JP3021686B2 - 硬性内視鏡 - Google Patents

硬性内視鏡

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JP3021686B2
JP3021686B2 JP03002193A JP219391A JP3021686B2 JP 3021686 B2 JP3021686 B2 JP 3021686B2 JP 03002193 A JP03002193 A JP 03002193A JP 219391 A JP219391 A JP 219391A JP 3021686 B2 JP3021686 B2 JP 3021686B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は観察光学系が光ファイ
バによって形成された硬性内視鏡の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、硬性内視鏡として観察光学系が
光ファイバによって形成されたものが知られている。こ
の種の光ファイバとして例えば独特開3822885号
には全長に亙り、柔軟性を有する光ファイバが示されて
いる。この場合、光ファイバの両端部には例えば金属パ
イプ等で作られた口金が被せられており、これらの口金
によって光ファイバを構成する多数の繊維素子側が束ね
られた状態で一体的に固定されている。そして、この光
ファイバの先端側の口金が対物系の枠に対して固定され
ているのが一般的である。
【0003】また、この光ファイバの両端部固定部以外
の部分は各繊維素子側が結合されておらず、ばらばらな
軟質部分になっている。そして、この種の光ファイバは
光ファイバ全体を比較的容易に湾曲させることができる
ので、いわゆる軟性内視鏡用の観察光学系として広く用
いられている。
【0004】一方、実開昭62−167211号公報に
は光ファイバの先端側の各繊維素子側を例えば接着剤に
よって結合させて硬質部分を形成することにより、金属
パイプ等の口金を格別に設けることなく、光ファイバの
先端側の硬質部分を対物系の枠に直接固定し、内視鏡の
外径を細径化する構成にしたものが示されている。
【0005】さらに、実公昭61−6881号公報には
光ファイバの全長に亙り、棒状に固められた硬質の光フ
ァイバが示されている。そして、体腔内等への挿入部を
湾曲させる必要がない、いわゆる硬性内視鏡用の観察光
学系としてこの種の硬質の光ファイバを使用することも
知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】独特開3822885
号のように全長に亙り、柔軟性を有する光ファイバの両
端部に口金を被せた構成のものでは口金の肉厚分だけ光
ファイバ全体の外径寸法が大きくなるので、この場合に
は内視鏡の外径寸法が大きくなる問題があった。一般
に、内視鏡の外径寸法が大きくなると体腔内への挿入性
が悪くなり、患者への侵襲が大きくなるおそれがある。
【0007】なお、光ファイバを構成する繊維素子の本
数を減らして光ファイバ全体の外径寸法を小さくするこ
とにより、内視鏡の外径寸法を小径化した場合には内視
鏡による観察像の解像力が低下する問題がある。
【0008】また、全長に亙り、柔軟性を有する光ファ
イバを硬性内視鏡に組み込む場合には比較的長い挿入部
内にこの柔軟な光ファイバを挿通する必要がある。この
ように柔軟な光ファイバを比較的長い挿入部内に挿通す
る作業時には挿入途中で光ファイバが屈曲するおそれが
あり、その挿入作業性が悪い問題があるとともに、光フ
ァイバの屈曲によって光ファイバを構成する繊維素子の
一部が破損するおそれもあった。
【0009】また、実開昭62−167211号公報の
場合も光ファイバの先端側の硬質部分以外の部分は各繊
維素子側が結合されておらず、ばらばらな軟質部分にな
っているので、この場合も硬性内視鏡に組み込む場合に
は光ファイバの挿入作業性が悪い問題があるとともに、
光ファイバの屈曲によって光ファイバを構成する繊維素
子の一部が破損することを防止できない問題があった。
【0010】さらに、実公昭61−6881号公報のよ
うに光ファイバの全長に亙り、棒状に固められた硬質の
光ファイバの場合には割れ易く、その取扱いが難しくな
る問題があった。この場合、光ファイバの取扱いが悪
く、光ファイバを他の部品等にぶつけた場合には光ファ
イバが折れる等の問題があった。
【0011】また、特に実公昭61−6881号公報に
示されている処置用内視鏡に使用する場合には接眼部の
ように比較的複雑な構造の部分に硬質の光ファイバを組
み込む作業は難しいので、接眼部の組み立てが困難なも
のとなり、構造が複雑になったり、シ−ル性が悪くなる
等の問題があった。
【0012】さらに、全長に亙り、柔軟性を有する光フ
ァイバを硬性内視鏡に組み込んだ場合には内視鏡の内部
で柔軟性を有する光ファイバ部分が移動可能になってい
るので、振動や衝撃力等が内視鏡に加えられた場合に内
視鏡の内部で柔軟性を有する光ファイバ部分が動き、光
ファイバを構成する繊維素子の一部が破損するおそれが
あった。
【0013】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、内視鏡の外径寸法を大きくすることなく観察像の
解像力を向上させることができるとともに、光ファイバ
の組み込み性、取扱い性が良好で、かつ光ファイバの耐
久性の向上を図ることができる硬性内視鏡を提供するこ
とを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は硬質な挿入部
と、この挿入部の基端側に連結する内視鏡本体部と、こ
の内視鏡本体部の基端側に連結する接眼部と、前記挿入
部内に挿通される部分を硬質な硬性部に形成され、前記
接眼部内に挿通される部分を軟質な軟性部に形成された
光ファイバと、この光ファイバの先端側に配設された光
学素子を保持すると共に、前記光ファイバの硬性部の先
端部を保持する第1の保持部材と、前記光ファイバの硬
性部の基端部を保持する第2の保持部材と、前記挿入部
に配設され、前記第1及び第2の保持部材を内部に挿通
することで、該第1及び第2の保持部材を介して前記光
ファイバの硬性部を前記挿入部に対して固定させる内管
とを有することを特徴とする硬性内視鏡である。
【0015】
【作用】上記の構成において、観察光学系の光ファイバ
における挿入部内に挿通される部分を硬質な硬性部によ
って形成することにより、光ファイバの組み込み性を向
上させて組み立て作業時の光ファイバを構成する繊維素
子の破損を防止する。さらに、この光ファイバにおける
接眼部内に挿通される部分を軟質な軟性部によって形成
することにより、比較的複雑な構造の接眼部に光ファイ
バを組み込む作業を簡略化し、接眼部への光ファイバの
組み立て作業の容易化および接眼部の構成の簡略化を図
。さらに、光ファイバの硬性部の先端部及び基端部を
保持する第1及び第2の保持部材が挿入部に配設された
内管内に挿通されていることにより、光ファイバの硬性
部の先端部と基端部の両端部を挿入部に対して確実に固
定することができる。また、光ファイバの硬性部の先端
部と基端部の両端部は第1及び第2の保持部材を介して
挿入部の内管に固定しているために、固定部である光フ
ァイバの硬性部の先端部及び基端部には挿入部の外部か
らの衝撃等の影響が直接には受け難くなり、光ファイバ
の破損を防止するようにしたものである。
【0016】
【実施例】図1乃至図3はこの発明の一実施例を示すも
のである。
【0017】図2は硬性内視鏡1全体の概略構成を示す
もので、2はこの硬性内視鏡1の本体部である。この内
視鏡本体部2には挿入部3および接眼部4がそれぞれ連
結されている。この場合、挿入部3は内視鏡本体部2の
先端部側に配置されている。また、この内視鏡本体部2
の基端部には処置具挿通口体5が連結されている。さら
に、この内視鏡本体部2の先端部側には光ファイバによ
って形成される照明用ライトガイド(図示せず)を接続
するLG口金6が設けられている。
【0018】また、接眼部4は内視鏡本体部2に対して
斜め後方側に向けて延出されている。そして、この接眼
部4の延出端部側にアイピ−ス7が配設されている。さ
らに、このアイピ−ス7の近傍位置には視度補正リング
8が装着されており、アイピ−ス7による観察像の結像
位置をこの視度補正リング8によって観察者の視度に合
わせて適宜調整可能になっている。
【0019】一方、図1は硬性内視鏡1の内部に装着さ
れた観察光学系9の概略構成を示すものである。この観
察光学系9にはイメ−ジガイドを形成する光ファイバ1
0が設けられている。そして、この光ファイバ10の先
端面には対物レンズ(光学素子)11、基端面には接眼
レンズ12がそれぞれ対向配置されている。
【0020】また、光ファイバ10は硬性内視鏡1の挿
入部3内、内視鏡本体部2内、接眼部4内にそれぞれ挿
通されている。この場合、観察光学系9の光ファイバ1
0は挿入部3内に挿通される部分Aが硬質な硬性部1
3、接眼部4内に挿通される部分Bが軟質な軟性部14
によってそれぞれ形成されている。
【0021】なお、光ファイバ10の硬性部13は光フ
ァイバ10を構成する繊維素子間を接着剤等によって一
体的に結合することにより、略ガラス棒状に形成されて
いる。また、軟性部14は光ファイバ10を構成する各
繊維素子間が結合されておらず、ばらばらな状態で保持
されている。
【0022】さらに、硬性部13の手元側端部(基端
部)には金属パイプ等によって形成された口金(第2の
保持部材)15が装着され、軟性部14の手元側端部
(基端部)にも同様の口金16が装着されている。
【0023】また、光ファイバ10における両口金1
5,16間の軟性部14の外周面には例えばシリコンチ
ュ−ブ等の保護チュ−ブ17によって被覆されている。
そして、硬性内視鏡1の組み立て作業中、取扱い中、或
いは内視鏡1使用中の光ファイバ10の折れをこの保護
チュ−ブ17によって防止するようになっている。
【0024】さらに、挿入部3には図3に示すように外
管18が設けられている。この外管18の内部には処置
具挿通管19、内管20および図示しない照明用ライト
ガイドがそれぞれ配設されている。この場合、処置具挿
通管19の管内には処置具挿通チャンネル21が形成さ
れている。そして、この処置具挿通チャンネル21の基
端部側は処置具挿通口体5の処置具挿通口に連通されて
いる。
【0025】また、内管20の管内には観察光学系9の
先端部側が挿通されている。この場合、対物レンズ11
の一部または全部と観察光学系9の先端部は対物枠(第
1の保持部材)22内に配設され、例えば接着剤等によ
って固着されている。
【0026】さらに、硬性部13の手元側端部の口金1
5は内管20の管内に挿通され、挿入部3に対して光フ
ァイバ10の硬性部13を保持するようになっている。
そして、この口金15は内視鏡本体部2のカバ−部材2
aに取付けられた固定ねじ23によって内視鏡本体部2
内の定位置で固定され、内視鏡本体部2の内部での光フ
ァイバ10の移動が防止されている。
【0027】なお、口金15を接着剤等によって内管2
0に固定することにより、固定ねじ23を省略する構成
にしてもよい。この場合、光ファイバ10の硬性部13
は内管20の管内で対物枠22と口金15とによって両
端を保持させることができるので、硬性部13を安定、
確実に保持させることができる。
【0028】また、光ファイバ10の硬性部13におけ
る対物枠22と口金15との間の部分は内管20の内周
面に対して隙間を介して配置されているので、挿入部3
に曲げ力等が加えられた場合でも光ファイバ10の硬性
部13に直接的にその曲げ力が作用することを防止する
ことができ、光ファイバ10の折れを防止することがで
きる。
【0029】そこで、上記構成のものにあっては観察光
学系9の光ファイバ10における挿入部3内に挿通され
る部分Aを硬質な硬性部13によって形成したので、光
ファイバ10の組み込み性を向上させて組み立て作業時
の光ファイバ10を構成する繊維素子の破損を防止する
ことができる。
【0030】さらに、この光ファイバ10における接眼
部4内に挿通される部分を軟質な軟性部14によって形
成したので、比較的複雑な構造の接眼部4に光ファイバ
10を組み込む作業を簡略化することができる。そのた
め、接眼部4への光ファイバ10の組み立て作業の容易
化および接眼部4の構成の簡略化を図ることができ、接
眼部4のシ−ル性の向上を図ることができるとともに、
光ファイバ10の耐久性の向上を図ることができる。
【0031】また、光ファイバ10の硬性部13が必要
以上に内視鏡本体部2から突出することを防止すること
ができるので、光ファイバ10の取扱い性を向上させる
ことができ、内視鏡本体部2から突出した部分を他の部
品にぶつけ、光ファイバ10の破損を防止することがで
きる。
【0032】さらに、光ファイバ10の先端に格別に口
金を設ける必要がないので、硬性内視鏡1の挿入部3の
外径寸法を太くすることなく観察像の解像力を向上させ
ることができる。
【0033】また、内管20の管内で光ファイバ10の
硬性部13の両端を対物枠22と口金15とによって保
持させることができるので、硬性部13を安定、確実に
保持させることができる。そのため、振動、衝撃力等の
作用によって内管20の管内で光ファイバ10が移動す
ることを防止することができ、振動、衝撃力等に対する
耐久性の向上を図ることができる。
【0034】さらに、光ファイバ10の硬性部13にお
ける対物枠22と口金15との間の部分は内管20の内
周面に対して隙間を介して配置させたので、挿入部3に
曲げ力等が加えられた場合でも光ファイバ10の硬性部
13に直接的にその曲げ力が作用することを防止するこ
とができ、光ファイバ10の折れを防止することができ
る。
【0035】また、図4および図5は開示例を示すもの
である。
【0036】図4中で、31,32,33は挿入部の太
さが異なる複数種類(例えば細径、中径、太径の3種
類)の内視鏡を示すものである。これらの3種類の内視
鏡31,32,33はその挿入部の太さの制約によって
各挿入部の内部に装着される観察光学系の太さが異なる
とともに、各挿入部の内部に装着される照明用ライトガ
イド(図示せず)を形成する光ファイバを構成する繊維
素子の本数も異なる。
【0037】また、34,35は図示しない光源装置と
各内視鏡31,32,33との間を接続するライトガイ
ドケ−ブルである。この場合、一方のライトガイドケ−
ブル34は他方のライトガイドケ−ブル35に比べて太
さが細いもので、この細径のライトガイドケ−ブル34
内に装着されているライトガイド(図示せず)を形成す
る光ファイバを構成する繊維素子の本数は太径のライト
ガイドケ−ブル35内のライトガイドの繊維素子の本数
よりも少なくなっている。そして、これらのライトガイ
ドケ−ブル34,35の基端部側は光源装置に着脱可能
に連結されるようになっている。
【0038】さらに、これらのライトガイドケ−ブル3
4,35の先端部側には各内視鏡31,32,33との
連結用のコネクタ部36,37が装着されている。そし
て、これらのライトガイドケ−ブル34,35のコネク
タ部36,37は各内視鏡31,32,33の手元側操
作部31a,32a,33aに設けられたLG口金31
b,32b,33bにそれぞれ着脱可能に連結されるよ
うになっている。
【0039】また、各内視鏡31,32,33のLG口
金31b,32b,33bには図5に示すようにライト
ガイドケ−ブル34,35との組み合わせを識別するた
めの色分け表示部38が設けられている。これらの色分
け表示部38の色は各内視鏡31,32,33毎に異な
る状態で設定されている。この場合、ライトガイドケ−
ブル34,35のコネクタ部36,37にも各ライトガ
イドケ−ブル34,35と適正に組み合わされる内視鏡
31,32,33の色分け表示部38と対応する色に設
定された色分け表示部39が設けられている。
【0040】そして、各内視鏡31,32,33と各ラ
イトガイドケ−ブル34,35との組み合わせ作業時に
は内視鏡31,32,33側の色分け表示部38とライ
トガイドケ−ブル34,35側の色分け表示部39とが
付き合わされ、例えば両者の色分け表示部38,39が
同色の状態で合致した場合には内視鏡31,32,33
側とライトガイドケ−ブル34,35側との組み合わせ
が自動的に適正な状態にセットされるように設定されて
いる。
【0041】そこで、上記構成のものにあっては各内視
鏡31,32,33のLG口金31b,32b,33b
に各内視鏡31,32,33毎に異なる色に設定された
色分け表示部38を設けるとともに、ライトガイドケ−
ブル34,35のコネクタ部36,37にも各ライトガ
イドケ−ブル34,35と適正に組み合わされる内視鏡
31,32,33の色分け表示部38と対応する色に設
定された色分け表示部39を設けたので、各内視鏡3
1,32,33と各ライトガイドケ−ブル34,35と
の組み合わせ作業時に内視鏡31,32,33側の色分
け表示部38とライトガイドケ−ブル34,35側の色
分け表示部39とを付き合わせた際に、両者の色分け表
示部38,39が同色の状態で合致した場合には内視鏡
31,32,33側とライトガイドケ−ブル34,35
側との組み合わせを自動的に適正な状態にセットさせる
ことができる。そのため、内視鏡31,32,33側と
ライトガイドケ−ブル34,35側とが不適正な状態で
組み合わされることを防止することができるので、各内
視鏡31,32,33の使用時には常に最適な照明光量
を得ることができる。
【0042】なお、内視鏡31,32,33側とライト
ガイドケ−ブル34,35側との組み合わせ状態を識別
する識別手段としては所定部位の形状、寸法等を変化さ
せる構成にしてもよい。さらに、識別手段は各内視鏡3
1,32,33の本体部や各ライトガイドケ−ブル3
4,35のケ−ブル部等に設けてもよい。
【0043】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではない。
【0044】例えば、図6に示す別の実施例ように観察
光学系9の光ファイバ10における硬性部13の口金1
5および軟性部14の口金16をそれぞれ形成する金属
パイプ41の中途部に周方向に沿って比較的開口面積が
大きい1個または複数、例えば一対の切欠部42,42
を設ける構成にしても良い。
【0045】上記構成のものにあっては口金15および
16をそれぞれ光ファイバ10側に固定する手段として
紫外線硬化型の接着剤を用いた場合に各口金15,16
を形成する金属パイプ41の接着作業時に紫外線をパイ
プ41の各切欠部42,42を通してパイプ41の内方
側まで十分に照射させることができるので、パイプ41
の内周面と光ファイバ10の外周面との間に塗布された
紫外線硬化型接着剤をパイプ41の略全長に亙り確実に
硬化させることができる。そのため、各口金15,16
を形成する金属パイプ41の接着作業時にパイプ41の
内方に塗布された紫外線硬化型接着剤への紫外線の照射
が不足し、パイプ41内方の紫外線硬化型接着剤の硬化
が不十分になることを確実に防止することができるの
で、各口金15,16を形成する金属パイプ41と光フ
ァイバ10との剥離を防止することができる。
【0046】また、図7に示すさらに別の実施例のよう
に観察光学系9の光ファイバ10における硬性部13の
口金15および軟性部14の口金16をそれぞれ形成す
る金属パイプ51の中途部に周方向に沿って1個または
複数個の長穴52…を設ける構成にしても良く、さらに
図8に示す実施例のように観察光学系9の光ファイバ1
0における硬性部13の口金15および軟性部14の口
金16をそれぞれ形成する金属パイプ61の中途部に1
個または複数個の円孔62…を設ける構成にしても良
い。これらの場合も図6の実施例と同様の効果を得るこ
とができる。
【0047】さらに、図9に示す他の実施例のように内
視鏡1の挿入部3における処置具挿通管19の横断面形
状をこの処置具挿通管19の処置具挿通チャンネル21
内に1本の処置具を挿通する際に使用される処置具の最
大外径円Aと複数本(例えば2本)の処置具を挿通する
際に使用される各処置具の最大外径円B,Cの並列体と
を重合させた場合に形成される各突出部間を結んだ略多
角形状に設定しても良い。この場合、外管18の横断面
形状はこの多角形状の処置具挿通管19と観察光学系9
と並列体との突出部間を結んだ略多角形状に設定されて
いる。
【0048】したがって、上記構成のものにあっては処
置具挿通チャンネル21内に1本の処置具を挿通する状
態と複数本(例えば2本)の処置具を挿通する状態とに
使い分けする場合における処置具と処置具挿通チャンネ
ル21との間の空き空間(デッドスペ−ス)を低減する
ことができるので、処置具挿通チャンネル21の内部空
間を効率よく有効利用することができ、内視鏡1の挿入
部3の小形化を図ることができる。
【0049】さらに、その他この発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形実施できることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】この発明によれば観察光学系の光ファイ
バにおける挿入部内に挿通される部分を硬質な硬性部、
接眼部内に挿通される部分を軟質な軟性部によってそれ
ぞれ形成するとともに、硬性部の先端部を第1の保持部
材を介して挿入部先端に固定し、硬性部の基端部を第2
の保持部材を介して挿入部の基端部に固定したので、内
視鏡の外径寸法を大きくすることなく観察像の解像力を
向上させることができるとともに、光ファイバの組み込
み性、取扱い性が良好で、かつ光ファイバの耐久性の向
上を図ることができる。さらに、光ファイバの硬性部の
先端部及び基端部を保持する第1及び第2の保持部材が
挿入部に配設された内管内に挿通されていることによ
り、光ファイバの硬性部の先端部と基端部の両端部を挿
入部に対して確実に固定することができる。また、光フ
ァイバの硬性部の先端部と基端部の両端部は第1及び第
2の保持部材を介して挿入部の内管に固定しているため
に、固定部である光ファイバの硬性部の先端部及び基端
部には挿入部の外部からの衝撃等の影響が直接には受け
難くなり、光ファイバの破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の硬性内視鏡の観察光学系
の概略構成を示す縦断面図。
【図2】硬性内視鏡全体の概略構成を示す側面図。
【図3】挿入部の内部構造を示す要部の縦断面図。
【図4】開示例を示す概略構成図。
【図5】同開示例の要部構成を示す側面図。
【図6】他の実施例の要部構成を示す側面図。
【図7】別の実施例の要部構成を示す側面図。
【図8】さらに別の実施例の要部構成を示す側面図。
【図9】さらに別の実施例の要部構成を示す縦断面図。
【符号の説明】
2…内視鏡本体部,3…挿入部,4…接眼部,9…観察
光学系,10…光ファイバ,13…硬性部,14…軟性
部,15…口金。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質な挿入部と、この挿入部の基端側に
    連結する内視鏡本体部と、この内視鏡本体部の基端側に
    連結する接眼部と、前記挿入部内に挿通される部分を硬
    質な硬性部に形成され、前記接眼部内に挿通される部分
    を軟質な軟性部に形成された光ファイバと、この光ファ
    イバの先端側に配設された光学素子を保持すると共に、
    前記光ファイバの硬性部の先端部を保持する第1の保持
    部材と、前記光ファイバの硬性部の基端部を保持する第
    2の保持部材と、前記挿入部に配設され、前記第1及び
    第2の保持部材を内部に挿通することで、該第1及び第
    2の保持部材を介して前記光ファイバの硬性部を前記挿
    入部に対して固定させる内管とを有することを特徴とす
    る硬性内視鏡。
JP03002193A 1990-02-05 1991-01-11 硬性内視鏡 Expired - Fee Related JP3021686B2 (ja)

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JP2-25834 1990-02-05
JP2583490 1990-02-05

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