JP3035184U - ドアストッパー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドアクローザー装置を備えたドアに於いて、
空気の流通並びにペットの出入りを考慮した半開き状態
を維持するドアストッパーを提供する。 【構成】 ドアＡの厚さと対応する鞍頂部１と、鞍頂部
の一方側に、厚さ１５〜２５ｃｍ程度の嵌入部２と、鞍
頂部の他方側に、鞍頂部の底面位置より下方突出せしめ
た対面板部３とを設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ドアを自動的に閉じるドアクローザー装置を付設したドアに使用す るドアストッパーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

煽り開閉するドアには、ドアクローザー装置が付設されている場合が多い。こ のドアクローザー装置は、開放操作で蓄えられたエネルギーで、ドアの自動閉鎖 をおこなうもので、特にドアを全開状態とする以外には、閉まってしまう。

【０００３】 ところで、室内外若しくは屋内外の空気流通やペットの出入り等を考慮して、 ドアを半開き状態とする場合がある。このような場合には、通常ドアの下方の隙 間に楔状のストッパーを嵌入することがなされている。然し楔状ストッパーは着 脱操作が煩雑であると共に、ドアを僅かではあるが持ち上げ状態とするため、蝶 番部分に負担がかかる不都合がある。 そこで本考案は、ドアクローザー装置を備えたドアの半開き状態を維持するド アストッパーを提案したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】】 本考案にかかるドアストッパーは、ドアの厚さと対応する鞍頂部と、鞍頂部の 一方側に、厚さ１５〜２５ｃｍ程度にして、少なくとも鞍頂部の底面部分より、 ドアとドア額縁の間隙よりも高くし、且つ適宜長さ鞍頂部底面位置より下方に垂 設した嵌入部と、鞍頂部の他方側に、鞍頂部の底面位置より下方突出せしめた対 面板部とを備えてなることを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

鞍頂部をドアに跨がせて、嵌入部をドアの閉じる側に位置せしめると、ドアク ローザー装置によってドアが閉じても、嵌入部がドア額縁に衝突してドアの完全 閉鎖を防止して、ドアを半開き状態に維持する。また半開きの程度の調整は、ド アストッパーの取付位置（蝶番からの距離）を移動させることで可能である。

【０００６】

【実施例】

次に本考案の実施例について説明する。 実施例に示したドアストッパーは、鞍頂部１と、嵌入部２と、対面板部３と、 装飾体４とで構成され、鞍頂部１は、蒲鉾状木柱で、ドアの厚さと対応する長さ とし、一方端面に嵌入部２を、他方端面に対面板部３を装着したものである。

【０００７】 嵌入部２は、木製板で形成したもので、厚さ１５〜２５ｃｍ程度とし、上端位 置が、少なくとも鞍頂部１の底面１１部分より、ドアＡとドア額縁Ｂの間隙より も充分高くしてなり（本実施例では鞍頂部１の上端と一致させてなる）、更に下 方部分は、鞍頂部１の底面１１位置よりも充分長く下方に垂設してなるものであ る。そしてこの嵌入部２の表面側の鞍頂部１の底面１１位置より低い箇所には、 鳥を模した装飾体４を取り付けてなるものである。 対面板部３は、金属板製で、その上方部分は、鞍頂部１上面より上方に突出さ せて掛け止め孔３１を設け、下方部分は、鞍頂部１の底面１１位置より下方突出 せしめてなるものである。

【０００８】 而して前記ドアストッパーは、ドアクローザー装置Ｃを備えているドアＡに対 して使用するもので、ドアＡを半開き状態に維持したいときには、嵌入部２がド アＡの閉じる側に位置せしめて、鞍頂部１をドアＡの上縁に跨がせると、嵌入部 ２と対面板部３が、ドアＡの前後に位置することになって、ドアＡから落下する ことなく装着され、更にドアクローザー装置Ｃによって嵌入部２が、ドアＡとド ア額縁Ｂに挟み込まれる。そうするとドアＡは完全閉鎖することなく、半開き状 態となり、そのままの状態を維持することになる。

【０００９】 従ってドアＡの半開き状態のまま、自然の風を室内に導き入れたり、ペットの 出入りも自由に行えることになる。またマンション等では、ドアチェーンを掛け たままで半開き状態とすることができ、防犯上も安心して使用できる。 また半開きの程度は、ドアストッパーを蝶番に近い位置に取り付けると、半開 き開度が大きくなり、逆に遠くに取り付けると小さくなるので、自由に開度調整 できるものである。

【００１０】 更に使用しない場合には、ドアＡの側の壁面に、対面板部３の掛け止め孔３１ を使用して掛け止めしておくと、装飾体４を備えることによって壁飾りとしても 使用できることになり、収納に邪魔にならない利点がある。勿論装飾体４の形状 模様は任意に定めることができるものである。

【００１１】

【考案の効果】

以上のように本考案は、ドアの厚さと対応する鞍頂部と、鞍頂部の前後端に嵌 入部と、対面板部とを配したドアストッパーで、鞍頂部をドアに跨がせて装着す ることで、ドアクローザー装置の作用によってドアを半開き状態に維持すること ができるもので、簡単に且つドアに何等の負担を強いることなく室内外若しくは 屋内外の空気流通やペットの出入りを可能としたものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の全体斜視図。

【図２】同側面図。

【図３】同使用状態の説明図（ドア装着状態）。

【符号の説明】

１ 鞍頂部 １１ 底面 ２ 嵌入部 ３ 対面板部 ３１ 掛け止め孔 ４ 装飾体

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ドアの厚さと対応する鞍頂部と、鞍頂部
   の一方側に、厚さ１５〜２５ｃｍ程度にして、少なくと
   も鞍頂部の底面部分より、ドアとドア額縁の間隙よりも
   高くし、且つ適宜長さ鞍頂部底面位置より下方に垂設し
   た嵌入部と、鞍頂部の他方側に、鞍頂部の底面位置より
   下方突出せしめた対面板部とを備えてなることを特徴と
   するドアストッパー。
2. 【請求項２】 請求項１記載のドアストッパーに於い
   て、鞍頂部を蒲鉾状木柱とし、嵌入部を木板製とし、対
   面板部を金属板製としてなることを特徴とするドアスト
   ッパー。
3. 【請求項３】 請求項２記載のドアストッパーに於い
   て、嵌入部の表面側の鞍頂部底面位置より低い箇所に、
   動物等を模した木製の装飾体を付設し、対面板部を、鞍
   頂部上面より上方に突出させて、掛け止め孔を設けてな
   ることを特徴とするドアストッパー。