JP3017861B2 - ストーカ炉に於ける火格子の冷却方法 - Google Patents

ストーカ炉に於ける火格子の冷却方法

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JP3017861B2 JP3255857A JP25585791A JP3017861B2 JP 3017861 B2 JP3017861 B2 JP 3017861B2 JP 3255857 A JP3255857 A JP 3255857A JP 25585791 A JP25585791 A JP 25585791A JP 3017861 B2 JP3017861 B2 JP 3017861B2
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    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23HGRATES; CLEANING OR RAKING GRATES
    • F23H3/00Grates with hollow bars
    • F23H3/02Grates with hollow bars internally cooled

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみ等の固体燃料
を燃焼するストーカ炉に適用されるものであり、ストー
カを構成する火格子の冷却方法の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ストーカ炉に於けるストーカの機能は、
(イ)燃料の送り、(ロ)燃料の攪拌、(ハ)燃焼用空
気の均一な供給等であるが、これらの機能を安定して行
うためには、ストーカを構成する火格子自体の耐久性が
重要な要件となる。炉の作動中、火格子は、その外表面
の大部分が燃料に覆われていて直接火炎にさらされるこ
とは少ないが、高い熱負荷を受ける。また燃料が移動す
る際には火格子の一部が露出することもあり、この時に
は火炎にさらされたり、高温ガスに直接触れることにな
る。この様な過酷な条件に耐える為には、火格子をいか
に効率よく冷却するかが重要な課題となり、当該課題に
対応する為に、(イ)火格子裏面に冷却フィンを付ける
方法、(ロ)火格子の裏面に空気流路を設け、この空気
流路内へ高速で空気を流す等の方法(実公平2−124
35号等)がとられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記(イ)の
火格子裏面に冷却フィンを取付ける方法は、冷却フィン
だけでは冷却効果が不十分であると共に火格子の構造が
極めて複雑になって製造コストの上昇を招く。また、
(ロ)の高速空気を流通させる方法にあっても、埋火時
の燃焼空気を流さない運転や炉の低負荷運転時に燃焼用
空気量の減少に伴って流通する空気量が減少する場合に
は、冷却効果が低下して火格子の損傷を生じ易いという
問題がある。本件発明は、従前のストーカ炉の火格子の
冷却に於ける上述の如き問題の解決を課題とするもので
あり、火格子の構造の複雑化を招くことなく、しかも常
に安定した冷却状態の下で都市ごみ等を円滑に燃焼でき
るようにした火格子の冷却方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本件発明は、ストーカ1
を構成する各火格子2,3の内部に隔壁14を設けて上
部空気ダクト15aと下部空気ダクト15bを形成し、
冷却用空気Aを前記上部空気ダクト15aから下部空気
ダクト15bの順に流通させて各火格子2,3の上壁2
b,3bを冷却し、更に、加熱された冷却用空気Aの一
部を各火格子2,3の前壁2a,3aに設けた空気供給
口13より固体燃料12内へ一次燃焼空気A 1 として供
給すると共に、各火格子2,3の下部空気ダクト15b
から排出する高温冷却用空気A 0 の風量を調整すること
により、前記一次燃焼空気A 1 の供給量を制御すること
を発明の基本構成とするものである。
【0005】
【作用】各火格子2,3の空気ダクト15内へは、一次
押込送風機によって一次燃焼空気A1の必要最大量より
も多い量の冷却用空気Aが常時供給され、これによって
火格子2,3の冷却が行われる。火格子2,3を冷却す
ることにより加熱された冷却用空気Aの一部は一次燃焼
空気A1としてストーカ上の固体燃料12内へ供給さ
れ、また残余の高温冷却用空気A0は二次燃焼空気A2
して活用される。また、前記一次燃焼空気A1の供給量
は、自動燃焼制御装置によって所定量に自動制御され
る。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の第1実施例を示すものであり、図
に於いて1はストーカ、2は可動火格子、3は固定火格
子、4は1次押込送風機、5は2次押込送風機、6は空
気予熱器、7は流量検出器、8は流量計、9は流量制御
装置、10は流量調整ダンパ、11は自動燃焼制御装
置、12は固体燃料、Aは冷却用空気、A0は残余の高
温冷却用空気、A1は一次燃焼空気、A2は二次燃焼空気
である。
【0007】前記ストーカ1は、複数の可動火格子2と
固定火格子3とを交互に階段状に組み合わせることによ
り形成されている。また、前記各可動火格子2は駆動装
置(図示省略)により所定のサイクル及び所定のピッチ
で、前後方向へ往復駆動される構成となっている。
【0008】前記各可動火格子2及び各固定火格子3
は、図1に示す如く内部が中空状に薄箱型に形成されて
おり、その前壁2a,3aには一次燃焼空気供給口13
が形成されている。また、各火格子2,3の内部空間は
空気ダクト15となっており、本実施例では、ほぼ水平
に配設した隔壁14ににより空気ダクト15を形成する
内部空間が上・下二室に分割されており、上部空気ダク
ト15aと下部空気ダクト15bが夫々形成されてい
る。尚、16aは上部空気ダクト16aへの空気供給
口、16bは下部空気ダクト15bからの空気排出口で
ある。
【0009】図1を参照して、1次押込送風機4は、一
次燃焼空気A1の必要最大風量よりも多い量の冷却用空
気Aを送風ダクト17を通して、各火格子2,3へ連続
的に供給している。各火格子2,3へ供給された冷却用
空気Aは空気供給口16aを通して上部空気ダクト15
a内へ導入され、火格子上壁2b,3bを冷却し乍ら流
通する。火格子上壁2b,3bを冷却することにより加
熱された冷却用空気Aは、その一部が火格子前壁2a,
3aに形成された一次燃焼空気供給口13から、一次燃
焼空気A1としてストーカ上の固体燃料12内へ噴出さ
れて行く。
【0010】一方、前記加熱された冷却用空気Aの残余
0は、上部空気ダクト15aの先端部で反転して下部
空気ダクト15b内へ導入され、空気排出口16bから
排出ダクト18を通して外部へ導出される。尚、前記排
出ダクト18を通して導出された高温冷却用空気A
0は、必要に応じて2次押込送風機5によって昇圧さ
れ、ガス式或いは蒸気式空気予熱器6を通して再加熱さ
れたあと、二次燃焼空気A2(若しくは後燃焼空気)と
してストーカ炉の燃焼室(図示省略)内へ供給される。
【0011】前記一次燃焼空気供給口13から固体燃料
12内へ供給される一次燃焼空気量は、自動燃焼制御装
置11からの信号により空気量制御装置9を介して流量
調整ダンパ10の開度を調整することにより、所定流量
値に自動制御されている。
【0012】図2は本発明の第2実施例を示すものであ
り、階段状に組み合わせた各火格子2,3の間隙を通し
て、ストーカホッパ19内へ供給された空気を固体燃料
12内へ一次燃焼空気A1として噴出する方式のストー
カ炉に、本発明を適用した場合を示すものである。本実
施例に於いては、1次押込送風機4により各火格子2,
3の空気供給口16aへ導入された冷却用空気Aは、火
格子内部の上部空気ダクト15aを流通しつつ火格子上
壁2b,3bを冷却し、先端部で反転して下部空気ダク
ト15bを通り、空気排出口16bから排風ダクト18
内へ排出されて行く。排出された高温の冷却用空気Aの
一部はストーカホッパ19内へ排出され、一次燃焼空気
1として各ストーカ2,3の間隙を通して固体燃料1
2内へ噴出されて行く。
【0013】1次押込送風機4から送入される冷却用空
気Aの風量は、第1実施例の場合と同様に一次燃焼空気
1の最大必要量よりも多い量に設定されており、残余
の高温冷却用空気A0は、必要に応じて2次押込送風機
5により昇圧され、空気予熱器6で再加熱されたあと、
二次燃焼空気A2等として活用される。また、ストーカ
ホッパ19内へ戻される一次燃焼空気A1の流量制御
は、自動燃焼制御装置11からの信号により流量制御装
置9を介して流量調整ダンパ10の開度を調整すること
により、自動的に最適値に制御される。
【0014】尚、前記各実施例においては、可動火格子
2と固定火格子3を長手方向(燃料の流れ方向)に交互
に階段状に組み合わせた方式のストーカ炉を対象として
いるが、階段状に形成した長筒状の可動火格子と固定火
格子とを炉の横幅方向に交互に組み合わせた方式のスト
ーカ炉であっても、本件方法発明を適用できることは勿
論である。
【0015】
【発明の効果】本件発明においては、内部空間に空気ダ
クト15を設けた比較的構造の簡単な火格子2,3を用
いることが出来るため、ストーカ炉の製造コストが上昇
したり、或いは保守管理に多くの手数を要したりするこ
とが全く無く、経済性に優れている。また、本件発明で
は、火格子2,3の空気ダクト15内へ常に一次燃焼空
気A 1の必要最大量を越える量の冷却用空気Aを連続的
に流す構成としているため、炉の運転状態に拘わらず火
格子に対する冷却効果を常に高水準に維持することがで
き、負荷変動に起因する火格子の損傷が皆無となる。更
に、本発明では、余剰の高温冷却用空気A0を二次燃焼
空気A2や後燃焼空気として活用することが出来るう
え、空気予熱器で再加熱する場合でも、火格子下での熱
交換により冷却用空気A0が予熱されているため、大気
をそのまま供給する場合に比べて空気予熱器自体を小さ
くできるとともに、熱交換チューブの管壁温度が上昇す
ることにより、従来この空気予熱器の問題点であった低
温腐食を軽減することができる。本発明は上述の通り、
優れた実用的効用を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件方法発明を適用したストーカ炉の一例を示
す説明図である。
【図2】本件方法発明を適用したストーカ炉の他の例を
示す説明図である。
【符合の説明】
1 ストーカ 2 可動火格子 2a 前壁 2b 上壁 3 固定火格子 3a 前壁 3b 上壁 4 1次押込送風機 5 2次押込送風機 6 空気予熱器 7 流量検出器 8 流量計 9 流量制御装置 10 流量調整ダンパ 11 自動燃焼制御装置 12 固体燃料 13 1次燃焼空気の供給 14 隔壁 15 空気ダクト 15a 上部空気ダクト 15b 下部空気ダクト 16a 空気供給口 16b 空気排出口 17 送風ダクト 18 排風ダクト 19 ストーカホッパ A 冷却用空気 A0 残余の高温冷却用空気 A1 1次燃焼空気 A2 2次燃焼空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23H 3/02 F23H 7/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストーカ(1)を構成する各火格子
    (2),(3)の内部に隔壁(14)を設けて上部空気
    ダクト(15a)と下部空気ダクト(15b)を形成
    し、冷却用空気(A)を前記上部空気ダクト(15a)
    から下部空気ダクト(15b)の順に流通させて各火格
    子(2),(3)の上壁(2b),(3b)を冷却し、
    更に、加熱された冷却用空気(A)の一部を各火格子
    (2),(3)の前壁(2a),(3a)に設けた空気
    供給口(13)より固体燃料(12)内へ一次燃焼空気
    (A 1 )として供給すると共に、各火格子(2),
    (3)の下部空気ダクト(15b)から排出する高温冷
    却用空気(A 0 )の風量を調整することにより、前記一
    次燃焼空気(A 1 )の供給量を制御する構成としたスト
    ーカ炉に於ける火格子の冷却方法。
  2. 【請求項2】 ストーカ(1)を構成する各火格子
    (2),(3)の内部に隔壁(14)を設けて上部空気
    ダクト(15a)と下部空気ダクト(15b)を形成
    し、冷却用空気(A)を前記上部空気ダクト(15a)
    から下部空気ダクト(15b)の順に流通させて各火格
    子(2),(3)の上壁(2b),(3b)を冷却し、
    更に、下部空気ダクト(15b)から排出した高温冷却
    用空気(A 0 )の一部を一次燃焼空気(A 1 )としてスト
    ーカホッパ(19)内へ導入し、各火格子(2),
    (3)の下方より両者の間隙を通して固体燃料(12)
    内へ供給する構成としたストーカ炉に於ける火格子の冷
    却方法。
  3. 【請求項3】 冷却用空気(A)の供給量を一定量とす
    ると共に、残余の高温冷却用空気(A 0 )を二次燃焼空
    気若しくは後燃焼空気(A 2 )として活用するようにし
    た請求項1又は請求項2に記載のストーカ炉に於ける火
    格子の冷却方法。
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KR101143978B1 (ko) * 2010-01-13 2012-05-09 진영신 소각로용 화격자
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