JP3019789U - 亀の甲羅形煎餅 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 適度な甘味、芳味があり、表面に照りを有
し、立体感があり、煎餅を形成する上でホビー性に富
み、包装形体などに斬新性をもたらす。 【構成】 適量の小麦粉と砂糖と水とサラダオイルとを
混ぜ合わせて得られる原料を真鍮製の亀の甲羅形焼型に
入れて適温で焼上げ、亀の甲羅形焼型より剥がし、乾燥
して製造される亀の甲羅形生地と、適量の黒胡麻を煎っ
て擂り潰し、これに、適量の砂糖、粗目糖、食塩微量を
加え、水で練合わせて製成されるペースト状黒胡麻製品
３とを各別に用意し、上記、亀の甲羅形生地の全表面に
上記のペースト状黒胡麻製品３を箆などの擦り付け手段
により擦り付け、亀の甲羅形生地の全表面が黒色とな
り、光沢を形成した黒色層としたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、亀の甲羅形煎餅の製法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

昔から煎餅種類の中に、亀の子煎餅と称する煎餅がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この亀の子煎餅は、平たい煎餅生地に亀の甲羅の形の焼印を焼き付けた単純な ものであり、所要枚数を不活性ガス充填包装によりパックした商品形態で市販さ れているから、消費者が遊び心で、煎餅をつくる実感が得えられず、趣味・嗜好 感が多様化している昨今では、自分で煎餅をつくる実感を容易に感得でき、しか も煎餅の包装方法が斬新で旨味のある煎餅を開発する必要がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、消費者が遊び心で煎餅をつくる実感を容易に感得できて趣味性に富 み、しかも斬新な煎餅包装形体を形成し、胡麻の栄養価と風味を充分に醸出し、 煎餅の表面に照りを付与する亀の甲羅形煎餅を提供することで、上記の問題点を 解決できる。

【０００５】 詳しくは本考案は、適量の小麦粉と砂糖と水とサラダオイルとを混ぜ合わせて 得られる原料を真鍮製の亀の甲羅形焼型に入れて適温で焼上げ、亀の甲羅形焼型 より剥がし、乾燥して製成される亀の甲羅形生地と、適量の黒胡麻を煎って擂り 潰し、これに、適量の粗目糖を加え、弱火で煮詰めて製成されるペースト状黒胡 麻製品とを各別に用意し、上記、亀の甲羅形生地の全表面に上記のペースト状黒 胡麻製品を箆などの擦り付け手段により擦り付け、亀の甲羅形生地の全表面が黒 色となり、光沢を形成した黒色層としたことを特徴とする亀の甲羅形煎餅である 。

【０００６】

【実施例】

図１は煎餅生地の中央横断面図、図２は煎餅生地の上面図、図３は煎餅生地の 表面にペースト状黒胡麻製品を擦り付けた本考案煎餅の中央横断面図、図４は図 ３の上面図、図５は煎餅生地とペースト状黒胡麻製品とを包装箱にセットした状 態を示す斜視図である。

【０００７】 図１、図２、図５において、１は亀の甲羅形生地であり、小麦粉２Ｋｇに対し て、砂糖１２００ｇ、水１２リットル、サラダオイル微量を原料として、これを 真鍮製の亀の甲羅形焼型に入れて、適温で焼上げ、乾燥させて適宜厚みに製成し たものであり、外形が亀の甲羅形２を形成する。

【０００８】 図３、図４において、３はペースト状黒胡麻製品であり、適量の黒胡麻を煎っ て擂り潰し、これに適量の砂糖、粗目糖および食塩を微量加え、水で練合わせて 製造したものであり、このペースト状黒胡麻製品３を製造するにあたり、黒胡麻 ３％、砂糖６％、粗目糖１％、食塩微量を水で練合わせて製造を試みた。

【０００９】 本考案による亀の甲羅形煎餅生地１は図５に示すように、透明ポリエチレン製 袋体またはセロファン包装袋体４に密封包装された形体で化粧函５内に配列され る。

【００１０】 また、本考案によるペースト状黒胡麻製品３は、図５に示すように、適宜構造 、形状の容器６に充詰された形体で化粧函５内に配列される。図５において、７ は箆を示している。

【００１１】 そして、上記亀の甲羅形煎餅生地１、ペースト状黒胡麻製品３は、上記の包装 方法によって、箆７とともに、化粧函５内にセットされた商品形態を形成して、 市販に供せられる。

【００１２】 本考案にあっては、亀の甲羅形煎餅生地１の表面に万遍なく、ペースト状黒胡 麻製品３を箆７などの擦り付け手段により擦り付ける。

【００１３】 亀の甲羅形煎餅生地１の表面にペースト状黒胡麻製品３を平均的に擦り付ける と、亀の甲羅形煎餅生地１の表面は黒色となり、光沢を形成した黒色層１ａとし た煎餅となり、結果として、亀の甲羅形煎餅生地の適当な甘味、芳味に黒胡麻の 風味が加わり、表面に照りがあり、高栄養価の煎餅として、食することができる 。

【００１５】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、亀の甲羅形煎餅生地とペースト状黒胡麻製品が 各別に製造されたものであり、煎餅として食する場合は、亀の甲羅形煎餅生地の 表面にペースト状黒胡麻製品を擦り付けることで可能になるから、自分で煎餅を つくって食する実感を感得できる効果があって、老若を問わず誰でも煎餅づくり と出来たての煎餅風味を楽しむことができ、図５に示すような包装形体により市 販することで、消費者に食べる喜びと作る喜びを付与することができて、すこぶ る斬新的であると共に、体裁が良く、しかも、亀の甲羅形煎餅生地それ自体の適 度な甘味、芳味に黒胡麻の風味、甘味が相乗して、高栄養価があり、美味な煎餅 となり、さらに、煎餅の表面がペースト状黒胡麻製品によって被われるから、煎 餅の表面に照りが映え、食感をそそる効果があり、さらに従来の平たい生地表面 に直接、亀甲形模様を焼印した煎餅に比し、亀の甲羅としての立体感がある等、 幾多の有用な効果を発揮する考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は煎餅生地の中央横断面図である。

【図２】図２は煎餅生地の上面図である。

【図３】図３は煎餅生地の表面にペースト状黒胡麻製品
を擦り付けた状態を示す中央横断面図である。

【図４】図４は図３の上面図である。

【図５】図５は煎餅生地とペースト状黒胡麻製品と箆と
を包装函にセットした状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 亀の甲羅形煎餅生地 ３ ペースト状黒胡麻製品

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適量の小麦粉と砂糖と水とサラダオイル
   とを混ぜ合わせて得られる原料を真鍮製の亀の甲羅形焼
   型に入れて適温で焼上げ、亀の甲羅形焼型より剥がし、
   乾燥して製成される亀の甲羅形生地と、適量の黒胡麻を
   煎って擂り潰し、これに、適量の砂糖、粗目糖、微量の
   食塩を加え、水で練合わせて製成されるペースト状黒胡
   麻製品とを各別に用意し、上記、亀の甲羅形生地の全表
   面に上記のペースト状黒胡麻製品を箆などの擦り付け手
   段により擦り付け、亀の甲羅形生地の全表面が黒色とな
   り、光沢を形成した黒色層としたことを特徴とする亀の
   甲羅形煎餅。