JP3017469U - エアーパージ兼気密検査機能付ガス栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンドルを半開しただけでエアーパージ及び
気密検査を行うことができると共に、シール性能が低下
しないガス栓を得る。 【構成】 ガス栓本体１のガス流路２に達するパージ孔
７を閉子４に偏心させて閉子４の下流側に設けると共
に、閉子４側のパージ分岐孔８の角度と大きさを、閉子
４が半開の状態で一部パージ孔７に開口し、併せて閉子
４の開閉穴４ａがガス流路２に一部開口するように構成
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、エアーパージと気密検査並びに動圧検査を行うための機能を備えた ガス栓に関する。

【０００２】

【従来の技術】

住宅においてガスの配管工事を行った場合には、工事区間内からのエアーパー ジとガス漏れが発生しないか否かを確認するための気密検査が行われる。従来の エアーパージと気密検査は、配管の末端に取り付けられたガス栓を用いて行われ ているが、最近の住宅の中には、ガスメータとガス器具を配管で直結する場合が ある。このような直結方式を採用した場合には、従来どおりの方式でエアーパー ジや気密検査を行うことができない。

【０００３】 そこで、配管工事が終了した場合に、ガスメータ側においてエアーパージ及び 気密検査を行うことができるように工夫したガス栓の提案がある。 ａ．実開平４−１１９７５号公報にはコック本体１に検査孔１４を設けると共 に、連通溝２３を形成してエアーパージ等を行うことができる検査孔付きガスコ ックが掲載されている。 ｂ．実公平６−７２２４号公報には前記実開平４−１１９７５号公報掲載のガ スコックと同じように、栓２に連通孔２４を形成したガスコックが掲載されてい る。 ｃ．実公平６−７２２５号公報にはコック本体１に空気抜き孔１５を形成し、 栓体２のガス流路２１を大きく形成して半開きの状態でエアーパージ或いは気密 検査を行うことができるガスコックが掲載されている。 ｄ．実公平６−１５１７９号公報にはコック本体１の流出孔１４の入口又はコ ック本体１側の通路１１側に切欠き１５、１５ｂを形成してエアーパージ或いは 気密検査を行うことができるガスコックが掲載されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記公知例の場合、次のような欠点がある。 ａ．実開平４−１１９７５号掲載のガスコックの場合、栓体１１の外周面に連 通溝２３を形成しているため、この連通溝２３によりシール面積が減少し、この 分コック本体１と栓体２間（テーパー面）のシール性能が低下する。 ｂ．実公平６−７２２４号公報掲載のガスコックの場合、通常の使用の際の開 状態時に連通孔２４を流出孔１９と対向させているが、通常の使用の際の開状態 時には連通孔２４を流出孔１９と１８０°逆側を向かせておき、空気抜き、漏洩 検査等を行う場合にのみ回動範囲の規制を解除し、栓体２を１８０°回動させて 開状態にすることにより、連通孔２４を流出孔１９と対向させるようにしている （公報７欄２５〜３１行目）。このため、エアーパージ或いは気密検査時に手間 がかかる。 ｃ．実公平６−７２２５号公報掲載のガスコックの場合、栓体２のガス流入路 ２１に切欠き２３、２４を形成しているため、この切欠き２３、２４に相当する 分シール面積が少なくなり、シール性能が低下する。 ｄ．実公平６−１５１７９号公報掲載のガスコックの場合、ガスコック本体１ 側に切欠き１５、１５ａを形成しているため、この切欠き１５、１５ａに相当す る分シール面積が少なくなり、シール性能が低下する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、エアーパージ兼気密検査機能付ガス栓において、上記ａ〜ｄの課題 を解決するのが目的であって、その構成は次のとおりである。 １．ガス栓本体内に形成された水平方向のガス流路に対して垂直方向から直交 するように閉子組み込みテーパー穴を形成し、このテーパー穴内に前記ガス流路 を開閉するための閉子を組み込んで成るガス栓において、 前記ガス栓本体内のテーパー穴に達するように、そしてこのテーパー穴の中心 よりも下流側に偏心させてパージ孔を水平に設けたこと、 前記テーパー穴内に組み込まれる閉子には、前記ガス流路に合致する貫通開閉 穴を形成すると共に、この開閉穴から外側に向けてパージ分岐孔を設けたこと、 前記パージ分岐孔の出口は閉子全閉の位置においてはガス流路の下流側に開口 し、閉子を左方向に略４５°回転させた位置においてはパージ分岐孔の出口の一 部が前記パージ孔に開口し、開閉穴の流入側はガス流路の上流側に一部開口し、 流出側はガス流路の下流側に一部開口し、閉子を全閉から左方向に９０°回転さ せた全開位置においてはパージ分岐孔の出口の一部が前記パージ孔の一部に開口 し、開閉穴の流入側と出口側はガス流路に対して全開状態で夫々開口するように パージ分岐孔の角度と孔径が設定されていること、 を特徴とするエアーパージ兼気密検査機能付ガス栓。 ２．ガス栓本体内に形成された水平方向のガス流路に対して垂直方向から直交 するように閉子組み込みテーパー穴を形成し、このテーパー穴内に前記ガス流路 を開閉するための閉子を組み込んで成るガス栓において、 前記ガス栓本体内のテーパー穴に達するように、そしてこのテーパー穴の中心 よりも下流側に偏心させてパージ孔を水平に設けたこと、 前記テーパー穴内に組み込まれる閉子には、前記ガス流路に合致する貫通開閉 穴を形成すると共に、この開閉穴から外側に向けてパージ分岐孔を設けたこと、 前記パージ分岐孔の出口は閉子全閉の位置においてはガス流路の下流側に開口 し、開閉穴の一部はパージ孔に開口し、閉子を左方向に略４５°回転させた位置 においてはパージ分岐孔の出口が前記パージ孔に開口し、開閉穴の流入側はガス 流路の上流側に一部開口し、流出側はガス流路の下流側に一部開口し、閉子を全 閉から左方向に９０°回転させた全開位置においてはパージ分岐孔は密閉され、 開閉穴の流入側と出口側はガス流路に対して全開状態で夫々開口するようにパー ジ分岐孔の角度が設定されていること、 を特徴とするエアーパージ兼気密検査機能付ガス栓。 ３．ガス栓本体内に形成された水平方向のガス流路に対して閉子組み込みテー パー穴を形成し、このテーパー穴内に前記ガス流路を開閉するための閉子を組み 込んで成るガス栓において、 前記ガス栓本体内のガス流路に達するように、そして閉子よりも下流側に偏心 させてパージ孔を設けたこと、 を特徴とするエアーパージ兼気密検査機能付ガス栓。 ４．ガス流路及び閉子内の開閉穴が水平方向に形成された前記３記載のエアー パージ兼気密検査機能付ガス栓。 ５．ガス流路及び閉子内の開閉穴が倒Ｌ字状に形成された前記３記載のエアー パージ兼気密検査機能付ガス栓。

【０００６】

【作用】

ガス栓のハンドル（閉子）は、左方向に９０°廻わしで全開、ここから右方向 に９０°廻わしで全閉である。このガス栓において、エアーパージを行う場合に は、前記第１項の場合、全閉の位置からハンドルを左方向に略４５°廻わすと、 パージ分岐孔の一部がパージ孔側に開口すると同時にガス流路の上流側と下流側 に閉子内のガス開閉穴の入側と出側が夫々一部開口し、ガス栓を境にした上流側 と下流側が連通し、更にパージ孔側が開口する。この結果、パージ孔からエアー パージを行うことができる。又、パージ孔に気密検査器を接続して、配管内の気 密検査を行うことができる。この気密検査は、閉子全閉の位置で行った場合には 下流側の気密検査を行うことができ、閉子４５°又は全開位置で行った場合には 上流側と下流側双方の気密検査を行うことができる。この結果、例えば下流側の 気密検査時には漏洩がなく、閉子半開又は全開で上下流双方の気密検査時に漏洩 が認められた場合には、上流側においてガスの漏洩があるものと判定できる。 ハンドルを全閉の位置から９０°左方向に廻わすと、閉子は全開となる。この 時、パージ分岐孔はパージ孔側に一部開口しているため、このパージ孔に検圧器 を接続することにより、動圧の測定が可能である。ハンドルを全開から右方向に ９０°廻わすと、全閉となる。 なお、エアーパージ及び気密検査、動圧検査時以外にはパージ孔にプラグを装 着して密閉しておく。

【０００７】 次に、前記第２項の考案の場合は、ハンドル全閉の位置において、閉子側のパ ージ分岐口はガス流路の下流側に開口し、開閉穴の流入側の一部はパージ孔に開 口して下流側のエアーパージと気密検査を行うことができる。 次に、ハンドルを左方向に略４５°回転すると、パージ分岐孔がパージ孔と合 致し、開閉穴の一部がガス流路の上流側と下流側に一部開口し、エアーパージと 上流側と下流側の気密検査を行うことができる。

【０００８】 次に、前記第３項の場合は、ハンドル全閉の位置においてパージ孔はガス流路 の下流側に開口しており、下流側のエアーパージと気密検査を行うことができ、 ハンドル全開の位置においてパージ孔はガス流路の下流側に開口し、閉子の開閉 穴はガス流路の上流側と下流側に全開となり、この状態のとき上流側と下流側の エアーパージ及び気密検査及びガスの動圧検査を行うことができる。

【０００９】

【実施例】

図１乃至図３に基づいて請求項１に記載した本考案の実施例を詳述する。 符号の１はガス栓本体であって、このガス栓本体１内には水平方向のガス流路 ２が形成されていると共に、これに垂直方向から直交するように閉子組み込みテ ーパー穴３が形成され、更に、このテーパー穴３内には前記ガス流路２を開閉す るための閉子４が組み込まれている。５はガス流路２の流入側、６は流出側であ る。７は前記ガスコック本体１において、テーパー穴３に達するように、そして このテーパー穴３の中心よりも下流側に偏心させて設けたパージ孔である。８は 前記閉子４において、前記ガス流路２に合致する開閉穴４ａから外側に向けて形 成したパージ分岐孔であって、このパージ分岐孔８は次の如き構成である。パー ジ分岐孔８の出口８ａは閉子４が全閉の位置においてはガス流路２の下流側（流 出側６）に開口し、閉子４を左方向に略４５°回転（半開）させた位置において はパージ分岐孔８の出口８ａの一部が前記パージ孔７に開口し、開閉穴４ａの流 入側４ｂはガス流路２の上流側（流入側５）に一部開口し、流出側４ｃはガス流 路２の下流側に一部開口し、閉子４を全閉から左方向に９０°回転（全開）させ た位置においてはパージ分岐孔８の出口８ａの一部が前記パージ孔７の一部に開 口し、開閉穴４ａの流入側４ｂと流出側４ｃはガス流路２に対して全開状態で開 口するように開閉穴４ａとパージ分岐孔８の角度と孔径が設定されている。 図中９は閉子４を回動するハンドル、１０は回転制御板、図２において１１は パージ孔７を閉塞しているプラグ、１２はシール材である。 図４は上記構成のガス栓Ａをガスメータ１３からガス給湯器１４に至るガス配 管１５中に取り付けた例である。この図４において、１６はガス供給管、１７は ガス元栓である。

【００１０】 次に、図３に基づいてエアーパージ、気密検査、動圧検査の例を説明する。実 施例のガス栓は、ハンドル９（閉子４）を左方向に９０°廻わしで全開（図３（ Ｃ））、ここから右方向に９０°廻わしで全閉である（図３（Ａ））。このガス 栓において、エアーパージを行う場合には、プラグ１１を取り外し、全閉の位置 からハンドル９を左方向に略４５°廻わすと、パージ分岐孔８の出口８ａの一部 がパージ孔７側に開口すると同時に、ガス流路２の上流側５と下流側６に閉子４ の開閉穴４ａの流入側４ｂと流出側４ｃが夫々一部開口し、閉子４を境にした上 流側５と下流側６が連通し、更にパージ孔７側が開口する（図３（Ｂ））。この 結果、パージ孔７から配管の上流側５と下流側６双方のエアーパージを行うこと ができる。又、パージ孔７に気密検査器を接続して、配管の上流側５と下流側６ の気密検査を行うことができる。 ハンドル９を全閉の位置から９０°（半開の位置から４５°）左方向に廻わす と、閉子４は全開となる。この時、パージ分岐孔８の出口８ａはパージ孔７側に 一部開口しているため、このパージ孔７に検圧器を接続することにより、動圧の 測定が可能である。なお、閉子４が全閉の状態（Ａ）においては、下流側のエア ーパージ或いは気密検査が可能である。 エアーパージ及び気密検査、検圧を行わない場合には、パージ孔７には図２に 示すようにプラグ１１を嵌合して密閉しておく。

【００１１】 次に、図５（Ａ）〜（Ｃ）に基づいて請求項２に記載の本考案の実施例を説明 する。 このガス栓は、ガス栓本体１内に形成された水平方向のガス流路２に対して垂 直方向から直交するように閉子組み込みテーパー穴３を形成し、このテーパー穴 ３内に前記ガス流路２を開閉するための閉子４を組み込んで成るガス栓において 、前記ガス栓本体１内のテーパー穴３に達するように、そしてこのテーパー穴３ の中心よりも下流側に偏心させてパージ孔７を水平に設け、前記テーパー穴３内 に組み込まれる閉子４には、前記ガス流路２に合致する開閉穴４ａを形成すると 共に、この開閉穴４ａから外側に向けてパージ分岐孔８を設け、更に、前記パー ジ分岐孔８の出口８ａは閉子４全閉の位置においてはガス流路２の下流側６に開 口し、閉子４を左方向に略４５°回転させた位置においてはパージ分岐孔８の出 口８ａが前記パージ孔７に開口し、開閉穴４ａの流入側４ｂはガス流路２の上流 側５に一部開口し、流出側４ｃはガス流路２の下流側６に一部開口し、閉子４を 全閉から左方向に９０°回転させた全開位置においてはパージ分岐孔８は密閉さ れ、開閉穴４ａの流入側４ｂと流出側４ｃはガス流路２に対して全開状態で開口 するようにパージ分岐孔８の角度が設定されたもので、次の作用を有する。 ハンドル全閉の位置５において、閉子４側のパージ分岐口８はガス流路２の下 流側６に開口し、開閉穴４ａの流入側４ｂの一部はパージ孔７に開口して下流側 ６のエアーパージと気密検査を行うことができる（図５（Ａ））。 次に、ハンドルを左方向に略４５°回転すると、パージ分岐孔８がパージ孔７ と合致し、開閉穴４ａの流入側４ｂの一部がガス流路２の上流側５に、下流側４ ｃが下流側６に一部開口し、エアーパージと上流側５と下流側６の気密検査を行 うことができる（図６（Ｂ））。 次に、ハンドル全閉から９０°左方向に回転させた位置において、開閉穴４ａ とガス流路２は全開し、パージ分岐孔８は閉塞される。 次に図６（Ａ）、（Ｂ）に基づいて請求項３に記載の本考案の実施例を説明す る。 このガス栓は、ガス栓本体１内に形成された水平方向のガス流路２に対して閉 子組み込みテーパー穴３を形成し、このテーパー穴３内に前記ガス流路２を開閉 するための開閉穴４ａ付の閉子４を組み込んで成るガス栓において、前記ガス栓 本体１内のガス流路２に達するように、そして閉子４よりも下流側に偏心させて パージ孔７を設けた構成であって、次の作用を有する。 ハンドル全閉の位置においてパージ孔７はガス流路２の下流側６に開口してお り（図６（Ａ））、下流側６のエアーパージと気密検査を行うことができ、ハン ドル全開の位置においてパージ孔７はガス流路２の下流側６に開口し、閉子４の 開閉穴４ａはガス流路２の上流側５と下流側６に全開となり、このとき上流側５ と下流側６のエアーパージ及び気密検査及びガスの動圧検査を行うことができる 。

【００１２】 図７、図８はガス栓本体１内に倒Ｌ字型のガス流路２ａを形成したガス栓に対 し、請求項３に記載の本考案を実施した例であって、作用は、前記請求項３の実 施例の場合と同様である。 図８（Ａ）は閉子４が全開で、上流側５と下流側６のエアーパージと気密検査 及び動圧検査が可能で、図８（Ｂ）の状態（閉子４全閉）で下流側６のエアーパ ージと気密検査が可能である。

【００１３】

【考案の効果】

上記本考案の効果は次のとおりである。 ａ．請求項１、２に共通した効果として、閉子のシール面積を特に全閉状態に おいて減少させることがない。 ｂ．請求項１、２に共通した効果として、ハンドル半開状態でエアーパージ及 び気密検査を行うことができる。 ｃ．請求項１、３の効果として、ハンドル全開の状態でエアーパージ、気密検 査及び動圧検査を行うことができる。 ｄ．請求項３の場合、閉子のシール面積を全面で確保することができると共に 、エアーパージ孔をガス栓本体側に設けるだけのため、製作コストを低減できる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１に係るガス栓の要部を断面した状態の
説明図。

【図２】Ａ−Ａ′線断面図。

【図３】閉子の回転とパージ分岐孔及びパージ孔の関係
を示す説明図。

【図４】パイシャフト内において、ガスメータの出側配
管に本考案に係るガス栓を取り付けた状態の説明図。

【図５】請求項２に係るガス栓の構成とその作用の説明
図。

【図６】請求項３に係るガス栓の構成とその作用の説明
図。

【図７】請求項３に係る考案を倒Ｌ字型ガス流路を有す
るガス栓に実施した場合の説明図。

【図８】図７に示したガス栓の作用の説明図。

【符号の説明】

１ ガス栓本体 ２ ガス流路 ３ テーパー穴 ４ 閉子 ５ ガス流入側 ６ ガス流出側 ７ パージ孔 ８ パージ分岐孔 ９ ハンドル １０ 制御板 １１ プラグ １２ シール材 １３ ガスメータ １４ ガス給湯器 １５ ガス配管 １６ ガス供給管 １７ ガス元栓

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガス栓本体内に形成された水平方向のガ
   ス流路に対して垂直方向から直交するように閉子組み込
   みテーパー穴を形成し、このテーパー穴内に前記ガス流
   路を開閉するための閉子を組み込んで成るガス栓におい
   て、 前記ガス栓本体内のテーパー穴に達するように、そして
   このテーパー穴の中心よりも下流側に偏心させてパージ
   孔を水平に設けたこと、 前記テーパー穴内に組み込まれる閉子には、前記ガス流
   路に合致する貫通開閉穴を形成すると共に、この開閉穴
   から外側に向けてパージ分岐孔を設けたこと、 前記パージ分岐孔の出口は閉子全閉の位置においてはガ
   ス流路の下流側に開口し、閉子を左方向に略４５°回転
   させた位置においてはパージ分岐孔の出口の一部が前記
   パージ孔に開口し、開閉穴の流入側はガス流路の上流側
   に一部開口し、流出側はガス流路の下流側に一部開口
   し、閉子を全閉から左方向に９０°回転させた全開位置
   においてはパージ分岐孔の出口の一部が前記パージ孔の
   一部に開口し、開閉穴の流入側と出口側はガス流路に対
   して全開状態で夫々開口するようにパージ分岐孔の角度
   と孔径が設定されていること、 を特徴とするエアーパージ兼気密検査機能付ガス栓。
2. 【請求項２】 ガス栓本体内に形成された水平方向のガ
   ス流路に対して垂直方向から直交するように閉子組み込
   みテーパー穴を形成し、このテーパー穴内に前記ガス流
   路を開閉するための閉子を組み込んで成るガス栓におい
   て、 前記ガス栓本体内のテーパー穴に達するように、そして
   このテーパー穴の中心よりも下流側に偏心させてパージ
   孔を水平に設けたこと、 前記テーパー穴内に組み込まれる閉子には、前記ガス流
   路に合致する貫通開閉穴を形成すると共に、この開閉穴
   から外側に向けてパージ分岐孔を設けたこと、 前記パージ分岐孔の出口は閉子全閉の位置においてはガ
   ス流路の下流側に開口し、開閉穴の一部はパージ孔に開
   口し、閉子を左方向に略４５°回転させた位置において
   はパージ分岐孔の出口が前記パージ孔に開口し、開閉穴
   の流入側はガス流路の上流側に一部開口し、流出側はガ
   ス流路の下流側に一部開口し、閉子を全閉から左方向に
   ９０°回転させた全開位置においてはパージ分岐孔は密
   閉され、開閉穴の流入側と出口側はガス流路に対して全
   開状態で夫々開口するようにパージ分岐孔の角度が設定
   されていること、 を特徴とするエアーパージ兼気密検査機能付ガス栓。
3. 【請求項３】 ガス栓本体内に形成された水平方向のガ
   ス流路に対して閉子組み込みテーパー穴を形成し、この
   テーパー穴内に前記ガス流路を開閉するための閉子を組
   み込んで成るガス栓において、 前記ガス栓本体内のガス流路に達するように、そして閉
   子よりも下流側に偏心させてパージ孔を設けたこと、 を特徴とするエアーパージ兼気密検査機能付ガス栓。
4. 【請求項４】 ガス流路及び閉子内の開閉穴が水平方向
   に形成された請求項３記載のエアーパージ兼気密検査機
   能付ガス栓。
5. 【請求項５】 ガス流路及び閉子内の開閉穴が倒Ｌ字状
   に形成された請求項３記載のエアーパージ兼気密検査機
   能付ガス栓。