JP3019671B2 - 超高圧制御装置 - Google Patents

超高圧制御装置

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JP3019671B2
JP3019671B2 JP5174174A JP17417493A JP3019671B2 JP 3019671 B2 JP3019671 B2 JP 3019671B2 JP 5174174 A JP5174174 A JP 5174174A JP 17417493 A JP17417493 A JP 17417493A JP 3019671 B2 JP3019671 B2 JP 3019671B2
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    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
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    • F04B9/08Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being fluid
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B3/00Intensifiers or fluid-pressure converters, e.g. pressure exchangers; Conveying pressure from one fluid system to another, without contact between the fluids

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧シリンダの往復動
によってプランジャ室に吸い込んだ水を超高圧に加圧す
るブースタを制御する超高圧制御装置およびそれを用い
たウォータジェット式切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超高圧制御装置として、例えばウ
ォータジェット式切断装置に用いられる図4に示すよう
なものが知られている(特開昭63−39799号公
報)。この超高圧制御装置は、複動油圧シリンダ42の
ピストンPの両側のロッドP1,P2を水加圧用のプラン
ジャ室C3,C4に嵌装してブースタ41とし、プランジ
ャ室の先端のポートを、吸込用チェック弁43,44を
介して水供給ポンプ45の水供給ライン46に並列接続
するとともに、吐出用チェック弁47,48を介してア
キュムレータ50,ノズル開閉弁51,噴流ノズル52が
順次介設された超高圧水吐出ライン49に並列接続して
いる。一方、油圧シリンダ42のシリンダ室の両端のポ
ートと、油圧ポンプ53との間には、ピストンの往復動
を切り換える2位置切換弁54を設ける。また、噴流ノ
ズル52から被切断材料56を載せた移動台55の移動
方向(図中の矢印X,Y参照)に僅に隔てて空気ノズル5
7,58を固定し、これらの空気ノズルを各開閉弁59,
60を介して空気圧源61に接続している。なお、水供
給ライン46と水タンク62の間、および油圧ポンプ5
3のメインライン63と油タンク64の間には、夫々リ
リーフ弁65,66を設けている。
【0003】いま、2位置切換弁54をシンボル位置V
1にして油圧ポンプ53を駆動すると、シリンダ室C1
圧油が供給され,シリンダ室C2の圧油が油タンク64に
排出されて、ピストンPが右へ移動し、プランジャ室C
4内の水がロッドP2によって加圧され、ピストンPとロ
ッドP2の断面積比に応じて増圧される。ブースタ41
によって増圧された超高圧水は、チェック弁48,アキ
ュムレータ50およびシンボル位置V11にあるノズル開
閉弁51を経て噴流ノズル52から被切断材料56に向
けて噴射される。また、ピストンPの右移動で負圧にな
ったプランジャ室C3には、水供給ポンプ45からチェ
ック弁43を経て水が吸い込まれる。次に、2位置切換
弁54をシンボル位置V2に切り換えると、油圧ポンプ
53からの圧油はシリンダ室C2に供給されて、ピスト
ンPを左へ移動させ、ロッドP1によってプランジャ室
3内の水が加圧され、増圧された超高圧水は、チェッ
ク弁47等を経て同様に被切断材料56に向けて噴射さ
れる。また、負圧になったプランジャ室C4には、水供
給ポンプ45から水が吸い込まれる。
【0004】噴流ノズル52からこのように超高圧水を
噴射し、移動台55を矢印X方向に動かして台上の被切
断材料56を切断する場合は、開閉弁59をソレノイド
1の励磁で開成し、空気圧源61からのエアを空気ノ
ズル57から噴射して、切断直後の切断面に生じる毛羽
や紛塵および付着水を吹き飛ばす。また、移動台55を
矢印Y方向に動かして切断する場合は、反対側の開閉弁
60をソレノイドS2の励磁で開成し、空気ノズル58
からエアを噴射して、紛塵等を吹き飛ばして、切断面の
品質を向上させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5は、上記従来の複
動油圧シリンダ42のストロークの時間変化を示すグラ
フであり、図中の実線は一方のロッドP1のストローク
を、破線は他方のロッドP2のストロークをそれぞれ表
わす。図4,図5から判るように、他方のロッドP2
右上がりの加圧行程にあるとき、一方のロッドP1は右
下がりの吸込行程にあり、他方のロッドP2が加圧行程
端に達して右下がりの吸込行程に切り換わると同時に、
一方のロッドP1が吸込行程端に達して右上がりの加圧
行程に切り換わる。従って、行程が切り換わる際、加圧
行程端で他方のプランジャ室C4から水吐出ライン49
への超高圧水の吐出が終わった時点で、加圧行程に入っ
たばかりの一方のプランジャ室C3内の水圧は未だ低
く、そのままでは水吐出ライン49の水圧が急減つまり
吐出水圧に著しい変動が生じる。そこで、この吐出水圧
の変動を緩和すべく、吐出用チェック弁47,48の下
流側の水吐出ライン49に超高圧用のアキュムレータ5
0を介設して、超高圧水の脈動を減衰させて滑らかに噴
流ノズル52に供給するようにしている。
【0006】ところが、上記アキュムレータ50は、超
高圧用のため製造コストが高いうえ、ブースタ41の性
能および油圧,水圧回路中の諸機器の寿命を向上させる
程度に脈流をなくすには、相当な容量を必要とするた
め、ブースタの大型化および製造コストの上昇をもたら
すという問題がある。そこで、本発明の目的は、2つの
ブースタを並列接続し、これらを2つの切換弁により位
相差制御することによって、超高圧用のアキュムレータ
がなくとも、吐出水圧の変動を十分低減できて、ブース
タ等の油圧,水圧機器の性能と寿命を向上できるととも
に、製造コストの低減とブースタの小型化を図ることが
できる超高圧制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
請求項1の超高圧制御装置は、図1に例示するように、
油圧シリンダ6a,6bの往復動によって、水加圧用プ
ランジャ室3a,3bに吸い込んだ水を加圧して水吐出
ライン8に吐出する第1ブースタおよび第2ブースタ2
と、この第1,第2ブースタ1,2の油圧シリンダ6a,
6bと油圧源11,12との間に油圧シリンダ6a,6b
を往復動させるように介設され、加圧,予加圧,吸込の3
つの切換位置をもつ第1切換手段9及び第2切換手段1
0と、上記第1ブースタ1に、加圧行程端近傍の位置を
検出するように設けられた第1往動センサ29及び吸込
行程端近傍の作動位置を検出するように設けられた第1
復動センサ29′と、上記第2ブースタ2に、加圧行程
端近傍の位置を検出するように設けられた第2往動セン
サ30及び吸込行程近傍の位置を検出するように設けら
れた第2復動センサ30′と、上記第1ブースタ1の加
圧行程下で、上記第2復動センサ30′の検出信号を受
けて、第2切換手段10を吸込位置から予加圧位置に切
り換え、次いで上記第1往動センサ29の検出信号を受
けて、第1切換手段9を加圧位置から吸込位置に、第2
切換手段10を予加圧位置から加圧位置に夫々切り換え
る一方、上記第2ブースタ2の加圧行程下で、上記第1
復動センサ29′の検出信号を受けて、第1切換手段9
を吸込位置から予加圧位置に切り換え、次いで上記第2
往動センサ30の検出信号を受けて、第2切換手段10
を加圧位置から吸込位置に、第1切換手段9を予加圧位
置から加圧位置に夫々切り換える制御手段31を備えた
ことを特徴とする。
【0008】請求項2の超高圧制御装置において、上記
第1切換手段9および第2切換手段10の予加圧の切換
位置の給油側通路に、夫々第1絞り13および第2絞り
14を設けている。また、請求項3の超高圧制御装置
は、上記第1,第2ブースタ1,2の各油圧シリンダ6
a,6bの加圧ストローク時に排出される作動油を、共
通の戻りライン23を通してタンク32に排出するよう
にし、この戻りライン23に背圧設定用のチェック弁2
4を設けている。また、請求項4の超高圧制御装置は、
上記油圧源を、上記第1ブースタ1用に設けられた第1
油圧ポンプ11と、上記第2ブースタ2用に設けられた
第2油圧ポンプ12で構成している。また、請求項6の
ウォータジェット式切断装置は、上記超高圧制御装置
と、水吐出ライン8の先端に設けられた噴流ノズル34
と、この噴流ノズル34と上記超高圧制御装置との間に
設けられた開閉弁33とによって構成される。請求項6
の超高圧制御装置は、図1に例示するように、油圧シリ
ンダ6a,6bの往復動によって、水加圧用プランジャ
室3a,3bに吸い込んだ水を加圧して水吐出ライン8
に吐出する第1ブースタ1及び第2ブースタ2と、この
第1,第2ブースタ1,2の油圧シリンダ6a,6bと、
モータ36で駆動される油圧ポンプ11,12との間に
油圧シリンダ6a,6bを往復動させるように介設さ
れ、加圧,予加圧,吸込の3つの切換位置をもつ第1切換
手段9および第2切換手段10と、上記モータ36の起
動の際に所定時間だけ上記第1,第2切換手段9,10を
共に吸込の切換位置に位置させる制御手段31を備えた
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に記載の超高圧制御装置において、油
圧源11と第1ブースタ1の間に介設された第1切換手
段9が、加圧(往動)の切換位置に切り換わり、油圧源1
2と第2ブースタ2の間に介設された第2切換手段12
が、吸込(復動)の切換位置に切り換わっているとする。
すると、油圧源11からの給油で加圧行程にある第1ブ
ースタ1のプランジャ室3aから、高圧の加圧水が水吐
出ライン8に吐き出される一方、油圧源12からの給油
で吸込行程にある第2ブースタ2のプランジャ室3bに
は、水が吸い込まれる。第2ブースタ2が吸込行程端近
傍まで作動してくると、これを検出した第2復動センサ
30′は検出信号を発し、この検出信号を受けた制御手
段31は、第2切換手段10を予加圧の切換位置に切り
換える。これにより、第1ブースタ1が加圧行程端近傍
の第1往動センサ29に達して高圧加圧水の吐出を略終
える時点で、予加圧行程が進んだ第2ブースタ2は、プ
ランジャ室3bから高圧の加圧水を吐出しうる状態にな
っている。そして、第1往動センサ29の検出信号を受
けた制御手段31は、第1切換手段9を加圧から吸込の
切換位置に、また第2切換手段10を予加圧から加圧の
切換位置に夫々切り換える。従って、第1ブースタ1
は、加圧から吸込行程に変わり、第2ブースタ2は、予
加圧から加圧行程に変わって、水吐出ライン8に吐出さ
れる超高圧水の水圧変動は、アキュムレータがなくとも
大幅に低減される。
【0010】加圧行程にある第2ブースタ2は、プラン
ジャ室3bから水吐出ライン8に高圧の加圧水を吐き出
す一方、吸込行程にある第1ブースタ1は、プランジャ
室3aに水を吸い込む。そして、第1ブースタ1が吸込
行程端近傍まで作動してくると、これを検出した第1復
動センサ29′は検出信号を発し、この検出信号を受け
た制御手段31は、第1切換手段9を予加圧の切換位置
に切り換える。これにより、第2ブースタ2が加圧行程
端近傍の第2往動センサ30に達して高圧加圧水の吐出
を略終える時点で、予加圧行程が進んだ第1ブースタ1
は、プランジャ室3aから高圧の加圧水を吐出しうる状
態になっている。そして、第2往動センサ30の検出信
号を受けた制御手段31は、第2切換手段10を加圧か
ら吸込の切換位置に、まだ第1切換手段9を予加圧から
加圧の切換位置にそれぞれ切り換える。従って、第2ブ
ースタ2は、加圧から吸込行程に変わり、第1ブースタ
1は、予加圧から加圧行程に変わって、水吐出ライン8
に吐出される超高圧水の水圧変動は、同様に大幅に低減
される。
【0011】請求項2に記載の超高圧制御装置では、第
1切換手段9の予加圧の切換位置の給油側通路に第1絞
り13が、第2切換手段10の予加圧の切換位置の給油
側通路に第2絞り14が夫々設けられている。従って、
第1ブースタ1が加圧行程端に達するまでに、上記第2
絞り14によって第2ブースタ2のプランジャ室3bの
水圧を所定の吐出圧に調整して吐出に備えることがで
き、第2ブースタ2が加圧行程端に達するまでに、上記
第1絞り13により第1ブースタ1のプランジャ室3a
の水圧を所定の吐出圧に調整して吐出に備えることがで
きる。請求項3に記載の超高圧制御装置では、第1,第
2ブースタ1,2の各油圧シリンダ6a,6bから加圧ス
トローク時に排出される作動油は、背圧設定用のチェッ
ク弁24が介設された共通の戻りライン23を経てタン
ク32へ流れる。したがって、第1ブースタ1の加圧行
程では、第1ブースタ1の油圧シリンダ6aから排出さ
れる作動油が、上記チェック弁24によりタンク32へ
の流れを規制されて,第2ブースタ2の油圧シリンダ6
bに流入し、この油圧シリンダ6bの吸込行程(復動)を
加速する一方、第2ブースタ2の加圧行程では、第2ブ
ースタ2の油圧シリンダ6bから排出される作動油が、
同様にして第1ブースタ1の油圧シリンダ6aの吸込行
程(復動)を加速する。
【0012】また、請求項4に記載の超高圧制御装置で
は、油圧源が、第1ブースタ1用の第1油圧ポンプ11
と第2ブースタ2用の第2油圧ポンプ12で構成されて
いる。つまり、各ブースタ1,2が、別個独立の油圧ポ
ンプ11,12で給油されるので、共通の単一油圧ポン
プで給油する場合に比して、油圧ポンプの負荷変動を小
さくでき、それ故、水吐出ライン8に吐出される超高圧
水の水圧変動を一層低減することができる。さらに、請
求項5に記載のウォータジェット式切断装置において、
請求項1乃至4のいずれかの超高圧制御装置から吐出さ
れる圧力変動の少ない超高圧の加圧水は、水吐出ライン
8の開閉弁33を経て先端の噴流ノズル34から被切断
材料35に向けて噴射される。これにより、超高圧用の
アキュムレータを不要にして製造コストの低減と装置の
小型化を図りつつ、安定した超高圧の噴射水により、ブ
ースタ等の油圧,水圧機器の性能と寿命を向上させなが
ら、良好な切断を実現できる。
【0013】油圧ポンプ11,12を駆動するモータ3
6を起動する際、もし、油圧ポンプの吐出ラインが、第
1,第2切換手段9,10を介して油圧シリンダ6a,6b
の高圧側に接続されている場合、油圧ポンプの負荷やモ
ータの慣性が大きいこともあって、起動負荷が過大にな
る。そこで、請求項6に記載の超高圧制御装置の制御部
31では、モータ起動の際、所定時間だけ第1,第2切
換手段9,10を共に吸込の切換位置に位置させる。す
ると、油圧ポンプから吐出される作動油は、水加圧用プ
ランジャ室3a,3bに水を吸い込むように油圧シリンダ
6a,6bを共に復動させるので、油圧ポンプ11,12の
負荷は、水を加圧する場合に比して遥かに小さくなり、
モータ36はストールすることなく容易に始動する。所
定時間経過後には、モータ36が所定速度で定常的に回
転するので、第1,第2切換手段9,10を交互に加圧,
予加圧,吸込の各位置に切り換えて、第1,第2ブースタ
1,2を位相差制御しても、モータ36が停止すること
はない。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図1は、本発明の超高圧制御装置を用いたウォ
ータジェット式切断装置を示す回路図である。この超高
圧制御装置は、超高圧の水吐出ライン8に、吐出用チェ
ック弁5a,5bを介して互いに並列に第1ブースタ1
と第2ブースタ2を接続しており、各ブースタ1,2
は、夫々油圧シリンダ6a,6bの往復動によって、給
水ライン7から吸込用チェック弁4a,4bを経て水加
圧用のプランジャ室3a,3bに吸い込んだ水を超高圧
に加圧して、水吐出ライン8に吐出する。上記第1ブー
スタ1とこれに作動油を供給する可変容量形の第1油圧
ポンプ11の間、第2ブースタ2とこれに作動油を供給
する可変容量形の第2油圧ポンプ12の間には、各油圧
シリンダ6a,6bを往復動させるように第1,第2切換
手段としての加圧,予加圧,吸込の切換位置をもつ3位置
切換弁9,10を夫々介設し、両油圧ポンプ11,12と
タンク32とで油圧源を構成する。なお、第1,第2油
圧ポンプ11,12は、共通のモータ36で駆動され
る。
【0015】即ち、3位置切換弁9は、P,R,A,Bの
各ポートが、図示の左側位置つまり加圧位置でPA,R
B接続、右側位置つまり吸込位置でPB,RA接続、中
立位置つまり予加圧位置でPA間が第1絞り13をもつ
通路で接続され,かつRB間が閉鎖されるようになって
いる。また、3位置切換弁10も、中立位置でPA間が
第2絞り14をもつ通路で接続される点を除いて上述の
3位置切換弁9と同じ構造である。各3位置切換弁9,
10のPポートは、チェック弁19をもつ吐出ライン1
5,16を経て対応する油圧ポンプに、Aポートは、ラ
イン17,18を経て対応する油圧シリンダ6a,6bの
ヘッド室側ポートにそれぞれ接続され、Rポートは、ク
ーラ21とフィルタ22を介設した共通の戻りライン2
0に接続される。また、各油圧シリンダ6a,6bのロ
ッド室側ポートは、上記戻りライン20に向かって順方
向になるように背圧設定用のチェック弁24を介設した
共通のライン23によって戻りライン20に接続され
る。更に、上記共通のライン23のチェック弁24より
油圧シリンダ側を、3位置切換弁9,10に向かって流
れを阻止するようにチェック弁27,28を介設したラ
イン25,26によって、各3位置切換弁9,10のBポ
ートに接続している。
【0016】一方、第1油圧シリンダ6aには、往動つ
まり加圧行程にあるピストンが加圧行程端近傍に達した
ことを検出する近接スイッチ等からなる第1往動センサ
29と、復動つまり吸込行程にあるピストンが吸込行程
近傍に達したことを検出する近接スイッチ等からなる第
1復動センサ29′を夫々設けている。また、第2油圧
シリンダ6bにも、同様の第2往動センサ30と第2復
動センサ30′を設けている。上記各センサの取付位置
の関係は、縦軸に吸込行程(復動)端を零とするストロー
クをとり、横軸に時間をとって各油圧シリンダ6a,6
bのストロークの時間変化を表わした図3によって次の
ように説明される。すなわち、図3中の右下がりの実線
で示す第1油圧シリンダ6aが第1復動センサ29′に
達したとき、第1切換弁9を右側位置から中立位置にし
て第1油圧シリンダ6aに圧油を供給すれば、図3中の
右上がりの破線で示す第2油圧シリンダ6bが加圧行程
端の第2往動センサ30に達する以前に、第1油圧シリ
ンダ6aの加圧行程が、図中の右上がりの実線で示すよ
うに、水の圧縮体積分まで加圧,例えば3000Kgf/cm
2の場合、その全行程の9%まで進行して、第1ブース
タ1のプランジャ室3a内の水圧が所定の超高圧の吐出
圧になっている。逆に、第2油圧シリンダ6bが第2復
動センサ30′に達して加圧行程に切り換わって第2往
動センサ30に達する間についても、同様のことが言え
ることは図3から明らかである。
【0017】更に、本発明の超高圧制御装置には、図1
に示すように、第1,第2油圧ポンプ11,12のモータ
36を起動する際、およびモータ起動後は上記各センサ
29,29′,30,30′からの検出信号を受けて、夫
々3位置切換弁9,10を切換制御する制御手段として
の制御部31を設けている。この制御部31は、モータ
36を起動する際に、第1,第2の3位置切換弁9,10
を、所定時間(例えば7秒)だけ共に吸込の切換位置(右
側位置)に位置させ、続いて所定時間(例えば1.5秒)だけ
第1の3位置切換弁9を予加圧の切換位置(中立位置)
に,第2の3位置切換弁10を加圧の切換位置(左側位
置)に夫々位置させる。制御部31は、モータ起動後
に、第1の3位置切換弁9が図示の左側位置に位置して
第1ブースタ1が加圧行程にあるとき、第2復動センサ
30′の検出信号を受けて、第2の3位置切換弁10を
右側位置から中立位置に切り換え、次いで第1往動セン
サ29の検出信号を受けて、第1の3位置切換弁9を左
側位置から右側位置に、第2の3位置切換弁10を中立
位置から左側位置にそれぞれ切り換える。また、第2の
3位置切換弁10が図示の左側位置に位置して第2ブー
スタ2が加圧行程にあるとき、第1復動センサ29′の
検出信号を受けて、第1の3位置切換弁9を右側位置か
ら中立位置に切り換え、次いで第2往動センサ30の検
出信号を受けて、第2の3位置切換弁10を左側位置か
ら右側位置に、第1の3位置切換弁9を中立位置から左
側位置に夫々切り換える。
【0018】より詳しくは、モータ起動後において、各
3位置切換弁9,10は、上記制御部31によって次の
ように制御される。即ち、図3の時刻t1において、そ
れまで図1の中立位置にあった第1の3位置切換弁9
は、第2往動センサ30の検出信号により左側位置に切
り換わり、吐出圧力が例えば3000kgf/cm2のとき,それ
まで低速で全加圧行程の9%まで進んでいた第1ブース
タ1は高速の加圧行程(図3の実線参照)に入る一方、
それまで図1の左側位置にあった第2の3位置切換弁1
0は、第2往動センサ30の検出信号により右側位置に
切り換わって、第2ブースタ2は加圧行程から吸込行程
(図3の破線参照)に入る(図2(A)参照)。次に、図3の
時刻t2において、第2復動センサ30′がピストンの
接近を検出すると、第2の3位置切換弁10が図1の中
立位置に切り換えられ、吸込行程端に達していた第2ブ
ースタ2は、第2絞り14を経る給油で低速の加圧行程
に入る(図2(B)参照)。更に、図3の時刻t3におい
て、第1ブースタ1が加圧行程端に達して、第1の3位
置切換弁9が第1往動センサ29の検出信号により図1
の右側位置に切り換えられるとき、全加圧行程の9%ま
で低速で進んできた第2ブースタ2は、第2の3位置切
換弁10が第1往動センサ29の検出信号により左側位
置に切り換えられることにより、高速の加圧行程に入る
のである(図2(C)参照)。なお、第1,第2ブースタ
1,2は、3位置切換弁9,10の第1,第2絞り13,1
4によって、全加圧行程の9%まで低速で進んできた
時、プランジャ室3内の水圧が、所定の超高圧(例えば3
000kgf/cm2)の吐出圧になるようになっている。
【0019】また、本発明のウォータジェット式切断装
置は、図1に示すように、上述の超高圧制御装置と、第
1,第2ブースタ1,2に連なる水吐出ライン8に先端に
向かって順次介設した開閉弁33と噴流ノズル34から
なり、噴流ノズル34から噴射される超高圧水によって
被切断材料35を切断するようになっている。
【0020】上記構成の超高圧制御装置の動作を、ウォ
ータジェット式切断装置の動作説明を兼ねて、図2を参
照しつつ次に述べる。まず、第1,第2油圧ポンプ11,
12を駆動するモータ36を起動する際、吐出ライン1
5,16が、第1,第2の3位置切換弁9,10を介して
油圧シリンダ6a,6bのヘッド室側ポートに接続されて
いる場合、停止している油圧ポンプの負荷やモータの慣
性が大きいこともあって、起動時の負荷が過大になる。
そこで、制御部31は、モータ起動の際、所定時間(例
えば7秒)だけ第1,第2の3位置切換弁9,10を共に
吸込の切換位置に位置させる。すると、油圧ポンプ1
1,12から吐出される作動油は、ライン25,26お
よびライン23を経て油圧シリンダ6a,6bのロッド室
側ポートに供給される一方、ヘッド室側ポートからタン
ク32に作動油が排出されて、ピストンが共に復動して
水加圧用プランジャ室3a,3bに水が吸い込まれるの
で、油圧ポンプ11,12の負荷は、ピストンの往動で
水を加圧する場合に比して遥かに小さくなり、モータ3
6は、ストールつまり停止することなく容易かつ確実に
始動する。
【0021】続いて、制御部31は、所定時間(例えば
1.5秒)だけ第1の3位置切換弁9を予加圧の切換位置
(中立位置)に,第2の3位置切換弁10を加圧の切換位
置(左側位置)に夫々位置させる。すると、モータ36
は、停止することなく定常的に回転して、油圧ポンプ1
1,12が圧油を安定して吐出する一方、第1ブースタ
1は、第1絞り13を経る圧油の供給で低速の加圧行程
(予加圧行程)に入り、第2ブースタ2は、高速の加圧行
程に入って、上記所定時間の経過後に、両ブースタのピ
ストンは、図2(A)に示す位置に達して、以降は、後述
する第1,第2の3位置切換弁9,10の交互切り換えに
よる両ブースタ1,2の位相差制御に移行する。この制
御により、位相差制御に移行する際の水吐出ライン8の
水圧変動は、大幅に小さくなり、噴流ノズル34から安
定した水圧の超高圧水を噴射することができる。
【0022】従来、油圧ポンプのモータを起動する際の
かかるストールを防止するため、起動時に負荷によって
吐出ラインに加わる圧力を、油圧ポンプの斜板制御シリ
ンダに導いて、圧力が高いほど斜板を中立位置側へ傾け
るように制御する所謂フェザリング回路を設けていた
が、このフェザリング回路は、部品点数が多くて複雑で
高価という問題があった。しかし、本発明では、上述の
如く制御部31によって第1,第2の3位置切換弁9,1
0を共に吸込の切換位置に位置させるだけで、モータの
ストールを確実に防止でき、超高圧制御装置の簡素化と
低廉化を図ることができるのである。
【0023】次に、制御部31による第1,第2ブース
タ1,2の位相差制御において、第2ブースタ2のピス
トンが図2 (A)に示す加圧行程端に達する以前に、第
1ブースタ1のピストンが第1復動センサ29′を通過
した時点で、このセンサ29′からの通過検出信号を受
けた制御部31は、第1の3位置切換弁9を右側位置か
ら中立位置に切り換え、これにより第1ブースタ1は、
吸込行程から第1絞り13による低速の加圧行程に入
り、図2(A)に示すように、第2ブースタ2が加圧行程
端に達した時点で、第1ブースタ1は、吐出圧力が例え
ば3000kgf/cm2の場合は,全加圧行程の9%だけ進ん
で、プランジャ室3aから上記吐出圧力の加圧水を吐出
する状態になっている。つまり、第2ブースタ2が超高
圧加圧水の吐出を終える時点で、第1ブースタ1から超
高圧加圧水が吐出されるので、水吐出ライン8内の水圧
変動は、アキュムレータが介設されていなくとも低減さ
れ、先端の噴流ノズル34(図1参照)から被切断材料3
5に脈動のない超高圧水が噴射される。そして、第2往
動センサ30の検出信号を受けた制御部31は、第2の
3位置切換弁10を左側位置から右側位置に、また第1
の3位置切換弁9を中立位置から左側位置に夫々切り換
える。かくて、第2ブースタ2は、吸込行程に変わり、
第1ブースタ1は、高速の加圧行程に変わる。
【0024】さらに、図2(B)に示すように、第1ブー
スタ1の加圧行程下で、第2ブースタ2が吸込行程端近
傍の第2復動センサ30′に達すると、このセンサ3
0′からの通過検出信号を受けた制御部31は、第2の
3位置切換弁10を右側位置から中立位置に切り換え、
第2ブースタ2は、第2絞り14による低速の加圧行程
を開始する。そして、図2(C)に示すように、第1ブー
スタ1が加圧行程端に達したとき、第2ブースタ2は、
吐出圧力が例えば3000kgf/cm2の場合は,全加圧行程の
9%だけ進んでいて、プランジャ室3bから上記吐出圧
力の加圧水を吐出する状態になっている。つまり、第1
ブースタ1が超高圧加圧水の吐出を終える時点で、第2
ブースタ2から超高圧加圧水が吐出されるので、水吐出
ライン8内の水圧変動は、同様に低減され、噴流ノズル
34から脈動のない超高圧水が噴射される。そして、第
1往動センサ29の検出信号を受けた制御部31は、第
1の3位置切換弁9を左側位置から右側位置に、また第
2の3位置切換弁10を中立位置から左側位置に夫々切
り換える。かくて、第1ブースタ1は、吸込行程に変わ
り、第2ブースタ2は、高速の加圧行程に変わる。この
ように、水吐出ライン8に高価な超高圧用のアキュムレ
ータ50(図4参照)を設けなくとも、超高圧加圧水の水
圧変動を低減して、脈動のない超高圧水を噴流ノズル3
4から被切断材料35に噴射できるので、油圧,水圧回
路に使われるブースタ1,2等の機器の性能と寿命を向
上し得るとともに、超高圧制御装置ひいてはウォータジ
ェット切断装置の製造コストの低減と小型化を図ること
ができる。
【0025】上記実施例では、各3位置切換弁9,10
の予加圧の切換位置である中立位置のPA接続通路に第
1,第2絞り13,14を設けているので、油圧ポンプ1
1,12から各ブースタ1,2に供給される圧油の流量を
調整でき、各プランジャ室3の加圧水の水圧を、所定の
吐出圧にできるという利点がある。また、各ブースタ
1,2の油圧シリンダ6a,6bのロッド室側ポート
を、背圧設定用のチェック弁24を介設した共通の戻り
ライン23でタンク32に接続し、この戻りライン23
のチェック弁24より油圧シリンダ側を、チェック弁2
7,28を逆方向に介設したライン25,26で各3位置
切換弁のBポートに接続しているので、3位置切換弁
9,10の切換位置に拘わらず、加圧行程側のブースタ
から排出される圧油が、タンク32への流れを規制され
て,吸込行程側のブースタに流入し、吸込行程つまりピ
ストンの復動を加速するので、サイクルタイムが短縮で
きるという利点がある。
【0026】さらに、上記実施例では、油圧源を、第1
ブースタ1用の第1油圧ポンプ11と、第2ブースタ用
の第2油圧ポンプ12で構成しているので、単一かつ共
通の油圧ポンプで給油する場合に比して、油圧ポンプの
負荷変動を小さくでき、それ故、水吐出ライン8に吐出
される超高圧水の水圧変動を一層低減できるという利点
もある。また、上記実施例の超高圧制御装置を採用した
ウォータジェット式切断装置は、既に述べた効果に加え
て、上述の超高圧制御装置による効果も奏しうることは
言うまでもない。
【0027】加えて、上記実施例の制御部31は、油圧
ポンプ11,12のモータ36を起動する際、所定時間
だけ第1,第2の3位置切換弁9,10を共に吸込の切換
位置に位置させ、続いて所定時間だけ第1の3位置切換
弁9を予加圧位置に,第2の3位置切換弁10を加圧位
置に夫々位置させるので、起動時の負荷を小さくしてモ
ータのストールを防止できるうえ、続く位相差制御への
移行の際の水吐出ライン8の水圧変動を小さくできると
いう利点がある。
【0028】なお、上記実施例では、油圧源を各ブース
タ専用の可変容量形の第1,第2油圧ポンプで構成した
が、これを単一の可変容量形油圧ポンプまたは単一の固
定容量形ポンプで構成することもできる。また、上記実
施例の制御部と異なり、制御手段によって、モータ起動
時のみに第1,第2切換手段を共に吸込位置に位置させ
るだけでも、起動時のモータのストールを防止できると
いう効果を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
の超高圧制御装置は、油圧シリンダの往復動によって、
プランジャ室に吸い込んだ水を超高圧に加圧する第1,
第2ブースタを互いに並列に水吐出ラインに接続し、各
ブースタの油圧シリンダを往復動させるように油圧源と
の間に加圧,予加圧,吸込の3つの切換位置をもつ第1,
第2切換手段を介設する一方、第1ブースタに加圧行程
端近傍,吸込行程端近傍の位置を夫々検出するように第
1往動,第1復動センサを設け、第2ブースタにも同様
の第2往動,第2復動センサを設け、制御手段によっ
て、第1ブースタの加圧行程下で、第2復動センサの検
出信号に基づいて第2切換手段を吸込位置から予加圧位
置に切り換え、次いで第1往動端センサの検出信号に基
づいて、第1切換手段を加圧位置から吸込位置に、第2
切換手段を予加圧位置から加圧位置に夫々切り換える一
方、第2ブースタの加圧行程下で、第1復動センサの検
出信号に基づいて第1切換手段を吸込位置から予加圧位
置に切り換え、次いで第2往動センサの検出信号に基づ
いて、第2切換手段を加圧位置から吸込位置に、第1切
換手段を予加圧位置から加圧位置に夫々切り換えるよう
にしているので、水吐出ラインに高価な超高圧用のアキ
ュムレータを設けずとも、加圧水の水圧変動を低減して
脈動のない超高圧水を噴射できると共に、ブースタ等の
機器の性能と寿命の向上及び製造コストの低減と装置の
小型化を図ることができる。
【0030】また、請求項2の超高圧制御装置は、上記
第1,第2切換手段の予加圧の切換位置の給油側通路
に、第1,第2絞りを夫々設けているので、第1,第2ブ
ースタから吐出される超高圧水の圧力を、所定の吐出圧
に調整できる。さらに、請求項3の超高圧制御装置は、
上記第1,第2ブースタの各油圧シリンダから加圧スト
ローク時に排出される作動油を、背圧設定用のチェック
弁を介設した共通の戻りラインでタンクに導いているの
で、一方のブースタの加圧行程下で他方のブースタの吸
込行程を加速でき、サイクルタイムを短縮できる。さら
にまた、請求項4の超高圧制御装置は、上記油圧源を、
各ブースタに専用の第1,第2油圧ポンプで構成してい
るので、油圧ポンプの負荷変動が小さくなって、超高圧
水の圧力変動を一層低減できる。一方、請求項6のウォ
ータジェット式切断装置は、上記超高圧制御装置と、水
吐出ラインに順次介設した開閉弁と噴流ノズルで構成さ
れるので、製造コストの低減と装置の小型化を図りつ
つ、脈動のない安定した超高圧水により、機器の性能と
寿命を向上させつつ、良好な切断を行なうことができ
る。
【0031】請求項6の超高圧制御装置は、上述と同様
の第1,第2ブースタと第1,第2切換手段を備え、油圧
ポンプをモータで駆動し、このモータの起動の際に、制
御手段により、所定時間だけ上記第1,第2切換手段を
共に吸込の切換位置に位置させるので、簡素かつ安価な
構成でもって、起動時の負荷を低減してモータのストー
ルを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の超高圧制御装置を用いたウォータジ
ェット式切断装置の一実施例を示す回路図である。
【図2】 上記超高圧制御装置の動作順序を示す図であ
る。
【図3】 図2の第1,第2ブースタの油圧シリンダの
ストロークの時間変化を示す図である。
【図4】 従来の超高圧制御装置を示す回路図である。
【図5】 上記従来の超高圧制御装置の油圧シリンダの
ストロークの時間変化を示す図である。
【符号の説明】
1…第1ブースタ、2…第2ブースタ、3a,3b…プ
ランジャ室、4a,4b…吸込用チェック弁、5a,5b
…吐出用チェック弁、6a,6b…油圧シリンダ、8…
水吐出ライン、9…第1の3位置切換弁、10…第2の
3位置切換弁、11…第1油圧ポンプ、12…第2油圧
ポンプ、13…第1絞り、14…第2絞り、20…戻り
ライン、23…共通のライン、24…背圧設定用のチェ
ック弁、29…第1往動センサ、29′…第1復動セン
サ、30…第2往動センサ、30′…第2復動センサ、
31…制御部、32…タンク、33…開閉弁、34…噴
流ノズル、35…被切断材料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 好一 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキ ン工業株式会社淀川製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−39799(JP,A) 特開 昭50−27189(JP,A) 特開 平6−330851(JP,A) 実開 昭63−158588(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26F 3/00 F04B 9/109,9/117 F15B 3/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧シリンダ(6a,6b)の往復動によ
    って、水加圧用プランジャ室(3a,3b)に吸い込んだ
    水を加圧して水吐出ライン(8)に吐出する第1ブースタ
    (1)及び第2ブースタ(2)と、 この第1,第2ブースタ(1,2)の油圧シリンダ(6a,6
    b)と油圧源(11,12)との間に油圧シリンダ(6a,
    6b)を往復動させるように介設され、加圧,予加圧,吸
    込の3つの切換位置をもつ第1切換手段(9)および第2
    切換手段(10)と、 上記第1ブースタ(1)に、加圧行程端近傍の位置を検出
    するように設けられた第1往動センサ(29)及び吸込行
    程端近傍の位置を検出するように設けられた第1復動セ
    ンサ(29′)と、 上記第2ブースタ(2)に、加圧行程端近傍の位置を検出
    するように設けられた第2往動センサ(30)及び吸込行
    程端近傍の位置を検出するように設けられた第2復動セ
    ンサ(30′)と、 上記第1ブースタ(1)の加圧行程下で、上記第2復動セ
    ンサ(30′)の検出信号を受けて、第2切換手段(10)
    を吸込位置から予加圧位置に切り換え、次いで上記第1
    往動センサ(29)の検出信号を受けて、第1切換手段
    (9)を加圧位置から吸込位置に、第2切換手段(10)を
    予加圧位置から加圧位置に夫々切り換える一方、上記第
    2ブースタ(2)の加圧行程下で、上記第1復動センサ
    (29′)の検出信号を受けて、第1切換手段(9)を吸込
    位置から予加圧位置に切り換え、次いで上記第2往動セ
    ンサ(30)の検出信号を受けて、第2切換手段(10)を
    加圧位置から吸込位置に、第1切換手段(9)を予加圧位
    置から加圧位置に夫々切り換える制御手段(31)を備え
    たことを特徴とする超高圧制御装置。
  2. 【請求項2】 上記第1切換手段(9)および第2切換手
    段(10)の予加圧の切換位置の給油側通路に、夫々第1
    絞り(13)および第2絞り(14)を設けた請求項1に記
    載の超高圧制御装置。
  3. 【請求項3】 上記第1,第2ブースタ(1,2)の各油圧
    シリンダ(6a,6b)の加圧ストローク時に排出される
    作動油は、共通の戻りライン(23)を通してタンク(3
    2)に排出され、かつこの戻りライン(23)に背圧設定
    用のチェック弁(24)が設けられている請求項1または
    2に記載の超高圧制御装置。
  4. 【請求項4】 上記油圧源は、上記第1ブースタ(1)用
    に設けられた第1油圧ポンプ(11)と、上記第2ブース
    タ(2)用に設けられた第2油圧ポンプ(12)からなる請
    求項1乃至3のいずれか1つに記載の超高圧制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    超高圧制御装置と、上記水吐出ライン(8)の先端に設け
    られた噴流ノズル(34)と、この噴流ノズル(34)と上
    記超高圧制御装置との間に設けられた開閉弁(33)とを
    備えたことを特徴とするウォータジェット式切断装置。
  6. 【請求項6】 油圧シリンダ(6a,6b)の往復動によ
    って、水加圧用プランジャ室(3a,3b)に吸い込んだ
    水を加圧して水吐出ライン(8)に吐出する第1ブースタ
    (1)及び第2ブースタ(2)と、 この第1,第2ブースタ(1,2)の油圧シリンダ(6a,6
    b)と、モータ(36)で駆動される油圧ポンプ(11,1
    2)との間に油圧シリンダ(6a,6b)を往復動させる
    ように介設され、加圧,予加圧,吸込の3つの切換位置を
    もつ第1切換手段(9)および第2切換手段(10)と、 上記モータ(36)の起動の際に所定時間だけ上記第1,
    第2切換手段(9,10)を共に吸込の切換位置に位置さ
    せる制御手段(31)を備えたことを特徴とする超高圧制
    御装置。
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