JP3019855U - 腰当てクッション - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、自動車用又はソファー用として重
宝される腰当てクッションに関する。 【構成】 本考案の自動車用の腰当てクッションは、断
面ほぼ円形をなす棒状のクッション体をドーナツ形に形
成してなるクッション本体１であって、当該クッション
本体の両自由端１ａ、１ｂを収れん形状とするととも
に、この両自由端に弾力性を付与し、かつこの両自由端
に締め付け用のひも２、３をそれぞれ設ける構成であ
る。尚、ソファー用の腰当てクッションは、前記構成と
ほぼ同様であるが、クッション本体１１の折曲中央部位
１１Ｃの断面立上寸法を、前記クッション本体の自由端
１１ａ（１１ｂ）の立上寸法のほぼ４倍で、かつ当該ク
ッション本体の折曲中央部位の断面幅寸法を、前記クッ
ション本体の全体平面寸法のほぼ１／２で、構成する。
本考案は、ズレがなく安定して使用できること、また長
時間の使用でも疲労感がない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車用又はソファー用として重宝される腰当てクッションに関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の腰当てクッション又は首当てクッションとしては、種々の構成 のものが市販又は提案されているので、その代表例として下記の先行技術を挙げ る。（１）実開昭６２−１７７３６４号の枕がある。この考案は、略Ｌ字状の外 袋内に円柱状のクッション材が挿入されている構成であり、種々の使用方法があ る。その中で第２図（Ｈ）で腰当て用として使用する例が開示されている。（２ ）実開昭６２−１３６８５７号の仮眠用まくらがある。この考案は、平面形状略 Ｕ字状に形成され、その内周縁に頭部が当接されることにより、頭部を安定的に 保持できることが特徴である。（３）実開平６−１７５５８号の首指圧安眠枕が ある。この考案は、偏平Ｕ字形のクッション本体と、このクッション本体の両自 由端にひもを設ける構成で、クッション本体で首部を指圧することを特徴とする 。その使用方法は、原則として畳等の平坦面に平面状に載置して使用する。（４ ）実開平６−１３６４４号の腰まくらがある。この考案は、円形の布にこれより 大きい円形の布を縫い付けてＣ型の袋部を設けてつくった袋本体と、前記袋部に 入れたそば殻とより構成で、原則として畳等の平坦面に平面状に載置して使用す る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前述の先行技術文献の中で、（１）、（２）の考案は単純な略Ｌ字状、又は略 Ｕ字状をなす構成のまくらとなっているので、必ず当該まくらを保持する肘掛け 又は肩等が要求されることから、自ずから使用態様が限定されること、また使用 態様の中で、例えば、自動車等の如く、振動を伴う使用においてズレが発生し問 題となること、等の課題がある。また形状的には、その両自由端が収れんされて おらず、装着時における前屈み姿勢等の動作に不都合が生ずる課題がある。

【０００４】 尚、前記（３）の考案は、クッション本体にひもを設けて、当該クッション本 体を人体にフィットさせる構成となっている。しかし、この考案はクッション本 体が平面形状となっており、平面状に載置する使用態様に限定されること、又は 前記と同様に前屈み姿勢等の動作に不都合であること、等の課題がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記に鑑み、本考案は、自動車の乗車時に使用してもズレることなく、安定的 な使用態様が確保できること、又はクッション本体の両自由端を収れんしかつ弾 力性を付与することにより、楽な姿勢での装着と自由な動きを確保すること、等 を目的として、下記の構成を採用する。

【０００６】 即ち、本考案の自動車用のひも付き腰当てクッションは、断面ほぼ円形をなす 棒状のクッション体をドーナツ形に形成してなるクッション本体であって、当該 クッション本体の両自由端を収れん形状とするとともに、この両自由端に弾力性 を付与し、かつこの両自由端に締め付け用のひもをそれぞれ設ける構成である。

【０００７】 また本考案は、ソファーにおける使用に際し、腰並びに腕を安定した状態で載 架でき、かつクッション本体の両自由端を収れんしかつ弾力性を付与することに より、楽な姿勢での装着と自由な動きを確保すること、等を目的として、下記の 構成を採用する。

【０００８】 ソファー用のひも付き腰当てクッションは、断面ほぼ円形をなす棒状のクッシ ョン体をドーナツ形に形成してなるクッション本体であって、当該クッション本 体の両自由端を収れん形状とするとともに、この両自由端に弾力性を付与し、し かも前記クッション本体の折曲中央部位の断面立上寸法を、前記クッション本体 の自由端の立上寸法のほぼ４倍で、かつ当該クッション本体の折曲中央部位の断 面幅寸法を、前記クッション本体の全体平面寸法のほぼ１／２で、構成したこと を特徴とする。

【０００９】

【作用】

次に、本考案の使用態様の一例を説明する。

【００１０】 先ず、図１〜図３に示す例は、自動車用の腰当てクッション等であり、ドーナ ツ形のクッション本体を腰に当接した後、ひもにより人体に密着状に装着する。 これにより腰をシートより離間させかつ腰を持ち上げる状況となって長距離ドラ イブでも疲れないこと、又は腕置き台としても利用でき重宝する。また使用時に 両自由端が収れんしていることから、楽な姿勢での装着と自由な動きが保証され る特徴がある。またひもにより腰当てクッションは人体に最適な状態でフィット されており、ある程度の振動、衝撃があっても装着中にズレることは全くないこ と、また走行中にズレることがないので、乗車者が装着しても安全であり、かつ シートベルトとの併用により一層安全性が向上すること、等の効果がある。また いかなる状況でも違和感なく使用でき重宝する。尚、図３の例は、腰当てクッシ ョンを首及び肩当てクッションとして使用する例であり、図示の如く、一方の首 から他方の肩にかけ袈裟斬り状にかけ、ひもの結縛により前記状態を確保する。 この状態では首がささえられて大変快適であり長距離ドライブでも疲れないこと 、並びに肩とシートとの間に隙間が形成され、肩への空気接触による冷感と、場 合により肩又は首への指圧効果が期待できること、等の有益性がある。

【００１１】 次に図４〜図６に示す例は、ソファー用の腰当てクッションであり、ドーナツ 形のクッション体でかつ折曲中央部位の寸法が大きく、かつ両自由端を収れんす る構成を採用することにより、着座者の腰を完全に抱擁しかつ腰及び背中の一部 をしっかりと支える特徴がある。したがって、当該着座者がソファーからズレる ことがなく、安心できること、殊に老人又は病弱者はズレることなく安心して使 用でき、使用者又は介護者の双方にとって有益である。また長時間の装着及び着 座でも疲れない特徴がある。

【００１２】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を説明する。

【００１３】 先ず、図１〜図３に示す自動車用のひも付き腰当てクッションにつき説明する と、１は断面ほぼ円形をなす棒状のクッション体をドーナツ形に形成してなるク ッション本体で、このクッション本体１の両自由端１ａ、１ｂは収れんされかつ 弾力性が付与されている。前記両自由端１ａ、１ｂの端面にはひも２、３が設け られている。尚、本例の標準的な寸法関係を表示すると図７となりますが、一例 であります。このような構成により乗車者１Ｈの腰１Ｈ１にひも２、３を利用し て当接されるか、又は首１Ｈ２及び肩１Ｈ３にも同様な態様で使用される。また 前記クッション本体１に磁石（図示せず）、汗取り、ポケット等の他の目的、利 用のための付属品を設けることもできる。

【００１４】 次に、図４〜図６に示すソファー用の腰当てクッションにつき説明すると、１ １は断面ほぼ円形をなす棒状のクッション体をドーナツ形に形成してなるクッシ ョン本体で、このクッション本体１１の両自由端１１ａ、１１ｂは収れんされか つ弾力性が付与されている。そして本例ではクッション本体１１の折曲中央部位 １１ｃの断面寸法を、前記クッション本体１１の自由端１１ａの立上寸法のほぼ ４倍で、かつ当該クッション本体１１の折曲中央部位１１ｃの断面幅寸法を、前 記クッション本体１１の全体平面寸法のほぼ１／２で構成されており、図示の如 く、着座者２Ｈの腰２Ｈ１又は背中の一部２Ｈ２を抱擁し、この腰２Ｈ１及び背 中の一部２Ｈ２をしっかり支える構造となっている。尚、本例の標準的な寸法関 係を表示すると図８、図９となりますが、一例であります。また前記クッション 本体１に磁石（図示せず）、汗取り、ポケット等の他の目的、利用のための付属 品を設けることもできる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の自動車用のひも付き腰当てクッションは、乗車者の腰等に最適な状態 でフィットされる構成であるので、乗車時にズレることなく、安定的でかつ安全 な使用態様が確保される卓効がある。また本考案は、クッション本体の両自由端 を収れんしかつ弾力性を付与する構成であるので、楽な姿勢での装着と自由な動 きが確保されること、又は長距離ドライブの使用においても疲労感が少ないこと 、等の効果がある。

【００１６】 また本考案のソファー用の腰当てクッションは、着座者の腰及び背中の一部に 最適な状態でフィットされる構成であるので、楽な姿勢での装着と自由な動きが 確保されること、使用が便利であること、等の効果がある。また着座者、介護者 等の双方にとって有益である。更に長時間の装着及び着座でも疲れない特徴があ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動車用の腰当てクッションを示す平面図であ
る。

【図２】自動車用の腰当てクッションを腰に使用する一
例を示す平面図である。

【図３】自動車用の腰当てクッションを首及び肩に使用
する一例を示す平面図である。

【図４】ソファー用の腰当てクッションを示す平面図で
ある。

【図５】ソファー用の腰当てクッションを示す平面図で
ある。

【図６】ソファー用の腰当てクッションの断面図であ
る。

【図７】自動車用の腰当てクッションの標準的な寸法の
一例を示す平面図である。

【図８】ソファー用の腰当てクッションの標準的な寸法
の一例を示す平面図である。

【図９】ソファー用の腰当てクッションの断面図を利用
する標準的な寸法の一例を示す平面図である。

【符号の説明】

１ クッション本体 １ａ 自由端 １ｂ 自由端 ２ ひも ３ ひも １１ クッション本体 １１ａ 自由端 １１ｂ 自由端 １Ｈ 乗車者 １Ｈ１ 腰 １Ｈ２ 首 １Ｈ３ 肩 ２Ｈ 着座者 ２Ｈ１ 腰 ２Ｈ２ 背中の一部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 断面ほぼ円形をなす棒状のクッション体
   をドーナツ形に形成してなるクッション本体であって、
   当該クッション本体の両自由端を収れん形状とするとと
   もに、この両自由端に弾力性を付与し、かつこの両自由
   端に締め付け用のひもをそれぞれ設ける構成とした自動
   車用のひも付き腰当てクッション。
2. 【請求項２】 断面ほぼ円形をなす棒状のクッション体
   をドーナツ形に形成してなるクッション本体であって、
   当該クッション本体の両自由端を収れん形状とするとと
   もに、この両自由端に弾力性を付与し、しかも前記クッ
   ション本体の折曲中央部位の断面立上寸法を、前記クッ
   ション本体の自由端の立上寸法のほぼ４倍で、かつ当該
   クッション本体の折曲中央部位の断面幅寸法を、前記ク
   ッション本体の全体平面寸法のほぼ１／２で、構成した
   ことを特徴とするソファー用の腰当てクッション。