JP3022634B2 - 端末機能内蔵型局線中継台装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、端末機能内蔵型局線中
継台装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の局線中継台は、局線中継の機能の
みを有しており、局線中継以外に外部のホストコンピュ
ータを制御する場合には、パーソナルコンピュータ等を
併設し、それらパーソナルコンピュータ等に搭載された
制御用ソフトウエアにより実現している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例において、局線中継の機能以外に外部のホストコン
ピュータを制御するようなアプリケーションの場合、パ
ーソナルコンピュータ等を中継台とは別に設け、さらに
パーソナルコンピュータ等にソフトウエアを搭載するこ
とにより実現する必要があるために、このパーソナルコ
ンピュータ等には商用電源が必要であり、設置場所に新
たに電源を用意しなくてはならないという不都合があっ
た。また、パーソナルコンピュータと外部のホストコン
ピュータとの間で、通信用のネットワークを局線中継台
の回線とは別に設ける必要があるという問題もあった。

【０００４】

【発明の目的】本発明の目的は、かかる従来例の有する
不都合を改善し、とくに局線中継機能と外部ホストコン
ピュータの端末としての機能を兼ね備えることができる
端末機能内蔵型局線中継台装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、キ
ーボードと、このキーボードに入力されたデータに所定
の処理をすると共にデータバスへ出力する中央演算手段
と、この中央演算手段によって処理されたデータをシリ
アル信号に変換すると共に前記データバスを介してシリ
アル信号が入力された場合にはパラレル信号に変換する
シリアル・パラレル信号変換手段と、前記シリアル信号
の伝送速度を変換する伝送速度変換手段と、この伝送速
度変換手段によって変換されたシリアル信号を出力する
デジタルラインインタフェースとを備えている。 さら
に、デジタルラインインタフェースは、当該シリアル・
パラレル信号変換手段によって変換されたシリアル信号
を外部ホストコンピュータに出力する通話路スイッチと
接続されている。しかも、デジタルラインインタフェー
スが、前記ホストコンピュータから出力 され前記通話路
スイッチを介して入力される制御信号を音声信号から分
離すると共に当該分離したデータを前記伝送速度変換手
段に出力する機能を備えている。 そして、シリアル・パ
ラレル変換手段に、前記デジタルラインインタフェース
によって分離され当該シリアル・パラレル変換手段によ
ってパラレル信号に変換されるパラレル信号データを表
示する表示手段を併設した、という構成を採っている。
これによって前述した目的を達成しようとするものであ
る。

【０００６】

【作用】（１）データ通信機能内蔵型局線中継台から入
力したデータをホストコンピュータに送信する場合；デ
ータ通信機能内蔵型局線中継台のキーボードから入力さ
れたデータはデータバスを介して中央演算手段に送ら
れ、所定の処理が行われ、再びデータバスを介してシリ
アル・パラレル信号変換手段に送られる。シリアル・パ
ラレル信号変換手段に送られたデータはシリアル信号に
変換され、さらに伝送速度変換手段で伝送速度変換され
た後、デジタルラインインターフェイスに送られ、音声
信号、制御信号とともにホストコンピュータに送信され
る。

【０００７】（２）ホストコンピュータが出力したデー
タをデータ通信機能内蔵型局線中継台が受信する場合；
ホストコンピュータの出力したデータは、デジタルライ
ンインターフェイスに送られ、音声信号と制御信号とに
分離される。分離されたデータは伝送速度変換手段を介
してシリアル・パラレル信号変換手段に送られパラレル
信号に変換された後、データバスを通して中央演算手段
に送られる。さらにこのデータは表示手段に表示され
る。

【０００８】

【発明の実施例】以下、本発明の一実施例を図１ないし
図２に基づいて説明する。

【０００９】図１は、本発明に係るデータ通信機能内蔵
型局線中継台（端末通信機能内蔵型局線中継台）のブロ
ック図である。

【００１０】図１の実施例は、音声チャネルとデータチ
ャネルを多重化してデジタル構内交換機と接続するデジ
タルラインインターフェイス２と、デジタルラインイン
ターフェイス２を介して入出力されるシリアル信号の速
度変換を行う伝送速度変更手段３と、伝送速度変更手段
３からのシリアル信号をパラレル信号に変換しデータバ
ス１３に出力したり、あるいはその逆にデータバス１３
上のパラレル信号をシリアル信号に変換し伝送速度変換
手段３に出力するシリアル・パラレル信号変換手段４
と、キーボード１０からのデータをデータバス１３に出
力するキーボードインターフェイス５と、表示手段１１
Ａ，１１Ｂへデータバス１３上の表示データを出力する
表示手段インターフェイス６を具備するという構成を採
っている。

【００１１】また、端末機能内蔵型局線中継台１は、デ
ジタルラインインターフェイス２により構内交換機と接
続されている。デジタルライン上の信号には音声信号、
データ信号および制御信号がある。デジタルラインイン
ターフェイス２の入出力信号が音声信号の場合は音声回
路１２に接続され、データ信号の場合は伝送速度変換手
段３とシリアル・パラレル信号変換手段４を介してデー
タバス１３に接続されている。また制御信号の場合もデ
ータバス１３に接続されている。キーボード１０はキー
ボードインターフェイス５を介してデータバス１３に接
続されている。表示手段１１Ａ，１１Ｂは、端末機能内
蔵型局線中継台１に内蔵されているか、あるいは外部に
接続され、表示手段インターフェイス６を介してデータ
バス１３に接続されている。読み出し専用記憶手段（Ｒ
ＯＭ）８には、中央演算手段（ＣＰＵ）７を動作させる
ためのプログラムが記憶してあり、データバス１３に接
続されている。記憶手段（ＲＡＭ）９とキースイッチ入
力手段１４とＬＥＤ表示手段１５はすべてデータバス１
３に接続され、これらはすべて中央演算手段７により制
御される。

【００１２】図２は、本発明に係るデジタル構内交換機
のブロック図である。データ通信機能内蔵型の局線中継
台１は中継台インターフェイス１６を介して通話路スイ
ッチ１７に接続されている。中央処理手段１８は、通話
路スイッチ１７と、中継台インターフェイス１６に接続
され、通話路スイッチ１７と中継台インターフェイス１
６を制御している。主記憶手段１９には、中央処理手段
１８を動作させるためのプログラムとデータが記憶され
ており、中央処理手段１８に接続されている。構内交換
機とは別に設置するホストコンピュータ２２は、ホスト
インターフェイス２１を介して中央処理手段１８に接続
されている。さらにホストコンピュータ２２は、データ
リンク手段２０を介して通話路スイッチ１７に接続され
ている。中継台インターフェイス１６とデータリンク手
段２０は通話路スイッチ１７により常に通話路が設定さ
れ、接続されている。

【００１３】本発明の端末機能内蔵型局線中継台１はデ
ジタル構内交換機を介して外部ホストコンピュータ２２
との間で双方向のデータ通信を行う点が最大の特徴であ
る。

【００１４】まず、端末機能内蔵型局線中継台１から入
力したデータをホストコンピュータ２２に送信するデー
タ通信の動作について説明する。端末機能内蔵型局線
中継台１のキーボード１０から入力したデータはキーボ
ードインターフェイス５に送られる。キーボードイン
ターフェイス５に送られたデータは、データバス１３を
介して中央演算手段７に送られ、読み出し専用記憶手段
８に記憶されているプログラムにより処理が行われ、再
びデータバス１３を介してシリアル・パラレル信号変換
手段４に送られる。シリアル・パラレル信号変換手段
４に送られたデータはシリアル信号に変換され、伝送速
度変換手段３に出力される。伝送速度変換手段３では
シリアル信号の伝送速度変換が行われ、さらにデジタル
ラインインターフェイス２に送られる。デジタルライ
ンインターフェイス２に送られたデータは音声信号、制
御信号とともに、中継台インターフェイス１６に送ら
れ、さらに通話路スイッチ１７、データリンク手段２０
を介してホストコンピュータ２２に送られる。

【００１５】次にホストコンピュータ２２が出力したデ
ータを端末機能内蔵型局線中継台１が受信するデータ通
信の動作について説明する。ホストコンピュータ２２
の出力したデータはデータリンク手段２０、通話路スイ
ッチ１７を介して中継台インターフェイス１６に送られ
る。中継台インターフェイス１６に送られたデータ
は、デジタルラインインターフェイス２に送られ、音声
信号と制御信号とに分離される。分離されたデータは
伝送速度変換手段３に送られる。伝送速度変換手段３
に送られたデータは、シリアル・パラレル信号変換手段
４で、パラレル信号に変換される。変換されたパラレ
ル信号データはデータバス１３を介して中央演算手段７
に送られる。同時にこのパラレル信号データは表示手
段インターフェイス６に送られ、表示手段１１Ａ，１１
Ｂに表示される。

【００１６】このように、端末機能内蔵型局線中継台１
とホストコンピュータ２２との間で双方向通信を行うこ
とにより、端末機能内蔵型局線中継台１は、ホストコン
ピュータ２２の端末として機能する。

【００１７】また端末機能内蔵型局線中継台１の電源
は、構内交換機から給電されるので商用電源は必要とし
ない。

【００１８】

【発明の効果】以上のように本発明によると、音声チャ
ネルとデータチャネルを多重化してデジタル構内交換機
と接続するデジタルラインインターフェイスと、デジタ
ルラインインターフェイスを介して入出力されるシリア
ル信号の速度変換を行う伝送速度変更手段と、伝送速度
変更手段からのシリアル信号をパラレル信号に変換しデ
ータバスに出力したり、あるいはその逆にデータバス上
のパラレル信号をシリアル信号に変換し伝送速度変換手
段に出力するシリアル・パラレル信号変換手段と、キー
ボードからデータをデータバスに出力するキーボードイ
ンターフェイスと、表示手段へデータバス上の表示デー
タを出力する表示手段インターフェイスを具備するとい
う構成を採っているために、局線中継台とデジタル構内
交換機との間でデータ通信を行い局線中継機能と外部ホ
ストコンピュータの端末としての両方の機能を兼ね備え
ることができ、そして、通話路スイッチが、シリアル・
パラレル信号変換手段によって変換されたシリアル信号
を外部ホストコンピュータに出力するため、外部ホスト
コンピュータとのデータ転送を良好に行うことができ、
これがため、パーソナルコンピュータのような商用電源
は必要とせず、さらにホストコンピュータと局線中継台
との間で通信用ネットワークを局線中継台の回線とは別
に設ける必要がないという従来にない優れた端末機能内
蔵型局線中継台装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示したブロック図である。

【図２】本発明の一実施例に係る構内交換機のブロック
図である。

【符号の説明】

１ データ通信機能内蔵型局線中継台（端末機能内蔵型
局線中継台） ２ デジタルラインインターフェイス ３ 伝送速度変換手段 ４ シリアル・パラレル信号変換手段 ５ キーボードインターフェイス ６ 表示手段インターフェイス７ 中央演算手段 １０ キーボード １１Ａ 表示手段 １１Ｂ 外部表示手段 １３ データバス１７ 通話路スイッチ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 キーボードと、このキーボードに入力さ
   れたデータに所定の処理をすると共にデータバスへ出力
   する中央演算手段と、この中央演算手段によって処理さ
   れたデータをシリアル信号に変換すると共にシリアル信
   号が入力された場合にはパラレル信号に変換するシリア
   ル・パラレル信号変換手段と、前記シリアル信号の伝送
   速度を変換する伝送速度変換手段と、この伝送速度変換
   手段によって伝送速度が変換されたシリアル信号を出力
   するデジタルラインインタフェースとを備えると共に、 前記デジタルラインインタフェースは、当該シリアル・
   パラレル信号変換手段によって変換されたシリアル信号
   を外部ホストコンピュータに出力する通話路スイッチと
   接続され、 前記デジタルラインインタフェースが、前記ホストコン
   ピュータから出力され前記通話路スイッチを介して入力
   される制御信号を音声信号から分離すると共に当該分離
   したデータを前記伝送速度変換手段に出力する機能を備
   え、 前記シリアル・パラレル変換手段に、前記デジタルライ
   ンインタフェースによって分離され当該シリアル・パラ
   レル変換手段によってパラレル信号に変換されるパラレ
   ル信号データを表示する表示手段を併設したことを特徴
   とする端末機能内蔵型局線中継台。