JP3013891B2 - 電波チルト補助装置およびアンテナシステム - Google Patents

電波チルト補助装置およびアンテナシステム

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JP3013891B2 JP9158463A JP15846397A JP3013891B2 JP 3013891 B2 JP3013891 B2 JP 3013891B2 JP 9158463 A JP9158463 A JP 9158463A JP 15846397 A JP15846397 A JP 15846397A JP 3013891 B2 JP3013891 B2 JP 3013891B2
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剛 小川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車電話システ
ムや携帯電話システムなどの移動体通信システム等の通
信システムにおける無線基地局のアンテナ装置に適用さ
れ、アンテナ装置の送受信波の伝搬方向の制御を補助す
る電波チルト補助装置およびこれとアンテナ装置とで構
成されるアンテナシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車電話システムや携帯電話システム
などの移動体通信システム等の通信システムにおいて
は、所定の電波を送受信するための、アンテナ装置を備
えた無線基地局を有している。特に、移動体通信システ
ムにおける無線基地局は、道路上等を移動する移動端末
との間での通信を確保するために、いたるところに数多
く設置される。このような無線基地局を都市部に設置す
る場合には、少くともアンテナ装置をビルディングのビ
ル屋上上に、送受信波の伝搬方向を道路等の地上へ向け
て設置することが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、無線基
地局の少くともアンテナ装置をビル屋上上に設置する場
合、そのビルディングの構造上、電気的配線上、防災
上、あるいは建築法上等の様々な制限により、ビル屋上
のうちビル上縁部近傍には設置できないことがある。こ
の場合は、ビル上縁部自体がアンテナ装置と地上上の移
動端末との間の通信の電波障害物となってしまう。特
に、無線基地局が設置されたビルディング自体のビル下
縁部周辺では、灯台下暗し状態になり、通信不能に陥り
やすい。
【0004】本発明の課題は、設置場所に制限をうける
無線基地局のアンテナ装置に関する通信不能領域を減ら
すことができる電波チルト補助装置およびこれを用いた
アンテナシステムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、通信シ
ステムにおける無線基地局のアンテナ装置に適用され、
該アンテナ装置の送受信波の伝搬方向の制御を補助する
電波チルト補助装置において、前記アンテナ装置の送受
信波にナイフエッジ回折を起こすナイフエッジ部材を有
し、前記ナイフエッジ部材は、前記アンテナ装置の送受
信波の障害物近傍に設置されることを特徴とする電波チ
ルト補助装置が得られる。
【0006】本発明によればまた、前記ナイフエッジ部
材は、電波非透過材から成り、所定の幅を持つ楔形状を
呈し、その幅方向が前記アンテナ装置の送受信波の伝搬
方向中心線に対して垂直にかつ楔先端が該伝搬方向中心
線に接するように設置される前記電波チルト補助装置が
得られる。
【0007】本発明によればさらに、前記ナイフエッジ
部材は、ビル屋上上に前記アンテナ装置が設置されたビ
ルディングの該ビル屋上のうちのビル上縁部近傍上に設
置され、該アンテナ装置の送受信波の伝搬方向がビル下
端部に近付くべく制御されるように補助する前記電波チ
ルト補助装置が得られる。
【0008】本発明によればまた、前記ナイフエッジ部
材は、ビル屋上上に前記アンテナ装置が設置されたビル
ディングのビル壁面のうちのビル上縁部近傍上に設置さ
れ、該アンテナ装置の送受信波の伝搬方向がビル下端部
に近付くべく制御されるように補助する前記電波チルト
補助装置が得られる。
【0009】本発明によればさらに、前記電波チルト補
助装置と、前記アンテナ装置とを有し、前記アンテナ装
置は、その送受信波の伝搬方向を上下方向に制御する機
械式チルト機構および電気式チルト機構の少くとも一方
を備えているアンテナシステムが得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態による電波チルト補助装置を説明する。
【0011】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態1による電波チルト補助装置を含むアンテナシステ
ムの構成を示す図である。図1を参照して、実施の形態
1による電波チルト補助装置は、移動体通信システム等
の通信システムにおける無線基地局のアンテナ装置10
に適用される。アンテナ装置10の送受信波の伝搬方向
の制御を補助するものである。アンテナ装置10の送受
信波にナイフエッジ回折を起こすナイフエッジ部材21
を有している。
【0012】ナイフエッジ部材21は、アンテナ装置1
0の送受信波の障害物としてのビルディング100のビ
ル上縁部103近傍に設置される。ナイフエッジ回折
は、電波の伝搬方向を横切るように先端の尖鋭な半無限
長の物体があると、電波が物体先端を中心とする回折を
受ける作用である。
【0013】ナイフエッジ部材21は、電波非透過材か
ら成り、所定の幅(その幅方向は、図中紙面に垂直な方
向である)を持つ楔形状を呈し、その幅方向がアンテナ
装置10の送受信波の伝搬方向中心線(直接波中心線r
d)に対して垂直にかつ楔先端が伝搬方向中心線に接す
るように設置される。
【0014】ナイフエッジ部材21は、ビル屋上101
上にアンテナ装置10が設置されたビルディング100
のビル屋上101のうちのビル上縁部103近傍上に設
置され、アンテナ装置10の送受信波の伝搬方向がビル
下端部(図示せず)に近付くべく制御されるように補助
する。即ち、アンテナ装置10から出射される直接波R
d(直接波中心線rd)の一部がナイフエッジ部材21
のナイフエッジ回折作用により、回折波Rc(回折波中
心線rc)が形成される。例えば、ナイフエッジ部材無
しで、アンテナ装置10からの直接波のみをビル下端部
に近付くべく制御する場合に比べ、ビル下端部により近
付く。即ち、電波障害物としてのビル上縁部103によ
る障害を回避して、アンテナ装置10に関する通信不能
領域を減少を実現している。
【0015】尚、本実施の形態による電波チルト補助装
置と、アンテナ装置10とで構成されるアンテナシステ
ムでは、アンテナ装置10は、その送受信波の伝搬方向
を上下方向に制御する機械式チルト機構(機械式チルト
角αm )および電気式チルト機構(電気式チルト角
αe )を備えている。
【0016】また、本例では、アンテナ装置10からの
送信波について説明したが、受信波についても同様の作
用効果が得られる。
【0017】さらに、本装置による回折波は、例えばビ
ル街のビル間の谷間である道路を導波管的な伝搬路とし
て伝搬するRG波(Road Guide波)となり得るので、通
信システムの送信出力を抑えても十分な通信を行うこと
ができる。
【0018】[実施の形態2]図2は、本発明の実施の
形態2による電波チルト補助装置を含むアンテナシステ
ムの構成を示す図である。図2を参照して、実施の形態
2による電波チルト補助装置は、実施の形態1と同様
に、移動体通信システム等の通信システムにおける無線
基地局のアンテナ装置10に適用され、アンテナ装置1
0の送受信波の伝搬方向の制御を補助するものであり、
アンテナ装置10の送受信波にナイフエッジ回折を起こ
すナイフエッジ部材22を有している。
【0019】ナイフエッジ部材22は、アンテナ装置1
0の送受信波の障害物としてのビルディング100のビ
ル上縁部103近傍に設置される。ナイフエッジ部材2
2も、電波非透過材から成り、所定の幅を持つ楔形状を
呈し、その幅方向がアンテナ装置10の送受信波の伝搬
方向中心線(直接波中心線rd)に対して垂直にかつ楔
先端が伝搬方向中心線に接するように設置される。
【0020】ナイフエッジ部材22は、ビル屋上101
上にアンテナ装置10が設置されたビルディング100
のビル壁面上102のうちのビル上縁部103近傍上に
設置され、アンテナ装置10の送受信波の伝搬方向がビ
ル下端部に近付くべく制御されるように補助する。即
ち、アンテナ装置10から出射される直接波Rd(直接
波中心線rd)の一部がナイフエッジ部材22のナイフ
エッジ回折作用により、回折波Rc(回折波中心線r
c)が形成される。例えば、ナイフエッジ部材無しで、
アンテナ装置10からの直接波のみをビル下端部に近付
くべく制御する場合に比べ、ビル下端部により近付く。
即ち、電波障害物としてのビル上縁部103による障害
を回避して、アンテナ装置10に関する通信不能領域を
減少を実現している。
【0021】特に、実施の形態2では、屋上101上に
設置された実施の形態1のナイフエッジ部材21より
も、ナイフエッジ部材22自体が直接波Rdの障害とな
りにくいため、回折率を大きく確保できる。ただし、図
面では、回折角を模式的に示している。
【0022】尚、本実施の形態でも、本電波チルト補助
装置と、アンテナ装置10とで構成されるアンテナシス
テムでは、アンテナ装置10は、その送受信波の伝搬方
向を上下方向に制御する機械式チルト機構(機械式チル
ト角αm )および電気式チルト機構(電気式チルト角α
e )を備えている。
【0023】また、本例でも、アンテナ装置10からの
送信波について説明したが、受信波についても同様の作
用効果が得られる。
【0024】さらに、本装置による回折波も、例えばビ
ル街のビル間の谷間である道路を導波管的な伝搬路とし
て伝搬するRG波(Road Guide波)となり得るので、通
信システムの送信出力を抑えても十分な通信を行うこと
ができる。
【0025】
【発明の効果】本発明による電波チルト補助装置は、ア
ンテナ装置の送受信波にナイフエッジ回折を起こすナイ
フエッジ部材を有し、ナイフエッジ部材がアンテナ装置
の送受信波の障害物近傍に設置されるため、設置場所に
制限をうける無線基地局のアンテナ装置に関する通信不
能領域を減らすことができる。
【0026】即ち、直接波に回折を起こし、障害物を越
える回折波を発生できるので、アンテナ装置の機械式チ
ルト機構や電気式チルト機構だけでは十分なアンテナビ
ームチルトを実現しにくい場合であっても、障害物を越
えて十分なアンテナビームチルトを実現することができ
る。
【0027】尚、本発明による電波チルト補助装置によ
る回折波は、例えばビル街のビル間の谷間である道路を
導波管的な伝搬路として伝搬するRG波(Road Guide
波)となり得るので、通信システムの送信出力を抑えて
も十分な通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による電波チルト補助装
置を含むアンテナシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態2による電波チルト補助装
置を含むアンテナシステムの構成を示す図である。
【符号の説明】
10 アンテナ装置 21、22 ナイフエッジ部材 100 ビルディング 101 ビル屋上 102 ビル壁面 103 ビル上縁部 Rc 回折波 Rd 直接波 rc 回折波中心線 rd 直接波中心線 αe 電気式チルト角 αm 機械式チルト角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 15/00 - 19/32 JICSTファイル(JOIS) 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信システムにおける無線基地局のアン
    テナ装置に適用され、該アンテナ装置の送受信波の伝搬
    方向の制御を補助する電波チルト補助装置において、 前記アンテナ装置の送受信波にナイフエッジ回折を起こ
    すナイフエッジ部材を有し、 前記ナイフエッジ部材
    は、前記アンテナ装置の送受信波の障害物近傍に設置さ
    れることを特徴とする電波チルト補助装置。
  2. 【請求項2】 前記ナイフエッジ部材は、電波非透過材
    から成り、所定の幅を持つ楔形状を呈し、その幅方向が
    前記アンテナ装置の送受信波の伝搬方向中心線に対して
    垂直にかつ楔先端が該伝搬方向中心線に接するように設
    置される請求項1に記載の電波チルト補助装置。
  3. 【請求項3】 前記ナイフエッジ部材は、ビル屋上上に
    前記アンテナ装置が設置されたビルディングの該ビル屋
    上のうちのビル上縁部近傍上に設置され、該アンテナ装
    置の送受信波の伝搬方向がビル下端部に近付くべく制御
    されるように補助する請求項1または2に記載の電波チ
    ルト補助装置。
  4. 【請求項4】 前記ナイフエッジ部材は、ビル屋上上に
    前記アンテナ装置が設置されたビルディングのビル壁面
    のうちのビル上縁部近傍上に設置され、該アンテナ装置
    の送受信波の伝搬方向がビル下端部に近付くべく制御さ
    れるように補助する請求項1または2に記載の電波チル
    ト補助装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の電波
    チルト補助装置と、前記アンテナ装置とを有し、前記ア
    ンテナ装置は、その送受信波の伝搬方向を上下方向に制
    御する機械式チルト機構および電気式チルト機構の少く
    とも一方を備えているアンテナシステム。
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US8686909B2 (en) * 2009-08-28 2014-04-01 Belair Networks Inc. Vault antenna for WLAN or cellular application
WO2014041414A1 (en) * 2012-09-11 2014-03-20 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Vault antenna for wlan or cellular application

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