JP3018910U - 毛止め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない種類の毛止め本体と少ない種類の飾り
体とを用意すればこれ等を任意に組替えてその数倍種類
の毛止め装置を簡単且つ容易に得ることができるように
する。 【構成】 左右操作片の指当個所を２本の手指で内方に
向って同時に押圧したときに係止部と係止用縁の係止が
外れて可動側挟止片が起立方向に弾き出されることによ
り開き状態を呈しまた開き状態の可動側挟止片を手指で
倒して固定側挟止片と平行な状態となしたときに係止部
と係止用縁が係止して閉じ状態を呈する形式の毛止め本
体と多数種の飾り体とからなり、毛止め本体に受具を、
また各飾り体に同受具に着脱自在の止具をそれぞれ設け
たものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、毛止め、毛止め用クリップ、ヘアピン等毛止め装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の毛止め装置は毛止め本体部と飾り体部とが分離不能に一体化さ れたものであった。このために消費者が飾り体部の形が同じであって色が異って いる場合、色が同じであって形が異っている場合、材質が同じで形や色が異なっ ている場合、または形や色が同じであって材質が異っている場合等のときには、 結果的に複数種を購入しなければならなく、経済的な負担を強いることになり兼 ねなく、また製造者や販売者が消費者に提供するためには同じように多数各種の 物をストックし管理しなければならない煩瑣さがあり、更に消費者、製造者およ び販売者が取扱中にその一部を破損してしまった場合には全体を廃棄しなければ ならない等の問題点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記問題点を解決する新規の毛止め装置を提供することを目的とす る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案に係わる毛止め装置は、毛止め本体と多数個 の飾り体とからなり、毛止め本体に受具を、また各飾り体に同受具に着脱自在の 止具をそれぞれ設けたものであり、 また、左右操作片の指当個所を２本の手指で内方に向って同時に押圧したとき に係止部と係止用縁の係止が外れて可動側挟止片が起立方向に弾き出されること により開き状態を呈しまた開き状態の可動側挟止片を手指で倒して固定側挟止片 と平行な状態となしたときに係止部と係止用縁が係止して閉じ状態を呈する形式 の毛止め本体と多数種の飾り体とからなり、毛止め本体に受具を、また各飾り体 に同受具に着脱自在の止具をそれぞれ設けたものであり、 また、ヘアピン形式の毛止め本体と多数個の飾り体とからなり、毛止め本体に 受具を、また各飾り体に同受具に着脱自在の止具をそれぞれ設けたものであり、 そして、受具および掛具が雌・雄ホックであるものである。

【０００５】

【実施例】

図１に示す第１実施例は、弾性を備えた金属板を以て固定側挟止片部材６と可 動側挟止片部材７と弾性片部材８とを各々個別に構成し、固定側挟止片部材６の 一方端部の両側に左右支軸片９、１０を、同じく他方端部の両側に左右操作片１ １、１２をそれぞれ対設すると共に左右支軸片９、１０の先端部に軸孔１３、１ ４を開設し、左右操作片１１、１２の先端部を外側に半球状に突出させて指当個 所とし、また同左右操作片１１、１２の中間部に内向きとしてＬの字形状の突出 片部１５、１６を、当該各突出片部１５、１６の垂直部分における先端部の外側 に外向きとして係止用突出部１７、１８をそれぞれ一体に突設し、また上記可動 側挟止片部材７の一方端部の両側に左右軸部１９、２０を、同じく他方端部に一 対の切込２１、２２を入れ且つこれ等両切込２１、２２間を外方に彎曲させるこ とによって上記係止用突出部１７、１８の係止用縁２３、２４をそれぞれ設け、 また上記弾性片部材８の一方端寄り個所の両側および他方端寄り個所の両側に横 向き突部２５、２６を設けて当該吊下用片部材８の両端部を挿込個所２７、２８ とし、

【０００６】 固定側挟止片部材６における軸孔１３、１４に対して可動側挟止片部材７にお ける左右軸部１９、２０を回転自在に挿込することにより固定側挟止片部材６に 可動側挟止片部材７を起伏自在に取付けると共に同固定側挟止片部材６の内側に 弾性片部材８を配し且つ当該弾性片部材８の一方端の挿込個所２７を左右支軸片 ９、１０間に同じく他方端の挿込個所２８を左右操作片１１、１２間に挿込すこ とにより固定側挟止片部材６に弾性片部材８を着脱可能に装着し、

【０００７】 仍って、可動側挟止片部材７を倒伏して固定側挟止片部材６の裏側に重ね状態 とし且つこの重ね状態において可動側挟止片部材７の他方端部個所を軽く押圧し たときに係止用突出部１７、１８と係止用縁２３、２４とが係止しまた左右操作 片１１、１２の指当個所を２本の手指で押圧したときに上記係止用突出部１７、 １８と係止用縁２３、２４との係合が外れて可動側挟止片部材７が弾性片部材８ の弾性により起立方向に弾き出される形式の毛止め本体２を構成し、

【０００８】 更に、上記毛止め本体２における固定側挟止片部材６の左右両端部の外側に雌 型ホック３０、３１を硬質プラスチック製左・右補助台部材３２、３３を介しＴ リベット３４により止着し、

【０００９】 また、上記毛止め本体２とは別個に白色不透明の硬質プラスチックの細長い板 を彎曲させて且つ両端部に雄型ホック３６、３７を止着してＡタイプ飾り体３８ を構成し、このＡタイプ飾り体３８に設けた雄型ホック３６、３７を上記毛止め 本体２に設けた雌型ホック３０、３１に係止し、よって毛止め本体２にＡタイプ 飾り体３８を任意に着脱できるように取付けたものである。

【００１０】 図２に示す第２実施例は、雌型ホック３０、３１付きの毛止め本体２を上記第 １実施例と同様にして構成するに際して、左右補助台部材３２、３３の代りに飾 り体としても機能する細長い帯状体４０を利用したものであって、後述する第３ 実施例におけるＢタイプ飾り体４４を図２において仮想で示すように雌・雄型ホ ックの係合により取付けて使用したり、図には示していないが上記Ａタイプ飾り 体３８を雌・雄型ホックの係合により取付けて使用したり、飾り体を取付けない で使用したりできるようにしたものである。

【００１１】 図３に示す第３実施例は、ヘアピン形式の毛止め本体４１を構成し、この毛止 め本体４１の基端に雌型ホック４２を止着すると共にこれとは別個に、有色不透 明の硬質プラスチックを花型にカットして且つ、花型カット体の中央個所の裏面 に雄型ホック４３を止着してＢタイプ飾り体４４を構成し、このＢタイプ飾り体 ４４に設けた雄型ホック４３を上記ヘアピン形式の毛止め本体４１に設けた雌型 ホック４２に係止し、よってヘアピン形式の毛止め本体４１にＢタイプ飾り体４ ４を任意に着脱できるように取付けたものである。

【００１２】 尚、本考案の実施に際しては、飾り体として動・植物、空想物等を模した多種 類のものを、また、毛止め本体も多種類のものをそれぞれ提供して飾り体と毛止 め本体との組合せパターンを多くする。

【００１３】 本考案は、止具と受具による止着をホックの他にマグネット装置による吸着、 雌雄ネジによる螺合、バヨネット等による嵌合、プラグとソケットによる挿止な どによりなすようにすること、飾り体を金属で構成すること、等ができる。

【００１４】

【作用】

本考案は、上記のような構成であるので消費者はたとえば一種類の毛止め本体 とこれに合う多数種の飾り体とを入手したときには毛止め本体に対して取付ける 飾り体を任意にＴＰＯに合わせて使用することが可能になり、また製造者や販売 者は少数種の毛止め本体と少数種の飾り体とをそれぞれストックしていればこれ 等を要望に応え乍ら組替えて提供することが可能になる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案に係わる毛止め装置は、上記したように少ない種類の毛止め本体と少な い種類の飾り体とを用意すればこれ等を任意に組替えてその数倍種類の毛止め装 置を簡単且つ容易に得ることができるようになり、上記した諸問題点を悉く解消 するのに有効なものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す全体の断面図であ
る。

【図２】本考案の第２実施例を示す全体の断面図であ
る。

【図３】本考案の第３実施例を示す全体の断面図であ
る。

【図４】毛止め本体を示す斜視図である。

【図５】同じく分解斜視図である。

【符号の説明】

２ 毛止め本体 ６ 固定側挟止片部材 ７ 可動側挟止片部材 ８ 弾性片部材 ９、１０ 支軸片 １１、１２ 操作片 １３、１４ 軸孔 １５、１６ 突出片部 １７、１８ 係止用突出部 １９、２０ 軸部 ２１、２２ 切込 ２３、２４ 係止用縁 ２５、２６ 横向き突部 ２７、２８ 挿込個所 ３０、３１ 雌型ホック ３２、３３ 補助台部材 ３４ リベット ３６、３７ 雄型ホック ３８ Ａタイプ飾り体 ４０ 帯状体 ４１ ヘアピン形式毛止め本体 ４２ 雌型ホック ４３ 雄型ホック ４４ Ｂタイプ飾り体

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 毛止め本体と多数種の飾り体とからな
   り、毛止め本体に受具を、また各飾り体に同受具に着脱
   自在の止具をそれぞれ設けたことを特徴とする毛止め装
   置。
2. 【請求項２】 左右操作片の指当個所を２本の手指で内
   方に向って同時に押圧したときに係止部と係止用縁の係
   止が外れて可動側挟止片が起立方向に弾き出されること
   により開き状態を呈しまた開き状態の可動側挟止片を手
   指で倒して固定側挟止片と平行な状態となしたときに係
   止部と係止用縁が係止して閉じ状態を呈する形式の毛止
   め本体と多数種の飾り体とからなり、毛止め本体に受具
   を、また各飾り体に同受具に着脱自在の止具をそれぞれ
   設けたことを特徴とする毛止め装置。
3. 【請求項３】 ヘアピン形式の毛止め本体と多数種の飾
   り体とからなり、毛止め本体に受具を、また各飾り体に
   同受具に着脱自在の止具をそれぞれ設けたことを特徴と
   する毛止め装置。
4. 【請求項４】 受具および掛具が雌・雄ホックである請
   求項１、２または３記載の毛止め装置。