JP3015384U - 真空脱泡装置 - Google Patents
真空脱泡装置Info
- Publication number
- JP3015384U JP3015384U JP1995002508U JP250895U JP3015384U JP 3015384 U JP3015384 U JP 3015384U JP 1995002508 U JP1995002508 U JP 1995002508U JP 250895 U JP250895 U JP 250895U JP 3015384 U JP3015384 U JP 3015384U
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- Japan
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- solution
- container
- defoaming
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- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 容器内の被脱泡溶液が、真空脱泡の際の発泡
により容器から溢れ出ることを防止する。 【構成】 減圧室2内に被脱泡溶液4を入れた容器3を
配置し、減圧しながら前記被脱泡溶液4中の気体の脱泡
を行う真空脱泡装置1において、前記被脱泡溶液容器3
内でかつ前記被脱泡溶液4の液面より上部に配置される
よう配設位置調整可能な消泡用回転翼10を、前記真空
脱泡装置1に設ける。
により容器から溢れ出ることを防止する。 【構成】 減圧室2内に被脱泡溶液4を入れた容器3を
配置し、減圧しながら前記被脱泡溶液4中の気体の脱泡
を行う真空脱泡装置1において、前記被脱泡溶液容器3
内でかつ前記被脱泡溶液4の液面より上部に配置される
よう配設位置調整可能な消泡用回転翼10を、前記真空
脱泡装置1に設ける。
Description
【0001】
この考案は、減圧しながら溶液中の気体の脱泡を行う真空脱泡装置に関するも のである。
【0002】
図2は、従来の真空脱泡装置21を示す。真空脱泡装置21は、開閉扉(図示 せず)を設けた減圧室22と真空用ホース27を介して減圧室22と連通する真 空ポンプ26とからなり、被脱泡溶液24を入れた容器23は減圧室22内に設 けた載置台25上に置かれる。
【0003】 被脱泡溶液24の気体脱泡は、減圧室22の開閉扉を閉じ、真空ポンプ26を 駆動して減圧室22内を所定の真空度まで順次減圧することによって行われる。 減圧室22内が減圧されるにつれ、被脱泡溶液24中に含有されていた気体が放 出され、溶液24は激しく盛り上がって泡立ってくるが、溶液24中の気体が放 出し終わると、溶液24の泡立ちが消える。溶液24の泡立ちが消えたところで 、真空ポンプ26を停止して減圧室22を常圧に戻し、減圧室22の開閉扉を開 き容器23を取り出し脱泡は終了する。
【0004】
上述の従来の真空脱泡装置21の場合、溶液24が脱泡中の激しい泡立ちによ り容器23から溢れ出るという問題があった。溶液24が容器23から溢れ出れ ば溶液24が無駄となり、容器23内の汚れの清掃にも手間を要し、脱泡作業を 極めて非効率なものとしていた。このため、従来は、脱泡時に溶液24が容器2 3から溢れ出ることのないよう、溶液24の脱泡中常に減圧室22内の溶液24 の泡立ちの様子を監視し、溶液24が泡立って容器23から溢れ出そうになった ら減圧室22内の減圧の程度を緩めるなどして、減圧室22内の圧力調整をしな がら徐々に減圧して脱泡を行うか、或いは容器23に入れる溶液24の量を脱泡 時の泡立ちによっても溢れ出ない程度の量に予め減らして置くか、或いは溶液2 4の脱泡時の泡立ちによっても溢れ出ないよう出来る限り大きな容器23を用い て脱泡を行う、等の手段を講じていた。
【0005】 しかし、前記第1の手段の減圧室22内の圧力調整をしながらの脱泡は脱泡中 常に監視者を付けて置く必要があり省人化、自動化が難しく、また前記第2の手 段の溶液24の量を減らして行う脱泡は1回の脱泡処理量が少なく作業能率が悪 く、また前記第3の手段の大きな容器23を用いての脱泡は減圧室22および真 空ポンプ26を大きくする必要があり真空脱泡装置21が大型化する、といった 不都合があった。 そこで本考案は、装置を大型化することなくしかも脱泡処理量を減ずることの ない省人化・自動化の可能な真空脱泡装置を提供しようとするものである。
【0006】
上記課題を解決するため、本考案の真空脱泡装置は、減圧室内に被脱泡溶液を 入れた容器を配置し減圧しながら前記被脱泡溶液中の気体の脱泡を行う真空脱泡 装置において、前記真空脱泡装置に、前記被脱泡溶液容器内でかつ前記被脱泡溶 液液面より上部に配設される配設位置調整可能な消泡用回転翼を設けたことを特 徴とする。
【0007】
本考案の真空脱泡装置は、被脱泡溶液を入れた容器内でかつ被脱泡溶液液面よ り上部に位置する消泡用回転翼を設けているので、減圧室内が減圧され被脱泡溶 液が激しく泡立ってきた場合にも、発泡した溶液の泡は回転する消泡用回転翼に よって容器内で破砕され、溶液が容器から溢れ出ることがなくなる。従って、減 圧室内の圧力調整の必要もなく急激な減圧ができ、また溶液脱泡時の監視者の配 置も必要なくなるので、溶液脱泡作業の自動化が可能となる。
【0008】
【実施例】 以下、図に示す実施例により本考案を詳細に説明する。図1は、本考案の1実 施例の真空脱泡装置1を側面から見た説明図である。真空脱泡装置1は、開閉扉 (図示せず)を有する減圧室2と真空ポンプ6を設け、減圧室2と真空ポンプ6 とを真空用ホース7で連設し、減圧室2内に載置台5を配置し、載置台5上に被 脱泡溶液4の入れられた容器3を置く構成については、従来装置と同じである。 本考案の真空脱泡装置1は、上記構成に加えて、減圧室2の上面から消泡用回転 翼10が吊設される。回転翼10は回転調整器付きモータ8の回転軸11に連結 され、この回転軸11は減圧室2の上面壁を貫通する真空ジョイント部9を介し て減圧室2の外に設置した回転調整器付きモータ8と連結している。 そして、消泡用回転翼10は、減圧室2内に置かれている被脱泡溶液4の入れ られた容器3内でかつ溶液4の液面より若干上に位置するよう、設置位置が調節 される。
【0009】 次に、溶液4の脱泡行程を説明する。被脱泡溶液4の入った容器3を置いた減 圧室2の開閉扉を閉じ、真空ポンプ6を運転すると一緒に予め所定の回転数に設 定したモータ8を駆動し、回転翼10を回転させる。減圧室2が減圧されるとと もに、容器3内の溶液4から気体の発泡が激しく始まり、溶液4の気泡は容器3 内に溢れんばかりに盛り上がってくるが、容器3内で回転している翼10によっ て溶液4の気泡は破砕され、溶液4の気泡が容器3から溢れ出ることがない。 なお、回転翼10の回転数は、高すぎると折角破砕された溶液4の気泡が回転 翼10の遠心力によって容器3の外に飛散する恐れがあり、また低すぎると溶液 4の気泡が回転翼10をくぐり抜けて容器3の外に溢れ出る恐れがあるので、回 転翼10の回転数は溶液4の量や粘度を勘案して決定される。
【0010】 本考案の真空脱泡装置1の実施例を次に記す。 外径12cm、高さ15cmの円筒形容器3に粘度2,000センチポアズの シリコン溶液4を800cc入れ、これを幅26cm、高さ36cm、奥行き2 8cmの減圧室2内に載置し、翼径8cmの回転翼10をシリコン溶液4の液面 上約1cmの位置に設置した。そして、減圧室2の開閉扉を閉じた後、モータ8 を駆動し回転翼10を60rpmの速度で回転させ、次に真空ポンプ6を運転さ せ減圧室2内を約80秒で約760mmHgまで減圧した。減圧とともにシリコ ン溶液4から気体の発泡が始まったが、シリコン溶液4の気泡は回転翼10によ り破砕され、円筒形容器3から溢れ出ることなく、1分後に溶液4からの発泡は なくなり、シリコン溶液4の脱泡作業は終了した。 作業者は脱泡作業の監視の必要がないので、回転翼10と真空ポンプ6の駆動 から脱泡作業終了までの間別の作業に従事することができた。
【0011】
本考案の真空脱泡装置によれば、減圧室内で発泡した溶液の泡は回転する翼に よって容器内で破砕され、溶液が容器から溢れ出ることがなくなり、溶液の無駄 の発生もなく、脱泡運転の間の監視も必要ないので、極めて効率的な溶液脱泡を 行うことができる。また、溶液脱泡作業の省人化・自動化も可能となる。
【図1】本考案の一実施例の真空脱泡装置の側面説明図
である。
である。
【図2】従来の真空脱泡装置の1例の側面説明図であ
る。
る。
1 真空脱泡装置 2 減圧室 3 溶液容器 4 被脱泡溶液 5 載置台 6 真空ポンプ 7 真空ホース 8 回転制御器付きモータ 9 真空ジョイント部 10 回転翼 11 回転軸
Claims (1)
- 【請求項1】 減圧室内に被脱泡溶液を入れた容器を配
置し、減圧しながら前記被脱泡溶液中の気体の脱泡を行
う真空脱泡装置において、前記被脱泡溶液容器内でかつ
前記被脱泡溶液液面より上部に配設される配設位置調整
可能な消泡用回転翼を、前記真空脱泡装置に設けたこと
を特徴とする真空脱泡装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995002508U JP3015384U (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 真空脱泡装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995002508U JP3015384U (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 真空脱泡装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3015384U true JP3015384U (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=43150949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995002508U Expired - Lifetime JP3015384U (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 真空脱泡装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3015384U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109571832A (zh) * | 2018-12-14 | 2019-04-05 | 洛阳双瑞风电叶片有限公司 | 一种风电叶片用混合树脂脱泡装置 |
CN109939466A (zh) * | 2019-04-23 | 2019-06-28 | 上海艾郎风电科技发展(集团)有限公司 | 叶轮搅拌脱泡装置 |
-
1995
- 1995-03-03 JP JP1995002508U patent/JP3015384U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109571832A (zh) * | 2018-12-14 | 2019-04-05 | 洛阳双瑞风电叶片有限公司 | 一种风电叶片用混合树脂脱泡装置 |
CN109571832B (zh) * | 2018-12-14 | 2023-06-23 | 洛阳双瑞风电叶片有限公司 | 一种风电叶片用混合树脂脱泡装置 |
CN109939466A (zh) * | 2019-04-23 | 2019-06-28 | 上海艾郎风电科技发展(集团)有限公司 | 叶轮搅拌脱泡装置 |
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