JP3020433U - ハンドル座取付け用の脚ネジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単で、しかもとも回りすることのないハン
ドル座取付け用の脚ネジを提供すること。 【構成】 ハンドル座１とは別体に形成した脚ネジ６の
頭部に、歯車状の回り止めギザ７ａを設けたフランジ部
７を形成し、このフランジ部７を脚ネジ挿通孔４の支持
凹部３内に圧入するようにして脚ネジ６をハンドル座１
に組み付けた上、この脚ネジ６を他方のハンドル座に挿
通した雄ネジと螺合させて、錠本体とともに２つのハン
ドル座１をドアに締付け固定するようにしたもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はハンドル座取付け用の脚ネジに関する。

【０００２】

【従来の技術】

扉錠をドアに取付けるには、錠本体より若干大きめの取付け孔をドアの端面か ら内奥に向けて穿ち、そこに錠本体を嵌込む一方、ドアの両面にハンドル座を当 てて全体をネジにより締付けて固定するようにしている。

【０００３】 このため、ドアの両面に設けるハンドル座には、その一方のハンドル座の裏面 にドアの厚みに相当する２本の長いタップを立てて、他方のハンドル座に挿通し た２本の雄ネジをこれらのタップに設けた雌ねじに螺合させるようにしており、 このタップの取付けに当っては、これまで、ハンドル座とタップを樹脂材により 一体的に形成するか、もしくは、取付けネジを用いてハンドル座の裏面にタップ 一体的に固定するようにしていた。

【０００４】 ところが、この種のハンドル座を錠本体とともにドアに固定するにはかなりの 強い締め力を必要とするため、前者のものでは、タップ部分がハンドル座からも ぎれてしまうといった不都合が生じ易く、また、後者のものでは、雄ネジのねじ 込みとともにタップがつれ回りを始めて強く締め付けることができないといった 不都合を有している。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこのような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、 外れたり、折損したりすることのない簡単なハンドル座取付け用の脚ネジを提供 することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 すなわち、本考案はこのような課題を達成するためのハンドル座取付け用の脚 ネジとして、ハンドル座の脚ネジ挿通孔に挿通するよう形成され、かつ軸部の内 面に雌ネジを形成した脚ネジの頭部に、脚ネジ挿通孔の上部に設けた支持凹部と 係合する回り止め付きのフランジ部を一体的に設けるようにしたものである。

【０００７】

【実施例】

そこで以下に図示した実施例について説明する。 図１は本考案の一実施例を示したものである。

【０００８】 図において符号１は、中心に軸孔２を設けたハンドル座で、このハンドル座１ は、樹脂等の素材を用いてドアのいずれの面にも使用できるよう同じ形状に形成 され、さらに、軸孔２を挟むようにしてその両側には、表面側に脚ネジ６のフラ ンジ部７を支える大径の支持凹部３を設けた一対の脚ネジ挿通孔４、４が形成さ れている。

【０００９】 これに対して、本考案の特徴部分をなす脚ネジ６は、他方のハンドル座１に挿 通した図示しない雄ネジと螺合してハンドル座１と錠本体とを締付け固定するた めのもので、このものは、図２（ａ）に示したように、１枚の金属板を筒状に曲 成して、フランジ部７と軸部８とからなる脚ネジ６として形成したもので、特に この実施例におけるフランジ部７は、ハンドル座１に設けた凹部３の径より若干 大径となして、その周面に歯車状の回り止めギザ７ａを設けたものであり、軸部 ８の内部には従来のタップと同様に雌ネジ９が形成されている。

【００１０】 したがって、このように構成された脚ネジ６を一方のハンドル座１の脚ネジ挿 通孔４に挿通し、かつフランジ部７を凹部３に無理に押込むようにして組付けた 上、このハンドル座１をドアの一方の面に当接して、他方のハンドル座１に挿通 した雄ネジをこの脚ネジ６に螺合させて締付けると、この脚ネジ６は、凹部３と フランジ部７との噛合いによって回動することなく、２つのハンドル座１、１を 強固に締付けて一体化する。

【００１１】 図２（ｂ）は脚ネジについての第２の実施例を示したもので、この脚ネジ１６ は、ダイカストにより形成し、かつハンドル座１の凹部３に圧入するフランジ部 １７を角形に形成したもので、この脚ネジ１６を使用する場合には、ハンドル座 １に設ける凹部３の形状をこのフランジ部１７に対応する角型とすることが望ま しい。

【００１２】 また、図２（ｃ）に示したさらに別の脚ネジ２６は、頭部のフランジ部２７か ら下方に向けて回り止め２７ａを突設したもので、この実施例では、雄ネジを締 込んでゆく過程で、回り止め２７ａを施したフランジ部２７を凹部３の下面に喰 い込ませて脚ネジ２６のとも回りを抑えるようにしたものである。

【００１３】

【考案の効果】

以上述べたように本考案によれば、ハンドル座の軸孔に挿通するように形成し た脚ネジの頭部に、脚ネジ挿通孔の上部に設けた支持凹部と係合する回り止め付 きのフランジ部を設けたので、単に一方のハンドル座の脚ネジ挿通孔に脚ネジを 挿入してこれを他方のハンドル座に挿通した雄ネジと螺合させるだけで、この脚 ネジにとも回りを生じさせることなく、２つのハンドル座を錠本体とともにドア に確実に締付け固定することができる。

【００１４】 しかも、脚ネジをハンドル座と別体に形成可能としたことにより、ハンドル座 の制約を受けることなく脚ネジ自体に締付け力に耐え得る十分な強度を付与させ ることができるばかりでなく、ドアの各面に取付けるハンドル座を同じ形状のも のとすることを可能となして、この種のハンドル座の製造コストを大巾に軽減す ることを可能にするとともに、部品点数を少なくして組付け作業をより容易にす ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例をなすハンドル座の取付け機
構を示した側面図である。

【図２】（ａ）乃至（ｃ）は、本考案に係る脚ネジにつ
いての各実施例を示した斜視図である。

【符号の説明】

１ ハンドル座 ２ 軸孔 ３ 支持凹部 ４ 脚ネジ挿通孔 ６ 脚ネジ ７ フランジ部 ８ 軸部 ９ 雌ネジ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハンドル座の脚ネジ挿通孔に挿通するよ
   う形成され、かつ軸部の内面に雌ネジを形成した脚ネジ
   の頭部に、上記脚ネジ挿通孔の上部に設けた支持凹部と
   係合する回り止め付きのフランジ部を一体的に設けたこ
   とを特徴とするハンドル座取付け用の脚ネジ。
2. 【請求項２】 上記フランジ部を上記支持凹部の径より
   若干大径となして、その周面に回り止めのギザを設けた
   ことを特徴とする請求項１記載のハンドル座取付け用の
   脚ネジ。
3. 【請求項３】 上記フランジ部を、上記支持凹部の形状
   に対応する角形となしたことを特徴とする請求項１記載
   のハンドル座取付け用の脚ネジ。
4. 【請求項４】 上記フランジ部に、支持凹部の底面に喰
   い込む突部を形成したことを特徴とする請求項１記載の
   ハンドル座取付け用の脚ネジ。