JP2720260B2 - ユニットタイルの金具による湿式施工構造 - Google Patents

ユニットタイルの金具による湿式施工構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のタイルを連結し
て一つのユニットとしたユニットタイルを壁面へ施工す
るに際し、金具を利用することでその接着強度を機械的
に向上させるようにした湿式施工構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種のユニットタイルの施工方法とし
ては、図6及び図7の縦断面図に示す方法が公知であ
る。この従来のユニットタイル1は、所定の目地間隔を
置いて配列された多数のタイル2の裏面側にポリプロピ
レンよりなる合成繊維不織布3を配設し、該不織布3の
全面にポリマー配合のポルトランドセメントモルタルを
含浸させて各タイル2を連結している。尚、ユニットタ
イル1の表面側には、例えばクラフト紙4等が貼着され
ているが、これはユニットタイル1に必須のものではな
く、省略することも可能である。表面側のクラフト紙4
は、ユニットタイル1の全体が軟らか過ぎて各タイル2
どうしがバラバラに動くので、全体の剛性の向上を図
り、取り扱い易くするためのものである。而して、従来
のユニットタイル1の施工は、先ず建物躯体の壁面5に
貼付用のモルタル6を所定厚みだけ塗布し、該モルタル
6に前記ユニットタイル1の裏面側を不織布3と共に押
し付けて貼着している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
ユニットタイル1の施工方法にあっては、各タイル2の
連結を、裏面側に配設した不織布3の全面に、ポリマー
配合のポルトランドセメントを含浸させることで行って
いる。そのため、前記ポリマー配合のポルトランドセメ
ントが硬化した後にあっては、不織布3の浸透性が失わ
れるようになり、ユニットタイル1を壁面5の貼付用モ
ルタル6へ貼着する時に、貼付用モルタル6が不織布3
を通ってタイル裏面側へ廻り込まなくなる。
【0004】すなわち、ユニットタイル1の壁面5への
貼着は、ポリマー配合のポルトランドセメントを含浸さ
せた不織布3と壁面5の貼付用モルタル6との界面の接
着力によってのみ行われ、ユニットタイル1の各タイル
2と貼付用モルタル6とが直接に接着されることがな
い。そのため、施工する場所の相違や施工作業者の個人
的な熟練度の差等により各タイル2の壁面5に対する接
着強度が弱くなる場合があり、ユニットタイル1の全体
が剥離・落下するという重大な事故が発生する虞れがあ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の前記課
題に鑑みてこれを改良除去したものであって、接着強度
に優れると共にこの接着強度を機械的に向上させること
ができるユニットタイルの金具による湿式施工構造を提
供せんとするものである。
【0006】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した手段は、所定の目地間隔ごとに配列された多
数のタイルの裏面側を、連結部材で連結してユニットタ
イルとし、該ユニットタイルをモルタル等の接着材を介
して建物躯体の壁面へ貼着し、各タイルどうしの間の目
地部の適宜箇所に前記連結部材を押圧固定するための金
具を配設し、該金具を螺子部材等により建物躯体の壁面
へ直接固定したことを特徴とするユニットタイルの金具
による湿式施工構造である。
【0007】
【作用】本発明にあっては、タイル壁面へ湿式施工によ
り貼着されたユニットタイルの各タイルどうしの間の任
意の目地間隙に、連結部材を押圧固定するための金具を
配設し、螺子部材等により建物躯体の壁面へ直接に固定
している。従って、本発明に係るユニットタイルは、接
着材による接着強度と、金具及び螺子部材による機械的
な取付強度とが得られ、タイルと壁面との強固な接着強
度が得られる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の湿式施工構造を図面に示す
実施例に基づいて説明すると次の通りである。なお、従
来の場合と同一符号は同一部材である。
【0009】図1及び図2は本発明の一実施例に係るも
のであり、図1はユニットタイル9を壁面5へ施工した
状態を示す縦断面図、図2はユニットタイル9を壁面5
へ施工した途中の状態を示す正面図である。同図に示す
ように、このユニットタイル9にあっては、複数個のタ
イル2を所定の目地幅を以て配列し、その裏面側にポリ
プロピレンよりなる合成繊維の不織布3を配設してい
る。そして、ポリマー配合のポルトランドセメントを連
結用の接着材10として準備し、これを不織布3の裏面
全面に塗布している。
【0010】然る後は、このようにして形成されたユニ
ットタイル9を壁面5へ貼着する。壁面5への貼着は、
従来の場合と同様に、先ず壁面5へ貼付用のモルタル6
を所定厚みだけ塗布する。そして、該貼付用モルタル6
に対してユニットタイル9の全体を押し付け、強く圧着
する。
【0011】貼付用のモルタル6が水和硬化した後の連
結用接着材10は、モルタル6と同質のセメント系材料
であり、両者の馴染みが良いので、前記連結用接着材1
0とモルタル6との間の接着強度もよい。
【0012】貼付用モルタル6の硬化後は、ユニットタ
イル9の表面側のクラフト紙4を剥離除去すればよい。
そして、ユニットタイル9の各タイル2どうしの間の任
意の目地間隙8に、図2及び図3に示すような十文字状
の金具11を配設し、コンクリート螺子12で建物躯体
の壁面5へ固定する。これにより、不織布3を前記金具
11で押圧して直接建物躯体の壁面5へ固定することが
でき、ユニットタイル9の機械的な取付強度の向上が図
れる。
【0013】従って、仮に壁面5と、接着材6と、不織
布3と、タイル2との間の夫々の界面のいずれか一方又
は複数において界面剥離が生じたとしても、ユニットタ
イル9を前記金具11とコンクリート螺子12で機械的
に固定保持しておくことができ、脱落等の重大事故が発
生することはない。金具11を取り付けた後は、前記目
地間隙8へモルタル等の目地材16を充填すればよい。
これにより、タイル壁面の構築が完了する。
【0014】ところで、本発明は上述した実施例に限定
されるものではなく、適宜の変更が可能である。例え
ば、前記金具11は、図3に示すように、T字状のもの
であってもよく、また図5に示すように十文字状の金具
14とコンクリート釘15とが一体成形されたものであ
ってもよい。
【0015】また連結用接着材10の裏面側の表面性状
を、凹凸にするか又は不規則面とすることにより粗く
し、貼付用モルタル6との接着強度を更に向上させるよ
うにすることも可能である。更にタイル2を連結する材
料は、不織布3以外にも伸縮性を有する織物や金網,ガ
ラスウール等の材料が可能であり、更にまた織物等の連
結材料は格子状やネット状,短冊状,穴開きシート状等
であってもよい。またその材料は耐アルカリ性を有する
材料が望ましい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
ユニットタイルの各タイルどうしの間の目地間隙へ十文
字状等の金具を打ち込み、不織布等のタイル連結部材を
建物躯体側へ機械的に固定するようにしており、ユニッ
トタイルの機械的な取付強度の向上が図れる。そのた
め、仮にタイルの接着面での界面剥離等が発生したとし
ても、前記金具が建物躯体の壁面へ固定されているの
で、ユニットタイルの全体が脱落するということはな
く、極めて安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るユニットタイルを用いた壁面の縦
断面図である。
【図2】本発明に係るユニットタイルの施工途中を示す
正面図である。
【図3】本発明に係る金具と螺子部材を示す分解斜視図
である。
【図4】本発明に係る金具の別態様を示す平面図であ
る。
【図5】本発明に係る金具及び螺子部材の別態様を示す
正面図である。
【図6】従来のユニットタイルを用いた壁面の縦断面図
である。
【図7】図6の拡大図である。
【符号の説明】
2…タイル 3…連
結部材 5…壁面 6…貼
付用モルタル 7…裏足凹部 8…目
地間隙 9…ユニットタイル 10…
連結用接着材 11…十文字状金具 12…
コンクリート螺子 13…T字状金具 14…
十文字状金具 15…コンクリート釘 16…
目地材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の目地間隔ごとに配列された多数の
    タイルの裏面側を、連結部材で連結してユニットタイル
    とし、該ユニットタイルをモルタル等の接着材を介して
    建物躯体の壁面へ貼着し、各タイルどうしの間の目地部
    の適宜箇所に前記連結部材を押圧固定するための金具を
    配設し、該金具を螺子部材等により建物躯体の壁面へ直
    接固定したことを特徴とするユニットタイルの金具によ
    る湿式施工構造。
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