JP3022310U - 既設通信ケーブル収容鋼管の縦切り工具 - Google Patents

既設通信ケーブル収容鋼管の縦切り工具

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JP3022310U
JP3022310U JP1995009280U JP928095U JP3022310U JP 3022310 U JP3022310 U JP 3022310U JP 1995009280 U JP1995009280 U JP 1995009280U JP 928095 U JP928095 U JP 928095U JP 3022310 U JP3022310 U JP 3022310U
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steel pipe
cutting
plate
communication cable
existing communication
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Application number
JP1995009280U
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Inventor
秀雄 小林
Original Assignee
大明株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】切り屑を出さず、人力によって、内部の通信ケ
ーブルに損傷を与えることなく、作業スペースが狭い現
場でも熟練を要しないで、通信ケーブル収容鋼管を縦切
りできる既設通信ケーブル収容鋼管の縦切り工具を得
る。 【解決手段】軸部2と、この軸部の先端に設けたプレー
ト状の切断ヘッド3とを具え、切断ヘッド3は、プレー
トの下側部分を円弧状に切り欠いて形成した円弧状端縁
4を切刃として形成し、このプレートの少なくとも一方
の側面に、好適には、両側の側面にそれぞれ既設通信ケ
ーブル収容鋼管の外面に掛合する支点突出部5を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ビル等の構造物の改築又は増築工事の際に、各種通信ケーブルを収 容している鋼管の変更のため、既設通信ケーブル収容鋼管を切除するのに使用す る既設通信ケーブル収容鋼管の縦切り工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような既設の通信ケーブル収容鋼管を縦切りする方法としては、 (1) 電動ベビーサンダー等のサンダー回転刃等で既設通信ケーブル収容鋼管の外 側から研削切断する方法、 (2) 既設通信ケーブル収容鋼管のパイプ肉厚をくわえた油圧ジョーで引きちぎる 方法 の二通りしかなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の方法では、いずれの方法でも以下の欠点がある。即ち、 (1) 切り屑が出る点。 (このため、切り屑が通信ケーブルの外皮に刺さり、通信障害の原因になること もある) (2) 電動で動作させねばならない点。 (3) 電動工具のため工具が大型で、重量がある点。 (複数個の通信ケーブル収容鋼管がまとまって敷設されている場合、内側に配置 された通信ケーブル収容鋼管は、鋼管相互の間隔が5cm程度であり、このような 電動工具が入り込むスペースがなく、従って、内側の鋼管を切除することができ ない場合がある) (4) 鋼管内に存在するケーブルに損傷を与えないよう注意深い作業と熟練を必要 とする。
【0004】 従って、本考案の目的は、切り屑を出さず、人力によって熟練を要することな く、内部の通信ケーブルに損傷を与えることなく、作業スペースが狭い現場でも 熟練を要しないで、通信ケーブル収容鋼管を縦切りできる既設通信ケーブル収容 鋼管の縦切り工具を得るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本考案による既設通信ケーブル収容鋼管の縦切り工具 は、軸部と、この軸部の先端に設けたプレート状の切断ヘッドとを具え、前記切 断ヘッドは、プレートの下側部分を円弧状に切り欠いて形成した円弧状端縁を切 刃として形成し、このプレートの少なくとも一方の側面に、既設通信ケーブル収 容鋼管の外面に掛合する支点突出部を設けたことを特徴とする。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案を実施の最良の形態としては、切断ヘッドプレートを台形プレートとし 、このプレートに形成する円弧状切断端縁の後方部分の近傍で、切断ヘッドのプ レートの両側の側面に既設通信ケーブル収容鋼管の外面に掛合する支点突出部を 設けると好適である。これにより、中心の切断ヘッドプレートの切断端縁が管壁 に垂直にかつ縦方向に食い込むと同時に、両側の支点突出部が鋼管の外面に支持 されるため、3点支持の安定した鋼管縦切り作業を行うことができる。
【0007】 使用にあたり、軸部を鋼管の側面に対して起こしぎみにし、管端部の切開すべ き端縁から鋼管の内部に切断ヘッドの円弧状の切断端縁の先端部分を入り込ませ 、鋼管の端縁に切断端縁の後方部分を掛合させるとともに、支点突出部を管端部 の外側面に当てがう。次に、支点突出部をてこの支点として軸部を鋼管の側面に 平行となる方向に回動させるとき、円弧状の切断端縁が管端部の端縁に切り込み 、鋼管を縦切りする。
【0008】 この後、円弧状切断端縁を切り込み端部に沿って摺動させながら再び軸部を鋼 管側面に対して起こしぎみにし、支点突出部を後方にずらす。この状態で再び軸 部を鋼管の側面に平行となる方向に回動させ、円弧状の切断端縁により鋼管の縦 切りを進める。
【0009】
【実施例】
次に、図面につき本考案の好適な実施例を説明する。
【0010】 図1は、本考案による好適な実施例の既設通信ケーブル収容鋼管の縦切り工具 1の側面図を示す。この工具1は、軸部2と、この軸部2の先端に設けたプレー ト状の切断ヘッド3とを具え、切断ヘッド3は、プレートの下側部分を円弧状に 切り欠いて形成した円弧状端縁4を切刃として形成し、このプレートの少なくと も一方の側面に、図示の実施例ではこのプレートの両側の側面に、既設通信ケー ブル収容鋼管の外面に掛合する支点突出部5を設ける。
【0011】 図1の実施例では、軸部2を長さを約90cm、直径約3cmのパイプとし、 ヘッドの長さを約10cmとし、軸部2とヘッドの長手方向軸線が互いに角度を なすように切断ヘッド3を軸部2に取り付ける。例えば、軸部2の先端に溶接し た直交取付プレート6と、切断ヘッドのプレートに溶接した直交取付プレート7 とを互いにボルト連結によって取り付ける。支点突出部5は、軸部2に直交する ラインに対して前方に角度をなす。
【0012】 図面では片側しか見えていないが、好適には切断ヘッド3のプレートの両側に 1対の支点突出部5を例えば、溶接により連結する。更に好適には、軸部の後方 端部に作業員がにぎりやすいようにグリップ(図示せず)を設ける。
【0013】 作業にあたり、図1に示す軸部2に対してほぼ平行に延びる既設通信ケーブル 収容鋼管(図示せず)の端縁に対して、切断ヘッドの切断端縁4の先端部分を当 接し、図1のラインAで示すように、鋼管の長手方向軸線に対して角度をなすよ うに起こし、切断端縁4の後方部分を鋼管の端縁に押し当てるとともに、切断ヘ ッドの両側の1対の支点突出部5を鋼管の外側面に当接する。
【0014】 この状態で、ラインAで示す状態から矢印Bで示すように、鋼管の長手方向軸 線に平行な状態まで支点突出部5の鋼管外側面との掛合部を中心にして回動させ る。この回動により円弧状切断端縁が鋼管に対して縦切りする。この後軸部2を 再び起こし、切断端縁4の後方部分を先行の切り込み部分の先端に当接し、支点 当接部5を僅かに鋼管の後方に送り、再び軸部の切断回動ストロークを行う。こ の動作の繰り返しにより、順次鋼管の縦切りを進める。
【0015】
【考案の効果】
本考案によれば、電動の工具ではなく手動の工具であり、切り屑を出さず、人 力によって熟練を要することなく、内部の通信ケーブルに損傷を与えることなく 、作業スペースが狭い現場でも熟練を要しないで、通信ケーブル収容鋼管を縦切 りできる
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による既設通信ケーブル収容鋼管の縦切
り工具の好適な実施例の側面図である。
【符号の説明】
1 既設通信ケーブル収容鋼管の縦切り工具 2 軸部 3 切断ヘッド(台形プレート) 4 切断端縁 5 支点突出部 6,7 直交取付プレート

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部と、この軸部の先端に設けたプレー
    ト状の切断ヘッドとを具え、前記切断ヘッドは、プレー
    トの下側部分を円弧状に切り欠いて形成した円弧状端縁
    を切刃として形成し、このプレートの少なくとも一方の
    側面に、既設通信ケーブル収容鋼管の外面に掛合する支
    点突出部を設けたことを特徴とする既設通信ケーブル収
    容鋼管の縦切り工具。
  2. 【請求項2】 前記支点突出部を前記プレートの両側の
    側面にそれぞれ設けた請求項1記載の既設通信ケーブル
    収容鋼管の縦切り工具。
JP1995009280U 1995-09-01 1995-09-01 既設通信ケーブル収容鋼管の縦切り工具 Expired - Lifetime JP3022310U (ja)

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