JP3020491B1 - Tナット - Google Patents

Tナット

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JP3020491B1
JP3020491B1 JP11064246A JP6424699A JP3020491B1 JP 3020491 B1 JP3020491 B1 JP 3020491B1 JP 11064246 A JP11064246 A JP 11064246A JP 6424699 A JP6424699 A JP 6424699A JP 3020491 B1 JP3020491 B1 JP 3020491B1
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幸由 川端
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株式会社オー・ピー・ジ
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Abstract

【要約】 【課題】 材料費と製造コストの低減を図り、特にフラ
ンジ部(座板)が大径の場合に適したTナットを提供す
ること。 【解決手段】 ねじ孔12を設けた筒状体11の端部
に、非円形の外周面15を有するフランジ部14が設け
られているナット本体11′と、金属薄板をプレス成形
して、中央部に前記筒状体11が挿通する通孔17と前
記フランジ部14が嵌合して回り止め状態に保持される
凹部18が設けられ、該凹部18の外側に補強リブ2
0,21が設けられると共に、外周部に複数の爪22が
設けられている大径の座板13とからなり、ナット本体
11′と座板13とが一体に結合されている。ナット本
体11′と座板13は、かしめ構造により一体に結合す
ることが好ましいが、溶接又は接着により結合すること
も可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材に設けた取付
孔に挿入して取り付け、他の部材を締め付け、あるいは
引き込み固定するのに使用されるTナットに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のTナットは、例えば図10に示
すように、ねじ孔2を設けた筒状体1の端部に扁平なフ
ランジ部3が設けられ、該フランジ部3の外周部に複数
の爪4が切り起こして形成されている構造を有してい
る。
【0003】ところで、従来のTナットは、板厚みが
2.0〜3.5mmの中厚の金属板からプレス加工により
筒状体1を深絞り成形し、板厚み相当の扁平なフランジ
部3と一体成形して製造されていた。このため、フラン
ジ部3が大径になればなる程、また、筒状体1が長くな
ればなる程、厚い板材が要求され、材料費が高くつくば
かりでなく、加工コストも高くなるという問題があっ
た。また、フランジ部3が大径の場合には、筒状体1の
内周面に設けるねじ孔2のねじ切り治具又は装置が大型
化し、生産性が低下するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みてなされたもので、ねじ孔を設ける筒状体
のナット本体と、その端部に設けられるフランジ部を構
成する座板を別体に製造し、両者を一体に結合する構造
とすることで、材料費と製造コストの低減を図り、特に
フランジ部が大径の場合に適したTナットを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ねじ孔を設けた筒状体の端部に、非円形
の外周面を有するフランジ部が設けられているナット本
体と、金属薄板をプレス成形して、中央部に前記筒状体
が挿通する通孔と前記フランジ部が嵌合して回り止め状
態に保持される凹部が設けられ、前記凹部の外側に補強
リブが設けられると共に、外周部に複数の爪が設けられ
ている大径の座板とからなり、前記ナット本体と前記座
板とが一体に結合されていることを特徴とする。
【0006】前記ナット本体と前記座板は、かしめ構造
により一体に結合することが好ましいが、溶接又は接着
により結合することも可能である。
【0007】また、前記補強リブは、前記凹部の外側に
環状及び放射状に形成することが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0009】図1ないし図4は、本発明によるTナット
10を示している。該Tナット10は、内周面にねじ孔
12を設けた筒状体11のナット本体11′と、大径の
座板13との2つの部材からなっている。筒状体11
は、金属棒材又はパイプ材を圧造成形もしくは切削加工
して製造され、上端部に非円形(図示の例では六角形
状)の外周面15を有する小径のフランジ部14が設け
られナット本体11′を形成している。また、後述する
かしめ結合のために、フランジ部14の首下部に隣接し
て筒状体11の直径dより僅かに大径の環状段部16
(図5(a)参照)が設けられている。一方、座板13
は、板厚みが1.2〜1.6mmの金属薄板をプレス成形
して製造され、図3に良く示されているように、中央部
に筒状体11が挿通する通孔17と、フランジ部14が
密接状態に嵌合して回り止め状態に保持されるように内
側壁面19がフランジ部14の外周面15に合致する六
角形状に形成された凹部18とが設けられている。ま
た、該凹部18の外側に環状の補強リブ20と放射状に
延びる複数の補強リブ21が突設されている。さらに、
座板13の外周部を切り起こして3つの爪22が周方向
に等間隔を隔てて形成されている。該座板13の外径D
は筒状体11の直径dの約3倍以上の大径を有してい
る。
【0010】上記構成を有する筒状体11のナット本体
11′と座板13は、かしめ構造により一体に結合され
ている。すなわち、図5(a)に示すように、筒状体1
1を座板13の通孔17に挿通し、フランジ部14を凹
部18に嵌合して回り止め状態に保持し、環状段部16
にかしめ工具25の環状突起26を圧入して、図5
(b)に示すように、かしめ片16aを半径方向外方へ
張り出し、該かしめ片16aを座板13の通孔17の周
縁部分に圧着して筒状体11のナット本体11′と座板
13とがかしめ構造により一体に結合され、Tナット1
0が完成する。
【0011】筒状体11のナット本体11′と座板13
との結合は、上記したかしめ構造に限定されるものでは
なく、公知の種々の接合手段を採用することができる。
例えば、図6に示すように、筒状体11のフランジ部1
4の下面14aと座板13の凹部18の底壁部分18a
を突起溶接などの抵抗溶接により接合してもよい。ま
た、図示しない接着剤を用いて接合してもよい。図中、
23は接合部を示している。
【0012】図7〜図9は、本発明によるTナット10
の使用例を示している。
【0013】図7は、平行に配置した一対の木材製板材
31,32をステー33を介して連結固定するのにTナ
ット10を使用した例を示している。一方の板材31に
設けた取付孔34にTナット10の筒状体11を挿入
し、座板13の爪22を板材31に打ち込んで固定した
状態で、他方の板材32に設けた取付孔35に挿通した
ボルト36のねじ部37を筒状体11のねじ孔12に螺
合して締め付けることにより、両板材31,32が連結
固定される。
【0014】図8は、壁40に近接して配置される板材
41に他の部材42をボルト43で取り付け固定する場
合のように、通常のナットが使用できない箇所に、本発
明のTナット10を使用した例を示している。板材41
に設けた取付孔44にTナット10の筒状体11を挿入
し、座板13の爪22を板材41に打ち込んで固定され
る。
【0015】図9は、テーブルなどの脚50の下端部に
本発明のTナット10を装着し、高さ調整ボルト52を
螺着するのに使用した例を示している。脚50の下端部
に設けた取付穴51にTナット10の筒状体11を挿入
し、座板13の爪22を脚50の下端部に打ち込んで固
定される。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のTナット
は、ねじ孔を設ける筒状体のナット本体と、該ナット本
体の端部に設ける大径の座板を別体に製造し、両者を一
体に結合した構造であるから、従来の一体成形したTナ
ットに比べて深絞り成形工程を必要とせず、しかも、前
記座板は金属薄板をプレス成形し、補強リブを設けるこ
とで必要な強度が得られ、全体として材料費を削減でき
る。
【0017】また、前記筒状体は端部に小径のフランジ
部を設けるだけであるから、単純な圧造成形又は切削加
工により種々の高さのものが容易に製造できると共に、
ねじ孔のねじ切り加工が容易で、生産性を高めることが
でき、全体として製造コストを大幅に低減できる。
【0018】したがって、本発明のTナットは、特に座
板が大径の場合に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るTナットの斜視図である。
【図2】同平面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う縦断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う縦断面図である。
【図5】筒状体のナット本体と座板のかしめ結合工程を
示しており、(a)はかしめ前の要部拡大断面図、
(b)はかしめ後の要部拡大断面図である。
【図6】別の実施例による筒状体のナット本体と座板と
の結合工程を示す要部拡大断面図である。
【図7】本発明によるTナットの使用例を示す要部縦断
正面図である。
【図8】本発明によるTナットの別の使用例を示す要部
縦断正面図である。
【図9】本発明によるTナットのさらに別の使用例を示
す要部縦断正面図である。
【図10】従来のTナットを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 Tナット 11 筒状体 12 ねじ孔 13 座板 14 フランジ部 15 非円形の外周面 16 環状段部 17 通孔 18 凹部 19 内側壁面 20,21 補強リブ 22 爪

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ孔を設けた筒状体の端部に、非円形
    の外周面を有するフランジ部が設けられているナット本
    体と、 金属薄板をプレス成形して、中央部に前記筒状体が挿通
    する通孔と前記フランジ部が嵌合して回り止め状態に保
    持される凹部が設けられ、前記凹部の外側に補強リブが
    設けられると共に、外周部に複数の爪が設けられている
    大径の座板とからなり、 前記ナット本体と前記座板とが一体に結合されているこ
    とを特徴とするTナット。
  2. 【請求項2】 前記ナット本体と前記座板とが、かしめ
    構造により一体に結合されている請求項1記載のTナッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記ナット本体と前記座板とが、溶接又
    は接着により一体に結合されている請求項1記載のTナ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記補強リブが、前記凹部の外側に環状
    及び放射状に形成されている請求項1、2又は3記載の
    Tナット。
  5. 【請求項5】 前記座板の直径が、前記筒状体の外径の
    約3倍以上である請求項1ないし4のいずれかに記載の
    Tナット。
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