JPH11318803A - 内視鏡用シース - Google Patents

内視鏡用シース

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JPH11318803A
JPH11318803A JP10133640A JP13364098A JPH11318803A JP H11318803 A JPH11318803 A JP H11318803A JP 10133640 A JP10133640 A JP 10133640A JP 13364098 A JP13364098 A JP 13364098A JP H11318803 A JPH11318803 A JP H11318803A
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JP
Japan
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endoscope
sheath
distal end
flexible
hood
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JP10133640A
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English (en)
Inventor
Takashi Suzuki
高志 鈴木
Shigeto Magai
成人 真貝
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内視鏡の挿入部に装着した状態で、良好な視野
の確保が可能な内視鏡用シースを提供すること。 【解決手段】シース21は、内視鏡10の挿入部11の
先端部分を覆うとともに、挿入部11の先端面より挿入
軸方向前方に延出する先端突出部となるシース厚を厚肉
に形成して強度を持たせたフード部25と、このフード
部25に連続してシース厚を薄肉に形成して柔軟性と密
着性とを高めた挿入部の基端側までを覆う挿入部カバー
部26と、フード部25の内孔の中途部に位置して内視
鏡10の挿入部11の先端面11aを覆う挿入軸方向に
対して鉛直に形成した先端面カバー部27とで構成され
ている。シース21の先端部を構成しているフード部2
5によって腔が先端面カバー部27に被さって視野が妨
げられることを防止して、観察視野を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の挿入部を
被覆する内視鏡用シースに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療分野等において広く
用いられるようになった。医療分野に使用される内視鏡
は、生体内に挿入されるため、検査前に十分な洗浄消毒
をした清潔な内視鏡を使用する必要がある。
【0003】このため、内視鏡に送気管路等の管路と
か、処置具チャンネルを設けたものでは、使用後、感染
症等を確実に防ぐため、洗浄とか滅菌処理が施される。
しかし、完全に洗浄とか滅菌処理を施すために時間がか
かるので、内視鏡の使用効率が低下するという問題があ
る。
【0004】そこで、内視鏡自体を前記送気・送水管路
等を設けた内視鏡カバーで覆った状態で使用することに
より、使用後に内視鏡カバーのみを使い捨て交換し、使
用後においても内視鏡自体が不潔にならないようにした
カバー方式の内視鏡装置が提案されおり、例えば特公平
2−54734号公報には内視鏡挿入部をカバー内に挿
入し、このカバーで内視鏡挿入部を覆って外部環境から
絶縁するようにした可撓性の細長い内視鏡と内視鏡鞘が
開示されている。また、特開平7−155282号公報
にはファイバースコープの消毒を行うことなく、患者に
清潔な状態で接することができるように、ファイバース
コープの体内への挿入部分を被覆する柔軟性を有する素
材で構成されたファイバースコープ等内視鏡の汚染並び
に感染防止用カバーに関する提案が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
公平2−54734号公報及び特開平7−155282
号公報に示されている内視鏡鞘や感染防止用カバーで
は、観察部位として例えば下咽頭入口部等のつぶれてい
る部位を観察するとき、観察光学系が配置されている内
視鏡先端面等に粘膜が常時接触してしまうことによっ
て、観察を十分に行えなくなることがあった。
【0006】また、粘膜が常時、観察光学系に接触する
のを防止するため、内視鏡の先端部に先端フードを装着
して観察するようにしたものがあるが、先端フードが脱
落するおそれがあるとともに、内視鏡の視野角が広い場
合、先端部に装着する先端フードによって観察視野の周
辺部がケラレて、観察を行い難いという不具合があっ
た。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、内視鏡の挿入部に装着した状態で、良好な視野の
確保が可能な内視鏡用シースを提供することを目的にし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡用シース
は、内視鏡の挿入部を先端面から基端側まで覆う内視鏡
用シースであって、前記内視鏡の挿入部先端面を覆う先
端面カバー部より挿入軸長手方向前方側に環状に突出し
た先端突出部を設けている。
【0009】この構成によれば、先端に設けた管状の先
端突出部によって粘膜が観察光学系を備えた内視鏡挿入
部の先端面を覆う先端面カバー部に直接接触しない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1及び図2は本発明の一実施形
態に係り、図1は内視鏡と内視鏡用シースとを示す説明
図、図2は内視鏡シースを装着した内視鏡の先端部の構
成を説明する断面図である。
【0011】図1に示す内視鏡10の可撓性を有する細
長な挿入部11には内視鏡用シース20が装着されるよ
うになっている。前記内視鏡10は、前記挿入部11
と、この挿入部11の基端側に設けられ基端部に接眼部
12を備えた操作部13と、この操作部13の側部から
延出するユニバーサルコード14とを有し、このユニバ
ーサルコード14の基端部には図示しない光源装置に着
脱自在に接続される光源コネクタ15が設けられてい
る。また、前記操作部13と挿入部11との間には可撓
性の挿入部11の座屈を防止するとともに、前記内視鏡
用シース20との接続部になる折れ止め部16が設けら
れている。
【0012】一方、前記内視鏡用シース20は、前記内
視鏡10の挿入部11の外周を覆うシリコンなどの弾性
を有する透明な樹脂部材で形成されたシース21と、こ
のシース21の基端側に設けられ前記折れ止め部16に
係入されて操作部13の先端側部に一体的に配置固定さ
れる、前記内視鏡10との接続部になる接続部材22と
で構成されている。
【0013】そして、前記シース21には基端部が図示
しない送気ポンプに接続され、他端部が前記シース21
の先端側に設けた後述するフード部(図2の符号25に
示す)の空間部(図2の符号29に示す)に連通する送
気チャンネル23が設けられている。また、前記接続部
材22の側周面には前記内視鏡10の折れ止め部16が
挿通配置される内孔に連通する空気抜き用の透孔24が
形成されている。この透孔24を介して吸引を行うこと
によって、内視鏡用シース20のシース21と前記内視
鏡10の挿入部11との間の空気を脱気して、前記挿入
部11と前記シース21とを密着させるものである。
【0014】図2に示すように前記シース21の内孔に
挿通配置される内視鏡の挿入部11内には光源装置から
の照明光を伝送するライトガイドファイバ17と、この
ライトガイドファイバ17を介して伝送された照明光に
よって照らされた観察部位の光学像をとらえる対物光学
系として、挿入部11の先端部に配置された、複数の光
学レンズ18a,…,18aを備えた対物レンズユニッ
ト18と、この対物レンズユニット18の基端面に先端
面が臨まれて前記対物レンズユニット18でとらえた光
学像を前記接眼部12まで伝達するイメージガイドファ
イバ19とが設けられている。なお、前記イメージガイ
ドファイバ19の中心軸と、内視鏡10の中心軸とは略
一致しており、このイメージガイドファイバ19の周囲
に前記ライトガイドファイバ17を配置している。
【0015】前記シース21は、前記内視鏡10の挿入
部11の先端部分を覆うとともに、前記挿入部11の先
端面より挿入軸方向前方に延出する先端突出部となるシ
ース厚を厚肉に形成して強度を持たせたフード部25
と、このフード部25に連続してシース厚を薄肉に形成
して柔軟性と密着性とを高めた挿入部の基端側までを覆
う挿入部カバー部26と、前記フード部25の内孔の中
途部に位置して前記内視鏡10の挿入部11の先端面1
1aを覆う挿入軸方向に対して鉛直に形成した先端面カ
バー部27とで構成されている。
【0016】この先端面カバー部27には前記内視鏡1
0に設けられている対物レンズユニット18の前面に位
置するように配置される視野角調整用レンズユニット2
8が設けてある。この視野角調整用レンズユニット28
は、視野角を狭角に変換する特性を備えている。つま
り、前記対物レンズユニット18の視野角αと前記視野
角調整用レンズユニット28の視野角βとの間にはβ<
αの関係が設定されており、破線に示すように視野角α
が広角な対物レンズユニット18の前面に、実線に示す
ように視野角βが狭角な視野角調整用レンズユニット2
8を配置することによって、この先端面カバー部27か
ら突出しているフード部25によって観察視野を遮られ
ることなく、フード部25の先端開口を通して前方を観
察できるようになっている。なお、前記送気チャンネル
23の先端部は、前記フード部25と前記先端面カバー
部27とで構成される先端空間部29に連通している。
【0017】上述のように構成されている内視鏡10と
内視鏡用シース20の作用を説明する。まず、内視鏡1
0として例えば、耳鼻科のルーチン検査で使用する細径
のチャンネル無し内視鏡を用意する。そして、この内視
鏡10の挿入部11を内視鏡用シース20の基端部に設
けられている接続部材22の開口から挿入していく。そ
して、図2に示すように挿入部11の先端面11aを先
端面カバー部27に近接させ、内視鏡用シース20の接
続部材22と内視鏡10の折れ止め部16との摩擦抵抗
によって一体的に固定される。
【0018】次に、この状態で、接続部材22に設けた
空気孔24を介して挿入部11と内視鏡用シース20と
の間の空気を吸引する。すると、前記先端面カバー部2
7に設けた視野角調整用レンズユニット28と内視鏡1
0の対物レンズユニット18が当接するとともに、挿入
部11とシース21とが一体的に密着する。
【0019】次いで、前記シース21を装着した挿入部
11を例えば下咽頭入口部の腔のつぶれている部位に挿
入していく。このとき、シース21の先端部を構成して
いるフード部25によって腔が先端面カバー部27に被
さって視野範囲が妨げられることを防止して、観察視野
を確保するとともに、先端面カバー部27に設けた視野
角調整用レンズユニット28及び内視鏡10の対物レン
ズユニット18を通してフード部25に視野を遮られる
ことなく観察を行える。
【0020】そして、図示しないポンプから送気チャン
ネル23を介して先端空間部29送気を行うことによっ
て、先端面カバー部27の前面に付着した粘膜等を取り
除けるようになっている。
【0021】このように、内視鏡の挿入部全体を内視鏡
用シースによって覆って検査・処置を行えるので、検査
・処置終了後、使用した内視鏡用シース部を廃棄して新
たな内視鏡用シースを装着することによって、内視鏡挿
入部の洗滌、消毒を行うことなく次の検査・処置を行う
ことができる。このことによって、内視鏡挿入部の洗
滌、消毒行程がなくなる。
【0022】また、内視鏡用シースのシースを肉厚なフ
ード部と薄肉な挿入部カバー部とで構成したことによっ
て、腔のつぶれている部位にシースで覆われた内視鏡の
挿入部を挿入して観察するとき、フード部によって腔が
内視鏡の挿入部先端面に設けられている対物レンズに被
さることを防止して、観察視野を確保することができ
る。
【0023】さらに、内視鏡の挿入部先端面が配置され
る先端面カバー部に視野角βの視野角調整用レンズユニ
ットを設け、この視野角調整用レンズユニットを内視鏡
に設けられている視野角αの対物レンズユニットの前面
に配置したことによって、フード部によって観察視野範
囲をケラレることなく良好な観察視野を確保することが
できる。
【0024】これらのことによって、観察部位である腔
が観察光学系に覆い被さって、観察視野が妨げられるこ
とを防止するとともに、フード部によって観察視野範囲
をケラレることなく、明瞭な観察状態を確保して観察を
行える。また、フード部と挿入部カバー部と先端面カバ
ー部とが一体構造であるためフード部が体腔内に脱落す
ることがない。
【0025】又、フード部と先端面カバー部で構成され
る先端空間部に送気チャンネルの開口を設けたことによ
って、観察中に先端面カバー部表面に付着した粘膜等に
よって視野不良が発生したとき、この送気チャンネルを
介して先端空間部内に送気を行うことによって先端面カ
バー部に付着した粘膜等が排除して良好な観察視野を確
保することができる。さらに、内視鏡用シースに送気チ
ャンネルを設けたことにより、送気チャンネルを有して
いない耳鼻科のルーチン検査用スコープに本実施形態の
内視鏡用シースを装着して容易に下喉頭入口部の観察を
行うことができる。
【0026】なお、図3の内視鏡シースを装着した内視
鏡の先端部の構成の応用例を説明する断面図に示すよう
に前記フード部25と先端面カバー部27とで構成され
る先端空間部29に、前記送気チャンネル23の開口に
対してシース21の中心軸を挟んで対向する位置に外部
に通じる側孔30を設ける。このことによって、先端面
カバー部27の表面に付着した粘膜等を送気チャンネル
23から送られる空気で排除する際、粘膜が側孔30を
介してフード部25の外側に排出されるので、この先端
空間部29内に粘膜が溜まることがなくなる。
【0027】このように、フード部に送気チャンネルの
開口に対向する側孔を設けたことによって、先端面カバ
ー部の表面に付着した粘膜等をフード部外に排出して、
良好な観察視野を確保することができる。
【0028】ところで、実公昭63−14805号公報
には柔軟部の曲げ性を大きく損なうことなく、この柔軟
部に程よい硬さを持たせることによって、柔軟部が極端
に小さく湾曲されずらいにようにするため、螺旋管に網
状管を被嵌し、この網状管を外皮で被覆するとともに、
一部に他の部分よりもやわらかな柔軟部を形成した内視
鏡用可撓管において、上記柔軟部の網状管に部分的に合
成樹脂材を含浸硬化させた内視鏡用可撓管が示されてい
る。
【0029】また、特開平7−20387号公報には挿
入部の最大径部分となる柔軟部の固定部をできるだけ細
径化できる内視鏡を提供するため、可撓部の先端にこの
可撓部よりも柔軟な柔軟部と湾曲操作可能な湾曲部とを
順次接続して成る挿入部を有する内視鏡において、前記
可撓管部は第1の芯部材の外周に第1の外皮を被覆する
ことにより構成され、前記柔軟部は、前記第1の芯部材
と接続される第2の芯部材の外周に前記第1の外皮より
も柔軟な第2の外皮を被覆することにより構成されると
ともに、可撓部との接続側端部における前記第2の外皮
の外面部位に第2の外皮を第2の芯部材に対して固定す
る固定部を有し、前記第2の芯部材の外径を前記第1の
芯部材の外径よりも小さく形成することにより前記固定
部の外径が第1の外皮の外径以下となるように構成した
内視鏡が示されている。
【0030】しかし、前記実公昭63−14805号公
報の内視鏡用可撓管や特開平7−20387号公報の内
視鏡では湾曲をかけた際に柔軟部が縮んでしまうことに
より、所望の湾曲角度が得られない場合があった。特
に、内視鏡処置具を使用している状態で湾曲をかけた際
に顕著であるため、内視鏡処置具等を使用している状態
で所望の湾曲角度を得られる内視鏡が望まれていた。
【0031】図4は湾曲機構を有する内視鏡の挿入部の
構成を示す断面図である。図に示すように本実施形態の
挿入部40は、管状部材で形成される可撓部である可撓
管41と、この可撓管41に連設するこの可撓管41と
同様に管状で前記可撓管41より柔軟性の高い柔軟部4
2と、この柔軟部42に連設する湾曲操作可能な湾曲部
43とで構成されている。
【0032】前記湾曲部43は、複数の湾曲駒45,
…,45どうしをそれぞれ節輪46によって枢着して回
動自在に構成されており、これら湾曲駒45,…,45
の外周には網管47と第1の外皮48とを被覆して構成
されている。前記湾曲部43を構成する最先端に配置さ
れている図示しない湾曲駒45にはアングル操作ワイヤ
49がロー付け等によって固定されている。
【0033】前記可撓管41は、螺旋管51に網状管5
2を被嵌してなる芯部材の外周面にポリエチレン、ポリ
エステル等からなる第2の外皮53を被覆して構成され
ている。この第2の外皮53の端部は前記網状管52に
外嵌した状態で接着固定されている。なお、前記第1の
外皮48と第2の外皮53とでは第1の外皮48が第2
の外皮53より柔軟に形成されている。
【0034】前記柔軟部42は、前記可撓管41の外周
面を構成している第2の外皮53の代わりに、この第2
の外皮53より柔軟に形成されている第1の外皮48を
被覆して構成されている。このため、この柔軟部42は
前記可撓管41より柔軟性が高く、外力によって容易に
曲がるようになっている。つまり、この柔軟部42と前
記可撓管41とでは螺旋管51と網状管52とを被嵌し
てなる芯部材を第2の外皮53で被覆するか、第1の外
皮48で被覆するかが異なりそれ以外はすべて共通の仕
様で形成されている。なお、前記第1の外皮48の端部
は網状管52に外嵌した状態で糸54と接着剤55とに
よって糸巻き接着固定されている。
【0035】前記湾曲部43の最終駒45eは、接続部
材56に接着固定されている。この接続部材56は、柔
軟部42の先端側を構成する螺旋管51、網状管52に
突き当てられた状態で、金属製の薄板状の連結部材57
によって一体的に固定されている。また、前記接続部材
56にはアングル操作ワイヤ49を内孔に案内するガイ
ドコイル58の端部が半田59によって固定され、この
ガイドコイル58は、柔軟部42の後端部においても半
田59によって螺旋管51及び網状管52に固定し縮み
防止手段を構成している。
【0036】なお、この湾曲部43の先端には先端硬性
部(不図示)が設けてある。また、前記湾曲部43は、
操作部に設けられているアングル操作レバーを操作する
ことによって湾曲するようになっている。
【0037】このように、柔軟部の両端部にガイドコイ
ルを固定して縮み防止手段を構成したことにより、柔軟
部を構成する螺旋管及び網状管が軸方向に縮み難くする
ことができるとともに、ガイドコイルを柔軟部と一体に
して湾曲させることができる。このことによって、アン
グル操作ワイヤのたるみを防止して所望の湾曲角度を得
られる。また、ガイドコイルが弛んで内臓物を傷つける
ことがなくなる。
【0038】なお、図5の挿入部の構成の応用例の図に
示すように、図4の柔軟部42に構成した縮み防止手段
に加えて網状管52の一部に合成樹脂材60を所定の幅
寸法だけ含浸させて螺旋管51と一体化させた硬化部を
設けることによって、柔軟部42の曲げ性を大きく損な
うことなく、柔軟部42が極端に小さく曲げられること
を防止することができる。
【0039】また、図6及び図7の挿入部の構成の他の
応用例を説明する断面図及び矢印A方向からの図に示す
ように前記図4の柔軟部42に構成した縮み防止手段に
加えて、柔軟部42を構成する網状管52の上に、挿入
軸長手方向に細長で薄板状のバネ性を有する薄板部材6
1を湾曲方向に対応する位置に配設することによって、
柔軟部42の曲げ性を大きく損なうことなく、柔軟部4
2が極端に小さく曲げられることを防止することができ
る。
【0040】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0041】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0042】(1)内視鏡の挿入部を先端面から基端側
まで覆うシースを備えた内視鏡用シースにおいて、前記
内視鏡の挿入部先端面を覆う先端面カバー部より挿入軸
長手方向前方側に環状に突出した先端突出部を設けた内
視鏡用シース。
【0043】(2)前記先端突出部の空間部に、送気チ
ャンネルの一端部の開口が連通する付記1記載の内視鏡
用シース。このことによって、送気チャンネルの他端部
を送気ポンプに接続することによって、送気ポンプから
送られてくる空気が送気チャンネルを通って先端突出部
の空間部に空気を吹き込める。
【0044】(3)前記先端面カバー部に内視鏡の視野
角を狭角に変換する視野角調整用レンズユニットを設け
た付記1記載の内視鏡用シース。このことによって、先
端面カバー部に設けられた視野角調整用レンズユニット
によって観察視野周辺にケラレが発生しない。
【0045】(4)可撓部の先端に、この可撓部より柔
軟な柔軟部及び湾曲操作可能な湾曲部とを順次連接した
挿入部と、前記湾曲部を湾曲させるアングル操作ワイヤ
と、このアングル操作ワイヤをガイドするガイドコイル
とを備える内視鏡において、前記柔軟部には軸方向への
縮み防止手段を設けた内視鏡。
【0046】(5)前記縮み防止手段は、前記柔軟部の
先端部と後端部とに半田付け固定されたガイドコイルで
ある付記4記載の内視鏡。
【0047】(6)前記縮み防止手段は、前記柔軟部の
先端部と後端部とに半田付け固定されたガイドコイルに
加えて、前記柔軟部の網状管に部分的に合成樹脂材を含
浸させて形成した硬化部である付記4記載の内視鏡。
【0048】(7)前記縮み防止手段は、前記柔軟部の
先端部と後端部とに半田付け固定されたガイドコイルに
加えて、前記柔軟部に配設した薄板部材である付記4記
載の内視鏡。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡の挿入部に装着した状態で、良好な視野の確保が可
能な内視鏡用シースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1及び図2は本発明の一実施形態に係り、図
1は内視鏡と内視鏡用シースとを示す説明図
【図2】内視鏡シースを装着した内視鏡の先端部の構成
を説明する断面図
【図3】内視鏡シースを装着した内視鏡の先端部の構成
の応用例を説明する断面図
【図4】湾曲機構を有する内視鏡の挿入部の構成を示す
断面図
【図5】挿入部の構成の応用例を示す断面図
【図6】図6及び図7は挿入部の構成の他の応用例を示
す図であり、図6は挿入部の構成の他の応用例を示す断
面図、
【図7】図6の矢印A方向からときの図
【符号の説明】
10…内視鏡 20…内視鏡用シース 21…シース 23…送気チャンネル 25…フード部 26…挿入部カバー部 27…先端面カバー部 28…視野角調整用レンズユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の挿入部を先端面から基端側まで
    覆う内視鏡用シースにおいて、 前記内視鏡の挿入部先端面を覆う先端面カバー部より挿
    入軸長手方向前方側に環状に突出した先端突出部を設け
    たことを特徴とする内視鏡用シース。
JP10133640A 1998-05-15 1998-05-15 内視鏡用シース Withdrawn JPH11318803A (ja)

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JP10133640A JPH11318803A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 内視鏡用シース

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JP10133640A JPH11318803A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 内視鏡用シース

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010178859A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Hoya Corp 内視鏡カバーおよび内視鏡装置
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