなければなら
ない。このような添加剤は触媒の流れまたは活性剤の流
れに加えることができる。添加剤は溶液中の反応性の高
い触媒または活性剤成分と実質的に非反応性であるべき
であり、そしてこれらは重合に対して何の阻害作用も有
してはならない。もし、本質的に重合を阻害しないが添
加剤と触媒成分または活性剤成分との間の反応が回避で
きないならば、添加剤をモノマーと混合して第3の溶液
を製造することができ、そしてこの第3溶液は第1およ
び/または第2溶液と重合直前に混合することができ
る。添加剤が重合反応直前またはその間に混合溶液で十
分に充填することのできる粒子間に隙間を有する固体充
填剤である場合、型は反応性溶液を型中に入れる前に充
填剤で充填することができる。
【0021】下記の実施例において使用される触媒濃縮
液は次のようにして製造される。不活性雰囲気(グロー
ブバッグ)下で、WCl6の量を磁気撹拌棒を含むガラ
ス容器(爆発瓶(pop bottle))中に計りこむ。瓶に封
をし、グローブバッグから取り出される。次に、十分な
量の乾燥トルエン(または他の芳香族溶媒)を加えて
0.5Mのスラリーを生成する。撹拌しながら、0.25
当量(タングステンを基準に)のt−ブタノールをゆっ
くり加える。生成したHClはゆっくり窒素をスパージ
することによって容器から掃引する。その間、撹拌およ
びスパージングを継続しながら少なくとも1時間後、
1.2当量(タングステンを基準に)のノニルフェノー
ルをゆっくり加える。スパージングを継続しながら、混
合物を再び少なくとも1時間撹拌する。最後に、2.0
当量のアセチルアセトン(2,4−ペンタンジオン)を
加えそして混合物を数時間撹拌およびスパージする。ス
パージング中に損失した溶媒を補充して、トルエン中に
おける安定化されたメタセシス触媒の0.5M溶液を得
る。
【0022】下記の実施例において使用される活性剤濃
縮液は不活性雰囲気下で容器に所望量のトリ−n−オク
チルアルミニウム(TNOA)を入れることによって製
造される。適当量のジ−n−オクチルアルミニウムヨー
ダイド(DOAI)を加えて、85モル%のTNOAお
よび15モル%のDOAIの混合物とする。1当量(全
アルミニウムを基準に)のジグライム(ビス−2−メト
キシエチルエーテル)を注意深く混合物に加えて発熱反
応中の熱発生をコントロールする。次いで、混合物を適
当量のジシクロペンタジエン(DCPD)または不活性
溶媒例えばトルエンで希釈してアルミニウム中における
1.0M溶液を得る。
【0023】実施例1〜4 4つの0.5M触媒溶液の5.0mlアリコートを10mlの
しょう液ガラス瓶に窒素下で移した。表1に示すように
所定量のフェニルアセチレン(PA)を各瓶に加えた。
使用前に溶液を数時間放置した。重合は電気的な結束で
固定された適当なサイズのゴム栓で封をされた、N2
不活性化された試験管中で行った。各試験管に5.0ml
のDCPDおよび0.04mlの処理された触媒溶液を入
れた。熱電対を挿入し、混合物を33±2℃まで加熱し
た。激しく撹拌しながら、0.55mlの1.0M活性剤を
加えた。ゲル時間は経験のあるオペレーターが物質が容
易に流動しなくなった時間を記録することにより目視で
測定された。硬化時間は熱電対およびストップウォッチ
により測定された。結果を表1に示す。
【0024】
【表1】 表1中のデータは明らかに延長されたゲル時間および一
般に改良されたゲル/硬化比はフェニルアセチレンの使
用により達成されたことを示唆する。
【0025】実施例5および6 物理的特性を試験するため、実験室用RIM成形機を用
いて別の一連の重合を行ってプラックを製造した。
【0026】これらの操作において、実施例1〜4と同
じ触媒および活性剤を用いた。さらに、各溶液におい
て、DCPDは凝固点降下剤として3重量%のエチリデ
ンノルボルネン(ENB)で希釈した。これらのポリマー
の物理的特性を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】実施例7〜10 液体のための増粘剤としておよび得られたポリマーの衝
撃強さ改良剤としてゴムもまたDCPDに加えられた、
実施例5および6と同様の一連の操作を行った。ENB
を実施例5および6に記載の凝固点降下剤として加え
た。これらの物質の物理的特性を測定し、表3に示す。
対照3および実施例7および8において、ゴムは3重量
%のエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM;Un
iroyal社製のRoyalene 301T)および0.75重量%のエ
チレン−プロピレンゴム(EPR;Copolymer Rubber社
製のEpsyn 901)であり、そして対照4および実施例9
および10において、ゴムはShell Oil社製の8% Krat
on 1107SISである。
【0029】実施例5〜10から明らかなように、アセ
チレン化合物の使用は実質的にポリマーの物理的特性に
影響を及ぼさない。
【0030】
【表3】
【0031】実施例11および12 ヘキシン−1およびヘキシン−2を速度調節剤として
0.2〜1のアセチレン/W比で用いた、実施例3に相
当する実験を行った。結果を表4に示す。
【0032】
【表4】
【0033】実施例13 本実施例において、ゲル時間および硬化時間を正確に測
定するのに適した実験室用RIM機を用いてポリマーを
製造した。
【0034】約800mlの各々の活性剤成分および触媒
成分を製造し、そしてRIM機のそれぞれのタンク中に
入れた。活性剤成分は3.5% Royalene 301T EPDM
ゴム、0.25%のEpsyn 901 EPRおよび3%ENB
(総て、溶液の全重量を基準にして)を含有する79
4.7gのDCPDおよび36mlのトルエン中における
0.5M トリ−n−オクチルアルミニウム/ジオクチル
アルミニウム/ジグライム溶液から構成された。触媒成
分は816.26gの上記のDCPD/エラストマー/
EPN溶液、12.3mlの標準触媒、32gのフェノー
ル系抗酸化剤(Ciba Geigy社製のIRGANOX 1035)、1.
4mlのフェニルアセチレンおよび0.59mlのジクロロ
ジフェニルメタン(W1モルあたり0.5モル)から構
成された。
【0035】タンク温度を調節し、液体温度を平衡にし
た。次に、プラックをキャスト成形して液体が正確に成
形することを確実にし、その後、混合ヘッドから型を外
し、そして混合ヘッド排出ラインを回転スピンドルおよ
び熱電対を取付けた瓶中に挿入した。
【0036】3回分の材料の液体を瓶中に供給し、そし
てゲルおよび硬化時間を測定した。この場合、ゲル時間
は重合液体が回転するスピンドルの軸をよじ登る時の時
間として測定される。硬化時間は前記したようなT100
である。
【0037】ゲルおよび硬化時間は液体温度を35℃、
50℃および70℃にして測定した。結果を表5に示
す。
【0038】
【表5】
【0039】実施例14 実施例13の操作に続いて、フェニルアセチレン/W比
の変化の効果を証明するために一連の重合を行った。こ
の場合、各々の液体のDCPD成分はENBがなく、抗
酸化剤濃度はDCPD成分を基準に2重量%まで減少さ
れた。
【0040】表6中に示されたデータから、フェニルア
セチレン/W比が増加するにつれてゲル時間が増加する
ことは明らかである。すべてのデータは3回の重合の平
均である。
【0041】
【表6】
【0042】表5および6に示された結果は、ゲルおよ
び硬化時間は液体温度および/または使用するフェニル
アセチレンの濃度を変化することによって広範囲にわた
ってコントロールできることを示唆している。多量の液
体を使用するおよび長い型充填時間を必要とする成形技
術のために十分なゲル時間を達成することができる、す
なわちRIM以外の成形技術を用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 61/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの多環式ポリオレフィン
    および安定化されたメタセシス重合触媒を含有する第1
    の反応物流れと少なくとも1つの多環式シクロオレフィ
    ンおよびアルキルアルミニウム触媒活性剤を含有する第
    2の反応物流れが合体され、型に運ばれ、そこで重合お
    よび成形がなされる熱硬化性シクロオレフィンポリマー
    の製造方法において、第1の反応物流れ中に安定化され
    た触媒1モルあたり0.05〜2モルの量の炭化水素−
    置換アセチレンを含み、そして該炭化水素−置換アセチ
    レンは式R1−C≡C−R2(式中、R1はフェニルまた
    は炭素原子2〜6個のアルキル基であり、そしてR2
    水素または炭素原子2〜6個のアルキル基である)を有
    することを特徴とする該方法。
  2. 【請求項2】 炭化水素−置換アセチレン化合物がフェ
    ニルアセチレン、ヘキシン−1またはヘキシン−2であ
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 メタセシス重合触媒がアセチルアセトン
    で安定化されたタングステンハライドである請求項1ま
    たは2記載の方法。
  4. 【請求項4】 アルキルアルミニウム触媒活性剤がアル
    キルアルミニウムハライドである請求項1〜3の何れか
    の項記載の方法。
  5. 【請求項5】 アルキルアルミニウム触媒活性剤が85
    /15のモル比のトリ−n−オクチルアルミニウムおよ
    びジアルキルアルミニウムヨーダイドの混合物である請
    求項5記載の方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも50重量%の多環式シクロオ
    レフィンがジシクロペンタジエンである請求項1〜5の
    何れかの項記載の方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも97重量%の多環式シクロオ
    レフィンがジシクロペンタジエンである請求項6記載の
    方法。
JP3290375A 1990-10-12 1991-10-11 開環メタセシス重合用速度調節剤としての置換アセチレン Expired - Lifetime JP3022656B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/596,264 US5079318A (en) 1990-10-12 1990-10-12 Substituted acetylenes as rate moderators for ring-opening metathesis polymerization
US596264 1990-10-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04264124A JPH04264124A (ja) 1992-09-18
JP3022656B2 true JP3022656B2 (ja) 2000-03-21

Family

ID=24386637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3290375A Expired - Lifetime JP3022656B2 (ja) 1990-10-12 1991-10-11 開環メタセシス重合用速度調節剤としての置換アセチレン

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5079318A (ja)
EP (1) EP0480248A3 (ja)
JP (1) JP3022656B2 (ja)
KR (1) KR100193315B1 (ja)
AU (1) AU8578791A (ja)
CA (1) CA2051059C (ja)
TW (1) TW208706B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101593260B1 (ko) 2012-06-22 2016-02-11 코오롱인더스트리 주식회사 고리형 올레핀 공중합체의 제조방법

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10510865A (ja) * 1994-12-21 1998-10-20 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド アセチレンを用いた重合可能な組成物およびアセチレンの光重合方法
US6921480B2 (en) * 2003-05-05 2005-07-26 Laurie Ann Post Flat-foldable filter funnel
JP2006183001A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Nippon Zeon Co Ltd ランダム共重合体およびその製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4334048A (en) * 1981-05-26 1982-06-08 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Olefin metathesis
US4490512A (en) * 1982-11-18 1984-12-25 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Olefin metathesis
US4835230A (en) * 1988-10-17 1989-05-30 Hercules Incorporated Use of a cationic polymerization initiator in the preparation of thermoset polymer

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101593260B1 (ko) 2012-06-22 2016-02-11 코오롱인더스트리 주식회사 고리형 올레핀 공중합체의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
KR920008070A (ko) 1992-05-27
US5079318A (en) 1992-01-07
CA2051059C (en) 2003-08-19
KR100193315B1 (ko) 1999-06-15
CA2051059A1 (en) 1992-04-13
EP0480248A3 (en) 1993-01-07
JPH04264124A (ja) 1992-09-18
AU8578791A (en) 1992-04-16
TW208706B (ja) 1993-07-01
EP0480248A2 (en) 1992-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4380617A (en) Preparation of polymers from cycloolefins
US4899005A (en) Method for preparing cycloolefin copolymers with improved heat stability
US5319042A (en) Pure tungsten oxyphenolate complexes as DCPD polymerization catalysts
JPH04348123A (ja) 反応射出成形用反応原液
JPH02129221A (ja) メタセシス重合体の製造法
JP3022656B2 (ja) 開環メタセシス重合用速度調節剤としての置換アセチレン
US4977226A (en) Process for production of molded article of norbornene polymer
US5171776A (en) Use of chlorinated polymers to increase the hdt and tg of dicyclopentadiene polymers
JP3109175B2 (ja) 架橋重合体の製造方法
EP0269948B1 (en) Process for preparing modified polycycloolefins
US5120806A (en) Mixed activators for stabilized metathesis catalysts
US5075272A (en) Mixed activators for stabilized metathesis catalysts
JPH02185521A (ja) 成形物の製造方法およびそのための重合用原料組成物
US4853435A (en) Process for preparing thermosetting resin
JPH0739473B2 (ja) 架橋重合体成型物の製造方法
US5204420A (en) Grignard reagent as activator for polymerization of dicyclopentadiene
US4923939A (en) Ring opening polymerization with organophosphonium and organoarsonium metathesis catalysts
JPH06228285A (ja) ノルボルネン系ポリマーの製造方法
JPH01138222A (ja) 架橋重合体成型物の製造方法
JPH02269759A (ja) 重合体成型物の製造方法および反応性溶液の組合せ
JPS63234020A (ja) 架橋重合体成型物、その製造方法および反応性溶液の組合せ
JPH0780997B2 (ja) ハロゲン含有架橋重合体成型物の製造方法及び反応性溶液の組合せ
JPH06239977A (ja) 活性化液の製造方法及び該活性化液を用いた重合体成形物の製造方法
JPH0676478B2 (ja) 成形材料原料
JPS63215708A (ja) 架橋重合体成型物、その製造方法及び反応性溶液の組合せ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080114

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110114

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120114

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120114

Year of fee payment: 12

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120114

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120114

Year of fee payment: 12