JP3018447U - 複合メツキをしたノズル - Google Patents

複合メツキをしたノズル

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JP3018447U
JP3018447U JP1994009394U JP939494U JP3018447U JP 3018447 U JP3018447 U JP 3018447U JP 1994009394 U JP1994009394 U JP 1994009394U JP 939494 U JP939494 U JP 939494U JP 3018447 U JP3018447 U JP 3018447U
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nickel
ejection
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博 岩田
裕司 仙石
達男 林
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Daisen Co Ltd
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Daisen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さい径の噴出穴を多くもつノズルの噴出面
から、薬品を含んだ液体が長期間噴出穴に薬品で目づま
りすることなく、安定して均一に噴出することのできる
ノズルを提供する。 【構成】 ノズルの噴出穴の内面に撥水性の優れたフッ
素樹脂粒子,非付着性の優れたセラミックス粒子を分散
・共析させたニッケル又はニッケル合金メッキを被覆す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は冷却剤,潤滑剤,離型剤,などの薬品を含んだ液体を長期間、目づま り無く、安定して噴出することができるノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、発泡スチロ−ルを成形する時、その成形サイクルを短くするために、成 形金型の内面に小さな穴を多く設けた冷却ノズルより冷却水を噴出させて、成形 品を急冷している。又、アルミニュムダイキャストをする時、そのダイキャスト 品の型離れをよくするために、離型剤を小さな穴を多く空けたノズルより噴出さ せて、金型の内面に均一に塗布している。これら、冷却水は水道水を使用するた めに消毒剤が,離型剤には固体潤滑剤が含まれている。そのため、そのノズルを 長期間使用すると噴出穴の内面に消毒剤,固体潤滑剤が付着・残留・蓄積によつ て目づまりが発生し、冷却水,離型剤の噴出ができなくなる。 これを防ぐ為に、噴出穴の内面の機械加工仕上度を精にして滑り易くして付着 しないようにしたり、又、目づまりしたものは機械的に掘り出している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、噴出穴の内面の機械加工仕上度を精にすれば、その内面が滑ら かになり錨効果による薬品の残留は少なくなるが、然し薬品は金属に対して親和 性が有るので、長期間使用していると付着,残留,蓄積が起こり穴を詰まらせて 目づまりとなる。この目づまりによつて離型剤,冷却水が噴出できなくなつてし まうという問題点を有していた。 本考案は上記事情に鑑みなされたもので、ノズルの噴出穴の内面に撥水性,離 型性の優れた被膜を形成させて噴出穴の内面に薬品が付着,残留,蓄積すること を防ぎ、目づまりしないノズルを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段と作用】 本考案は上記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、その噴出穴の内面 に撥水性,離型性などの優れたフッ素樹脂粒子を分散・共析させたニツケル又は ニツケル合金複合メツキ被膜を,又、潤滑性,離型性などの優れたセラミックス 例えばSiC,BN,Si34 ,などの粒子を分散・共析させたニツケル又は ニツケル合金複合メツキ被膜を被覆形成することにより、薬品が付着せず、しか もその被膜は十分な機械的強度を有し、かつ耐摩耗性が優れ密着性がよいので、 長期間使用しても噴出穴の内面に薬品が付着・残留・蓄積して目づまりすること の無いノズルを見い出し、本考案を完成させたものである。
【0005】 上記の噴出穴の内面に被覆形成させたフッ素樹脂粒子を分散・共析させた複合 メツキ被膜のフッ素樹脂は、撥水性が優れ動摩擦係数が小さいので、水を含んだ 冷却剤,潤滑剤,離型剤などは、含まれた水を撥水することによつて、水に含ま れた薬品が付着しない。又、滑り易くなるので、噴出穴の内面は摩耗し無くなり 、摩耗による凹部もできず、薬品は残留し無い。又、SiC,BN,Si34 などのセラミックス粒子を分散共析させた複合メツキ被膜のセラミックス粒子は 非付着性,動摩擦係数が小さいので、油性の冷却剤,潤滑剤,離型剤などに含ま れた薬品はその非付着性によつて内面に付着しない。又、滑り易くなるので、噴 出穴の内面は摩耗し無くなり、摩耗による凹部もできず、薬品は残留し無い。 このように冷却剤,潤滑剤,離型剤の種類によつて、複合メツキを適当に選べ ば、冷却剤,潤滑剤,離型剤に含まれる薬品が噴出穴の内面に付着・残留・蓄積 し目づまりすることは無い。
【0006】 以下,本考案について更に詳しく説明する。本考案のノズルの慨略図を図1に 示す。そのノズルは噴出穴の内面1に無電解メツキ法又は電気メツキ法で、フッ 素樹脂粒子又は無機質のSiC,BN,Si34 などの粒子を分散共析させた 複合メツキ被膜2を形成する。この噴出穴は小径であるので、内面の全面を均一 にメツキするには無電解メツキ法が適している。この複合メツキはニツケル,ニ ツケル−リン合金メツキが適しており、リン含有量は1〜12重量%,特に3〜 10重量%が好ましい。被膜の厚さは制限されるものではないが2〜50μm, 特に5〜10μmが好ましい。共析させる複合材料の粒径は0.1〜20μm, 特に0・5〜10μmが好ましい。その共析させる複合材料のフッ素樹脂はPT FE,FEP,PFA,フッ化黒鉛などが適しており、その共析量は2〜50容 量%,特に10〜35容量%が好ましい。又、共析させる複合材料の無機質の粒 子は炭化物,硼化物,窒化物,酸化物などでSiC,WC,ダイヤモンド,BN ,B4 C,Si34 ,Al23 ,Cr23 などが適しており、その共析量 は2〜50%,特に3〜30容量%が好ましい。 ニツケル−リン合金メツキ被膜は熱処理することによつて、被膜の硬度を高くし 耐摩耗性を向上させることができる。その熱処理は加熱温度は190〜600℃ ,特に200〜400℃で、保持時間は10分〜3時間,通常60分程度で、硬 度はヴイツカ−ス硬度500〜1000にすることができる。 フッ素樹脂粒子は溶融温度が低いので、加熱温度330℃以上の温度で加熱する ことによつて表面の全面を溶融被覆し、それによつてメツキ被膜の撥水性をより 向上させることができる。
【0007】
【実施例】
以下、実施例を示し本考案を説明するが、特に下記の実施例に制限されるいの ではない。 (1)発泡スチロ−ル成形品急冷用金型内蔵水冷ノズル 発泡スチロ−ル成形サイクルを短くするために、発泡スチロ−ル成形後、金型 の内面に設けられた水冷ノズルから冷却水が噴出して、成形された発泡スチロ− ルの表面を急冷して成形品を短時間に固化している。この作業に使用される冷却 水は水道水が使用される。その水道水には消毒剤(カルキ)が含まれているので 、水冷ノズルの噴出穴の内面にそのカルキが付着・残留・蓄積して1ケ月間の作 業で目づまりとなり、冷却水が噴出しなくなる。その為1ケ月間毎に新品の水冷 ノズルと交換している。 その水冷ノズルの噴出穴の内面に、フッ素樹脂(PTFE)粉体25容量%Ni −P合金複合メツキ(厚さ:5μm)を被覆したところ、約2ケ月間作業をして も、カルキが付着・残留・蓄積して目づまりし、冷却水が噴出しなくなることは 無かった。 このように、離型性の強いフッ素樹脂複合メツキをすることによつて、目づま りの寿命を大幅に伸ばすことができた。 (2)アルミニウム・ダイキャスト金型離型剤塗布用ノズル アルミニウムダイキャストをする時、そのアルミニウムダイキャスト品はダイ キャスト金型に付着しダイキャスト品が金型から採り出せないため、ダイキャス ト機械に取り付けられた離型剤塗布用ノズルより離型剤を噴出させて、金型の内 面に均一に塗布している。そのノズルは金型の内面の全面に均一に塗布するため にノズルの噴出面に小さい穴を多数空けている。又、ノズルの噴出面はダイキャ スト時の熱によつて金型が加熱され、その金型の輻射熱によつて加熱されて高温 に成つている。離型剤は鉱油を主成分にし、それに極圧添加剤,固体潤滑剤が添 加さている。又、ダイキャスト作業での離型剤の塗布は間欠的に行うため、常時 ノズルより離型剤が噴出していない。 そのため、ノズルの噴出面に空けられた小さい穴は離型剤が塗布されていない 時はノズルの噴出面は高温に成っているので、内面に付着している離型剤の油は 蒸発して添加された固体潤滑剤のみが粉体と成って残り、それが蓄積されて詰ま り離型剤の塗布ができなくなる。現在のダイキャストは約100回すると離型剤 が詰まり作業を中断している。この噴出穴の内面に、BN粒子10容量%を分散 共析させたニッケル−リン合金複合メツキ(厚さ5μm)を被覆したところ、そ のダイキャストが約300回しても、目づまりせず作業を続けることができた。 このように、非付着性無機質粒子の複合メッキをすることによつて、目づまり の寿命を大幅に伸ばすことができた。
【0008】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係わるノズルの構成は液体を噴出する噴出穴の 内面にフッ素樹脂粒子,又は非付着性のセラミックス粒子を分散共析させたニッ ケル又はニッケル合金複合メッキ被膜が形成すれているので、その液体に含まれ ている薬品が噴出穴の内面に付着・残留・蓄積して目づまりすることがなく、更 に、フッ素樹脂,非付着性セラミックスの潤滑性が優れているので、噴出穴の内 面が摩耗し、穴径が大きくならない。又、そのメッキ被膜は機械的強度が強く密 着力が優れているので、メッキ被膜が剥離することがない。 これらの効果によつて小さい径の噴出穴を多くもつたノズルの噴出面から薬品 を含んだ液体を長期間安定して均一に噴出することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のノズル噴出面の要部断面図である。
【図2】本考案のノズル噴出部側面の要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 薬剤供給パイプ 2 噴出用キヤップ 3 噴出穴の内面 4 複合メッキ被膜 5 供給されてきた薬剤 6 噴出した薬剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 仙石 裕司 愛知県岡崎市橋目町字請地57番地1 (72)考案者 林 達男 岐阜県中津川市駒場町2番25号ダイセン株 式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬品を含んだ液体を噴出する噴出穴の内
    面にフッ素樹脂粒子,又は非付着性のセラミックス粒子
    を共析させたニツケル,又はニツケル合金複合メツキ被
    膜を形成させることによつて、その液体に含まれた薬品
    が噴出穴の内面に付着,残留,蓄積することによつて目
    づまりしないことを特長とするノズル。
JP1994009394U 1994-07-05 1994-07-05 複合メツキをしたノズル Expired - Lifetime JP3018447U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002100196A1 (fr) * 2001-06-08 2002-12-19 Japan Tobacco Inc. Applicateur de corps fluide
JP2012136755A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Nhk Spring Co Ltd 粘性液体供給ノズルへの潤滑性メッキ層の形成方法及び粘性液体供給ノズル
JP2021008970A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 株式会社アルバック 凍結乾燥用ノズル、凍結乾燥装置、および、造粒方法

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