JP3017692B2 - ミシンのかま - Google Patents

ミシンのかま

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JP3017692B2
JP3017692B2 JP9028220A JP2822097A JP3017692B2 JP 3017692 B2 JP3017692 B2 JP 3017692B2 JP 9028220 A JP9028220 A JP 9028220A JP 2822097 A JP2822097 A JP 2822097A JP 3017692 B2 JP3017692 B2 JP 3017692B2
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徳三 広瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直全回転かまの
内かま内のボビンに巻回された下糸を引出すための構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は典型的な従来技術の垂直全回転か
ま22の全体の構成を示す分解斜視図であり、図7はボ
ビンケース1によってボビン2が内かま3内に保持され
た状態を示す一部の水平断面図である。水平な回転軸線
L1まわりに回転駆動される外かま4には、内かま3が
回り止めされた状態で収納され、内かま3には、ボビン
ケース1が着脱自在に装着され、ボビンケース1には下
糸5が巻回されたボビン2が収納される。
【0003】ボビンケース1は、図6の上方に開口した
略C字状の周壁6と、周壁6の軸線方向一端部を塞ぐ端
壁7と、端壁7に一直径線に沿った係合方向A1および
その係合方向A1とは逆向きの解除方向A2に摺動自在
に装着されるラッチ8と、ラッチ8を前記一直径線方向
に変位させるための操作片9とを有する。ラッチ8は、
図示しないばねによって、係合方向A1にばね力が与え
られている。このボビンケース1の周壁6には、下糸調
子ばね10が設けられ、ボビンケース1に収納されたボ
ビン2の下糸5は、仮想線5aで示すように、周壁6と
下糸調子ばね10との間を通って引き出され、下糸5に
張力を与えることができるように構成されている。
【0004】上記のボビンケース1に収納されるボビン
2は、一対のフランジ11a,11bと、各フランジ1
1a,11bを連結する直円筒状の巻胴12とから成
る。また内かま3は、周壁13と、周壁13の軸線方向
一端部で一直径線方向に延びる底部14と、底部14に
開口端側に向けて立設されるスタッド15とを有する。
スタッド15の遊端部には、環状の嵌合凹所16が形成
される。
【0005】ボビンケース1の端壁7にはまた、周壁6
の開口端側に向けて、その周壁6の軸線に沿って直円筒
状の筒部17が形成され、この筒部17には、ボビンケ
ース1が内かま3に装着された状態で前記スタッド15
が挿入し、端壁7に形成される中央孔18から外方に突
出し、ラッチ8に形成される第1透孔19を挿通して、
操作片9に形成される第2透孔20に部分的に嵌まり込
んで外部に露出する。
【0006】このようにボビンケース1を内かま3に装
着した状態では、ラッチ8の第1透孔19に臨む周縁部
21がスタッド15の嵌合凹所16に嵌まり込み、内か
ま3とボビンケース1とが係合されて、ボビンケース1
が内かま3に抜け止めされる。このボビンケース1に収
納されるボビン2は、ボビンケース1の筒部17がボビ
ン2の巻胴12に挿通された状態で、ボビンケース1に
収納されており、このボビン2の下糸5は、前述したよ
うに下糸調子ばね10と周壁6との間を通って仮想線5
aで示されように外部へ引出され、所定の張力で縫製す
ることができるように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
では、ボビン2を内かま3内に保持するためにボビンケ
ース1が用いられるため、ボビン2の外径および軸線方
向長さを大きくするには限界があり、そのためにボビン
2に巻回し得る下糸の巻糸量を大きくすることができ
ず、ボビン2の下糸5を消費するために頻繁に新たに下
糸5が巻回されたボビンと交換しなければならず、縫製
作業の効率が悪いという問題がある。
【0008】したがって本発明の目的は、ボビンに券回
し得る下糸の券回量を向上することができるようにし
て、縫製作業の効率を向上することができるミシンのか
まを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、中空の巻胴の軸線方向両端部にフランジが設けら
れ、下糸が券回されるボビンと、ボビンが収納され、開
口端に形成される内かまフランジの上部に下糸調子ばね
が設けられ、開口端の中央部付近に向けてボビン係止片
を設けて、その先端部付近に下糸挿通孔を設けた内かま
とを含み、ボビンに券回される下糸を、前記ボビン係止
片の下糸挿通孔に挿通し、下糸調子ばねに導くことを特
徴とするミシンのかまである。本発明に従えば、下糸が
券回されるボビンは、中空の巻胴と、この巻胴の軸線方
向両端部に設けられるフランジとを有する。このような
ボビンは、内かま内に収納される。内かまの開口端に
は、ボビン係止片が設けられ、ボビン係止片の先端部に
は下糸が挿通する下糸挿通孔が形成される。内かま内に
収納されたボビンの下糸は、ボビン係止片の下糸挿通孔
に挿通され、下糸調子ばねに導かれる。この下糸調子ば
ねは、内かまフランジの上部に設けられ、この下糸調子
ばねによって、縫製時に下糸に適度の張力を与えること
ができる。このようにして本発明は、従来ではボビンケ
ースに設けられる下糸調子ばねが内かまのフランジに設
けられるとともに、内かま内からボビンが離脱しないよ
うにボビン係止片が設けられるので、従来のボビンケー
スは不要となり、このボビンケースの周壁の厚みおよび
周壁の軸線方向一端部を塞ぐ端壁の厚みに相当する長さ
だけ、ボビンの直径および軸線方向長さを大きくして、
下糸の券回量を増加させることができる。これによって
ボビンの交換のために縫製中に頻繁に縫製動作を停止す
る必要がなくなり、縫製作業の効率を向上することがで
きる。
【0010】請求項2記載の本発明は、内かまの下糸挿
通孔は、ボビン中心よりも針側で、かつボビンの外周部
寄りに設けられることを特徴とする。本発明に従えば、
前記ボビン係止片の下糸挿通孔は、ボビン中心よりも針
側でかつボビンの外周部寄りに設けられるので、内かま
の底部と、この底部側の一方のフランジとの間を通って
巻胴内を内かま開放端側に通過した下糸の経路上または
その付近に前記下糸挿通孔が配置されることになり、下
糸に大きな張力が作用せず、下糸の移動経路だけを一定
位置に案内して、不所望な挙動を防ぎ、下糸の張力変化
を少なくすることができる。これによって糸玉および糸
切れなどが生じず、質のよい縫い目を形成することが可
能となる。
【0011】
【0012】請求項3記載の本発明は、前記ボビンは、
内かまの底部側のフランジが放射線状の切れ目、単一ま
たは複数の貫通孔、および単一または複数の凹部のいず
れか1つを有することを特徴とする。本発明に従えば、
内かまの底部側に配置される一方のフランジは、放射線
状の切れ目が形成され、あるいは単一もしくは複数の貫
通孔が形成され、あるいは単一もしくは複数の凹部が形
成されるので、このような一方のフランジの形状に対応
して内かまの底部に突部を形成することによって、縫製
時におけるボビンの回転および軸直角方向の変位を阻止
して、下糸の不所望な張力変化をなくすことが可能とな
る。
【0013】請求項4記載の本発明は、前記ボビンは、
強磁性材料から成り、内かまの底部には、永久磁石片が
埋設されることを特徴とする。本発明に従えば、内かま
の底部に設けられる永久磁石片の磁気吸引力によって、
内かまの底部側に配置される一方のフランジが強磁性材
料から成るとき、その一方のフランジを磁気吸着するこ
とができる。これによってボビンの一方のフランジを内
かまの底部に密着して拘束することができ、縫製時のボ
ビンの回転または軸直角方向の変位が阻止され、縫製中
の下糸の不所望な張力変化を防ぐことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態のミ
シンのかまに備えられる内かま31を示す正面図であ
る。内かま31は、外周面に軌条32が形成される周壁
33と、周壁33の軸線方向一端部を塞ぐ底部34とを
有し、鋼鉄製またはステンレス鋼製である。この内かま
31には、ボビン35が周壁33から正面側から見て浮
いた状態で収納され、下糸36の上昇する途中となる内
かま31の開口端40に形成される内かまフランジ40
aの上部に、下糸調子ばね37が固定用ビス38とばね
力調整用ビス39とによって前記下糸36への押し付け
力を調整可能にして設けられる。
【0015】内かま31にはまた、その開口端、すなわ
ち図1に紙面に対して垂直手前側の端部40に中央部で
ある内かま31の軸線41に向けてボビン係止片42が
係止自在に設けられる。このボビン係止片42は、その
基端部がヒンジ43によって前記開口端40に軸線41
に垂直な仮想平面上の軸線44に関して角変位自在に連
結され、このヒンジ43には図示しない捩りばねが装着
され、ボビン係止片42の前記軸線41を超える先端部
45が内かま31の底部34に近接する方向にばね付勢
されている。このような先端部45には、下糸36が挿
通する下糸挿通孔46が形成される。この下糸挿通孔4
6は、ボビン中心、したがって内かま31の軸線41よ
りも針47側でかつボビン35の外周部寄りに設けられ
る。このような内かま31は、図6に示す従来技術と同
様に、外かま内に収納され、回り止めされた状態でボビ
ン35を保持することができる。
【0016】前記ボビン係止片42の開口端40への取
付位置は、針47の移動経路を含む一鉛直面57よりも
外かま回転方向A下流側に角度θの位置に選ばれる。こ
の角度θは、たとえば5〜30°である。また本発明の
実施の他の形態として、ボビン係止片42を一鉛直面5
7に関して外かま回転方向Aと逆方向に角度θと同一角
度を成す位置に設けてもよい。このようにボビン係止片
42を一鉛直面57に関して角度±θの位置に設けるこ
とによって、内かま31の下端から上方へ上糸を容易か
つ円滑に糸越しさせることができる。
【0017】前記ボビン35は、中空の巻胴48の軸線
方向両端部にフランジ49a,49bがそれぞれ設けら
れ、図1では内かま31の開口端側のフランジ49だけ
が見えた状態が示されている。このようにしてボビン係
止片42によって内かま31内にボビン35が保持され
るので、図6に示す従来のように、ボビンケース1が不
要であり、したがってボビンケース1の周壁6の厚み程
度だけボビン35の直径、したがって各フランジ49
a,49bの外径を大きくして、下糸36の巻回量を増
加することができる。また前述の図7に示されるよう
に、従来のボビンケース1は、肉厚の大きい端壁7、ラ
ッチ8および操作片9を有するけれども、本発明の実施
の形態では、これらが不要であり、これによってボビン
35の軸線方向の長さ、すなわち巻胴48の軸線方向長
さを長くして、下糸36の巻回量を増加することができ
る。したがって従来に比べて、縫製中にボビン交換のた
めに頻繁に縫製動作を停止する必要がなくなり、縫製作
業の効率を格段に向上することができる。
【0018】前記ボビン係止片42は、内かま31の開
口端40の端面上を移動する上糸が引掛からないよう
に、ヒンジ43および一端部付近が面取りされており、
外表面は摺動摩擦が小さくなるように滑り性がよく、円
滑な表面に研磨されている。
【0019】図2は、ボビン35の一方のフランジ49
aを示す図である。一方のフランジ49aには、放射線
状の複数の貫通孔51が半径方向に長く延びて形成され
る。このような貫通孔51に嵌まり込む突部が、内かま
31の底部34に形成され、このような突部に前記貫通
孔51が嵌まり込むことによって、図1に示されるよう
にボビン35を内かま31内で保持することができる。
このようにボビン35を内かま31内で同軸に保持する
のは、開口端側のフランジ49bの外周部上を下糸39
が縫製動作に伴って回転しながら引出されるため、各フ
ランジ49a,49bと内かま31の周壁33との間に
下糸36が噛み込まれて、張力が不所望に大きく変化し
てしまうことを防ぐためである。
【0020】図3は、本発明の実施の他の形態のボビン
35の一方のフランジ49a1を示す図である。本実施
の形態のボビン35の一方のフランジ49a1は、放射
状に延びる複数のフランジ部分52から成り、各周方向
に隣接する各フランジ部分52間には略V字状の切れ目
である切欠き53が形成される。このような一方のフラ
ンジ49a1に対応して内かま31の底部34に前記切
欠き53に嵌まり込む突部を形成することによって、前
述の実施の形態と同様に、ボビン35を内かま31内の
ほぼ中央に保持することができる。
【0021】図4は、本発明の実施のさらに他の形態の
ボビン35の一方のフランジ49a2を示す図である。
本実施の形態では、前記一方のフランジ49a2に、周
方向に単一個所だけ貫通孔54が形成される。このよう
な貫通孔54には、上述と同様に、内かま31の底部3
4に係止される突部が嵌まり込み、ボビン35を内かま
31内の周方向の一定の位置に保持することができる。
【0022】図5は、本発明の実施のさらに他の形態の
ボビン35の一方のフランジ49a3を示す図である。
本実施の形態では、一方のフランジ49a3に、周方向
に等間隔をあけて複数の貫通孔55が形成される。この
ような貫通孔55によってもまた、図4の実施の形態と
同様に、内かま31の底部34に形成される突部に各貫
通孔55が嵌まり込み、ボビン35を内かま31内で同
一軸線上に保持することができる。また本実施の形態で
は、貫通孔55は複数形成されるので、ボビン35を内
かま31に装着するときに、底部34に形成される突部
に各貫通孔55を一致させるために、ボビン35を軸線
まわりに大きな角度で回転させる必要がなく、装着時の
位置決めが容易である。
【0023】さらに本発明の実施の他の形態として、図
2〜図5に示される一方のフランジ49a,49a1,
49a2,49a3と同様に、内かま31の開口端側に
配置される他方のフランジ49bもまた形成されてもよ
い。これによってボビン35を内かま31に装着すると
きに、各フランジ49a,49bのいずれを底部34側
に配置しても前述の貫通孔51,54,55および切欠
き53を底部34の突部に嵌め込むことができ、装着時
にボビン35の一方のフランジ49aと他方のフランジ
49bとを確認する必要がなく、装着時の手間が削減さ
れる。
【0024】さらに本発明の実施の他の形態として、上
述の図2〜図5に示される各ボビンに代えて、各フラン
ジ49a,49bが図1に示されるような円環状のボビ
ンを用いるようにしてもよい。この場合には、内かま3
1の底部34に永久磁石片が埋設されるとともに、各ボ
ビン35の少なくとも底部34側に配置される一方のフ
ランジ49aは強磁性材料によって形成し、ボビン35
を内かま31内に装着した状態で磁気吸着して、ボビン
35の軸線が内かま31の軸線とほぼ一致するように、
言わば浮かせた状態で保持するようにしてもよい。この
ような永久磁石片を用いる構成によってもまた、ボビン
35を内かま31内で浮かせた状態とし、下糸36がフ
ランジ49aまたは49bと周壁33との間に挟まれて
張力が変化するという不具合を防ぐことができる。
【0025】以上のように本発明の実施の各形態によれ
ば、従来のようにボビンケースを必要としないので、ボ
ビン35の直径を大きくし、かつ軸線方向の長さを大き
くして、下糸36の巻回量を増加することができ、これ
によって頻繁なボビンの交換作業を少なくし、縫製動作
の中断回数を少なくして、縫製作業の効率を格段に向上
することができる。しかも、ボビンケースを必要としな
いため、ミシンのかま全体の部品点数も少なくなり、か
まの製造コストを削減することができる。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、下糸が
券回されるボビンは、中空の巻胴と、この巻胴の軸線方
向両端部に設けられるフランジとを有する。このような
ボビンは、内かま内に収納される。内かまの開口端に
は、ボビン係止片が設けられ、ボビン係止片の先端部に
は下糸が挿通する下糸挿通孔が形成される。内かま内に
収納されたボビンの下糸は、ボビン係止片の下糸挿通孔
に挿通され、下糸調子ばねに導かれる。この下糸調子ば
ねは、内かまの開口端に形成される内かまフランジの上
部に設けられ、下糸挿通孔とミシンの針が挿通する針落
ち穴とにわたって張架される下糸に適度の張力を与える
ことができる。
【0027】このようにして本発明ではボビンケースに
備えられる下糸張力ばねが内かまに設けられるととも
に、内かま内からボビンが離脱しないようにボビン係止
片が設けられるので、従来のボビンケースは不要とな
り、このボビンケースの周壁の厚みおよび周壁の軸線方
向一端部を塞ぐ端壁の厚みに相当する長さだけ、ボビン
の直径および軸線方向長さを大きくして、下糸の巻回量
を増加させることができるので、ボビンの交換のために
縫製中に頻繁に縫製動作を停止する必要がなくなり、縫
製作業の効率を向上することが可能となる。
【0028】請求項2記載の本発明によれば、前記ボビ
ン係止片の下糸挿通孔は、ボビン中心よりも針側でかつ
ボビンの外周部寄りに設けられるので、内かまの底部
と、この底部側の一方のフランジとの間を通って巻胴内
を内かま開放端側に通過した下糸の経路上またはその付
近に前記下糸挿通孔が配置されることになり、下糸に大
きな張力が作用せず、下糸の移動経路だけを一定位置に
案内して、不所望な挙動を防ぎ、下糸の張力変化を少な
くすることができる。これによって糸玉および糸切れな
どが生じず、質のよい縫い目を形成することが可能とな
る。
【0029】
【0030】請求項3記載の本発明によれば、内かまの
底部側に配置される一方のフランジは、放射線状の切れ
目が形成され、あるいは単一もしくは複数の貫通孔が形
成され、あるいは単一もしくは複数の凹部が形成される
ので、このような一方のフランジの形状に対応して内か
まの底部に突部を形成することによって、縫製時におけ
るボビンの回転および軸直角方向の変位を阻止して、下
糸の不所望な張力変化をなくすことが可能となる。
【0031】請求項4記載の本発明によれば、内かまの
底部に設けられる永久磁石片の磁気吸引力によって、内
かまの底部側に配置される一方のフランジが強磁性材料
から成るとき、その一方のフランジを磁気吸着すること
ができる。これによってボビンの一方のフランジを内か
まの底部に密着して拘束することができ、縫製時のボビ
ンの回転または軸直角方向の変位が阻止され、縫製中の
下糸の不所望な張力変化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のミシンのかまに備えら
れる内かま31の正面図である。
【図2】図1に示されるボビン35の一方のフランジ4
9aを示す図である。
【図3】本発明の実施の他の形態のボビン35の一方の
フランジ49a1を示す図である。
【図4】本発明の実施のさらに他の形態のボビン35の
一方のフランジ49a2を示す図である。
【図5】本発明の実施のさらに他の形態のボビン35の
一方のフランジ49a3を示す図である。
【図6】典型的な従来技術の垂直全回転かま22の全体
の構成を示す分解斜視図である。
【図7】ボビンケース1によってボビン2が内かま3に
保持された状態を示す一部の水平断面図である。
【符号の説明】
31 内かま 34 底部 35 ボビン 36 下糸 37 下糸調子ばね 40 開口端 42 ボビン係止片 43 ヒンジ 46 下糸挿通孔 48 巻胴 49a,49a1,49a2,49a3,49b フラ
ンジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 57/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の巻胴の軸線方向両端部にフランジ
    が設けられ、下糸が券回されるボビンと、 ボビンが収納され、開口端に形成される内かまフランジ
    の上部に下糸調子ばねが設けられ、開口端の中央部付近
    に向けてボビン係止片を設けて、その先端部付近に下糸
    挿通孔を設けた内かまとを含み、 ボビンに券回される下糸を、前記ボビン係止片の下糸挿
    通孔に挿通し、下糸調子ばねに導くことを特徴とするミ
    シンのかま。
  2. 【請求項2】 内かまの下糸挿通孔は、ボビン中心より
    も針側で、かつボビンの外周部寄りに設けられることを
    特徴とする請求項1記載のミシンのかま。
  3. 【請求項3】 前記ボビンは、内かまの底部側のフラン
    ジが放射線状の切れ目、単一または複数の貫通孔、およ
    び単一または複数の凹部のいずれか1つを有することを
    特徴とする請求項1または2に記載のミシンのかま。
  4. 【請求項4】 前記ボビンは、強磁性材料から成り、内
    かまの底部には、永久磁石片が埋設されることを特徴と
    する請求項1または2に記載のミシンのかま。
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