JP2812150B2 - ウォータジェット式切断装置 - Google Patents

ウォータジェット式切断装置

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JP2812150B2 JP17417293A JP17417293A JP2812150B2 JP 2812150 B2 JP2812150 B2 JP 2812150B2 JP 17417293 A JP17417293 A JP 17417293A JP 17417293 A JP17417293 A JP 17417293A JP 2812150 B2 JP2812150 B2 JP 2812150B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動源によって駆動さ
れるブースタで加圧された超高圧水を、ノズルから被切
断材料に噴射して切断を行なうウォータジェット式切断
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の超高圧制御装置として、
たとえばウォータジェット式切断装置に用いられる図7
に示すようなものが知られている(特開昭63−397
99号公報)。この超高圧制御装置は、両ロッド形油圧
シリンダ72のピストンPの両側のロッドP1,P2を水
加圧用のプランジャ室C3,C4に嵌装してブースタ71
とし、プランジャ室の先端のポートを、吸込用チェック
弁73,74を介して水供給ポンプ75の水供給ライン
76に並列接続するとともに、吐出用チェック弁77,
78を介してアキュムレータ80,ノズル開閉弁81,噴
流ノズル82が順次介設された超高圧水吐出ライン79
に並列接続している。一方、両ロッド形油圧シリンダ7
2のシリンダ室の両端のポートと、定容量形油圧ポンプ
83との間には、ピストンの往復動を切り換える2位置
切換弁84を設ける。また、噴流ノズル82から被切断
材料86を載せた移動台85の移動方向(図中の矢印
X,Y参照)に僅に隔てて空気ノズル87,88を固定
し、これらの空気ノズルを各開閉弁89,90を介して
空気圧源91に接続している。なお、水供給ライン76
と水タンク92の間、および油圧ポンプ83のメインラ
イン93と油タンク94の間には、夫々リリーフ弁9
5,96を設けている。
【0003】いま、2位置切換弁84をシンボル位置V
1にして油圧ポンプ83を駆動すると、シリンダ室C1
圧油が供給され,シリンダ室C2の圧油が油タンク94に
排出されて、ピストンPが右へ移動し、プランジャ室C
4内の水がロッドP2によって加圧され、ピストンPとロ
ッドP2の断面積比に応じて増圧される。ブースタ71
によって増圧された超高圧水は、チェック弁78,アキ
ュムレータ80およびシンボル位置V11にあるノズル開
閉弁81を経て噴流ノズル82から被切断材料86に向
けて噴射される。また、ピストンPの右移動で負圧にな
ったプランジャ室C3には、水供給ポンプ75からチェ
ック弁73を経て水が吸い込まれる。次に、2位置切換
弁84をシンボル位置V2に切り換えると、油圧ポンプ
83からの圧油はシリンダ室C2に供給されて、ピスト
ンPを左へ移動させ、ロッドP1によってプランジャ室
3内の水が加圧され、増圧された超高圧水は、チェッ
ク弁77等を経て同様に被切断材料86に向けて噴射さ
れる。また、負圧になったプランジャ室C4には、水供
給ポンプ75から水が吸い込まれる。
【0004】噴流ノズル82からこのように超高圧水を
噴射し、移動台85を矢印X方向に動かして台上の被切
断材料86を切断する場合は、開閉弁89をソレノイド
1の励磁で開成し、空気圧源91からのエアを空気ノ
ズル87から噴射して、切断直後の切断面に生じる毛羽
や紛塵および付着水を吹き飛ばす。また、移動台85を
矢印Y方向に動かして切断する場合は、反対側の開閉弁
90をソレノイドS2の励磁で開成し、空気ノズル88
からエアを噴射して、紛塵等を吹き飛ばして、切断面の
品質を向上させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ウォータジェット式切断装置は、被切断材料86を載置
するとともに噴流ノズル82を上方に配置した移動台8
5と、作動油を圧送する油圧ポンプ83と、この作動油
で動作するブースタ71と、切断後の水を捕集する排水
タンク(図示せず)と、これらの機器を制御する制御盤と
が、別々の分離したユニットとして設置され、各ユニッ
ト間を油圧,水圧配管および給電線,信号線で接続してい
る。そのため、この切断装置は、広い設置スペースが必
要になって装置が大型化するうえ、ユニット間の配管や
配線が多くなって、据え付け作業に時間と手間がかかる
という問題がある。また、ブースタに両ロッド形油圧シ
リンダを用いているため、シリンダの軸方向の長さが片
ロッド形油圧シリンダに比して必然的に長くなり、移動
台85などに一体化して組み込むことが難しいという問
題もある。
【0006】そこで、本発明の目的は、切断装置に必要
なユニットを適切な位置に配置することによって、装置
の小型化と据付作業の簡素化及び容易化を図ることがで
き、小型化,低廉化を図ることができるウォータジェッ
ト式切断装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のウォータジェット式切断装置は、図1〜
図3に例示するように、駆動源2と、この駆動源2によ
って駆動され、吸い込んだ水を超高圧に加圧する増圧手
段3と、この増圧手段3から吐出された超高圧水を被切
断材料65に噴射する噴流ノズル4を備えたものにおい
て、上記被切断材料65を載置するとともに、上記噴流
ノズル4が上方に配置されたワーク支持テーブル1を設
けるとともに、このワーク支持テーブル1の下部空間の
略中央に、上記噴流ノズル4から噴射された水を捕集す
る排水タンク5を配置し、この排水タンク5の一方側の
空間27に上記駆動源2を、他方側の空間28に上記増
圧手段3を夫々収納したことを特徴とする。また、請求
項2のウォータジェット式切断装置は、上記駆動源2
を、少なくとも油タンク6と、この油タンク6内の作動
油を圧送する油圧ポンプ7,8とから構成する一方、上
記増圧手段3を、少なくとも上記油圧ポンプ7,8から
供給される作動油で動作する片ロッド形油圧シリンダ1
1a,11bと、この片ロッド形油圧シリンダ11a,11b
により吸い込んだ水を超高圧に加圧するプランジャ室1
2a,12bとを備えた一対のブースタ13,14で構成し
ている。さらに、請求項3のウォータジェット式切断装
置は、上記駆動源2および増圧手段3を、底部にキャス
タ67を取り付けた架台66に載置している。
【0008】
【作用】請求項1に記載のウォータジェット式切断装置
において、噴流ノズル4が上方に配置され、被切断材料
65が載せられたワーク支持テーブル1の下部空間に
は、略中央に排水タンク5が、その一方側の空間27に
駆動源2が、その他方側の空間28に増圧手段3が夫々
収容される。一方側の空間27の駆動源2が動作して他
方側の空間28の増圧手段3を駆動し、この増圧手段3
は、吸い込んだ水を超高圧に加圧して、テーブル1上方
の噴流ノズル4から被切断材料65に向けて噴射して、
被切断材料65を切断する。次いで、切断後の水は、テ
ーブル1の下部空間の略中央の排水タンク5に捕集され
る。このように、切断に必要な機器をワーク支持テーブ
ル1の下部空間に配置しているので、装置が小型化して
広い設置スペースがいらず、配管や配線が少なくなって
据付作業が簡素化する。
【0009】請求項2に記載のウォータジェット式切断
装置では、上記駆動源2が、油タンク6と、この油タン
ク6内の作動油を圧送する油圧ポンプ7,8からなり、
上記増圧手段3が、油圧ポンプ7,8から供給される作
動油で動作する片ロッド形油圧シリンダ11a,11bと,
この片ロッド形油圧シリンダ11a,11bにより吸い込
んだ水を超高圧に加圧するプランジャ室12a,12bと
を備えた一対のブースタ13,14で構成している。従
って、このウォータジェット式切断装置は、片ロッド形
油圧シリンダを用いているため、両ロッド形油圧シリン
ダの場合に比して装置の小型化を図れる。請求項3に記
載のウォータジェット切断装置では、駆動源2および増
圧手段3を、底部にキャスタ67を取り付けた架台66
に載置している。従って、ワーク支持テーブル1の下部
で排水タンク5の両側の空間27,28に夫々収納され
た上記駆動源2及び増圧手段3を、架台66と一緒に容
易に引き出すことができ、メインテナンスが容易になる
とともに、架台66とワーク支持テーブル1が分離して
いるので、駆動源2や増圧手段3が発する振動が、ワー
ク支持テーブル1に伝わりにくく、テーブル上の噴流ノ
ズル4による被切断材料65の切断に、悪影響を及ぼす
ことがない。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図1は、ウォータジェット式切断装置の一例を
示す正面図である。この切断装置は、噴流ノズル4が上
方に配置され、被切断材料が載置されるワーク支持テー
ブル1の下部空間の略中央に、上記噴流ノズル4から噴
射された水を捕集する排水タンク5を配置し、この排水
タンク5の左側の下部空間27に駆動源2を、右側の下
部空間28に増圧手段3を夫々収納する一方、この切断
装置の機器を制御する制御盤(機械操作パネル22を含
む)をワーク支持テーブル1に一体化している。上記駆
動源2と増圧手段3は、底部にキャスタ67を取り付け
た共通の架台66に載置,固定されていて、後述する前
面のパネル25(図2参照)を開閉または取り外せば、架
台66と共に容易に下部空間27,28から引き出せる
ようになっている(図6参照)。上記駆動源2は、油タン
ク6と、この油タンク6内の作動油を圧送する1対の可
変容量形の油圧ポンプ7,8(図3参照)からなる。ま
た、上記増圧手段3は、図3にも示すように、油圧ポン
プ7,8から夫々3位置切換弁9,10を介して供給され
る作動油で油圧シリンダ11a,11bを往復動させるこ
とにより、プランジャ室12a,12bに吸い込んだ水を
超高圧に加圧する一対の第1,第2ブースタ13,14と
から構成され、この両ブースタ13,14により、上記
プランジャ室12a,12bが交互に加圧され、加圧水が
水吐出ライン38に吐出される。
【0011】上記ワーク支持テーブル1上には、図2に
示すように、縦横に一定間隔で多数のベアリング15を
配置し、この上に載置した被切断材料を、送り機構で送
られる1対のクランプ16によって固定して横方向に移
動させるようにしている。ワーク支持テーブル1の上方
略中央には、後端部がテーブル1に片持支持されたビー
ム17を縦方向に設け、このビーム17の側面に取り付
けたボールねじ軸18に、モータを内蔵して噴流ノズル
4を縦方向に送るキャリア19を螺合している。噴流ノ
ズル4は、パンタグラフ状のアーム20よってビーム1
7の基部に連結されるとともに、アーム20内に設けら
れ、ヒンジ部をスイベル継手で継がれて上記ブースタ3
に連なる水吐出配管38(図3参照)によって超高圧水を
供給される。また、キャリア19の前面かつ噴流ノズル
4の側方に、テーブル1上に載せられた被切断材料の高
さを検出して、材料とノズルの間隔を自動的に一定値に
調整する高さ調整部21を設けている。
【0012】上記ビーム17の前面には、制御盤の主要
部をなし、クランプ16の横方向の送りやキャリア19
の縦方向の送りに関する制御値およびブースタ3による
加圧水の圧力の設定値等を入力するための機械操作パネ
ル22が設けられる。ウォータジェット切断装置の諸機
器を制御する制御部は、この他にも図2に示すビーム1
7の基部の箱体23やテーブル1の後部の箱体24に収
容されている。油圧ポンプ7,8やブースタ3を収容す
るワーク支持テーブル1の下部空間は、四周をパネル2
5で覆われており、前面パネルの扉26を開くと、排水
タンク5が出し入れできるようになっている。
【0013】図3は、上記ウォータジェット式切断装置
の回路図である。この切断装置は、超高圧の水吐出ライ
ン38に、吐出用チェック弁35a,35bを介して互い
に並列に第1ブースタ13と第2ブースタ14を接続し
ており、各ブースタ13,14は、夫々油圧シリンダ1
1a,11bの往復動によって、給水ライン37から吸込
用チェック弁34a,34bを経て水加圧用のプランジャ
室12a,12bに吸い込んだ水を超高圧に加圧して、水
吐出ライン38に吐出する。上記第1ブースタ13とこ
れに作動油を供給する第1油圧ポンプ7の間、第2ブー
スタ14とこれに作動油を供給する第2油圧ポンプ8の
間には、各油圧シリンダ11a,11bを往復動させるよ
うに加圧,予加圧,吸込の切換位置をもつ第1,第2の3
位置切換弁9,10を夫々介設する。
【0014】各3位置切換弁9,10は、P,R,A,Bの
各ポートが、図示の左側位置つまり加圧位置でPA,R
B接続、右側位置つまり吸込位置でPB,RA接続、中
立位置つまり予加圧位置でPA間が絞り43をもつ通路
で接続され,かつRB間が閉鎖されるようになってい
る。3位置切換弁9,10のPポートは、チェック弁4
9をもつ吐出ライン45,46を経て対応する油圧ポン
プに、Aポートは、ライン47,48を経て対応する片
ロッド形の油圧シリンダ11a,11bのヘッド室側ポー
トに夫々接続され、Rポートは、クーラ51とフィルタ
52を介設した共通の戻りライン50に接続される。ま
た、各油圧シリンダ11a,11bのロッド室側ポート
は、上記戻りライン50に向かって順方向になるように
背圧設定用のチェック弁54を介設した共通のライン5
3によって戻りライン50に接続される。さらに、上記
共通のライン53のチェック弁54より油圧シリンダ側
を、3位置切換弁に向かって流れを阻止するようにチェ
ック弁57,58を介設したライン55,56によって、
各3位置切換弁9,10のBポートに接続している。
【0015】一方、上記第1油圧シリンダ11aには、
往動つまり加圧行程にあるピストンが加圧行程端近傍に
達したことを検出する近接スイッチ等からなる第1往動
センサ59と、復動つまり吸込行程にあるピストンが吸
込行程端近傍に達したことを検出する近接スイッチ等か
らなる第1復動センサ59'をそれぞれ設けている。ま
た、第2油圧シリンダ11bにも、同様の第2往動セン
サ60と第2復動センサ60'を夫々設けている。上記
各センサの取付位置の関係は、縦軸に吸込行程(復動)
端を零とするストロークをとり、横軸に時間をとって各
油圧シリンダ11a,11bのストロークの時間変化を表
わした図5によって次のように説明される。即ち、図5
中の右下がりの実線で示す第1油圧シリンダ11aが第
1復動センサ59'に達したとき、第1切換弁9を右側
位置から中立位置にして第1油圧シリンダ11aに圧油
を供給すれば、図5中の右上がりの破線で示す第2油圧
シリンダ11bが、加圧行程端の第2往動センサ60に
達する以前に、第1油圧シリンダ11aの加圧行程が、
図中の右上がりの実線で示すように水の圧縮体積分まで
加圧,例えば3000Kgf/cm2の加圧の場合、その全行
程の9%まで進行して、第1ブースタ13のプランジャ
室12a内の水圧が所定の超高圧の吐出圧になってい
る。逆に、第2油圧シリンダ11bが、第2復動センサ
60'に達して加圧行程に切り換わって第2往動センサ
60に達する間についても、同様のことが言えることは
図5から明らかである。
【0016】更に、本発明の超高圧制御装置には、図3
に示すように、上記各センサ59,59',60,60'か
らの検出信号を受けて、3位置切換弁9,10を切換制
御する制御手段としての制御部61を設けている。この
制御部61は、第1の3位置切換弁9が図示の左側位置
に位置して第1ブースタ13が加圧行程にあるとき、第
2復動センサ60'からの検出信号を受けて、第2の3
位置切換弁10を右側位置から中立位置に切り換え、次
いで第1往動センサ59の検出信号を受けて、第1の3
位置切換弁9を左側位置から右側位置に、第2の3位置
切換弁10を中立位置から左側位置にそれぞれ切り換
え、また、第2の3位置切換弁10が図示の左側位置に
位置して第2ブースタ14が加圧行程にあるとき、第1
復動センサ59'の検出信号を受けて、第1の3位置切
換弁9を右側位置から中立位置に切り換え、次いで第2
往動センサ60の検出信号を受けて、第2の3位置切換
弁10を左側位置から右側位置に、第1の3位置切換弁
9を中立位置から左側位置に夫々切り換える。
【0017】より詳しくは、上記制御部61によって、
各3位置切換弁9,10は次のように制御される。即
ち、図5の時刻t1において、それまで図3の中立位置に
あった第1の3位置切換弁9は、第2往動センサ60の
検出信号により左側位置に切り換わり、吐出圧力が例え
ば3000kgf/cm2のとき,それまで低速で全加圧行程の9
%まで進んでいた第1ブースタ13は、高速の加圧行程
(図5の実線参照)に入る一方、それまで図3の左側位置
にあった第2の3位置切換弁10は、第2往動センサ6
0の検出信号により右側位置に切り換わって、第2ブー
スタ14は加圧行程から吸込行程(図5の破線参照)に入
る(図4(A)参照)。次に、図5の時刻t2において、第2
復動センサ60'がピストンの接近を検出すると、第2
の3位置切換弁10が図3の中立位置に切り換えられ、
吸込行程端に達していた第2ブースタ14は、絞り43
を経る給油で低速の加圧行程に入る(図4(B)参照)。更
に、図5の時刻t3において、第1ブースタ13が加圧行
程端に達して、第1の3位置切換弁9が、第1往動セン
サ59の検出信号により図3の右側位置に切り換えられ
るとき、全加圧行程の9%まで低速で進んできた第2ブ
ースタ14は、第2の3位置切換弁10が、第1往動セ
ンサ59の検出信号により左側位置に切り換えられるこ
とにより、高速の加圧行程に入るのである(図4(C)参
照)。なお、第1,第2ブースタ13,14は、3位置切
換弁9,10の絞り43によって、全加圧行程の9%ま
で低速で進んできたとき、プランジャ室12内の水圧
が、所定の超高圧(例えば3000kgf/cm2)の吐出圧になる
ようになっている。
【0018】さらに、上記ウォータジェット式切断装置
は、図3に示すように、第1,第2ブースタ13,14に
連なる水吐出ライン38に先端に向かって開閉弁63と
噴流ノズル4を順次介設しており、噴流ノズル4から噴
射される超高圧水によって被切断材料65を切断するよ
うになっている。
【0019】上記構成のウォータジェット式切断装置の
基本的動作および効果を、まず、図1,図2によって説
明する。この切断装置は、図1,図2から判るように、
噴流ノズル4が上方に配置され、被切断材料が載せられ
たワーク支持テーブル1の下部空間に、略中央に排水タ
ンク5が、その左側に油タンク6と油圧ポンプ7,8
が、その右側に増圧手段3が夫々収容されるとともに、
機械操作パネル22等の制御盤がワーク支持テーブル1
に一体化されている。
【0020】そして、使用者が、機械操作パネル22か
ら送りに関する制御値等を入力し、装置の運転を開始さ
せると、第1,第2油圧ポンプ7,8が、油タンク6内の
作動油を対応する第1,第2ブースタ13,14の油圧シ
リンダに圧送し、各ブースタ13,14は、交互に吸い
込んだ水を超高圧に加圧して、テーブル1の上方の噴流
ノズル4から被切断材料に向けて噴射して、これを切断
する。ここで、材料の横方向の切断は、材料を掴んだク
ランプ16がテーブル1上を移動することにより、材料
の縦方向の切断は、噴流ノズル4を搭載したキャリア1
9が移動することによって夫々行なわれる。次いで、材
料を切断した超高圧水は、テーブル1の下部空間の中央
の排水タンク5に捕集される。
【0021】このように、切断に必要な総ての部材や機
器をワーク支持テーブル1に一体化しているので、各ユ
ニットが互いに分離して別置きされる切断装置に比し
て、設置に広いスペースを必要とせず、装置が小型化で
きるとともに、ユニット間の配管や配線が大幅に減少し
て、据付作業を簡素化することができる。また、駆動源
2である油圧ポンプ7,8や増圧手段3であるブースタ
13,14などは、底部に複数のキャスタ67を取り付
けた共通の架台66に載置,固定されているので、前面
のパネル25(図2参照)を開閉または取り外せば、図6
の矢印Aで示すように、架台66と共に容易にテーブル
1の下部空間27,28から引き出すことができ、据付
作業が一層容易になり、また、油圧ポンプ7,8やブー
スタ13,14は勿論、排水タンク5の保守,点検も容易
になるとともに、架台66とワーク支持テーブル1が分
離しているので、油圧ポンプ7,8やブースタ13,14
が発する振動が、ワーク支持テーブル1に伝わりにく
く、テーブル上の噴流ノズル4による被切断材料65の
切断に、悪影響を及ぼすことがない。
【0022】上記実施例では、増圧手段3を、油圧シリ
ンダの往復動によりプランジャ室に吸い込んだ水を超高
圧に交互に加圧する独立した一対のブースタ13,14
で構成しているので、従来の如く油圧シリンダの両側に
夫々プランジャ室を形成したものに比べて軸方向長さが
短くなるうえ、両ロッド形油圧シリンダと異なり、予備
の片ロッド形のブースタを1基追加するだけで、上記2
基のブースタのシール破損に対処でき、装置の低廉化と
小型化を図りつつ、運転を続行できるという利点があ
る。また、重い駆動源2や増圧手段3を、底部にキャス
タ67を取り付けた架台66に載置しているので、据付
作業が容易になり、また、駆動源や増圧手段は勿論、排
水タンク5の保守,点検も容易になり、油圧ポンプ7,8
等の発する振動のワーク支持テーブル1への伝達を抑え
て、被切断材料65を良好に切断することができる。
【0023】なお、駆動源やブースタを上述の如く構成
しない請求項1に記載のウォータジェット式切断装置に
おいても、切断に必要な総ての部材や機器をワーク支持
テーブルに一体化しているので、装置の小型化,据付作
業の簡素化の効果を奏することができる。また、駆動源
と増圧手段は、上記実施例の共通の架台と異なり、底部
にキャスタをもつ夫々の架台に載置することもできる。
【0024】次に、上記ウォータジェット式切断装置の
詳細な動作を、図4を参照しつつ説明する。まず、第2
ブースタ14のピストンが図4(A)に示す加圧行程端に
達する以前に、第1ブースタ13のピストンが第1復動
センサ59'を通過した時点で、このセンサからの通過
検出信号を受けた制御部61は、第1の3位置切換弁9
を右側位置から中立位置に切り換え、これにより第1ブ
ースタ13は、吸込行程から絞り43による低速の加圧
行程(予加圧行程)に入り、図4(A)に示すように、第2
ブースタ14が加圧行程端に達した時点で、第1ブース
タ13は、吐出圧力が例えば3000kgf/cm2の場合は,全
加圧行程の9%だけ進んで、プランジャ室12aから上
記吐出圧力の加圧水を吐出する状態になっている。つま
り、第2ブースタ14が超高圧加圧水の吐出を終える時
点で、第1ブースタ13から超高圧加圧水が吐出される
ので、水吐出ライン38内の水圧変動は、アキュムレー
タが介設されていなくとも低減され、先端の噴流ノズル
4(図1,図3参照)から被切断材料65に脈動のない超
高圧水が噴射される。そして、第2往動センサ60の検
出信号を受けた制御部61は、第2の3位置切換弁10
を左側位置から右側位置に、また第1の3位置切換弁9
を中立位置から左側位置に夫々切り換える。かくて、第
2ブースタ14は、吸込行程に変わり、第1ブースタ1
3は、高速の加圧行程に変わる。
【0025】次に、図4(B)に示すように、第1ブース
タ13の加圧行程下で、第2ブースタ14が吸込行程端
近傍の第2復動センサ60'に達すると、このセンサ6
0'からの通過検出信号を受けた制御部61は、第2の
3位置切換弁10を右側位置から中立位置に切り換え、
第2ブースタ14は、絞り43による低速の加圧行程
(予加圧行程)を開始する。そして、図4 (C)に示すよ
うに、第1ブースタ13が加圧行程端に達したとき、第
2ブースタ14は、吐出圧力が例えば3000kgf/cm2の場
合は,全加圧行程の9%だけ進んでいて、プランジャ室
12bから上記吐出圧力の加圧水を吐出する状態になっ
ている。つまり、第1ブースタ13が超高圧加圧水の吐
出を終える時点で、第2ブースタ14から超高圧加圧水
が吐出されるので、水吐出ライン38内の水圧変動は、
同様に低減され、噴流ノズル4から脈動のない超高圧水
が噴射される。そして、第1往動センサ59の検出信号
を受けた制御部61は、第1の3位置切換弁9を左側位
置から右側位置に、また第2の3位置切換弁10を中立
位置から左側位置に夫々切り換える。かくて、第1ブー
スタ13は、吸込行程に変わり、第2ブースタ14は、
高速の加圧行程に変わる。このように、水吐出ライン3
8に高価な超高圧用のアキュムレータを設けなくとも、
超高圧加圧水の水圧変動を低減して、脈動のない超高圧
水を噴流ノズル4から被切断材料65に噴射できるの
で、油圧,水圧回路に使われるブースタ13,14等の機
器の性能と寿命を向上し得るとともに、超高圧制御装置
ひいてはウォータジェット切断装置の製造コストの低減
と小型化を図ることができる。
【0026】上記実施例では、各3位置切換弁9,10
の予加圧の切換位置である中立位置のPA接続通路に絞
り43を設けているので、油圧ポンプ7,8から各ブー
スタ13,14に供給される圧油の流量を調整でき、各
プランジャ室12の加圧水の水圧を、所定の吐出圧にで
きるという利点がある。また、各ブースタ13,14の
油圧シリンダ11a,11bのロッド側室ポートを、背圧
設定用のチェック弁54を介設した共通の戻りライン5
3でタンク52に接続し、この戻りラインのチェック弁
54より油圧シリンダ側を、チェック弁57,58を逆
方向に介設したライン55,56で各3位置切換弁のB
ポートに接続しているので、3位置切換弁9,10の切
換位置に拘わらず、加圧行程側のブースタから排出され
る圧油が、タンク6への流れを規制されて,吸込行程側
のブースタに流入し、吸込行程つまりピストンの復動を
加速するので、サイクルタイムが短縮できるという利点
がある。
【0027】更に、上記実施例では、油圧ポンプを、第
1ブースタ1用の第1油圧ポンプ11と、第2ブースタ
2用の第2油圧ポンプ12で構成しているので、単一か
つ共通の油圧ポンプで給油する場合に比して、油圧ポン
プの負荷変動を小さくでき、それ故、水吐出ライン38
に吐出される超高圧水の水圧変動を一層低減できるとい
う利点もある。
【0028】なお、上記実施例では、油圧源を各ブース
タ専用の可変容量形の第1,第2油圧ポンプで構成した
が、これを単一の可変容量形油圧ポンプまたは単一の固
定容量形ポンプで構成することもできる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
のウォータジェット式切断装置は、噴流ノズルが上方に
配置され、被切断材料が載せられるワーク支持テーブル
の下部空間に、略中央に噴射水を捕集する排水タンク
を、その一方側に駆動源を、その他方側にこの駆動源で
駆動されて,吸い込んだ水を超高圧に加圧して噴流ノズ
ルに吐出する増圧手段を夫々収納しているので、切断に
必要な機器が1つにまとまっていて、装置を小型化で
き、設置に広いスペースがいらず、配管や配線が少なく
なって据付作業を簡素化することができる。また、請求
項2のウォータジェット式切断装置は、上記駆動源を、
少なくとも油タンクと、この油タンク内の作動油を圧送
する油圧ポンプで構成し、上記増圧手段を、少なくとも
油圧ポンプから切換弁を介して供給される作動油で片ロ
ッド形油圧シリンダを往復動させて、プランジャ室に吸
い込んだ水を交互に超高圧に加圧する一対のブースタで
構成すれば、ブースタの軸方向長さを短縮できる。さら
に、請求項3のウォータジェット式切断装置は、上記駆
動源および増圧手段を、底部にキャスタを取り付けた架
台に載置しているので、据付作業が容易になり、排水タ
ンク等の保守,点検が容易になり、油圧ポンプ等の発す
る振動のワーク支持テーブル1への伝達を抑えて、被切
断材料を良好に切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のウォータジェット式切断装置の一実
施例を示す正面図である。
【図2】 上記実施例の斜視図である。
【図3】 上記実施例の油圧,水圧回路を示す回路図で
ある。
【図4】 図3の第1,第2ブースタの動作順序を示す
図である。
【図5】 上記両ブースタの油圧シリンダのストローク
の時間変化を示す図である。
【図6】 テーブルの下部空間から駆動源,増圧手段を
載せた架台を引き出した状態を示す平面図である。
【図7】 従来のウォータジェット式切断装置を示す回
路図である。
【符号の説明】
1…ワーク支持テーブル、2…駆動源、3…ブースタ、
4…噴流ノズル、5…排水タンク、6…油タンク、7…
第1油圧ポンプ、8…第2油圧ポンプ、9,10…第1,
第2の3位置切換弁、11…油圧シリンダ、12…プラ
ンジャ室、13…第1ブースタ、14…第2ブースタ、
22…機械操作パネル、59,60…第1,第2のセン
サ、61…制御部、66…架台、67…キャスタ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B26F 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源(2)と、この駆動源(2)によって
    駆動され、吸い込んだ水を超高圧に加圧する増圧手段
    (3)と、この増圧手段(3)から吐出された超高圧水を被
    切断材料(65)に噴射する噴流ノズル(4)を備えたウォ
    ータジェット式切断装置において、 上記被切断材料(65)を載置するとともに、上記噴流ノ
    ズル(4)が上方に配置されたワーク支持テーブル(1)を
    設けるとともに、このワーク支持テーブル(1)の下部空
    間の略中央に、上記噴流ノズル(4)から噴射された水を
    捕集する排水タンク(5)を配置し、この排水タンク(5)
    の一方側の空間(27)に上記駆動源(2)を、他方側の空
    間(28)に上記増圧手段(3)を夫々収納したことを特徴
    とするウォータジェット式切断装置。
  2. 【請求項2】 上記駆動源(2)は、少なくとも油タンク
    (6)と、この油タンク(6)内の作動油を圧送する油圧ポ
    ンプ(7,8)とからなる一方、上記増圧手段(3)は、少
    なくとも上記油圧ポンプ(7,8)から供給される作動油
    で動作する片ロッド形油圧シリンダ(11a,11b)と、
    この片ロッド形油圧シリンダ(11a,11b)により吸い
    込んだ水を超高圧に加圧するプランジャ室(12a,12
    b)とを備えた一対のブースタ(13,14)で構成してな
    る請求項1に記載のウォータジェット式切断装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動源(2)および増圧手段(3)
    は、底部にキャスタ(67)を取り付けた架台(66)に載
    置されている請求項1または2に記載のウォータジェッ
    ト式切断装置。
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