JP2001321697A - 遠心ろ過方法 - Google Patents

遠心ろ過方法

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JP2001321697A
JP2001321697A JP2000141155A JP2000141155A JP2001321697A JP 2001321697 A JP2001321697 A JP 2001321697A JP 2000141155 A JP2000141155 A JP 2000141155A JP 2000141155 A JP2000141155 A JP 2000141155A JP 2001321697 A JP2001321697 A JP 2001321697A
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Japan
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basket
crystal
scraping
crystals
casing
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Application number
JP2000141155A
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English (en)
Inventor
Takashi Matsumoto
松本  孝
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MATSUMOTO KIKAI SEISAKUSHO KK
Matsumoto Kikai Seisakusho KK
Original Assignee
MATSUMOTO KIKAI SEISAKUSHO KK
Matsumoto Kikai Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固液分離工程及び結晶洗浄工程に要する時間を
短縮して、結晶の製造能率を向上させることができる遠
心ろ過方法を提供する。 【解決手段】バスケット10の底壁部10bを回転駆動
軸4に結合して支持させるとともに、バスケット10の
開口部10d側をケーシング5に回転自在に支持された
回転体16にカップリング部材21を介して連結して、
バスケット10の周壁部10a以外の部分を密閉し得る
構造とした遠心ろ過装置を用いる。固液分離工程及び結
晶洗浄工程においてバスケット内に圧縮されたガスを供
給してバスケット内をケーシング内に対して正圧に保持
する。バスケットの回転により生じる遠心力とガス圧と
の双方を利用して脱液を図ることにより、脱液に要する
時間を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原液(スラリ)を
液分と結晶とに分離する遠心ろ過方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】化学プラント等においては、製品を製造
する過程で、原液から液分を分離して結晶を得る固液分
離工程を行うことがしばしばある。また固液分離工程に
続いて、結晶を洗浄液により洗浄する洗浄工程と、洗浄
された結晶を乾燥させる乾燥工程とを併せて行うことが
多い。これらの工程を行う方法として、遠心ろ過方法が
採用されることが多い。
【0003】遠心ろ過方法は、籠形のバスケットと、バ
スケットを回転駆動する回転駆動装置と、バスケット内
に原液を供給する給液パイプと、バスケット内への給液
を制御するためにバスケット内の液面を検出する液面検
知装置と、バスケットの周壁部の内周に形成された結晶
を掻き落す結晶掻取装置と、バスケット内に形成された
結晶を回収する結晶回収装置とを備えた遠心ろ過装置を
用いて行われる。
【0004】遠心ろ過装置に用いられる籠形のバスケッ
トは、多数の透過孔が形成された円筒状の周壁部と該周
壁部の軸線方向の一端を閉じる底壁部と該周壁部の軸線
方向の他端から径方向の内側に突出した円環状の端部壁
とを備えたもので、該端部壁の内側に開口部が形成され
ている。
【0005】化学プラント等に用いられる遠心ろ過装置
では、生成される結晶に不純物が混入するのを防ぐため
に、上記のバスケットが、密閉構造を有するケーシング
内に配置されて、その回転駆動軸が軸受装置により回転
自在に支持される。
【0006】遠心ろ過装置に用いられている液面検知装
置は、ケーシングのカバーに対して固定された部材を貫
通してバスケット内に挿入される検出駆動軸と、該検出
駆動軸に支持された検出レバーと、検出駆動軸を回転さ
せる検出駆動軸駆動装置と、検出レバーの先端に液面が
接触した際に生じる該検出レバーの変位を検出するレバ
ー変位検出手段とを備えたもので、検出レバーは、バス
ケット内に原液を供給する際に、その先端をバスケット
内の設定液面レベルに相応する位置に位置させた状態で
配置される。回転しているバスケット内に原液が供給さ
れると、バスケットの内周に液層が形成され、その液面
のレベルが上昇して行く。給液が進み、液面が検出レバ
ーの先端に接触すると、検出レバーが液面により弾かれ
て変位する。このレバーの変位がレバー変位検出手段に
より検出されるため、バスケット内の液面が所定のレベ
ルに達したことを検出することができる。
【0007】結晶掻取装置は、ケーシングのカバーに対
して固定された部材を貫通してバスケット内に挿入され
た掻取駆動軸と、該掻取駆動軸に掻取アームを介して支
持された掻取刃と、掻取駆動軸を回転駆動する駆動装置
とを備えたもので、バスケット内で掻取刃を回動させて
結晶中に進入させることにより結晶を掻き落とす。
【0008】結晶回収装置は、ケーシングに対して固定
された部材を貫通してバスケット内に挿入される結晶吸
引管と、該結晶吸引管内を負圧にする真空ポンプとを備
えていて、バスケット内の結晶を結晶吸引管により吸引
して外部に排出する。
【0009】なお上記のように、検出レバーをバスケッ
ト内の液面に接触させて液面を直接検出するのではな
く、液面を非接触で検知する電気的なセンサを用いる場
合には、検出駆動軸及び検出レバーが不要になる。した
がって、検出駆動軸及び検出レバーは遠心ろ過装置にと
って必須のものではない。
【0010】上記の遠心ろ過装置を用いて行う遠心ろ過
方法では、先ずバスケットを回転させた状態で該バスケ
ット内に原液を供給する給液工程を行い、次いで、バス
ケットを高速回転させて固液分離工程を行うことによ
り、原液から液分を分離して、バスケットの内周に結晶
を形成する。バスケット内に結晶が形成された後、バス
ケットを回転させながら該バスケット内に洗浄液を供給
してバスケットの内周に形成された結晶を洗浄する結晶
洗浄工程を行い、次いで、バスケットの内周に形成され
た結晶を結晶掻取装置により掻き取る結晶掻取工程と、
掻き落とされた結晶をバスケット内で乾燥させる結晶乾
燥工程と、結晶吸引管によりバスケット内の結晶を吸引
して回収する結晶回収工程とを順次行う。
【0011】遠心ろ過方法により固液分離工程を行う
と、加圧式のろ過装置を用いる場合のように結晶が圧搾
されることがなく、結晶の組織内に適当な空隙が形成さ
れるため、結晶中に洗浄液を均一に浸透させて結晶の洗
浄を短時間で充分に行わせることができ、高品質の結晶
を得ることができる。
【0012】また遠心ろ過方法によると、加圧式のろ過
装置を用いる場合のように結晶の組織が緻密になること
がないため、結晶の乾燥を比較的短時間で行なうことが
できる。
【0013】したがって、遠心ろ過方法を用いると、結
晶の洗浄を効率よく、かつ均一に行なうことができるだ
けでなく、得られた結晶の乾燥を短時間で行なうことが
できるため、不純物が少い高品質の結晶を能率よく得る
ことができる。
【0014】更に、バスケットを密閉構造のケーシング
内に配置して固液分離処理を行わせることにより、得ら
れた結晶に外部から侵入した不純物が混入するのを防ぐ
ことができるため、高品質の結晶を得ることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、遠心ろ
過方法は数々の利点を有しているが、従来の遠心ろ過方
法では、バスケットの開口部をケーシング内に開口させ
た状態で、固液分離工程及び結晶洗浄工程を行っていた
ため、バスケットを高速回転させて脱液を行っている際
にケーシング内に生じた液分のミスト(霧)がバスケッ
トの開口部を通してバスケット内に吸い込まれ、このミ
ストにより結晶が汚染されるという問題があった。
【0016】また従来の遠心ろ過方法では、固液分離工
程及び結晶洗浄工程において、バスケットの高速回転に
より生じる遠心力のみに頼って結晶中の液分または水分
を分離していたため、固液分離工程及び洗浄工程に要す
る時間を短縮して結晶の製造能率を向上させることが必
要とされた場合には、バスケットの回転速度を高める以
外に方法がなかったが、バスケットの回転速度をむやみ
に高くすることはできないため、結晶の製造能率を向上
させる上で限界があった。
【0017】更に、従来の遠心ろ過方法では、結晶洗浄
工程を経た結晶の含水率を低くする上でも限界があった
ため、その後に行う乾燥工程に要する時間がある程度長
くなるのを避けられないという問題があった。
【0018】本発明の目的は、固液分離工程及び結晶洗
浄工程において、ケーシング内に形成された液分のミス
トがバスケット内に吸い込まれるのを防止して、従来よ
りも更に純度が高い結晶を得ることができるようにした
遠心ろ過方法を提供することにある。
【0019】本発明の他の目的は、固液分離工程及び結
晶洗浄工程に要する時間を短縮して結晶の製造能率を向
上させることができるようにした遠心ろ過方法を提供す
ることにある。
【0020】本発明の更に他の目的は、洗浄工程を経た
結晶の含水率を従来よりも低くすることができるように
して、その後に行われる乾燥工程に要する時間の短縮を
図ることができるようにして結晶の製造能率を向上させ
た遠心ろ過方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーシング内
に収容されて水平方向または水平方向に対して傾斜した
方向に中心軸線を向けた状態で回転自在に支持された籠
形のバスケットと、該バスケットを回転駆動する回転駆
動装置と、バスケット内に原液を供給する給液パイプ
と、バスケットの内周に形成された結晶を掻き取る結晶
掻取装置と、結晶掻取装置により掻き取られた結晶を吸
引してバスケット内から回収する結晶吸引管とを備えた
遠心ろ過装置を用い、バスケットを回転させた状態で該
バスケット内に原液を供給する給液工程と、バスケット
を高速回転させて原液から液分を分離することによりバ
スケットの内周に結晶を形成する固液分離工程と、バス
ケットを回転させながら該バスケット内に洗浄液を供給
してバスケットの内周に形成された結晶を洗浄する結晶
洗浄工程と、バスケットの内周に形成された結晶を結晶
掻取装置により掻き取る結晶掻取工程と、掻き落とされ
た結晶をバスケット内で乾燥させる結晶乾燥工程と、結
晶吸引管によりバスケット内の結晶を吸引して回収する
結晶回収工程とを行う遠心ろ過方法に適用されるもので
ある。
【0022】本発明においては、遠心ろ過装置のケーシ
ングを密閉構造にするとともに、バスケットを、多数の
透過孔が設けられる周壁部の部分を除き実質的に密閉さ
れた構造にしておく。そして、固液分離工程及び結晶洗
浄工程では、バスケット内に圧縮されたガスを供給して
バスケット内をケーシング内に対して正圧に保ち、この
ガスの圧力と、バスケットの高速回転により生じる遠心
力との双方を利用して結晶から液分を分離する。
【0023】このように、固液分離工程及び結晶洗浄工
程において、バスケット内の圧力を高くして、バスケッ
ト内のガス圧と、バスケットの高速回転により生じる遠
心力との双方により結晶と液分とを分離するようにする
と、脱液に要する時間を短縮することができるため、固
液分離工程及び結晶洗浄工程を従来よりも短い時間で行
うことができる。
【0024】また上記のように、バスケットをその周壁
部の部分を除き密閉構造として固液分離工程及び結晶洗
浄工程を行うと、固液分離工程及び結晶洗浄工程におい
てケーシング内で生じたミストがバスケット内に吸い込
まれるのを防ぐことができるため、ミストにより結晶が
汚染されるのを防いで、高純度の結晶を得ることができ
る。
【0025】本発明の遠心ろ過方法で用いる遠心ろ過装
置は、前述の回転駆動軸、該回転駆動軸に結合されたバ
スケット、回転駆動軸を回転駆動する回転駆動装置、及
びバスケットを収容するケーシングの外に更に、ケーシ
ングに支持された回転体と、バスケットと回転体とを連
結するカップリング部材と、給液パイプと結晶掻取装置
と結晶吸引管とを支持するための支持部材とを備えた構
成とするのが好ましい。
【0026】上記遠心ろ過装置の構成要素の内、回転駆
動軸は、バスケットを支持するとともに回転駆動するた
めの軸で、固定フレームに取り付けられた第1の軸受装
置により回転自在に支持される。
【0027】バスケットは、多数の透過孔を有し、円筒
状に形成された周壁部と、該周壁部の軸線方向の一端側
を閉じるように設けられた底壁部と、周壁部の軸線方向
の他端側に配置されて外周寄りの部分が周壁部に固定さ
れた端部壁とを備えたもので、端部壁の中央部には周壁
部と軸線を共有する円形の開口部が設けられている。バ
スケットは、その周壁部の中心軸線を回転駆動軸の中心
軸線に一致させた状態で配置されて、底壁部の中央部が
上記回転駆動軸に結合されて支持される。
【0028】ケーシングは、その内部にバスケットを収
容するように構成されて、上記固定フレームに取り付け
られる。
【0029】上記回転体は、バスケットを間にして回転
駆動軸と反対側(バスケットの端部壁側)に配置されて
バスケットともに回転するもので、その軸線方向の一端
がバスケットの端部壁に対向し、かつ回転駆動軸と軸線
を共有するように設けられている。この回転体は、ケー
シングに固定された第2の軸受装置により回転自在に支
持される。
【0030】カップリング部材は環状に形成されて、バ
スケットの端部壁と回転体の一端との間に形成された隙
間内に配置されてバスケットの端部壁と回転体の一端と
の間を接続する。
【0031】このカップリング部材は、弾力性を有し、
ガスや液体を透過させない材料、例えばゴムやテフロン
(登録商標)により形成するのが好ましい。
【0032】またカップリング部材は、バスケットの中
心軸線を含む平面に沿う断面がほぼU字形を呈するよう
に形成するのが好ましい。
【0033】上記支持部材は、バスケット内の空間が回
転体の内側の空間を通してケーシング外の空間に連通す
るのを妨げるように設けられて、ケーシングに対して支
持される。
【0034】この支持部材は、ケーシングを貫通した状
態で設けられた孔と回転体の内側とを通してバスケット
の軸線方向に延びるように設けるのが好ましい。
【0035】また上記支持部材は、バスケットの中心軸
線を回転中心として回転し得るように設けるのが好まし
い。
【0036】上記のように、ケーシングに回転自在に支
持された回転体をバスケットの開口部側に設けて、該回
転体とバスケットの端部壁との間を環状のカップリング
を介して接続するとともに、バスケット内が回転体の内
側を通してケーシング外に連通するのを妨げるように支
持部材を設けて、該支持部材に給液パイプと掻取駆動軸
と結晶吸引管とを支持する構造にすると、バスケットの
開口部を実質的に密閉することができるため、ケーシン
グ内で生じた液分のミストがバスケットの開口部からバ
スケット内に吸い込まれてバスケット内の結晶を汚染す
るのを防ぐことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は本発明に係わる
遠心ろ過方法で用いる遠心ろ過装置の構成例を示したも
ので、図1はその全体的な構成を示す縦断面図、図2は
図1の要部を示す縦断面図、図3は図2のA−A線断面
図、図4は図2のB−B線断面図である。
【0038】図1において1は設置ベース、2は設置ベ
ース1の上に配置されて該ベースにボルトなどにより固
定された固定フレームである。固定フレーム2は、ベー
ス板2Aと、板面を垂直方向に沿わせた状態で配置され
てベース板2Aの前端部付近に下端が固定された第1の
垂直板部2Bと、同じく板面を垂直方向に沿わせた状態
で配置されてベース板2Aの後端部付近に下端が固定さ
れた第2の垂直板部2Cとを備え、中心軸線を水平方向
に向けた第1の軸受装置3が、第1及び第2の垂直板部
2B及び2Cにより支持されている。第1の軸受装置3
は円筒状のハウジング3a内に球軸受3A及び3Bを収
納したもので、これらの球軸受により回転駆動軸4がそ
の中心軸線を水平方向に向けた状態で回転自在に支持さ
れている。
【0039】固定フレームの第1の垂直板部2Bの前面
には、中心軸線を水平方向に向けた円筒状のケーシング
支持部材2Dが固定され、このケーシング支持部材2D
の先端にテーパが付けられた外フランジ2aが形成され
ている。
【0040】第1の垂直板部2Dには、ケーシング5
が、図3に示されたヒンジ6を介して開閉可能に取り付
けられている。ケーシング5は、図1及び図2に見られ
るように截頭円錐状に形成された周壁部5aと、周壁部
5aの軸線と直交するように配置されて該周壁部5aの
小径側の端部を気密かつ液密に閉鎖する端板5bとを備
えていて、周壁部5aの大径側の端部にはテーパが付け
られた外フランジ5cが形成されている。またケーシン
グ5の小径側の端部寄りの外周部に窓5dが形成され、
該窓5dは開閉自在に取り付けられた蓋5eにより気密
かつ液密に閉じられるようになっている。蓋5eには、
該蓋を開閉操作する際に用いるハンドル5fが取り付け
られている。ケーシング5の大径側の端部寄りの外周部
にはケーシング5内を減圧する真空ポンプ等の減圧装置
を接続する減圧装置接続部5gが取り付けられ、固定フ
レームの第1の垂直板部2Bの下部には、該垂直板部2
Bを貫通した排液孔2bを通してケーシング5内の最下
部に連通した排液管接続部8が取り付けられている。
【0041】ケーシング5は、ヒンジ6の回動軸6aを
中心に固定フレーム2側に回動させられた際に、その外
フランジ5cが固定フレーム2の垂直板部2Bに取り付
けられたケーシング支持部材2Dの先端の外フランジ2
aに当接するように設けられている。そして、ケーシン
グ5の外フランジ5cを固定フレームの外フランジ2a
にパッキンを介して当接させた状態で、互いに重合され
た外フランジ2aと5cとを嵌合させるテーパ付きの溝
を備えたバンド7が両外フランジを取り囲むように配置
されて、該バンド7の両端が図示しない締結具により互
いに接近する方向に締め付けられる。バンド7の溝のテ
ーパにより、外フランジ2a及び5aが互いに接近する
方向に締め付けられて、ケーシング5が固定フレーム2
に気密かつ液密に接続される。バンド7を締結している
締結具は取り外すことができるようになっていて、該締
結具を取り外してバンド7を外フランジ2a,5cから
外すことにより、ケーシング5と固定フレーム2との結
合を解除することができるようになっている。
【0042】減圧装置接続部5gと図示しない減圧装置
との間を接続する管路の途中、及び排液管接続部8に接
続される排液管の途中にはそれぞれバルブが設けられて
いて、ケーシング5を図1及び図2に示したように固定
フレーム2に結合した状態でこれらのバルブを閉じるこ
とにより、ケーシング5内を気密かつ液密に保つことが
できるようになっている。
【0043】第1の軸受装置3により支持された回転駆
動軸4の一端は、軸受装置3の一端側に設けられたシー
ル部材9を通してケーシング5内に導入されている。回
転駆動軸4の他端は、軸受装置3の他端から外部に導出
されている。
【0044】回転駆動軸4の一端には、ケーシング5内
に配置された籠形のバスケット10が取り付けられてい
る。バスケット10は、多数の透過孔(図示せず。)を
有する周壁部10aと、該周壁部の軸線方向の一端側を
閉じるように設けられて、周壁部10aに設けられたフ
ランジ部10a1にボルト11により締結された底壁部1
0bと、周壁部10aの軸線方向の他端側に配置されて
外周寄りの部分が周壁部10aに設けられたフランジ1
0a2にボルト12により締結された端部壁10cとを備
えている。端部壁10cは、周壁部10aの軸線と直交
するように配置された円板状の部材からなっていて、そ
の中央部には周壁部10aと軸線を共有する円形の開口
部10dが設けられている。また底壁部10bは、周壁
部10aの軸線と直交する円板状の部材からなってい
て、その外面の中央部にボス部10fが溶接されてい
る。
【0045】バスケット10は、その周壁部10aの中
心軸線を回転駆動軸4の中心軸線に一致させた状態で配
置され、底壁部10bの中央部に設けられたボス部10
fが回転駆動軸4の一端に嵌合されるとともに、底壁部
10bがボルト13により回転駆動軸4に締結されて、
バスケット10と回転駆動軸4とが機械的に強固に結合
されている。
【0046】図示の例では、バスケット10の周壁部1
0aが截頭円錐状(円錐台状)を成すように形成されて
いて、その大径側の端部を底壁部10b側に位置させた
状態で設けられている。バスケット10の周壁部10a
は、その縦断面上における輪郭線がバスケットの中心軸
線に対して成す傾斜角θ(図2参照)が10°ないし3
0°の大きさをとるように形成するのが好ましい。
【0047】バスケット10の周壁部10aの内周側に
は、フィルタ14が配置されている。フィルタ14は、
レーザ加工により金属薄板に無数の微細な透過孔を形成
した多孔板からなっていて、その幅方向の両端が底壁部
10bの外周寄りの部分及び端部壁10cの外周寄りの
部分にそれぞれ形成された溝内に嵌合されて保持されて
いる。
【0048】なお本明細書では、フィルタ14をバスケ
ットの周壁部の一部として扱う。例えば、固液分離工程
において結晶が形成される箇所は、正確にはフィルタの
内周であるが、本明細書では、特にフィルタには言及せ
ず、バスケットの周壁部の内周に結晶が形成されると言
う。
【0049】ケーシング5の端板5bの内側には、第2
の軸受装置15がその中心軸線をケーシング5の中心軸
線に一致させた状態で取り付けられていて、該第2の軸
受装置15により筒状の回転体16が回転自在に支持さ
れている。
【0050】第2の軸受装置15は、円筒状に形成され
て一端に設けられたフランジが端板5bにボルト止めさ
れた軸受保持筒体17と、該軸受保持筒体17の端板5
b寄りの部分の内周に嵌合保持された球軸受18と、軸
受保持筒体17のバスケット10寄りの部分の内周に嵌
合保持された環状のオイルシール19と、オイルシール
19を押える押え板20とを備えている。
【0051】回転体16は、端板5b側に配置されて軸
受18により回転自在に支持された第1の筒体16A
と、バスケット10側に配置されて第1の筒体16Aの
外周に嵌着されるとともに、オイルシール19の内周に
摺動接触させられた第2の筒体16Bとからなってい
る。回転体16は、ケーシング5のフランジ5cが図示
のように固定フレーム2のフランジ2aに結合されてい
るときに、回転駆動軸4及びバスケット10と中心軸線
を共有した状態になるように設けられていて、回転体1
6の一端(バスケット10側の端部)とバスケットの端
部壁10cとの間に隙間Gが形成されるようになってい
る。
【0052】バスケット10の端部壁と回転体16の一
端との間が環状のカップリング部材21により連結され
ている。カップリング部材21は、図5(A)に示した
ように、バスケットの軸線方向に相対する対の環状板部
21A,21Bと、該対の環状板部の内周側の部分を相
互に連結する連結部21Cとを一体に備えたもので、バ
スケット10の中心軸線を含む平面に沿う断面がほぼU
字形を呈するように形成されている。
【0053】カップリング部材21は、バスケット10
の端部壁10cと回転体16の一端との間に形成された
間隙G内に配置されて、一方の環状板部21A及び他方
の環状板部21Bがそれぞれバスケットの端部壁10c
及び回転体16の一端に当接されている。環状板部21
A及び21Bの内面にそれぞれ環状の押え板22及び2
3が当接され、押え板22及び23がそれぞれバスケッ
ト10の端部壁10c及び回転体16の端部にボルト止
めされて、カップリング部材21がバスケット及び回転
体16に接続されている。
【0054】なおカップリング部材21の形状は、上記
の例に限られるものではなく、例えば図5(B)に示す
ように、バスケット10の中心軸線を含む平面に沿う断
面が角張ったコーナ部を有するU字形状(コの字形)を
呈するように形成してもよい。
【0055】カップリング部材21は、その径方向の外
側及び内側の空間を気密かつ液密に仕切る仕切りとして
の機能と、バスケット10がその内側に原液を収容して
高速回転する際に生じる振動を吸収する振動吸収部材と
しての機能と、バスケット10とともに回転体16を回
転させるべく、バスケット10の回転を回転体16に伝
達する回転伝達手段としての機能とを有するものであ
る。したがって、カップリング部材21は、原液と化学
的に反応することがなく、しかも弾力性と、ガス及び液
体の透過を妨げる緻密性とを有する材料により形成され
る。このカップリング部材を形成する材料としては、例
えばゴムやテフロン等を用いることができる。
【0056】バスケット10内から回転体16と第2の
軸受装置15との間を通してガス及び液体の流通が生じ
ることがないようにするため、回転体16を支持する第
2の軸受装置15は、該回転体16を気密及び液密に支
持するように構成されている。
【0057】ケーシング5の端板5bの中央部には、回
転体16の内径側の孔に整合する貫通孔5hが形成さ
れ、該貫通孔5hの周辺部の外面に、支持部材保持筒体
30が取り付けられている。支持部材保持筒体30は、
筒状の本体30aと該本体30aの軸線方向の一端寄り
の部分から外側に突出したフランジ部30bとを備えた
もので、フランジ部30bがケーシングの端板5bの貫
通孔5hの周辺部にボルト31及びナット32により締
結されて、ケーシング5に固定されている。
【0058】保持筒体30の本体30a内には、図1及
び図2に示したようにケーシング5が固定フレーム2に
結合された状態で、バスケット10と中心軸線を共有し
た状態になる軸受部30cが設けられていて、この軸受
部30cにより支持部材35が回転自在に支持されてい
る。
【0059】支持部材35は、保持筒体30内と貫通孔
5hと回転体16の内側とを通してバスケット10の軸
線方向に延びるように形成された円柱状の軸部35a
と、軸部35aのバスケットと反対側の端部に形成され
た拡大径部35bとを有するもので、拡大径部35bが
保持筒体30の本体30aの端面に当接させられて軸線
方向に位置決めされている。
【0060】支持部材35は、ケーシング5が図示のよ
うに固定フレーム2に拘束された状態にあるときにバス
ケット10と中心軸線を共有した状態になるように設け
られていて、その軸部35aの先端部35a1がバスケッ
ト10の開口部10dの内側に配置され、先端部35a1
の外周面がバスケット10の開口部10dの内周面に微
小間隙g1 を介して対向させられている。
【0061】バスケット10内の空間が回転体16の内
側を通してケーシング外の空間に連通することがないよ
うに、支持部材35と回転体16との嵌合部には、シー
ル手段が設けられていて、支持部材35により、バスケ
ット10内の空間とケーシング外の空間との連通が絶た
れている。
【0062】支持部材35の軸部35aの外周にはウォ
ームホイール36が取り付けられ、保持筒体30の本体
30aに設けられた膨出部30a1(図3及び図4参照)
内に収容されたウォーム38がウォームホイール36に
噛み合わされている。ウォーム38は、保持筒体30に
固定された電動機39の回転軸に取り付けられている。
ウォームホイール36とウォーム38と電動機39とに
より支持部材35を回転駆動する支持部材駆動装置が構
成され、この駆動装置により、支持部材35がその中心
軸線を回転中心として回転駆動されるようになってい
る。
【0063】支持部材35には、バスケット10内に原
液を供給する給液パイプ41と、バスケット10の周壁
部10aの内周に形成された結晶を掻き落す結晶掻取装
置42と、バスケット内に形成された結晶を回収する結
晶吸引管43(図2参照)と、液面検知装置44(図3
及び図6参照)とが取り付けられている。
【0064】給液パイプ41は、その中心軸線を支持部
材35の中心軸線に対して偏心した位置に位置させた状
態で設けられていて、バスケットの軸線と平行な方向に
沿って支持部材35を気密かつ液密に貫通してバスケッ
ト10内に挿入されている。給液パイプ41のバスケッ
ト内に位置する端部41aはバスケットの周壁部10a
側に指向するように曲げられていて、端部41aの先端
に設けられた給液口がバスケット10内に開口させられ
ている。給液パイプ41のケーシング外に位置する端部
41bは図示しない電磁バルブと配管とを通して原液供
給用のポンプまたはタンクに接続され、給液パイプ41
と、該給液パイプに接続される図示しない電磁バルブ
と、必要に応じて設けられたポンプ等によりバスケット
10内に原液を供給する給液装置が構成されている。
【0065】結晶掻取装置42は、バスケットの軸線と
平行な方向に沿って支持部材35を気密かつ液密に貫通
してバスケット10内に挿入された掻取駆動軸42a
と、バスケット10内を該バスケットの軸線に対して直
角な方向に伸びるように設けられた2本の掻取アーム4
2bを介して掻取駆動軸42aに支持された掻取刃42
cと、掻取駆動軸42aを回転駆動する掻取駆動軸駆動
装置とを備えている。
【0066】掻取駆動軸42aは、支持部材35の中心
軸線(バスケットの中心軸線)に対して偏心した位置に
設けられていて、その中心軸線を回転中心として回転し
得るように図示しない軸受を介して支持部材35に支持
されている。
【0067】掻取アーム42bは、バスケットの軸線方
向に間隔をあけて2本設けられて、それぞれの一端が掻
取駆動軸42aに固定され、両掻取アームの他端に掻取
刃42cが取り付けられている。掻取刃42cの刃先
は、バスケット10の傾斜した周壁部10aの内面に沿
うようにバスケットの中心軸線に対して傾斜させられて
いる。
【0068】図3に示したように、支持部材35の拡大
径部35bに中空の膨出部35b1及び35b2が形成され
ていて、掻取駆動軸42aの膨出部35b1の中空部内に
臨む部分にウォームホイール45が取り付けられてい
る。支持部材35には掻取駆動軸42aを駆動する電動
機46が取り付けられ、該電動機46の出力軸に取り付
けられたウォーム47がウォームホイール45に噛み合
わされている。電動機46とウォーム47とウォームホ
イール45とにより、掻取駆動軸42aを回転駆動する
掻取駆動軸駆動装置が構成されている。
【0069】掻取刃42cは、掻取駆動軸42aの回転
に伴って、バスケット10の周壁部10aの内周に配置
されたフィルタ14に近接した状態になる進入限界位置
と、バスケット10の端部壁10cの内周部(バスケッ
トの開口部の内周部)に相応する位置よりも径方向の内
側に退避した状態になる退避位置との間を回動させられ
る。
【0070】図3及び図4に示したように、掻取駆動軸
42aの内部には中空部が形成されていて、該中空部内
に、調温用流体の往路側の流路を形成する第1のパイプ
42dと、調温用流体の復路側の流路を形成する第2の
パイプ42eと、圧縮ガス(空気や窒素ガス)を供給す
る第3のパイプ42fとが挿入されている。またこの例
では、掻取刃42c内及び掻取アーム42b内が中空に
形成されていて、掻取刃42の中空部が、掻取アーム4
2b,42bの中空部内に連通させられている。
【0071】そして、パイプ42d及び42eのバスケ
ット側の端部がそれぞれ一方の掻取アーム42b内及び
他方の掻取アーム42b内の中空部に接続され、パイプ
42d−一方の掻取アーム42bの中空部−掻取刃42
cの中空部−他方の掻取アーム42bの中空部−パイプ
42eの経路により調温流体流路が形成され、この流路
を通して調温用流体(温度調整用の流体)を流すことに
より、バスケット内の温度を調整し得るようになってい
る。
【0072】掻取駆動軸42a内に形成された上記調温
用流体流路には、図示しないボイラーから例えば温水が
調温用流体として供給される。
【0073】また掻取刃42cを支持するフレームに、
上下に並ぶ多数のノズル42g1を有するヘッダ42gが
取り付けられ、該ヘッダ42gにパイプ42hを通して
パイプ42fのバスケット側の端部が接続されている。
パイプ42fはコンプレッサやガスボンベ等の圧縮ガス
供給源にバルブを介して接続されていて、掻取刃42c
をバスケット10の周壁部10aの内周に配置されたフ
ィルタ14に近接させた状態でパイプ42fを通して圧
縮ガスを供給することにより、ノズル42g1,42g1,
…からフィルタ14に向けてガスを噴出させることがで
きるようになっている。
【0074】これらのノズルは、掻取刃42cにより結
晶を掻き取る工程を行った後に、フィルタ14の内面に
薄層をなして残留している結晶を吹き飛ばすために設け
られている。
【0075】上記のように、掻取駆動軸42a、掻取ア
ーム42b,42b及び掻取刃42c内に調温用流体流
路を形成しておくと、バスケットの周壁から結晶を掻き
落とした後、バスケットの下部に溜まった結晶中に掻取
刃を挿入して、調温用流体流路に温水を流すことによ
り、結晶を暖めることができるため、結晶の乾燥を促進
することができる。
【0076】なお図示してないが、結晶を効率よく乾燥
させるためには、ケーシング5に乾燥した温風を供給す
る管路(図示せず。)を更に設けて、該管路を通してケ
ーシング内に供給される温風によりバスケット10を外
側からも暖めるようにすることが望ましい。
【0077】結晶吸引管43は、図示のように、ケーシ
ング5が固定フレーム2に固定された状態で中心軸線が
バスケット10の中心軸線から偏心した位置を該バスケ
ットの軸線と平行な方向に延びるように設けられてケー
シング5に対して回転自在に支持された直管部43a
と、バスケット10内に挿入された直管部43aの先端
部に後端部がつながり、先端がバスケットの周壁部側に
指向するように湾曲させられた旋回部43bとを一体に
有している。
【0078】結晶吸引管43の直管部43aは、支持部
材35の中心軸線に対して偏心した位置で支持部材35
を気密かつ液密に貫通した状態で、該支持部材35に回
転自在に支持されていて、直管部43aの回転に伴っ
て、旋回部43bが掻取駆動軸42a及び掻取アーム4
2bに妨げられることなく、旋回させられるように、旋
回部43bの配設位置が設定されている。
【0079】結晶吸引管43の旋回部43bは、バスケ
ット10の底壁部10bの内面に近接した状態を保ちつ
つ、その先端が、傾斜したバスケットの周壁部10aの
最下部(正確にはフィルタの最下部)付近に指向した状
態になる最終吸引位置と、その先端がバスケット内に形
成される液面の内周よりも径方向の内側に位置した状態
になる退避位置との間を旋回するように設けられてお
り、旋回部43bが最終吸引位置に達したときに該旋回
部の先端がバスケット10の周壁部10aの最下部とバ
スケットの底壁部10bとの間の隅部P(図2参照)に
近接した状態になるように、旋回部43bの形状と長さ
とが設定されている。
【0080】支持部材35の膨出部35b2の中空部(図
3参照)内に臨む結晶吸引管43の後端部寄りの部分に
ウォームホイール50が取り付けられ、支持部材35に
固定された電動機51の出力軸に取り付けられたウォー
ム52がウォームホイール50に噛み合わされている。
電動機51と、ウォームホイール50と、ウォーム52
とにより、結晶吸引管43をその直管部の中心軸線を回
転中心として回転駆動する結晶吸引管駆動装置が構成さ
れている。
【0081】液面検知装置44は、支持部材35の中心
軸線に対して偏心した位置で該回転ブロックを気密かつ
液密に貫通した状態でバスケット10内に挿入されて支
持部材35に回転自在に支持された検出駆動軸44a
(図4参照)と、該検出駆動軸44aのバスケット10
内に挿入された先端部に後端部が固定された検出レバー
44b(図2ないし図4参照)とを備えている。検出レ
バー44bはバスケット10の中心軸線に対して直角な
方向に延びるように設けられ、検出レバー44bの先端
部には、バスケットの内周に形成される液面に接触させ
られる板状の検出子44cが取り付けられている。
【0082】検出駆動軸44aの後端部には、レバー5
5(図3参照)が取り付けられ、支持部材35の拡大径
部35bに固定された流体圧シリンダ56のピストンロ
ッドがレバー55に連結されている。シリンダ56とレ
バー55とにより、検出駆動軸44aを回転させる検出
駆動軸駆動装置が構成され、この駆動装置により検出駆
動軸44aが回転駆動されて、検出レバー44bがバス
ケット内で回動させられるようになっている。
【0083】図1に示したベース板2Aの上には、バス
ケット10の回転駆動源である電動機60が取り付けら
れ、該電動機の回転軸60aにプーリ61が取り付けら
れている。また第1の軸受装置3の端部から外部に導出
された回転駆動軸4の他端にプーリ62が取り付けら
れ、プーリ61及び62にベルト63が掛け渡されてい
る。電動機60とプーリ61及び62とベルト63とに
より、回転駆動軸4を介してバスケット10を回転駆動
する回転駆動装置65が構成されている。
【0084】固定フレーム2には、第1の軸受装置3と
回転駆動装置65とを覆うカバー66が取り付けられて
いる。
【0085】上記のように、バスケット10の開口部側
にケーシング5に回転自在に支持された回転体16を配
置して、バスケットの端部壁と回転体とを環状のカップ
リング21を介して連結するとともに、給液パイプ4
1、結晶掻取装置の掻取駆動軸42a、結晶吸引管43
等を支持する支持部材を回転体の内側に配置して回転体
16の内側を塞ぐ構造にすると、バスケット10の開口
部を実質的に密閉することができるため、ケーシング内
で生じた液分のミストがバスケットの開口部からバスケ
ット内に吸い込まれてバスケット内の結晶を汚染するの
を防ぐことができる。
【0086】また上記のように構成すると、バスケット
10をその周壁部10aの部分を除いて密閉構造とする
ことができるため、給液パイプ41または結晶吸引管4
3等を通してバスケット10内に清浄な圧縮空気または
圧縮された窒素ガス等を供給することにより、バスケッ
ト内をケーシング内に対して正圧とすることができる。
バスケット内をケーシング内に対して正圧にすると、脱
液を促すことができるため、脱液に要する時間を短縮す
ることができる。
【0087】図示の例では、掻取駆動軸42a及び結晶
吸引管の直管部43aが、支持部材35の中心軸線を含
む第1の平面X−X´に対して対称な位置に、それぞれ
の中心軸線を第1の平面X−X´と直交する第2の平面
Y−Y´上に位置させた状態で配置されている(図4参
照)。
【0088】また検出駆動軸44a及び給液パイプ41
はそれぞれ第2の平面Y−Y´に対して対称な位置に、
それぞれの中心軸線を上記第1の平面X−X´上に位置
させた状態で配置されている。
【0089】上記のように、支持部材35を回転自在に
支持するとともに、掻取駆動軸や結晶吸引管を支持部材
の偏心位置に支持させた場合には、支持部材35の回転
と、掻取アーム42bの回動との双方により掻取刃42
cを変位させることができる。この場合、図6に示した
ように、バスケット10の中心軸線と直交する任意の断
面上で測った掻取駆動軸42aの中心軸線と掻取刃42
cの先端との間の距離L1 と掻取駆動軸42aの偏心量
ΔL1 との和がバスケット10の内径よりも僅かに小さ
い値を示すように掻取アーム42bの長さを設定する。
【0090】この場合、バスケットの中心軸線の位置か
ら掻取刃42cの先端までの距離は、最大では掻取駆動
軸の中心位置と掻取刃42cの先端との間の距離L1 と
掻取駆動軸42aの偏心量ΔL1 との和(L1 +ΔL1
)に等しくなり、最小では、距離L1 と偏心量ΔL1
との差(L1 −ΔL1 )に等しくなる。したがって、掻
取刃42cをバスケットの内周に近接した状態になる限
界位置まで変位させるために必要な掻取アーム42bの
長さを従来よりも短くすることができ、掻取刃42c
を、従来よりもバスケットの中心寄りの位置まで変位さ
せることができる。また支持部材35を回転させること
により、掻取刃を、結晶吸引管及び給液パイプに妨げら
れることなく、バスケットの周方向の全領域に到達させ
ることができる。
【0091】また上記のように、支持部材35を回転自
在に支持した場合には、結晶吸引管43も支持部材35
の回転と吸引管43の直管部43aの回転との双方によ
り変位させられる。したがって、この場合、バスケット
10の中心軸線と直交する面上で測った結晶吸引管43
の直管部43aの中心軸線と旋回部43bの先端との間
の距離L2 と直管部43aの偏心量ΔL2 との和が、最
終吸引位置におけるバスケット10の内径よりも僅かに
小さい値を示すように結晶吸引管43の旋回部43bの
長さを設定する。この場合、結晶吸引管43の旋回部4
3bの先端位置とバスケットの中心軸線との間の距離
は、最大で結晶吸引管43の直管部43aの中心軸線と
旋回部43bの先端との間の距離L2 と直管部43aの
偏心量ΔL2 との和(L2 +ΔL2 )に等しくなり、最
小で、距離L2 と偏心量ΔL2 との差(L2 −ΔL2 )
に等しくなる。したがって、旋回部43bの先端をバス
ケットの内周に近接した位置まで変位させるために必要
な旋回部43bの長さを従来よりも短くすることがで
き、旋回部43bの先端を従来よりも更にバスケットの
中心寄りの位置まで変位させることができる。
【0092】同様に、検出レバー44bの先端の検出子
44cも、支持部材35の回転と検出レバー44bの回
動との双方により変位させることができるため、検出レ
バー44bの先端の検出子44cを従来よりもバスケッ
トの中心寄りの位置まで変位させることができる。
【0093】本発明では、図7に示したように、バスケ
ット10の中心軸線と直交する断面上で測った検出駆動
軸44aの中心軸線と検出レバー44bの先端との間の
距離L3 と検出駆動軸44aの偏心量ΔL3 との和が少
なくともバスケット10の内周に形成される液面の最小
レベルを検出するために必要な長さとなるように、検出
レバー44bの長さを設定する。
【0094】このように、支持部材35を回転し得るよ
うに設けた場合には、掻取刃42c、結晶吸引管43の
旋回部43b及び検出レバー44bの先端の検出子44
cを従来よりも更にバスケットの中心寄りの位置まで変
位させることができるため、掻取刃や結晶吸引管をバス
ケットの開口部10dを通して出し入れするように構成
する場合に、開口部10dの内径を従来より小さくし
て、バスケットのふところを深くすることができる。
【0095】次に図6ないし図12を参照して、上記の
遠心ろ過装置を用いて本発明の遠心ろ過方法を行う場合
の手順の一例について説明する。
【0096】上記の遠心ろ過装置を用いて原液を液分と
結晶とに分離する処理を行う際には、先ず図1に示すよ
うにケーシング5を固定フレーム2に結合してその内部
にバスケット10を収容した状態にし、図6に示すよう
に、掻取アーム42bと掻取刃42c、結晶吸引管43
の旋回部43b及び検出レバー44bを退避位置に位置
させる。この状態では、掻取アーム42b及び結晶吸引
管の旋回部43bを互いに反対方向を向けておく。
【0097】この状態で、バスケット10を図6におい
て矢印CCL方向(反時計方向)に回転させて給液速度
まで加速する。この間に図7に示すように液面検知装置
44の検出レバー44bを図面上時計方向に所定角度
(図示の例では90度)回動させて、検出レバー44b
の先端の検出子44cを、検出すべき液面レベルに相応
する位置に位置させる。
【0098】この状態で給液パイプ41からバスケット
10内に原液を注入する給液工程を行う。バスケット内
に注入された原液は、バスケットの周壁部の内周に集ま
って液層を形成し、注液の進行に伴ってその液面が上昇
していく。
【0099】バスケット10内の液面が所定のレベルに
達すると、液面検知装置44の検出子44cが液面に接
触して弾かれるため、検出レバー44bが図7において
反時計方向に変位する。この検出レバーの変位を図示し
ないレバー変位検出手段により検出してバスケット内へ
の給液を停止するとともに、給液一時停止タイマを起動
して給液停止時間の計測を開始する。バスケット内への
給液を停止すると同時に検出レバー44bを反時計方向
に回動させて図6に示す状態に戻す。バスケット内に供
給された原液は、バスケットの回転により生じる遠心力
により液分と結晶とに分離されるため、液面のレベルが
低下していき、バスケットの内周に結晶が溜まってい
く。
【0100】給液停止タイマが予め設定した給液停止時
間の計測を完了した時に検出レバー44bを再び図7に
示す検出位置に回動させるとともに、バスケット内への
給液を開始する。
【0101】上記の動作を繰り返すことによりバスケッ
ト10の内周に結晶を形成していく。所定量の結晶が形
成されたところで給液工程を終了し、検出レバー44b
を図6に示す退避位置に戻す。
【0102】この状態で固液分離工程を行う。固液分離
工程では、バスケット10の回転速度を更に上昇させる
とともに、脱液タイマを起動させ、該タイマが脱液時間
を計測している間、バスケットを高速回転状態に保って
遠心力により脱液を行う。またこの固液分離工程では、
給液パイプ41、結晶吸引管43またはパイプ42fを
通してバスケット内に圧縮された清浄な空気または窒素
ガス等の不活性な(原液と反応しない)ガスを供給す
る。バスケット10はその周壁部の部分を除き密閉され
ているため、上記のように、バスケット内に圧縮された
ガスを供給すると、バスケット10内をケーシング5内
の空間に対して正圧に保つことができる。このときのバ
スケット内のガス圧は、例えば、5kg/cm程度
に保つのが好ましい。
【0103】このように固液分離工程においてバスケッ
ト10内を正圧に保つと、ろ過を促進させることができ
るため、脱液に要する時間を短縮することができる。ま
たバスケット内に供給したガスは結晶中を通過してケー
シング内に流出するので、結晶に残留する液分を少なく
することができる。
【0104】脱液タイマが脱液時間の計測を完了した時
に結晶洗浄工程を開始させる。結晶洗浄工程では、給液
パイプ41からバスケット10内への洗浄液の注入を開
始するとともに、洗浄液供給時間計測タイマを起動させ
る。またバスケット10内に圧縮された空気または不活
性なガスを供給して、バスケット内を5kg/cm
度の圧力に保ち、洗浄を促進する。洗浄液供給時間計測
タイマが洗浄液供給時間の計測を完了した時に洗浄液の
供給を停止させる。
【0105】次いで、洗浄用脱液タイマを起動させて、
該タイマに洗浄用脱液時間の計測を開始させ、該洗浄用
脱液時間を計測している間バスケットを高速回転状態に
保持して結晶中の液分を離脱させる。この洗浄液の脱液
工程においても、バスケット10内に圧縮ガスを供給し
て、バスケット内を5kg/cm程度の圧力に保
ち、脱液を促進するとともに、バスケット内から結晶内
を通してケーシング内に流出するガス流を生じさせるこ
とにより、結晶中に残留する水分の減少を図る。
【0106】洗浄用脱液タイマが洗浄用脱液時間の計測
を完了した時にバスケット10の回転に制動をかけて該
バスケットを停止させ、バスケット10内へのガスの供
給を停止して、結晶洗浄工程を終了する。
【0107】次いで、バスケットの内周から結晶を掻き
取る結晶掻取工程を行う。この工程では、バスケット1
0を、給液工程及び脱液工程における回転方向とは逆方
向[図8矢印CL方向(時計方向)]に回転させて、結
晶の掻取に適した回転速度である掻取適正回転速度まで
加速する。バスケットの回転速度が掻取適正回転速度に
達した時に図8に示すように、掻取アーム42bを矢印
R方向に回動させて、掻取刃42cをバスケットの内周
に形成された結晶層中に進入させ、バスケットの周壁部
の内側のフィルタ14の内周に層をなして付着している
結晶を掻き落とす。掻き落とされた結晶Cはバスケット
10の下部に溜まり、バスケットの回転による攪拌作用
により細粒化する。
【0108】掻取刃42cがフィルタ14に最も近接す
る位置まで変位した状態になった時に、パイプ42fか
ら清浄な圧縮空気(または窒素ガス等)を供給すること
により、ノズル42g1から空気を噴出させ、この空気を
フィルタ14の内周に付着している残留結晶に吹き付け
る。これによりバスケットの内周(正確にはフィルタ1
4の内周)に残留している結晶を吹き飛ばす。このよう
に結晶掻取工程の終期において、掻取刃42cに取り付
けたノズルから空気を噴出させて残留結晶に吹き付ける
と、バスケットの内周に残留しているほとんどの結晶は
吹き飛ばされてバスケットの下部に落下するため、従来
は廃棄していた残留結晶のほとんど全てをを回収して、
結晶の回収率を向上させることができる。
【0109】上記のようにして、バスケット10の内周
に形成された結晶をバスケットの下部に落下させた後、
結晶乾燥工程を行う。この結晶乾燥工程では、バスケッ
ト10を図示の矢印CL方向に回転させたままの状態
で、支持部材35を、図9に示す矢印S方向(反時計方
向)に回転させ、これにより掻取アーム42bを垂直下
方に向けて該掻取アームの下端及び掻取刃42cをバス
ケット内の下部に溜まっている結晶C中に挿入する。こ
の状態でパイプ42d,42e、掻取アーム42b内及
び掻取刃42c内に形成された調温用流体流路に温水を
供給して掻取駆動軸42a、掻取アーム42b及び掻取
刃42cの温度を上昇させ、結晶Cを乾燥する。この時
結晶吸引管43の旋回部43bは図9に示すように、結
晶Cに触れない位置まで移動させておく。この間バスケ
ット10は図示の矢印CL方向に回転させたままの状態
に保ち、掻取刃42cにより結晶Cを攪拌してその乾燥
を促進させる。
【0110】この結晶乾燥工程では、減圧装置接続部5
gに接続した図示しない減圧装置を運転してケーシング
5内及びバスケット10内を減圧することにより、結晶
の乾燥を促進するのが好ましい。このようにケーシング
内及びバスケット内を減圧した状態で結晶の乾燥を行う
と、低い温度で、しかも短時間で結晶を乾燥することが
できる。
【0111】上記のように、回転自在に支持された支持
部材35に掻取駆動軸42aを支持して、該支持部材の
回転と掻取駆動軸の回転との双方により掻取刃を変位さ
せるようにすると、掻取刃42cの変位の自由度を高め
ることができるため、掻取刃42cをバスケットの周方
向のあらゆる箇所に移動させることができ、図9に示す
ように、バスケットの最下部に近接した位置にも容易に
変位させることができる。したがって、掻取刃42c
に、結晶を掻き取る機能だけでなく、上記のように、結
晶を乾燥する際に該結晶に熱を伝える伝熱手段としての
機能や、結晶を攪拌する攪拌手段としての機能をも持た
せることができる。
【0112】結晶乾燥工程を行う時間を計測するため、
調温流体流路内に温水を供給した後の適宜の時点で、結
晶を乾燥させために必要にして充分な乾燥時間をセット
した結晶乾燥タイマをスタートさせる。結晶乾燥タイマ
ーがセットされた乾燥時間の計測を完了した時に乾燥工
程を終了し、掻取駆動時42内への温水の供給を停止す
る。このときバスケット内の下部に溜った結晶Cは乾燥
してさらさらとした状態にある。
【0113】次いでケーシング5内及びバスケット10
内の圧力を大気圧に戻した後、結晶回収工程を行う。こ
の結晶回収工程では、図10に示すように、支持部材3
5を矢印U方向に180度回転させて結晶吸引管の旋回
部43bを旋回開始位置に位置させ、掻取刃42cを上
方に退避させる。またこのときバスケット10の回転速
度を結晶の回収に適した速度に調整する。
【0114】次に、図11に示すように、結晶吸引管4
3の旋回部43bを矢印V方向に回動させて該旋回部4
3bの先端を結晶C中に挿入し、結晶吸引管43内を図
示しない吸引装置により吸引して結晶Cを機外の容器内
に回収する。結晶吸引管43の旋回部43bは最終的に
は図2に示したように、その先端が傾斜したバスケット
の周壁部の最下部と底壁部との間の隅部Pにまで到達す
るため、バスケットの傾斜した周壁部10aの内面(傾
斜面)に沿って流下して来る結晶を全て吸引して回収す
ることができる。
【0115】バスケット10内からの結晶の回収を終了
した後、バスケットを停止させ、図12に示すように、
支持部材35を矢印W方向に90度回転させて掻取アー
ム42b及び結晶吸引管の旋回部43bを互いに反対方
向に向ける。次いで、図13に示すように、掻取アーム
42b及び結晶吸引管の旋回部43bをそれぞれ矢印G
方向及びH方向に回動させて、各部を初期位置(図6と
同じ位置)に戻す。
【0116】上記の遠心ろ過装置において、ケーシング
5をヒンジ6の回動軸6aを中心に回動させて開き、バ
スケット10を分解して各部の清掃や保守点検を行う際
には、先ずケーシング5の上部に取り付けられた蓋5e
を開いて、窓5dを開口させ、窓5dを通してバスケッ
トの端部壁10dを固定しているボルト12を外す。そ
の後、バンド7を外して、ケーシング5をヒンジ6の回
動軸6aを中心に回動させて開き、掻取刃や結晶吸引管
の旋回部等をバスケット10から抜き出す。
【0117】上記した各工程における遠心ろ過装置の各
部の動作は、その一例を示したに過ぎず、本発明は、上
記の説明で示した順序で各部を動作させる場合に限定さ
れるものではない。
【0118】上記の例のように、支持部材を回転自在に
設けた場合には、支持部材の回転と掻取駆動軸の回転と
の双方により掻取刃を変位させることができ、また支持
部材の回転と、結晶吸引管の直管部の回転との双方によ
り結晶吸引管の吸引口を変位させることができるため、
掻取刃及び結晶吸引管の吸引口の変位のさせ方に多様性
を持たせることができ、掻取刃の変位のさせ方や、結晶
吸引管の変位のさせ方には、種々の変形を考えることが
できる。
【0119】上記のように、バスケットの周壁部を水平
方向に対して傾斜させておくと、バスケット内の結晶を
バスケットの最下部に移動させて集めることができるた
め、結晶の回収率を高くすることができ、バスケット内
に残留する結晶の量を少なくすることができる。この場
合、バスケットの中心軸線は水平方向に向けたままの状
態にしておけばよいので、バスケット内の結晶を回収す
る際に、装置全体を傾斜させる機構を設けたり、バスケ
ットの中心軸線を水平方向に対して傾斜した状態に保持
するように装置を構成したりする必要がない。
【0120】なお上記の例では、バスケットの周壁部の
大径側の端部を底壁部10b側に位置させ、小径側の端
部を端部壁10c側に位置させるようにバスケットを構
成して、バスケットの下部に溜まった結晶Cをバスケッ
トの底壁部10b側に移動させるようにしたが、バスケ
ットの周壁部の大径側の端部及び小径側の端部をそれぞ
れ端部壁10c側及び底壁部10b側に位置させて、バ
スケットの下部に溜まった結晶を端部壁10c側に移動
させるようにしてもよい。この場合には、結晶吸引管4
3の旋回部43bの最終吸引位置をバスケット10の端
部壁10cと周壁部10aの最下部との間の隅部に設定
する。
【0121】本発明は、上記のように、バスケットの周
壁部を軸線方向に対して傾斜した形状に形成する場合に
限定されるものではなく、バスケット10の周壁部を円
筒状に形成する場合にも本発明を適用することができ
る。
【0122】バスケットの周壁部を円筒状に形成する場
合には、固定フレーム2を水平方向に傾斜して、バスケ
ット10の一端を他端よりも低くしておくか、または固
定フレーム2を水平方向に対して傾斜させる機構を設け
て、結晶を吸引排出する工程において、バスケットの中
心軸線を水平方向に対して一定の角度傾斜させた状態に
するようにしてもよい。
【0123】例えば、バスケット及びケーシングの傾斜
角を適宜に調整し得るようにバスケット及びケーシング
の支持機構を構成しておいて、給液工程、固液分離工
程、結晶洗浄工程、結晶掻取工程及び結晶乾燥工程にお
いては、バスケットの中心軸線を水平方向または垂直方
向に向けた状態に保ち、結晶回収工程においてその中心
軸線を水平方向に対して所定の角度傾斜させて、その底
壁部を斜め下方に向けた状態にするようにしてもよい。
【0124】また本発明は、上記のように、バスケット
の中心軸線を水平方向に対して傾斜させた状態で結晶を
回収する場合に限定されるものではなく、バスケットの
中心軸線を水平方向に向けた状態で、バスケット内の結
晶を回収する場合にも本発明を適用することができる。
バスケットの中心軸線を水平方向に保った状態で結晶の
回収を行う場合には、結晶吸引管の吸い込み口をバスケ
ットの周壁部の最下部に向けた状態で、該結晶吸引管を
バスケットの軸線方向に移動させながら結晶を吸引する
ことにより、高い回収率で結晶を回収することができ
る。
【0125】上記の例では、結晶を乾燥させる際に調温
用流体流路を通して温水を流すようにしたが、温水に代
えてスチームや、昇温されたガス、昇温されたオイル等
の調温用流体を用いることもできる。
【0126】上記の例では、掻取駆動軸42a内、掻取
アーム42b内及び掻取刃42c内に調温用流体流路を
形成したが、調温用流体を流す流路を内部に有する調温
専用のパイプをバスケット内に挿入して、該パイプ内に
温水やスチームを供給するようにしてもよい。
【0127】上記の例では、調温用流体として昇温され
た流体を用いて、バスケット内の温度を上昇させるよう
にしているが、原液の性質または結晶の性質上、バスケ
ット内の温度をコントロールする必要がある場合には、
上記調温用流体流路に適当な温度を有する流体を供給す
ることにより、バスケット内の温度をコントロールする
ことができる。
【0128】上記の例では、掻取駆動軸、掻取アーム及
び掻取刃を暖める手段として、昇温された流体を用いて
いるが、掻取駆動軸内、掻取アーム内及び掻取刃内に電
気ヒータを配置して、該電気ヒータにより掻取駆動軸、
掻取アーム及び掻取刃を加熱するようにしてもよい。
【0129】上記のように、結晶を乾燥する際にケーシ
ング内を減圧すると、結晶の乾燥を促進することができ
るが、本発明は、結晶を乾燥する際にケーシング内を減
圧する場合に限定されるものではない。
【0130】上記のように、ケーシング5を密閉し得る
構造にしておくと、固液分離処理を行い、結晶を回収し
た後、ケーシング5内に清水、または洗浄液を収容し
て、この清水または洗浄液中にバスケットを浸した状態
で、バスケットを回転させることにより、バスケット1
0、ケーシングの内面、フィルタ14、バスケット内に
挿入された掻取アーム42bや掻取刃42c、結晶吸引
管の旋回部43b、液面検出装置44の各部等、ケーシ
ング内に配置された全機器の洗浄を容易に行うことがで
きる。この場合、結晶吸引管の旋回部43bの先端を最
下部に位置させて、該結晶吸引管43を通してバスケッ
ト10内の水(または洗浄液)を吸引排出するようにす
ると、バスケット内が負圧になるため、ケーシング5内
からバスケットの周壁部の透過孔及びフィルタ14の微
細な透過孔を通してバスケット10内に水(または洗浄
液)を逆流させることができるため、バスケットの周壁
部及びフィルタの洗浄を効果的に行わせることができ
る。
【0131】上記の例では、掻取駆動軸を駆動する駆動
源及び結晶吸引管を駆動する駆動源として電動機を用い
ているが、これらを駆動する駆動源としてシリンダを用
いることもできる。
【0132】上記の例では、支持部材35の先端をバス
ケットの開口部10dの内側に挿入することにより、バ
スケットの開口部を実質的に閉じるようにしたが、支持
部材35の先端は必ずしも開口部10c内に挿入しなく
てもよい。
【0133】上記の例のように、支持部材35を回転自
在に支持して、電動機により回転させることができるよ
うにしておくと、掻取刃や結晶吸引管の旋回部の変位に
多様性を持たせることができ、有利であるが、本発明は
このように支持部材を回転させ得るように設ける場合に
限定されるものではなく、支持部材35を固定した状態
で設けた遠心ろ過装置を用いて本発明のろ過方法を実施
するようにしてもよい。
【0134】上記の説明では、結晶掻取工程を行った
後、結晶乾燥工程を行うとしたが、洗浄液の脱液を終了
した状態で、結晶に残留しいる液分が少なく、結晶掻取
工程でバスケットの内周から掻き落とされた結晶が充分
な流動性を有している場合には、結晶乾燥工程を行うこ
となく、結晶回収工程を行うようにしてもよい。
【0135】また上記の例では、掻取刃にノズル42g1
を取り付けて、結晶を掻き取る際に該ノズルから圧縮さ
れたガスを結晶に吹き付けることにより、結晶を吹き飛
ばしてフィルタに残留する結晶を少なくするようにして
いるが、洗浄液の脱液を終了した状態で、結晶に残留し
ている液分が少なく、結晶がフィルタの内周から離脱し
易い状態にある場合、及びフィルタの内周にある程度の
結晶が残留するのを許容する場合には、ノズル42g1を
省略することができる。
【0136】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、固液分
離工程及び結晶洗浄工程において、バスケット内の圧力
を高くして、バスケット内のガス圧と、バスケットの高
速回転により生じる遠心力との双方により結晶と液分と
を分離するようにしたので、バスケットの回転により生
じる遠心力のみに頼って脱液を行っていた従来の遠心ろ
過方法による場合に比べて、脱液に要する時間を短縮す
ることができる。そのため、固液分離工程及び結晶洗浄
工程を従来よりも短い時間で行って、結晶の製造能率を
向上させることができる。
【0137】また本発明によれば、バスケットをその周
壁部の部分を除き密閉構造として固液分離工程及び結晶
洗浄工程を行うので、固液分離工程及び結晶洗浄工程に
おいてケーシング内で生じたミストがバスケット内に吸
い込まれるのを防ぐことができ、ケーシング内で生じた
ミストにより結晶が汚染されるのを防いで、高純度の結
晶を得ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる遠心ろ過装置の構成例を示した
縦断面図である。
【図2】図1の要部を示す縦断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】(A)及び(B)はそれぞれ本発明で用いるカ
ップリング部材の異なる構成例を示した断面図である。
【図6】図1に示した遠心ろ過装置の各部の初期状態を
示した説明図である。
【図7】図1に示した遠心ろ過装置において給液の準備
のために検出レバーを回動させた状態を示す動作説明図
である。
【図8】図1に示した遠心ろ過装置において結晶を掻き
取る際の状態を示した動作説明図である。
【図9】図1に示した遠心ろ過装置において結晶を乾燥
する際の状態を説明する動作説明図である。
【図10】図1に示した遠心ろ過装置において乾燥した
結晶を吸引して回収する結晶回収工程の初期状態を示し
た動作説明図である。
【図11】図1に示した遠心ろ過装置において結晶を吸
引して回収している状態を示した動作説明図である。
【図12】図1に示した遠心ろ過装置において結晶の回
収を終了した後、掻取アーム及び結晶吸引管を初期位置
に戻す過程の途中の状態を示した動作説明図である。
【図13】図1に示した遠心ろ過装置において結晶の回
収を終了した後、掻取アーム及び結晶吸引管を初期位置
に戻した状態を示した動作説明図である。
【符号の説明】
2…固定フレーム、3…第1の軸受装置、4…回転駆動
軸、5…ケーシング、10…バスケット、10a…周壁
部、10b…底壁部、10c…端部壁、10d…開口
部、15…第2の軸受装置、35…支持部材、41…給
液パイプ、42…結晶掻取装置、42a…掻取駆動軸、
42b…掻取アーム、42c…掻取刃、43…結晶吸引
管、43a…直管部、43b…旋回部、44…液面検知
装置、44a…検出駆動軸、44b…検出レバー、44
c…検出子。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に収容されて水平方向また
    は水平方向に対して傾斜した方向に中心軸線を向けた状
    態で回転自在に支持された籠形のバスケットと、前記バ
    スケットを回転駆動する回転駆動装置と、前記バスケッ
    ト内に原液を供給する給液パイプと、前記バスケットの
    内周に形成された結晶を掻き取る結晶掻取装置と、前記
    結晶掻取装置により掻き取られた結晶を吸引して前記バ
    スケット内から回収する結晶吸引管とを備えた遠心ろ過
    装置を用い、前記バスケットを回転させた状態で該バス
    ケット内に原液を供給する給液工程と、前記バスケット
    を高速回転させて前記原液から液分を分離することによ
    り前記バスケットの内周に結晶を形成する固液分離工程
    と、前記バスケットを回転させながら該バスケット内に
    洗浄液を供給してバスケットの内周に形成された結晶を
    洗浄する結晶洗浄工程と、前記バスケットの内周に形成
    された結晶を前記結晶掻取装置により掻き取る結晶掻取
    工程と、掻き落とされた結晶を前記バスケット内で乾燥
    させる結晶乾燥工程と、前記結晶吸引管により前記バス
    ケット内の結晶を吸引して回収する結晶回収工程とを行
    う遠心ろ過方法において、 前記ケーシングを密閉構造にするとともに、前記バスケ
    ットを前記周壁部の部分を除き実質的に密閉された構造
    にしておき、 前記固液分離工程及び前記結晶洗浄工程では、前記バス
    ケット内に圧縮されたガスを供給することにより、前記
    バスケット内を前記ケーシング内に対して正圧に保つこ
    とを特徴とする遠心ろ過方法。
  2. 【請求項2】 固定フレームに取り付けられた第1の軸
    受装置により回転自在に支持された回転駆動軸と、多数
    の透過孔を有して円筒状に形成された周壁部と該周壁部
    の軸線方向の一端側を閉じるように設けられた底壁部と
    前記周壁部の軸線方向の他端側に配置されて外周寄りの
    部分が前記周壁部に固定された端部壁とを備えて、前記
    端部壁の中央部に前記周壁部と軸線を共有する円形の開
    口部が設けられ、前記周壁部の中心軸線を前記回転駆動
    軸の中心軸線に一致させた状態で前記底壁部の中央部が
    前記回転駆動軸に結合されたバスケットと、前記回転駆
    動軸を回転駆動する回転駆動装置と、前記バスケットを
    内部に収容するように設けられて前記フレームに取り付
    けられたケーシングと、軸線方向の一端が前記バスケッ
    トの端部壁に対向し、かつ前記回転駆動軸と軸線を共有
    するように設けられて、前記ケーシングに固定された第
    2の軸受装置により回転自在に支持された筒状の回転体
    と、前記バスケットの端部壁と前記回転体の一端との間
    に形成された隙間内に配置されて前記バスケットの端部
    壁と前記回転体の一端との間を接続する環状のカップリ
    ング部材と、前記バスケット内の空間が前記回転体の内
    側の空間を通してケーシング外の空間に連通するのを妨
    げるように設けられて前記ケーシングに対して支持され
    た支持部材と、前記支持部材を貫通した状態で設けられ
    て先端の給液口が前記バスケット内に開口させられた給
    液パイプと、前記バスケットの軸線と平行な方向に沿っ
    て前記支持部材を貫通した状態で回転自在に設けられて
    一端が前記バスケットの開口部を通して該バスケット内
    に挿入された掻取駆動軸と該掻取駆動軸の前記バスケッ
    ト内に挿入された部分に掻取アームを介して支持された
    掻取刃とを有する結晶掻取装置と、前記バスケットの軸
    線と平行な方向に沿って前記支持部材を貫通した状態で
    設けられた直管部と前記バスケット内に開口させられた
    吸引口とを有して前記バスケット内の結晶を吸引して回
    収する結晶吸引管とを備えた遠心ろ過装置を用い、 前記バスケットを回転させた状態で前記バスケット内に
    前記給液パイプを通して原液を供給する給液工程と、 前記バスケットを高速回転させ、前記バスケット内に圧
    縮されたガスを供給して前記バスケット内をケーシング
    内に対して正圧に保った状態で、前記原液から液分を分
    離することにより前記バスケットの内周に結晶を形成す
    る固液分離工程と、 前記バスケット内に前記給液パイプを通して洗浄液を供
    給するとともに、前記バスケット内に圧縮されたガスを
    供給して前記バケット内をケーシング内に対して正圧に
    保ちつつ前記バスケットを回転させて、前記バスケット
    の内周に形成された結晶を洗浄する結晶洗浄工程と、 前記バスケットの内周に形成された結晶中に前記掻取刃
    を進入させて、該結晶を掻き落とす結晶掻取工程と、 前記バスケットを回転させながら、掻き取られた結晶を
    乾燥する結晶乾燥工程と、 前記バスケット内で乾燥された結晶を前記結晶吸引管に
    より吸引して回収する結晶回収工程と、 を行うことを特徴とする遠心ろ過方法。
  3. 【請求項3】 前記バスケットの内周に向けてガスを噴
    出するノズルを設けておき、 前記結晶掻取工程で掻き取られることなくバスケットの
    内周側に残留した結晶に前記ノズルからガスを吹き付け
    て、残留した結晶を吹き飛ばすことを特徴とする請求項
    1または2に記載の遠心ろ過方法。
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