JP3014770U - 磁性部品の装着構造 - Google Patents

磁性部品の装着構造

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JP3014770U JP1995000651U JP65195U JP3014770U JP 3014770 U JP3014770 U JP 3014770U JP 1995000651 U JP1995000651 U JP 1995000651U JP 65195 U JP65195 U JP 65195U JP 3014770 U JP3014770 U JP 3014770U
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electric wire
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mounting structure
magnetic
magnetic component
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JP1995000651U
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Inventor
鉱次郎 鈴木
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株式会社日辰電機製作所
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 平板状のフレキシブル基板に形成された電線
の雑音電流を除去するために配置される磁性体を位置ず
れや損傷を起こすことなく少ない作業工数で装着できる
ようにする。 【構成】 フレキシブル基板に形成された電線に平行な
平面で磁性体を二分し、この二分したそれぞれの磁性体
の端部に沿うように折り曲げられた板部材を電線の片面
または両面に当てがい、その両側に二分した磁性体を固
定する。板部材の折り曲げられた部分の曲率半径は電線
の最小折り曲げ可能曲率半径以上に形成する。 【効果】手作業を要する弾性部材の介挿がなくなるので
自動組立を可能にすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電子回路の配線に利用される。本考案は、フレキシブル基板に形成 された平板状の電線に磁性部品を装着するために利用する。本考案は、配線にイ ンダクタンスを装荷するために利用する。本考案は、配線にインダクタンスを装 荷して雑音電流を除去するために利用する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、回路基板に形成された配線にフェライトその他磁性体を装着するこ とにより、その配線にインダクタンスを装荷し、その配線を通過する電流の高周 波成分を除去する技術が知られている。これは回路基板の上に簡単な工作を施す ことにより、回路内部で発生する、あるいは回路外部から電磁波として誘導され る雑音を簡単に除去して、電子回路の特性を向上する優れた技術であり、広く利 用されている。
【0003】 近年、この技術はフレキシブル回路基板に印刷配線された電線についても利用 されるようになった。フレキシブル基板に印刷形成された平板状の電線に磁性部 品を装着するための従来構造としては、実公平5−37514号公報に開示され た技術がある。これは、図6に示すように電線を含む平面により二分された磁性 体12の電線との接触部分に弾性部材13を介挿して、フレキシブル基板が直接 に磁性部品に接触し損傷することがないように、また、フレキシブル基板を圧着 してフレキシブル基板との相対位置がずれないようにしたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この構造は優れた構造であるが、製造にあたり磁性体の4箇所に弾性部材をは りつける工程が必要であり、作業工数が大きくなる欠点がある。磁性体のサイズ は一辺が数mm程度であり、この工程は手作業で行うとしても工数を要し、自動 化するには大掛かりな設備を必要とすることになる。
【0005】 本考案はこのような背景に行われたものであって、磁性体の装着のための作業 工数を低減することを目的とする。本考案は、自動組立が可能な簡単な構造を提 供することを目的とする。本考案は、フレキシブル基板を屈曲させても、磁性体 を装荷した部分で位置がずれたり、あるいは損傷を起こすことがない構造を提供 することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、平板状に形成されたフレキシブル基板の配線に位置ずれあるいは損 傷を起こすことなく磁性体を少ない作業工数で装着することを特徴とする。
【0007】 すなわち、本考案は、フレキシブル基板に形成された電線を包囲する形状の磁 性体を備えた磁性部品の装着構造において、前記磁性体と前記電線との間に介挿 されその磁性体の端部に沿うように折り曲げられた板部材を備えたことを特徴と する。
【0008】 前記磁性体は前記電線に平行な平面で二分され、前記板部材は折り曲げられた 部分の曲率半径が前記電線の最小折り曲げ可能曲率半径以上に形成され、前記成 形部品の材料は前記フレキシブル基板の絶縁材料より硬度が高いプラスチックで あることが望ましく、前記板部材は前記電線の片面に配置するか、もしくはその 両面に配置することができ、さらに、前記両面に配置された板部材は一枚もので あり、前記板部材の折り曲げられた部分の端部は前記磁性体の側面に接着され、 前記板部材は前記電線の幅よりわずかに幅広であることが望ましい。
【0009】
【作用】
フレキシブル基板に形成された電線とこの電線を包囲する磁性体との間に、磁 性体の端部に沿うように折り曲げられた板部材を介挿し、この板部材を包囲する ように磁性体を装着する。従来の構造では、配線の際に電線が屈曲されると、磁 性体の端部に曲げ応力が集中し直角に近い角度で折り曲げられようとするが、本 考案の構造では、その端部にはあらかじめ適当な円弧をもって折り曲げられた板 部材が配置されているために、電線がその板部材の曲率半径に沿って屈曲し、磁 性体の角部に倣った急激な曲げが与えられなくなり、その急激な曲げによる損傷 を避けることができる。また、板部材は面接触状態で電線に介挿されるので位置 ずれが生じにくく、その取り付けも平面上に平板状の板部材を装着する簡単な作 業となるので、作業工数を低減することができる。本考案は構造が簡単であるか ら比較的簡単な機械により自動組立も可能となる。
【0010】 磁性体は電線に平行な平面で二分されているので、その装着は、電線の外周面 に板部材を取り付け、その両側を分割された磁性体で挟持することによって簡単 に行うことができる。
【0011】 板部材には成形部品を用い、その折り曲げられた部分の曲率半径は電線の最小 折り曲げ可能曲率半径以上になるように形成しておけば、電線が折り曲げられて も板部材の曲率半径より小さい曲率半径で折れ曲がることはなく、曲げにより損 傷が与えられることはない。
【0012】 板部材の材料には、フレキシブル基板の絶縁材料より硬度の高いプラスチック 材を用いることにより、電線に曲げ力が与えられても板部材の屈曲部がその角度 以上に折れ曲がろうとすることを防止する。
【0013】 このような板部材は、配線状態によっては電線が曲げられる片面に配置するだ けでもよいが、両面に配置しておけば、配線状態によってその都度使い分ける必 要はなくなる。
【0014】 また、板部材を電線の両面に配置する場合は、一枚ものを折り曲げ加工してお くことによって電線を包囲することができるので、部品点数を増やすことなく適 用することができる。
【0015】 板部材の介挿の際には両面接着テープなどによって少なくとも電線の片面に固 着しておけば位置ずれを生じることが避けられ、その幅は電線の幅よりも幅広に 形成されているので、板部材の介挿によって電線の端部に損傷を与えることはな い。
【0016】
【実施例】
次に、本考案実施例を図面に基づいて説明する。図1は本考案実施例の構成を 示す斜視図、図2は本考案実施例の構成を示す図1におけるA−A断面図、図3 は本考案実施例における磁性体の形状を示す斜視図、図4は本考案実施例におけ る板部材の展開図、図5は本考案実施例における板部材の折り曲げ方法を説明す る斜視図である。
【0017】 本考案実施例は、フレキシブル基板に形成された電線1を包囲する形状の磁性 体2を備え、さらに、本考案の特徴として、磁性体2と電線1との間に介挿され 、その磁性体2の端部に沿うように折り曲げられて折曲部が形成された板部材3 を備える。
【0018】 磁性体2は、図1および図3に示すように、電線1に平行な平面で二分され、 その相互に当接する面には電線1および板部材3を挟持するためのコ字状の空間 が設けられる。この空間内に板部材3を介在して電線1が収容され、その外周に 図1に示すようにテープ4が巻回され分離しないように固定される。
【0019】 板部材3の折り曲げられた部分の曲率半径は電線1の最小折り曲げ可能曲率半 径以上に成形加工により形成される。その材料にはフレキシブル基板の絶縁材料 より硬度の高いプラスチックが用いられる。この板部材3は、電線1の片面だけ に配置されてもよく、両面に配置されてもよい。配線状態によっては曲げ方向が 限定される場合もあるので、そのような使用状態のときには片面だけに介挿すれ ば、部品形状が簡単になりその組立も容易に行うことができる。また、汎用性を もたせる場合には両面に配置する構造にしておけば、どのような配線の場合も限 定せずに利用することができる。本実施例の場合は両面に配置するものについて 説明する。
【0020】 図4はその両面用の板部材3の展開形状を示したもので、その素材は一枚もの で形成され、電線1はその両端面を図5の矢印で示すように折り曲げることによ って包囲される。片面用の場合はその両端面を取り除いた形状になる。また、板 部材3の幅は包囲する電線の幅よりわずかに幅広になるように形成され、電線1 に装着するときにはその片面または両面が両面接着テープなどにより固着される 。
【0021】 ここで、磁性体2の装着について説明する。まず、電線1の一方の面に板部材 3の内面となる部分を固着し、その両端面を図5の矢印で示す方向に折り曲げて 電線1の他方の面に固着する。その上下方向から二分割された磁性体2で挟持し 、外周にテープ4を巻回して分離しないように固定する。このようにして磁性体 2が装着された電線1は配線されるが、その配線の際に曲げられても、図2に示 すように、電線1の外側には最小折り曲げ可能曲率半径よりも大きい曲率半径を もった板部材3が所定の角度で介挿され、かつその硬度が電線1の絶縁材料より も高いために、曲げを受けた電線1は板部材3の曲率半径よりも小さな曲率半径 で曲げられることから避けられ、曲げを受けたことによって生じる損傷をなくす ことができる。
【0022】 また、電線1と板部材3とは固着状態にあり、その両側に装着された磁性体2 は板部材3の曲げ形状によって移動が阻止されるために、電線1が曲げられても 磁性体2に位置ずれを生じることが防止される。
【0023】 装着作業も従来のように複数個の弾性部材をはりつけるような工程が不要とな るので、その作業工数は小さくてすみ、自動化も可能であるので製造単価の低減 をさらにはかることができる。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、平板状のフレキシブル基板に形成された 電線の雑音電流を除去するために配置される磁性体を位置ずれや損傷を起こすこ となく少ない作業工数で装着することができる効果がある。さらに、手作業を要 する弾性部材の介挿がなくなるので自動組立を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の構成を示す斜視図。
【図2】本考案実施例の構成を示す図1におけるA−A
断面図。
【図3】本考案実施例における磁性体の形状を示す斜視
図。
【図4】本考案実施例における板部材の展開図。
【図5】本考案実施例における板部材の折り曲げ方法を
説明する図。
【図6】従来例の構成を示す斜視図。
【符号の説明】
1 電線 2、12 磁性体 3 板部材 4 テープ 13 弾性部材

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブル基板に形成された電線を包
    囲する形状の磁性体を備えた磁性部品の装着構造におい
    て、 前記磁性体と前記電線との間に介挿されその磁性体の端
    部に沿うように折り曲げられた板部材を備えたことを特
    徴とする磁性部品の装着構造。
  2. 【請求項2】 前記磁性体は前記電線に平行な平面で二
    分される請求項1記載の磁性部品の装着構造。
  3. 【請求項3】 前記板部材は折り曲げられた部分の曲率
    半径が前記電線の最小折り曲げ可能曲率半径以上に形成
    された成形部品である請求項2記載の磁性部品の装着構
    造。
  4. 【請求項4】 前記成形部品の材料は前記フレキシブル
    基板の絶縁材料より硬度が高いプラスチックである請求
    項3記載の磁性部品の装着構造。
  5. 【請求項5】 前記板部材は前記電線の片面に配置され
    た請求項1ないし4のいずれかに記載の磁性部品の装着
    構造。
  6. 【請求項6】 前記板部材は前記電線の両面に配置され
    た請求項1ないし4のいずれかに記載の磁性部品の装着
    構造。
  7. 【請求項7】 前記両面に配置された板部材は一枚もの
    である請求項6記載の磁性部品の装着構造。
  8. 【請求項8】 前記板部材は少なくとも電線の片面に接
    着された請求項1ないし6のいずれかに記載の磁性部品
    の装着構造。
  9. 【請求項9】 前記板部材は前記電線の幅よりわずかに
    幅広である請求項1ないし7のいずれかに記載の磁性部
    品の装着構造。
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