JP3403401B1 - 分割枕 - Google Patents
分割枕Info
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- JP3403401B1 JP3403401B1 JP2002246316A JP2002246316A JP3403401B1 JP 3403401 B1 JP3403401 B1 JP 3403401B1 JP 2002246316 A JP2002246316 A JP 2002246316A JP 2002246316 A JP2002246316 A JP 2002246316A JP 3403401 B1 JP3403401 B1 JP 3403401B1
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- Japan
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- pillow
- chair
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- Bedding Items (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】そもそも枕を有しない椅子上において着座姿勢
にある人間の姿勢を安定化させる機能と、そもそも枕を
有するか否かを問わず、椅子上において着座姿勢または
仰臥姿勢にある人間の背中とその椅子の背もたれとの間
の隙間を埋めてその人間の姿勢を安定化させる機能とを
1つの枕によって実現する。 【解決手段】分割枕の第1部分10と第2部分12との
結合状態におけるレイアウトを、それら第1部分と第2
部分とがそれらの順に上下に重なる上下方向レイアウト
(図示しない)と、第2部分と第1部分とがそれらの順
に前後に並ぶ前後方向レイアウトとに変更可能とする。
上下方向レイアウトにおいては、第1部分の一側面が、
着座姿勢にある人間を背後から支持する機能を果たし、
一方、前後方向レイアウトにおいては、第1部分の上面
と第2部分の上面とが互いに共同して、着座姿勢または
仰臥姿勢にある人間を背後から支持する機能を果たす。
にある人間の姿勢を安定化させる機能と、そもそも枕を
有するか否かを問わず、椅子上において着座姿勢または
仰臥姿勢にある人間の背中とその椅子の背もたれとの間
の隙間を埋めてその人間の姿勢を安定化させる機能とを
1つの枕によって実現する。 【解決手段】分割枕の第1部分10と第2部分12との
結合状態におけるレイアウトを、それら第1部分と第2
部分とがそれらの順に上下に重なる上下方向レイアウト
(図示しない)と、第2部分と第1部分とがそれらの順
に前後に並ぶ前後方向レイアウトとに変更可能とする。
上下方向レイアウトにおいては、第1部分の一側面が、
着座姿勢にある人間を背後から支持する機能を果たし、
一方、前後方向レイアウトにおいては、第1部分の上面
と第2部分の上面とが互いに共同して、着座姿勢または
仰臥姿勢にある人間を背後から支持する機能を果たす。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間を背後から支
持するための枕に関し、特に、2つの部分に分割されて
成る分割枕に関する。
持するための枕に関し、特に、2つの部分に分割されて
成る分割枕に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、理髪、美容等の理容行為や、診
察、治療等の医療行為(例えば、歯科医療、耳鼻科医療
等を含む)の現場においては、その行為を受ける対象で
ある人間の姿勢を固定するために椅子(以下、「理容椅
子等」と総称する)が使用される。
察、治療等の医療行為(例えば、歯科医療、耳鼻科医療
等を含む)の現場においては、その行為を受ける対象で
ある人間の姿勢を固定するために椅子(以下、「理容椅
子等」と総称する)が使用される。
【0003】理容行為等を受けようとする人間が移動手
段として車椅子を利用する場合がある。しかし、車椅子
はそもそも枕を有せず、理容椅子等と同様には人間の姿
勢を固定する機能を果たし得ないのが一般的である。そ
のため、車椅子を利用する人間が理容行為等を受けるた
めには、その人間が車椅子から理容椅子等に移乗しなけ
ればならず、本人にとっては苦痛であるし、介護者にと
っては負担が重く、面倒である。
段として車椅子を利用する場合がある。しかし、車椅子
はそもそも枕を有せず、理容椅子等と同様には人間の姿
勢を固定する機能を果たし得ないのが一般的である。そ
のため、車椅子を利用する人間が理容行為等を受けるた
めには、その人間が車椅子から理容椅子等に移乗しなけ
ればならず、本人にとっては苦痛であるし、介護者にと
っては負担が重く、面倒である。
【0004】ところで、上述の理容椅子等は、人間のす
べての体型に適合するものであるのが理想的であるが、
現実には、適合しない場合が存在する。その一例は、高
齢等が原因で背骨が湾曲した人間がそのような理容椅子
等に着座して理容行為、医療行為等を受けようとする場
合である。
べての体型に適合するものであるのが理想的であるが、
現実には、適合しない場合が存在する。その一例は、高
齢等が原因で背骨が湾曲した人間がそのような理容椅子
等に着座して理容行為、医療行為等を受けようとする場
合である。
【0005】この場合、背骨が湾曲した人間は、その背
中と理容椅子等の背もたれとの間の隙間をなくして体を
安定させるべく、無理な姿勢を強制される。そのため、
人間が苦痛を感じることがあり、また、背中と背もたれ
との間の隙間を十分になくすことができず、人間の体が
不安定のままとされることがある。
中と理容椅子等の背もたれとの間の隙間をなくして体を
安定させるべく、無理な姿勢を強制される。そのため、
人間が苦痛を感じることがあり、また、背中と背もたれ
との間の隙間を十分になくすことができず、人間の体が
不安定のままとされることがある。
【0006】人間の種々な体型や種々な要求に適合させ
ることを課題とし、いくつかの枕が既に提案されてい
る。
ることを課題とし、いくつかの枕が既に提案されてい
る。
【0007】特開2000−333805号公報には、
枕を、仰向け状態にある人間の頭部を支持する第1部分
(第2枕体)と、首部を支持する第2部分(第1枕体)
とに分割するとともに、それら2部分を一つの袋カバー
内に一緒に収容することにより、それら2部分を固定す
る技術が開示されている。この公報には、さらに、それ
ら2部分を互いに縫合して一体化した後に枕カバー内に
収容する技術も開示されている。
枕を、仰向け状態にある人間の頭部を支持する第1部分
(第2枕体)と、首部を支持する第2部分(第1枕体)
とに分割するとともに、それら2部分を一つの袋カバー
内に一緒に収容することにより、それら2部分を固定す
る技術が開示されている。この公報には、さらに、それ
ら2部分を互いに縫合して一体化した後に枕カバー内に
収容する技術も開示されている。
【0008】また、特開平8−422号公報には、枕
を、仰向け状態にある人間の頭部を支持する第1部分
(支え部)と、首部を支持する第2部分(首側部)とに
分割するとともに、それら2部分を一つのピローケース
内に一緒に収容することにより、それら2部分を固定す
る技術が開示されている。この公報には、さらに、第2
部分の高さをピローケースの変形によって調整する技術
も開示されている。
を、仰向け状態にある人間の頭部を支持する第1部分
(支え部)と、首部を支持する第2部分(首側部)とに
分割するとともに、それら2部分を一つのピローケース
内に一緒に収容することにより、それら2部分を固定す
る技術が開示されている。この公報には、さらに、第2
部分の高さをピローケースの変形によって調整する技術
も開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、その研究
により、そもそも枕を有しない椅子上において着座姿勢
にある人間の姿勢を安定化させる機能と、そもそも枕を
有するか否かを問わず、椅子等の上において着座姿勢ま
たは仰臥姿勢にある人間の背中とその椅子等との間の隙
間を埋めてその人間の姿勢を安定化させる機能とを1つ
の枕により実現できれば、経済的にもスペース的にも好
都合であるという知見を得た。
により、そもそも枕を有しない椅子上において着座姿勢
にある人間の姿勢を安定化させる機能と、そもそも枕を
有するか否かを問わず、椅子等の上において着座姿勢ま
たは仰臥姿勢にある人間の背中とその椅子等との間の隙
間を埋めてその人間の姿勢を安定化させる機能とを1つ
の枕により実現できれば、経済的にもスペース的にも好
都合であるという知見を得た。
【0010】しかしながら、前述の2つの従来技術で
は、それら2つの機能を1つの枕により実現したいとい
う要望を満たすことは不可能である。
は、それら2つの機能を1つの枕により実現したいとい
う要望を満たすことは不可能である。
【0011】このような事情を背景とし、本発明は、分
割枕が分割された2部分のレイアウトを上下方向レイア
ウトと前後方向レイアウトとに適宜変更可能とすること
により、上述の要望を満たすことを課題としてなされた
ものである。
割枕が分割された2部分のレイアウトを上下方向レイア
ウトと前後方向レイアウトとに適宜変更可能とすること
により、上述の要望を満たすことを課題としてなされた
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分
し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引
用する形式で記載する。これは、本明細書に記載の技術
的特徴のいくつかおよびそれらの組合せのいくつかの理
解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特
徴やそれらの組合せが以下の態様に限定されると解釈さ
れるべきではない。
によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分
し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引
用する形式で記載する。これは、本明細書に記載の技術
的特徴のいくつかおよびそれらの組合せのいくつかの理
解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特
徴やそれらの組合せが以下の態様に限定されると解釈さ
れるべきではない。
【0013】(1) 第1部分と第2部分とに分割され
るとともに、それら第1部分と第2部分とが結合手段に
よって互いに結合する状態と互いに分離する状態とに切
り換わる分割枕であって、前記第1部分と第2部分との
結合状態におけるレイアウトが、それら第1部分と第2
部分とがそれらの順に上下に重なる上下方向レイアウト
と、第2部分と第1部分とがそれらの順に前後に並ぶ前
後方向レイアウトとに変更可能であり、かつ、前記上下
方向レイアウトにおいては、少なくとも前記第1部分の
一側面が、着座姿勢にある人間の頭部または首部を背後
から支持する機能を果たし、一方、前記前後方向レイア
ウトにおいては、前記第1部分の上面と前記第2部分の
上面とが互いに共同して、着座姿勢または仰臥姿勢にあ
る人間の頭部、首部または胴体部を背後から支持する機
能を果たす分割枕。
るとともに、それら第1部分と第2部分とが結合手段に
よって互いに結合する状態と互いに分離する状態とに切
り換わる分割枕であって、前記第1部分と第2部分との
結合状態におけるレイアウトが、それら第1部分と第2
部分とがそれらの順に上下に重なる上下方向レイアウト
と、第2部分と第1部分とがそれらの順に前後に並ぶ前
後方向レイアウトとに変更可能であり、かつ、前記上下
方向レイアウトにおいては、少なくとも前記第1部分の
一側面が、着座姿勢にある人間の頭部または首部を背後
から支持する機能を果たし、一方、前記前後方向レイア
ウトにおいては、前記第1部分の上面と前記第2部分の
上面とが互いに共同して、着座姿勢または仰臥姿勢にあ
る人間の頭部、首部または胴体部を背後から支持する機
能を果たす分割枕。
【0014】この分割枕は、それの第1部分と第2部分
とがそれらの順に上下に重なる上下方向レイアウトにお
いて、少なくとも第1部分の一側面が、着座姿勢にある
人間の頭部または首部を背後から支持する機能を果た
す。
とがそれらの順に上下に重なる上下方向レイアウトにお
いて、少なくとも第1部分の一側面が、着座姿勢にある
人間の頭部または首部を背後から支持する機能を果た
す。
【0015】この機能により、例えば、そもそも枕を有
しない椅子上において着座姿勢にある人間の頭部または
首部を安定化させることが可能となる。
しない椅子上において着座姿勢にある人間の頭部または
首部を安定化させることが可能となる。
【0016】一方、この分割枕は、第2部分と第1部分
とがそれらの順に前後に並ぶ前後方向レイアウトにおい
て、第1部分の上面と第2部分の上面とが互いに共同し
て、着座姿勢または仰臥姿勢にある人間の頭部、首部ま
たは胴体部を背後から支持する機能を果たす。
とがそれらの順に前後に並ぶ前後方向レイアウトにおい
て、第1部分の上面と第2部分の上面とが互いに共同し
て、着座姿勢または仰臥姿勢にある人間の頭部、首部ま
たは胴体部を背後から支持する機能を果たす。
【0017】この機能により、例えば、椅子、ふとん、
ベッドまたは床上において着座姿勢または仰臥姿勢にあ
る人間の背骨が湾曲していたとしても、当該分割枕が、
その人間の頭部、首部または胴体部と椅子等との間の隙
間を埋める補助具として作用する。その結果、その人間
の頭部、首部または胴体部を安定化させることが可能と
なる。
ベッドまたは床上において着座姿勢または仰臥姿勢にあ
る人間の背骨が湾曲していたとしても、当該分割枕が、
その人間の頭部、首部または胴体部と椅子等との間の隙
間を埋める補助具として作用する。その結果、その人間
の頭部、首部または胴体部を安定化させることが可能と
なる。
【0018】以上の説明から明らかなように、この分割
枕によれば、それの2部分同士の結合状態におけるレイ
アウトを変更することにより、そもそも枕を有しない椅
子上において着座姿勢にある人間の頭部または首部を背
後から支持する第1の機能と、そもそも枕を有するか否
かを問わず、着座姿勢または仰臥姿勢にある人間の背中
と椅子等との間の隙間を埋めてその人間の頭部、首部ま
たは胴体部を背後から支持する第2の機能とを選択的に
果たすことが可能となる。すなわち、この分割枕は、1
つの枕でありながら2つの機能を実現可能なのである。
枕によれば、それの2部分同士の結合状態におけるレイ
アウトを変更することにより、そもそも枕を有しない椅
子上において着座姿勢にある人間の頭部または首部を背
後から支持する第1の機能と、そもそも枕を有するか否
かを問わず、着座姿勢または仰臥姿勢にある人間の背中
と椅子等との間の隙間を埋めてその人間の頭部、首部ま
たは胴体部を背後から支持する第2の機能とを選択的に
果たすことが可能となる。すなわち、この分割枕は、1
つの枕でありながら2つの機能を実現可能なのである。
【0019】さらに、この分割枕においては、上下方向
レイアウトにおいては、少なくとも第1部分の一側面が
上記第1の機能を果たす一方、前後方向レイアウトにお
いては、第1部分の上面と第2部分の上面とが互いに共
同して上記第2の機能を果たす。すなわち、この分割枕
は、それの互いに異なる部位により2つの機能をそれぞ
れ果たすのである。
レイアウトにおいては、少なくとも第1部分の一側面が
上記第1の機能を果たす一方、前後方向レイアウトにお
いては、第1部分の上面と第2部分の上面とが互いに共
同して上記第2の機能を果たす。すなわち、この分割枕
は、それの互いに異なる部位により2つの機能をそれぞ
れ果たすのである。
【0020】しかも、この分割枕においては、上下方向
レイアウトにおいては、少なくとも第1部分の一側面
が、それの法線方向において、上記第1の機能を果たす
一方、前後方向レイアウトにおいては、第1部分の上面
と第2部分の上面とが互いに共同して、それら両上面の
法線方向において、上記第2の機能を果たす。すなわ
ち、この分割枕は、互いに異なる方向において2つの機
能をそれぞれ果たすのである。
レイアウトにおいては、少なくとも第1部分の一側面
が、それの法線方向において、上記第1の機能を果たす
一方、前後方向レイアウトにおいては、第1部分の上面
と第2部分の上面とが互いに共同して、それら両上面の
法線方向において、上記第2の機能を果たす。すなわ
ち、この分割枕は、互いに異なる方向において2つの機
能をそれぞれ果たすのである。
【0021】本項における「結合手段」は、例えば、第
1部分と第2部分とのそれぞれの結合部に予め装着され
た一対の結合具(例えば、雄側と雌側とを有する一対の
面ファスナ)として構成したり、それら第1部分と第2
部分とに随時装着されてそれら2部分を一緒に縛るベル
トとして構成することが可能である。
1部分と第2部分とのそれぞれの結合部に予め装着され
た一対の結合具(例えば、雄側と雌側とを有する一対の
面ファスナ)として構成したり、それら第1部分と第2
部分とに随時装着されてそれら2部分を一緒に縛るベル
トとして構成することが可能である。
【0022】また、本項における「上下方向レイアウ
ト」と「前後方向レイアウト」とはいずれも、当該分割
枕によって支持すべき人間が、背もたれが着座位置と仰
臥位置とにリクライニング可能な形式の椅子(例えば、
前述の理容椅子等)、ベッド等を使用している状態にお
いて、当該分割枕をその椅子等と共に使用することによ
って実現される。
ト」と「前後方向レイアウト」とはいずれも、当該分割
枕によって支持すべき人間が、背もたれが着座位置と仰
臥位置とにリクライニング可能な形式の椅子(例えば、
前述の理容椅子等)、ベッド等を使用している状態にお
いて、当該分割枕をその椅子等と共に使用することによ
って実現される。
【0023】ただし、「上下方向レイアウト」は、当該
分割枕によって支持すべき人間が、そもそも枕を有しな
い椅子(車椅子を含む)を使用している状態において、
当該分割枕をその椅子と共に使用することによって実現
することが可能である。
分割枕によって支持すべき人間が、そもそも枕を有しな
い椅子(車椅子を含む)を使用している状態において、
当該分割枕をその椅子と共に使用することによって実現
することが可能である。
【0024】これに対し、「前後方向レイアウト」は、
当該分割枕によって支持すべき人間が、その人間を常に
水平に支持するふとん、ベッド等に仰臥している状態に
おいて、当該分割枕をそのふとん等と共に使用すること
によって実現することが可能である。
当該分割枕によって支持すべき人間が、その人間を常に
水平に支持するふとん、ベッド等に仰臥している状態に
おいて、当該分割枕をそのふとん等と共に使用すること
によって実現することが可能である。
【0025】すなわち、「上下方向レイアウト」と「前
後方向レイアウト」は、同じ道具、器具等と共に当該分
割枕を使用して実現することが不可欠ではないのであ
る。
後方向レイアウト」は、同じ道具、器具等と共に当該分
割枕を使用して実現することが不可欠ではないのであ
る。
【0026】本項における「第1部分」と「第2部分」
とはそれぞれ、内部を表皮によって被覆して構成し、か
つ、その内部は、硬質または軟質の発泡ウレタン、スポ
ンジ、発泡ラバー、多孔弾性体等、弾性の充填材によっ
て構成したり、空気によって充填することが可能であ
る。「各部分」の表皮は、「各部分」の内部を空気によ
って充填する場合には、気密性を有する素材により製作
することが望ましい。
とはそれぞれ、内部を表皮によって被覆して構成し、か
つ、その内部は、硬質または軟質の発泡ウレタン、スポ
ンジ、発泡ラバー、多孔弾性体等、弾性の充填材によっ
て構成したり、空気によって充填することが可能であ
る。「各部分」の表皮は、「各部分」の内部を空気によ
って充填する場合には、気密性を有する素材により製作
することが望ましい。
【0027】「各部分」の内部を空気によって充填する
場合、「各部分」に対する空気の出し入れを可能にすれ
ば、「各部分」の弾力性を調整したり、「各部分」の高
さ(上下方向レイアウトを有する当該分割枕の高さ、ま
たは前後方向レイアウトを有する当該分割枕の高さ)を
調整したり、当該分割枕から空気を抜いて縮めた状態で
当該分割枕を持ち運んだり保管することが可能となる。
場合、「各部分」に対する空気の出し入れを可能にすれ
ば、「各部分」の弾力性を調整したり、「各部分」の高
さ(上下方向レイアウトを有する当該分割枕の高さ、ま
たは前後方向レイアウトを有する当該分割枕の高さ)を
調整したり、当該分割枕から空気を抜いて縮めた状態で
当該分割枕を持ち運んだり保管することが可能となる。
【0028】また、「各部分」の内部構成を「第1部
分」と「第2部分」とで互いに異ならせることも可能で
ある。
分」と「第2部分」とで互いに異ならせることも可能で
ある。
【0029】人間が移動手段として車椅子を利用する場
合がある。この場合、その人間が理容行為、医療行為等
を受けようとする場合には、従来、専用の椅子に移乗す
ることが必要であった。
合がある。この場合、その人間が理容行為、医療行為等
を受けようとする場合には、従来、専用の椅子に移乗す
ることが必要であった。
【0030】これに対し、本項に係る分割枕は、車椅子
の背もたれの上部に着脱可能に取り付けて使用すること
が可能である。このようにすれば、移動手段として車椅
子を利用する人間は、車椅子に座ったままで、しかも、
姿勢を良好に安定化させられた状態で、理容行為、医療
行為等を受けることが可能となる。また、本項に係る分
割枕の第1部分と第2部分との結合は、結合部同士の間
に隙間を有しない状態で行うことも、連結部材等を用い
ることにより、隙間を有する状態で行うことも可能であ
る。また、本項に係る分割枕は、前後方向レイアウトに
おいては、第1部分と第2部分とのうち、当該分割枕に
よって支持されるべき人間の頭部寄りに位置するものが
第1部分である態様で使用したり、第2部分である態様
で使用することが可能である。
の背もたれの上部に着脱可能に取り付けて使用すること
が可能である。このようにすれば、移動手段として車椅
子を利用する人間は、車椅子に座ったままで、しかも、
姿勢を良好に安定化させられた状態で、理容行為、医療
行為等を受けることが可能となる。また、本項に係る分
割枕の第1部分と第2部分との結合は、結合部同士の間
に隙間を有しない状態で行うことも、連結部材等を用い
ることにより、隙間を有する状態で行うことも可能であ
る。また、本項に係る分割枕は、前後方向レイアウトに
おいては、第1部分と第2部分とのうち、当該分割枕に
よって支持されるべき人間の頭部寄りに位置するものが
第1部分である態様で使用したり、第2部分である態様
で使用することが可能である。
【0031】(2) 前記第1部分が、前記上下方向レ
イアウトと前後方向レイアウトとの双方において、前記
第2部分と結合する前側面と、前記上下方向レイアウト
において、着座姿勢にある人間の頭部または首部を背後
から支持する後側面とを含む(1)項に記載の分割枕。
イアウトと前後方向レイアウトとの双方において、前記
第2部分と結合する前側面と、前記上下方向レイアウト
において、着座姿勢にある人間の頭部または首部を背後
から支持する後側面とを含む(1)項に記載の分割枕。
【0032】この分割枕によれば、第1部分の前側面に
より、第2部分と結合する結合機能が果たされる一方、
その第1部分の後側面により、着座姿勢にある人間の頭
部または首部を背後から支持する支持機能が果たされ
る。
より、第2部分と結合する結合機能が果たされる一方、
その第1部分の後側面により、着座姿勢にある人間の頭
部または首部を背後から支持する支持機能が果たされ
る。
【0033】したがって、この分割枕によれば、第1部
分の前側面と後側面とが結合機能と支持機能とのそれぞ
れの実現に効果的に利用される。
分の前側面と後側面とが結合機能と支持機能とのそれぞ
れの実現に効果的に利用される。
【0034】(3) 前記第1部分の後側面が、前記上
下方向レイアウトと前後方向レイアウトとの双方におい
て、その第1部分を真上から見た場合に、概して後向き
の凹面を成す(2)項に記載の分割枕。
下方向レイアウトと前後方向レイアウトとの双方におい
て、その第1部分を真上から見た場合に、概して後向き
の凹面を成す(2)項に記載の分割枕。
【0035】この分割枕においては、それの第1部分の
うち、上下方向レイアウトにおいて人間の頭部または首
部を背後から支持する部分である後側面が、その第1部
分を真上から見た場合に、概して後向きの凹面を成す。
うち、上下方向レイアウトにおいて人間の頭部または首
部を背後から支持する部分である後側面が、その第1部
分を真上から見た場合に、概して後向きの凹面を成す。
【0036】したがって、この分割枕によれば、その後
側面が平らである場合に比較し、人間の頭部または首部
を横方向(人体の左右方向)に支持する機能が向上す
る。
側面が平らである場合に比較し、人間の頭部または首部
を横方向(人体の左右方向)に支持する機能が向上す
る。
【0037】よって、この分割枕によれば、人間の頭部
または首部の位置の安定化を、前後方向(人体の前後方
向)においてのみならず、横方向(人体の左右方向)に
おいても実現することが容易となる。
または首部の位置の安定化を、前後方向(人体の前後方
向)においてのみならず、横方向(人体の左右方向)に
おいても実現することが容易となる。
【0038】(4) 前記第1部分の前側面が、前記上
下方向レイアウトと前後方向レイアウトとの双方におい
て、その第1部分を真上から見た場合に、概して前向き
の凸面を成す(3)項に記載の分割枕。
下方向レイアウトと前後方向レイアウトとの双方におい
て、その第1部分を真上から見た場合に、概して前向き
の凸面を成す(3)項に記載の分割枕。
【0039】(5) 前記第1部分が、前記上下方向レ
イアウトと前後方向レイアウトとの双方において、その
第1部分を真上から見た場合に、凹みを後位置に有する
状態で概してC字状を成している(1)ないし(4)項
のいずれかに記載の分割枕。
イアウトと前後方向レイアウトとの双方において、その
第1部分を真上から見た場合に、凹みを後位置に有する
状態で概してC字状を成している(1)ないし(4)項
のいずれかに記載の分割枕。
【0040】背骨が湾曲している人間を平面上で仰臥さ
せると、その人間の背中の上部(両肩部)とその平面と
の間に概して円形状を成す隙間が存在する。したがっ
て、その隙間を埋めるためには、概して円形状を成す補
助具を背中と平面との間に挿入することが望ましい。
せると、その人間の背中の上部(両肩部)とその平面と
の間に概して円形状を成す隙間が存在する。したがっ
て、その隙間を埋めるためには、概して円形状を成す補
助具を背中と平面との間に挿入することが望ましい。
【0041】さらに、その補助具を前記第1部分によっ
て実現するとともに、前記上下方向レイアウトにおい
て、着座姿勢にある人間の頭部または首部を背後から支
持するためには、その第1部分が、その人間の頭部また
は首部を背後から支持する凹みを後位置に有することが
望ましい。
て実現するとともに、前記上下方向レイアウトにおい
て、着座姿勢にある人間の頭部または首部を背後から支
持するためには、その第1部分が、その人間の頭部また
は首部を背後から支持する凹みを後位置に有することが
望ましい。
【0042】このような知見に基づき、本項における分
割枕においては、第1部分が、それを真上から見た場合
に、凹みを後位置に有する状態で概してC字状を成して
いる。
割枕においては、第1部分が、それを真上から見た場合
に、凹みを後位置に有する状態で概してC字状を成して
いる。
【0043】したがって、この分割枕によれば、椅子等
の上において着座姿勢または仰臥姿勢にある人間を背後
から支持する場合に、その人間の背中と椅子等との間の
隙間を、材料の無駄なく、かつ、その人間に苦痛を感じ
させることなく、埋めることが容易となる。
の上において着座姿勢または仰臥姿勢にある人間を背後
から支持する場合に、その人間の背中と椅子等との間の
隙間を、材料の無駄なく、かつ、その人間に苦痛を感じ
させることなく、埋めることが容易となる。
【0044】本項における「C字状」は、例えば、丸み
を帯びたC字状と、角張ったC字状との双方を含む。ま
た、「C字状」は、例えば、三日月状として実現した
り、凹多角形状として実現したり、部分円環状として実
現したり、角張ったC字状として実現することが可能で
ある。
を帯びたC字状と、角張ったC字状との双方を含む。ま
た、「C字状」は、例えば、三日月状として実現した
り、凹多角形状として実現したり、部分円環状として実
現したり、角張ったC字状として実現することが可能で
ある。
【0045】(6) 前記第2部分が、前記上下方向レ
イアウトにおいてその第2部分の上側と下側と前側と後
側とにそれぞれ位置する上面と下面と前側面と後側面と
を有するとともに、前記上面のうち前記前側面の近傍部
と前記後側面の近傍部とにそれぞれ、前記下面からの高
さが高い高部と低い低部とが形成されている(1)ない
し(5)項のいずれかに記載の分割枕。
イアウトにおいてその第2部分の上側と下側と前側と後
側とにそれぞれ位置する上面と下面と前側面と後側面と
を有するとともに、前記上面のうち前記前側面の近傍部
と前記後側面の近傍部とにそれぞれ、前記下面からの高
さが高い高部と低い低部とが形成されている(1)ない
し(5)項のいずれかに記載の分割枕。
【0046】この分割枕においては、それの第2部分の
上面に、それの下面からの高さが高い高部と低い低部と
が形成されている。
上面に、それの下面からの高さが高い高部と低い低部と
が形成されている。
【0047】したがって、この分割枕によれば、第2部
分の上面がそれの下面と平行でかつ平坦である場合に比
較し、第1部分との結合位置の変更に伴う当該分割枕の
全体形状の変化のバリエーションを容易に増加させ得
る。
分の上面がそれの下面と平行でかつ平坦である場合に比
較し、第1部分との結合位置の変更に伴う当該分割枕の
全体形状の変化のバリエーションを容易に増加させ得
る。
【0048】本項において「高部」は、例えば、略半円
状の断面または略多角形状の断面で横方向に延びる形状
を有するものとすることが可能である。
状の断面または略多角形状の断面で横方向に延びる形状
を有するものとすることが可能である。
【0049】(7) 前記高部が、前記前後方向レイア
ウトにおいて、着座姿勢または仰臥姿勢にある人間の頭
部または首部を背後から支持する(6)項に記載の分割
枕。
ウトにおいて、着座姿勢または仰臥姿勢にある人間の頭
部または首部を背後から支持する(6)項に記載の分割
枕。
【0050】(8) 前記高部が、前記低部と隣接し、
かつ、その低部の表面に対して起き上がった表面を有す
る傾斜部を含み、その傾斜部と前記低部とが互いに共同
して、前記上下方向レイアウトにおいて、前記第1部分
と結合する(6)または(7)項に記載の分割枕。
かつ、その低部の表面に対して起き上がった表面を有す
る傾斜部を含み、その傾斜部と前記低部とが互いに共同
して、前記上下方向レイアウトにおいて、前記第1部分
と結合する(6)または(7)項に記載の分割枕。
【0051】この分割枕によれば、それの第2部分の低
部のみまたは高部のみで第1部分と結合する場合に比較
し、それら第1部分と第2部分との機械的な結合力を容
易に増加させ得る。
部のみまたは高部のみで第1部分と結合する場合に比較
し、それら第1部分と第2部分との機械的な結合力を容
易に増加させ得る。
【0052】したがって、この分割枕によれば、上下方
向レイアウトにおいて第1部分が人間から受ける力が大
きいにもかかわらず第1部分と第2部分との結合状態を
維持することが容易となる。
向レイアウトにおいて第1部分が人間から受ける力が大
きいにもかかわらず第1部分と第2部分との結合状態を
維持することが容易となる。
【0053】(9) 前記第2部分の後側面が、前記前
後方向レイアウトにおいて、前記第1部分と結合する
(6)ないし(8)項のいずれかに記載の分割枕。
後方向レイアウトにおいて、前記第1部分と結合する
(6)ないし(8)項のいずれかに記載の分割枕。
【0054】(10) 前記第1部分が、前記前後方向
レイアウトにおいて、前記第2部分と結合する前側面を
含み、かつ、その前側面が、前記第1部分を真上から見
た場合に、概して前向きの凸面を成しており、前記第2
部分の後側面が、前記前後方向レイアウトにおいて、そ
の第2部分を真上から見た場合に、概して後向きの凹面
を成している(9)項に記載の分割枕。
レイアウトにおいて、前記第2部分と結合する前側面を
含み、かつ、その前側面が、前記第1部分を真上から見
た場合に、概して前向きの凸面を成しており、前記第2
部分の後側面が、前記前後方向レイアウトにおいて、そ
の第2部分を真上から見た場合に、概して後向きの凹面
を成している(9)項に記載の分割枕。
【0055】この分割枕においては、第1部分と第2部
分との結合が、前後方向レイアウトにおいて、凹面と凸
面との組合せによって行われる。
分との結合が、前後方向レイアウトにおいて、凹面と凸
面との組合せによって行われる。
【0056】したがって、この分割枕によれば、第1部
分と第2部分との結合が平面同士の結合によって行われ
る場合に比較し、それら2部分同士が結合する領域の面
積を容易に増加させ得、それら2部分同士の機械的な結
合力を容易に増加させ得る。
分と第2部分との結合が平面同士の結合によって行われ
る場合に比較し、それら2部分同士が結合する領域の面
積を容易に増加させ得、それら2部分同士の機械的な結
合力を容易に増加させ得る。
【0057】(11) 前記第1部分の上面および第2
部分の上面が、前記前後方向レイアウトにおいてそれら
両上面に共通に接する一つの接平面を基準にして、着座
姿勢または仰臥姿勢にある人間の頭部、首部または胴体
部を背後から支持する(1)ないし(9)項のいずれか
に記載の分割枕。
部分の上面が、前記前後方向レイアウトにおいてそれら
両上面に共通に接する一つの接平面を基準にして、着座
姿勢または仰臥姿勢にある人間の頭部、首部または胴体
部を背後から支持する(1)ないし(9)項のいずれか
に記載の分割枕。
【0058】(12) 前記第2部分の前側面と後側面
とがそれぞれ、前記前後方向レイアウトにおいて前記第
1部分との結合部として機能し、それにより、前記前後
方向レイアウトが、前記第1部分が前記第2部分の後側
面に結合される第1バリエーションと、第1部分が第2
部分の前側面に結合される第2バリエーションとを含
み、かつ、前記前後方向レイアウトにおいて第1部分の
上面と第2部分の上面とに共通に接する上側接平面の、
第1部分の下面と第2部分の下面とに共通に接する下側
接平面に対する傾斜角度が、前記第1バリエーションに
おいて前記第2バリエーションにおけるより小さい
(6)ないし(11)項のいずれかに記載の分割枕。
とがそれぞれ、前記前後方向レイアウトにおいて前記第
1部分との結合部として機能し、それにより、前記前後
方向レイアウトが、前記第1部分が前記第2部分の後側
面に結合される第1バリエーションと、第1部分が第2
部分の前側面に結合される第2バリエーションとを含
み、かつ、前記前後方向レイアウトにおいて第1部分の
上面と第2部分の上面とに共通に接する上側接平面の、
第1部分の下面と第2部分の下面とに共通に接する下側
接平面に対する傾斜角度が、前記第1バリエーションに
おいて前記第2バリエーションにおけるより小さい
(6)ないし(11)項のいずれかに記載の分割枕。
【0059】この分割枕によれば、前後方向レイアウト
のバリエーションが2つ存在する。そのうちの一方であ
る第1バリエーションにおいては、第2部分がそれの後
側面であって前記低部に近接する側面において第1部分
と結合する。これに対し、第2バリエーションにおいて
は、第2部分がそれの前側面であって前記高部に近接す
る側面において第1部分と結合する。
のバリエーションが2つ存在する。そのうちの一方であ
る第1バリエーションにおいては、第2部分がそれの後
側面であって前記低部に近接する側面において第1部分
と結合する。これに対し、第2バリエーションにおいて
は、第2部分がそれの前側面であって前記高部に近接す
る側面において第1部分と結合する。
【0060】そして、前後方向レイアウトにおいて第1
部分の上面と第2部分の上面とに共通に接する上側接平
面の、第1部分の下面と第2部分の下面とに共通に接す
る下側接平面に対する傾斜角度を、それら2つのバリエ
ーション間において互いに比較すれば、第1バリエーシ
ョンの方が第2バリエーションより小さい。ここに、
「上側接平面」は、着座姿勢または仰臥姿勢にある人間
を背後から支持する支持面を意味する。
部分の上面と第2部分の上面とに共通に接する上側接平
面の、第1部分の下面と第2部分の下面とに共通に接す
る下側接平面に対する傾斜角度を、それら2つのバリエ
ーション間において互いに比較すれば、第1バリエーシ
ョンの方が第2バリエーションより小さい。ここに、
「上側接平面」は、着座姿勢または仰臥姿勢にある人間
を背後から支持する支持面を意味する。
【0061】したがって、この分割枕によれば、着座姿
勢または仰臥姿勢にある人間を、水平面に対して小さい
傾斜角で支持する状態と、大きい傾斜角で支持する状態
とに適宜変更することが可能となる。
勢または仰臥姿勢にある人間を、水平面に対して小さい
傾斜角で支持する状態と、大きい傾斜角で支持する状態
とに適宜変更することが可能となる。
【0062】(13) 前記第1部分の高さが、前記前
後方向レイアウトにおいて、その第1部分の前側面から
後側面に向かうにつれて減少する(12)項に記載の分
割枕。
後方向レイアウトにおいて、その第1部分の前側面から
後側面に向かうにつれて減少する(12)項に記載の分
割枕。
【0063】この分割枕においては、第1部分の高さ
が、その第1部分の前側面(第2部分と結合する面)か
ら後側面に向かうにつれて減少する形状を有するものと
されている。
が、その第1部分の前側面(第2部分と結合する面)か
ら後側面に向かうにつれて減少する形状を有するものと
されている。
【0064】したがって、この分割枕によれば、第1部
分の高さがそれの前後方向において一様である場合に比
較し、前後方向レイアウトにおいて第1部分の上面と第
2部分の上面とを互いに滑らかにつなぐことが容易とな
る。
分の高さがそれの前後方向において一様である場合に比
較し、前後方向レイアウトにおいて第1部分の上面と第
2部分の上面とを互いに滑らかにつなぐことが容易とな
る。
【0065】(14) 前記第1部分が、それの上面と
下面とのいずれか一方において、それの表面から外向き
に突出した突起部を含む(1)ないし(13)項のいず
れかに記載の分割枕。
下面とのいずれか一方において、それの表面から外向き
に突出した突起部を含む(1)ないし(13)項のいず
れかに記載の分割枕。
【0066】この分割枕は、上下方向レイアウトにおい
て、第1部分の上面と下面とのうち突起部が設けられた
面が、着座姿勢または仰臥姿勢にある人間の首部または
胴体部に背後から接触する態様で使用することが可能で
ある。
て、第1部分の上面と下面とのうち突起部が設けられた
面が、着座姿勢または仰臥姿勢にある人間の首部または
胴体部に背後から接触する態様で使用することが可能で
ある。
【0067】そして、この態様においては、その突起部
が人間に接触する位置において圧力が局部的に増加し、
その結果、適度なマッサージ効果が実現される。
が人間に接触する位置において圧力が局部的に増加し、
その結果、適度なマッサージ効果が実現される。
【0068】(15) 前記第1部分の少なくとも一部
であって前記突起部の周辺部を含むものが、弾性素材に
よって構成されている(14)項に記載の分割枕。
であって前記突起部の周辺部を含むものが、弾性素材に
よって構成されている(14)項に記載の分割枕。
【0069】この分割枕によれば、突起部の周辺部を構
成する弾性素材の弾力性により、その突起部から人間に
適度な圧力が付与される。
成する弾性素材の弾力性により、その突起部から人間に
適度な圧力が付与される。
【0070】本項における「弾性素材」は、例えば、硬
質または軟質の発泡ウレタンとすることが可能である。
質または軟質の発泡ウレタンとすることが可能である。
【0071】(16)前記突起部が、磁力を発生させる
(14)または(15)項に記載の分割枕。
(14)または(15)項に記載の分割枕。
【0072】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的な実
施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明する。
施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明する。
【0073】図1には、本発明の第1実施形態に従う分
割枕の第1部分10が平面図と側面図と正面図とでそれ
ぞれ示され、図2には、その分割枕の第2部分12が平
面図と側面図と正面図とでそれぞれ示されている。
割枕の第1部分10が平面図と側面図と正面図とでそれ
ぞれ示され、図2には、その分割枕の第2部分12が平
面図と側面図と正面図とでそれぞれ示されている。
【0074】図1に示すように、第1部分10は、それ
を真上から見た場合に三日月状を成している。したがっ
て、第1部分10の前側面14は、第1部分10を真上
から見た場合に前向きの凸面を成し、一方、後側面16
は、第1部分10を真上から見た場合に後向きの凹面を
成している。この後側面16が、第1部分10を真上か
ら見た場合に、その第1部分10の後位置において凹み
を形成している。さらに、第1部分10は、概して円形
状をなす断面で左右方向に延びている。
を真上から見た場合に三日月状を成している。したがっ
て、第1部分10の前側面14は、第1部分10を真上
から見た場合に前向きの凸面を成し、一方、後側面16
は、第1部分10を真上から見た場合に後向きの凹面を
成している。この後側面16が、第1部分10を真上か
ら見た場合に、その第1部分10の後位置において凹み
を形成している。さらに、第1部分10は、概して円形
状をなす断面で左右方向に延びている。
【0075】第1部分10は、内部が布製の表皮により
被覆されて構成されている。その内部は、発泡ウレタン
で充填されていて、その発泡ウレタンの弾力により、第
1部分10の弾力が実現されている。
被覆されて構成されている。その内部は、発泡ウレタン
で充填されていて、その発泡ウレタンの弾力により、第
1部分10の弾力が実現されている。
【0076】図2に示すように、第2部分12は、概し
て直方体を成しており、上面20と下面22と前側面2
4と後側面26と右側面28と左側面30とを有してい
る。上面20には、前側面24の近傍部において高部3
2が形成される一方、後側面26の近傍部において低部
34が形成されている。高部32は、略半円状の断面で
横方向に延びている。高部32は、低部34と隣接した
位置にその低部34の表面に対して起き上がった傾斜部
36を有している。
て直方体を成しており、上面20と下面22と前側面2
4と後側面26と右側面28と左側面30とを有してい
る。上面20には、前側面24の近傍部において高部3
2が形成される一方、後側面26の近傍部において低部
34が形成されている。高部32は、略半円状の断面で
横方向に延びている。高部32は、低部34と隣接した
位置にその低部34の表面に対して起き上がった傾斜部
36を有している。
【0077】後側面26には、第2部分12を真上から
見た場合に、後向きの凹面40が形成されている。この
凹面40は、第1部分10と第2部分12との結合状態
におけるレイアウトの一つである前後方向レイアウト
(後に詳述する)であって、図2において実線と二点鎖
線とで示すものにおいて、第1部分10の前側面14と
結合する。それら凹面40と前側面14とは、実質的に
互いに補完する形状を有していて、相互に凹凸結合す
る。
見た場合に、後向きの凹面40が形成されている。この
凹面40は、第1部分10と第2部分12との結合状態
におけるレイアウトの一つである前後方向レイアウト
(後に詳述する)であって、図2において実線と二点鎖
線とで示すものにおいて、第1部分10の前側面14と
結合する。それら凹面40と前側面14とは、実質的に
互いに補完する形状を有していて、相互に凹凸結合す
る。
【0078】第2部分12は、第1部分10と同様に、
内部が布製の表皮により被覆されて構成されている。そ
の内部は、発泡ウレタンで充填されていて、その発泡ウ
レタンの弾力により、第2部分12の弾力が実現されて
いる。
内部が布製の表皮により被覆されて構成されている。そ
の内部は、発泡ウレタンで充填されていて、その発泡ウ
レタンの弾力により、第2部分12の弾力が実現されて
いる。
【0079】図3には、第1部分10と第2部分12と
の結合状態におけるレイアウトの一つである上下方向レ
イアウトが正面図で示されている。この上下方向レイア
ウトにおいては、第1部分10と第2部分12とがそれ
らの順に上下に並んでいる。さらに、第1部分10の前
側面14が、第2部分12の低部34と斜面部36とに
結合されている。この上下方向レイアウトにおいては、
第1部分10の後側面16が、椅子上において着座姿勢
にある人間の頭部または首部に背後から接触して支持す
る。
の結合状態におけるレイアウトの一つである上下方向レ
イアウトが正面図で示されている。この上下方向レイア
ウトにおいては、第1部分10と第2部分12とがそれ
らの順に上下に並んでいる。さらに、第1部分10の前
側面14が、第2部分12の低部34と斜面部36とに
結合されている。この上下方向レイアウトにおいては、
第1部分10の後側面16が、椅子上において着座姿勢
にある人間の頭部または首部に背後から接触して支持す
る。
【0080】本実施形態においては、第1部分10の前
側面14のうちの所定の領域(例えば、図1の(c)に
おいて二点鎖線で示す領域)と、第2部分12の低部3
4と傾斜部36とに跨る領域のうちの所定の領域(例え
ば、図2の(a)において二点鎖線で示す領域)とにそ
れぞれ、結合手段としての一対の面ファスナが予め縫い
付けられている。それら一対の面ファスナにより、それ
ら第1部分10と第2部分12とが着脱可能に互いに結
合される。
側面14のうちの所定の領域(例えば、図1の(c)に
おいて二点鎖線で示す領域)と、第2部分12の低部3
4と傾斜部36とに跨る領域のうちの所定の領域(例え
ば、図2の(a)において二点鎖線で示す領域)とにそ
れぞれ、結合手段としての一対の面ファスナが予め縫い
付けられている。それら一対の面ファスナにより、それ
ら第1部分10と第2部分12とが着脱可能に互いに結
合される。
【0081】図4には、上下方向レイアウトを有する分
割枕が車椅子50と共に使用される一例が示されてい
る。この使用例においては、車椅子50の背もたれ52
の上部から後方に延びる一対のハンドル54,54を利
用して分割枕が使用される。その一対のハンドル54,
54間には隙間が存在するが、その隙間が、その一対の
ハンドル54,54に取付板56がそれらを跨いで取り
付けられることによって埋められる。その取付板56上
に分割枕が、その取付板56の上面と第2部分12の下
面22とが互いに接触する状態で、固定される。その固
定は、例えば、分割枕と取付板56とをベルトで巻いて
縛り付け、それにより、分割枕を取付板56に固定する
ことによって行われる。
割枕が車椅子50と共に使用される一例が示されてい
る。この使用例においては、車椅子50の背もたれ52
の上部から後方に延びる一対のハンドル54,54を利
用して分割枕が使用される。その一対のハンドル54,
54間には隙間が存在するが、その隙間が、その一対の
ハンドル54,54に取付板56がそれらを跨いで取り
付けられることによって埋められる。その取付板56上
に分割枕が、その取付板56の上面と第2部分12の下
面22とが互いに接触する状態で、固定される。その固
定は、例えば、分割枕と取付板56とをベルトで巻いて
縛り付け、それにより、分割枕を取付板56に固定する
ことによって行われる。
【0082】本実施形態に従う分割枕は、車椅子50に
分離可能に装着されるため、必要な場合に限って車椅子
50に装着すればよい。また、この分割枕は、車椅子5
0の種々のバリエーションに適合可能であるため、汎用
性が高い。
分離可能に装着されるため、必要な場合に限って車椅子
50に装着すればよい。また、この分割枕は、車椅子5
0の種々のバリエーションに適合可能であるため、汎用
性が高い。
【0083】これに対し、図5には、前記前後方向レイ
アウトが正面図で示されている。本実施形態において
は、前後方向レイアウトが、第1バリエーションと第2
バリエーションとを有している。同図の(a)は、第1
バリエーションを示しており、第1部分10の前側面1
4と第2部分12の後側面26とが互いに結合される。
これに対し、同図の(b)には、第2バリエーションが
示されていて、第1部分10の前側面14と第2部分1
2の前側面24とが互いに結合される。同図の(a)お
よび(b)のそれぞれにおいて二点鎖線は、第1部分1
0の上面60と第2部分12の上面20とに共通の接平
面を示している。
アウトが正面図で示されている。本実施形態において
は、前後方向レイアウトが、第1バリエーションと第2
バリエーションとを有している。同図の(a)は、第1
バリエーションを示しており、第1部分10の前側面1
4と第2部分12の後側面26とが互いに結合される。
これに対し、同図の(b)には、第2バリエーションが
示されていて、第1部分10の前側面14と第2部分1
2の前側面24とが互いに結合される。同図の(a)お
よび(b)のそれぞれにおいて二点鎖線は、第1部分1
0の上面60と第2部分12の上面20とに共通の接平
面を示している。
【0084】第2部分12の後側面26のうち、第1バ
リエーション実現のために第1部分10の前側面14と
結合すべき領域(例えば、図2の(c)において二点鎖
線で示す領域)には、面ファスナが予め装着されてい
る。同様にして、第2部分12の前側面24のうち、第
2バリエーション実現のために第1部分10の前側面1
4と結合すべき領域(例えば、図2の(c)において二
点鎖線で示す領域)にも、面ファスナが予め装着されて
いる。各面ファスナは、第1部分10の前側面14に予
め装着された面ファスナと着脱可能に結合される。
リエーション実現のために第1部分10の前側面14と
結合すべき領域(例えば、図2の(c)において二点鎖
線で示す領域)には、面ファスナが予め装着されてい
る。同様にして、第2部分12の前側面24のうち、第
2バリエーション実現のために第1部分10の前側面1
4と結合すべき領域(例えば、図2の(c)において二
点鎖線で示す領域)にも、面ファスナが予め装着されて
いる。各面ファスナは、第1部分10の前側面14に予
め装着された面ファスナと着脱可能に結合される。
【0085】それら2つのバリエーションのいずれにお
いても、第1部分10の上面60と第2部分12の上面
20とが互いに共同して、前記理容椅子等の椅子70の
上において仰臥姿勢にある人間の頭部、首部または胴体
部に背後から接触して支持する。そして、この前後方向
レイレイアウトにおいては、図6に示すように、椅子7
0の上において仰臥姿勢にある人間の背骨が湾曲してい
るため、その背中と椅子70の背もたれ72との間に隙
間があれば、その隙間を埋める補助具としてこの分割枕
が使用される。
いても、第1部分10の上面60と第2部分12の上面
20とが互いに共同して、前記理容椅子等の椅子70の
上において仰臥姿勢にある人間の頭部、首部または胴体
部に背後から接触して支持する。そして、この前後方向
レイレイアウトにおいては、図6に示すように、椅子7
0の上において仰臥姿勢にある人間の背骨が湾曲してい
るため、その背中と椅子70の背もたれ72との間に隙
間があれば、その隙間を埋める補助具としてこの分割枕
が使用される。
【0086】この前後方向レイアウトのいずれのバリエ
ーションにおいても、第1部分10の上面70と第2部
分12の上面20とに共通に接する接平面を基準にし
て、仰臥姿勢にある人間を支持するのであるが、図5に
示すように、その接平面の、それら第1部分10の下面
74と第2部分12の下面22とに共通に接する接平面
に対する傾斜角度が、第1バリエーションの方が第2バ
リエーションより小さい。
ーションにおいても、第1部分10の上面70と第2部
分12の上面20とに共通に接する接平面を基準にし
て、仰臥姿勢にある人間を支持するのであるが、図5に
示すように、その接平面の、それら第1部分10の下面
74と第2部分12の下面22とに共通に接する接平面
に対する傾斜角度が、第1バリエーションの方が第2バ
リエーションより小さい。
【0087】したがって、この分割枕によれば、椅子7
0の上において仰臥姿勢にある人間の背中と椅子70の
背もたれ72との間に隙間がある場合に、その隙間の大
きさに適合するバリエーションを選択することにより、
仰臥姿勢にある人間の体を安定化させることが可能とな
る。なお、図6には、前後方向レイアウトを有する分割
枕を椅子70と共に使用する一例として、図5の(a)
に示す第1バリエーションを選択してこの分割枕を使用
する場合が示されている。図6において二点鎖線は、分
割枕によって支持される人間の背骨の曲がりを概念的に
表しており、このことは図7および図8においても同様
である。
0の上において仰臥姿勢にある人間の背中と椅子70の
背もたれ72との間に隙間がある場合に、その隙間の大
きさに適合するバリエーションを選択することにより、
仰臥姿勢にある人間の体を安定化させることが可能とな
る。なお、図6には、前後方向レイアウトを有する分割
枕を椅子70と共に使用する一例として、図5の(a)
に示す第1バリエーションを選択してこの分割枕を使用
する場合が示されている。図6において二点鎖線は、分
割枕によって支持される人間の背骨の曲がりを概念的に
表しており、このことは図7および図8においても同様
である。
【0088】前後方向レイアウトを有する分割枕の椅子
70への取付けは、上下方向レイアウトを有する分割枕
の車椅子50への取付けに準じて行うことが可能であ
る。例えば、椅子70が背もたれ72とヘッドレスト7
6とを有し、かつ、それら背もたれ72とヘッドレスト
76との間にベルトが通過し得る隙間が存在する場合に
は、その隙間を利用して、ベルトで分割枕とヘッドレス
ト76とを巻いて縛り付けることにより、分割枕をヘッ
ドレスト76に固定することが可能である。
70への取付けは、上下方向レイアウトを有する分割枕
の車椅子50への取付けに準じて行うことが可能であ
る。例えば、椅子70が背もたれ72とヘッドレスト7
6とを有し、かつ、それら背もたれ72とヘッドレスト
76との間にベルトが通過し得る隙間が存在する場合に
は、その隙間を利用して、ベルトで分割枕とヘッドレス
ト76とを巻いて縛り付けることにより、分割枕をヘッ
ドレスト76に固定することが可能である。
【0089】前後方向レイアウトを有する分割枕は、図
7に示すように、背もたれ72が着座位置にある椅子7
0と共に使用することも可能である。すなわち、本実施
形態に従う分割枕は、前後方向レイアウトにおいて、仰
臥姿勢にある人間の頭部、首部または胴体部を背後から
支持する機能のみならず、着座姿勢にある人間の頭部、
首部または胴体部を背後から支持する機能も果たすので
ある。
7に示すように、背もたれ72が着座位置にある椅子7
0と共に使用することも可能である。すなわち、本実施
形態に従う分割枕は、前後方向レイアウトにおいて、仰
臥姿勢にある人間の頭部、首部または胴体部を背後から
支持する機能のみならず、着座姿勢にある人間の頭部、
首部または胴体部を背後から支持する機能も果たすので
ある。
【0090】なお付言すれば、この分割枕は、それの第
1部分10と第2部分12とが互いに分離した状態にお
いて、椅子70の上の人間を背後から支持する機能を果
たすことが可能である。図8には、その一例として、そ
の分離状態にある分割枕が、椅子70の上において着座
姿勢にある人間を背後から支持する機能を果たす場合が
示されている。
1部分10と第2部分12とが互いに分離した状態にお
いて、椅子70の上の人間を背後から支持する機能を果
たすことが可能である。図8には、その一例として、そ
の分離状態にある分割枕が、椅子70の上において着座
姿勢にある人間を背後から支持する機能を果たす場合が
示されている。
【0091】この例においては、着座姿勢にある人間の
背骨が湾曲していれば、その湾曲の程度に応じて第1部
分10と第2部分12との距離を調整することが可能で
ある。さらに、この例においては、第1部分10の前側
面14(凹面)と第2部分12の凹面40とが隙間を隔
てて互いに対向し、それら一対の凹面が互いに共同し
て、概して円形を成す隙間を形成する。この隙間によ
り、背中の湾曲部を吸収することが可能である。
背骨が湾曲していれば、その湾曲の程度に応じて第1部
分10と第2部分12との距離を調整することが可能で
ある。さらに、この例においては、第1部分10の前側
面14(凹面)と第2部分12の凹面40とが隙間を隔
てて互いに対向し、それら一対の凹面が互いに共同し
て、概して円形を成す隙間を形成する。この隙間によ
り、背中の湾曲部を吸収することが可能である。
【0092】次に、本発明の第2実施形態に従う分割枕
を説明する。ただし、本実施形態は、第1実施形態と第
1部分10の形状に関してのみ異なり、第2部分12の
形状および第1部分10と第2部分12との結合態様に
関しては第1実施形態と共通するため、第1部分10の
形状のみを詳細に説明する。
を説明する。ただし、本実施形態は、第1実施形態と第
1部分10の形状に関してのみ異なり、第2部分12の
形状および第1部分10と第2部分12との結合態様に
関しては第1実施形態と共通するため、第1部分10の
形状のみを詳細に説明する。
【0093】図9には、本実施形態に従う分割枕が、図
1と同様にして、平面図と側面図とでそれぞれ示されて
いる。この分割枕は、第1部分10の上面60に突起部
100が設けられている点で、第1実施形態に従う分割
枕とは異なるが、それ以外の点では互いに共通する。
1と同様にして、平面図と側面図とでそれぞれ示されて
いる。この分割枕は、第1部分10の上面60に突起部
100が設けられている点で、第1実施形態に従う分割
枕とは異なるが、それ以外の点では互いに共通する。
【0094】本実施形態に従う分割枕は、第1実施形態
に従う分割枕と同様に、充填材102としての発泡ウレ
タンが表皮によって被覆されることによって構成されて
いる。ただし、本実施形態においては、充填材102の
上面に半球状の凹部104が2個、左右方向に隙間を隔
てて形成されている。それら2個の凹部104に、それ
と半径が略等しい2個のボール108がそれぞれ挿入さ
れる。その結果、各ボール108はそれの半分だけ、充
填材102の表面から外向きに突出される。各凹部10
4内に挿入された各ボール108は、充填材102の弾
力により、その充填材102の表面と交差する方向に弾
性的に変位可能となっている。さらに、各ボール108
は、磁石を有しており、その磁石により磁力を発生させ
る。
に従う分割枕と同様に、充填材102としての発泡ウレ
タンが表皮によって被覆されることによって構成されて
いる。ただし、本実施形態においては、充填材102の
上面に半球状の凹部104が2個、左右方向に隙間を隔
てて形成されている。それら2個の凹部104に、それ
と半径が略等しい2個のボール108がそれぞれ挿入さ
れる。その結果、各ボール108はそれの半分だけ、充
填材102の表面から外向きに突出される。各凹部10
4内に挿入された各ボール108は、充填材102の弾
力により、その充填材102の表面と交差する方向に弾
性的に変位可能となっている。さらに、各ボール108
は、磁石を有しており、その磁石により磁力を発生させ
る。
【0095】本実施形態においては、それら2個のボー
ル108と充填材102とが一緒に表皮によって被覆さ
れ、その結果、その表皮が、それら2個のボール108
との接触により、それの2箇所において局部的に突出さ
せられる。これにより、2個の突起部100が形成され
ているのである。
ル108と充填材102とが一緒に表皮によって被覆さ
れ、その結果、その表皮が、それら2個のボール108
との接触により、それの2箇所において局部的に突出さ
せられる。これにより、2個の突起部100が形成され
ているのである。
【0096】図10には、本実施形態に従う分割枕が、
前後方向レイアウトにおいて、背もたれ72が着座位置
にある椅子70と共に使用される一例が示されている。
この使用例においては、椅子70に着座する人間の背中
に第1部分10の上面60が接触させられ、同時に、2
個の突起部100によりその人間の背中が局部的に加圧
される。この加圧の大きさは、充填材102の弾力に依
存する。この加圧により、マッサージ効果が得られる。
前後方向レイアウトにおいて、背もたれ72が着座位置
にある椅子70と共に使用される一例が示されている。
この使用例においては、椅子70に着座する人間の背中
に第1部分10の上面60が接触させられ、同時に、2
個の突起部100によりその人間の背中が局部的に加圧
される。この加圧の大きさは、充填材102の弾力に依
存する。この加圧により、マッサージ効果が得られる。
【0097】以上、本発明のいくつかの実施形態を図面
に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、前
記[課題を解決するための手段および発明の効果]の欄
に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種
々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施するこ
とが可能である。
に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、前
記[課題を解決するための手段および発明の効果]の欄
に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種
々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施するこ
とが可能である。
【図1】本発明の第1実施形態に従う分割枕の第1部分
10を示す平面図、側面図および正面図である。
10を示す平面図、側面図および正面図である。
【図2】第1実施形態に従う分割枕の第2部分12を示
す平面図、側面図および正面図である。
す平面図、側面図および正面図である。
【図3】第1実施形態に従う分割枕の上下方向レイアウ
トを示す側面図である。
トを示す側面図である。
【図4】その上下方向レイアウトを有する分割枕の一使
用例を示す側面図および背面図である。
用例を示す側面図および背面図である。
【図5】第1実施形態に従う分割枕の前後方向レイアウ
トにつき、第1バリエーションと第2バリエーションと
を示す側面図である。
トにつき、第1バリエーションと第2バリエーションと
を示す側面図である。
【図6】その前後方向レイアウトを有する分割枕の一使
用例を示す側面図である。
用例を示す側面図である。
【図7】その前後方向レイアウトを有する分割枕の別の
使用例を示す側面図である。
使用例を示す側面図である。
【図8】第1実施形態に従う分割枕のさらに別の使用例
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に従う分割枕の第1部分
10を示す平面図および側面図である。
10を示す平面図および側面図である。
【図10】第2実施形態に従う分割枕の一使用例を示す
斜視図である。
斜視図である。
10 第1部分
12 第2部分
14 前側面
16 後側面
20 上面
22 下面
24 前側面
26 後側面
32 高部
34 低部
36 傾斜部
40 凹面
60 上面
74 下面
Claims (5)
- 【請求項1】 第1部分と第2部分とに分割されるとと
もに、それら第1部分と第2部分とが結合手段によって
互いに結合する状態と互いに分離する状態とに切り換わ
る分割枕であって、 前記第1部分と第2部分との結合状態におけるレイアウ
トが、それら第1部分と第2部分とがそれらの順に上下
に重なる上下方向レイアウトと、第2部分と第1部分と
がそれらの順に前後に並ぶ前後方向レイアウトとに変更
可能であり、かつ、 前記上下方向レイアウトにおいては、そもそも枕を有し
ない椅子の背もたれの上部に前記第1部分および第2部
分がそれらの順に上下に重なって配置された状態で、そ
の椅子上において着座姿勢にある人間の頭部または首部
を背後から支持する第1の機能を少なくとも前記第1部
分の後側面がそれの法線方向において果たし、一方、 前記前後方向レイアウトにおいては、着座姿勢または仰
臥姿勢にある人間の頭部、首部または胴体部と椅子、ふ
とん、ベッドまたは床との間の隙間を埋めてその人間の
頭部、首部または胴体部を背後から支持する第2の機能
を前記第1部分の上面と前記第2部分の上面とが互いに
共同してそれら両上面の法線方向において果たす分割
枕。 - 【請求項2】 前記第1部分が、前記上下方向レイアウ
トと前後方向レイアウトとの双方において、その第1部
分を真上から見た場合に、凹みを後位置に有する状態で
概してC字状を成している請求項1に記載の分割枕。 - 【請求項3】 前記第2部分が、前記上下方向レイアウ
トにおいてその第2部分の上側と下側と前側と後側とに
それぞれ位置する上面と下面と前側面と後側面とを有す
るとともに、前記上面のうち前記前側面の近傍部と前記
後側面の近傍部とにそれぞれ、前記下面からの高さが高
い高部と低い低部とが形成されている請求項1または2
に記載の分割枕。 - 【請求項4】 前記高部が、前記低部と隣接し、かつ、
その低部の表面に対して起き上がった表面を有する傾斜
部を含み、 その傾斜部と前記低部とが互いに共同して、前記上下方
向レイアウトにおいて、前記第1部分と結合する請求項
3に記載の分割枕。 - 【請求項5】 前記第2部分の前側面と後側面とがそれ
ぞれ、前記前後方向レイアウトにおいて前記第1部分と
の結合部として機能し、それにより、前記前後方向レイ
アウトが、前記第1部分が前記第2部分の後側面に結合
される第1バリエーションと、第1部分が第2部分の前
側面に結合される第2バリエーションとを含み、かつ、
前記前後方向レイアウトにおいて第1部分の上面と第2
部分の上面とに共通に接する上側接平面の、第1部分の
下面と第2部分の下面とに共通に接する下側接平面に対
する傾斜角度が、前記第1バリエーションにおいて前記
第2バリエーションにおけるより小さい請求項3または
4に記載の分割枕。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002246316A JP3403401B1 (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 分割枕 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002246316A JP3403401B1 (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 分割枕 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3403401B1 true JP3403401B1 (ja) | 2003-05-06 |
JP2004081487A JP2004081487A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=19196560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002246316A Expired - Fee Related JP3403401B1 (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 分割枕 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3403401B1 (ja) |
-
2002
- 2002-08-27 JP JP2002246316A patent/JP3403401B1/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004081487A (ja) | 2004-03-18 |
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