JP3014048U - 格子装置 - Google Patents

格子装置

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JP3014048U
JP3014048U JP1995000837U JP83795U JP3014048U JP 3014048 U JP3014048 U JP 3014048U JP 1995000837 U JP1995000837 U JP 1995000837U JP 83795 U JP83795 U JP 83795U JP 3014048 U JP3014048 U JP 3014048U
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lattice
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JP1995000837U
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清之 石▲ざき▼
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清之 石▲ざき▼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 趣味性を有した外観であり、且つ換気が可能
な構造の格子とする。 【構成】 格子1を建造物の窓2を覆うと共に、樹木等
の立体的な形状に成形して趣味性を有した外観とする。
格子1の一側の枝部1bに蝶番3を一体的に設け、蝶番
3を建造物の外壁に取り付けて格子1を回動可能とす
る。格子1の他側の枝部1bに連結部材4を連結し、連
結部材4を建造物の室内から操作して、格子1を開放す
る。連結部材4を室内からのみ操作可能として、不法侵
入を防止し、格子1の開放状態を維持して室内の換気を
行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は室内側からの操作で開閉できて換気が可能で、しかも外部から見て美 粧感があり、さらには防犯上、有効な格子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
窓からの不法侵入を防止するため、格子が建造物の窓の外側に取り付けられて いる。この格子における取り付け構造の内、格子を開閉可能として火災等の緊急 時の脱出を可能としたものが特公昭56−48675号公報、同56−1267 2号公報に記載されている。この構造は建造物に対して格子の一側を蝶番等によ り回動可能に取り付け、この格子の他側に連結部材を連結している。連結部材は 建造物の壁を貫通して摺動するように格子の他端に連結されており、この連結部 材を室内側に設けた操作部材に連結している。この構造では室内側で操作部材を 操作することにより、連結部材の室外側への摺動が可能となり、これにより格子 を開放して、窓等からの脱出を可能とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の格子の取り付け構造では、以下の問題点を有している。 I操作部材の操作は室外からも可能であり、窓を通じて格子を開放することがで きるため、防犯上の確実な効果を期待することができない。 Jこの格子の開放状態では、格子を乗り越えて室内に侵入することが容易であり 、同じく防犯上、好ましいものではない。 K従って、換気を必要とする、例えば夏期等においても、格子を開放状態とする ことができず、使用上不便となっている。 L格子全体が柵状となっており、外から見たときの印象が単調で、面白みがなく 、意匠性に欠けている。
【0004】 本考案はこのような事情を考慮してなされたものであり、不法侵入を有効に防 止でき、しかも換気のための開放状態を維持でき、外観上の美粧性を有した優れ た構造の格子装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の格子装置は、建造物の窓部分を覆うと共に、隙間を有したた所定の立 体的なデザイン形状に形成された格子と、この格子における一方の側に一体的に 設けられると共に、建造物の外壁に取り付けられて格子を建造物に回動可能に取 り付ける蝶番部材と、建造物の壁体に摺動可能に挿入され、一端が前記格子の他 方の側に連結される連結部材と、この連結部材に係脱自在に係合すると共に、室 内側からの摺動操作で連結部材との係合から離脱及び係合する操作部材と、この 操作部材が摺動自在に挿入されると共に、扉片が回動操作可能に取り付けられて 建造物の室内側の壁面に装着される保護カバーと、この保護カバーの外面に起伏 自在に取り付けられ、保護カバーの扉片の回動操作と連動して保護カバーから起 立する起立部材と、を備えていることを特徴とする。
【0006】
【作用】
上記構成においては、格子が例えば、樹木、草花その他の立体的なデザイン形 状となっており、この格子が建造物に取り付けられることにより、美粧性を有し た趣味性のある構造とすることができる。この構成においては、扉片を回動させ るように保護カバーに手を差し入れ、保護カバー内部の操作部材を摺動操作する ことにより、操作部材が連結部材から離脱する。これにより格子を回動でき、格 子の開放が可能となる。このとき扉片の回動と連動して、起立部材が保護カバー から起立するが、室内での操作のため起立部材が操作の邪魔になることがない。
【0007】 一方、窓の外からの操作においても、同様に、扉片を回動させるように保護カ バーに手を差し入れる必要があるが、この扉片の回動と連動して起立部材が起立 する。このため、起立部材が邪魔になって、操作部材の摺動操作ができず、室外 からのロック解除ができない。これにより不法侵入を有効に防止できる。このた め格子を開放状態としておいても、防犯上、安全となる。この開放状態では、格 子が隙間を有した構造のため、換気を充分に行うことができる。
【0008】
【実施例】
図1及び図2は本考案の全体構成を示し、1は格子である。この格子1は盆栽 形状に形成されている。すなわち幹部分1aから複数の枝部1bが分岐している と共に、各枝部1bには多数の葉部1cが延びている。この格子1はステンレス 、鉄、アルミニウム等の金属を鋳造或いはプレス等することによって形成される ものである。より具体的には、上述した手段によって表側部分と裏側部分とを作 製し、これらを図2に示すように突き合わせ、突き合わせ部分を溶接して接合す ることにより、形成さるものである。このように形成される格子1は立体的な外 観デザインとなり、趣向性及び美粧性を有したものとなる。なお、格子1の外面 に塗装、防水及び防錆処理を行っても良い。
【0009】 格子1は建造物の窓2を覆う形状となっており、後述するように格子1を開放 しても、窓2からの不法侵入を阻止することができる。この場合、格子1は窓2 の全面を覆うものではなく、枝部1b、葉部1c相互の間に適宜の隙間を有する 立体形状に成形されるものである。この隙間を有することにより、空気の流通が 可能となり、格子の開放状態での換気を行うことができる。
【0010】 かかる格子1はその一方の側面に蝶番部材3が一体的に設けられると共に、他 方の側面には連結部材4が連結されている。蝶番部材3は幹部分1aから右側( 図1)に分岐した枝部1bと一体的に形成されており、建造物の外壁にねじ止め されたブラケット5に取り付けられている。これにより格子1は蝶番部材3を中 心に回動して開放状態となることができる。連結部材4も同様であり、幹部分1 aから左側に分岐した枝部1bの先端に連結されている。この連結部材4は格子 1を開放する際に作動されるものである。図1において、6は建造物の窓2の周 囲に設けられたサッシ枠である。
【0011】 次に、格子1を開閉する構造を図2〜図6を参照して説明する。連結部材4は 図2に示すように、建造物の壁体を貫通した筐体26内に挿入されている。この 連結部材4は図3及び図5に示すように、室外側に位置する第1の連結体22と 、室内側に位置する第2の連結体18と、これらを連結する連結ロッド21とか ら構成されており、全体が筐体26の内部で摺動可能となっている。連結ロッド 21はその全長にねじが形成されており、この連結ロッド21を第1及び第2の 連結体22、18の穴口23、20に螺合させることにより、これらの連結体2 2、18を連結する。この連結ロッド21は各連結体22、18への螺合長を調 整することにより、連結部材全体の長さを建造物の壁体の厚さに合わせることが でき、これにより異なった建造物に好適に適用できる。
【0012】 連結部材4における第1の連結体22はその前面に連結プレート24が一体的 に形成されており、この連結プレート24を格子1の対応した枝部1bにねじ止 めすることにより、連結部材4と格子枠27との連結が行われる。25はこのね じが挿入されるねじ穴である。従って、後述する操作部材8のロック解除状態で 格子1を回動すると、連結部材4は筒体26内を同方向に摺動すると共に、格子 1を閉じると、その方向に摺動する。
【0013】 一方、室内側の第2の連結体18はその後部が建造物の室内に抜き出ており、 その抜き出し端部に操作部材8が係合する。図6において、19はこの第2の連 結体18の抜き出し端部に形成された係合穴である。この係合穴19は連結ロッ ド21の軸方向、すなわち連結部材4の長さ方向と直行する方向に形成されるも のである。
【0014】 操作部材8はその全体が保護カバー11の内部に配置されている。この操作部 材8は図4及び図6に示すように、保護カバー11内に固定されたガイド9を挿 通しており、保護カバー11内でその長手方向に摺動可能となっている。この摺 動を行うため、操作部材8の基端部には操作者の手が把持する引手10が設けら れている。
【0015】 かかる操作部材8の先端部は第2の連結体18の係合穴19に挿入され、この 挿入によって連結部材の摺動がロックされる。これにより、格子の開放がロック された状態となる。一方、保護カバー11内に手を差し入れて、引手10を引く ことにより、操作部材8は第2の連結体18の係合穴19から離脱する。これに よりロック状態が解除されて格子の開放操作が可能となる。
【0016】 30は操作部材8に取り付けられた接点スイッチである。この接点スイッチ3 0と対応した保護カバー11の内部には、スイッチ31が配置されており、この スイッチ316にはベル32及びランプ33が連結されている。これらは操作部 材8のロック解除方向の摺動で音及び光により警告を発するものであり、これに より子供等が誤って操作した場合の告知を行うことができる。
【0017】 保護カバー11は図4に示すように、一側の側面が開放されており、この一側 の側面に固定板34が接合されることにより、全体が筒状となる。この保護カバ ー11に対する固定板34の組み付けは、これらに設けられたブラケット12に より行われる。この保護カバー11は固定板34に形成されたビス穴2にビスを 挿入することで、室内の壁面に水平状に固定される。なお固定板34には第2の 連結体18の抜き出し端部が進入する受入れ口36が形成されており、この受入 れ口36に進入した第2の連結体18の係合穴19に操作部材8の先端が挿入し て連結部材4の摺動のロックが行われる。
【0018】 この保護カバー11の基端部には扉片15が回動可能に取り付けられている。 扉片15はその両側に円弧形状のリップ部16を一体的に有しており、手で押し 込むことにより、回動して保護カバー11の基端部が開放される。この扉片15 が配置された保護カバー11の外面には、起立部材14が取り付けられている。
【0019】 起立部材14は支え板13から直角に折り曲げて形成されており、その先端部 は先尖の鋸状となっている。この場合、支え板13はヒンジ17により、保護カ バー11の基端部に回動可能に取り付けられており、扉片15の閉じ状態では扉 片15に臨んでいる。一方、起立部材14は保護カバー11の外面に伏臥状態と なっているが、扉片15が回動し、これにより支え板13が押圧されて回動する ことで、扉片15の回動と連動して保護カバー11から立ち上がる。この立ち上 がりにより、鋸状の起立部材14が保護カバー11の基端部周囲を囲んだ状態と なる。
【0020】 上記構成において、操作部材8が第2の連結体18に挿入されている状態では 、連結部材4の摺動がロックされており、格子1は開くことがない。この状態に 対して、室内で扉片15を押し込むように手を保護カバー11に差し入れると、 扉片15の回動と連動して支え板13が回動し、起立部材14が立ち上がる。そ して引手10を引くことにより、操作部材8が第2の連結体18から退避するた め、ロックが解除され、格子の開放が可能となる。この室内での操作では、起立 部材14が立ち上がっっていても、操作の邪魔にはならない。
【0021】 これに対して、窓の外から手を差し入れて、扉片15を押し込んだ場合、扉片 15の回動と連動して起立部材14が立ち上がる。この外からの操作では手が保 護カバー11に沿って位置するため、先尖の起立部材14が手や腕と干渉する。 このため、それ以上手を差し入れることができず、操作部材8のロック解除を行 うことができない。これにより、不法侵入を有効に防止することができる。
【0022】 また格子1の開放状態においては、格子1が窓2を覆った状態であり、格子1 の間に体を差し入れることができない。このため窓2からの不法侵入を防止でき る。しかも不法侵入の防止ができるところから、格子1を開放状態としておいて も、防犯上、安全であり、換気を行うことができるメリットがある。
【0023】 図7は格子1の開閉構造の別例を示し、格子1に連結されて建造物の壁に挿入 された第1の連結部41と、この連結部41と歯合する第2の連結部42とによ り連結部材4が構成されている。第1の連結部41の基端部にはフック部43が 形成されていると共に、第2の連結部42の対向部位にはフック部43が歯合す るフック穴44が形成されている。第2の連結部42は建造物の壁から室内側に 抜き出されており、この抜き出し端部に操作部材8が連結されている。この連結 はボルト45によってなされており、操作部材8を引くことによって、第2の連 結部45が回動して第1の連結部41との歯合が解除される。これにより格子1 の開放操作が可能となる。
【0024】 図7において、46は第1の連結部41の長手方向に形成されたガイド溝であ る。このガイド溝46には建造物に固定されたガイドピン47が挿入されており 、第1の連結部41の摺動が案内される。この第1の連結部44の摺動はガイド 溝46の基端部がガイドピン47に当接することで停止する。これにより格子1 の開放が一定の角度以上となることがなく、必要以上に開放されないため、不法 侵入を防止することができる。また、この構造では部品点数が少ないため、組み 立てが簡単となるメリットがある。
【0025】
【考案の効果】
本考案の格子装置は、格子が立体的なデザイン形状となっているため、美粧性 を有し、趣味性のある構造となる。また室外からの格子の開放操作及び格子の間 からの室内への不法侵入を確実に防止できる構造のため、格子の開放状態を維持 することができ、これにより日常時の換気を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の室外側からの正面図であ
る。
【図2】一実施例の断面図である。
【図3】一実施例の室内側からの組み立て図である。
【図4】操作部材の組み立て図を示し、(A)は平面
図、(B)は断面図である。
【図5】筐体の斜視図である。
【図6】一実施例の分解部品図である。
【図7】別の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 格子 3 蝶番部材 4 連結部材 8 操作部材 11 保護カバー 14 起立部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の窓部分を覆うと共に、隙間を有
    した所定の立体的なデザイン形状に形成された格子と、 この格子における一方の側に一体的に設けられると共
    に、建造物の外壁に取り付けられて格子を建造物に回動
    可能に取り付ける蝶番部材と、 建造物の壁体に摺動可能に挿入され、一端が前記格子の
    他方の側に連結される連結部材と、 この連結部材に係脱自在に係合すると共に、室内側から
    の摺動操作で連結部材との係合から離脱及び係合する操
    作部材と、 この操作部材が摺動自在に挿入されると共に、扉片が回
    動操作可能に取り付けられて建造物の室内側の壁面に装
    着される保護カバーと、 この保護カバーの外面に起伏自在に取り付けられ、保護
    カバーの扉片の回動操作と連動して保護カバーから起立
    する起立部材と、を備えていることを特徴とする格子装
    置。
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