JP3013837U - 墓石倒壊防止装置 - Google Patents

墓石倒壊防止装置

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JP3013837U
JP3013837U JP1994010873U JP1087394U JP3013837U JP 3013837 U JP3013837 U JP 3013837U JP 1994010873 U JP1994010873 U JP 1994010873U JP 1087394 U JP1087394 U JP 1087394U JP 3013837 U JP3013837 U JP 3013837U
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JP1994010873U
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Inventor
久義 寺村
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株式会社ニチリョク
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 墓石が地震、地盤沈下等により倒壊するのを
防止し、組立作業能率、輸送能率等を向上させることが
できる。 【構成】 墓石1を構成する芝台2、中台3、上台4、
竿石5の重ね合わせ面の中心部に対角線上で係合溝7、
8を形成し、係合溝7、8を重ね合わせ面同士で芯出し
状態に位置合わせする。係合溝7、8は中心より両側に
至るに従い、次第に浅くなる円弧状に形成する。係合片
9、10は中心線に対して上下に対称的な円弧状に突出
する形状に形成し、中央に外縁より中心線に至るかみ合
い溝11を形成する。芝台2の係合溝7、8に係合片
9、10の下半部を係合するとともに、係合片9、10
をかみ合い溝11により交叉させる。係合片9、10の
上半部に中台3の係合溝7、8を係合する。係合溝7、
8と係合片9、10の係合により順次組立てる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、墓石が地震、地盤沈下等により倒壊するのを防止するために用いる 墓石倒壊防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、墓石が地震、地盤沈下等により倒壊するのを防止するには、墓石構成部 品の重ね合わせ面の中心に円形の凹入穴を開け、対応する重ね合わせ面の凹入穴 に跨って金属製パイプの両側部を挿入していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来例の構成では、各構成部品に凹入穴を開ける ためにボール盤等の穴開け専用機を必要とし、工場内作業を余儀なくされるばか りでなく、高価となっていた。また、凹入穴が円形であるため、墓石構成部品の 重ね合わせ面の凹入穴に金属製パイプの両側部を跨って挿入することにより、墓 石構成部品同士がずれないように保存することはできるが、この凹入穴と金属製 パイプの挿入作業の際に重ね合わせ面を軸心の回りで正確に位置合わせするには 困難を伴い、組立作業能率に劣っていた。また、上記のように重ね合わせ面を正 確に位置合わせして組立てても工場から施工現場に輸送する途中で重ね合わせ面 が軸心の回りでずれてしまうおそれがあるため、各構成部品を分解状態で輸送し 、組立作業は施工現場で行わなければならず、輸送効率および施工作業能率に劣 るなどの問題があった。
【0004】 本考案は、上記のような従来の問題を解決するものであり、地震、地盤沈下等 により倒壊するのを防止することができることは勿論のこと、各構成部品の組立 時の芯出し作業を不要とし、容易に正確に位置合わせして組立てることができ、 したがって、組立作業能率を向上させることができ、また、必要に応じて工場等 で組立てた後、施工現場に輸送する際に重ね合わせ面が軸心の回りでずれるのを 防止することができ、したがって、組立完成状態での輸送を可能として輸送効率 および施工作業能率を向上させることができるようにした墓石倒壊防止装置を提 供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案の技術的手段は、墓石を構成する部品の重ね 合わせ面に両重ね合わせ面同士で芯出し状態に位置合わせされて交叉方向に形成 された係合溝と、上記構成部品の重ね合わせ面の対応する係合溝同士に跨って係 合される交叉方向の係合片とを備えたものである。
【0006】 そして、上記技術的手段において、係合片を交叉方向で一体化し、またはかみ 合い溝により交叉するように組み合わせることができる。
【0007】 また、係合溝を各構成部品の重ね合わせ面の中心部で、ほぼ直角に交叉する対 角線上に形成し、係合片をほぼ直角に交叉させ、また、交叉方向の各係合溝を中 心より両側に至るに従い、次第に浅くなる円弧状に形成し、交叉方向の各係合片 を上記係合溝に対応する形状に形成するのが好ましい。
【0008】
【作用】
上記構成の本発明によれば、下方の構成部品の係合溝に係合片の下半部を係合 し、係合片の上半部に上方の構成部品の係合溝を係合することにより、各構成部 品の重ね合わせ面間の滑りによるずれを防止することができ、しかも、構成部品 の重ね合わせ面の交叉方向の係合溝は位置合わせされて形成されているので、交 叉方向の係合片との係合により構成部品同士を芯出しすることができる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例について図面を参照しながら説明する。 図1は本考案の一実施例における墓石倒壊防止装置を用いて墓石を組立てた状 態を示し、正面と側面の中間のほぼ45度方向からの一部破断外観図、図2(a )、(b)は同墓石倒壊防止装置に用いる係合片を組み合わせる前の状態を示す 正面図、側面図、図3は同係合片を組み合わせた状態を示す正面図、図4、図5 は同墓石倒壊防止装置を用いて墓石を組立てる動作の説明図である。
【0010】 図1に示すように、墓石1はその一例として、芝台2上に中台3、上台4、竿 石5が順次載置される。これら芝台2と中台3、中台3と上台4、上台4と竿石 5は本考案の墓石倒壊防止装置6を用いて組立てられる。墓石倒壊防止装置6は 芝台2、中台3、上台4、竿石5の重ね合わせ面に交叉方向に形成された係合溝 7および8と、これらの係合溝7および8に係合される交叉方向の係合片9およ び10とから構成される。
【0011】 その詳細について説明すると、図1、図4、図5に示すように、芝台2、中台 3、上台4、竿石5の重ね合わせ面同士、すなわち、芝台2の上面と中台3の下 面、中台3の上面と上台4の下面、上台4の上面と芝石5の下面同士で芯出し状 態に位置合わせされて係合溝7、8が交叉するように形成されている。図示例で は係合溝7、8は重ね合わせ面の中心部で、対角線上にほぼ直角に交叉するよう に形成されている。各係合溝7、8は中心より両側に至るに従い、次第に浅くな る円弧状に形成されている。
【0012】 図2、図3に示すように、係合片9、10は金属製で同一構造のものが用いら れ、水平方向の中心線Cに対して係合溝7、8に対応するように上方と下方に対 称的に円弧状に突出する形状に形成され、中央に中心線Cと直角方向で外縁から 中心線Cに達するかみ合い溝11が形成されている。このかみ合い溝11は係合 片9、10の肉厚より僅に幅広となるように設定されている。したがって、係合 片9と10は中央のかみ合い溝11によりかみ合わせることにより、ほぼ直角に 交叉するように組み合わせることができる。各係合片9、10はその一例として 、水平線Cに相当する長さが約7〜10cm、中央の上下方向の幅が約4〜6c m、肉厚が約2〜3mmに設定されている。
【0013】 以上の構成において、以下、墓石の組立作業を行うには、あらかじめ、図4お よび図5に示すように、芝台2の上面、中台3の下面と上面、上台4の下面と上 面および竿石5の下面の中心部に長さ10cm程度の直交方向の対角線12、1 3を色鉛筆等で表示しておき、上記対角線12、13上にハンドカッターにより 長さが約7〜10cm、幅が約2〜3mm、中央の最大深さが約2〜3cmとな る円弧状の係合溝7と8を形成する(表示する対角線12、13は形成する係合 溝7、8の長さより長くても等しくてもよい。)。
【0014】 そして、まず、芝台2を設置し、その上面の係合溝7と8に図5に示すように 、係合片9と10の下半部を係合(挿入)するとともに、係合片9、10同士を かみ合い溝11によりかみ合わせてほぼ直角方向に交叉させる。次に、中台3の 下面の係合溝7と8を上記係合片9と10の上半部に係合し、中台3の下面を芝 台2の上面に重ねた状態に載置する。以下、同様にして係合溝7、8と係合片9 、10を係合しながら上台4、竿石5を図1に示すように順次載置することによ り組立を完了する。
【0015】 この組立に際し、係合溝7、8と係合片9と10は交叉するように配置され、 しかも、芝台2、中台3、上台4、竿石5同士の係合溝7、8は芯出し状態に位 置合わせされて形成されているので、係合溝7、8と係合片9、10を組み合わ せれば、芝台2、中台3、上台4、竿石5が芯出しされるので、組立作業を容易 に行うことができる。そして、上記のように構成された墓石1は、係合溝7、8 と係合片9、10との係合により地震、地盤降下等によっても重ね合わせ面で滑 りを生じるおそれがなく、倒壊を防止することができる。
【0016】 上記組立作業は現場で行うことにより、そのまま施工を完了するが、組立状態 で墓石1の各構成部品が軸芯の回りでずれるのを防止することができるので、上 記組立作業を工場等で行い、この組立状態の墓石を車等により輸送して現場で設 置することもでき、輸送効率および施工作業能率を向上させることができる。
【0017】 なお、上記実施例では、係合片9、10を金属板により形成しているが、硬質 プラスチック等により形成してもよく、また、別々に形成してかみ合い溝11に より交叉方向に組み合わせることなく、鋳物、硬質プラスチック等により交叉方 向で一体成形してもよい。また、係合溝7、8、係合片9、10は上記実施例の ようにクロスさせることなく、交叉方向で折れ曲がるように形成してよい。更に 、墓石1も上記実施例の構成部品に限定されるものではなく、各種の構成に適用 することができる。このほか、本考案は、その基本的技術思想を逸脱しない範囲 で種々設計変更することができる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、下方の構成部品の係合溝に係合片の下半 部を係合し、係合片の上半部に上方の構成部品の係合溝を係合することにより、 各構成部品の重ね合わせ面間の滑りによるずれを防止することができ、しかも、 構成部品の重ね合わせ面の交叉方向の係合溝は位置合わせされて形成されている ので、交叉方向の係合片との係合により芯出しすることができる。このように地 震、地盤沈下等により倒壊するのを防止することができることは勿論のこと、各 構成部品の組立時の芯出し作業を不要とし、容易に正確に位置合わせして組立て ることができ、したがって、組立作業能率を向上させることができ、また、必要 に応じて工場等で組立てた後、施工現場に輸送する際に重ね合わせ面が軸心の回 りでずれるのを防止することができ、したがって、組立完成状態での輸送を可能 として輸送効率および施工作業能率を向上させることができる。
【0019】 また、係合溝を各構成部品の重ね合わせ面の中心部で、ほぼ直角に交叉する対 角線上に形成することにより、係合溝を容易に、かつ正確に形成することができ る。
【0020】 また、係合溝を中心より両側に至るに従い、次第に浅くなる円弧状に形成し、 係合片を上記係合溝に対応する形状に形成することにより、係合溝をハンドカッ ターにより簡単に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における墓石倒壊防止装置を
用いて墓石を組立てた状態を示し、正面と側面の中間の
ほぼ45度方向からの一部破断外観図である。
【図2】(a)は同墓石倒壊防止装置に用いる係合片を
組合わせる前の状態を示す正面図である。(b)は同状
態を示す側面図である。
【図3】同係合片を組合せた状態を示す正面図である。
【図4】同墓石倒壊防止装置による墓石の組立動作説明
用で、構成部品の重ね合わせ面に係合溝を形成した状態
を示す斜視図である。
【図5】同墓石倒壊防止装置による墓石の組立動作説明
用で、係合溝を係合片を係合した状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 墓石 2 芝台 3 中台 4 上台 5 竿石 6 墓石倒壊防止装置 7 係合溝 8 係合溝 9 係合片 10 係合片 11 かみ合い溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 墓石を構成する部品の重ね合わせ面に両
    重ね合わせ面同士で芯出し状態に位置合わせされて交叉
    方向に形成された係合溝と、上記構成部品の重ね合わせ
    面の対応する係合溝に跨って係合される交叉方向の係合
    片とを備えた墓石倒壊防止装置。
  2. 【請求項2】 係合片が交叉方向で一体化された請求項
    1記載の墓石倒壊防止装置。
  3. 【請求項3】 係合片がかみ合い溝により交叉するよう
    に組み合わされる請求項1または2記載の墓石倒壊防止
    装置。
  4. 【請求項4】 係合溝が各構成部品の重ね合わせ面の中
    心部で、ほぼ直角に交叉する対角線上に形成され、係合
    片がほぼ直角に交叉する請求項1ないし3のいずれかに
    記載の墓石倒壊防止装置。
  5. 【請求項5】 交叉方向の各係合溝が中心より両側に至
    るに従い、次第に浅くなる円弧状に形成され、交叉方向
    の各係合片が上記係合溝の形状に対応する形状に形成さ
    れた請求項1ないし5のいずれかに記載の墓石倒壊防止
    装置。
JP1994010873U 1994-08-10 1994-08-10 墓石倒壊防止装置 Expired - Lifetime JP3013837U (ja)

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ID=43149474

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092423A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Isao Negishi

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007092423A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Isao Negishi

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