JP3017097B2 - 複合紙及びその製造方法 - Google Patents

複合紙及びその製造方法

Info

Publication number
JP3017097B2
JP3017097B2 JP8220715A JP22071596A JP3017097B2 JP 3017097 B2 JP3017097 B2 JP 3017097B2 JP 8220715 A JP8220715 A JP 8220715A JP 22071596 A JP22071596 A JP 22071596A JP 3017097 B2 JP3017097 B2 JP 3017097B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
fibers
layer
papermaking
composite paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8220715A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1053950A (ja
Inventor
一路 正木
良仁 久保田
英知 市川
真理 加賀野井
浩 水谷
Original Assignee
伊野紙株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16755384&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3017097(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by 伊野紙株式会社 filed Critical 伊野紙株式会社
Priority to JP8220715A priority Critical patent/JP3017097B2/ja
Publication of JPH1053950A publication Critical patent/JPH1053950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3017097B2 publication Critical patent/JP3017097B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合紙及びその製造
方法に関し、特には抄紙後の2次加工によることなく、
抄紙段階において抄紙層のバインダー繊維の軟化・溶融
によって接合することにより、使用目的に応じた各種の
抄紙層と乾式不織布層とを任意に組み合わせて複合紙と
するものである。
【0002】
【従来の技術】乾式不織布はケミカルボンドカード不織
布,サーマルボンドカード不織布,水流絡合カード不織
布,スパンボンド不織布,メルトブローン不織布など多
くの方法によって製造され、その特徴を活かして多方面
に利用されている。
【0003】しかしながら、これらステープル繊維や長
繊維から構成されている乾式不織布は湿式紙に比較する
と低坪量における均一性が余り良くない。また繊維とし
ては多種の合成繊維、化学繊維や綿が使用されている
が、パルプに比較すると全て高価である。カード不織布
には各種繊維を混綿することも可能であるが、そのため
には広い場所を必要とし、混合する繊維種数やその混合
性にも限界がある。またスパンボンド不織布、メルトブ
ローン不織布やスパンボンド不織布を表裏に配し中層に
メルトブローン不織布を配して3層にした複合不織布
(SMS不織布)も使用されている樹脂は同一又は類似
物でその物性や機能は限定されている。
【0004】一方湿式抄紙による紙や湿式不織布は、パ
ルプや化学繊維或は合成繊維の2〜15mm長さのショ
ートカット繊維からなり、上記の乾式不織布に比較して
緻密で均一な層を形成し、地合や隠蔽性が優れている。
またパルプの種類,叩解条件の選択や各種紙薬品の添加
により強度や吸水性,透気度,嵩高性,撥水性など幅広
い物性の付与が可能である。
【0005】しかしながら、これらの性能を同時に満足
することは困難である。例えば嵩高性、柔軟性を付与し
ながら強度、特に十分な湿潤強度や表面強度を付与する
ことは困難である。
【0006】そこで、不織布や紙が各々単独で最終製品
の使用目的のための機能を満足しないときは2種以上の
材料を複合化することが行われている。不織布と紙の複
合化の場合、従来は既成の紙と不織布をそれぞれ製造
し、熱エンボスや熱カレンダー等の圧着による接合、或
はバインダー,ホットメルト等の接着剤を介した接合等
の2次加工により複合しているのが一般的である。
【0007】この従来の複合化方法では、接着剤の塗工
や熱ロールによる熱圧着等の2次加工を必要とする。ま
た、第3成分の接着剤を使用する場合は、接着剤により
複合化する不織布や紙の本来の機能が変化したり、熱圧
着する場合は高圧縮による繊維の形状変化や物性変化が
生じている。更に2次加工による加工コストの付加や歩
留りが低下することなどの不都合がある。
【0008】更に近年高圧水流絡合による不織布や紙の
複合化の方法が提示されている。例えば特開平6−29
9456号には長繊維シートと紙シート及びメルトブロ
ーンシートの3種のシートを重ねて高圧水流絡合により
一体化して複合不織布を得ることが開示されている。こ
の方法では繊維間接合は繊維の絡合のみで行われてい
て,バインダー要素なしの複合不織布の製造が可能にな
っているが、高価な設備で生産性が低く高コスト化は避
けられない。
【0009】また、出願人は先に特開平5−27999
7号により、鞘部が熱融着性樹脂の芯鞘構造の繊維から
なるスパンボンド不織布と抄紙層を抄紙機上で重合し、
接合してなる複合紙とその製造方法について提供してい
る。
【0010】しかしながら、この複合紙は接合に寄与す
る繊維がスパンボンド不織布に存在することに基づくも
のであり、得られる複合紙はスパンボンド不織布との複
合に限定されている。また、物性的に見てもスパンボン
ド不織布の寄与はその高強度とヒートシール性等に限定
されている。更にこの芯鞘構造のスパンボンド不織布は
通常の1種の樹脂成分からなるスパンボンド不織布に比
較して高価となる問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
した従来の不織布と紙を接着剤で接合する方法や熱カレ
ンダー、熱エンボスロールで熱圧着する方法や高圧水流
絡合による一体化等の2次加工によることなく、又芯鞘
構造の熱融着性繊維からなるスパンボンド不織布に限定
されることなく、抄紙段階において使用目的に応じた各
種の抄紙層と乾式不織布層とを任意に組み合わせて重合
し、抄紙層のバインダー繊維の軟化・溶融によって接合
することにより、複合紙の物性や機能の拡大を図ること
ができる複合紙及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、複合紙として、湿式抄造された抄紙層に抄
紙段階において乾式不織布層を重合し、抄紙層と乾式不
織布層とは抄紙層中のバインダー繊維の軟化・溶融によ
って接合されている構成、湿式抄造された抄紙層の両面
抄紙段階において乾式不織布層を重合し、抄紙層と乾
式不織布層とは抄紙層中のバインダー繊維の軟化・溶融
によって接合されている構成を提供する。そして、抄紙
層と乾式不織布層が一体としてクレープ形状を有する構
成、抄紙層はセルロース繊維,ポリエステル繊維,ポリ
アミド繊維,ポリアクリル繊維,ポリプロピレン繊維,
ポリエチレン繊維から選ばれた一種又は複数の繊維とバ
インダー繊維とからなる構成、バインダー繊維は熱融着
性繊維又は高温湿熱溶解性ポリビニールアルコール繊維
から選ばれた一種又は複数の繊維である構成、高温湿熱
溶解性ポリビニールアルコール繊維の融点が60℃〜1
00℃である構成、及び乾式不織布層はポリオレフィン
樹脂又はポリエステル樹脂の長繊維からなるスパンボン
ド不織布,メルトブローン不織布,スパンボンド・メル
トブローン・スパンボンドの3層不織布,ポリオレフィ
ン樹脂又はポリエステル樹脂からなるステープル繊維か
らのサーマルボンドカード不織布,セルロース繊維を主
体とする高圧水流絡合不織布から選ばれたものである構
成を提供する。
【0013】また、複合紙の製造方法として、バインダ
ー繊維を含有する湿式抄造された抄紙層に乾式不織布層
を重合し、ドライヤーで乾燥し、更に100℃〜150
℃に加熱することにより、バインダー繊維を軟化・溶融
させて抄紙層と乾式不織布層とを接合する構成、バイン
ダー繊維を含有する湿式抄造された抄紙層に乾式不織布
層を重合し、ドライヤーで乾燥し、更に100℃〜15
0℃に加熱することにより、バインダー繊維を軟化・溶
融させて抄紙層と乾式不織布層とを接合して複合紙とす
るとともに、ドライヤーからクレーピングドクター刃を
介して複合紙を剥離するときにドライヤーの速度より低
速度で複合紙を巻き取ることにより複合紙にクレープ形
状を付与する構成を提供する。
【0014】上記構成の複合紙によれば、抄紙後の2次
加工によることなく、抄紙段階において使用目的に応じ
た各種の抄紙層と乾式不織布層とを任意に組み合わせて
重合し、抄紙層のバインダー繊維の軟化・溶融によって
接合することができる。この複合紙の抄紙層と乾式不織
布層とは、前者に混抄されたバインダー繊維の熱による
溶融により全面において均一に接合しながら、なお不織
布と紙のそれぞれの特性を維持している。この接合の度
合いは抄紙層の繊維配合や抄紙条件で調整可能である.
また高コストの不織布の低坪量品を使用しても隠蔽度、
透気度を抄紙層の繊維の種類、パルプ加工や坪量の選択
により調整をすることが可能で低コストの複合紙が得ら
れる。また、非ヒートシール性の不織布には低坪量の熱
融着性繊維含有の抄紙層を複合化してヒートシール性を
付与することもできる。更にドライヤーでのクレープ加
工により複合紙に伸縮性,柔軟性を付与できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明にかかる複合紙及び
その製造方法の実施の形態を図を参考として説明する。
本発明は抄紙後の2次加工によることなく、抄紙段階に
おいて使用目的に適した各種の抄紙層と乾式不織布層と
を任意に組み合わせて重合し、抄紙層のバインダー繊維
の軟化・溶融によって接合するものである。
【0016】図1は本発明に係る複合紙の製造装置を簡
略化して示す説明図である。図1に示すように、抄紙層
1は繊維分散液2から繊維層が回転するメッシュ・シリ
ンダー上で紙層形成されロール3,3,3を周回するコ
ンベアーフェルト4に移送・搬送される。ここで、乾式
不織布層8は不織布巻出しロール9よりコンベアーフェ
ルト4の上に重合され、抄紙層1と共に搬送されてニッ
プされた後、ロール5,5,5を周回するコンベアーフ
ェルト6に移りその後、コンベアーフェルト6からヤン
キードライヤー7の外周面に送られる。よって、抄紙層
1は乾式不織布層8と重合せられた後に抄紙層1が乾燥
部のヤンキードライヤー7に直接接触して乾燥した後、
更に100℃〜150℃程度までに加熱せられて、抄紙
層1に混抄されたバインダー繊維が軟化ないし一部溶融
して抄紙層1の繊維が接着すると共に抄紙層1と乾式不
織布層8が接合され、複合紙10として複合紙巻取りロ
ール11に巻き取られる。なお、ヤンキードライヤー7
からクレーピングドクター刃を介して複合紙を剥離する
ときにヤンキードライヤー7の速度より低速度で複合紙
巻取りロール11に複合紙10を巻き取ることにより複
合紙10にクレープ形状を付与することができる。この
ときヤンキードライヤー7の表面でクレーピングドクタ
ー刃により複合紙10は強く押しつけられ、抄紙層1と
乾式不織布層8の接着力が向上する。また乾式不織布層
が熱収縮性がある場合でもその収縮を吸収することがで
き、抄紙層と乾式不織布層の接着を良化することが実証
されている。
【0017】抄紙層1はセルロース繊維,ポリエステル
繊維,ポリアミド繊維,ポリアクリル繊維,ポリプロピ
レン繊維,ポリエチレン繊維から選ばれた一種又は複数
の繊維の主体繊維と、繊維状結合材としてのバインダー
繊維とからなる。セルロース繊維としては木材パルプの
他,麻や綿、靱皮パルプ,ケナフ、藁パルプ,バガスな
どの非木材パルプがその特性に応じて使用でき、又化学
繊維としてレーヨン、リオセル、ビニロンが使用でき
る。主体繊維は2〜15mmカット長の繊維を使用し、
目的に応じて活性炭繊維や消臭性繊維を混合することも
可能である。
【0018】抄紙層1に混抄されるバインダー繊維とし
ては熱融着性繊維又は高温湿熱溶解性ポリビニールアル
コール繊維から選ばれた一種又は複数の繊維を使用す
る。この熱融着性繊維は融点が160℃以上で抄紙機の
ドライヤーの熱により溶融しない高融点のポリプロピレ
ン樹脂ないしポリエステル樹脂と軟化点ないし融点が7
0〜140℃で通常のドライヤー温度で溶融するポリエ
チレン樹脂ないしエチレン酢酸ビニル共重合樹脂あるい
は変性ポリエステル樹脂からなる2成分複合繊維が好適
に使用できる。これらの樹脂の組合せで高融点及び低融
点樹脂の融点の温度差は30〜150℃の範囲になるこ
とが望ましい。この熱融着性繊維の配合割合は3〜70
%、好ましくは5〜40%である。なお、対象とする乾
式不織布層8の種類,坪量,乾式不織布層8との接着力
などによってその配合比率を選択する。例えば乾式不織
布層8がセルロース繊維のみで構成されていて、これに
ヒートシール性を付与したいときは熱融着性繊維の配合
率は80〜100%とする場合もある。これら抄紙層1
内の配合比率は不織布との接着強度や抄紙層内の強度を
得るための範囲を示すもので抄紙層で混抄する繊維の種
類や繊度,カット長などの選択も変わる。
【0019】また高温湿熱溶融繊維を使用する場合は1
〜20%、好ましくは2〜7%配合して用いる。複合紙
10に要求される硬さによって配合量を選択するもので
あり、この配合量が多すぎるとドライヤーへの接着が強
すぎたり、シートが硬くなりすぎる欠点が生じる。ま
た、別に未延伸ポリエステル樹脂からなる繊維で、抄紙
機ドライヤー上で熱による高収縮により主体繊維に絡ま
るアンカー効果で接合効果を示すバインダー繊維も使用
できる。また、ポリオレフィン樹脂からなる合成パルプ
も使用できる。乾式不織布層8がセルロース系化学繊維
を主要繊維とするときは抄紙層1には高温湿熱溶融繊維
として60〜100℃の熱水に軟化・溶融するビニロン
バインダー繊維が有効である。
【0020】また、抄紙層1にパルプを使用するとき
は、乾燥強度,湿潤強度,密度,吸水性など最終品で必
要な物性を与えるため、叩解によるパルプ繊維の柔軟化
やマイクロフィブリル化また紙力増強剤の添加が行うこ
とが好ましい。この叩解と紙力増強剤の添加は熱融着性
繊維や合成繊維、化学繊維と混合する前に行う。紙力増
強剤として乾燥強度アップにはポリアクリルアミドやカ
チオン澱粉、湿潤強度アップにはポリアミド・ポアミン
・エピクロルヒドリン樹脂が使用される。その他必要に
応じサイズ剤,柔軟剤,難燃剤などを内添ないし外添で
添加してもよい。
【0021】一方複合化する乾式不織布層8としてはポ
リオレフィン樹脂又はポリエステル樹脂の長繊維からな
るスパンボンド不織布,メルトブローン不織布,スパン
ボンド・メルトブローン・スパンボンドの3層不織布,
ポリオレフィン樹脂又はポリエステル樹脂からなるステ
ープル繊維からのサーマルボンドカード不織布,セルロ
ース繊維を主体とする高圧水流絡合不織布など多種の不
織布が使用可能である。乾式不織布層8を不織布を構成
する繊維としては合成繊維、化学繊維のいずれでも使用
可能である。なお、セルロース繊維が主体であるときは
抄紙層1に高温湿熱溶融繊維をバインダー繊維として使
用することが有効である。その坪量は3〜100g/m2
不織布が使用できるが、5〜50g/m2が好ましい。乾式
不織布層8の低坪量はその製造可能性に限界があるが,
極細繊維からなるメルトブローン不織布では10g/m2
下の低坪量品が得られている。しかし非常に低強度で、
通常そのままでは使用が不可能であるが、本発明を採用
することによってメルトブローンの特性を生かして低コ
ストで紙との複合化が可能である。一方乾式不織布層8
の高坪量品はその剛性が大となり、抄紙層との密着性が
低下し接合は困難になる。また高価格の高坪量不織布の
代わりに本発明では低坪量の乾式不織布層8を使用し抄
紙層1により厚みを補って,表裏が不織布層となる高坪
量の複合紙ができ、低コスト化が可能になる。
【0022】ドライヤーとしてのヤンキードライヤー7
の温度は熱融着性繊維の融点より10℃〜50℃高温で
あることが望ましい。乾式不織布層8と抄紙層1の接合
度は抄紙層1中のバインダー繊維の種類やその配合比
率、抄紙機の速度、抄紙機内のプレスロール、タッチロ
ールのニップ圧やヤンキードライヤー7の温度の設定で
調整できる。またクレープの付与によっても、複合紙1
0の風合い、接合強度を変え最終製品の目的に合わせ選
択することができる。
【0023】本発明に係る複合紙の製造方法及びその装
置の他の実施形態を図2に基づいて、説明する。図2に
示す複合紙の製造装置において図1と同一の構成要素に
ついては同一の符号を付してその説明を省略する。図2
に示す実施形態の特徴は乾式不織布層8がコンベアーフ
ェルト6で抄紙層1の上に供給、重合されヤンキードラ
イヤー7の外周部に送られ乾式不織布層8がヤンキード
ライヤー7に直接接触することになり、抄紙層1は乾式
不織布層8を介して乾燥後、更に100℃〜150℃に
加熱され、抄紙層1中のバインダー繊維の軟化ないし一
部溶融して抄紙層1の繊維が接着すると共に抄紙層1と
乾式不織布層8が接合されて複合紙10が製造される。
この製造方式で乾式不織布層8がヤンキードライヤー7
に密着しないときは乾燥工程や複合紙の物性に影響しな
い接着剤を乾燥前に外添することができる。この接着剤
としてはデンプン系化合物やポリビニールアルコールな
どが使用できる。
【0024】なお、図1と図2を複合して実施すること
により、乾式不織布層8を抄紙層1の両側から重合して
3層にすることも可能である。更に、一旦抄紙層1と乾
式不織布層8を複合した複合紙を図1又は図2の乾式不
織布層8の代わりに挿入することにより、合わせて4層
にすることも可能である。
【0025】上記した製造方法は円網・ヤンキー抄紙機
に基づいて説明したが、抄紙機はこれに限るものではな
く、ウェットパート(2の部分)においては、長網、短
網、傾斜短網、ツインワイヤー、フォーマーのいずれ
か、又はこれらの組合せ即ち抄紙層が2層ないし3層と
しての製造も可能である。またドライヤーパート(7の
部分)としては、ヤンキードライヤー、多筒ドライヤ
ー、スルードライヤーのいずれか又はこれらの組合せに
て用いることもできる。
【0026】本発明による複合紙には平抄き、クレープ
付きの両者が製造可能であり、目的に合わせ選択可能で
ある。平抄きでは表面はフラットになり腰、光沢のある
複合紙になる。またクレープ付きでは柔軟性が増し風合
いを付与した複合紙ができる。
【0027】〔実施例〕図1の製造装置を用いて以下の
条件により実施例1〜7を製造した。 《2層複合紙→実施例1〜6》 第1層 抄紙層:パルプ,レーヨン又はポリエステル繊
維に、熱融着性繊維又は合成パルプないし高温湿熱溶融
性のビニロンバインダー繊維を混抄する。 第2層 乾式不織布層:ケミカルボンドカード不織布、
サーマルボンドカード不織布,水流絡合カード不織布,
スパンボンド不織布又はメルトブローン不織布又はSM
Sの中から選ばれた不織布を使用する。 《3層複合紙→実施例7》上記した2層複合紙の抄紙層
面に更に同様の乾式不織布層を複合した。 抄紙条件:抄紙速度100m/分,ドライヤー温度13
0℃。
【0028】上記した実施例1〜7の用途及び特徴を表
1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1に具体的に示すように本発明に係る複
合紙は、広い用途性を有する。
【0031】
【発明の効果】本発明による複合シートの製法では2次
加工をすることなく、低コストで、使用目的に合わせた
各種の機能を持つ組成の抄紙層と乾式不織布層を接合で
き、両者の特徴を共に生かした複合シートを得ることが
できる。よって、従来法の2次加工による複合シートの
製法の欠点、即ち、接着剤法は接着剤が必要で物性変
化が生じる。熱圧着法では不織布ないし紙の繊維の変
形や特性が損なわれる欠点がある。高圧水柱流絡合法
は本来の高コストに加え,嵩高性や柔軟性の必要性から
絡合を不十分にして熱処理により強度を向上させる場合
は熱融着性繊維の配合が必要になる。2成分複合繊維
スパンボンド不織布を使用し本発明と同様の複合シート
の製法では製造上では本発明と同様であるが、使用する
不織布が限定されること、該スパンボンド不織布が高価
で、しかも構成する樹脂が限定され得られる複合シート
も限定される欠点がある。これ等を解消して、使用目的
に応じた各種の抄紙層と乾式不織布層とを任意に組み合
わせた複合紙を得ることができる。
【0032】また、本発明によれば、抄紙層と乾式不織
布層からなる複合紙に、複合紙一体でクレープ付与を可
能にすることができる。抄紙工程のドライヤー上でクレ
ーピングドクター刃により乾燥した複合紙をドライヤー
上より剥がし取るとき、ドライヤー表面でクレーピング
ドクター刃により複合紙は強く押しつけられ、抄紙層と
乾式不織布層の接着力が向上する。また乾式不織布層が
熱収縮性がある場合でもその収縮を吸収することがで
き、抄紙層と乾式不織布層の接着を良化することが実証
されている。このことにより複合化に使用可能の乾式不
織布層の範囲を広くすることができる。また、クレープ
付きの複合紙は使用した乾式不織布層が硬く、薄くても
見掛けの嵩高性と柔軟性が向上する。また吸液性を必要
とする場合にはクレープを付与によりクレープ無しに比
較し大幅に吸液力が向上することが実証されている。こ
れらは紙と乾式不織布層の後加工による複合化では得ら
れない効果である。すなわち原料として嵩高性の紙と乾
式不織布層を用いてもエンボス加工による加圧や接着剤
による接着により嵩高性が低下することになる。クレー
プ付き複合紙は吸水性、嵩高性、柔軟性を必要とするウ
ェツトティッシュ、おしぼりシートやドリップシート、
結露水吸収シート、ベットシーツなどの使用に好適であ
る。さらにフィルターではクレープ付与により嵩高性が
アップし、低圧力損失での濾過性を向上させる。以上説
明したように、クレープ付与を抄紙層、乾式不織布層一
体で可能にすることにより、複合化工程の短縮によるコ
スト低下と同時に嵩高性、柔軟性、伸縮性、吸収性、濾
過性等を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる複合シートの製造装置の第1実
施形態を示す概略説明図。
【図2】本発明にかかる複合シートの製造装置の第2実
施形態を示す概略説明図。
【符号の説明】
1…抄紙層 2…繊維分散液 3…ロール 4,6…コンベアーフェルト 5…ロール 7…ヤンキードライヤー 8…乾式不織布層 9…不織布巻出しロール 10…複合紙 11…複合紙巻取りロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 浩 千葉県八千代市八千代台西10丁目23番地 3号 (56)参考文献 特開 平8−218260(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04H 1/00 - 18/00 B32B 1/00 - 35/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿式抄造された抄紙層に抄紙段階におい
    乾式不織布層を重合し、抄紙層と乾式不織布層とは抄
    紙層中のバインダー繊維の軟化・溶融によって接合され
    ていることを特徴とする複合紙。
  2. 【請求項2】 湿式抄造された抄紙層の両面に抄紙段階
    において乾式不織布層を重合し、抄紙層と乾式不織布層
    とは抄紙層中のバインダー繊維の軟化・溶融によって接
    合されていることを特徴とする複合紙。
  3. 【請求項3】 抄紙層と乾式不織布層が一体としてクレ
    ープ形状を有する請求項1又は2記載の複合紙。
  4. 【請求項4】 抄紙層はセルロース繊維,ポリエステル
    繊維,ポリアミド繊維,ポリアクリル繊維,ポリプロピ
    レン繊維,ポリエチレン繊維から選ばれた一種又は複数
    の繊維とバインダー繊維とからなる請求項1,2又は3
    記載の複合紙。
  5. 【請求項5】 バインダー繊維は熱融着性繊維又は高温
    湿熱溶解性ポリビニールアルコール繊維から選ばれた一
    種又は複数の繊維である請求項1,2,3又は4記載の
    複合紙。
  6. 【請求項6】 乾式不織布層はポリオレフィン樹脂又は
    ポリエステル樹脂の長繊維からなるスパンボンド不織
    布,メルトブローン不織布,スパンボンド・メルトブロ
    ーン・スパンボンドの3層不織布,ポリオレフィン樹脂
    又はポリエステル樹脂からなるステープル繊維からのサ
    ーマルボンドカード不織布,セルロース繊維を主体とす
    る高圧水流絡合不織布から選ばれたものである請求項
    1,2,3,4又は5記載の複合紙。
  7. 【請求項7】 バインダー繊維を含有する湿式抄造され
    た抄紙層に乾式不織布層を重合し、ドライヤーで乾燥
    し、更に100℃〜150℃に加熱することにより、バ
    インダー繊維を軟化・溶融させて抄紙層と乾式不織布層
    とを接合することを特徴とする複合紙の製造方法。
  8. 【請求項8】 バインダー繊維を含有する湿式抄造され
    た抄紙層に乾式不織布層を重合し、ドライヤーで乾燥
    し、更に100℃〜150℃に加熱することにより、バ
    インダー繊維を軟化・溶融させて抄紙層と乾式不織布層
    とを接合して複合紙とするとともに、ドライヤーからク
    レーピングドクター刃を介して複合紙を剥離するときに
    ドライヤーの速度より低速度で複合紙を巻き取ることに
    より複合紙にクレープ形状を付与することを特徴とする
    複合紙の製造方法。
  9. 【請求項9】 抄紙層はセルロース繊維,ポリエステル
    繊維,ポリアミド繊維,ポリアクリル繊維,ポリプロピ
    レン繊維,ポリエチレン繊維から選ばれた一種又は複数
    の繊維とバインダー繊維とからなる請求項7又は8記載
    の複合紙の製造方法。
  10. 【請求項10】 バインダー繊維は熱融着性繊維又は高
    温湿熱溶解性ポリビニールアルコール繊維から選ばれた
    一種又は複数の繊維である請求項7,8又は9記載の複
    合紙の製造方法。
  11. 【請求項11】 乾式不織布層はポリオレフィン樹脂又
    はポリエステル樹脂の長繊維からなるスパンボンド不織
    布,メルトブローン不織布,スパンボンド・メルトブロ
    ーン・スパンボンドの3層不織布,ポリオレフィン樹脂
    又はポリエステル樹脂からなるステープル繊維からのサ
    ーマルボンドカード不織布,セルロース繊維を主体とす
    る高圧水流絡合不織布から選ばれたものである請求項
    7,8,9又は10記載の複合紙の製造方法。
JP8220715A 1996-08-02 1996-08-02 複合紙及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3017097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8220715A JP3017097B2 (ja) 1996-08-02 1996-08-02 複合紙及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8220715A JP3017097B2 (ja) 1996-08-02 1996-08-02 複合紙及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1053950A JPH1053950A (ja) 1998-02-24
JP3017097B2 true JP3017097B2 (ja) 2000-03-06

Family

ID=16755384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8220715A Expired - Lifetime JP3017097B2 (ja) 1996-08-02 1996-08-02 複合紙及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3017097B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5980673A (en) * 1997-03-10 1999-11-09 Uni-Charm Corporation Wiping sheet and method for producing the same
JP2003027360A (ja) * 2001-07-12 2003-01-29 Mitsui Chemicals Inc 不織布積層体
US7194788B2 (en) * 2003-12-23 2007-03-27 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Soft and bulky composite fabrics
JP4639690B2 (ja) * 2004-07-30 2011-02-23 王子製紙株式会社 ガラス合紙
JP4736898B2 (ja) * 2006-03-29 2011-07-27 トヨタ紡織株式会社 フィルタエレメントの製造方法
JP2009106878A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Denso Corp 燃料フィルタ
JP5128336B2 (ja) * 2008-03-26 2013-01-23 日本バイリーン株式会社 伸縮性不織布及びその製造方法
JP4999906B2 (ja) * 2009-10-28 2012-08-15 旭化成せんい株式会社 積層加工紙
JP6016769B2 (ja) * 2013-12-19 2016-10-26 ユニ・チャーム株式会社 不織布及び不織布の製造方法
JP6622535B2 (ja) * 2015-09-28 2019-12-18 京セラ株式会社 セルロース質部材の製法
JP6864589B2 (ja) * 2017-09-06 2021-04-28 花王株式会社 積層シート及びその製造方法
JP7529398B2 (ja) * 2019-12-06 2024-08-06 日本製紙クレシア株式会社 複合型不織布およびその製造方法
KR102376836B1 (ko) * 2019-12-20 2022-03-21 지리산한지(유) 습식 공법을 이용한 3층 구조 필터 및 이의 제조방법
CN114775334B (zh) * 2019-12-31 2023-02-03 杭州洁诺实业有限公司 复合纸的生产方法
CN114523681B (zh) * 2022-04-01 2024-04-19 四川艾医生医疗科技有限公司 一种用于可替换滤芯口罩的柔性贴面体自动粘贴装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1053950A (ja) 1998-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3017097B2 (ja) 複合紙及びその製造方法
KR101084890B1 (ko) 부드럽고 부피가 큰 복합 직물
TWI600814B (zh) 蓬鬆性不織布及其製造方法以及產品
CN113227480B (zh) 含纸浆的生物可降解非织造织物及其生产方法
JP4979862B2 (ja) ペーパー層と繊維ウェブ層の複合体シート及びその製造方法、多機能トップシート、吸収体製品及びその製造方法、吸収性複合体シート及びその製造方法
JPWO2001090481A1 (ja) 少なくとも2つの薄葉シートに剥離可能な多層紙
KR20000010731A (ko) 내구성 스펀레이스 구조 직물
JP2953628B2 (ja) 積層紙
JP5329860B2 (ja) 複合シートおよびその製造方法
JP2002105826A (ja) 開孔不織布及びその製造方法
JP3102451B2 (ja) 三層構造不織布及びその製造方法
JP4098439B2 (ja) 包装材、その製造方法および包装袋
JP2001192954A (ja) 壁紙用不織布
JP2784292B2 (ja) 複合紙及びその製造方法
JPH07236653A (ja) 吸収体およびその製造方法
JP3102450B2 (ja) 三層構造不織布及びその製造方法
JP2006002296A (ja) 水解紙の製造方法および水解紙
JP2955872B2 (ja) 水解性不織布及びその製造方法
JPH01213452A (ja) 嵩高不織布の製造方法
JP7815818B2 (ja) 積層体及び化粧用パフ
JPS63211354A (ja) 複合不織布およびその製造方法
JP2833784B2 (ja) 水分散溶解性能を有する嵩高紙及びその製造方法
TW404994B (en) Textured nonwoven composite material and method for making the same
US1989885A (en) Specialty paper
JP3321780B2 (ja) 複合シートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121224

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151224

Year of fee payment: 16

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term