JP3016260U

JP3016260U - 遠赤外線を放射する床暖房装置

Info

Publication number: JP3016260U
Application number: JP1995004072U
Authority: JP
Inventors: キムスン−ユル; 宏海老沼
Original assignee: 宏海老沼
Priority date: 1995-03-27
Filing date: 1995-03-27
Publication date: 1995-09-26
Anticipated expiration: 2001-03-27

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】遠赤外線を放射する床暖房装置として、遠赤外
線を温熱にて人身へ浸透させる一種の温熱床暖房風呂と
して、疲れを取り、活力を増し、種々の成人病を予防す
ること、及び、温泉地の砂風呂や、サウナ風呂等に代わ
るものとする。【構成】下方より順次に、スチロール断熱材１，アルミ
箔付断熱材２，加熱パイプ３，遠赤外線放射鉱物砂利
６，遠赤外線放射鉱物粉末７，和紙シート８，綿シート
９，上部シート１０と重ねて敷いて、アルミ箔付断熱材
２と、和紙シート８の間に加熱パイプ３が埋まる様に、
遠赤外線放射鉱物砂利６を一杯敷きつめる。そして、加
熱パイプ３に温水又は、電熱ヒーターにて加熱させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、温熱床暖房風呂、又は、一般家庭の床暖房装置に、遠赤外線放射鉱物を利用した遠赤外線床暖房装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、電熱ヒーターや温水のみの、床暖房装置、又は、温泉地で温砂で人体を埋めて行う砂風呂、或いは、蒸気熱を用いるサウナ風呂等の温熱効果に依る床暖房装置である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術での、電熱ヒーターや温水のみの床暖房では、温浴効果は少なく、又、温浴効果の高い砂風呂等は、どこでも設置することは出来ないものである。本考案は、従来の技術のような問題点に鑑み、温浴効果が高く、どこでも容易に設置できる温熱床暖房装置とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために、遠赤外線を放射する鉱石を砂利や粉末として加熱パイプ全体を埋めて、加熱パイプを温水の循環、又は、電熱ヒーターで加熱してより多くの遠赤外線を放射させる様な床暖房とする。遠赤外線が放射され、人体に浸透されると、毛細血管の運動能力を高め、血の循環を早めて、共鳴、吸収作用によって物質の分子運動を活性化し、その結果、酵素系のホルモンと正常な生理的物質とが影響されて全身的な新陳代謝が促進される。

【０００５】遠赤外線の放射と放熱は、下方は２種類の断熱材を敷き防ぎ、上方は、通気性の良好な和紙シート，綿シート，上部シート等として、放射や放熱の効果を減少させないものとする。上部シートは、竹を編んだ竹シート、又は、絨毬等を利用できるものとする。

【０００６】上部シートは、なるべく竹シートとして、人体が乗ったり、横臥して温浴するために、効果を高めるものとする。柔らかいマットレス式のものは、人体の活力を奪って成人病の原因を作ったりするもので、好ましいものではない。

【０００７】

【作用】

加熱パイプは、温められた温水が温水循環機から送られ、波形に張りめぐらせた中を循環して加熱される。遠赤外線放射鉱物砂利で、加熱パイプは全体が包まれる様に埋められているため、加熱されると、遠赤外線が効果的に放射されて、なお全体が一様に温められる。温水の流量や流速は、温水循環機の各バルブで調整され、温度センサーにて、温度は約３０℃〜８０℃の範囲に設定することが出来る。又、本考案の遠赤外線を放射する床暖房装置は、一種の温熱床暖房風呂に利用されるので、構造物の中に設置されるので、その構造物の室内も当然、温室となる。

【０００８】加熱パイプを、電熱ヒーターを通して加熱するときは、温度調整器等に依り温度を調整する。

【０００９】

【実施例】

本考案の実施例を、図面を参照して説明する。本考案の遠赤外線を放射する床暖房装置は、主に、建造物の中に設置するものなので、図３，図４に示すように、本装置を設置するのに必要な土台となる床（ｂ）を施行した建造物（ａ）とする。建造物（ａ）と床（ｂ）は、どんな建造物でもよく、特に指定はされないものとする。

【００１０】先す最初に、床（ｂ）の上に厚さ約８ｍｍ〜３０ｍｍの圧縮性のスチロール断熱材（１）を敷き、その上に厚さ約２ｍｍ〜５ｍｍ程度の上面に薄いアルミ箔が張られたアルミ箔付断熱材（２）を敷きつめる。

【００１１】加熱パイプは（３）は、温水を循環させるものだけではなく、状況に応じて電熱ヒーターを通して加熱も出来る様にするために工夫したもので、図２にも示す様に、約２０ｍｍ程度の太さで、厚さ約２ｍｍで、その厚さの間にアルミ材の芯が入っている。材質は、合成樹脂製で、耐熱製の高いものとする。設置の形状は、図４にも示すように、床全体に波形で約１０ｃｍのピッチで、温水の流入、流出口は建造物の室外に出て温水循環機（ｃ）へ継がれ、各バルブ等に依り温水の流量や流速、又は、温度も調整される。

【００１２】又、電熱ヒーターを使用するときは、やはり室内又は、室外の温度調整機付の電熱機に継がれる。加熱パイプ（３）は、パイプ取付金具（４）と取付ネジ（５）に依り、床（ｂ）依り固定され、取付箇所の数は、適当とする。

【００１３】遠赤外線放射鉱物砂利（６）は、遠赤外線を放射する鉱物を細かく砕いたもので、アルミ箔断熱材（２）と、和紙シート（８）の約７ｃｍの空間に、加熱パイプ（３）を埋める様に、約７ｃｍの空間の１／３程度一杯に敷く。遠赤外線放射鉱物粉末（７）は、遠赤外線を放射する鉱石を粉末にしたもので、約７ｃｍの空間の約２／３程度一杯に敷きつめる。

【００１４】遠赤外線放射粉末（７）か、飛び散らないように、薄い和紙の和紙シート（８）、さらに綿の布地である綿シート（９）を全面に張りつめる。綿シート（９）は、全周を建造物（ａ）の周りの巾木にマジックテープを活用して固定する。

【００１５】最上部の上部シート（１０）は、竹を割って削って造られた網状の竹シートが良く、網目や形状等は、持に指定はない。又、絨毯等やそれに代わるものでも良いものとする。

【００１６】建造物（ａ）は、遠赤外線を放射する床暖房装置を設置するためのもので、本装置を施行するための床（ｂ）を設け、外壁と天井は断熱材を使用して、出入口、窓通気口等は、安全等を加味するものとする。しかし、建造物（ａ）は、一般の家庭でも良く、必ずしも新規に建造しなくても差しつかえない。勿論、高さ、広さ、又は部屋組等は、指定されないものである。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の遠赤外線を放射する床暖房装置は、遠赤外線を放射する鉱物を活用し、温熱により、一層の効果を高めるために、人体への浸透吸収が良好で、疲れを取り、活力を増し、種々の成人病を予防するという長所を有する。又、砂風呂のように、温泉地だけと限られた場所でなく、どこでも設置出来て、一般家庭の床暖房や、いかなる温泉床暖房風呂等にも利用される。又、加熱パイプが、電熱ヒーターでも加熱出来る様なパイプとなっているため、温水設備を省く事も出来る。又、サウナ風呂的な温浴も楽しめるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】遠赤外線を放射する床暖房装置と、建造物の床
の一部を図示して他を省略したＢ−Ｂ断面図である。

【図２】加熱パイプの他図よりやや拡大した断面図であ
る。

【図３】遠赤外線を放射する床暖房装置を設置した全体
を図示した建造物の破断図である。和紙シートと綿シ
ートの断面は、実線のみで図示する。

【図４】建造物の上面図を破断してＡ−Ａ矢視で、遠赤
外線放射鉱物粉末と遠赤外線放射鉱物砂利の図示を省略
して、加熱パイプの設置の状態を図示したものである。

【符号の説明】

１スチロール断熱材２アルミ箔付断熱材３加熱パイプ４パイプ取付金具５取付ネジ６遠赤外線放射鉱物砂利７遠赤外線放射鉱物粉末８和紙シート９綿シート１０上部シートａ建造物ｂ床ｃ温水循環機

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】下部より順次に、スチロール断熱材
（１），アルミ箔付断熱材（２），加熱パイプ（３），
遠赤外線放射鉱物砂利（６），遠赤外線放射鉱物粉末
（７），和紙シート（８），綿シート（９），上部シー
ト（１０）と重ねて敷きつめた構成からなる遠赤外線を
放射する床暖房装置。
【請求項２】遠赤外線放射鉱物砂利（６）で、張り廻ら
せた加熱パイプ（３）を埋めつくして、遠赤外線鉱物砂
利を加熱して遠赤外線を放射させる請求項１記載の遠赤
外線を放射する床暖房装置。