JP3016753U - エアバックによる船舶の沈没防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】この考案は、船体の水没をセンサーによって検
知すると、船体外部にエアバックを膨脹させて浮力を確
保し、沈没を防止して乗員の避難をより安全なものとす
る。 【構成】本体容器１内にエアバック４，ガスボンベ７及
び水と反応してガスを発生する発泡剤８を収納してお
く。船体の水没を水位槽９内の水が、一定時間後にも存
在することをセンサー１０で検知して信号を制御部１１
に伝える。制御部１１では蓄電池を動力源として電磁弁
２６の開弁動作を開始する。電磁弁２は、蓋２よりのび
る固定ネジ３の連結解除とガスボンベ７の開弁をおこな
う。ガスボンベ７の開弁により格納されたエアバック内
にガスが放出されエアバックは容器１の外へ膨脹しなが
ら放たれる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上利用分野】

本考案は船舶の船体外部でエアバックを膨脹させた浮力により船舶の沈没を防止 する装置に係わるものである。

【０００２】

【従来の技術】

船舶の沈没防止対策として、水密隔壁による船体構造の浸水対策などが知られて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

航行中の船舶は、高波などによって瞬時に沈没することがあり乗員が退船出来な いまま沈没して人命を失うなどの事故が問題になる。

【０００４】 又、海底の船体回収には多額の費用を要するため、船体を放棄することが多くな るなどの問題がある。 この為、船舶の沈没防止が求められている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記、目的を達成する為、本考案は、容器に格納されたエアバック、ガスボンベ 、発泡剤及び、制御回路により構成される本装置を甲板上に設置して船体の沈没 をセンサーによって検知すると、船体外部にエアバックを膨脹させて浮力を確保 し、沈没を防止する。

【０００６】

【実施例の説明】

図面（第１図）を参照して説明すると船体の水没を第１図の水位槽内の水が、 一定時間後にも存在することをセンサー▲１０▼で検知して信号を制御部▲１１ ▼に伝える。

【０００７】 制御部▲１１▼では蓄電池を動力源として電磁弁２の開弁動作を開始する。

【０００８】 電磁弁２は、蓋よりのびる固定ネジの連結解除とガスボンベの開弁をおこ なう。

【０００９】 蓋は、常に外方向へ開く力が加えられており固定ネジの連結解除により容器 より外れる。

【００１０】 ガスボンベの開弁により格納されたエアバック内にガスが放出されエアバック は容器の外へ膨脹しながら放たれる。

【００１１】 制御部▲１１▼より電磁弁１へ信号が送られ一定時間、電磁弁１が開弁され 外部の水を容器内に取り込み、発泡剤と反応してガスを発生させエアバックの 膨張を補助する。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、沈没する船体外部にエアバックにより浮力を確保し、沈没を防止して 乗員の避難をより安全にする。

【００１３】 本装置の形状には設置場所により １ 船体甲板上に固定するもの ２ 船体の、げん側を保護するフェンダ兼用のものなどがある。

【００１４】

【図面の簡単な説明】

【第１図】は、断面図

【第２図】は、エアバック膨脹時

【第３図】は、使用例

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体容器内にエアバック，ガスボンベ
   及び水と反応してガスを発生する発泡剤を収納した
   一体型で水没検知センサー▲１０▼の自動検知により船
   体外部にエアバックを膨張させて浮力を船体に与え沈
   没を防ぐ装置である。