JP3016418B2 - 片寄りらせん形状および撚り合わせ形状を有する塞栓コイル - Google Patents

片寄りらせん形状および撚り合わせ形状を有する塞栓コイル

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、１９９５年４月２
８日に出願された米国特許出願第０８/４３１,０４０号
（係属中）の一部継続出願であり、その全体は参考とし
て援用されている。
【０００２】本発明は、外科用用具である。特に、本発
明は、血管閉塞または塞栓を形成するための可撓性のあ
る用具である。代表的には、本発明は、らせんが、複数
の、軸方向に片寄りのある長手方向軸または焦点軸を有
するように巻かれた、らせん巻きコイルである。本発明
の別の重要な局面は、大直径のコイル巻線に隣接する小
直径の二次コイル巻線の存在である。この用具は、押出
し具およびカテーテルを用いて人体の血管系内の部位に
それを送達し得るのに十分に可撓性があり、かつ小さ
い。この用具は、カテーテル内にあるときは一般に直線
状であるが、カテーテル管腔の遠位端から送達された後
では、弛緩して多重焦点の形態を形成する。さらに種々
の機械的接続部を用いて、押出し具から本発明のコイル
を放出し得る。同様に、コイルは、犠牲的接合部 (sacr
ificial joint)を用いて押出し具に取り付けられ得る。
この犠牲的接合部は、人体内で小電圧を印加することに
より溶解する。この用具は、単独で用いてもよいし、あ
るいは他のコイルと一緒に用いてもよいし、あるいは繊
維性血栓取付具(attachment)を取り付けて用いてもよい
し、もしくは異常な血管および組織内で組織接着剤、他
の粒状塞栓形成用具、または化学療法剤のその後の注入
を局在化するための基材を取り付けて用いてもよい。
【０００３】
【従来の技術】血管内治療が、種々の異なった症状（内
出血の制御、腫瘍への血液供給の閉塞、および動脈瘤領
域にある血管壁圧力の軽減を含む）の処置に用いられて
いる。種々の異なった塞栓作用物（embolic agent）
が、そのような治療にほぼ間違いなく適切であることが
知られている。
【０００４】１つの公知の塞栓作用物としては、微細線
維性コラーゲン、種々のポリマー性ビーズ、およびポリ
ビニルアルコールフォーム(foam)のような、注射可能な
流体または懸濁液が挙げられる。ポリマー性作用物は、
さらに架橋され得、しばしばインビボで所望の血管部位
において作用物の持続性を延長させる。これらの作用物
は、しばしばカテーテルを通じて血管中に導入される。
そのような導入の後、上記材料がそこで固形の空間充填
塊を形成する。それらは良好な短期間の血管閉塞を提供
するが、それらは、最終的には血管再疎通の過程で再吸
収される。
【０００５】ポリマー樹脂、代表的にはシアノアクリレ
ートがまた、注射可能な血管閉塞性材料として用いられ
る。この樹脂は、代表的には、放射線不透過性の造影材
料と混合されるか、またはタンタル粉末を添加して放射
線不透過性とされる。しかし、これらの使用は、この混
合物の配置が極めて困難であるという点に問題がある。
正常血管系における不注意な塞栓症(予めゲル化された
樹脂には、目的地を制御する能力がないことに起因す
る)は、全く珍しいことではなく起こる。この材料はま
た、一旦血管系内に配置されると、回収することが困難
または不可能である。このような樹脂は、ＦＤＡに認可
されておらず、そしてこの材料がヒトの手術手順の間で
利用される各事例では、権利放棄手続き(waiver)が要求
されなければならない。多くの機械的な血管閉塞性用具
が広く用いられている。そのような用具の１つはバルー
ンであり、これは、カテーテルの末端で血管部位に運ば
れ得、そしてそこで適切な流体(代表的には重合可能な
樹脂)で膨張され、そしてカテーテルの末端から放出さ
れる。このバルーン用具は、それが閉塞される血管の断
面を効果的に充填するという利点を有する。しかし、頭
蓋内漿果状動脈瘤の血管内バルーン塞栓形成法を用いる
場合、バルーンの動脈瘤中への膨張は、嚢の部分の可能
性のある「過剰充填」により、そしてカテーテルの末端
からバルーンを離脱させるときに生じる牽引により、動
脈瘤破裂のある程度のリスクを伴う。さらに、血管バル
ーンは、バルーン内に樹脂がセットアップされた後は回
収することが困難であり、そしてバルーンは、それが造
影物質で充填されない限り、放射線撮影技術を用いて容
易には可視化され得ない。バルーンはまた、充填の間に
破裂するか、または充填の間に早めに放出されるか、ま
たはモノマーがポリマー形態にセットアップされる前の
期間中に血管系中にモノマー樹脂を漏失することが知ら
れている。
【０００６】別のタイプの機械的血管閉塞用具は、ワイ
ヤコイルまたは編組み(braid)である。これらは伸張さ
れた直線状形態でカテーテルを通じて導入され得、そし
てカテーテルの末端からこの用具が放出されると不規則
形態となる。種々の血管閉塞コイルおよび編組みが公知
である。例えば、Ritchartらによる米国特許第４,９９
４,０６９号は、小血管の血管閉塞で使用するための、
可撓性のある、好適には、コイル状のワイヤを示してい
る。前述の血管閉塞コイルとは異なり、Ritchartらは、
かなり柔軟であり、そしてカテーテル管腔内を押出し具
を用いて上記部位に送達されるコイルを教示している。
このRitchartらのコイルは、代表的には、直線状形態で
所望の血管部位に押し込まれる。カテーテルからの放出
に際し、このコイルは、上記部位を充填するように設計
された多くのランダムまたは規則的形状の任意の形状を
とり得る。このコイルは、例えば、直径０.５〜６mmの
小血管部位に対して用いられる。コイル自身は、直径が
０.０１０インチ(0.254 mm)と０.０３０インチ(0.762 m
m)との間であると述べられている。コイル状ワイヤの長
さは、代表的には、閉塞されるべき血管の直径の１５〜
２０倍である。コイルを形成するために用いられるワイ
ヤは、直径が０.００２〜０.００６インチ(0.0508〜0.1
52 mm)であり得る。タングステン、白金、および金の糸
またはワイヤが好適であると述べられている。これらの
コイルは以下のような事実を含む種々の利点を有する：
それらが比較的永久的であること；それらが放射線撮影
で容易に造影され得ること；それらが十分に規定された
血管部位に配置され得ること；およびそれらが回収可能
であるということ。
【０００７】機械的血管内コイルの変形例は、Guglielm
iらによる米国特許第５,１２２,１３２号に記載される
電気分解的に離脱される血管内コイルである。Guglielm
iのコイルは、代表的には、制御された塞栓を迅速に形
成するそれらの有効性のために、頭蓋内動脈瘤で用いら
れている。開示されるコイルは、Ritchartらのコイルと
サイズおよび構成において類似している。しかし、コイ
ルを血管部位に導入する方法は幾分異なる。選択された
部位にコイルを機械的に突き出すよりむしろ、コイル
は、上記部位に配置され、そしてコイルを支持するガイ
ドワイヤに小電圧が印加され、コイルがガイドワイヤの
遠位先端から電気分解的に離脱される。コイルを電気分
解的に離脱する工程は、コイルが離脱する際に血栓を形
成するさらなる利点を有する。さらに、上記のように、
Guglielmiのコイルは、ステンレス鋼または白金などで
あり得、そして代表的には、直径が０.０１０〜０.０２
０インチ(0.254〜0.508 mm)であり、そして約０.００１
〜約０.００５インチ(約0.0254〜約0.127 mm)の直径を
有するワイヤを用いて作製される。これに使用されるコ
イルは、代表的には、長さが１cmと５０cmとの間であ
る。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】二次構造および血栓形
成性の外部繊維被覆(covering)の両方を有する血管閉塞
コイルの変形例は、Phelpsらの米国特許第５,３８２,２
５９号に見出され得る。この特許は、上記のRitchartら
の特許に見られるコイルのように、多数の二次形状を有
するらせん状コイルを示している。しかし、種々の形状
を有する大サイズの用具および編組み被覆も同様にその
特許に開示されている。
【０００９】引用文献のいずれも、複数の長手方向軸を
有する血管閉塞用具を示唆しておらず、または示してい
ない。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、２つの一次コ
イル末端および一次直径を有するらせん巻きコイルを備
える可撓性のある血管閉塞用具であって、該らせん巻き
コイルは、さらに巻かれて、第１の二次コイル末端およ
び第２の二次コイル末端を有する弛緩された二次コイル
形状になり、そして該二次コイル形状は、該第１の二次
コイル末端と該第２の二次コイル末端との間に伸びる少
なくとも２つの長手方向軸を有し、そして該らせん巻き
コイルの少なくとも１つのループは、半径方向に伸び、
かつ該弛緩された二次コイル形状を形成する該少なくと
も２つの長手方向軸の各々の周りに独立して伸び、それ
によって、血管空間に密にパックされるかまたはうまく
着座する。
【００１１】本発明の好適な実施態様では、上記二次コ
イル形状は、２つを上回る長手方向軸を備える。
【００１２】本発明のさらに好適な実施態様では、上記
二次コイル形状は、上記らせん巻きコイルの複数のルー
プ、および上記第１の二次コイル末端と上記第２の二次
コイル末端との間の少なくとも１つの比較的より小さい
ループとを含む。
【００１３】本発明のさらに好適な実施態様では、上記
二次コイル形状の複数のループは、上記第１の二次コイ
ル末端と前記第２の二次コイル末端との間に比較的より
小さいループをさらに含み、該比較的より小さいループ
のそれぞれは比較的より大きいループに隣接している。
【００１４】本発明のさらに好適な実施態様では、銀、
金、パラジウム、白金、タングステン、イリジウム、ス
テンレス鋼、またはそれらの合金からなる群より選択さ
れる部材を備える。
【００１５】本発明のさらに好適な実施態様では、白金
とタングステンとの合金を含む。
【００１６】本発明のさらに好適な実施態様では、上記
コイルは、生体適合性ポリマーを含む。
【００１７】本発明のさらに好適な実施態様では、上記
らせん巻きコイルに取り付けられたフィラメント様材料
をさらに備える。
【００１８】本発明のさらに好適な実施態様では、上記
らせん巻きコイルに取り付けられた上記フィラメント様
材料は、ポリエチレンテレフタレートである。
【００１９】本発明のさらに好適な実施態様では、上記
二次コイル形状は、上記第１の二次コイル末端に隣接し
て位置する、比較的より小さい直径を有する少なくとも
１つのループと、上記第２の二次コイル末端に隣接して
位置する、比較的より大きい直径を有する複数のループ
とを含む。
【００２０】本発明のさらに好適な実施態様では、上記
第１の二次コイル末端に隣接して位置する、比較的より
小さい直径を有する上記少なくとも１つのループは、上
記第２の二次コイル末端に隣接して位置する、比較的よ
り大きい直径を有する上記複数のループにさらに隣接し
ている。
【００２１】本発明のさらに好適な実施態様では、上記
一次コイル末端の１つは、電気分解的に分離可能な接合
部を備える。
【００２２】本発明のさらに好適な実施態様では、上記
一次コイル末端の１つは、電気分解的に分離可能な接合
部を備える。
【００２３】本発明のさらに好適な実施態様では、上記
一次コイル末端の１つは、押出し具に機械的に取り付け
可能な接合部を備える。
【００２４】本発明は、らせん状コイルを備える血管閉
塞用具であり、ここで、このらせん状コイルは、その一
次らせん構造に加えて、２つまたはそれ以上の軸を有す
る二次らせん構造を有するように巻かれている。本発明
の別の局面は、大直径のコイル巻線に隣接する小直径の
二次コイル巻線の存在である。得られた用具は、直線状
態でカテーテルを通して導入され得、そしてカテーテル
の遠位端から放出されたとき、弛緩してこの多重焦点形
態を形成するのに十分軟質である（しかし、十分な記憶
を保持する）。得られた弛緩形態は、この用具が送達さ
れるカテーテル管腔の断面積と比較した場合、大きな断
面積を占める形態である。これは、配置後のこのような
目の粗い構造を生じるこれらの多重軸の使用である。
【００２５】上記のように、この用具は、繊維性被覆ま
たは取付具と一緒に用いて、用具が血栓を形成する傾向
を増大させ得る。これは、さらに、より密な閉塞を達成
するために、他のコイル、編組み、または鎖と一緒に用
いられ得るか、あるいは異常な血管および組織内で組織
接着剤、粒状塞栓形成用具、または化学療法剤のその後
の注入を局在化するための基材として用いられ得る。こ
の用具は、コイルを放出するために用いられる押出し具
から機械的に離脱可能である両端部(ends)を有し得る
か、またはこれは、押出し具への小電圧の印加により電
気分解的に分離可能である１つの端部(an end)を有し得
る。これはまた、種々のタイプの血流の減少の試験の間
の血管の一時的な閉塞に用いられ得る。この用具は、血
栓物質または治療物質でコーティングされ得る。
【００２６】
【発明の実施の形態】本発明は、複数の軸または焦点線
を有するように巻かれた血管閉塞コイルに関する。この
用具は、十分まっすぐになっており、代表的には約０.
００２５インチ(0.0635 mm)と０.００５インチ(0.127 m
m)との間の直径、最も好ましくは約０.００２インチ(0.
0508 mm)から０.００４インチ(0.1016 mm)の直径を有す
る細いフィラメントまたはワイヤを巻き付ける(wrap)ま
たは巻く(wind)ことによって、代表的には形成される。
血管閉塞コイルは、種々の材料から作製され得る。コイ
ルのある部分は、その位置が人体内で容易にモニターさ
れ得るように、放射線不透過性であるべきである。適切
な材料としては、生体適合性の金属、ポリマー、および
合金が挙げられる。例えば、生体適合性で放射線不透過
性の金属としては、白金、パラジウム、ロジウム、金、
銀、タングステン、イリジウム、および種々のステンレ
ス鋼が挙げられる。白金およびタングステンのような合
金（好ましくは、９２〜９４％白金および残りのタング
ステン）が適切であり、そして確かに全く好ましい。最
も望ましい白金−タングステン合金は、望ましくは、少
なくとも約１８０kpsi(約127 kg/mm 2 )の引張り強度を有
し、そしてほんのわずかの直径０.００１インチ(0.0254
mm)のワイヤに対して１.０インチ/分(2.54 cm/分)の速
度で測定すると、２％の最小伸長と共に０.１７ポンド
(lbs)(77.1g)の破断負荷を有する。ポリエチレン、ポリ
ウレタン、ポリプロピレンなどを包含する種々の生体適
合性ポリマーは、これらの用具に用いるのに適している
が、放射線不透過性に欠けているので、体内での適切な
位置決めを可能にするために、通常は、放射線不透過性
マーカーを取り付けるか、または放射線不透過性フィラ
ーで埋めるかしなければならない。同様に、繊維性炭素
のような他の無機材料も適切であり、そして本発明に用
いられ得る。
【００２７】本明細書中で述べられるコイルは、内部、
外部に取り付けられ、またはいくつかの方法で血管閉塞
コイルに編み組みされる様々な繊維状の付属品（例えば
ダクロン）のような血栓形成性材料と組み合わせて製造
され、使用されることも意図されている。
【００２８】図１および図２は、本発明により作製され
た代表的なコイルを示し、特に本発明のコイルを説明す
るときに使用される通例を説明する目的で示す。
【００２９】図１は、３つの「焦点軸」(102)を有する
血管閉塞コイル(100)を示す。これらの焦点軸は、それ
らが最終的に設置される血管管腔にほぼ平行である。図
１に示される血管閉塞コイル(100)は、いわゆる「弛
緩」状態、すなわち、コイルが閉ざされていない空間内
でその直線状状態から解き放たれており、その閉ざされ
ていないコイルの形状を例示しているが、これらの焦点
軸は、動脈または静脈の内部管腔とは真の関係を有し得
ず、これらは動脈または静脈内で閉じ込められると、こ
の閉ざされていない形状を全く異なる形状に歪める形状
のねじりまたは圧縮が存在し得ることが理解されるべき
である。それにもかかわらず、説明のためには、焦点軸
(102)の概念が用具を記述するために有益である。焦点
軸は、単に、その回りが小さならせん状コイルで覆われ
る軸である。この軸の焦点(104)は、この用具の図２に
おいて、端面図から見られ得る。本発明の主要な点は、
少なくとも２つのこれらの焦点軸(102)の存在である。
この静止(at-rest)焦点軸の存在こそが、血管閉塞コイ
ル中で三次元空間を構築し、血管管腔中で拡げられてい
るが閉塞性の構造の大きな地域または領域を生じる。本
発明の理解にとって有益である他の概念は、図１で示さ
れる繰り返し単位(106)である。繰り返し単位は、(100)
で示されるような血管閉塞コイル中の単なる空間であ
り、その中で、巻かれたコイルが特定の焦点軸上の類似
の点に回復する。最後に、図２で示されるように、本発
明の用具を説明するのに関連する２つの他の概念があ
る。それらは、大有効直径(108)と小有効直径(110)であ
る。大有効直径(108)は、単に、弛緩状態で測定される
焦点軸(102)にほぼ垂直である最も幅の拡い弛緩寸法で
ある。小有効直径(110)は、血管閉塞コイルが弛緩した
状態にあるときに測定される焦点軸(102)に垂直に測定
される最も小さい直径である。
【００３０】ここで再び、本発明の主要な概念は、血管
閉塞コイル中での複数の焦点軸の構築であり、直線状様
式でカテーテルを通じて導入され得る血管閉塞コイルを
作製し、そして、一旦、このコイルがカテーテルから放
出されると、高度の、代表的には規則的な、そのように
一旦放出された三次元構成部分を有するコイルとなるこ
とである。
【００３１】図３は、図２で示すコイルに類似し、３つ
の焦点を有する本発明のコイルの変形例(112)である。
図３は、この用具の端面図であり、そして本発明に従っ
て作製される本発明の血管閉塞コイルのより簡単な１例
である。図３で見られる弛緩形状は、代表的には、血管
管腔内では図示された形態では存在し得ない。よりあり
そうなのは、３つの焦点(104)がより一層三角形形状で
あり得、血管管腔壁に対して適量の圧力をかける。
【００３２】図４は、どのように血管閉塞コイル(112)
が動脈(114)の管腔内に設置され得るかを示す。コイル
(112)のまっすぐな部分（図３における(116)）は、図４
においてわずかに変形し、血管管腔壁に対する圧力を生
じる。図３および図４で示される用具(112)は、（図１
における(106)のような）複数の繰り返し単位を明らか
に有し得る。この繰り返し単位は、図３および図４の遠
近法のため、観察され得ない。このような用具について
の代表的な繰り返し単位の形状および短い長さのため、
少なくともこの用具の大直径（図２における(108)のよ
うな）に等しくなるまで、この用具は充分な数の繰り返
し単位を有する。すなわち、図３および図４の用具にお
ける任意の焦点軸の長さは、一般的にその用具の大直径
と同じ長さである。これは、本発明に必要条件ではない
が、実用的な視点から、血管閉塞コイルが管腔内の位置
でコイルの停止を確実にすることが必要であり得る。
【００３３】図５は、４つの焦点(104)がある本発明の
血管閉塞コイル(118)の他の変形例を示す。焦点(104)の
数が異なることを除き、この用具は、図３および図４に
おいて見られるコイルの構造と構造において類似してい
る。焦点(104)の周りのループは小さく、そしてこれら
のループの間に長くまっすぐなセクション(116)を形成
する。
【００３４】図６は本発明の血管閉塞コイルのさらなる
他の変形例を示す。この例においては、コイル(120)
は、大きいループ(122)とより小さいループ(124)を有す
る繰り返し単位から形成される。この用具は２つの焦点
(104)を有する。この変形例、および上記の図に対する
議論に関係して示された変形例は、大きなかご型の構造
を生じ、この構造は血管閉塞コイルが配置される使用に
依存し、他のコイルの配置のための「枠組み(framewor
k)」としても用いられ得る。そのようなコイルは、「超
軟質塞栓形成コイルおよびそれらの使用方法」と題する
1992年11月18日に出願された米国特許出願第08/978,320
号(1997年11月25日に発行された米国特許第5,690,666
号)に記述されており、本明細書にその全体が参考とし
て援用される。種々の焦点軸の周りを巻くコイルの直径
が小さくなるにつれ、そしてこれらの焦点軸の間の距
離、例えば図３および図５で示されるような距離(116)
によって示されるような距離が短くなればなるほど、一
旦、それが血管空間に展開されれば、得られる血管閉塞
コイルがより密にパックされる。
【００３５】図７は、本発明の血管閉塞コイル(126)の
なお別の他の３つの焦点(104)の変形例を示す。この変
形例における中央の巻き(128)は小さく、そして外部に
ある巻き(130)は両方ともいくらかより大きい。図８か
ら概念的に説明され得るように、この変形例(126)は、
血管内(114)で、その血管(114)の内壁に対してさらなる
力を提供し得る形態を生成する。すなわち、より大きな
ループ(130)の２つの伸長部分(128)が、図８に示される
ように配置されたとき内部管腔に対して力を奏する。図
３および図４で示されるコイルと比較したとき、類似の
材料および同様の間隔を置いて巻かれる血管閉塞コイル
(126)については、図７および図８の変形例は、増加し
た流体力学的安定性の大きさを提供する。
【００３６】図９および図１０は、それぞれ、４つおよ
び５つの焦点を有する血管閉塞コイルの端面図を示す。
多数の焦点(104)と組み合わせた増加した数のより小さ
いコイルがこれらの焦点の周りを巻き、展開されたとき
コイルがきわめて密な変形例を提供する。４つの焦点(1
04)を有する図９のコイル(134)および５つの焦点(104)
を有する図１０のコイル(136)は両方とも、それらが中
間構造であるそれらの展開においてかなり「柔軟」であ
る。本発明に従って作製される用具を、それらが明確な
構造であり得、血管管腔内でより変形しにくいように編
むことが可能であり、そしてしばしば所望され得る。
「確定性」の研究は、構造工学において周知であり、そ
れについて本明細書では、完全な説明のためにさらなる
詳解がなされる必要はない。
【００３７】図２〜図１０で示される各々の用具は、例
えば４〜１６またはそれ以上の顕著な数の繰り返し単位
を有し得る。
【００３８】図１１および図１２は、血管動脈瘤を閉塞
することにおいて特別の用途を有する特定の用具を示
す。本発明のコイルが大きな首部を有する動脈瘤に導入
されるとき、コイルがうまく着座されず、または完全に
動脈瘤空間内の中に着座されない危険がかなりある。コ
イルが挿入工程またはその後の工程の間に「飛び出す」
可能性がある。このコイル(140)は２つのセクションを
有する。１つのセクションは比較的より大きい直径(14
2)のセクションであり、そしてもう１つのセクションは
比較的より小さな直径のセクション(144)である。小直
径の軸(146)およびより大きな直径の軸(148)の両方が、
図１１および図１２に示される。より小さな直径のセク
ション(144)は、一次コイルの１巻きに対して２分の１
と同じ小ささであり得る。望ましくは、より小さな直径
のセクション(144)の直径は、比較的より大きな直径の
セクション(142)の直径の約75％を越えない。実際、よ
り小さな直径で１巻き未満で用いられる場合、アセンブ
リのより小さな直径部分は、しばしばより大きなコイル
セクションの内側に配置される。このことは、コイルア
センブリが動脈瘤にあることが意図される場合、動脈中
でコイル末端が閉塞部位となることを防止する。
【００３９】図１１および図１２の用具は、いずれかの
末端から挿入され得る。より小さな直径のセクション(1
44)は、動脈瘤に挿入されると、最初に、コイルのより
剛直な部分、すなわちより大きな直径のセクション(14
2)が、動脈瘤の内側周縁部を横断し、そして動脈瘤首部
から親動脈に入ることを防止することを助ける。コイル
のより大きな直径のセクション(142)が、最初、動脈瘤
中に挿入されるとき、かごが形成され得、そしてより小
さな直径のセクションが空腔内へと従う。より小さな直
径のセクションはそのかごを充填することを助け、そし
てアセンブリに対して係留をさらに提供する。
【００４０】他で記載したように、これらの用具各々
は、Ritchartらに記載されるような代表的な押出し具を
使用して、選択された身体部位へ押し入れられ得る。あ
るいは、コイルは配置カテーテルから押し入れられ得、
そして確実な放出特性を有する、コイルと押出し具との
間の接合部を使用して放出される。例えば、図１３は、
本発明のコイルと共に使用するために適切である高度に
望ましい電気分解的に離脱可能な接合部アセンブリを示
す。分離可能な接合領域(141)は、代表的には、コアワ
イヤー／押出し具(149)の伸長部であり、コイルアセン
ブリ(143)をヒト体内の選択された部位に送達する。分
離可能な接合領域(141)は完全に絶縁される（小さなバ
ンド(147)を除く押出し具アセンブリ(145)の外部が絶縁
され、小さなバンドはアセンブリが被覆された後に電気
的絶縁がしばしばはぎ取られる）。分離可能な接合部(1
47)は、小さな電圧がコアワイヤー(149)に印加されたと
き、血液の存在下で、腐食する。分離可能な接合部(14
7)は、コイル(143)よりも優先的に腐食する。これは、
接合部(147)のより低位の貴金属材料（多くはステンレ
ス鋼）と、コイルのより高位の貴金属材料（多くはプラ
チナ合金）との間の電気陰性度の差のためである。
【００４１】一旦接合部(147)が腐食して無くなると、
次いでコイルは移植物として定着し得、そして押出し具
部分(145)は体内から取り出され得る。
【００４２】電気分解的に離脱可能なコイル(Guglielmi
離脱可能コイルまたは「GDC」としてより一般的に知ら
れている）の詳細は、1992年６月16日に発行された米国
特許第5,122,136号、および1994年10月11日に発行され
た米国特許第5,354,295号（両方ともGuglielmiおよびSe
petkaによる）で詳しく説明されている。GDC接合部に関
する改良は、Phamらによる米国特許第5,423,829号、お
よび同じくPhamらによる1995年４月28日に出願された米
国特許出願第08/431,827号(1997年４月29日に発行され
た米国特許第5,624,449号)において見い出される。
【００４３】図１４は、連結接合部が機械的に離脱可能
な接合部である本発明の変形例を示す。図示された接合
部は、シース(157)が近位側に引っ込んだときに、コア
ワイヤーまたは押出し具(155)と共に残る締め具セクシ
ョン(153)を有する。他方の締め具セクション(151)は、
コイル(159)が体内へ放出されるときにコイル(159)と共
に残る。本発明の用具と共に使用することが適切である
他の機械的に離脱可能な接合部は、以下で記述されてい
る：Sepetkaによる米国特許第5,234,437号（らせん状巻
かれたコイルを、相互にロックする表面を有する押出し
具から緩める方法を示す）。
【００４４】Palermoによる米国特許第5,250,071号（押
出し具上および塞栓コイル上の両方に備えられた相互に
ロックする締め具を使用する塞栓コイルを示す）。
【００４５】Engelsonによる米国特許第5,261,916号
（相互にロックするボールおよびキー溝型カップリング
を有する離脱可能な押出し脈管閉塞コイルアセンブリを
示す）。
【００４６】Twyfordらによる米国特許第5,304,195号
（その近位端上にボールを保持する近位方向に伸びるワ
イヤー、および同様の末端を有する押出し具の組み合わ
せを有し、その２つの末端がカテーテルの遠位先端部か
ら放出されたときに相互にロックされ、そして脱係合す
る押出し具脈管閉塞コイルを示す）。
【００４７】Palermoによる米国特許第5,312,415号（ら
せん巻きコイルの内部と相互連結可能なセクションを有
するガイドワイヤーを使用することにより、単一の押出
し具から多数のコイルを放出する方法を示す）。
【００４８】Palermoらによる米国特許第5,350,397号
（その遠位端に開口部を有する押出し具、そしてその軸
に沿った押出し具を示す。この押出し具のシースは塞栓
コイルの末端上に保持され、そして脈管閉塞コイルの近
位端に見い出される部材に対して、軸方向に設置された
押出し具ワイヤーが押される際に放出される）。
【００４９】これらすべてが本明細書中に参考として援
用される。
【００５０】図１５の（Ａ）、（Ｂ）、および（Ｃ）
は、本発明に従ってコイルを作製する手順を示す。図１
５の（Ｂ）は、特に、図６の変形例を作製する方法を示
し、そして図１５の（Ｃ）は本発明の血管閉塞コイルの
図２の変形例を作製する最終工程（図１５の（Ｂ）の工
程の後）を示す。
【００５１】ここで再び、これは、一旦概念が説明され
ると、これは非常に簡単な方法である。上記のRitchart
らで議論されているような二次構造を有する血管閉塞コ
イルが、図１５の（Ａ）に示される巻き段階を使用して
作製され得る。すなわち、一次らせん状構造を有する例
えば白金／タングステン合金から作製されるコイル(15
0)は、第１のマンドレル(152)の周りに巻き付けられ
る。このマンドレルは、適量の焼きなましが本明細書で
記載される後期生産工程で起こるという点で適度な耐熱
性を有するべきである。図１５の（Ａ）に示されるよう
な、単にこの単純な単一の焦点軸形状を有するコイルが
所望される場合、コイル(150)はマンドレル(152)上にか
なりきつく巻かれ得、そして350−1100°Ｆで短時間、
短い熱処理工程を行い、コイルを記載された形態にセッ
トさせる。一旦、熱処理が完了し、そして所望の二次形
状がコイルに形成されると、コイルはマンドレルから取
り外され得、そして適切な送達用具中に配置される。多
くのこのようなコイルが、比較的簡単に減菌され得るカ
ニューレを使用して送達される。
【００５２】図１５の（Ａ）に示された手順は、複数の
焦点軸を有するコイルを生成する最初の工程として用い
られ得る。図１５の（Ｂ）は、コイル(150)が第２のマ
ンドレル(154)を用いて織り込まれる方法を示す。図６
に示される構成を有する用具が所望される場合は、次
に、内部に挿入されたマンドレル(152)および(154)を有
するコイルは上記のようなさらなる処理のために焼きな
ましオーブンの中に移動され得る。
【００５３】図１５の（Ｂ）はまた、図１５の（Ｃ）に
図示されるような第３のマンドレル(158)が通る経路も
示す。図１５の（Ｃ）で示されるようなコイル(150)の
形態にマンドレル(158)を追加することは、図１および
図２で示されるような用具を生成する。
【００５４】マンドレルおよび巻きを導入するため他の
手順は、残りの図面において、および本発明に合致する
他の複数焦点軸コイルにおいて示される用具を生産する
工程により明らかである。
【００５５】図１６の（Ａ）、（Ｂ）、および（Ｃ）
は、本明細書中で述べられるタイプの血管閉塞コイルを
動脈または他の血管部位に導入する手順を示す。この手
順は、上述のRitchartらにおいて記載される手順と多く
の点で類似する。この手順は、送達カテーテル(170)
が、所望の部分に到達するまで、領域（例えば、動脈(1
72)）中に導入される点で簡単である。大部分の送達カ
テーテルの場合のように、放射線不透過性マーカー(17
4)が含まれ、その部位が適切に判断され得る。本発明の
コイル(176)は、カテーテル(170)の遠位部分内に示され
る。押出し具(178)はコイル(176)の近位側に示される。
一旦、所望の部位に到達すると、押出し具(178)は、図
１６の（Ｂ）に示されるように進められる。カテーテル
(170)の遠位先端部から放出されるまで直線状形態にあ
るコイル(176)は、弛緩して図１６の（Ｂ）に示される
複数焦点形態を形成する。図１６の（Ｃ）は、カテーテ
ル(170)および押出し具(178)が、本発明のコイル(176)
を動脈(172)管腔に定着させて引っ込めれることを示
す。
【００５６】本発明の精神および範囲から逸脱すること
なく、多くの変更および改変が当業者によってなされ得
る。例示の実施態様は明瞭化の目的のためにのみ示さ
れ、そして実施例は添付の請求項に定義された本発明を
制限するものとして解釈すべきでなく、現在または後に
考案されるすべての等価物を含むことが意図される。
【００５７】
【発明の効果】本発明によれば、血管内治療に有用な複
数の長手方向軸を有する血管閉塞用具が得られ得る。本
発明の血管閉塞用具は、内出血の制御、腫瘍への血液供
給の閉塞、および動脈瘤領域にある血管壁圧力の軽減を
含む、種々の異なった症状の処置に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を考察するための慣例に従って、本発明
により作製された代表的な血管閉塞コイルを示す略側面
図である。
【図２】本発明を考察するための慣例に従って、本発明
により作製された代表的な血管閉塞コイルを示す略端面
図である。
【図３】本発明により作製された多重焦点コイルを示す
端面図である。
【図４】本発明により作製された多重焦点コイルを示す
端面図である。
【図５】本発明により作製された多重焦点コイルを示す
端面図である。
【図６】本発明により作製された多重焦点コイルを示す
端面図である。
【図７】本発明により作製された多重焦点コイルを示す
端面図である。
【図８】本発明により作製された多重焦点コイルを示す
端面図である。
【図９】本発明により作製された多重焦点コイルを示す
端面図である。
【図１０】本発明により作製された多重焦点コイルを示
す端面図である。
【図１１】動脈瘤内に配置するのに特に適する、本発明
により作製された用具を示す側面図である。
【図１２】図１１の用具を示す端面図である。
【図１３】本発明のコイルと共に用いる高度に所望の電
気分解的に分離可能な接合部を示す。
【図１４】本発明のコイルと共に用いる機械的に離脱可
能な接合部を示す。
【図１５】（Ａ）、（Ｂ）、および（Ｃ）は、本発明に
より代表的な多重焦点コイルを巻く方法を示す。
【図１６】（Ａ）、（Ｂ）、および（Ｃ）は、カテーテ
ルを用いて本発明のコイルを配置する方法を示す。
【符号の説明】
１００、１１２、１１８、１２６、１３４、１３６、１
７６ 血管閉塞コイル １０２ 焦点軸 １０４ 焦点 １０６ 繰り返し単位 １１４ 動脈 １４７ 接合部 １７４ 放射線不透過性マーカー １７８ 押出し具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレゴリー イー． ミリジアン アメリカ合衆国 カリフォルニア 94539， フレモント， シャニーコ コモン 178 (72)発明者 ンガ ティ． バン アメリカ合衆国 カリフォルニア 95051， サンタ クララ， モウリシ ア アベニュー 3583 (72)発明者 ロバート エル． オレラーナ アメリカ合衆国 カリフォルニア 95131， サン ホセ， オルティッシ モ プレイス 1225 (72)発明者 クリストファー ジー．エム． ケン アメリカ合衆国 カリフォルニア 94401， サン マテオ， サウス ビ ー ストリート 964 (56)参考文献 特開 平６−319743（ＪＰ，Ａ) 実公 平５−46422（ＪＰ，Ｙ２) 特表 平６−510938（ＪＰ，Ａ) 特表 平６−506622（ＪＰ，Ａ) 米国特許5122136（ＵＳ，Ａ) 米国特許5217484（ＵＳ，Ａ) 国際公開92／294（ＷＯ，Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61B 17/12 A61M 29/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ２つの一次コイル末端および一次直径を
    有するらせん巻きコイルを備える可撓性のある血管閉塞
    用具であって、該らせん巻きコイルが、さらに巻かれ
    て、第１の二次コイル末端および第２の二次コイル末端
    を有する弛緩された二次コイル形状になり、そして該二
    次コイル形状が、該第１の二次コイル末端と該第２の二
    次コイル末端との間に伸びる少なくとも２つの長手方向
    軸を有し、そして該らせん巻きコイルの少なくとも１つ
    のループが、半径方向に伸び、かつ該弛緩された二次コ
    イル形状を形成する該少なくとも２つの長手方向軸の各
    々の周りに独立して伸び、それによって、血管空間に密
    にパックされるかまたはうまく着座する、血管閉塞用
    具。
  2. 【請求項２】 前記二次コイル形状が、２つを上回る長
    手方向軸を備える、請求項１に記載の可撓性のある血管
    閉塞用具。
  3. 【請求項３】 前記二次コイル形状が、前記らせん巻き
    コイルの複数のループ、および前記第１の二次コイル末
    端と前記第２の二次コイル末端との間の少なくとも１つ
    の比較的より小さいループとを含む、請求項１に記載の
    可撓性のある血管閉塞用具。
  4. 【請求項４】 前記二次コイル形状の複数のループが、
    前記第１の二次コイル末端と前記第２の二次コイル末端
    との間に比較的より小さいループをさらに含み、該比較
    的より小さいループのそれぞれが比較的より大きいルー
    プに隣接している、請求項３に記載の可撓性のある血管
    閉塞用具。
  5. 【請求項５】 銀、金、パラジウム、白金、タングステ
    ン、イリジウム、ステンレス鋼、またはそれらの合金か
    らなる群より選択される部材を備える、請求項１に記載
    の可撓性のある血管閉塞用具。
  6. 【請求項６】 白金とタングステンとの合金を含む、請
    求項１に記載の可撓性のある血管閉塞用具。
  7. 【請求項７】 前記コイルが生体適合性ポリマーを含
    む、請求項１に記載の可撓性のある血管閉塞用具。
  8. 【請求項８】 前記らせん巻きコイルに取り付けられた
    フィラメント様材料をさらに備える、請求項１に記載の
    可撓性のある血管閉塞用具。
  9. 【請求項９】 前記らせん巻きコイルに取り付けられた
    前記フィラメント様材料が、ポリエチレンテレフタレー
    トである、請求項８に記載の可撓性のある血管閉塞用
    具。
  10. 【請求項１０】 前記二次コイル形状が、前記第１の二
    次コイル末端に隣接して位置する、比較的より小さい直
    径を有する少なくとも１つのループと、前記第２の二次
    コイル末端に隣接して位置する、比較的より大きい直径
    を有する複数のループとを含む、請求項１に記載の可撓
    性のある血管閉塞用具。
  11. 【請求項１１】 前記第１の二次コイル末端に隣接して
    位置する、比較的より小さい直径を有する前記少なくと
    も１つのループが、前記第２の二次コイル末端に隣接し
    て位置する、比較的より大きい直径を有する前記複数の
    ループにさらに隣接している、請求項１０に記載の可撓
    性のある血管閉塞用具。
  12. 【請求項１２】 前記一次コイル末端の１つが、電気分
    解的に分離可能な接合部を備える、請求項１に記載の可
    撓性のある血管閉塞用具。
  13. 【請求項１３】 前記一次コイル末端の１つが、電気分
    解的に分離可能な接合部を備える、請求項１１に記載の
    可撓性のある血管閉塞用具。
  14. 【請求項１４】 前記一次コイル末端の１つが、押出し
    具に機械的に取り付け可能な接合部を備える、請求項１
    に記載の可撓性のある血管閉塞用具。
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