JP3015845B2 - ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置 - Google Patents
ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置Info
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Description
混合酸化物燃料の脱脂焼結炉から排出されるオフガスを
処理する装置に関するものである。
これらの粉末にバインダを混合して被焼結材料を形成
し、これを脱脂焼結炉に入れて脱脂し、焼結することが
行われる。
びそのオフガス処理装置として、特開平6−41610
号に示されるものが知られている。この装置では、次の
手順で脱脂焼結及びオフガス処理がなされる。
熱室内に入れる。
点バインダから発生する気体及び液体バインダを炉から
排出管を通じて排出させる。このうち、液体バインダは
回収装置内のバケットに受けて回収し、気体バインダは
水冷式トラップ装置に導いてここで捕獲する。
に高融点バインダより発生する気体バインダを燃焼分解
装置に導き、ここでバーナー燃焼させ、分解する。
ラン・プルトニウム混合酸化物燃料を処理することが要
望されている。しかし、上記公報に示された装置では、
脱脂焼結炉から排出された物質が装置外に露出した状態
となっているため、不都合なく放射性物質を取扱うこと
は極めて困難である。
物の処理を可能にする手段として、上記脱脂焼結装置全
体をボックス内に収納し、外部から隔離することが考え
られるが、このようにすると設備が大規模となり、多大
な設置スペース及び費用が必要になる。
大幅に拡大することなく、ウラン・プルトニウム混合酸
化物燃料用脱脂焼結炉からのオフガスを安全に処理でき
る装置を提供することを目的とする。
の手段として、本発明は、グローブボックスと、このグ
ローブボックス内を負圧に保持する負圧保持手段を備
え、上記グローブボックスの外側にウラン・プルトニウ
ム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉を設置するとともに、こ
のウラン・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉に
密封配管を介して接続され、このウラン・プルトニウム
混合酸化物燃料用脱脂焼結炉からの高温オフガスを冷却
して低融点成分を内壁面に析出させる冷却トラップと、
この冷却トラップから排出された高融点成分ガスを燃焼
させて分解する燃焼分解装置と、上記ウラン・プルトニ
ウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガスを上記冷却
トラップ及び燃焼分解装置の順に流すようにこのオフガ
スを吸引するガス吸引手段とを上記グローブボックス内
に収納したものである(請求項1)。
混合酸化物燃料用脱脂焼結炉から上記冷却トラップに至
る密封配管の途中にヒータを設けたり(請求項2)、上
記ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉か
ら上記冷却トラップに至る密封配管の一部を軸方向に伸
縮可能に構成したりする(請求項3)ことが、より好ま
しい。
給口は下向きにして冷却トラップの下部に設け、この冷
却トラップからのガス出口を冷却トラップ上部に設ける
のがよく(請求項4)、この場合、上記ガス出口として
は下向きのガス回収ノズルを複数個並設したものが好適
である(請求項5)。
設ければ、より好ましいものとなる(請求項6)。
下流側に設けるのが好ましい(請求項7)。
に配して上記燃焼分解装置に接続したり(請求項8)、
上記ガス吸引手段よりも上流側の圧力を調節するための
圧力調節手段を備えたりすることにより(請求項9)、
さらに好ましいものとなる。
を結ぶ配管を一部グローブボックス外へ導出し、この導
出部分に水冷式冷却器を設けることにより、後述のよう
なより優れた効果が得られる(請求項10)。
器とを結ぶ配管の一部を軸方向に伸縮可能に構成すれば
(請求項11)、より好ましいものとなる。
よる吸引により、ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料
用脱脂焼結炉から排出された高温オフガスが密封配管を
介してまず冷却トラップに導かれ、ここで上記オフガス
中の低融点成分が冷却トラップの内壁面に付着、析出
し、捕獲される。残りの高融点成分は燃焼分解装置に導
かれ、ここで燃焼し、分解される。
化物燃料用脱脂焼結炉と冷却トラップとは密封配管を介
して接続され、しかも、この冷却トラップ、燃焼分解装
置、及びガス吸引手段がグローブボックス内に収納され
ており、かつ、このグローブボックス内が負圧に保持さ
れているため、グローブボックス内から外部への放射性
物質の漏えいが確実に防がれ、また、このグローブボッ
クス内の負圧保持によってオフガスの逆流防止が容易に
なる。また、燃料用脱脂焼結炉を含めた装置全体をグロ
ーブボックス内に収納する場合に比べ、設備は小規模に
なる。
ウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉から上記冷却トラップ
に至る導入配管が長いと、その途中で高温オフガスが冷
却されて配管内に低融点成分が析出し、配管詰まりが発
生するおそれがあるが、請求項2記載の装置では、上記
密封配管の途中に設けられたヒータを作動させて密封配
管を高温保持することにより、上記低融点成分の析出が
防がれる。
管の一部を軸方向に伸縮可能に構成することにより、こ
の密封配管の温度変化に起因する熱応力が解消され、密
封配管の寿命が延びる。
素通りすると、この冷却トラップで低融点成分が十分に
回収されずにそのまま下流側の燃焼分解装置へ運ばれる
おそれがあるが、請求項4記載のように、上記冷却トラ
ップ内へのオフガス供給口を下向きにして冷却トラップ
の下部に設け、冷却トラップ上部にガス出口を設けれ
ば、トラップ内でガスを十分に対流させ、冷却して、低
融点成分を有効に捕獲できる。
出口としてガス回収ノズルを下向きに複数個並設して冷
却トラップからのガス排出を規制すれば、冷却トラップ
内でのガス滞留時間を稼ぐことができる。また、一部の
ガス回収ノズルに低融点成分が析出しても、他のガス回
収ノズルで不都合なくガスを燃焼分解装置側に回収でき
る。
ラップの周囲にヒータを設ければ、この冷却トラップ内
に低融点成分を析出させた後、上記ヒータを作動させる
ことにより、上記低融点成分を溶融して下降させ、冷却
トラップの下部に集中して回収できる。
にあってもよい。ただし、このガス吸引手段が燃焼分解
装置の上流側にある場合、冷却トラップから出たガスが
そのままガス吸引手段に入るため、このガス吸引手段を
構成するブロアのインペラ等に未回収成分が付着するお
それがあるのに対し、請求項7記載のようにガス吸引手
段を燃焼分解装置の下流側に設ければ、上記付着を軽減
できる。
ス吸引手段を相互並列に配して上記燃焼分解装置に接続
すれば、運転中に一つのガス吸引手段が不意に故障して
も、直ちに他のガス吸引手段を作動させることにより、
ガスの逆流を回避でき、この逆流で焼結物が酸化される
のを防ぐことができる。
ス吸引手段よりも上流側の圧力を調節するための圧力調
節手段を備えているので、この圧力調節手段により、常
時上記圧力をグローブボックス内の負圧より高く保持し
ておくことにより、ガスの逆流をより確実に回避でき
る。
焼分解装置とガス吸引手段とを結ぶ配管を一部グローブ
ボックス外へ導出し、この導出部分に水冷式冷却器を設
けているので、燃焼分解装置で加熱されたガスを冷却水
により効果的に冷却できる。また、この水冷式冷却器は
上記配管においてグローブボックス外へ導出された部分
に設けられているので、この水冷式冷却器に用いる冷却
水は放射能に汚染されず、よってその後処理(あとしょ
り)が不要となる。
器との間には大きな温度差が生じるが、これらを結ぶ配
管の一部を軸方向に伸縮可能に構成すれば(請求項1
1)、上記配管の温度変化に起因する熱応力を解消で
き、この配管の寿命を延ばすことができる。
る。
ム混合酸化物燃料を処理するための予備焼結炉(脱脂焼
結炉)であり、この予備焼結炉10とは別にグローブボ
ックス12が設置され、このグローブボックス12内に
冷却トラップ14及び燃焼分解装置16が収納されてい
る。このグローブボックス10内は、フィルタ18を介
してブロア20に接続される一方、弁22及びフィルタ
24を介して大気に連通可能とされており、上記弁22
を開いた状態で上記ブロア20が作動することにより、
グローブボックス10内の空気が吸引されてフィルタ2
4を通じ排出され、これによりグローブボックス10内
が負圧に保持されるとともに、弁22を通じて適宜グロ
ーブボックス10内に空気が補充されるようになってい
る。
介して予備焼結炉10のオフガス排出口に接続されてい
る。この密封配管26はグローブボックス12の側壁を
貫いており、この側壁よりも予備焼結炉10に近い部分
に、この部分を通るガスを加熱するヒータ32が設けら
れている。このヒータ32の下流側では伸縮可能な伸縮
継手28が設けられ、この伸縮継手28と冷却トラップ
14との間に弁30が設けられている。
トラップ14の側壁を貫いて同冷却トラップ14内の下
部に位置しており、この下流側端にオフガス供給ノズル
(オフガス供給口)34が形成されている。このオフガ
ス供給ノズル34は下向きとされ、このオフガス供給ノ
ズル34からオフガスが下方に向けて排出されるように
なっている。
が巻かれている。また、冷却トラップ14内の上部に
は、複数のガス回収ノズル38が下向きに複数個並設さ
れており、これらのガス回収ノズル38を通じて冷却ト
ラップ14内のガスが上方の燃焼分解装置16側へ回収
されるようになっている。各ガス回収ノズル38は弁4
0を介してグローブボックス12内に連通されており、
上記弁40を開いた状態でその開度に応じた流量だけグ
ローブボックス12内のガスを各ガス回収ノズル38を
通じて適宜冷却トラップ12内に供給できるようになっ
ている。
プ14の上部に直結されており、ヒータ42と白金触媒
44とを内蔵している。ヒータ42による加熱温度は、
上記白金触媒44の燃焼促進機能が最大限発揮される温
度(約150℃)に設定されている。
ボックス12の外側に設けられた水冷式冷却器46に密
封配管45を介して接続されている。この密封配管45
は、グローブボックス12の側壁を貫いており、この側
壁よりも内側の部分に、伸縮可能な伸縮継手47,48
が介在している。
並列に配された2つのブロア(ガス吸引手段)52A,
52Bが配管49を介して接続されている。これらのブ
ロア52A,52Bはグローブボックス12内に収納さ
れており、よって上記配管49はグローブボックス12
の側壁を貫いている。各ブロア52A,52Bの直上流
側には弁50A,50Bが設けられ、これらの弁50
A,50Bの開閉により、使用するブロアが切換えられ
るようになっている。両ブロア52A,52Bの吐出口
は、フィルタ54を介してグローブボックス12内に連
通されている。
物燃料とバインダとを混合して被処理物を形成し、予備
焼結炉10内に入れる。オフガス処理装置では、弁2
2,30,40,50Aを開き、弁50Bを閉じるとと
もに、ブロア20,52Aを作動させる。この状態で、
上記予備焼結炉10内で上記被処理物を約800℃まで
加熱することにより脱脂、焼結を行い、発生ガスをAr
やH2からなるキャリアガスとともにオフガスとして予
備焼結炉10から排出させる。
り吸引され、ヒータ32で高温状態が保たれながら(約
300℃)オフガス供給ノズル34から冷却トラップ1
6の下部内へ下向きに排出され、この冷却トラップ16
内で対流する。この時、オフガスは冷却トラップ16内
で空冷され、このオフガス中に含まれる低融点成分(亜
鉛等の金属成分やバインダ中の低融点有機物成分)が冷
却トラップ14の内壁面に析出する。残りの高融点成分
ガス(有機ガス等)は、ガス回収ノズル38を通じて上
方の燃焼分解装置16内へ回収される。
42で上記ガスが加熱され、白金触媒44の作用により
有機ガスが燃焼して、主として炭酸ガスと水とに分解さ
れる。このようにして浄化されたガスは、一旦グローブ
ボックス12を出て水冷式冷却器46で冷却され、ブロ
ア52Aの吐出口からフィルタ54を通じてグローブボ
ックス12内に排出される。
出されたオフガスが密封配管26を通じて冷却トラップ
14まで導かれ、また、この冷却トラップ16及び燃焼
分解装置16はともにグローブボックス12内に収納さ
れており、しかも、このグローブボックス12内は負圧
に保たれていてグローブボックス12内から外部へのガ
スの漏えいが規制されているので、上記予備焼結炉10
の燃料がウラン・プルトニウム混合酸化物からなるもの
であっても、終始安全な運転を続けることができる。ま
た、このグローブボックス12内の負圧保持により、配
管内圧とグローブボックス12内圧力との差を広げるこ
とができ、その分オフガスの逆流防止を容易にでき、こ
の逆流に起因して焼結物が酸化されるのを防ぐことがで
きる。また、予備焼結炉10を含めた装置全体をグロー
ブボックス12内に収納する場合に比べ、設備規模を大
幅に縮小できる。
得ることができる。
けているので、このヒータ32で密封配管を高温保持す
ることにより、密封配管26内での上記低融点成分の析
出を防ぎ、この析出による密封配管の詰まりを防止でき
る。
8で軸方向に伸縮可能に構成しているので、この密封配
管の温度変化に起因する熱応力を解消して密封配管の寿
命を延ばすことができる。
給ノズル34を下向きにして冷却トラップ14の下部に
設け、この冷却トラップ14の上部に下向きのガス回収
ノズル38を設けてガスの排出を規制しているので、ト
ラップ内でガスを十分に対流させ、冷却することによ
り、低融点成分を有効に捕獲できる。また、上記ガス回
収ノズル38を複数個並設しているので、一部のガス回
収ノズル38に低融点成分が析出しても、他のガス回収
ノズル38で不都合なくガスを燃焼分解装置16側に回
収できる効果がある。
を設けているので、この冷却トラップ14内に低融点成
分を析出させた後(すなわち運転後)、上記ヒータ36
を作動させて300〜400℃程度まで加熱することに
より、上記低融点成分を溶融し、下降させることができ
る。従って、上記析出分を冷却トラップ14下部のポッ
ト等に集中して回収でき、作業能率を大幅に高めるとと
もに、回収作業の際の安全性をより高めることができ
る。
A,52Bを相互並列に配して上記燃焼分解装置16に
接続しているので、運転中にブロア52Aが不意に故障
しても、弁50Bを開いてもう一つのブロア52Bを作
動させることにより、ガスの逆流を回避できる。
調節する弁40を設けているので、この弁40の操作に
よって配管系統内のオフガス圧力をコントロールでき
る。従って、この圧力をグローブボックス内の負圧より
高く保持しておくことにより、ガスの逆流をより確実に
回避できる。
2Bとを結ぶ密封配管45,49を一部グローブボック
ス12外へ導出し、この導出部分に水冷式冷却器46を
設けているので、燃焼分解装置16で加熱されたガスを
冷却水により効果的に冷却できる。しかも、グローブボ
ックス12外での冷却なので冷却水の放射能汚染が回避
でき、この冷却水の後処理を不要にしてランニングコス
トを節約できる。しかも、配管45は伸縮継手47,4
8で軸方向に伸縮可能なので、この配管の温度変化に起
因する熱応力を解消でき、この配管の寿命を延ばすこと
ができる。
分解装置16の上流側に設けても、ガス吸引は可能であ
る。ただし、この場合、冷却トラップ14から出たガス
がそのままブロアに入るため、未回収高融点成分がブロ
アのインペラ等の表面に析出し、円滑な運転を妨げるお
それがあるのに対し、上記装置のように燃焼分解装置1
6の下流側にブロア52A,52Bを設ければ、上記高
融点成分を上記触媒分解装置16で十分に処理した後に
ブロア52A,52Bへガスを導くことができ、上記析
出をより効果的に抑制できる利点がある。
来から用いられているものが適用可能であり、例えばバ
ーナー燃焼によるものでも分解は可能である。ただし、
上記実施例のような白金触媒44による燃焼分解装置を
用いれば、バーナー燃焼に比べて低温で高融点成分を燃
焼させることが可能であり、その分水冷式冷却器46の
負担を軽減できるとともに、キャリアガスとしてH2ガ
ス等の可燃ガスを用いる場合にも、安全に運転できる利
点がある。
持されるグローブボックス内に、上記脱脂焼結炉に密封
配管を介して接続された低融点成分捕獲用冷却トラップ
と、この冷却トラップから排出された高融点成分ガスを
燃焼させて分解する燃焼分解装置と、オフガスの流れを
形成するガス吸引手段とを収納し、上記グローブボック
ス外にウラン・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結
炉を設置したものであるので、装置の規模を大幅に拡大
することなく、ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料を
用いる場合にも安全な運転を行うことができるととも
に、上記グローブボックス内の負圧保持によって、ガス
の逆流防止を容易にできる効果がある。
脂焼結炉から冷却トラップに至る密封配管の途中にヒー
タを設けているので、このヒータで密封配管を高温保持
することにより、密封配管内での上記低融点成分の析出
を防ぎ、この析出による密封配管の詰まりを防止できる
効果がある。
配管の一部を軸方向に伸縮可能に構成しているので、こ
の密封配管の温度変化に起因する熱応力を解消して密封
配管の寿命を延ばすことができる効果がある。
プ内へのオフガス供給口を下向きにして冷却トラップの
下部に設け、冷却トラップ上部にガス出口を設けている
ので、トラップ内でガスを十分に対流させ、冷却して、
低融点成分を有効に捕獲できる効果がある。
ス出口としてガス回収ノズルを下向きに複数個並設して
冷却トラップからのガス排出を規制しているので、冷却
トラップ内でのガス滞留時間を稼いで低融点成分の回収
量をさらに増やすことができる。また、ガス回収ノズル
が複数個あるので、一部のガス回収ノズルに低融点成分
が析出しても、他のガス回収ノズルで不都合なくガスを
燃焼分解装置側に回収できる効果がある。
プの周囲にヒータを設けているので、この冷却トラップ
内に低融点成分を析出させた後(すなわち運転後)、上
記ヒータを作動させて上記低融点成分を溶融し、下降さ
せることにより、この析出分を冷却トラップの下部に集
中して回収できる。
段を燃焼分解装置の下流側に設けているので、オフガス
中の高融点成分を上記触媒分解装置で十分に処理した後
にガス吸引手段へ導くことができ、よって、上記高融点
成分が未処理のままブロアのインペラ等に付着するのを
より効果的に抑制できる。
ガス吸引手段を相互並列に配して上記燃焼分解装置に接
続しているので、運転中に一つのガス吸引手段が不意に
故障しても、他のガス吸引手段の作動によってガスの逆
流を回避できる効果がある。
ス吸引手段よりも上流側の圧力を調節するための圧力調
節手段を備えているので、この圧力調節手段により、常
時上記圧力をグローブボックス内の負圧より高く保持し
ておくことにより、ガスの逆流をより確実に回避できる
効果がある。
焼分解装置とガス吸引手段とを結ぶ配管を一部グローブ
ボックス外へ導出し、この導出部分に水冷式冷却器を設
けているので、燃焼分解装置で加熱されたガスを冷却水
により効果的に冷却できるとともに、上記冷却水の放射
能汚染を回避でき、その後処理を不要にしてランニング
コストをさらに節約できる効果がある。
配管の一部を軸方向に伸縮可能に構成しているので、こ
の配管の温度変化に起因する熱応力を解消でき、この配
管の寿命を延ばすことができる効果がある。
ス処理装置のフローシートである。
料用脱脂焼結炉) 12 グローブ 14 冷却トラップ 16 燃焼分解装置 20 ブロア(負圧保持手段) 26 密封配管 28 伸縮継手 32 ヒータ 34 ガス供給ノズル 36 ヒータ 38 ガス回収ノズル 40 弁(圧力調節手段) 45,49 密封配管 46 水冷式冷却器 47,48 伸縮継手 52A,52B ブロア(ガス吸引手段)
Claims (11)
- 【請求項1】 グローブボックスと、このグローブボッ
クス内を負圧に保持する負圧保持手段を備え、上記グロ
ーブボックスの外側にウラン・プルトニウム混合酸化物
燃料用脱脂焼結炉を設置するとともに、このウラン・プ
ルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉に密封配管を介
して接続され、このウラン・プルトニウム混合酸化物燃
料用脱脂焼結炉からの高温オフガスを冷却して低融点成
分を内壁面に析出させる冷却トラップと、この冷却トラ
ップから排出された高融点成分ガスを燃焼させて分解す
る燃焼分解装置と、上記ウラン・プルトニウム混合酸化
物燃料用脱脂焼結炉のオフガスを上記冷却トラップ及び
燃焼分解装置の順に流すようにこのオフガスを吸引する
ガス吸引手段とを上記グローブボックス内に収納したこ
とを特徴とするウラン・プルトニウム混合酸化物燃料用
脱脂焼結炉のオフガス処理装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のウラン・プルトニウム混
合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置におい
て、上記ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼
結炉から上記冷却トラップに至る密封配管の途中にヒー
タを設けたことを特徴とするウラン・プルトニウム混合
酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のウラン・プルト
ニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置
において、上記ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料用
脱脂焼結炉から上記冷却トラップに至る密封配管の一部
を軸方向に伸縮可能に構成したことを特徴とするウラン
・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス
処理装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のウラン
・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス
処理装置において、上記冷却トラップ内へのオフガス供
給口を下向きにして冷却トラップの下部に設け、この冷
却トラップからのガス出口を冷却トラップ上部に設けた
ことを特徴とするウラン・プルトニウム混合酸化物燃料
用脱脂焼結炉のオフガス処理装置。 - 【請求項5】 請求項4記載のウラン・プルトニウム混
合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置におい
て、上記ガス出口として下向きのガス回収ノズルを複数
個並設したことを特徴とするウラン・プルトニウム混合
酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のウラン
・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス
処理装置において、上記冷却トラップの周囲にヒータを
設けたことを特徴とするウラン・プルトニウム混合酸化
物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のウラン
・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス
処理装置において、上記ガス吸引手段を上記燃焼分解装
置の下流側に設けたことを特徴とするウラン・プルトニ
ウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置。 - 【請求項8】 請求項7記載のウラン・プルトニウム混
合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置におい
て、複数のガス吸引手段を相互並列に配して上記燃焼分
解装置に接続したことを特徴とするウラン・プルトニウ
ム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置。 - 【請求項9】 請求項7または8記載のウラン・プルト
ニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置
において、上記ガス吸引手段よりも上流側の圧力を調節
するための圧力調節手段を備えたことを特徴とするウラ
ン・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガ
ス処理装置。 - 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載のウラ
ン・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガ
ス処理装置において、上記燃焼分解装置とガス吸引手段
とを結ぶ配管を一部グローブボックス外へ導出し、この
導出部分に水冷式冷却器を設けたことを特徴とするウラ
ン・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガ
ス処理装置。 - 【請求項11】 請求項10記載のウラン・プルトニウ
ム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置にお
いて、上記燃焼分解装置と水冷式冷却器とを結ぶ配管の
一部を軸方向に伸縮可能に構成したことを特徴とするウ
ラン・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフ
ガス処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7006329A JP3015845B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7006329A JP3015845B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料用脱脂焼結炉のオフガス処理装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08194093A JPH08194093A (ja) | 1996-07-30 |
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ID=11635333
Family Applications (1)
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- 1995-01-19 JP JP7006329A patent/JP3015845B2/ja not_active Expired - Fee Related
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