JP3020684B2 - ガラクトマンナン、その製造方法、医薬調製物、その製造方法および被膜の製造方法 - Google Patents

ガラクトマンナン、その製造方法、医薬調製物、その製造方法および被膜の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラクトマンナン、そ
の製造方法、医薬調製物、その製造方法および被膜の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】殺菌性作用物質を有する非医薬調製物の
製造のための親水性ポリマー、たとえばヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースまたはカルボキシメチルガラクト
マンナンは公知である(欧州特許出願番号285209
号)。ポリガラクトマンナンのヒドロキシアルキルエー
テルは、炭−、水混合物用の安定剤として(欧州特許出
願番号209122号)、ならびに水の清澄用に(米国
特許第3830736号明細書)公知である。米国特許
第3740388号明細書は、ポリガラクトマンナンの
カルボキシアルキルエーテルの製造方法に関しており、
その際、この反応生成物はカルシウムとの錯化合物の形
で増粘剤として使用することもできる。
【0003】さらに、文献には多様なガラクトマンナン
エステル、ならびにガラクトマンナンエーテルが記載さ
れている。しかし、このガラクトマンナンエーテルは大
変費用のかかる方法により得られている。さらに、この
公知の生成物の平均的置換率は、0.1〜1.6であ
り、つまり、これは本発明による化合物よりも著しく低
い(Bartl, H., Falbe, J., Houben-Weyl Methoden der
organischen Chemie, E20/3巻、 Thieme, Stuttgart,
1987; Carson, J.F., Maclay, W.D., J. Am.Chem. So
c., 70, 1948, 293; Heyne, E., Whistler, R.L., J. A
m. Chem. Soc.,70, 1948, 2249参照)。
【0004】J. Am. Chem. Soc., 70, 1948, 2249 なら
びにJ.W., J. Am. Chem. Soc., 71,1949, 1511の箇所に
は、高めた置換率を有するメチルガラクトマンナンが挙
げられているが、こうして製造されたマンナンは本発明
によるものよりも低いグラム分子量を有し、つまり、こ
れはメチルガラクトマンナンであるが、本発明によるガ
ラクトマンナン誘導体よりも著しく低い分子量を有しい
る。
【0005】
【発明の構成】従って、本発明は、ヒドロキシ基が完全
にまたは部分的に、低分子量の脂肪族、芳香脂肪族およ
び/または芳香族エーテル基またはエステル基の形で存
在し、ガラクトマンナン鎖の存在するマンノース構成部
の20〜80%、有利に30〜80%もしくは30〜7
0%、特に40〜60%または45〜55%が、ガラク
トース基によって置換されていない2〜20、有利に5
〜20のマンノース単位の連なっているマンノースブロ
ックを形成する、固体および/または液体作用物質を大
腸中でまたは糖分解酵素の存在で初めて放出する作用物
質の被覆および/または植え込みのための新規ガラクト
マンナンに関する。
【0006】このエーテル基がC1〜C6アルコキシ基
(特にC2〜C4アルコキシ基)、フェニル−C1〜C4
ルコキシ基またはフェノキシ基からなり、エステル基は
3〜C22アルカノイルオキシ基、有利にC3〜C16アル
カノイルオキシ基からなるガラクトマンナンが有利であ
る。本発明によるガラクトマンナンの分子量は104
108、特に105〜106gである。
【0007】基礎となるガラクトマンナン鎖のマンノー
ス/ガラクトース比は、統計的に、たとえば2:1〜2
0:1、有利に4:1〜10:1である。平均的にここ
で基礎となるガラクトマンナンの遊離ヒドロキシ基は、
80〜100%までエーテル化されているおよび/また
はエステル化されている。
【0008】本発明によるガラクトマンナンの直線状の
基本鎖は、1,4−結合におけるマンノピラノース単位
からなる。このガラクトース分子は、マンノース部員の
CH2−OH基を介してこの鎖とグリコシド結合してい
る。
【0009】本発明による新規のガラクトマンナン誘導
体は、たとえば、医薬作用物質の被覆または植え込みの
ため、または被膜の製造のために使用することができ
る。
【0010】本発明によるガラクトマンナン誘導体は新
規である。この本発明によるガラクトマンナンは、この
中に植え込まれているか、またはこのガラクトマンナン
により被覆されている作用物質を、大腸中で初めて、も
しくは糖分解酵素の存在で初めて放出するが、しかし、
たとえば胃液の環境でまたは小腸の環境では放出しない
ことが意想外であった。
【0011】本発明によるガラクトマンナン誘導体は、
特に、作用物質を胃液または小腸液の影響から保護しな
ければならないかまたは保護すべきであり、かつ、この
作用物質を大腸において初めて放出すべきである医薬調
製物の製造のために適している。今までは、このような
場合に、相応する作用物質を原則として腸管外で投与し
なければならなかった。
【0012】今まで公知の作用物質を大腸中で放出する
ための、薬剤または薬剤コアをポリマーで被覆するかま
たはポリマー中に植え込んでいる医薬形は、この目的を
達成しないかまたは不十分に達成するにすぎない。この
ために使用された被覆または植え込み材料は、アゾ基を
用いて架橋させることにより変性してある常用の被膜形
成剤(Saffran et al., U.S.Pat. 4663308)から、また
は同様の混合物(Rubinstein et al., J. Pharm. 30, 9
5〜99(1986))からなる。
【0013】Saffranの研究グループはメタクリレート
を、多様なモノマー、たとえばスチロールおよび重合可
能なアゾ成分、たとえばジビニルアゾベンゼンで重合さ
せた。このようにすると、横方向に架橋したポリマーが
生じるはずである。このポリマーの直腸中での分解は、
8日間内で検出することができなかった。しかし、意図
した使用目的のためには、数分または数時間内での分解
が必要とされる。さらに、第1級芳香族アミンは場合に
よる分解生成物として毒性の懸念がある。
【0014】Rubinsteinの研究グループは、多様なポリ
メタクリレートの混合物を使用し、その際、生じた被膜
は、その透過性または溶解性がpH値に依存して変化す
る。この被膜で被覆された、または、このポリマー中に
植え込まれた作用物質は、拡散制御して放出できるにす
ぎない。しかし、直腸中での提供される放出時間および
吸収時間が制限されるため、拡散制御した放出は緩慢す
ぎる。さらに、放出の開始は、不都合にも、腸内容物の
pH値の上昇に依存している。しかし、問題の腸部分中
では、このpH値は既に十分に均一である。従って、放
出開始の時点は腸内容物の輸送速度に従う。つまり、こ
のような被覆は、作用物質を直腸中で最大に膨潤する被
覆によって上行的に放出されるために、既に中枢または
末梢回腸において膨潤し始めてしまう。このような医薬
形は、せいぜいわずかな再現性のある生体有用性が生じ
るか、再現性のない生体有用性を生じるにすぎない。
【0015】さらに、一方で胃腸管で損傷なく耐え、他
方で大腸内で迅速に崩壊することができる本発明による
高度に置換した被膜形成するガラクトマンナンを一つの
合成工程で合成することができることが非常に意想外で
あった。従って、これは、Isogaiの研究グループが、飽
和した脂肪族置換基を有するエーテル化した多糖類が
2.5の平均置換度まで得ることができるにすぎないこ
とが示されているため予期されなかった(Isogai, A.,
J. Appl. Polym. Sci. 29, 3873-3882 (1984)。本発明
による高度に置換したエチルガラクトマンナンからなる
被覆は、一方で胃腸管に損傷なく耐えることができる。
他方でこれは大腸中で迅速に崩壊する。
【0016】従って、他の研究グループ、たとえばWric
k M.G., J. Polym. SCI. A-1, 6, 1965 (1968)が、誘導
化した多糖類の酵素による崩壊性を否定したため、この
ことは意想外であった。
【0017】今まで公知の低置換ガラクトマンナンは、
本発明によるガラクトマンナンが、特に大腸における溶
解性、膨潤性および崩壊性に関して有している特性を有
していない。
【0018】これに対して、本発明によるガラクトマン
ナンを医薬作用物質の取り囲みまたは植え込みのために
使用する場合、この医薬作用物質は、効果の損失なしに
大腸に到達し、そこで初めて放出される。
【0019】本発明は、同様に特許請求の範囲に相応す
る新規のガラクトマンナン誘導体を製造する方法に関す
る。
【0020】本発明によるガラクトマンナンエーテルの
製造は、104および108gの分子量を有する公知の天
然産のガラクトマンナンまたは合成により製造したガラ
クトマンナンを不活性溶剤(たとえばジメチルアセトア
ミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド)
中で、20から35℃の温度で、場合によりアルカリの
存在で、C1〜C6アルキルハロゲン化物(たとえばC2
〜C4アルキルハロゲン化物)、フェニル−C1〜C4
ルキルハロゲン化物またはフェニルハロゲン化物と反応
させることにより行う。ハロゲン化物として、有利に臭
化物が挙げられる。しかし、塩化物およびヨウ化物を使
用してもよい。アルカリは、有利にアルカリ金属水酸化
物、特にNaOHの形で添加される。
【0021】アルカリの添加は、バッチのサイズに依存
する。たとえば、ガラクトマンナン2.8g〜3.2g
のバッチにおいて、アルカリ(たとえばNaOHの形)
110g〜130gを使用する。
【0022】比較的大量のバッチの場合、少ないアルカ
リ(たとえば15%少ない)が必要であり、比較的少量
のバッチの場合、より多いアルカリ(たとえば5%から
10%多い)が必要である。
【0023】反応成分として、相応するハロゲン化物出
発物質の混合物を使用することにより、前記した方法を
用いて混合したエーテル、つまり、同じ分子量でならび
にアルキル基およびフェニルアルキル基またはフェニル
基を含有するエーテルを得ることもできる。
【0024】本発明によるエステルを製造するために、
水不含で作業しなければならない。溶剤として、ここで
は次のようなものが挙げられる:ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド。こ
のエステル化は、溶剤なしでその溶融液中でも実施する
ことができる。この場合、ポリマーについての溶剤とし
て、アシル化試薬、もしくは反応相手、たとえばアルカ
ロイルハロゲン化物またはアルカロイル無水物が使用さ
れる。
【0025】このエステル化反応は、たとえば70〜1
60℃の温度で、もしくは溶剤の沸点で、104〜108
gの分子量を有する相応するガラクトマンナンを、C3
〜C22アルカノイルハロゲン化物、有利にC3〜C16
ルカノイルハロゲン化物または、C3〜C22アルカノイ
ル無水物、有利にC3〜C16アルカノイル無水物と反応
させる。
【0026】このアシル化を塩基性化合物、たとえばピ
リジンの存在で行うのが好ましい。
【0027】この塩基性物質は、出発アルカノイル化合
物に対して過剰量で、たとえばアルカノイル出発成分1
molあたり0.1〜0.2の過剰量で存在するのが好
ましい。
【0028】出発ガラクトマンナンとして、たとえば天
然産のガラクトマンナン、たとえばグアール粉(Guarke
rnmehl)、タラ粉(Tarakernmehl)およびイナゴマメ粉
からのガラクトマンナンが使用される。
【0029】マンノース/ガラクトース比は、由来の植
物に応じて1:1〜約7:1に変化する。一般的に、こ
れはたとえば2:1〜4:1または2:1〜3:1であ
る。しかし、公知の方法でこの多糖類をα−ガラクトシ
ダーゼで処理することにより、この出発ガラクトマンナ
ンのマンノース/ガラクトース比をより高く調節しても
よい(たとえば、Mc Cleary, B.V., Carbohyd. Res., 9
2, 269 ,(1981)参照)。
【0030】この出発ガラクトマンナンの特性調査のた
め、マンノース/ガラクトース比のほかに、多糖類の水
溶液の粘度を利用する。この粘度は分子量に依存し、さ
らにガラクトマンナン含有の種を粉砕度にも依存する。
ガラクトマンナンの分子量は、その由来および測定法に
応じて104〜108gにある。粉砕により、多糖類の分
子量を減少させ、所望の範囲に調節することができる。
【0031】所望の分子量範囲は、有利に105〜106
である。
【0032】市販されているガラクトマンナン含有粉
は、多糖類のほかに、約5%の低分子量の糖、1%の油
状成分、3%のセルロースおよび5%のタンパク質を含
有する。従って、ガラクトマンナンを、このような同伴
物から分離しなければならない。これは、つまり、たと
えば例1に記載されているように、同伴物、たとえばタ
ンパク質および脂質の規定どおりの精製、ならびにポリ
マーの引き続く膨潤によるガラクトマンナンの引き続く
沈殿である。例1に記載された精製は、一般に使用可能
であり、この場合、単に、遠心分離の際の遠心力が適当
でなければならないだけである。たとえば高分子量のま
たはマンノース分の豊富なガラクトマンナンである場
合、溶液中でマンノース分の豊富な分子を維持するため
にも、相応して低い速度で遠心分離するのが好ましい。
精製したガラクトマンナンは窒素含量に関して試験され
る。タンパク質不含の多糖類において、精製後には窒素
はもはや検出されない。
【0033】本発明によるガラクトマンナン誘導体が遊
離ヒドロキシル基をもはや含有しないか、もしくは少な
い遊離ヒドロキシル基を含有するのが好ましい、つまり
このガラクトマンナン誘導体が、統計的置換度3を有す
るのが好ましい。平均して、存在する遊離ヒドロキシ基
の80〜100%が、有利に90〜100%がエーテル
化されるおよび/またはエステル化される。
【0034】特に、本発明は、薬理学的作用物質、特
に、経口投与可能な作用物質、特に直腸中で作用物質を
放出する経口投与可能な医薬調製物の被覆および植込を
製造するための本発明によるガラクトマンナン誘導体の
用途に関する。これは、作用物質または作用物質を有す
る調製剤、たとえば顆粒、ペレットまたは錠剤を本発明
によるガラクトマンナン誘導体で被覆するおよび/また
はこの中に植込むことにより達成される。
【0035】作用物質または調剤学的調製剤、つまり作
用物質を常用のまたは必要な調剤学的助剤と一緒に混入
されている調製剤の被覆は、調剤学的分野において公知
の方法により、もしくは医薬形の被覆のための通常の方
法により行う。治療的作用物質の植え込みは、同様に、
調剤学的分野において公知の方法により行う。この場
合、今まで公知の可塑性のまたは溶融可能な植え込み材
料、たとえばワックス、水素化ヒマシ油、プラスチッ
ク、たとえばセルロースエーテル、または−エステル、
ポリ(メタ)アクリル酸エステルの代わりに、本発明に
よるガラクトマンナン誘導体を使用する。その際、さら
に通常の調剤学的助剤もしくは添加剤、たとえば可塑剤
(特に被覆の場合)、芳香剤、甘味剤、助剤、たとえば
タルク、炭酸カルシウム、マンニトール、セルロース粉
末、可溶性染料および顔料を一緒に使用することができ
る。
【0036】この助剤は、一般に、たとえば使用したガ
ラクトマンナンの重量に対して10から100重量%、
特に20から40重量%の量で、被覆混合物に添加され
る。
【0037】芳香剤、甘味剤および着色剤は、わずかな
量で、たとえば0.001%〜2%で混合物に添加され
る。
【0038】通常の助剤および添加剤についてのより詳
細な記載は、専門文献、たとえば J.H. Saunders およ
び K.C. Frisch の個別論文、High Polymers, Intersci
encePublischers出版 1962 もしくは 1964 を参照する
ことができる。
【0039】本発明によるガラクトマンナン誘導体を有
する医薬作用物質または医薬調製物を被覆するためここ
で、たとえば付加的に常用の可塑剤(たとえばジブチル
セバセート、クエン酸エステル、酒石酸エステル、グリ
セリンおよびグリセリンエステル、フタル酸エステルお
よび類似のもの)を使用することができ、さらに、水溶
性物質の添加剤、たとえばポリエチレングリコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルピロリドンとポリビニ
ルアセテートとのコポリマー、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを使用す
ることができる。固形添加物、たとえばタルクおよび/
またはステアリン酸マグネシウムを、被覆または錠剤混
合物に添加することもできる。
【0040】この被覆は、有機溶剤中の溶液または、も
しくは前記物質の有機溶剤または水中の懸濁液または分
散剤をスプレー塗布することにより行われ、その際、な
おさらに助剤、たとえば界面活性物質、顔料をその加工
の最適化のために添加することができる。
【0041】スプレー塗布は、たとえば被覆錠剤釜また
は穿孔した釜、または空気懸濁法、もしくは流動床法
(たとえば Glatt Wirbelschichtanlage WLSD5)で行わ
れる。被覆みはコアセルベーション法において行うこと
もでき、その際、いわゆるマイクロカプセルまたはマイ
クロ粒子が形成される。
【0042】この被覆は、前記した物質の水性分散液ま
たは懸濁液の凝集によっても、作用物質を分散液と混合
し、水を乾燥により除去することにより行うことができ
る。
【0043】被覆した作用物質粒子および被覆した顆粒
は錠剤にプレス成形され、被覆されたペレットは硬質ゼ
ラチンカプセルに充填される。
【0044】作用物質粒子または作用物質粒子を有する
顆粒を被覆する際、通常、ペレットまたは錠剤の場合よ
りも多くの被覆材料を使用する、それというのも被覆す
べき表面が、ペレットまたは錠剤の場合よりも大きいた
めである。
【0045】錠剤は通常ペレットよりも大きいため、錠
剤の場合被覆する表面が相応して小さい。
【0046】作用物質または医薬調製物1重量部に対し
て、被覆材料としてガラクトマンナン0.02〜0.5
重量部を使用することができる。作用物質1部および被
覆材料0.04〜0.3重量部の重量比が有利であり、
作用物質1重量部あたり被覆材料0.05〜0.2重量
部が特に有利である。溶液、懸濁液もしくは分散液中の
被覆材料の塗布は、高温で特に空気流中で行う。通気温
度はたとえば70〜90℃;廃気温度はたとえば40℃
である。
【0047】作用物質の植込みまたは本発明によるガラ
クトマンナンとの結合のため、作用物質1重量部に関し
て、ここでたとえばガラクトマンナン0.05〜5.0
重量部、有利に0.08〜3.0重量部、特に有利に
0.1〜2.0重量部を使用される。この調製剤の製造
は、10〜100℃の温度で行われる。
【0048】この服用形の製造は、たとえば次のように
行うことができる: a)本発明によるガラクトマンナン誘導体またはその混
合物中に、作用物質またはその塩を溶かすかまたは分散
させ、前記物質を溶融させ、引き続き再冷却し、粉砕
し、場合により他の物質、たとえば水溶性または水に膨
潤可能な物質を添加し、プレス成形して錠剤にする。溶
融液の冷却、および粉砕は、溶融液を冷水に分散させる
かまたは噴霧凝結を行うことにより、1工程に統合する
ことができる。
【0049】膨潤剤として、たとえば次のものが挙げら
れる:メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(Pharmacoa
t, Methcel E (プロポキシ−およびメトキシ置換基を有
するセルロース混合エーテル))、アルギン酸およびそ
の塩(Na−、Ca−塩、さらに、アルギン酸ナトリウ
ムからの混合物およびカルシウム塩、たとえばCaHP
4)、デンプン、カルボキシメチルデンプン、カルボ
キシメチルセルロースおよびその塩(たとえばNa
塩)、アラビアゴム、カラヤゴム、ガッチゴム、寒天、
カラゲーン、キサンタンゴム、プロピレングリコールア
ルギネート、ペクチン、トラガカント。
【0050】b)作用物質と本発明によるガラクトマン
ナン誘導体、および場合により膨潤物質またはこれらの
物質の混合物と、熱を適用しながら混合し、場合により
さらに助剤を添加してたとえばこの混合物を錠剤にプレ
ス成形するか、またはペレットならびに顆粒を成形す
る。
【0051】c)作用物質と本発明によるガラクトマン
ナン誘導体とを、有機溶剤、たとえばエタノール、酢酸
エチル、アセトンまたはイソプロパノール中で混合し、
場合により担体材料、たとえばセルロースと混合し、な
らびに次に溶剤を蒸発させ、得られた作用物質植え込み
剤を他の助剤と混合し、成形材料、たとえば錠剤、顆粒
またはペレットに加工する。
【0052】d)作用物質および本発明によるガラクト
マンナン、場合により前記の膨潤物質との混合物を有機
溶剤、たとえばエタノール、酢酸エチル、アセトンまた
はイソプロパノールで湿られて、場合により結合剤、た
とえばポリビニルピロリドンまたはポリビニルピロリド
ンとポリビニルアセテートとからなるコポリマーを添加
し、得られた混合物を造粒し、引き続き乾燥し、場合に
より他の助剤を添加し、たとえばこの混合物をプレス成
形して錠剤にする。
【0053】e)作用物質を、分子量200〜1500
のポリエチレングリコール中の本発明によるガラクトマ
ンナン誘導体の溶液と混合し、場合により他の助剤、た
とえばステアリン酸塩または膨潤物質を添加し、たとえ
ば得られた材料を軟質−または硬質ゼラチンカプセル中
にカプセル化する。
【0054】一般に、この医薬調製物の製造は、公知の
方法で行われ、その際、本発明によるガラクトマンナン
誘導体のほかに、公知の常用の調剤学的助剤ならびにそ
の他の常用の担持剤および希釈剤を使用することができ
る。
【0055】この種の担持剤および希釈剤として、たと
えば次の文献において医薬品、化粧品およびそれに隣接
する分野のための助剤として推奨されるか、もしくは記
載されているような物質も挙げられる:Ullmanns Encyk
lopaedie der technischen Chemie、第4巻(1953)、
第1頁〜39頁;Journal of Pharmaceutical Scienc
e、第52巻(1963)、第918頁以降、H.V.Czetsch-L
indenwald, Hilfsstoffefuer Pharmazie und angrenzen
de Gebiete;Pharm. Ind., Heft 2, 1961,第72頁以
降;Dr. H.P. Fiedler, Lexikon der Hilfsstoffe fuer
Pharmazie, Kosmetik und angrenzende Gebiete, 第2
版、Editio Cantor, Aulendorf in Wuerttemberg1981。
【0056】常用の助剤、担持剤および希釈剤の例は、
ゼラチン、天然糖、たとえば蔗糖または乳糖、レシチ
ン、ペクチン、デンプン(たとえばコーンスターチ)な
ら微にデンプン誘導体、シクロデキストリンおよびシク
ロデキストリン誘導体、ポリビニルピロリドン、ゼラチ
ン、アラビアゴム、アルギン酸、チロース、タルク、ケ
イ酸(たとえばコロイド状の)もしくは高分散Si
2、果糖、トラガカント、塩化ナトリウム、ステアレ
ート、12〜22個のC原子を有する脂肪酸のマグネシ
ウム塩およびカルシウム塩、特に飽和した(たとえばス
テアレート)、平均分子量200〜20000、有利に
200〜5000、特に200〜1000を有するポリ
エチレングリコール、またはその混合物および/または
ビニルピロリドンからなるポリマーおよび/またはビニ
ルピロリドンおよび酢酸ビニルからなるコポリマー、脂
肪族の飽和または不飽和の脂肪酸(2〜22個のC原
子、特に10〜18個のC原子)と一価の脂肪族アルコ
ール(1〜20個のC原子)または多価アルコール、た
とえばグリコール、グリセリン、ジエチレングリコー
ル、ペンタエリトリット、ソルビット、マンニット等
(場合によりエーテル化されていてもよい)とのエステ
ルベンジルベンゾエート、ジオキソラン、グリセリンホ
ルマール、テトラヒドロフルフリルアルコール、C1
12アルコールとのポリグリコールエーテル、ジメチル
アセトアミド、ラクタミド、ラクテート、炭酸エチル、
シリコーン(特に中粘度ポリジメチルシロキサン)、炭
酸カルシウム、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム、リ
ン酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、アラビアゴム、ア
ルギン酸、ステアレート、脂肪および類似の作用の物質
である。
【0057】その他に、この服用形が界面活性物質を含
有してもよい。例として次のものが挙げられる:アルカ
リセッケン、たとえば高級脂肪酸のアルカリ塩(たとえ
ばパルミチン酸Na、ステアリン酸Na)またはその誘
導体(たとえばNaリンシノーレート硫酸エステル);
高級脂肪アルコールと硫酸またはクロロスルホン酸との
反応により生じた、たとえばナトリウム塩として使用さ
れる硫化化合物またはスルホン化化合物(たとえばナト
リウムラウリルスルフェート、ナトリウムセチルスルフ
ェート、ナトリウムステアリルスルフェート、ナトリウ
ムスルホネート);胆汁酸の塩;サポニン;第4級アン
モニウム化合物;ソルビタンの部分脂肪酸エステル;ポ
リオキシエチレンソルビタンの部分脂肪酸エステルおよ
び脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンのソルビトール
エーテル;ポリオキシエチレンの脂肪酸エステル;ポリ
オキシエチレンの脂肪アルコールエーテル;サッカロー
スの脂肪酸エステル;ポリグリセロールの脂肪酸エステ
ル;タンパク質;レシチン。
【0058】この服用形は、特に圧縮物を製造する場
合、セルロースを含有してもよい。このようなものとし
て次のものが挙げられる:精製セルロース(たとえば市
販の Elcema(登録商標))または微結晶セルロース、
たとえば市販の Avicel(登録商標)。さらに、他の充
填剤、たとえばリン酸水素カルシウム、乳糖、デンプン
(馬鈴薯デンプン、コーンスターチ)グルコース、マン
ニットおよびサッカロース、ならびに結合剤機能のある
充填剤、たとえば微結晶セルロース、加水分解したデン
プンまたは部分分解したデンプンおよびセルロース粉末
およびラクトースからの混合結晶。
【0059】この服用形は、さらに、堆積遅延剤、たと
えば50〜500m2/g、特に100〜400m2/g
の表面積(BET法により測定)を有する高分散ケイ酸
を含有してもよい。これは、Aerosil(登録商標)の名
称で市販されている。さらに、服用形中で離型剤を使用
することも有利である。このようなものとしてたとえば
次のものが挙げられる:タルク、シリコーン化したタル
ク、ステアリン酸カルシウムおよびステアリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸、パラフィン、水素化された脂肪
および油、シリコーン油エマルション。
【0060】他の助剤として崩壊に影響を及ぼす物質
(いわゆる崩壊剤)が挙げられる:横方向に架橋したポ
リビニルピロリドン、ナトリウムカルボキシメチルデン
プン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ホルム
アルデヒドゼラチン、ホルムアルデヒドカゼイン、ポリ
アクリル酸、ウルトラアミロペクチン。
【0061】さらに、安定剤、着色剤、酸化防止剤およ
び錯形成剤(たとえばエチレンジアミノテトラ酢酸)等
の添加、ならびに酸、たとえばクエン酸、酒石酸、マレ
イン酸、フマル酸の添加も可能である。
【0062】酸化防止剤として、たとえばピロ亜硫酸ナ
トリウム、システイン、アスコルビン酸およびそのエス
テル(たとえば−パルミテート)、フラボノイド、没食
子酸アルキルエステル、ブチルヒドロキシアニソール、
ノルジヒドログアイアレチン酸、トコフェノールならび
にトコフェノール+相乗剤(重金属と錯形成により結合
する物質、たとえばレクチン、アスコルビン酸、クエン
酸、リン酸)が使用される。
【0063】保存剤として、たとえばソルビン酸、p−
ヒドロキシ安息香酸エステル(たとえば低級アルキルエ
ステル)、安息香酸、安息香酸ナトリウム、トリクロロ
イソブチルアルコール、フェノール、クレゾール、塩化
ベンゼトニウムおよびホルマリン誘導体が挙げられる。
【0064】本発明によるガラクトマンナン誘導体の可
塑剤として、次のものが挙げられる:クエン酸エステル
および酒石酸エステル(アセチルトリエチル−、アセチ
ルトリブチル−、トリブチル−、トリエチル−シトレー
ト);グリセリンおよびグリセリンエステル(グリセリ
ンジアセテート、−トリアセテート、アセチル化したモ
ノグリセリド、ヒマシ油);フタル酸エステル(ジブチ
ル−、ジアミル−、ジエチル−、ジメチル−、ジプロピ
ル−、D−(2−メトキシ−またはエトキシエチル)フ
タレート、エチルフタリル−およびブチルフタリルエチ
ル−およびブチルグリコレート);アルコール(プロピ
レングリコール、異なる鎖長のポリエチレングリコー
ル)、アジペート(ジエチル−、ジ−(2−メトキシ−
またはエトキシエチル−アジペート);ベンゾフェノ
ン;ジエチル−およびジブチルセバセート、−スクシネ
ート、−タルトレート;ジエチレングリコールジプロピ
オネート;エチレングリコールジアセテート、−ジブチ
レート、−ジプロピオネート;トリブチルホスフェー
ト、トリブチリン;ポリエチレングリコールソルビタン
モノオレエート;ソルビタンモノオレエート。
【0065】本発明によるガラクトマンナン誘導体の塗
布のため、水性溶剤、アルコール、ケトン、エステル、
エーテル、脂肪族炭化水素、ハロゲン化した溶剤、環式
脂肪族、複素環式溶剤およびそれらの混合物のグループ
からの溶剤を使用してもよい。典型的な溶剤は、特に、
アセトン、ジアセトン−アルコール、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、n−ブチ
ルアセテート、メチルイソブチルケトン、メチルプロピ
ルケトン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、エチルグリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルアセテート、メチレンジクロリド、エチレンジクロリ
ド、プロピレンジクロリド、四塩化炭素、ニトロエタ
ン、ニトロプロパン、テトラクロロエタン、エチルエー
テル、イソプロピルエーテル、シクロヘキサン、シクロ
オクタン、ベンゼン、トルエン、ナフサ、1,4−ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、水およびこれらの混合物、たとえばア
セトンと水、アセトンとメタノール、アセトンとエチル
アルコール、メチレンジクロリドとメタノールとエチレ
ンジクロリドとメタノールならびに、これらの混合物で
ある。被覆過程において、この溶剤は再度除去される。
【0066】有利に本発明によるガラクトマンナン誘導
体で調製された作用物質として、たとえば、特に小腸中
で消化され、従って経口投与することができないような
医薬作用物質、特にペプチド薬剤が挙げられる。たとえ
ば、ペプチド、心臓−循環器治療薬、抗リュウマチ薬/
鎮痛剤、大腸疾患(Morbus Crohin, Colitis Ulceros
a)の治療薬、抗喘息薬、抗繊維素溶解薬、抗出血薬、
抗腫瘍薬、酵素調製剤、抗生物質、抗真菌薬、中枢神経
系(ZNS)に作用する物質である。
【0067】ペプチド作用物質の例は特に:ACTH
(向副腎皮質性ホルモン)、コルチコスタチン、カルシ
トニン、インシュリン、オキシトシン、ソマトスタチン
および類似体、LHRH類似体、ボンベシン類似体、コ
レシストキニンおよび誘導体、エンドヘリンおよび類似
体、トロンビン阻害剤、ペプチド成長因子(たとえばI
GF、EGF、NGF)、マガイニン(PGSペプチ
ド)、ガストリン類似体、ブラジキニン類似体、上皮小
体ホルモン類似体、ノイロキニンおよび類似体、VIP
および類似体、ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチ
ド)および類似体、ネオキオトロフィンおよび類似体、
アンギオテンシン類似体、エンケパリン、ダイノルフィ
ン、デルモルフィン、デルトロフィン、レニン阻害ペプ
チド、腫瘍成長因子ペプチド、MSH(メラニン細胞刺
激ホルモン)類似体、ミトトキシン、チルホスチン、ク
ロモグラニンA、チルモペンチン、TRHおよび類似
体、P物質、トゥフトシン、フィブロネクチン、および
ペプチド性免疫調節薬、たとえばサイクロスポリンA、
FK 506、神経ペプチドYおよびNPKである。
【0068】糖分解酵素の存在で作用物質を放出する医
薬形は、有利に、本発明によるガラクトマンナン誘導体
で被覆された固体医薬調製物、たとえば糖衣錠剤、カプ
セル剤、被膜錠剤、ペレットまたはマイクロカプセルで
ある。この場合、医薬作用物質は、経口投与の後大腸中
で糖分解によるポリマーの分解によって放出される。
【0069】糖分解酵素として、この場合、次のものが
挙げられる:マンナーゼ、マンノシダーゼ、ガラクトシ
ダーゼ、たとえばβ−D−マンナナーゼ、β−D−マン
ノシダーゼ、α−D−マンノシダーゼ、β−D−ガラク
タナーゼ、β−D−ガラクトシダーゼ、α−D−ガラク
トシダーゼβ−D−グルコシダーゼおよびα−D−グル
コシダーゼ、β−D−グルコロニダーゼ、α−L−アラ
ビノシダーゼ、β−D−フコシダーゼ、β−D−キシラ
ナーゼ、β−D−キシロシダーゼ、ペクチナーゼ。
【0070】場合により、本発明による医薬調製物を所
定の糖分解酵素と別々に添加することもでき、その際、
この調製物は、作用個所に際してこの糖分解酵素を放出
するように選択される。これは、たとえば次の実施例に
より行うことができる:膀胱または他の中腔器官に持た
らすための2−コンパートメント調製物は、本発明によ
るガラクトマンナンにより被覆されたコンパートメント
中に作用物質、たとえば抗生物質を含有し、第2のコン
パートメントに糖分解酵素を収容する。酸−またはアル
カリにより溶解する被膜、たとえばポロアクリレートの
タイプ(たとえばオイドラギット)で第2のコンパート
メントを被覆することにより、酵素の活性化、および引
き続く作用物質の放出を周囲のpH値に依存して、ポリ
アクリレート被膜が一定のpH領域でのみ酵素活性に必
要な水に対して浸透可能となるように制御することがで
きる。
【0071】
【実施例】例1 ガラクトマンナンメチルエーテル(置換度3.0) 精製したタンパク質不含のガラクトマンナンを使用する
場合、粉砕度175を有するイナゴマメ粉(locust bea
n gum)から得た。
【0072】イナゴマメ粉(Vidogum L 175, Unipectin
AG, Eschenz/Schweiz)50gを、5リットルの三角フ
ラスコ中で、塊のない水との溶液を製造するため、メタ
ノール70gで湿らせた。十分に沸騰した蒸留水で5l
にし、一晩中撹拌した。
【0073】引き続き、この懸濁液を6500Gで約2
0分間遠心分離した。上澄溶液をデカントしてタンパク
質と分離させた。この溶液2.5lにそれぞれ同じ容量
のメタノールを添加し、振盪した。純白で沈殿するガラ
クトマンナンを濾取し、メタノールで数回洗浄した。こ
の精製したポリマーを冷蔵庫に入れ、メタノール中に懸
濁させ、密封して貯蔵した。このポリマーをメタノール
と濾別し、1lの梨型フラスコ中に100gを秤取し
た。
【0074】5gのもう一つの試料を乾燥棚で120℃
で乾燥させ、合成中で使用したガラクトマンナンの乾燥
質量を計算するために秤量した。これは2.8〜3.2
gであるのが好ましい。
【0075】ジメチルスルホキシド215mlを添加し
た後、この懸濁液を回転蒸発器で窒素でガス処理し、水
流ポンプの真空下で45℃でメタノールを回転蒸発器で
除去した。こうして得られたポリマースラリーを、窒素
ガス処理下で、KPG撹拌機および集中冷却器(温度5
℃)を備えた2lの褐色がラス3つ口フラスコ中に移し
た(前記のKPG撹拌機は、電気モータにより駆動し、
すり合わせ封止により撹拌容器中に導入される)。
【0076】15分後に、水酸化ナトリウム120gを
撹拌しながら添加した。その直後に、残りのジメチルス
ルホキシド200mlを添加した。このバッチを1時間
撹拌した。引き続きこのポリマースラリーにヨウドメタ
ン626mlを添加した。一時的に生じたわずかな熱
(30℃)は取り去らなかった。残りの反応時間にわた
って、20〜25℃の反応温度を保証した。
【0077】48時間後に、この反応混合物を放置し、
上澄液を1lの褐色ガラス梨型フラスコ中にデカントし
た。
【0078】このフラスコの内容に回転蒸発器で窒素を
通気し、65℃で水流ポンプ真空で、溶剤がもはや入り
込まなくなるまで留去した。次いで、65℃で油回転ポ
ンプ真空で、残りのジメチルスルホキシドを冷却トラッ
プ(液体窒素)を介して留去した。
【0079】回転蒸発させた残分を捕集し、過酸化物不
含のジエチルエーテル1〜2lを添加した。この懸濁液
を2lの3つ口フラスコに入れ、室温で還流させながら
一晩中撹拌した。
【0080】その後、エーテル抽出物を吸引濾過し、こ
の濾滓をジエチルエーテルで数回洗浄した。合わせた濾
液を40℃で水流ポンプの真空で回転蒸発器で、相分離
が行われるまで留去し、ポリマーがほとんど純粋に析出
した。残留した黄色のジメチルスルホキシド相をポリマ
ーからデカントして除去した。
【0081】このポリマーを濾紙に押しつけてメタノー
ルに溶かした。濃縮した、高粘度メタノール溶液(約1
00ml)を、熱水5l(60℃)中へ撹拌しながら投
入した。沈殿したポリマーをペトリ皿上で乾燥棚中で6
0℃で、ポリマーから水が分離するまで加熱した。
【0082】次に、このポリマーを濾紙に押しつけ、乾
燥棚中で120℃で乾燥した。秤量した後このポリマー
をクロロホルムに溶かし、ペトリ皿に注ぎ込んだ。これ
を被膜が形成するまで室温で、塵から保護しながら乾燥
させた。著しく引張抵抗の弾性の無色透明な被膜が得ら
れた。
【0083】大規模にこの合成を実施する場合(たとえ
ば12gより多くのガラクトマンナンを使用する)、反
応の開始の際の反応熱の搬出は特に重要である。反応混
合物の35℃を上回る加熱は望ましくない、それという
のも黄色の副生成物が生じてしまうためである。この副
生成物はエチルガラクトマンナンを著しく呈色させ、非
常に除去しがたい。従って、大量のバッチの場合、反応
混合物は20℃の水浴を用いて冷却し、強力に撹拌する
べきである。
【0084】80%を上回る収率を達成するために、総
反応混合物は常に混合されなければならない。小規模の
合成の場合、中程度の回転数でのKPG撹拌機で十分で
ある。大量のバッチの場合、抽出物があまり混合されな
いか、または、懸濁したガラクトマンナンフィラメント
が撹拌棒に絡みつき、反応しないという危険が生じる。
従って、費用のかかる撹拌装置を使用する必要がある。
大きな羽根の撹拌機を使用する場合、撹拌羽根の外側に
大きな回転速度が生じ、かつ高すぎる剪断力が生じてし
まう。
【0085】例2 ガラクトマンナンエチルエーテル(置換度3.0) 精製したタンパク質不含のガラクトマンナンを使用する
場合、粉砕度175を有するイナゴマメ粉(locust bea
n gum)から得た。
【0086】イナゴマメ粉(Vidogum L 175, Unipectin
AG, Eschenz/Schweiz)50gを、5リットルの三角フ
ラスコ中で、塊のない水との溶液を製造するため、メタ
ノール70gで湿らせた。十分に沸騰した蒸留水で5l
にし、一晩中撹拌した。
【0087】引き続き、この懸濁液を6500Gで約2
0分間遠心分離した。上澄溶液をデカントしてタンパク
質と分離させた。この溶液2.5lにそれぞれ同じ容量
のメタノールを添加し、振盪した。純白で沈殿するガラ
クトマンナンを濾取し、メタノールで数回洗浄した。こ
の精製したポリマーを冷蔵庫に入れ、メタノール中に懸
濁させ、密封して貯蔵した。このポリマーをメタノール
と濾別し、1lの梨型フラスコ中に100gを秤取し
た。
【0088】5gのもう一つの試料を乾燥棚で120℃
で乾燥させ、合成中で使用したガラクトマンナンの乾燥
質量を計算するために秤量した。これは2.8〜3.2
gであるのが好ましい。
【0089】ジメチルスルホキシド215mlを添加し
た後、この懸濁液を回転蒸発器で窒素でガス処理し、水
流ポンプの真空下で45℃でメタノールを回転蒸発器で
除去した。こうして得られたポリマースラリーを、窒素
ガス処理下で、KPG撹拌機および集中冷却器(温度5
℃)を備えた2lの褐色がラス3つ口フラスコ中に移し
た(前記のKPG撹拌機は、電気モータにより駆動し、
すり合わせ封止により撹拌容器中に導入される)。
【0090】15分後に、水酸化ナトリウム120gを
撹拌しながら添加した。その直後に、残りのジメチルス
ルホキシド200mlを添加した。このバッチを1時間
撹拌した。引き続きこのポリマースラリーにブロモエタ
ン745mlを添加した。一時的に生じたわずかな熱
(30℃)は取り去らなかった。残りの反応時間にわた
って、20〜25℃の反応温度を保証した。
【0091】48時間後に、この反応混合物を放置し、
上澄液を1lの褐色ガラス梨型フラスコ中にデカントし
た。
【0092】このフラスコの内容に回転蒸発器で窒素を
通気し、65℃で水流ポンプ真空で、溶剤がもはや入り
込まなくなるまで留去した。次いで、65℃で油回転ポ
ンプ真空で、残りのジメチルスルホキシドを冷却トラッ
プ(液体窒素)を介して留去した。
【0093】回転蒸発させた残分を捕集し、過酸化物不
含のジエチルエーテル1〜2lを添加した。この懸濁液
を2lの3つ口フラスコに入れ、室温で還流させながら
一晩中撹拌した。
【0094】その後、エーテル抽出物を吸引濾過し、こ
の濾滓をジエチルエーテルで数回洗浄した。合わせた濾
液を40℃で水流ポンプの真空で回転蒸発器で、相分離
が行われるまで留去し、ポリマーがほとんど純粋に析出
した。残留した黄色のジメチルスルホキシド相をポリマ
ーからデカントして除去した。
【0095】このポリマーを濾紙に押しつけてメタノー
ルに溶かした。濃縮した、高粘度メタノール溶液(約1
00ml)を、熱水5l(60℃)中へ撹拌しながら投
入した。沈殿したポリマーをペトリ皿上で乾燥棚中で6
0℃で、ポリマーから水が分離するまで加熱した。
【0096】次に、このポリマーを濾紙に押しつけ、乾
燥棚中で120℃で乾燥した。秤量した後このポリマー
をクロロホルムに溶かし、ペトリ皿に注ぎ込んだ。これ
を被膜が形成するまで室温で、塵から保護しながら乾燥
させた。著しく引張抵抗の弾性の無色透明な被膜が得ら
れた。
【0097】大規模にこの合成を実施する場合(たとえ
ば12gより多くのガラクトマンナンを使用する)、反
応の開始の際の反応熱の搬出は特に重要である。反応混
合物の35℃を上回る加熱は望ましくない、それという
のも黄色の副生成物が生じてしまうためである。この副
生成物はエチルガラクトマンナンを著しく呈色させ、非
常に除去しがたい。従って、大量のバッチの場合、反応
混合物は20℃の水浴を用いて冷却し、強力に撹拌する
のが好ましい。
【0098】80%を上回る収率を達成するために、総
反応混合物は常に混合されなければならない。小規模の
合成の場合、中程度の回転数でのKPG撹拌機で十分で
ある。大量のバッチの場合、抽出物があまり混合されな
いか、または、懸濁したガラクトマンナンフィラメント
が撹拌棒に絡みつき、反応しないという危険が生じる。
従って、費用のかかる撹拌装置を使用する必要がある。
大きな羽根の撹拌機を使用する場合、撹拌羽根の外側に
大きな回転速度が生じ、かつ高すぎる剪断力が生じてし
まう。
【0099】例3 アセチルガラクトマンナンエチルエーテル(混合置換) 精製したタンパク質不含のガラクトマンナンを使用する
場合、粉砕度175を有するイナゴマメ粉(locust bea
n gum)から得た。
【0100】イナゴマメ粉(Vidogum L 175, Unipectin
AG, Eschenz/Schweiz)50gを、5リットルの三角フ
ラスコ中で、塊のない水との溶液を製造するため、メタ
ノール70gで湿らせた。十分に沸騰した蒸留水で5l
にし、一晩中撹拌した。
【0101】引き続き、この懸濁液を6500Gで約2
0分間遠心分離した。上澄溶液をデカントしてタンパク
質と分離させた。この溶液2.5lにそれぞれ同じ容量
のメタノールを添加し、振盪した。純白で沈殿するガラ
クトマンナンを濾取し、メタノールで数回洗浄した。こ
の精製したポリマーを冷蔵庫に入れ、メタノール中に懸
濁させ、密封して貯蔵した。このポリマーをメタノール
と濾別し、1lの梨型フラスコ中に100gを秤取し
た。
【0102】5gのもう一つの試料を乾燥棚で120℃
で乾燥させ、合成中で使用したガラクトマンナンの乾燥
質量を計算するために秤量した。これは2.8〜3.2
gであるのが好ましい。
【0103】ジメチルスルホキシド215mlを添加し
た後、この懸濁液を回転蒸発器で窒素でガス処理し、水
流ポンプの真空下で45℃でメタノールを回転蒸発器で
除去した。こうして得られたポリマースラリーを、窒素
ガス処理下で、KPG撹拌機および集中冷却器(温度5
℃)を備えた2lの褐色がラス3つ口フラスコ中に移し
た(前記のKPG撹拌機は、電気モータにより駆動し、
すり合わせ封止により撹拌容器中に導入される)。
【0104】15分後に、水酸化ナトリウム120gを
撹拌しながら添加した。その直後に、残りのジメチルス
ルホキシド200mlを添加した。このバッチを1時間
撹拌した。引き続きこのポリマースラリーにブロモエタ
ン745mlを添加した。一時的に生じたわずかな熱
(30℃)は取り去らなかった。残りの反応時間にわた
って、20〜25℃の反応温度を保証した。
【0105】2時間後に、この反応混合物を放置し、上
澄液を1lの褐色ガラス梨型フラスコ中にデカントし
た。
【0106】このフラスコの内容に回転蒸発器で窒素を
通気し、65℃で水流ポンプ真空で、溶剤がもはや入り
込まなくなるまで留去した。次いで、65℃で油回転ポ
ンプ真空で、残りのジメチルスルホキシドを冷却トラッ
プ(液体窒素)を介して留去した。
【0107】回転蒸発させた残分を捕集し、過酸化物不
含のジエチルエーテル1〜2lを添加した。この懸濁液
を2lの3つ口フラスコに入れ、室温で還流させながら
一晩中撹拌した。
【0108】その後、エーテル抽出物を吸引濾過し、こ
の濾滓をジエチルエーテルで数回洗浄した。合わせた濾
液を40℃で水流ポンプの真空で回転蒸発器で、相分離
が行われるまで留去し、ポリマーがほとんど純粋に析出
した。残留した黄色のジメチルスルホキシド相をポリマ
ーからデカントして除去した。
【0109】このポリマーを濾紙に押しつけてメタノー
ルに溶かした。濃縮した、高粘度メタノール溶液(約1
00ml)を、熱水5l(60℃)中へ撹拌しながら投
入した。沈殿したポリマーをペトリ皿上で乾燥棚中で6
0℃で、ポリマーから水が分離するまで加熱した。
【0110】次に、このポリマーを濾紙に押しつけ、乾
燥棚中で120℃で乾燥した。
【0111】このポリマーを酢酸無水物250mlに溶
かし、還流冷却器およびマグネット撹拌機を備えた1l
の丸底フラスコに導入した。ピリジン300〜350m
lを添加した後、5時間で撹拌しながら沸騰するまで加
熱した。
【0112】その後、熱い反応溶液を8から10lの水
に注ぎ、沈殿したポリマーをメタノール中で洗浄した。
次に、押し付けたこのポリマーを少量のクロロホルムに
溶かし、新たにメタノール5ml中で沈殿させた。
【0113】次に、このポリマーを乾燥棚中で80℃で
乾燥させた。秤量した後、このポリマーをクロロホルム
に溶かし、ペトリ皿に注いだ。これを被膜が形成するま
で室温で、塵から保護しながら乾燥させた。著しく引張
抵抗の弾性の無色透明な被膜が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アントニウス ザルリキオティス ドイツ連邦共和国 フライブルク フラ イタークシュトラーセ 3 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08B 37/00 A61K 47/36

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒドロキシ基が完全にまたは部分的に、
    低分子量の脂肪族、芳香脂肪族および/または芳香族エ
    ーテル基またはエステル基の形で存在し、ガラクトマン
    ナン鎖の存在するマンノース構成部の20〜80%が、
    ガラクトース基によって置換されていない2〜20のマ
    ンノース単位の連なっているマンノースブロックを形成
    するガラクトマンナン。
  2. 【請求項2】 ヒドロキシ基が完全にまたは部分的に、
    低分子量の脂肪族、芳香脂肪族および/または芳香族エ
    ーテル基またはエステル基の形で存在し、ガラクトマン
    ナン鎖の存在するマンノース構成部の20〜80%が、
    ガラクトース基によって置換されていない2〜20のマ
    ンノース単位の連なっているマンノースブロックを形成
    する、固体および/または液体作用物質を大腸中でまた
    は糖分解酵素の存在で初めて放出する作用物質の被覆お
    よび/または植え込みのためのガラクトマンナン。
  3. 【請求項3】 エーテル基がC1〜C6アルコキシ基、フ
    ェニル−C1〜C4アルコキシ基またはフェノキシ基から
    なり、エステル基がC3〜C22アルカノイルオキシ基か
    らなる請求項1記載のガラクトマンナン。
  4. 【請求項4】 ガラクトマンナンの分子量が104から
    108にある請求項1から3までのいずれか1項記載の
    ガラクトマンナン誘導体。
  5. 【請求項5】 基礎となるガラクトマンナン鎖のマンノ
    ース/ガラクトース比が2:1〜20:1にある請求項
    1から4までのいずれか1項記載のガラクトマンナン誘
    導体。
  6. 【請求項6】 基礎となるガラクトマンナンの存在する
    遊離ヒドロキシ基の平均して80〜100%がエーテル
    化されているおよび/またはエステル化されている請求
    項1から5までのいずれか1項記載のガラクトマンナン
    誘導体。
  7. 【請求項7】 ヒドロキシ基が完全にまたは部分的に、
    低分子量の脂肪族、芳香脂肪族および/または芳香族エ
    ーテル基またはエステル基の形で存在し、ガラクトマン
    ナン鎖の存在するマンノース構成部の20〜80%が、
    ガラクトース基によって置換されていない2〜20のマ
    ンノース単位の連なっているマンノースブロックを形成
    するガラクトマンナンの製造方法において、104〜1
    8gの分子量を有する公知の天然産のガラクトマンナ
    ンまたは合成により製造したガラクトマンナンを、不活
    性溶剤中で、20〜35℃の温度で、場合によりアルカ
    リの存在で、C1〜C6アルキルハロゲン化物、フェニル
    −C1〜C4アルキルハロゲン化物またはフェニルハロゲ
    ン化物と反応させるか、または、溶剤なしでかまたは水
    不含の不活性溶剤中で、70℃から溶剤の沸点までの温
    度で、場合により塩基性化合物の存在で、C3〜C22
    ルカノイルハロゲン化物と反応させることを特徴とする
    ガラクトマンナンの製造方法。
  8. 【請求項8】 医薬作用物質またはその生理学的に認容
    性の塩が、場合により常用の助剤および添加剤の添加下
    に、 a)請求項1記載の1種以上のガラクトマンナン誘導体
    で被覆されているか、または b)請求項1記載の1種以上のガラクトマンナン誘導体
    に植え込まれているかまたはそれと結合していることを
    特徴とする医薬調製物。
  9. 【請求項9】 経口投与のための服用形が、作用物質
    0.001〜500mgを含有している請求項8記載の
    医薬調製物。
  10. 【請求項10】 生理学的に認容性の塩の形で存在する
    ことができる医薬作用物質1重量部を、ヒドロキシ基が
    完全にまたは部分的に、低分子量の脂肪族、芳香脂肪族
    および/または芳香族エーテル基またはエステル基の形
    で存在し、ガラクトマンナン鎖の存在するマンノース構
    成部の20〜80%が、ガラクトース基によって置換さ
    れていない2〜20のマンノース単位の連なっているマ
    ンノースブロックを形成するガラクトマンナン105
    10-2重量部を用いて、場合によりさらに通常の調剤学
    的助剤および添加剤を用いて加工することを特徴とする
    医薬調製物の製造方法。
  11. 【請求項11】 生理学的に認容性の塩の形で存在する
    ことができる医薬作用物質1重量部を、ヒドロキシ基が
    完全にまたは部分的に、低分子量の脂肪族、芳香脂肪族
    および/または芳香族エーテル基またはエステル基の形
    で存在し、ガラクトマンナン鎖の存在するマンノース構
    成部の20〜80%が、ガラクトース基によって置換さ
    れていない2〜20のマンノース単位の関連しているマ
    ンノースブロックを形成するガラクトマンナン105
    10-2重量部を用いて、 a)通常の方法で被覆するか、または b)通常の方法で前記ガラクトマンナン中に植え込むか
    またはそれと結合させ、その際、場合により他の常用の
    調剤学的助剤および添加剤と一緒に加工するすることが
    でき、場合により、得られた生成物を錠剤にプレス成形
    するかまたはカプセルに充填することを特徴とする医薬
    調製物の製造方法。
  12. 【請求項12】 作用物質の被覆を、有機溶剤または水
    中での請求項1記載のガラクトマンナンの溶液、懸濁液
    または分散液のスプレー塗布または凝結により行う請求
    項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 作用物質の植え込みを、a)請求項1
    記載のガラクトマンナン中に作用物質を溶解させるかま
    たは分散させる、b)作用物質を請求項1記載のガラク
    トマンナンと混合する、c)作用物質を、有機溶剤中の
    請求項1記載のガラクトマンナンの溶液と混合する、
    d)作用物質と、請求項1記載のガラクトマンナンとの
    混合物を、場合による膨潤剤の存在で、有機溶剤中で湿
    らせ、引き続き造粒する、e)作用物質を、ポリエチレ
    ングリコール中の請求項1記載のガラクトマンナンの溶
    液と混合し、場合により、引き続き得られた生成物をカ
    プセルに充填することにより行う請求項11記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項1記載のガラクトマンナンを用
    いた被膜の製造方法。
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