JP3019033U - 壁材タイル及びそれを用いた壁状体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイルが目地のモルタルによって汚れること
がないように貼ることができる壁材タイルとそれを用い
た壁。 【構成】 無機多孔質材料からなる角状のタイル本体１
の少なくとも一つの角を挾む二辺に、本体より厚さが小
さい目地状部２を有する壁材タイル。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本発明は、無機多孔質材料、例えば抗火石からなる角状のタイル及びそれを用 いた壁状体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

本体周辺に本体より厚さが小さい目地部を有するタイルは従来から知られてお り、美しい壁面を形成するために用いられている。 図面を参照して具体的に説明すると、例えばコンクリートを凸形開口部を有す る金型を通して連続的に押出し成形し、それを所定の長さに切断して成形したコ ンクリートタイルが知られている。これは図４に示すようにタイル本体の上辺と 下辺に目地状部２を有するものである。

【０００３】 このタイルを貼る方法は、隣接するタイルとの間にモルタル目地を設けて貼っ ていた。例えば図５はタイルを貼った面の切断図であって、タイル本体１の両側 に目地部２を有するタイル同士を貼る場合コンクリート壁本体５の表面にモルタ ル層４を設け、その上にモルタル目地３を設けるように貼っていた。 このような貼り方を抗火石のような多孔質材料で作ったタイルで行うと、モル タル目地３に近接した部分にモルタルが付着して、仕上り面の美感を損うことが 多かった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】

本考案は、多孔質材料でできたタイルであって、タイルの接触面にモルタルが 付着することがないように貼ることができ、かつ、目地を設けたように見えるタ イルとそれを用いた壁面を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための本考案の構成は、無機多孔質材料からなる角状のタ イル本体の少なくとも一つの角を挾む二辺に、本体より厚さが小さい目地状部を 有する壁材タイルと、このタイルを壁本体の表面に、接着モルタル層を介して貼 りつけた壁状体である。そのタイルの貼り方は、隣接するタイルとの接着面に必 ず目地状部が存在するようにする。

【０００６】

【作用】

このようにタイルを貼ることによって、接着モルタルがタイル側面に付着する ことがなく、タイルが汚れないできれいな表面を形成することができる。

【０００７】

【実施例】

図面を参照して本考案を具体的に説明する。図１は本考案の壁材タイルの一具 体例の斜視図である。タイル本体１の二辺に目地状部２を有するタイルである。 図２はこの図１のタイルを壁面に貼った正面図である。この正面にはタイル本 体１の周辺に目地状部２が存在し、タイル本体１の大きさのタイルを美しい目地 をつくりながら貼り付けたように見える。 この壁面の構造は、図２のＡＡ線断面図として図３に示すように、壁本体５の 表面に接着モルタル層４を設け、その上にタイル同士が密着するように貼って、 タイル層を形成したものである。

【０００８】 こうすることによって、タイルを貼る作業中にモルタルがタイル側面に接触す ることがなく、かつ、完成した壁面にはモルタルが露出していない。したがって 、壁の表面はタイルの材料だけで覆われており、かつ、寸法が正確な目地状部が 形成されているので優れた美感を呈するものである。

【０００９】

【考案の効果】

以上、述べたように、本考案の壁材タイルを用いることによって、美しい、精 度のよい目地を有する壁を形成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のタイルの一例を示す斜視図、

【図２】図１のタイルを貼った壁面の一例を示す正面
図、

【図３】図２のＡＡ線の断面を説明する模式図、

【図４】従来のタイルの一例を示す斜面図、

【図５】図４のタイルを貼った壁面の断面を説明する模
式図。

【符号の説明】

１ タイル本体 ２ 目地状部 ３ モルタル目地 ４ 接着モルタル層 ５ 壁本体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 無機多孔質材料からなる角状のタイル本
   体の少なくとも一つの角を挾む二辺に、本体より厚さが
   小さい目地状部を有することを特徴とする壁材タイル。
2. 【請求項２】 請求項１記載の角状タイルの本体と隣接
   するタイルの目地状部とが密着するように密集配列して
   タイル層表面を形成し、その裏面が接着モルタル層を介
   して壁本体に接着していることを特徴とする壁状体。