JP3654902B2 - 可撓性張り材を有する背もたれを備えた椅子用の背支持調整装置 - Google Patents
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Description
発明の背景
この発明は椅子の背もたれによって与えられる支持を調節するための装置に関し、特にスリング(布張り)式の背側張り材を備えた背もたれを有する椅子で用いられ、その椅子の着席者の個々の要求を満たすように、張り材によって与えられる背中の支持を容易に調整できる装置に関する。
いくつかの種類の椅子は、着席者の背中を支持するためスリング構造で形成された背もたれを用いている。スリング構造とは一般に、2本のほぼ垂直な支持ポストによって固定された2つの対向する側縁を備えた、折り畳み可能で可撓性の張り材(アプホルステリ)を有する背もたれのことを称する。スリング構造の背もたれは通例、折り畳み式の車椅子、監督用椅子など、折り畳めるように構成された椅子で見かけられる。
そのような背もたれを有する椅子の着席者が背もたれの張り材に対して寄りかかると、背もたれは通例着席者の背中を、その背中と張り材との間の最初の接触点において支持する。通例最初の接触点は、背中の上部と張り材との間にある。さらに、背もたれの張り材によって与えられる支持は、着席者の背中に沿って横方向にほぼ均等に分布される。
着席者の背中を上記のような背もたれで支持する際の欠点は、背中の上部が背もたれの張り材と接触し、背中の下部は支持されないことである。この支持の欠如は、背中の下側に不快感を引き起こすことがある。
またスリング構造の背もたれを持つ椅子に座ることは、骨盤及び腰仙(腰椎と仙椎部)に対する支持の欠如により、後天的な骨盤の傾斜や脊椎の湾曲を促進させることもある。こうした骨盤の傾斜や脊椎の湾曲は、脊椎の永久的な形状異常及び背中下側の痛みを引き起こすこともある。
上記背もたれの別の欠点として、支持が横方向に均等に分布されるため、例えば脊椎など背中の特定領域が接触すると着席者が不快感を感じる場合、そのような支持は望ましくない。また背もたれの張り材は通例、それに寄りかかったときある特定の形状をとるので、例えば背筋萎縮症の人など、着席者個々人の支持ニーズが対処されていない。
上記背もたれの別の欠点は、背中の上方領域に追加の支持がないことである;但しこのような支持は、横方向に均等に配分されるべきである。
上記の各欠点は、着席者がスリング構造の背もたれを持つ椅子で長い期間過ごすとき複合化される。例えば、車椅子の常用者は通例そのような椅子にかなり長い時間座っている。
さらに、着席者が背もたれによって与えられる支持の度合や分布を調整しようとする努力は、椅子と背もたれを折り畳み可能とする必要性から妨げられることがある。椅子に置かれたパッドやクッションは椅子を折り畳む前に取り除かなければならないことが多く、これも1つの欠点である。
従って本発明の目的は、スリング構造の背もたれを有する椅子で用いられ、背もたれによって与えられる支持を着席者個々人のニーズに対応して調整するための改良装置を提供することにある。関連の目的は、背もたれによって与えられる支持を調整し、背中の下方及び上方領域など、着席者の背中に沿った特定の箇所に支持あるいは追加の支持を与えるような改良装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、折り畳めるように構成された椅子によって与えられる背支持を調整するための改良装置を提供することにある。
発明の要約
上記の目的は、スリング構造で形成された椅子の背もたれによって与えられる背支持を調整する装置によって達成もしくは卓越される。背もたれは可撓性の張り材と、張り材が支持ポスト間に延びるように張り材の両側を固定する2本のほぼ垂直な支持ポストを有する。装置は、背もたれによって着席者に与えられる背支持の度合と分布を調整する。支持系は着席者が張り材に寄りかかったとき、張り材の一部と接触し、着席者の背中の一部を支持する少なくとも1つのクッションを具備する。また装置は、張り材の後面と隣接してクッションを椅子へ選択的に取り付けるための少なくとも1本の締めひもを有する。締めひもはクッションを張り材の後面に沿った所望の箇所へ位置決めするようにクッション及び椅子へ選択的に取り付けできると共に、クッションによって着席者に与えられる支持の度合と分布を調節するように調整できる。
すなわち、クッションは椅子に座っている人の着席姿勢の輪郭に倣うように、着席者の背中の一部に沿って所望の支持分布を与える形状に構成されている。締めひもは支持ポストへ取り外し可能且つ動作可能に結合されると共に、締めひもの長さを調整しクッションを支持ポストに対して位置決めする調整具を具備する。締めひもに沿ったクッションの位置も変えられる。
別の実施態様においては、複数のクッションを設け、これらのクッションを締めひもに沿った所望の箇所に位置決めできるようにしてもよい。また複数の締めひもと共に、これらの締めひもを支持ポスト及び張り材へ動作可能に結合する複数の取付具を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
本発明は、以下の添付図面を参照することによってより明瞭に理解されるであろう。尚図面全体を通じ同じ番号は同じ部分を示している:
図1は本発明に基づいて構成された可撓性張り材を有する背もたれを備えた車椅子用の背支持調整装置の後方斜視図で、車椅子に取り付けられた状態を示す;
図2は図1の装置の前方斜視図;
図3及び図4はそれぞれ第1及び第2の位置に調整された図1の装置の平面図;
図5は車椅子が折り畳まれた状態における図1の装置の後方斜視図;
図6は6−6線にほぼ沿った矢視方向における、図5の装置の平断面図;
図7は本発明の代替実施例に基づいて構成された装置の後方斜視図で、車椅子に取り付けられた状態を示す;
図8は図7の装置の前方斜視図;及び
図9は折り畳まれた状態にある図7の装置の平断面図;
図10は図7の装置の一部を形成するクッションの代替実施例の前方斜視図;
図11は本発明の別の代替実施例に基づいて構成された装置の後方斜視図;
図12は図11の装置の前方斜視図;
図13は本発明のさらに別の代替実施例に基づいて構成された装置の後方斜視図で、一部が破断されている;
図14は図1の装置の一部を形成する締めひも取付装置の平面図;及び
図15は図1の装置の一部を形成する調整具の後方斜視図である。
好適実施例の説明
図1を参照すれば、本発明に基づいて構成された背支持調整装置が全体を10として示してある。装置10は折り畳み可能な車椅子12に取り付けて示されている;しかし、本装置はその他の種類の椅子、特に図示のようなスリング構造を有する背支持体を備えて構成された椅子、及び保管や輸送のために折り畳み可能な椅子にも適用できる。
車椅子12は座席14、ほぼ垂直な左側支持ポスト16、及びこれと相互に平行なほぼ垂直な右側支持ポスト18を具備する。左右のポスト16、18は車椅子12の背もたれ20の一部を形成している。背もたれ20は、両支持ポスト16、18間に延びた張り材22も具備する。張り材22は通例可撓性の素材で形成され、着席者と対面する前面24(図3)を有する。張り材22の両側端部26は、ネジ28でそれぞれの支持ポスト16、18に取り付けられている。張り材22を支持ポスト16、18へ取り付けるのに、両ポスト16、18の周囲を延びるループなどその他の取付構成を用いてもよい。
装置10は、車椅子に座っている人の着席姿勢の輪郭に倣って、背もたれの張り材22から着席者に与えられる支持の分布を調整するためのクッション構成物34を具備する。好ましい実施例において、クッション構成物34は張り材22の後面38と接触する少なくとも1つのクッション36を有する。
また図2を参照すれば、クッション36は、着席者の背中に対して所望の支持分布を与える形状に形成された前面42を有する。すなわち、脊椎の領域と接触せずに、患者の脊椎の両側に支持を与えるのが望ましいことがしばしばある。従って、クッション36の前面42は、2つの前方に延びた側方部44が凹状中央部46によって分離された形状となっている。中央部46は着席者の脊椎領域に加わる圧力を軽減すると共に、両側方部を接続し且つ両側方部間の分離と位置合わせを維持する機能を果たしている。また中央部46の厚さは、図5及び図6に示すように左側ポスト16を右側ポスト18にほぼ隣接して置くことにより車椅子12を折り畳んだとき、クッション36も中央に沿って折り畳まれるように寸法決めされている。
図1及び図2を参照すると、ひも締め構成物52がクッション36を取り外し可能に且つ選択的に車椅子に取り付け、そのクッションを両ポスト16、18及び張り材22に対して所望の位置に位置決めする。ひも締め構成物52は2つの端部片56を有する少なくとも1本の締めひも54を具備し、締めひも54の全長が可変となるように2つの端部片56が相互に接続されている。両端部片56は調整具58によって接続されるのが好ましい。締めひも54の外側端62には、車椅子12が折り畳まれているかあるいは広げられているとき、締めひもを両ポスト16、18へそれぞれ選択的に且つ取り外し可能に取り付けるためのコネクタ64が装着されている。
締めひも54は、クッション36の後面に取り付けられたスリーブ66を通って延びている。スリーブ66は、その位置がクッションの後面に沿って変えられるように、ホック及びパイル(けば)取付方式によってクッション36に取り付けられるのが好ましい。スリーブ66には、締めひも54を通すための多数のベルトループ68が形成されているのが好ましい。横方向の位置決めを容易とするため、2つの調整具58をクッション36の両側で締めひも54に沿って位置決めできるようにしてもよい。
またクッション36は縫製やその他の取付手段によって、締めひも54に取り付けてもよい。しかしながらこの取付方式は、クッション36を張り材22に対して横方向に位置決め可能とする能力を減少させる。
図14を参照すれば、締めひも54を両ポスト16、18の一方へ選択的に且つ取り外し可能に取り付けるためのコネクタ64の好ましい実施例が示してある。コネクタ64は特に、締めひも54を車椅子12(図1)の側方背支持ポスト16、18へ取り付け、車椅子が図1に示すように広げられているかあるいは図5に示すように折り畳まれている間、その取付状態を維持するのに適している。コネクタ64は、ポスト16、18の各一方の周囲に嵌合されるほぼフック形状の外側部70を具備する。またコネクタ64は、外側部70から延びた内側の直線状平面部74も具備している。さらに、コネクタ64は調整可能なストッパ76で、このストッパと外側湾曲部70との間にポスト16をクランプ止めするためのストッパ76を具備する。ストッパ76の位置は、平面部74に沿って横方向に延びたスロット80を貫いてボルト78を延出させることにより、平面部74に対して調節可能である。ボルト78のヘッド82が平面部74と摩擦係合する一方、ボルトの反対端84がストッパ76内にネジ込まれる。ボルト78を締めることによって、ストッパ76の位置が平面部に対して固定される。好ましくは、締めひも54はその外端62にループ86を形成することによってコネクタ64に取り付けられ、このループが平面部74の内側端に形成されたスロット88に通される。
図3及び図4を参照すれば、通例着席者が張り材22に対して寄りかかると、張り材は着席者の背中90の周囲に沿ってたわんで湾曲し、着席者を支持する。このとき、張り材22が着席者の脊椎領域94と接触して圧力を与え、不快感を引き起こすことがある。また張り材22の位置によっては、破線22aで示すように張り材が着席者の隣接する背中部分と接触せず、その背中部分を支持されない状態のままにするところもある。
装置10を使用する場合、両ポスト16、18をストッパ76と外側フック部70との間にクランプ止めすることにより、クリップコネクタ64が左右のポスト16、18に所望の垂直位置で取り付けられる。締めひも54がスリーブ66を通り、クッションの後面36aを回って、両ポスト16、18間に延びている。クッション36の矢印96で示した横方向の位置は、クッションを締めひも54に沿ってスライドさせることで調整される。クッション36と締めひも54との間には、手で動かさなければクッションが締めひもに沿ったある地点に留まるように、摩擦スライド構成が存在するのが好ましい。
好ましい横方向の位置を得るほか、クッション36の両ポスト16、18に対して前方向、つまりほぼ矢印98で示した方向における位置は、締めひも54の長さを調整コネクタ58で調整することによって変更される。締めひも54の長さを短くすると締めひもが前方に移動し、クッション36の前面42が張り材22の後面38と接触して張り材の一部を前方に移動させると共に、背もたれの張り材をフレキシブルに変形させる。張り材22の前面24は、クッション36の前面42の形状と相似して変形する。
ひも締め構成物52を用いて張り材22を移動させることで、それまで張り材22により支持されていなかった背中90の領域に張り材を接触させ、その領域を支持することができる。同時にクッション36が脊椎領域90の両側で着席者の背中90を支持し、脊椎に加わる圧力を軽減させる。前述したように、クッション36の横方向位置は変更可能であり、脊椎が湾曲した着席者に対して重要な調整を与える。
図7及び図8を参照すれば、調整装置の代替実施例が全体を100として示してある。この代替実施例において、装置100は上部104と下部106を有するクッション102を具備する。上部104の両側方部108は、支持ポスト16、18の近傍に至るまで横方向外側に延びて車椅子の着席者を側方支持し、それによって着席者を直立の姿勢に維持する。通例上部104によって与えられる横方向の支持で着席者を直立の姿勢に維持するのに充分なので、下部106は上部104ほど広くする必要はない。上部104と下部106は、それぞれ別のひも締め構成物52に取り付けられている。上方ひも締め構成物52は、上部104の後側に取り付けられたスリーブ66を通って延出可能である。同様に下方ひも締め構成物54は、クッション102の下部106に取り付けられたスリーブ66を通って延出可能である。上方及び下方ひも締め構成物54は各々、調整具58を具備している。
クッション102の前面110は、2つの前方に延びた側方部114が凹状中央部116によって分離された形状となっている。凹状中央部116は着席者の脊椎領域に加わる圧力を軽減すると共に、クッションの両側方部を接続している。また中央部116の厚さは、図9に示すように車椅子12を折り畳んだとき、クッション102も中央に沿って折り畳まれるように寸法決めされている。着席者のニーズに応じ、凹状中央部116はクッション102の垂直距離全体にわたって延出させなくともよい。
クッション102の上部104と下部106毎に別々のひも締め構成物52を用いることで、上部の位置が両ポスト16、18に対して前方方向に調整可能になると共に、下部の位置に対しても前方方向に調整可能となる。つまり、クッション102の上部104と下部106によって与えられる支持の分布を別々に調整し、クッションによって与えられる支持の分布を張り材22の後面38に沿って垂直方向に変えることができる。
図10を参照すれば、装置100用クッションの代替実施例が、全体を120として示してある。クッション120は一対の水平方向に位置合わせされたスリット様の凹み122を成形しており、これらの凹みが上部104を下部106から分離している。凹み122は、クッション102の両側方部114の厚みを減じることによって形成されるのが好ましい。スリット122はクッション102の下部106に対する上部104のたわみ移動を容易にし、クッションの厚さがクッションの下部106に対する上部104の前方位置を調整する能力を妨げるような場合において特定の用途を生み出す。
図11及び図12を参照すれば、本発明の調整装置の別の代替実施例が全体を150として示してある。この装置150は左側クッション152及びこれと別個の右側クッション154を具備し、右側クッション154の形状は左側クッション152と鏡像の関係にある。左側クッション152と右側クッション154は共に各々、上部156、下部158及びこれら上下部間の中間部160を有する。左側クッション152と右側クッション154の上部156は、横方向外側に延びて車椅子の着席者に対して側方支持を与えるのが好ましい。装置150は、一組のひも締め構成物52も具備している。左側クッション152と右側クッション154の上部156、下部158及び中間部160にそれぞれ別々のひも締め構成物52を設けるのが好ましい。ひも締め構成物52の締めひも54は、左側クッション152と右側クッション154の後面に取り付けられ、水平方向に位置合わせされた対応する各スリーブ66を通って延びている。ひも締め構成物54の調整具58は左側クッション152と右側クッション154の間に配置し、締めひも54の長さの調整が左側クッションと右側クッションの調整部分の前方位置に一様に影響を及ぼし、着席者に対してより一様な支持を与えるようにするのが好ましい。
左側クッション152と右側クッション154は、車椅子の着席者の背中に沿って垂直方向に支持が与えられるような垂直長さを有する。さらに、上部156、下部158及び中間部160にそれぞれ別々のひも締め構成物52を設けたことで、上部、下部及び中間部の各前方位置が相互に調整して、装置150から着席者に対して加わる支持の垂直方向の分布を変えることができる。
左側クッション152と右側クッション154の間の間隔162は、着席者の脊椎領域に加わる圧力を軽減するための中央凹部164を形成する。また車椅子12を折り畳んだとき、装置150も左側クッション152と右側クッション154の間の間隔に沿って折り畳まれる。左側クッション152と右側クッション154相互の位置合わせを維持するため、ひも締め構成物52の締めひも54は、クッションの位置を締めひも54に対して維持するスリーブと摩擦フィットするのが好ましい。また上部156、下部158及び中間部160相互の各前方位置の調整を容易とするため、左側クッション152と右側クッション154は水平方向に位置合わせされた対応する複数対のスリット168を形成している。
また左側クッション152と右側クッション154の間の横方向距離は、単一クッション36では得られないような追加の調整特徴を与えられるように可変である。
図13を参照すれば、本発明の調整装置のさらに別の代替実施例が全体を200として示してあり、この例ではスリング張り材を有する車椅子12の張り材202が、調整装置200の一部を形成するように構成されている。張り材202は、その後面208に矩形のフラップ206を取り付けて形成されたポケット204を有する形状とされている。ポケット204は頂部を開いてあるいは閉じてどちらに形成してもよい。左側クッション152と右側クッション154は、ポケット204内に形成された室210内に配置される。
調整装置200は、複数の締めひも54を備えることができる。各締めひも54の外側端62は縫製、接着剤などにより、両ポスト16、18の近傍で張り材202に取り付けられるのが好ましい。各々の締めひもは張り材202の後面208に沿い、ポケット204内へと水平方向に延びている。ポケット内において、締めひもは左側クッション152の後面170と右側クッション154の後面172とを回って延びている。左側及び右側クッション152、154の上部156、下部158及び中間部160の各後側を回って延びるように、3本の締めひも54を設けるのが好ましい。左側クッション152と右側クッション154はポケット204内に配置されているので、各締めひも54をそれぞれのクッションに取り付ける必要はない。調整具58はフラップ206に形成された開口514を介し、ポケット204の外側に露出している。左側クッション152と右側クッション154の分離及び位置合わせを維持するため、左側及び右側両クッションの間にスペーサクッション216を配置してもよい。スペーサクッション216は軟質の発泡材からなるのが好ましく、左側クッション152と右側クッション154の間に中央凹部218が形成されるように、左側クッション及び右側クッションより小さい前方向厚さを有する。軟質の発泡材は、スペーサクッション216が着席者の脊椎領域に接触力を及ぼし、不快感を引き起こすのを防いでいる。
図15を参照すれば、ひも締め構成物用調整具58の好ましい実施例が示してある。調整具58はカムバックル250を具備する。締めひも54を形成する端部片56の一方が、バックル250の一端と係合する永久ループ252を形成している。また他方の端部片56が、バックル250を通って延び且つカム254と解除可能に係合する調整締めひも258を形成している。当該分野でよく知られているように、カムバックル250はユーザが、調整締めひも258を引いて締めひも54の全長を短くするのを可能とする。しかし調整締めひも258を引くのを止めると、カム254が調整締めひも258に係合し、調整締めひも258がバックル250を通ってすべり抜けるのを防止する。
また当該分野でよく知られているように、締めひも54を長くするには、カム254を押し込んで、カムを調整締めひも258から離脱させる。この係合により、調整締めひも258はカムバックル250を通って自由にスライド可能となり、締めひも54の全長を長くすることができる。
カム254を押し込むことは、手の機能が充分でない人の場合問題を生じることがある。このため、カムバックル250の好ましい実施例は操作ボタン262も具備している。操作ボタンは、カム254とネジ係合したステム264を有する。ステムは後方へ延び、ボタンヘッド266がステムの後方端に取り付けられている。ボタンヘッド266を押し込むと、カム254が押され、締めひも54を長くすることができる。カムバックル250に、ボタン262のステム264と係合するバックル締めひも268を具備させてもよい。バックル締めひも268を引いてもカム254が押されるように作用し、締めひも54の長さを増すことができる。
図1、図11及び図13に戻ると、各種実施例のクッション36、102、152、154はさまざまな種類の材料で構成し得る。カバー付き発泡材、発泡ゴムなどでクッションを構成し、クッションの前面42は弾性であるのが好ましい。また、前面が硬質となるようにクッションを構成してもよい。例えば、クッションを剛性プラスチックで形成することもできる;しかし快適さを考慮すると、弾性前面の方が好ましい。
さらにクッション36は、ユーザが切断、研磨などでクッションの形状を変えられるように形成してもよい。また、クッションの厚さを増減することにより、装置によって与えられる支持を変えられるようにしてもよい。
また考えられることとして、締めひも54は幅広い範囲の材料で構成でき、クッション構成物34と締めひもとの間の取り付けは、接着剤、縫製などの固定接続体で締めひもをクッション34へ取り付けることによって達成し得る。
さらに、締めひも54の両端52を他の種類の取り外し可能なコネクタで垂直ポスト16、18へ作動可能に取り付けたり、あるいはボルト、リベットなどで垂直ポストへ固定して取り付けることも考えられる。その他の考えられる接続法として、縫製、接着剤などで締めひもの端部62を張り材22へ直接取り付けてもよい。
以上本発明による新規な背装置の特定実施例を、発明の実施及び使用の方法を例示する目的で説明した。発明をそのさまざまな観点から上記以外の変形及び変更としても実施できることは当業者にとって自明であり、また発明は上記した特定の実施例によって限定されないことが理解されるべきである。従って本発明は、ここに開示され請求の範囲で請求される基本の根本原理の精神と範囲に含まれるあらゆるすべての変更、変形、あるいは同等物を包含するものである。
この発明は椅子の背もたれによって与えられる支持を調節するための装置に関し、特にスリング(布張り)式の背側張り材を備えた背もたれを有する椅子で用いられ、その椅子の着席者の個々の要求を満たすように、張り材によって与えられる背中の支持を容易に調整できる装置に関する。
いくつかの種類の椅子は、着席者の背中を支持するためスリング構造で形成された背もたれを用いている。スリング構造とは一般に、2本のほぼ垂直な支持ポストによって固定された2つの対向する側縁を備えた、折り畳み可能で可撓性の張り材(アプホルステリ)を有する背もたれのことを称する。スリング構造の背もたれは通例、折り畳み式の車椅子、監督用椅子など、折り畳めるように構成された椅子で見かけられる。
そのような背もたれを有する椅子の着席者が背もたれの張り材に対して寄りかかると、背もたれは通例着席者の背中を、その背中と張り材との間の最初の接触点において支持する。通例最初の接触点は、背中の上部と張り材との間にある。さらに、背もたれの張り材によって与えられる支持は、着席者の背中に沿って横方向にほぼ均等に分布される。
着席者の背中を上記のような背もたれで支持する際の欠点は、背中の上部が背もたれの張り材と接触し、背中の下部は支持されないことである。この支持の欠如は、背中の下側に不快感を引き起こすことがある。
またスリング構造の背もたれを持つ椅子に座ることは、骨盤及び腰仙(腰椎と仙椎部)に対する支持の欠如により、後天的な骨盤の傾斜や脊椎の湾曲を促進させることもある。こうした骨盤の傾斜や脊椎の湾曲は、脊椎の永久的な形状異常及び背中下側の痛みを引き起こすこともある。
上記背もたれの別の欠点として、支持が横方向に均等に分布されるため、例えば脊椎など背中の特定領域が接触すると着席者が不快感を感じる場合、そのような支持は望ましくない。また背もたれの張り材は通例、それに寄りかかったときある特定の形状をとるので、例えば背筋萎縮症の人など、着席者個々人の支持ニーズが対処されていない。
上記背もたれの別の欠点は、背中の上方領域に追加の支持がないことである;但しこのような支持は、横方向に均等に配分されるべきである。
上記の各欠点は、着席者がスリング構造の背もたれを持つ椅子で長い期間過ごすとき複合化される。例えば、車椅子の常用者は通例そのような椅子にかなり長い時間座っている。
さらに、着席者が背もたれによって与えられる支持の度合や分布を調整しようとする努力は、椅子と背もたれを折り畳み可能とする必要性から妨げられることがある。椅子に置かれたパッドやクッションは椅子を折り畳む前に取り除かなければならないことが多く、これも1つの欠点である。
従って本発明の目的は、スリング構造の背もたれを有する椅子で用いられ、背もたれによって与えられる支持を着席者個々人のニーズに対応して調整するための改良装置を提供することにある。関連の目的は、背もたれによって与えられる支持を調整し、背中の下方及び上方領域など、着席者の背中に沿った特定の箇所に支持あるいは追加の支持を与えるような改良装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、折り畳めるように構成された椅子によって与えられる背支持を調整するための改良装置を提供することにある。
発明の要約
上記の目的は、スリング構造で形成された椅子の背もたれによって与えられる背支持を調整する装置によって達成もしくは卓越される。背もたれは可撓性の張り材と、張り材が支持ポスト間に延びるように張り材の両側を固定する2本のほぼ垂直な支持ポストを有する。装置は、背もたれによって着席者に与えられる背支持の度合と分布を調整する。支持系は着席者が張り材に寄りかかったとき、張り材の一部と接触し、着席者の背中の一部を支持する少なくとも1つのクッションを具備する。また装置は、張り材の後面と隣接してクッションを椅子へ選択的に取り付けるための少なくとも1本の締めひもを有する。締めひもはクッションを張り材の後面に沿った所望の箇所へ位置決めするようにクッション及び椅子へ選択的に取り付けできると共に、クッションによって着席者に与えられる支持の度合と分布を調節するように調整できる。
すなわち、クッションは椅子に座っている人の着席姿勢の輪郭に倣うように、着席者の背中の一部に沿って所望の支持分布を与える形状に構成されている。締めひもは支持ポストへ取り外し可能且つ動作可能に結合されると共に、締めひもの長さを調整しクッションを支持ポストに対して位置決めする調整具を具備する。締めひもに沿ったクッションの位置も変えられる。
別の実施態様においては、複数のクッションを設け、これらのクッションを締めひもに沿った所望の箇所に位置決めできるようにしてもよい。また複数の締めひもと共に、これらの締めひもを支持ポスト及び張り材へ動作可能に結合する複数の取付具を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
本発明は、以下の添付図面を参照することによってより明瞭に理解されるであろう。尚図面全体を通じ同じ番号は同じ部分を示している:
図1は本発明に基づいて構成された可撓性張り材を有する背もたれを備えた車椅子用の背支持調整装置の後方斜視図で、車椅子に取り付けられた状態を示す;
図2は図1の装置の前方斜視図;
図3及び図4はそれぞれ第1及び第2の位置に調整された図1の装置の平面図;
図5は車椅子が折り畳まれた状態における図1の装置の後方斜視図;
図6は6−6線にほぼ沿った矢視方向における、図5の装置の平断面図;
図7は本発明の代替実施例に基づいて構成された装置の後方斜視図で、車椅子に取り付けられた状態を示す;
図8は図7の装置の前方斜視図;及び
図9は折り畳まれた状態にある図7の装置の平断面図;
図10は図7の装置の一部を形成するクッションの代替実施例の前方斜視図;
図11は本発明の別の代替実施例に基づいて構成された装置の後方斜視図;
図12は図11の装置の前方斜視図;
図13は本発明のさらに別の代替実施例に基づいて構成された装置の後方斜視図で、一部が破断されている;
図14は図1の装置の一部を形成する締めひも取付装置の平面図;及び
図15は図1の装置の一部を形成する調整具の後方斜視図である。
好適実施例の説明
図1を参照すれば、本発明に基づいて構成された背支持調整装置が全体を10として示してある。装置10は折り畳み可能な車椅子12に取り付けて示されている;しかし、本装置はその他の種類の椅子、特に図示のようなスリング構造を有する背支持体を備えて構成された椅子、及び保管や輸送のために折り畳み可能な椅子にも適用できる。
車椅子12は座席14、ほぼ垂直な左側支持ポスト16、及びこれと相互に平行なほぼ垂直な右側支持ポスト18を具備する。左右のポスト16、18は車椅子12の背もたれ20の一部を形成している。背もたれ20は、両支持ポスト16、18間に延びた張り材22も具備する。張り材22は通例可撓性の素材で形成され、着席者と対面する前面24(図3)を有する。張り材22の両側端部26は、ネジ28でそれぞれの支持ポスト16、18に取り付けられている。張り材22を支持ポスト16、18へ取り付けるのに、両ポスト16、18の周囲を延びるループなどその他の取付構成を用いてもよい。
装置10は、車椅子に座っている人の着席姿勢の輪郭に倣って、背もたれの張り材22から着席者に与えられる支持の分布を調整するためのクッション構成物34を具備する。好ましい実施例において、クッション構成物34は張り材22の後面38と接触する少なくとも1つのクッション36を有する。
また図2を参照すれば、クッション36は、着席者の背中に対して所望の支持分布を与える形状に形成された前面42を有する。すなわち、脊椎の領域と接触せずに、患者の脊椎の両側に支持を与えるのが望ましいことがしばしばある。従って、クッション36の前面42は、2つの前方に延びた側方部44が凹状中央部46によって分離された形状となっている。中央部46は着席者の脊椎領域に加わる圧力を軽減すると共に、両側方部を接続し且つ両側方部間の分離と位置合わせを維持する機能を果たしている。また中央部46の厚さは、図5及び図6に示すように左側ポスト16を右側ポスト18にほぼ隣接して置くことにより車椅子12を折り畳んだとき、クッション36も中央に沿って折り畳まれるように寸法決めされている。
図1及び図2を参照すると、ひも締め構成物52がクッション36を取り外し可能に且つ選択的に車椅子に取り付け、そのクッションを両ポスト16、18及び張り材22に対して所望の位置に位置決めする。ひも締め構成物52は2つの端部片56を有する少なくとも1本の締めひも54を具備し、締めひも54の全長が可変となるように2つの端部片56が相互に接続されている。両端部片56は調整具58によって接続されるのが好ましい。締めひも54の外側端62には、車椅子12が折り畳まれているかあるいは広げられているとき、締めひもを両ポスト16、18へそれぞれ選択的に且つ取り外し可能に取り付けるためのコネクタ64が装着されている。
締めひも54は、クッション36の後面に取り付けられたスリーブ66を通って延びている。スリーブ66は、その位置がクッションの後面に沿って変えられるように、ホック及びパイル(けば)取付方式によってクッション36に取り付けられるのが好ましい。スリーブ66には、締めひも54を通すための多数のベルトループ68が形成されているのが好ましい。横方向の位置決めを容易とするため、2つの調整具58をクッション36の両側で締めひも54に沿って位置決めできるようにしてもよい。
またクッション36は縫製やその他の取付手段によって、締めひも54に取り付けてもよい。しかしながらこの取付方式は、クッション36を張り材22に対して横方向に位置決め可能とする能力を減少させる。
図14を参照すれば、締めひも54を両ポスト16、18の一方へ選択的に且つ取り外し可能に取り付けるためのコネクタ64の好ましい実施例が示してある。コネクタ64は特に、締めひも54を車椅子12(図1)の側方背支持ポスト16、18へ取り付け、車椅子が図1に示すように広げられているかあるいは図5に示すように折り畳まれている間、その取付状態を維持するのに適している。コネクタ64は、ポスト16、18の各一方の周囲に嵌合されるほぼフック形状の外側部70を具備する。またコネクタ64は、外側部70から延びた内側の直線状平面部74も具備している。さらに、コネクタ64は調整可能なストッパ76で、このストッパと外側湾曲部70との間にポスト16をクランプ止めするためのストッパ76を具備する。ストッパ76の位置は、平面部74に沿って横方向に延びたスロット80を貫いてボルト78を延出させることにより、平面部74に対して調節可能である。ボルト78のヘッド82が平面部74と摩擦係合する一方、ボルトの反対端84がストッパ76内にネジ込まれる。ボルト78を締めることによって、ストッパ76の位置が平面部に対して固定される。好ましくは、締めひも54はその外端62にループ86を形成することによってコネクタ64に取り付けられ、このループが平面部74の内側端に形成されたスロット88に通される。
図3及び図4を参照すれば、通例着席者が張り材22に対して寄りかかると、張り材は着席者の背中90の周囲に沿ってたわんで湾曲し、着席者を支持する。このとき、張り材22が着席者の脊椎領域94と接触して圧力を与え、不快感を引き起こすことがある。また張り材22の位置によっては、破線22aで示すように張り材が着席者の隣接する背中部分と接触せず、その背中部分を支持されない状態のままにするところもある。
装置10を使用する場合、両ポスト16、18をストッパ76と外側フック部70との間にクランプ止めすることにより、クリップコネクタ64が左右のポスト16、18に所望の垂直位置で取り付けられる。締めひも54がスリーブ66を通り、クッションの後面36aを回って、両ポスト16、18間に延びている。クッション36の矢印96で示した横方向の位置は、クッションを締めひも54に沿ってスライドさせることで調整される。クッション36と締めひも54との間には、手で動かさなければクッションが締めひもに沿ったある地点に留まるように、摩擦スライド構成が存在するのが好ましい。
好ましい横方向の位置を得るほか、クッション36の両ポスト16、18に対して前方向、つまりほぼ矢印98で示した方向における位置は、締めひも54の長さを調整コネクタ58で調整することによって変更される。締めひも54の長さを短くすると締めひもが前方に移動し、クッション36の前面42が張り材22の後面38と接触して張り材の一部を前方に移動させると共に、背もたれの張り材をフレキシブルに変形させる。張り材22の前面24は、クッション36の前面42の形状と相似して変形する。
ひも締め構成物52を用いて張り材22を移動させることで、それまで張り材22により支持されていなかった背中90の領域に張り材を接触させ、その領域を支持することができる。同時にクッション36が脊椎領域90の両側で着席者の背中90を支持し、脊椎に加わる圧力を軽減させる。前述したように、クッション36の横方向位置は変更可能であり、脊椎が湾曲した着席者に対して重要な調整を与える。
図7及び図8を参照すれば、調整装置の代替実施例が全体を100として示してある。この代替実施例において、装置100は上部104と下部106を有するクッション102を具備する。上部104の両側方部108は、支持ポスト16、18の近傍に至るまで横方向外側に延びて車椅子の着席者を側方支持し、それによって着席者を直立の姿勢に維持する。通例上部104によって与えられる横方向の支持で着席者を直立の姿勢に維持するのに充分なので、下部106は上部104ほど広くする必要はない。上部104と下部106は、それぞれ別のひも締め構成物52に取り付けられている。上方ひも締め構成物52は、上部104の後側に取り付けられたスリーブ66を通って延出可能である。同様に下方ひも締め構成物54は、クッション102の下部106に取り付けられたスリーブ66を通って延出可能である。上方及び下方ひも締め構成物54は各々、調整具58を具備している。
クッション102の前面110は、2つの前方に延びた側方部114が凹状中央部116によって分離された形状となっている。凹状中央部116は着席者の脊椎領域に加わる圧力を軽減すると共に、クッションの両側方部を接続している。また中央部116の厚さは、図9に示すように車椅子12を折り畳んだとき、クッション102も中央に沿って折り畳まれるように寸法決めされている。着席者のニーズに応じ、凹状中央部116はクッション102の垂直距離全体にわたって延出させなくともよい。
クッション102の上部104と下部106毎に別々のひも締め構成物52を用いることで、上部の位置が両ポスト16、18に対して前方方向に調整可能になると共に、下部の位置に対しても前方方向に調整可能となる。つまり、クッション102の上部104と下部106によって与えられる支持の分布を別々に調整し、クッションによって与えられる支持の分布を張り材22の後面38に沿って垂直方向に変えることができる。
図10を参照すれば、装置100用クッションの代替実施例が、全体を120として示してある。クッション120は一対の水平方向に位置合わせされたスリット様の凹み122を成形しており、これらの凹みが上部104を下部106から分離している。凹み122は、クッション102の両側方部114の厚みを減じることによって形成されるのが好ましい。スリット122はクッション102の下部106に対する上部104のたわみ移動を容易にし、クッションの厚さがクッションの下部106に対する上部104の前方位置を調整する能力を妨げるような場合において特定の用途を生み出す。
図11及び図12を参照すれば、本発明の調整装置の別の代替実施例が全体を150として示してある。この装置150は左側クッション152及びこれと別個の右側クッション154を具備し、右側クッション154の形状は左側クッション152と鏡像の関係にある。左側クッション152と右側クッション154は共に各々、上部156、下部158及びこれら上下部間の中間部160を有する。左側クッション152と右側クッション154の上部156は、横方向外側に延びて車椅子の着席者に対して側方支持を与えるのが好ましい。装置150は、一組のひも締め構成物52も具備している。左側クッション152と右側クッション154の上部156、下部158及び中間部160にそれぞれ別々のひも締め構成物52を設けるのが好ましい。ひも締め構成物52の締めひも54は、左側クッション152と右側クッション154の後面に取り付けられ、水平方向に位置合わせされた対応する各スリーブ66を通って延びている。ひも締め構成物54の調整具58は左側クッション152と右側クッション154の間に配置し、締めひも54の長さの調整が左側クッションと右側クッションの調整部分の前方位置に一様に影響を及ぼし、着席者に対してより一様な支持を与えるようにするのが好ましい。
左側クッション152と右側クッション154は、車椅子の着席者の背中に沿って垂直方向に支持が与えられるような垂直長さを有する。さらに、上部156、下部158及び中間部160にそれぞれ別々のひも締め構成物52を設けたことで、上部、下部及び中間部の各前方位置が相互に調整して、装置150から着席者に対して加わる支持の垂直方向の分布を変えることができる。
左側クッション152と右側クッション154の間の間隔162は、着席者の脊椎領域に加わる圧力を軽減するための中央凹部164を形成する。また車椅子12を折り畳んだとき、装置150も左側クッション152と右側クッション154の間の間隔に沿って折り畳まれる。左側クッション152と右側クッション154相互の位置合わせを維持するため、ひも締め構成物52の締めひも54は、クッションの位置を締めひも54に対して維持するスリーブと摩擦フィットするのが好ましい。また上部156、下部158及び中間部160相互の各前方位置の調整を容易とするため、左側クッション152と右側クッション154は水平方向に位置合わせされた対応する複数対のスリット168を形成している。
また左側クッション152と右側クッション154の間の横方向距離は、単一クッション36では得られないような追加の調整特徴を与えられるように可変である。
図13を参照すれば、本発明の調整装置のさらに別の代替実施例が全体を200として示してあり、この例ではスリング張り材を有する車椅子12の張り材202が、調整装置200の一部を形成するように構成されている。張り材202は、その後面208に矩形のフラップ206を取り付けて形成されたポケット204を有する形状とされている。ポケット204は頂部を開いてあるいは閉じてどちらに形成してもよい。左側クッション152と右側クッション154は、ポケット204内に形成された室210内に配置される。
調整装置200は、複数の締めひも54を備えることができる。各締めひも54の外側端62は縫製、接着剤などにより、両ポスト16、18の近傍で張り材202に取り付けられるのが好ましい。各々の締めひもは張り材202の後面208に沿い、ポケット204内へと水平方向に延びている。ポケット内において、締めひもは左側クッション152の後面170と右側クッション154の後面172とを回って延びている。左側及び右側クッション152、154の上部156、下部158及び中間部160の各後側を回って延びるように、3本の締めひも54を設けるのが好ましい。左側クッション152と右側クッション154はポケット204内に配置されているので、各締めひも54をそれぞれのクッションに取り付ける必要はない。調整具58はフラップ206に形成された開口514を介し、ポケット204の外側に露出している。左側クッション152と右側クッション154の分離及び位置合わせを維持するため、左側及び右側両クッションの間にスペーサクッション216を配置してもよい。スペーサクッション216は軟質の発泡材からなるのが好ましく、左側クッション152と右側クッション154の間に中央凹部218が形成されるように、左側クッション及び右側クッションより小さい前方向厚さを有する。軟質の発泡材は、スペーサクッション216が着席者の脊椎領域に接触力を及ぼし、不快感を引き起こすのを防いでいる。
図15を参照すれば、ひも締め構成物用調整具58の好ましい実施例が示してある。調整具58はカムバックル250を具備する。締めひも54を形成する端部片56の一方が、バックル250の一端と係合する永久ループ252を形成している。また他方の端部片56が、バックル250を通って延び且つカム254と解除可能に係合する調整締めひも258を形成している。当該分野でよく知られているように、カムバックル250はユーザが、調整締めひも258を引いて締めひも54の全長を短くするのを可能とする。しかし調整締めひも258を引くのを止めると、カム254が調整締めひも258に係合し、調整締めひも258がバックル250を通ってすべり抜けるのを防止する。
また当該分野でよく知られているように、締めひも54を長くするには、カム254を押し込んで、カムを調整締めひも258から離脱させる。この係合により、調整締めひも258はカムバックル250を通って自由にスライド可能となり、締めひも54の全長を長くすることができる。
カム254を押し込むことは、手の機能が充分でない人の場合問題を生じることがある。このため、カムバックル250の好ましい実施例は操作ボタン262も具備している。操作ボタンは、カム254とネジ係合したステム264を有する。ステムは後方へ延び、ボタンヘッド266がステムの後方端に取り付けられている。ボタンヘッド266を押し込むと、カム254が押され、締めひも54を長くすることができる。カムバックル250に、ボタン262のステム264と係合するバックル締めひも268を具備させてもよい。バックル締めひも268を引いてもカム254が押されるように作用し、締めひも54の長さを増すことができる。
図1、図11及び図13に戻ると、各種実施例のクッション36、102、152、154はさまざまな種類の材料で構成し得る。カバー付き発泡材、発泡ゴムなどでクッションを構成し、クッションの前面42は弾性であるのが好ましい。また、前面が硬質となるようにクッションを構成してもよい。例えば、クッションを剛性プラスチックで形成することもできる;しかし快適さを考慮すると、弾性前面の方が好ましい。
さらにクッション36は、ユーザが切断、研磨などでクッションの形状を変えられるように形成してもよい。また、クッションの厚さを増減することにより、装置によって与えられる支持を変えられるようにしてもよい。
また考えられることとして、締めひも54は幅広い範囲の材料で構成でき、クッション構成物34と締めひもとの間の取り付けは、接着剤、縫製などの固定接続体で締めひもをクッション34へ取り付けることによって達成し得る。
さらに、締めひも54の両端52を他の種類の取り外し可能なコネクタで垂直ポスト16、18へ作動可能に取り付けたり、あるいはボルト、リベットなどで垂直ポストへ固定して取り付けることも考えられる。その他の考えられる接続法として、縫製、接着剤などで締めひもの端部62を張り材22へ直接取り付けてもよい。
以上本発明による新規な背装置の特定実施例を、発明の実施及び使用の方法を例示する目的で説明した。発明をそのさまざまな観点から上記以外の変形及び変更としても実施できることは当業者にとって自明であり、また発明は上記した特定の実施例によって限定されないことが理解されるべきである。従って本発明は、ここに開示され請求の範囲で請求される基本の根本原理の精神と範囲に含まれるあらゆるすべての変更、変形、あるいは同等物を包含するものである。
Claims (14)
- 椅子の着席者の背中を支持する組合せ物において、
着席者の方を向いた前面、後面および2つの垂直な側縁部を具備した可撓性の張り材を有し、
椅子の一部を構成する少なくとも2本のほぼ垂直な支持ポストで、これら支持ポストの一方が前記側縁部の各々に取り付けられ、両支持ポスト間に前記張り材が延びており、
着席者が前記張り材に寄りかかったとき前記張り材の後面と接触し、着席者の背中の少なくとも一部を支持するクッション手段を有し、
前記クッション手段から延び、各々の支持ポストに着脱自在に取り付けられ、前記クッション手段を前記張り材の後面に沿った所望の箇所に位置決めするべく、長さの調整が可能であるとともに、前記クッション手段の横方向位置の調整が可能な締めひも手段を備えた組合せ物。 - 前記クッション手段が、着席者の背中の一部に沿って支持の所望な分布を生じる形状に形成された前面を有するクッションを含む請求の範囲第1項の組合せ物。
- 前記クッションの前面が2つの側方部間に中央凹部を形成している請求の範囲第2項の組合せ物。
- 前記クッション手段が少なくとも2つのクッションを含み、これらのクッションが分離されて凹部を形成している請求の範囲第1項の組合せ物。
- 前記張り材が内部室を形成するポケットを含み、前記クッション手段がこの室内に配置され、前記締めひも手段がポケットを通って延びている請求の範囲第1項の組合せ物。
- 装置と椅子との組合せ物であり、椅子は2本のほぼ垂直な支持ポストを有し、背凭れは両支持ポスト間に延びて着席者の背中を支持する可撓性の張り材を有し、張り材は後面と2つの垂直な側縁部を有し、2つの垂直な側縁部は両支持ポストに支持されている組合せ物の装置において、
着席者が前記張り材に寄りかかったとき前記張り材の後面と接触し、着席者の背中の少なくとも一部を支持するクッション手段と、
前記クッション手段に連結されかつ前記クッション手段から延び、さらに前記クッション手段と前記支持ポストの間に延び、椅子の各支持ポストに着脱自在に取り付けられた少なくとも一つの締めひもを有し、前記クッション手段を前記張り材の後面に沿った所望の箇所に位置決めするべく、長さの調整が可能であるとともに、前記クッション手段の横方向位置の調整が可能な締めひも手段とを備えた装置。 - 前記クッション手段が、着席者の背中の一部に沿って支持の所望な分布を生じる形状に形成された前面を有するクッションを含む請求の範囲第6項の装置。
- 前記クッションの前面が2つの側方部間に中央凹部を形成している請求の範囲第7項の装置。
- 前記クッション手段が少なくとも2つのクッションを含み、これらのクッションが分離されて凹部を形成している請求の範囲第6項の装置。
- 前記締めひも手段が複数の締めひもを含み、前記クッションがこれらの締めひもに沿って移動可能に位置決めされている請求の範囲第9項の装置。
- 前記締めひも手段が、前記締めひも手段の長さを調整して前記クッション手段を前記支持ポストに対して位置決めする調整手段を含む請求の範囲第6項の装置。
- 前記張り材がその後面に配置されたポケットを具備し、このポケットが内部室を形成しており、前記クッション手段がこの室内に配置され、前記締めひも手段がポケットを通って延びている請求の範囲第6項の装置。
- 前記締めひも手段が前記支持ポストへ固定的に係合している請求の範囲第6項の装置。
- 前記支持ポストを相互にほぼ隣合うように動かすことによって椅子が折り畳まれ、椅子が折り畳まれたとき前記締めひも手段が前記支持ポストの各々へ固定的に係合したままである請求の範囲第6項の装置。
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