JP3019075B2 - 感光性フィルム、感光性樹脂層の積層方法感光性樹脂層積層基板及び感光性樹脂層の硬化方法 - Google Patents
感光性フィルム、感光性樹脂層の積層方法感光性樹脂層積層基板及び感光性樹脂層の硬化方法Info
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Description
タルマスク等のメタルエッチング加工用として好適に用
いられる感光性フィルムに関する。
品種化の傾向が進むにつれ、ICチップを基板上に搭載
するために用いられるリードフレームも多ピン化、狭小
化が要求される。これに対しスタンピング法では小型化
に伴う狭小品の製造が出来ず、少量多品種化に伴う金型
代の高騰があるため、少量多品種化には狭小品の製造が
可能で金型の不要なエッチング法が有利である。このよ
うなエッチング法において用いられる感光性樹脂として
は、水溶性液状感光性樹脂、溶剤含有型液状感光性樹
脂、感光性フィルムの3つの形態がある。
莫大な投資が必要であり、また、塗工にかなり手間がか
かる。感光性樹脂そのもの及び感光性樹脂を塗工した後
の可使期間が短い、感度が低いといった共通の欠点があ
る。さらに個別の欠点として、水溶性液状感光性樹脂
は、カゼイン、PVA(ポリビニルアルコール)をクロ
ム酸塩を用いて硬化させるため、有害な重金属塩を使用
後に処理する廃液処理工程が複雑であるという問題があ
り、溶剤含有型液状感光性樹脂は、有機溶剤を塗工中に
排出するため、環境に悪影響を与えるという問題があ
る。
ルム上に感光性樹脂組成物を塗布、乾燥し保護フィルム
を貼りあわせたサンドイッチ構造であり、ラミネート時
に保護フィルムを除去しながら、感光性樹脂層を下地金
属に加熱圧着し、像形成するため、液状感光性樹脂と比
較し設備投資が少なく、感度も高く、可使期間が長い等
の特徴があり、金属精密加工に優れている。
してはPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム
等のポリエステルフィルムが用いられ、保護フィルムと
してはPE(ポリエチレン)フィルム等のポリオレフィ
ンフィルムが用いられている。保護フィルムはラミネー
ト時に除去される。また通常保護フィルムとして用いら
れるポリオレフィンフィルムは、原材料を熱溶融し、混
練、押出し、2軸延伸又はキャスティング法によって製
造される。一般的にポリオレフィンフィルム等の保護フ
ィルム中にはフィッシュアイとよばれる未溶解及び熱劣
化物を含む。フッシュアイの大きさは一般的に直径
(φ)が30〜600μmで、フィルム表面から2〜4
0μmの高さで突き出ている。このフィッシュアイの凸
部が感光性樹脂層に転写し感光性樹脂層に凹みを生じ、
ラミネート後の基板上に図1に示すようなエアーボイド
6を生じる。すなわち、支持フィルム1と感光性樹脂層
2とフィッシュアイ4を有する保護フィルムからなる感
光性フィルムを保護フィルムを剥がして基板5にラミネ
ートするとエアーボイド6が生じる。このエアーボイド
は感光性樹脂層の膜厚と相関し、感光性樹脂層の膜厚が
薄いほど発生しやすく、次工程である露光、現像、エッ
チングの像形成において、パターン欠けや断線の原因と
なる。
時のはく離性フィルムとして表面平滑なフィルムを用い
ることが特開平3−12402号公報に開示されてい
る。しかし前記公報ではラミネート時のはく離性フィル
ム上に感光性樹脂組成物を塗布、乾燥して感光性樹脂層
を形成し、更にその上に支持フィルムを積層することを
特徴としている。この場合、はく離性フィルムは感光性
樹脂組成物を塗布、乾燥する際の熱による寸法変化のな
い材質を選定する必要があり、材質が限定される。
昭51−63702号公報、特開平1−314144号
公報等に見られるように、真空ラミネート法が有用であ
るが、この方法は、一般的に用いられる常圧ラミネート
法に比較し、装置が大きい、ラミネートするチャンバー
内が真空のため、ゴミが発生しやすい等の問題がある。
ラミネート法において、金属表面を有する基板表面に感
光性フィルムをエアーボイドの発生数を低減して歩留ま
り良く積層することができる作業性に優れた感光性フィ
ルム、感光性樹脂層の積層方法、感光性樹脂層積層基板
及び感光性樹脂層の硬化方法を提供することにある。
し、更にラミネート性に優れた感光性フィルムを提供す
ることにある。
し、特にリードフレームやメタルマスク等のメタルエッ
チング加工用として優れる感光性フィルムを提供するこ
とにある。
(A)上に感光性樹脂組成物を含む感光性樹脂層(B)
を形成し、さらにその上に保護フィルム(C)を張りあ
わせた感光性フィルムにおいて、前記保護フィルム
(C)中に含まれる直径80μm以上のフィッシュアイ
数が5個/m2以下であり、かつ、感光性樹脂組成物を
含む感光性樹脂層(B)の膜厚が5〜30μmであるこ
とを特徴とする感光性フィルムを提供するものである。
(A)としては、例えば、帝人社製テトロンフィルムG
Sシリーズ、デュポン社製マイラーフィルムDシリーズ
等のポリエステルフィルム等が挙げられる。好ましくは
ポリエチレンテレフタレートフィルムが用いられる。支
持フィルムの膜厚は、12〜25μmであることが好ま
しく、12μmより薄い場合機械的強度が低下するた
め、塗工時の支持フィルムが破れるなどの問題が発生す
る傾向があり、一方25μmより厚い場合、解像度の低
下及び価格が高くなる傾向がある。
光性樹脂層(B)の感光性樹脂組成物は感光性を有する
ものであれば特に限定されないが、(a)アクリル酸又
はメタクリル酸及びこれらのアルキルエステルを構成モ
ノマーとして共重合してなるバインダーポリマー、
(b)分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性
不飽和基を有するモノマー及び(c)光重合開始剤を含
有してなる組成物が好ましく用いられる。
種以上を組み合わせて用いることもできる。
えばアクリル酸メチルエステル、アクリル酸エチルエス
テル、アクリル酸ブチルエステル、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル等が挙げられる。これらは、単独又は2種以
上を組み合わせて使用される。
例えば、メタクリル酸メチルエステル、メタクリル酸エ
チルエステル、メタクリル酸ブチルエステル、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。これらは、単
独又は2種以上を組み合わせて使用される。
用することもできる。
タクリル酸及びこれらのアルキルエステル以外にもこれ
らと共重合し得るビニルモノマーを構成モノマーとして
用いることができる。アクリル酸又はメタクリル酸及び
これらのアルキルエステル以外のこれらと共重合し得る
ビニルモノマーとしては、例えば、アクリル酸テトラヒ
ドロフルフリルエステル、メタクリル酸テトラヒドロフ
ルフリルエステル、アクリル酸ジメチルアミノメチルエ
ステル、メタクリル酸ジメチルアミノメチルエステル、
アクリル酸グリシジルエステル、メタクリル酸グリシジ
ルエステル、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル
アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピ
ルメタクリレート、アクリルアミド、ジアセトアクリル
アミド、スチレン、ビニルトルエン等が挙げられる。こ
れらは、単独又は2種以上を組み合わせて使用される。
公知の重合法(溶液重合法等)に従って合成することが
出来る。
はなく、任意の割合で配合することが出来るが、アルカ
リ現像性とアルカリ耐性のバランスから(a)成分のカ
ルボキシル基含有率(使用する全モノマーに対するカル
ボキシル基を有するモノマーの割合)が、12〜40重
量%とすることが好ましい。
組み合わせて使用される。
光性樹脂層(B)のバインダーポリマー(a)の重量平
均分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法
により測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算し
た場合)は、特に制限はないが、機械強度とアルカリ現
像性のバランスから、20,000〜300,000と
することが好ましく、40,000〜200,000と
することが更に好ましい。この重量平均分子量が20,
000未満では、機械強度が劣る傾向があり、300,
000を超えると、アルカリ現像性が劣る傾向がある。
光性樹脂層(B)の(b)分子内に少なくとも1つの重
合可能なエチレン性不飽和基を有するモノマーとして
は、例えば、多価アルコールにα,β−不飽和カルボン
酸を反応させて得られる化合物(ポリエチレングリコー
ルジアクリレート、(エチレン基の数が2〜14のも
の)、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、テトラメチロール
メタントリアクリレート、テトラメチロールメタンテト
ラアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレ
ート(プロピレン基の数が2〜14のもの)、ジペンタ
エリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスル
トールヘキサアクリレート等)、ビスフェノールΑポリ
オキシアルキレンジアクリレート(2,2−ビス(4−
(アクリロキシジエトキシ)フェニル)プロパン、2,
2−ビス(4−(アクリロキシペンタエトキシ)フェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシジイ
ソプロポキシトリエトキシ)フェニル)プロパン等)、
グリシジル基含有化合物にα,β−不飽和カルボン酸を
付加して得られる化合物(トリメチロールプロパントリ
グリシジルエーテルトリアクリレート、ビスフェノール
Αジグリシジルエーテルジアクリレート等)、アクリル
酸のアルキルエステル(アクリル酸メチルエステル、ア
クリル酸エチルエステル、アクリル酸ブチルエステル、
アクリル酸2−エチルヘキシルエステル等)などが挙げ
られ、これらに対応するメタクリレートやメタクリル酸
エステルなども挙げられる。これらの中で、感度、解像
度、密着性、機械強度等の点から、ビスフェノールΑポ
リオキシアルキレンジメタクリレート等が好ましい。
(b)成分のモノマーは単独で又は2種類以上を組み合
わせて使用される。
光性樹脂層(B)の(c)光重合開始剤としては、例え
ば、芳香族ケトン(ベンゾフェノン、N,N′−テトラ
メチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、N,N′
−テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、
4−メトキシ−4′−ジメチルアミノベンゾフェノン、
2−エチルアントラキノン、フェナントレンキノン
等)、ベンゾインエーテル(ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエ
ーテル等)、ベンゾイン(メチルベンゾイン、エチルベ
ンゾイン等)、ベンジル誘導体(ベンジルメチルケター
ル等)、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体
(2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイ
ミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,
5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量体、
2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイ
ミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−
4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メ
トキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二
量体、2,4−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェ
ニルイミダゾール二量体、2−(2,4−ジメトキシフ
ェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2
−(p−メチルメルカプトフェニル)−4,5−ジフェ
ニルイミダゾール二量体等)、アクリジン誘導体(9−
フェニルアクリジン、1,7−ビス(9,9′−アクリ
ジニル)ヘプタン等)、フェナンソレンキノン(9,1
0−フェナンソレンキノン等)などが挙げられる。これ
らの中で、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量
体等が、感度、解像度等の点から好ましい。(c)成分
の光重合開始剤は、単独で又は2種類以上を組み合わせ
て使用される。
分を含有する感光性樹脂組成物の(a)成分の配合量
は、(a)成分及び(b)成分の総量100重量部とし
て、40〜80重量部とすることが好ましい。この配合
量が、40重量部未満では、光硬化物が脆くなり易い傾
向があり、塗膜性に劣る傾向がある。また、80重量部
を超えると、感度が不十分となる傾向がある。
分を含有する感光性樹脂組成物の(b)成分の配合量
は、(a)成分及び(b)成分の総量100重量部とし
て、20〜60重量部とすることが好ましい。この配合
量が、20重量部未満では、感度が不十分となる傾向が
あり、60重量部を超えると、光硬化物が脆くなる傾向
がある。
分を含有する感光性樹脂組成物の(c)成分の配合量
は、(a)成分及び(b)成分の総量100重量部に対
して、0.1〜20重量部とすることが好ましい。この
配合量が、0.1重量部未満では、感度が不十分となる
傾向があり、20重量部を超えると、露光の際に組成物
の表面での吸収が増大して内部の光硬化が不十分となる
傾向がある。
必要に応じて、可塑性、熱重合禁止剤、ロイコクリスタ
ルバイオレット、トリブロモメチルフェニルスルフォン
等の発色剤、マラカイトグリーン等の染料、顔料、充填
剤、密着性付与剤、香料、イメージング剤等を配合して
もよい。
分を含有する感光性樹脂組成物は、必要に応じ溶剤を加
えて、溶液とした後、これを支持フィルム(A)上に塗
布、乾燥して感光性樹脂層(B)を形成する。次いでそ
の感光性樹脂層上に保護フィルム(C)を貼り合わせる
ことにより、感光性フィルムが得られる。
のが使用でき、例えば、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、クロロホルム、塩化メチレン、トルエン、メタノー
ル、エタノール等が挙げられる。これらは単独で又は2
種類以上を組み合わせて使用される。
ることが必要である。5μmより薄い場合、追従性が低
下し、欠け、断線が発生し、30μmより厚い場合、解
像度が悪化する。好ましい厚みは10〜25μmであ
る。
5〜50MPa・sであることが好ましく、25〜40MPa・s
であることが更に好ましい。粘度が15MPa・s(30
℃)より小さい場合、エッジフュージョンと呼ばれる樹
脂のしみ出しが発生し易くなる傾向があり、50MPa・s
(30℃)より大きいと樹脂流動性が低くなり、マイク
ロボイドが発生し易くなる傾向がある。また、粘度の測
定は、ニュートン流体に対する関係式(I)を用い、1
/Z4に対してtをプロットし、その傾きから求めるこ
とが可能である。
る。
に含まれる直径(φ)が80μm以上のフィッシュアイ
は5個/m2以下であることが必要である。ここでフィ
ッシュアイとは材料を熱溶融し混練、押出し延伸法又は
キャスティング法によりフィルムを製造する際に、材料
の未溶解及び劣化物がフィルム中に取り込まれたものを
いう。
料によっても異なるが約10μm〜1mmであり、フィル
ム表面からの高さは約1〜50μmである。ここでフィ
ッシュアイの大きさの測定方法は、例えば光学顕微鏡、
接触型表面粗さ計、又は走査型電子顕微鏡で測定可能で
ある。なお。フィッシュアイの直径(φ)は最大径を意
味する。
中心線平均粗さRaが0.005〜0.05μmである
ことが好ましく、0.01〜0.03μmであることが
更に好ましい。表面粗さは、接触型表面粗さ計を用いて
測定可能である。
本発明に好適に用いられる保護フィルムは、例えばフィ
ルムを製造する際、原料樹脂を熱溶融後に濾過する等、
フィルムの製造方法の変更を行うことにより製造可能で
ある。
PP−タイプPT、東レ社製トレファンBO−240
0、YR12タイプ、王子製紙社製アルファンE200
シリーズ等のポリプロピレンフィルム等が挙げられるが
これらに限られたものではない。
であることが好ましく、5〜30μmであることが好ま
しい。5μmより薄い場合、製造が困難となる傾向があ
り、50μmより厚い場合、価格が高くなる傾向があ
る。
層(B)と支持フィルム(Α)の接着強度が、感光性樹
脂組成物を含む感光性樹脂層(B)と保護フィルム
(C)の接着強度よりも大きいことが好ましい。感光性
樹脂組成物を含む感光性樹脂層(B)と支持フィルム
(A)の接着強度が、感光性樹脂組成物を含む感光性樹
脂層(B)と保護フィルム(C)の接着強度よりも小さ
いと、ラミネート時に保護フィルムを除去する際、感光
性樹脂層が保護フィルム側に転写する可能性がある。
ムやメタルマスクなどを製造するのに用いられるメタル
エッチング加工用感光性フィルムとして好適である。
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
の他の成分を混合し、溶液を調製した。
μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム上に均一
に塗布し、100℃の熱風対流乾燥機で約5分間乾燥
し、表2に示す各保護フィルムをラミネートし感光性フ
ィルムを得た。感光性樹脂層の乾燥後の膜厚は15μm
であった。
脂層を重ねあわせ厚さ:1mm、直径:7mmの試験片を作
製した。次にTMA装置(Thermal Analysis:セイコー
電子工業(株)、TMA/SS100)を用い、30〜8
0℃での試験片の厚さ方向にそれぞれ2〜40gの荷重
をかけ、厚さの変化量を測定した。次にニュートン流体
に関する関係式(I)を用いて、1/Z4に対してtを
プロットしその傾きから粘度を求めた。
の銅合金(ヤマハオーリンメタル社製:CP−702
5)を、3重量%水酸化ナトリウム水溶液、50℃に1
分間浸漬し、次いで1体積%塩酸水溶液、25℃に1分
間浸漬し、その後水洗、乾燥し、得られた基板上に前記
感光性フィルムの保護フィルムを除去しながら、ロール
温度:110℃、圧力:4kg・f/cm2、速度:2m/分で
ラミネートした。次いで、このようにして得られた基板
を、3kWの超高圧水銀灯(オーク製作所社製、HMW−
201GX)で50mJ/cm2の露光を行った。
倍の顕微鏡を用いて測定した。また、各支持フィルムの
フィッシュアイの大きさ及び数を100倍の顕微鏡を用
いて測定した。
(C)として、φ≧80μmのフィッシュアイ個数が5
個/m2以下のフィルムを使用することにより、断線、
欠けの原因となるエアーボイドの発生数が減少すること
が分かる。
の積層方法、感光性樹脂層積層基板及び感光性樹脂層の
硬化方法は、欠け、断線の原因であるエアーボイドの発
生数を低減し、金属精密加工の歩留まり向上に極めて有
用である。
Claims (17)
- 【請求項1】 支持フィルム(A)上に感光性樹脂組成
物を含む感光性樹脂層(B)を形成し、さらにその上に
保護フィルム(C)を張りあわせた感光性フィルムにお
いて、前記保護フィルム(C)中に含まれる直径80μ
m以上のフィッシュアイ数が5個/m2以下であり、か
つ、感光性樹脂組成物を含む感光性樹脂層(B)の膜厚
が5〜30μmであることを特徴とする感光性フィル
ム。 - 【請求項2】 感光性樹脂層(B)の感光性樹脂組成物
が、(a)アクリル酸又はメタクリル酸及びこれらのア
ルキルエステルを構成モノマーとして共重合してなるバ
インダーポリマー、 (b)分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性
不飽和基を有するモノマー及び (c)光重合開始剤を含有してなる組成物である請求項
1記載の感光性フィルム。 - 【請求項3】 感光性樹脂組成物を含む感光性樹脂光層
(B)と支持フィルム(A)の接着強度が、感光性樹脂
組成物を含む感光性樹脂光層(B)と保護フィルム
(C)の接着強度よりも大きい請求項1又は2記載の感
光性フィルム。 - 【請求項4】 保護フィルムがポリプロピレンフィルム
である請求項1、2又は3記載の感光性フィルム。 - 【請求項5】 感光性フィルムがメタルエッチング用で
ある請求項1、2、3又は4記載の感光性フィルム。 - 【請求項6】 支持フィルム(A)の膜厚が12〜25
μmである請求項1、2、3、4又は5記載の感光性フ
ィルム。 - 【請求項7】 保護フィルム(C)の膜厚が5〜50μ
mである請求項1、2、3、4、5又は6記載の感光性
フィルム。 - 【請求項8】 感光性樹脂層(B)の粘度(30℃)が
15〜50MPa ・ sである請求項1、2、3、4、5、6
又は7記載の感光性フィルム。 - 【請求項9】 (a)バインダーポリマーの重量平均分
子量が20,000〜300,000である請求項2、
3、4、5、6、7又は8記載の感光性フィルム。 - 【請求項10】 (a)バインダーポリマーのカルボキ
シル基含有率(使用する全モノマーに対するカルボキシ
ル基を有するモノマーの割合)が12〜40重量%であ
る請求項2、3、4、5、6、7、8又は9記載の感光
性フィルム。 - 【請求項11】 (a)バインダーポリマーがメタクリ
ル酸を必須の構成モノマーとする請求項2、3、4、
5、6、7、8、9又は10記載の感光性フィルム。 - 【請求項12】 (b)分子内に少なくとも1つの重合
可能なエチレン性不飽和基を有するモノマーがビスフェ
ノールAポリオキシアルキレンジアクリレート又はビス
フェノールAポリオキシアルキレンジメタクリレートを
必須成分とする請求項2、3、4、5、6、7、8、
9、10又は11記載の感光性フィルム。 - 【請求項13】 (c)光重合開始剤が2,4,5−ト
リアリールイミダゾール二量体を必須成分とする請求項
2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12
記載の感光性フィルム。 - 【請求項14】 (a)成分、(b)成分及び(c)成
分の(a)成分及び(b)成分の総量100重量部に対
する配合量が、(a)成分が40〜80重量部、(b)
成分が20〜60重量部及び(c)成分が0.1〜20
重量部である請求項2、3、4、5、6、7、8、9、
10、11、12又は13記載の感光性フィルム。 - 【請求項15】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11、12、13又は14記載の感光性
フィルムを、保護フィルム(C)を除去しながら、基板
上に感光性樹脂層が密着するようにしてラミネートする
ことを特徴とする感光性樹脂層の積層方法。 - 【請求項16】 請求項15記載の積層方法により感光
性樹脂層が積層された感光性樹脂層積層基板。 - 【請求項17】 請求項16記載の感光性樹脂層積層基
板を露光することを特徴とする感光性樹脂層の硬化方
法。
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