JP3022589U - 地震時自動点灯機能付き携帯用ライト - Google Patents

地震時自動点灯機能付き携帯用ライト

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JP3022589U
JP3022589U JP1995010553U JP1055395U JP3022589U JP 3022589 U JP3022589 U JP 3022589U JP 1995010553 U JP1995010553 U JP 1995010553U JP 1055395 U JP1055395 U JP 1055395U JP 3022589 U JP3022589 U JP 3022589U
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vibration
earthquake
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省三 大谷
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セイテック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】携帯用ライトが、普通の姿勢(箱形ライトにあ
っては直立姿勢)にある場合は勿論、普通とは異なる姿
勢(例えば傾斜した姿勢)にある場合も、例えば震度3
以上の地震等の振動を受けたとき、当該ライトは自動的
に点灯してその周囲を明るく照らすことができるように
する。 【解決手段】携帯用ライトにおいて、振動によって、ラ
イト本体の姿勢に依り異なる2種類の電位変化信号を発
生する振動感知センサを備えるとともに、点灯回路の電
球と直列に接続された出力トランジスタと、それぞれ、
前記センサからの2種類の電位変化信号を各々正の矩形
波信号に変換する第一および第二の波形整形回路と、こ
れら波形整形回路と接続されたオア回路と、オア回路と
出力トランジスタの間に接続され、正の矩形波信号の入
力時、対応する正電圧の電流をそのべース端子に継続供
給する電圧保持回路とを備えて成る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、一般に、非常時とか、特別な作業時などにおいて使用されるところ の携帯用ライトに係り、より詳しくは、地震等の大きな揺れ(振動)が生じたと き、自動的にライトが点灯してその周囲を照らすことができる地震時自動点灯機 能付き携帯用ライトに関する。
【0002】
【従来の技術】
懐中電灯等の携帯用ライトは、産業用の照明機材としてまた一般家庭における 必需品として従来より利用されている。しかし、従来の携帯用ライトは一般に、 人が点灯スイッチをオンにする動作を為すことにより初めてライトが点灯すると いう機構のものである。
【0003】 ところで、最近、地震、特に関東大地震とか阪神大地震のような大型地震が日 本の何処其処で近い将来発生するという予測が話題となっているが、そのような 地震が起きた時には、人はできる限り迅速に安全な場所まで避難する必要があろ う。 しかし、地震は時を選ばずに起きる。特に地震が夜中に発生した場合には、周 囲は暗闇の状態にあるので、人は、何かで自分の周りを明るく照らすことができ なければ、円滑に速く避難することができない。従来、かかる場合には、人は、 暗闇の中を手探りで携帯用ライトを探さなければならず、また、携帯用ライトの 置き場所を覚えていたとしても、その場所まで暗闇の中を移動せねばならず、こ のため、携帯用ライトを探し出すまでの間に備品や家具等と衝突して負傷し、け が、ひどいときには骨折等の被害を受ける場合がある。とりわけ、地震により建 物が損壊していると、建物の内部が以前とは異なるので、人が負傷する可能性が より高まるであろう。
【0004】 そこで、従来、実開昭 55-85701 号公報に開示されるように、地震時に地震の 振動を感知して自動的に点灯するという懐中電灯の考案が提案されている。同公 報には、地震等の振動によって振子端子(4) がリング状端子(5) と接触して電球 (3) に通電するところの振動スイッチ(2) が記載されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記の公報に開示された振動スイッチ機構は、懐中電灯が柱や壁に掛 けられているとき、つまり、ある一定の姿勢に保たれているときのみ、振動を感 知して点灯させることができるものである。 従来の携帯用ライトは、地震等の振動を感知して点灯する機能を有する種類の ライトであっても、その機能の発揮はライトが普通の姿勢(箱形ライトにあって は直立した姿勢)にある場合に限られ、ライトが普通とは異なる姿勢、例えば傾 いた姿勢、横たわった姿勢、あるいは転倒した姿勢にある場合には、振動を感知 して点灯する機能を発揮することができないものであった。
【0006】 本考案は、かかる従来の事情を考慮してなされたもので、その課題とするとこ ろは、ライトが、普通の姿勢にある場合は勿論のこと、普通とは異なる姿勢にあ る場合であっても、地震等の大きな振動を受けたとき、ライトが自動的に点灯し てその周囲を照らすことができるところの地震時自動点灯機能付き携帯用ライト を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ライトが普通の姿勢にあるときもまた普通とは異なる姿勢にあると きも、振動によって電位変化を表わす信号を発生する振動感知センサを備え、か つ、その変化電位量がある値を超えたとき、ライトの電球への通電を可能にする ところの電気回路を構成することにより、地震等の大きな振動の発生時において 携帯用ライトの自動点灯を可能としたものである。
【0008】 より明確には、本考案は、 携帯用ライトの電球と電源の電池とを含む点灯回路において該電球と直列に接 続された出力トランジスタと、 振動によって電位変化信号を発生するセンサであって、ライト本体が普通の姿 勢にあるときと普通とは異なる姿勢にあるときとで異なる2種類の信号を生じる 振動感知センサと、 それぞれ、該振動感知センサと接続され、第一の回路で前記2種類の電位変化 信号のうちの一方の信号を正の矩形波信号に変換し、かつ、第二の回路で前記2 種類の電位変化信号のうちの他方の信号を正の矩形波信号に変換する第一および 第二の波形整形回路と、 入力側が該第一および第二の波形整形回路の出力側と接続されたオア回路と、 該オア回路の出力側と前記出力トランジスタのべース端子との間に接続され、 正の矩形波信号が入力されたとき、対応する正電圧の電流を該ベース端子に継続 して供給する電圧保持回路とを備えて成る、 地震時自動点灯機能付き携帯用ライトに関する。 上記の2種類の電位変化信号は、一般に、高電位から低電位に移る信号(パル ス)と、低電位から高電位に移る信号(パルス)とからなる。前者の電位変化信 号がライト本体が普通の姿勢にある場合に相当しかつ後者の電位変化信号がライ ト本体が普通とは異なる姿勢にある場合に相当するように、構成してもよく、ま た、これとは反対の関係になるように、構成してもよい。
【0009】 また、より好ましくは、本考案は、より好ましい態様の振動感知センサ、すな わち、導電体のリングと、該リングの中を通って揺動自在に吊持された導電体の 振り子より構成され、そして、該リングおよび該振り子のうち一方はライトの電 源電池と接続されかつ他方は接地されて成るところの振動感知センサを備えた地 震時自動点灯機能付き携帯用ライトに関する。
【0010】 さらに、本考案は、他の側面において、前記点灯回路に接続され、電源電池の 電圧を監視する電圧監視回路と、該電圧監視回路と接続され、電圧値が所定値未 満に降下したとき、点灯する発光ダイオートよりなる、電池切れ表示手段をさら に備えて成る、上記の地震時自動点灯機能付き携帯用ライトに関する。
【0011】
【考案の実施の形態】
携帯用ライトは、一般に、ライトの電球と、電源の電池(乾電池、充電池等) と、そして点灯スイッチとを結ぶ点灯回路を有する。 本考案の携帯用ライトは、この点灯回路において、出力トランジスタを電球と 直列に、即ちトランジスタのエミッタ端子をライトの電球と、そしてコレクタ端 子を電池と、接続して成る。従って、この出力トランジスタは、あるレベル以上 の正電圧の電流がベース端子に供給されたとき、電流がコレクタ端子よりエミッ タ端子に流れ、ライトの電球が点灯する構成となっている。
【0012】 本考案に用いる振動感知センサは、ライト本体が普通の姿勢(箱形のライトに あっては、直立した姿勢)にあるときには、振動によって低電位から高電位に移 る電位変化信号を発生し、ライト本体が普通とは異なる姿勢(例えば、傾いた姿 勢、横たわった姿勢および倒置の姿勢)にあるときには、振動によって高電位か ら低電位に移る電位変化信号を発生するか、あるいは、これとは反対の関係で、 ライト本体が普通の姿勢にあるときと普通とは異なる姿勢にあるときとで異なる 2種類(低から高、高から低)の電位変化信号を発生するセンサである。 より具体的でかつより好ましい振動感知センサは、導電体のリングと、該リン グの中を通って揺動自在に吊持された導電体の振り子より構成され、そして、リ ングおよび振り子のうち一方(一般に、振り子)はライトの電源電池と接続され かつ他方(一般に、リング)は接地されて成るものである。 この種の振動感知センサは、ライトが普通の姿勢にあるとき、振り子がリング の中を通って吊持されるように、ライト本体内に組み込まれる。従って、振動を 受けたとき、振り子(電池と接続されている)が揺れそしてリング(接地されて いる)に接触し、低電位から高電位に移る電位変化信号(極短い時間幅の信号) がリングに発生する。地震波のような振動を受けたときには、チャタリングが起 き、乱れた波形の電位変化信号が生じる。 一方、ライトが普通とは異なる姿勢に置かれたとき、振り子は、これを挿通す るリングに支持された状態となる。従って、この状態で大きな振動を受けると、 振り子が接触するリングより離れ、よって、高電位から低電位に移る電位変化信 号(極短い時間幅の信号)がリングに発生する。地震波のような振動を受けたと きには、同様に、チャタリングが起き、乱れた波形の電位変化信号が生じる。
【0013】 第一および第二の波形整形回路はそれぞれ、上記の振動感知センサと接続され る。振動感知センサが上記の振り子とリングの組よりなるセンサであるときは、 これらの波形整形回路は、電位変化信号が発生するリングと接続される。 第一の波形整形回路は、2種類の電位変化信号のうちの一方の信号、例えば低 電位から高電位に移る極短い時間幅のパルス信号を波形整形によってより長い時 間幅の正の矩形波信号に変換し、かつ、第二の波形整形回路は、2種類の電位変 化信号のうちの他方の信号、例えば高電位から低電位に移る極短い時間幅のパル ス信号を波形整形によってより長い時間幅の正の矩形波信号に変換する。 より具体的には、第一および第二の波形整形回路は、例えば適当数のインバー タ、コンデンサおよび抵抗等より構成され、入力される極短い時間幅のパルス信 号について、ある程度の時定数をもたせるとともに、論理を適当な回数反転させ ることにより、そのパルス信号の波形を正の矩形波に整形する機能を有するもの である。 第一の波形整形回路は、ライト本体が普通の姿勢にあるとき、振動によって生 じた電位変化信号を上記のごとく処理し、一方、第二の波形整形回路は、ライト 本体が普通とは異なる姿勢にあるとき、振動によって生じた電位変化信号を上記 のごとく処理する。したがって、ライト本体がいずれの姿勢にあるときも、発生 した電位変化信号は、いずれかの(少なくとも一方の)波形整形回路において、 正の矩形波信号に変換される。
【0014】 オア回路は、入力側で第一および第二の波形整形回路の出力側と接続され、出 力側で電圧保持回路の入力側と接続される。従って、波形整形回路で変換された 正の矩形波信号は、第一の波形整形回路が動作した場合も、また第二の波形整形 回路が動作した場合も、電圧保持回路に出力される。オア回路の構成は、任意で あり、従来より利用されているもの、例えばダイオードの組を使用でき、また、 インバータその他の波形整形回路をさらに組み合わせてもよい。
【0015】 電圧保持回路は、オア回路の出力側と上記の出力トランジスタのべース端子と の間に接続される回路(一種のラッチ回路)で、正の矩形波信号が入力されたと き、その正の矩形波信号を一時記憶し、そして対応する正電圧の電流を出力トラ ンジスタのベース端子に継続して供給する回路構成となっている。 したがって、正の矩形波信号があるレベル以上であるとき、つまり、振動によ ってより大きな電位変化信号が発生し、続いて該レベルを超えるより高い正の矩 形波信号に変換されたとき、電圧保持回路は、そのレベルに対応する正電圧の電 流を出力トランジスタのベース端子に供給する。これにより、電流がコレクタ端 子よりエミッタ端子に流れ、従って、携帯用ライトの電球が点灯する。 上記のレベルは、好都合には、震度3または4に相当する地震の揺れが携帯用 ライトに加わった場合を想定して、決定される。 電圧保持回路の構成は、特に限定されるものでなく、例えば、インバータ、ダ イオードおよび抵抗の組合せよりなるものが利用できる。
【0016】 最後に、本考案のより好ましい態様の携帯用ライトにおいて追加的に備えられ るところの電池切れ表示手段は、例えば、上記の点灯回路に接続され、電源電池 の電圧を監視する電圧監視回路(IC)と、該電圧監視回路と接続され、電圧値 が所定値(例えば3V)未満に降下したとき、点灯する発光ダイオートより構成 される。発光ダイオートは、通常、ライトに外部より視認することができるよう に装備される。 従って、電圧監視回路は、携帯用ライトの電球と電源電池との間の電圧値を常 に監視するが、電池の経時的な消耗により電圧値が所要の電圧値未満に降下した とき、電池からの電流を発光ダイオートに送る。これにより、発光ダイオートが 点灯し、人は、その点灯を外部より視認することにより、携帯用ライト内の電池 が消耗されてその交換時であることを知ることができる。
【0017】
【実施例】 以下、本考案の最良の実施形態と思われる実施例を図面とともに説明すること により、本考案をより明確なものにする。
【0018】 本実施例の地震時自動点灯機能付き携帯用ライトは、図1に示すように、箱形 のライトであって、ライト本体1の前面部に電球2(例えばPR球)を反射鏡3 とともに装備し、かつ、電源電池4(単1形1.5V乾電池4個)を内蔵して成 り、さらに、把手5をライト本体1の上面に形成してなる。把手5には、押釦式 点灯スイッチ6が設けられ、さらに、箱形のライト本体1の側面には、センサ動 作スイッチ7、並びに電池切れ表示用発光ダイオード8が設けられている。 本実施例の携帯用ライトは、図4の説明で述べるように、電球2、電池4およ び点灯スイッチ6を含む点灯回路を有しており、従来これまでのライトと同様、 点灯スイッチ6のオフからオンへの切替えによって、電池4より電球2に通電さ れ、ライトの電球2が点灯する構成となっている。
【0019】 そして、本実施例の携帯用ライトは、特徴的なことに、ライト本体1内に、振 動感知センサを含む振動感応装置9を備えて成る(図1)。 図2および図3は、その振動感知センサ10を拡大して示す。図2は、ライト 本体1が普通の直立姿勢にあるときのセンサ10の形態を示し、また図3は、ラ イト本体1が普通と異なる姿勢、例えば傾斜または転倒した姿勢にあるときのセ ンサ10の形態を示す。 振動感知センサ10は、これらの図に示すように、プリント基板11(図4の 電気回路を有する)の上に、導電体のリング12と、螺旋状重りを有する導電体 の振り子13とが通電可能な状態で立設されており、振り子13は、リング12 の中を通って揺動自在に吊持されている。 ライト本体1が普通の直立した姿勢にあるときには、振り子13は、図2に示 すように、リング12の中を通って垂直に吊持され、リング12とは離れている が、ライト本体1が普通とは異なる例えば傾斜した姿勢に変ったときには、振り 子13は、図3に示すように、揺れてリング12に支持され、接触する形態とな る。
【0020】 図4は、本実施例の地震時自動点灯機能付き携帯用ライトの回路構成を示す。 この図に示す左側の回路は右側の回路と接続されている。即ち、端子1(out) 、 端子2(6V)および端子3(GND) は各々相互に結線されている。 また、同図中、14は電球2、電源電池4および点灯スイッチ6を含む点灯回 路を示し、7は上記のセンサ動作スイッチを示し、そして9は上記の振動感知セ ンサを示す。従って、12は導電体のリング、13は導電体の振り子をそれぞれ 表わす。
【0021】 点灯回路14は、出力トランジスタ15を電球2と直列に、即ちトランジスタ のエミッタ端子をライトの電球2と、そしてコレクタ端子を電池4と、接続して 成り、あるレベル以上の正電圧の電流が出力トランジスタ15のベース端子に供 給されたとき、電流がコレクタ端子よりエミッタ端子に流れ、ライトの電球2が 点灯する構成となっている。
【0022】 振動感知センサ10のうち、振り子13はライトの電池4と接続され、正電圧 (6V)が加わっており、一方リング12は抵抗 R2 を介して接地されている。 従って、ライト本体1が普通の直立した姿勢にあるときには、つまり振り子1 3がリング12の中を通って吊持され、非接触の状態にあるとき(図2)には、 振動を受けると、振り子13が左右に揺れてリング12に接触する。そのとき、 低電位(0V)から正の高電位に移る電位変化信号A(極短い時間幅のパルス) がリング12に発生する。 また、ライト本体1が普通とは異なる姿勢、例えば傾いた姿勢もしくは横たわ った姿勢に置かれたときには、つまりリング12に挿通する振り子13がリング 12に支持され、接触の状態にあるとき(図3)には、振動を受けると、振り子 13が上方へ浮き上がってリング12より離れる。そのとき、高電位(6V)か ら低電位に移る電位変化信号B(極短い時間幅のパルス)がリング12に発生す る。 したがって、振動感知センサ10は、ライト本体1が普通の姿勢にあるときと 普通とは異なる姿勢にあるときとで異なる2種類(低から高、高から低)の電位 変化信号A、Bを発生する構成となっている。 特に地震波のような振動を受けた場合には、チャタリングが起き、乱れた波形 の電位変化信号AまたはBが発生し、あるいは両信号A、Bが同時に発生する。
【0023】 また、点灯回路14には、振動感知センサ10のリング12と各々接続された 第一および第二の波形整形回路16、17が組み入れられている。 第一の波形整形回路16は、電池の正極側と接続され、インバータIC2 2個、 ダイオードD1、コンデンサ C2 および抵抗 R3 、R9より構成され、入力される電 位変化信号Aについて、ある程度の時定数をもたせるとともに、論理を2回反転 させることにより、信号Aのパルス波形をより長い時間幅の正の矩形波に整形す る。 また、第二の波形整形回路17は、接地側と接続され、インバータIC2 3個、 ダイオードD2、コンデンサC3および抵抗 R4 、R10 より構成され、入力される電 位変化信号Bについて、ある程度の時定数をもたせるとともに、論理を3回反転 させることにより、信号Bのパルス波形をより長い時間幅の正の矩形波に整形す る。 このように、第一および第二の波形整形回路16、17は、2種類の電位変化 信号A、Bを波形整形によってより長い時間幅の正の矩形波信号Cに変換する。 第一の波形整形回路16は、ライト本体1が普通の姿勢にあるとき、振動によっ て生じた電位変化信号Aを正の矩形波信号Cに変え、一方、第二の波形整形回路 17は、ライト本体が普通とは異なる姿勢にあるとき、振動によって生じた電位 変化信号Bを正の矩形波信号Cに変える。 したがって、ライト本体1がいずれの姿勢にあるときも、発生した電位変化信 号A、Bは、少なくとも一方の波形整形回路16、17において、正の矩形波信 号Cに変換される。
【0024】 そして、波形整形回路16、17の出力側は、オア回路18の入力側と接続さ れている。オア回路18は、2個のダイオード D5 より構成され、それらのアノ ードが整形回路16、17の出力端子と接続され、それらのカソードが2個のイ ンバータIC3 を介して電圧保持回路19の入力側と接続されている。 従って、変換された正の矩形波信号Cは、第一の波形整形回路16が動作した 場合も、また第二の波形整形回路17が動作した場合も、電圧保持回路19に出 力されるようになっている。なお、この場合、出力される正の矩形波信号Cは、 インバータIC3 2個を経由するので、波形がさらに整形されたものになる。
【0025】 電圧保持回路19は、インバータIC3 3個、ダイオードD3、D4および抵抗R6、 R7、R8等より構成される一種のラッチ回路であり、正の矩形波信号Cがオア回路 18より入力されたとき、その正の矩形波信号Cを一時記憶し、そして、対応す る正電圧の電流を出力トランジスタ15のベース端子(保持回路19の出力側と 接続されている)に継続して供給するようになっている。 この場合、該ベース端子に負荷される正電圧があるレベル以上に高いとき、つ まり、より強い振動によって、変化のより大きな電位変化信号A、Bが発生し、 これがその電圧レベル以上の高い正の矩形波信号Cに変換されたとき、電源電池 4からの電流がトランジスタ15のコレクタ端子よりエミッタ端子に流れ、これ により、携帯用ライトの電球2が点灯する。
【0026】 したがって、上記のレベルを、例えば震度3もしくは4に相当する地震の揺れ が携帯用ライトに加わった場合を想定して、予め設定しておくことにより、本実 施例の携帯用ライトでは、例えば震度3もしくは4以上の地震が実際に発生した とき、振動感知センサ10がその揺れに対応する電位変化信号A、Bを発生し、 続いてこの信号A、Bが波形整形回路16、17、オア回路18および電圧保持 回路19を経て正電圧の電流に変換され、出力トランジスタ15のベース端子に 供給されることにより、電源電池4から電球2に通電される。すなわち、本実施 例のライトは、地震等、大きな振動(揺れ)の発生時において自動的に点灯し、 その周囲を明るく照らすことができる。なお、かかる動作を行なうためには、セ ンサ動作スイッチ7を予めオンにセットしておく必要がある。
【0027】 さらに、本実施例においては、電池切れ表示回路20が設けられている。すな わち、電圧監視回路( IC 1 )21が点灯回路14に接続され、発光ダイオート 8および抵抗 R1 が電圧監視回路21に接続されている。 電圧監視回路21は、電球2と電源電池4との間の電圧値を常に監視し、そし て、電池4の経時的な消耗により電圧値が所要の電圧値(例えば3V)未満に降 下したとき、電池4からの電流を発光ダイオート8に送る。これにより、発光ダ イオート8が点灯し、そして、人が、図1に示すように、発光ダイオード8の点 灯を外部より視認することにより、携帯用ライト内の電池4が消耗されてその交 換時であることを知ることができる。
【0028】
【考案の効果】
以上の説明よりわかるように、本考案によれば、携帯用ライトが、普通の姿勢 (箱形ライトにあっては直立姿勢)にある場合は勿論のこと、普通とは異なる姿 勢(例えば、傾斜または転倒した姿勢あるいは倒置された姿勢)にある場合であ っても、例えば震度3以上の地震等の大きな振動を受けたとき、当該ライトは自 動的に点灯してその周囲を明るく照らすことができるという効果が得られる。 従って、本考案による携帯用ライトは、それがどのような姿勢で保管または放 置されていたとしても、地震等の災害時において、とりわけ地震が夜中に発生し た場合でも、人は、携帯用ライトを容易にかつより安全に(負傷する可能性がよ り少なく)捜し出すことができ、よって、安全な場所への避難をより迅速にかつ 円滑に為すことができるという利点を有する。
【0029】 また、本考案の改良された態様によれば、携帯用ライトに装填された電池が経 時的に消耗したとき、電池切れ表示手段の発光ダイオードが点灯し、この場合、 人は、その点灯の視認により、携帯用ライト内の電池が消耗されてその交換時で あることを容易に知ることができるという効果が得られる。 従って、本考案による携帯用ライトは、実際に地震が発生した場合など、肝心 な時に、電源電池の電力不足により携帯用ライトの自動点灯が働かないという不 都合な事態が起きることを避けることができるという利点をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従う一実施例の地震時自動点灯機能付
き携帯用ライトを示す斜視図である。
【図2】図1に示す実施例の携帯用ライトに備えられ
る、ライトが普通の直立姿勢にあるときの振動感知セン
サを示す斜視図である。
【図3】図1に示す実施例の携帯用ライトに備えられ
る、ライトが普通とは異なる例えば傾いた姿勢にあると
きの振動感知センサを示す斜視図である。
【図4】図1に示す地震時自動点灯機能付き携帯用ライ
トの回路構成図である。
【符号の説明】
1 ライト本体 2 電球 4 電池(乾電池) 8 発光ダイオード 9 振動感応装置 10 振動感知センサ 12 リング 13 振り子 14 点灯回路 15 出力トランジスタ 16 第一の波形整形回路 17 第二の波形整形回路 18 オア回路 19 電圧保持回路 20 電池切れ表示回路 21 電圧監視回路

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】携帯用ライトの電球と電源の電池とを含む
    点灯回路において該電球と直列に接続された出力トラン
    ジスタと、 振動によって電位変化信号を発生するセンサであって、
    ライト本体が普通の姿勢にあるときと普通とは異なる姿
    勢にあるときとで異なる2種類の信号を生じる振動感知
    センサと、 それぞれ、該振動感知センサと接続され、第一の回路で
    前記2種類の電位変化信号のうちの一方の信号を正の矩
    形波信号に変換し、かつ、第二の回路で前記2種類の電
    位変化信号のうちの他方の信号を正の矩形波信号に変換
    する第一および第二の波形整形回路と、 入力側が該第一および第二の波形整形回路の出力側と接
    続されたオア回路と、 該オア回路の出力側と前記出力トランジスタのべース端
    子との間に接続され、正の矩形波信号が入力されたと
    き、対応する正電圧を該ベース端子に継続して供給する
    電圧保持回路とを備えて成る、地震時自動点灯機能付き
    携帯用ライト。
  2. 【請求項2】前記2種類の電位変化信号は高電位から低
    電位に移る信号と低電位から高電位に移る信号とからな
    る、請求項1記載の地震時自動点灯機能付き携帯用ライ
    ト。
  3. 【請求項3】前記振動感知センサは、導電体のリング
    と、該リングの中を通って揺動自在に吊持された導電体
    の振り子より構成され、そして、該リングおよび該振り
    子のうち一方はライトの電源電池と接続されかつ他方は
    接地されて成る、請求項2記載の地震時自動点灯機能付
    き携帯用ライト。
  4. 【請求項4】前記点灯回路に接続され、電源電池の電圧
    を監視する電圧監視回路と、該電圧監視回路と接続さ
    れ、電圧値が所定値未満に降下したとき、点灯する発光
    ダイオートよりなる、電池切れ表示手段をさらに備えて
    成る、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項記載
    の地震時自動点灯機能付き携帯用ライト。
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JP1995010553U Expired - Lifetime JP3022589U (ja) 1995-09-11 1995-09-11 地震時自動点灯機能付き携帯用ライト

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