JP3016903U - 流体噴射織機の緯糸逆引出装置 - Google Patents

流体噴射織機の緯糸逆引出装置

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JP3016903U JP1995002530U JP253095U JP3016903U JP 3016903 U JP3016903 U JP 3016903U JP 1995002530 U JP1995002530 U JP 1995002530U JP 253095 U JP253095 U JP 253095U JP 3016903 U JP3016903 U JP 3016903U
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元技 鄭
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ジェット技研株式會社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、流体噴射織機において、緯入が終
った後にノズルから必要以上に長く残留する緯糸を噴射
ノズルの方に逆引出して、よりいっそう理想的な製織が
できるようにした緯糸逆引出装置を提供する。 【構成】 流体噴射織機の一側の緯糸供給に緯糸逆引出
装置を配するに当り、本体4に本体4を貫通する中孔部
8と吸入孔10を設けて、互いに相通ずるようになし
て、上記吸入孔10に案内口24をレンチボルト32を
介して調整可能に嵌設し、中孔部8に吸入ホースを連結
して、空気を吸入ホースにより吸入するように構成し、
吸入孔10に空気が吸入するようにして、案内口24に
より緯糸46が吸入できるようにして、吸入空気は中孔
部8を介して吸出するようになしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、流体噴射織機の緯糸逆引出装置に関する。詳しくは、ウォータジ ェット織機やエアジェット織機のように、緯糸の緯入を噴射ノズルから噴射する 流体によって行うようにした流体噴射織機において、緯入が終った後に、噴射ノ ズルの先端から必要以上に長く延出して残留する緯糸を噴射ノズル側に逆引出す ることによって必要な長さだけ噴射ノズルの先端部に残留するようにし、これに より、より理想的な製織ができるようにした流体噴射織機の緯糸逆引出装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、ウォータジェット機またはエアジェット機のように、噴射ノズルか ら噴射する流体によって緯糸の緯入をする装置は、つぎのように働く。
【0003】 噴射ノズルから噴射する流体(水、空気)の力により緯糸が経糸の開口部を通 過する。このようにして緯入が行われると、ボティが前進して緯糸を織前(経糸 と緯糸とが交錯して製織が行われる部分)まで移送する。このあと、製織した緯 糸を切断機によって切断して、つぎの緯入に備える。
【0004】 このとき、切断された緯糸は、噴射ノズルと切断機の位置上から見たとき、噴 射ノズルの先端からきわめて長く延びた状態で残るので、緯糸のつぎの供給の大 きな障害となる。特に、噴射ノズルが2つ設けられている場合には、切断された 緯糸同士がからんで、緯糸の正常な供給の障害となる。そこで、従来からも、こ のからみ現象を防止して円滑な緯入ができる装置が使用されていた。これをつぎ に説明する。
【0005】 図6に示すように、緯糸把持具100と噴射ノズル102との間に、緯糸逆引 出口104が設けられている。この緯糸逆引出口104の内部に、湾曲した空間 部106を形成している。この空間部106の上端には、空気噴射管108を有 している。空間部106の前方には、多数の排気孔110が貫通した止め網を1 12が立設されている。
【0006】 噴射ノズル102から経糸114の開口部に対して緯入が行われたとき、緯糸 114を切断機によって切断する。切断された緯糸114の端部は噴射ノズル1 02から長く突出して残留することがなく、空気噴射管108から噴出する空気 の噴射力によって、緯糸逆引出口104の空間部106内に吸入される。このよ うにして、噴射ノズル102の先端部から長く突出した緯糸114が、空間部1 06内に吸入された緯糸114の長さ分だけ噴射ノズルの102の方に逆引出さ れる。この結果、噴射ノズル102の先端部には緯糸114の適当な長さだけが 残留するものであり、このようにして、理想的な緯入ができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前記の緯糸逆引出装置は、つぎのような問題点を有している。
【0008】 すなわち、逆引出口104の上端に配した空気噴射管108から噴射される空 気の噴射力によって、切断された緯糸114が緯糸逆引出口104の空間部10 6内に吸入される。
【0009】 このとき、空気噴射管108からの空気の噴射量が、止め網112から排気さ れる排気量よりも多いため、空間部106内において空気が渦流現象を起し、そ のため、緯糸同士がからむ現象が生じる。
【0010】 また、空気噴射管108からの空気噴射量が少し変化しただけでも、緯糸11 4の逆引出の長さが均一ではなくなる。したがって、噴射ノズルの端部から緯糸 114がきわめて長く残留するか、逆に、かなり多く逆引出しして噴射ノズルか ら緯糸が抜け出る問題があった。
【0011】 のみならず、空気噴射管108から噴射した空気が、これになんの措置も施さ れないまま、工場内に排気されるので、工場内の温湿度が不均一になる。また、 緯糸に付着していた紡糸油剤、固形粉等が周囲の各装置に蓄積されて、故障発生 が多く、また、頻繁に清掃しなければならないなどの問題点があった。
【0012】 この考案は、このような従来の諸々の欠点を解決するために、ウォータジェッ ト織機またはエアジェット織機のような流体の噴射により緯糸を供給する織機に おいて、緯入が終った後の切断された緯糸が、噴射ノズルの先端部から常に適当 な長さだけ残留するようになし、これにより、よりいっそう理想的な緯入ができ るようにしたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段と作用】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の考案は、例えば緯糸把持具と ノズルとの間に緯糸逆引出口を配し、この緯糸逆引出口に、緯糸を逆引出しする ための手段として、空気を吸入して緯糸が逆引出口内に吸入されるよう構成した ものである。
【0014】 このとき、請求項2の装置においては、緯糸の吸入方法として、緯糸逆引出口 の一側に吸入管体を配して、これに例えば吸入ホースを連結することによって、 吸入管体を通して空気を吸入するようにしたものであり、この吸入管体はその一 側に設けた吸入孔と連結するように構成して、吸入孔に流入した空気が吸入管体 に吸入されるようにしたものである。
【0015】 請求項3においては、上記の吸入孔には多数の通孔を有する案内口を嵌着する 。また、請求項4においては、この案内口は、逆引出ししようとする緯糸の長さ によって、設置位置を調整可能に構成する。
【0016】 このように構成したので、経糸の開口部に緯入した緯糸が、緯入が終った後、 切断機によって切断されたとき、緯糸は案内口に吸入される空気の吸入力によっ て吸入されるようにして、噴射ノズルの先端部に長く露出した緯糸が逆引出しさ れて、噴射ノズルの先端部に適切な長さの緯糸が残留するので、理想的な緯入が できる。
【0017】 請求項4の装置は、流体噴射織機の一側の緯糸供給部に配される緯糸逆引出装 置であって、本体4に中孔部8と吸入孔10とを設けて、両者を互いに相通ずる ように構成して、上記吸入孔10に案内口24をはめて設置し、吸入孔10に空 気を吸入せしめて案内口24に緯糸46が吸入されるようにして、吸入した空気 は中孔部8を介して吸出せしめてなるものである。
【0018】 請求項5の装置は、請求項4に記載の緯糸逆引出装置において、吸入孔10に はめた案内口24の下端に多数の通孔26を設けて、上記案内口24はレンチボ ルト32によってその位置が調整できるようにしてなるものである。
【0019】 請求項4、5とも、それぞれの構成に相応した作用を奏するものである。
【0020】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付図面にしたがって詳細に説明する。
【0021】 2は緯糸逆引出口である。この緯糸逆引出口2の本体4の一側には、吸入管体 6を突設している。吸入管体6の中孔部8が本体4内に延びている。吸入管体6 の一側には、本体4内に延びる吸入孔10が設けられている。吸入孔10の左右 両側には案内溝12が形成されている。この案内溝12には、案内糸道14が嵌 合されている。
【0022】 本体4の軸部に、調整ハンドル16の軸棒18を圧入している。この軸棒18 は中孔部8内に挿入されている。軸棒18には、空気の吸入量を調整する調整円 板20をボルト22により取付けている。
【0023】 前記の吸入孔10には、案内口24が嵌合されている。案内口24の下端には 多数の通孔26が設けられ、上端の両側には止め片28が折曲構成されている。
【0024】 吸入孔10の一側には、螺糸孔を30を設けている。この螺糸孔30にレンチ ボルト32を螺合している。このレンチボルト32の上端に、案内口24の止め 片28を乗せている。レンチボルト32の調整によって、案内口の24位置が調 整できる。
【0025】 本体4の下端には、凹入部34を有する底板36がボルト38により固定され ている。凹入部34によって空気移送通路が形成される。
【0026】 なお、40は固定片、42は把持具、44は噴射ノズル、46は緯糸、48は 経糸、50はボティ、52は切断機である。
【0027】 このように構成した本考案は、図4に示すように、織機の一側の緯入部におい て、噴射ノズル44と把持具42との間に緯糸逆引出口2を設置しており、緯入 が終った後、切断された緯糸46を逆引出しして、噴射ノズル44の先端部から 緯糸46の適切な長さだけが残留するようにしている。これは、つぎの緯入がよ りいっそう理想的に行われるようにするためであり、このことは従来と同じであ る。しかし、本考案の緯糸逆引出口2は、緯糸46を逆引出しする過程で、緯糸 46が逆引出口2内でからむことがないのはもちろん、逆引出しされる長さが常 に一定であり、また逆引出しされる緯糸46の長さの調整を所望のとおりにする ことができる。また、このとき吸入管体6に吸入ホース(不図示)を連結して使 用する。
【0028】 上記の状態で、噴射ノズル44から緯糸46を経糸48の開口部に緯入する。 このあと、ボティ50が前進して、緯入した緯糸46を織前まで移送する。
【0029】 このとき、緯糸46は、織機の一側に固定した噴射ノズル44の先端部から織 前まで長く引出されている。この状態で、緯糸46が切断機52によって切断さ れる。
【0030】 このように切断された緯糸46は、噴射ノズル44の先端部に残留しないで、 図5に示すように、空気の吸入力によって、吸入孔10に嵌合された案内口24 の底面に吸着されて位置が固定する。したがって、噴射ノズル44の先端に長く 露出していた緯糸46の端部が噴射ノズル44側に逆引出しされて位置し、これ により、緯糸46の先端部が長く露出することによる緯糸46のからみ現象等を 予防することができる。
【0031】 上記のとおり、緯糸46を逆引出しする手段として、空気噴射式ではなく空気 吸入式となしており、従来のように空気渦流現象によって緯糸46がからむこと がなく、また逆引出しする緯糸46の長さが一定でないなどのおそれはない。
【0032】 使用中に緯糸46の逆引出し長さを調整する場合には、図3に示すように、本 体4の吸入孔10の一側の螺糸孔30に螺合したレンチボルト32を回転させて 、レンチボルト32の高さを調整する。
【0033】 すなわち、レンチボルト32を回転させて上昇させれば、レンチボルト32の 上端部と接している、吸入孔10に嵌合した案内口24の止め片28を介して、 案内口24が同じ量だけ上昇し、これにより、逆引出しされる緯糸46の長さは それだけ短くなる。
【0034】 上記とは反対に、緯糸46の逆引出し長さを長くする場合には、レンチボルト 32を回転させて螺糸孔30内にネジ込む。これにより、本体4から突出するレ ンチボルト32の長さを短くする。これにより、案内口24が吸入孔10内を下 降し、緯糸46の逆引出しの長さはその分だけ長くなる。
【0035】 このとき、中孔部10内の調整円板20はハンドル16を介して回転可能に構 成されているので、調整円板20を回転させることにより吸入孔20に吸入され る空気量を調整できる。
【0036】 このように、この考案では、本体4の一側に突設した吸入管体6に吸入ホース を連結して、吸入管体を6介して空気を吸入する。これによって、図3に示すよ うに、室内の空気が吸入孔10に吸入され、さらに、吸入管体6の中孔部8から 排気される。したがって、従来のような渦流現象による緯糸のからみ現象を防止 できる。また、常に均一な吸入ができるので、逆引出しする緯糸46の長さが一 定となる。また、噴射式でなく吸入式であるので、工場内の温湿度の調整も容易 である。
【0037】
【考案の効果】
従来のような渦流現象による緯糸のからみ現象を防止できる。また、常に均一 な吸入ができるので、逆引出しする緯糸の長さが一定となる。また、噴射式でな く吸入式であるので、工場内の温湿度の調整も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の緯糸逆引出口の斜視図
【図2】前図の分解斜視図
【図3】図1の断面図
【図4】図1の緯糸逆引出口の使用状態を示す平面図
【図5】前図の断面図
【図6】従来の緯糸逆引出口の使用状態を示す断面図
【符号の説明】
2 緯糸逆引出口 4 本体 6 吸引管体 8 中孔部 10 吸引孔 12 案内溝 14 案内糸道 16 調整手柄 18 軸棒 20 調整円板 22 ボルト 24 案内口 26 通孔 28 止りピン 30 ねじ孔 32 レンチボルト 34 凹入部 38 底板

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯糸逆引出口に、緯糸を逆引出しするた
    めの手段として、空気を吸入して緯糸が逆引出口内に吸
    引されるように構成してなる流体噴射織機の緯糸逆引出
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の緯糸逆引出装置におい
    て、本体に吸入管体と吸入孔とを設け、両者が連通され
    るように構成して、吸入孔に流入した空気が吸入管体に
    吸入されるようになした緯糸逆引出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の緯糸逆引出装置におい
    て、前記の吸入孔には多数の通孔を有する案内口を嵌着
    したことを特徴とする緯糸逆引出装置。
  4. 【請求項4】 流体噴射織機の一側の緯糸供給部に配さ
    れる緯糸逆引出装置であって、本体4に中孔部8と吸入
    孔10とを設けて、両者を互いに相通ずるように構成し
    て、上記吸入孔10に案内口24をはめて設置し、吸入
    孔10に空気を吸入せしめて案内口24に緯糸46が吸
    入されるようにして、吸入した空気は中孔部8を介して
    吸出せしめてなる流体噴射織機の緯糸逆引出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の緯糸逆引出装置におい
    て、吸入孔10にはめた案内口24の下端に多数の通孔
    26を設けて、上記案内口24はレンチボルト32によ
    ってその位置が調整できるようにしてなる緯糸逆引出装
    置。
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