JP3021024B2 - 印刷システムおよびホストコンピュータ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、１つまたは複数のホストコンピュータと
複数のプリンタ群が通信しながら印刷処理を行う印刷シ
ステムおよびホストコンピュータに関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の印刷システムでは、オペレータが出力
すべきジョブがある場合、どの用紙サイズを必要とした
ジョブかを判断し、どのワイヤレスプリンタに適合する
用紙サイズがセットされているかを認識した上で、プリ
ンタを指定して出力処理を行わなければならない。

〔発明が解決しようとする課題〕

従って、オペレータは出力したいジョブ、例えばA4H
である場合、出力指示する際にどのプリンタにA4Hの用
紙がセットされているかを調べてから行うか、または事
前チェックを行わずにプリンタ指定を行っているため、
もし、そのプリンタが異なるサイズの用紙がセットされ
ていれば、プリンタから用紙サイズ不一致のエラーが通
知されて、印字処理を速やかに起動できなくなる等の問
題点があった。

この発明は、上記の問題点を解決するためになされた
もので、各ホストコンピュータは、各プリンタに対して
用紙情報を返送させる要求を出力し、該要求に対して各
プリンタは用紙情報を応答し、各ホストコンピュータ
は、各プリンタから応答される用紙情報を受信し、該受
信した用紙情報と各ホストコンピュータから要求されて
いる用紙情報とを照合して所望のサイズの用紙を給紙可
能な任意のプリンタを自動選択することにより、現在印
字可能なプリンタ群中から、用紙サイズが適合するプリ
ンタを自動選択して、用紙サイズ不一致に伴うエラー発
生を未然に回避することができる印刷システムおよびホ
ストコンピュータを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る第１の発明は、１つまたは複数のホス
トコンピュータと複数のプリンタ群が通信しながら印刷
処理を行う印刷システムにおいて、各ホストコンピュー
タは、各プリンタに対して用紙情報を返送させる要求を
出力する要求出力手段を有し、各プリンタは、この要求
に応答して用紙情報を返送する手段を有し、各ホストコ
ンピュータは、更に、各プリンタから応答される用紙情
報を受信する手段と、受信した用紙情報と各ホストコン
ピュータから要求されている用紙情報とを照合して所望
のサイズの用紙を給紙可能な任意のプリンタを自動選択
する手段とを具備したものである。

この発明に係る第２の発明は、前記１つまたは複数の
ホストコンピュータと複数のプリンタ群は無線通信する
ものである。

この発明に係る第３の発明は、複数のプリンタ群に印
刷情報を出力するホストコンピュータにおいて、各プリ
ンタに対して用紙情報を要求する手段と、この要求に応
じて各プリンタから応答される用紙情報を受信する手段
と、受信した用紙情報と各ホストコンピュータから要求
されている用紙情報とを照合して所望のサイズの用紙を
給紙可能な任意のプリンタを自動選択する手段とを具備
したものである。

この発明に係る第４の発明は、前記ホストコンピュー
タは、前記複数のプリンタ群と無線通信するものであ
る。

〔作用〕

この発明における印刷システムにおいては、各ホスト
コンピュータは、各プリンタに対して用紙情報を返送さ
せる要求を出力し、該要求に対して各プリンタは用紙情
報を応答し、各ホストコンピュータは、各プリンタから
応答される用紙情報を受信し、該受信した用紙情報と各
ホストコンピュータから要求されている用紙情報とを照
合して所望のサイズの用紙を給紙可能な任意のプリンタ
を自動選択して、印刷可能なプリンタ群中から用紙サイ
ズが適合するプリンタを確実に選択する。

この発明におけるホストコンピュータにおいては、各
プリンタに対して用紙情報を要求し、該要求に応じて各
プリンタから応答される用紙情報を受信し、受信した用
紙情報と各ホストコンピュータから要求されている用紙
情報とを照合して所望のサイズの用紙を給紙可能な任意
のプリンタを自動選択して、印刷可能なプリンタ群中か
ら用紙サイズが適合するプリンタを確実に選択する。

〔実施例〕

第１図はこの発明の一実施例を示す印刷システムの環
境構成を示すブロック図であり、1,2−１〜２−Ｎはホ
ストコンピュータで、無線通信型のプリンタ（ワイヤレ
スプリンタ）５−１〜５−Ｎ等からなるプリンタ群と通
信装置3,4を介して相互に無線通信を行い、印字情報処
理を行えるように構成されている。特に（ａ）は、１台
のホストコンピュータ１が複数台のワイヤレスプリンタ
５−１〜５−Ｎとにより印刷システムが構成される場合
を示し、（ｂ）は複数台のホストコンピュータ２−１〜
２−Ｎが複数台のワイヤレスプリンタ５−１〜５−Ｎと
により印刷システムが構成される場合を示す。

この発明に係る印刷システムにおいては、選択手段
（この実施例ではCPU22（第２図参照））は、各プリン
タプリンタ５−１〜５−Ｎに無線送信された情報に対し
て、各プリンタ各プリンタ５−１〜５−Ｎから応答され
る用紙情報と要求されている用紙情報とを照合して最適
なサイズの用紙を給紙可能な任意のプリンタを自動選択
して、印字処理を開始させる。

第２図は、第１図に示したホストコンピュータ１の構
成を説明する回路ブロック図であり、22がCPUで、ROM23
に記憶された制御プログラムに基づいてシステムバス上
に接続される各デバイスを総括的に制御する。

24はRAMで、通信制御プログラム24a,出力制御プログ
ラム24b,出力ジョブ制御テーブル24c,プリンタ管理テー
ブル24dを有する。

通信制御装置25は、各ワイヤレスプリンタ５−１〜５
−Ｎとの送受信を司る装置であり、通信制御プログラム
24aによって制御される。28は磁気ディスク装置で、所
定の出力形式に整えられた出力ジョブが一時格納され
る。CRTディスプレイ26は、エラーステータス等を表示
し、キーボード27はオペレータが出力指示等の指令を入
力する。

第３図は、第１図に示したワイヤレスプリンタの構成
を説明する回路ブロック図であり、例えばワイヤレスプ
リンタ５−１の場合を示す。

図において、32はCPUで、ROM33に記憶された制御プロ
グラムに基づいてシステムバス上に接続される各デバイ
スを総括的に制御する。34はRAMで、通信制御プログラ
ム34a,データ解析展開プログラム34b,プリント制御プロ
グラム34cを有する。

35は通信制御装置で、各ホストコンピュータ1,2−１
〜２−Ｎとの送受信を司る装置であり、通信制御プログ
ラム34aによって制御される。なお、36は出力部、37は
出力展開用メモリ、38は入力部である。

第４図は、第２図に示した出力ジョブ制御テーブル24
cの構成を示す模式図であり、ジョブ名，用紙サイズ，
プリンタIDから構成されている。

第５図は、第２図に示したプリンタ管理テーブル24d
の構成を示す模式図であり、プリンタID,プリンタステ
ータス等から構成されている。

第６図は、第１図に示したホストコンピュータからの
送信メッセージのデータ構造を示す模式図であり、プリ
ンタID,コマンド，ホストID,データ等から構成されてい
る。

第７図は、第１図に示したプリンタからの応答メッセ
ージのデータ構造を示す模式図であり、ホストID,プリ
ンタID,応答内容，付加情報（この実施例では用紙サイ
ズ情報を含む）等から構成されている。

以下、第８図に示すフローチャートを参照しながらホ
ストコンピュータのデータ処理動作について説明する。

第８図はこの発明における印刷システムに係るホスト
コンピュータのデータ処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。なお、（１）〜（11）は各ステップを示
す。

オペレータがキーボード27より出力の指示を行うと
（１）、コマンド（プリンタ管理テーブル24d（第５図
参照）を調べ、FREE（未使用）状態にあるプリンタを探
し、第６図に示すデータ形成のメッセージを作成し、通
信制御プログラム24aを介してプリンタに送信する。こ
の時、コマンドの頂にはプリント要求を意味するコマン
ドが設定されている。）を送信し（２）、ある一定時間
経過する間に、プリンタからの応答が得られたかどうか
を判定し（３）、NOならばプリンタ管理テーブル24dの
プリンタステータスにNot Readyを設定し、次のプリン
タIDに対してプリント要求コマンドを返信する。

一方、ステップ（３）の判定でYESならばプリント可
能かどうかを判定し（４）、YES（肯定応答）ならば応
答メッセージの付加情報に設定されている用紙サイズ情
報が希望する用紙サイズかどうかを判定し、OKであれば
出力制御プログラム24bが出力ジョブ制御テーブル24cに
出力ジョブ名と用紙サイズおよびプリンタIDを登録する
（第４図参照）処理を行う（５）。

一方、ステップ（３），（４）でNOの場合は、ステッ
プ（10）に進み、所定のエラー処理を実行する。

次いで、送信する出力データが未だあるかどうかを判
定し（６）、NOならばプリント終了コマンドをプリンタ
に送信するエンド処理を実行し（11）、YESならばプリ
ントデータの転送を開始し（７）、プリンタ応答ステー
タスから次ブロックを要求しているかどうかを判定し
（８）、YESならばステップ（６）に戻り、NOならばエ
ラと判定し、所定のエラー対応処理を実行する（９）。

次に、プリンタ管理テーブル24d（第５図参照）を調
べ、FREE（未使用）状態にあるプリンタを探し、第６図
に示すデータ形成のメッセージを作成し、通信制御プロ
グラム24aを介してプリンタに送信する。この時、コマ
ンドの項にはプリント要求を意味するコマンドが設定さ
れている。

第９図はこの発明における印刷システムに係るプリン
タのデータ処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。なお、（１）〜（12）は各ステップを示す。

ホストコンピュータからのコマンド受信を待機し
（１）、メッセージのプリンタIDが自分自身のIDと一致
しているかどうかを判定する。そして、一致している場
合は、メッセージの要求コマンドの項を調べ（２）、不
当コマンドである場合には、エラー応答を行い（３）、
ステップ（１）に戻る。

一方、ステップ（２）の判断で、プリントデータ送信
コマンドを受信した場合には、プリンタにエラー（ジャ
ム，紙無し等）が発生しているかどうかを判定し
（４）、YESならばエラ応答し（５）、ステップ（１）
に戻る。

一方、ステップ（４）の判断でNOの場合は、データ解
析，イメージ展開，出力部へ転送し（６）、次ブロック
要求応答を行い（７）、ステップ（１）に戻る。

一方、ステップ（２）の判断で、要求コマンドがプリ
ント要求コマンドであると判定した場合は、プリント受
付可能かどうかを判定し（８）、NOならば否定応答を返
信し（９）、ステップ（１）に戻り、YESならば、第７
図に示す形式のメッセージにて肯定応答（この時のメッ
セージの付加情報には、プリンタに現在セットされてい
る用紙サイズを設定してある）をホストコンピュータに
返信し（10）、ステップ（１）に戻る。

一方、ステップ（２）の判断で要求コマンドがプリン
トデータ終了であると判定した場合は排紙を持ち（1
1）、終了をホストコンピュータに応答し（12）、ステ
ップ（１）に戻る。

なお、上記実施例ではプリンタ管理テーブル24dに登
録されているすべてのプリンタに対してプリント要求を
送信した結果、適合するプリンタが見つからない場合、
何度もリトライを行うように構成する場合について説明
したが、オペレータコールとしても良い。

また、希望するプリント速度のプリンタが、たまたま
BUSY状態、すなわち他のホストコンピュータにより使用
されていた場合には、出力ジョブをホストコンピュータ
の磁気ディスク装置28またはプリンタ側の磁気ディスク
装置28等にスプールしておき、当該プリンタの状態がFR
EEとなったとき、プリントをするように構成すれば、な
お一層のプリント処理効率の向上が期待できる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明の印刷システムによれ
ば、各ホストコンピュータは、各プリンタに対して用紙
情報を返送させる要求を出力し、該要求に対して各プリ
ンタは用紙情報を応答し、各ホストコンピュータは、各
プリンタから応答される用紙情報を受信し、該受信した
用紙情報と各ホストコンピュータから要求されている用
紙情報とを照合して所望のサイズの用紙を給紙可能な任
意のプリンタを自動選択するので、プリンタの設置環境
や動作状況に適応して、ホストコンピュータの印刷要求
時に印刷可能なプリンタを識別し、ホストコンピュータ
からの要求に応答する各プリンタからの用紙情報と出力
要求している用紙情報とが一致する最適なプリンタを自
動選択することができる。

また、この発明におけるホストコンピュータによれ
ば、各プリンタに対して用紙情報を要求し、該要求に応
じて各プリンタから応答される用紙情報を受信し、受信
した用紙情報と各ホストコンピュータから要求されてい
る用紙情報とを照合して所望のサイズの用紙を給紙可能
な任意のプリンタを自動選択するので、プリンタの設置
環境や動作状況に適応して、ホストコンピュータの印刷
要求時に印刷可能なプリンタを識別し、かつ、ホストコ
ンピュータからの要求に応答する各プリンタからの用紙
情報と出力要求している用紙情報とが一致する最適なプ
リンタを自動選択することができる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す印刷システムの環境
構成を示すブロック図、第２図は、第１図に示したホス
トコンピュータの構成を説明する回路ブロック図、第３
図は、第１図に示したワイヤレスプリンタの構成を説明
する回路ブロック図、第４図は、第２図に示した出力ジ
ョブ制御テーブルの構成を示す模式図、第５図は、第２
図に示したプリンタ管理テーブルの構成を示す模式図、
第６図は、第１図に示したホストコンピュータからの送
信メッセージのデータ構造を示す模式図、第７図は、第
１図に示したプリンタからの応答メッセージのデータ構
造を示す模式図、第８図はこの発明における印刷システ
ムに係るホストコンピュータのデータ処理手順の一例を
示すフローチャート、第９図はこの発明における印刷シ
ステムに係るプリンタのデータ処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。 図中、1,2−１〜２−Ｎはホストコンピュータ、５−１
〜５−Ｎはプリンタである。

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】１つまたは複数のホストコンピュータと複
   数のプリンタ群が通信しながら印刷処理を行う印刷シス
   テムにおいて、 各ホストコンピュータは、各プリンタに対して用紙情報
   を返送させる要求を出力する要求出力手段を有し、 各プリンタは、この要求に応答して用紙情報を返送する
   手段を有し、 各ホストコンピュータは、更に、各プリンタから応答さ
   れる用紙情報を受信する手段と、受信した用紙情報と各
   ホストコンピュータから要求されている用紙情報とを照
   合して所望のサイズの用紙を給紙可能な任意のプリンタ
   を自動選択する手段と、 を具備したことを特徴とする印刷システム。
2. 【請求項２】前記１つまたは複数のホストコンピュータ
   と複数のプリンタ群は無線通信することを特徴とする請
   求項１記載の印刷システム。
3. 【請求項３】複数のプリンタ群に印刷情報を出力するホ
   ストコンピュータにおいて、各プリンタに対して用紙情
   報を要求する手段と、 この要求に応じて各プリンタから応答される用紙情報を
   受信する手段と、 受信した用紙情報と各ホストコンピュータから要求され
   ている用紙情報とを照合して所望のサイズの用紙を給紙
   可能な任意のプリンタを自動選択する手段と、 を具備したことを特徴とするホストコンピュータ。
4. 【請求項４】前記ホストコンピュータは、前記複数のプ
   リンタ群と無線通信することを特徴とする請求項３記載
   のホストコンピュータ。